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推理将棋第135回解答(6)

[2021年2月24日最終更新]
推理将棋第135回出題の135-6の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第135回出題  推理将棋第135回解答(1) (2) (3)
  (4) (5) (6) (7) (8)
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135-6 中級  NAO 作   初成りの初王手      11手

「あけましておめでとう」
「おめでとう。指し初めの将棋、途中まで観戦させてもらったよ。
後手は玉を2回、1手おきに動かしていたね。その後どうなった?」
「11手目に21地点への初成り、初王手で詰ませて勝ったよ。
3筋に指した大駒の手に対し大駒の手で応じたのが勝負の分かれ目だった」
「新年早々から絶好調だね。今年もよろしく」

さて、指し初めの一局はどんな将棋だったのだろうか。

(条件) 

  • 11手目21地点への着手が初成りの初王手で詰んだ
  • 後手は玉を2回、1手おきに動かした
  • 3筋に指した大駒の手に対し大駒の手で応じた

出題のことば(担当 Pontamon)

 11手詰の3作品とも最終手は21。本作は21での初成初王手です。

作者ヒント

 玉移動は4手目42玉と8手目33玉の2回です。(NAO)

締め切り前ヒント

 空き王手で33の玉を21の手で詰める。21の手は不成ができない強制成の駒。


推理将棋135-6 解答  担当 Pontamon

▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲11角不成、△32銀、
▲22香、△33玉、▲35角、△42飛、▲21香成 まで11手


(条件)
・11手目21地点への着手が初成りの初王手で詰んだ(11手目▲21香成)
・後手は玉を2回、1手おきに動かした(4手目△42玉、8手目△33玉)
・3筋に指した大駒の手に対し大駒の手で応じた(9手目▲35角、10手目△42飛)

Suiri1356

Suiri1356a最終手が21で、玉の手は1手おきの2回なのでおそらく3筋で玉が詰まされるはず。2手目に△34歩を指さない場合は3手目の有力候補の▲33角不成が王手にならないようにするので2手目は△42金か△42銀。△42飛だと、4手目に41の金を動かしてからの6手目の△41玉になるはず。となると1手おいて、後手の最終手となる10手目に3筋への玉移動になる。

この方針で指し進めてみたのが参考1図です。どうにか11手目を21で駒成での初王手をしてみましたが、21の馬を支えるために7手目は▲11角成をしているので、最終手は初駒成ではありませんでした。それより、41地点が空いているので詰んでません。2手目が△42金だとしても、結局42地点の駒が残って、41地点は空いたままになるので結果は同じになります。

参考1図:▲76歩、△42飛、▲33角不成、△52金左、▲22角不成、△41玉、▲11角成、△33桂、▲12角、△32玉、▲21角成 まで11手

Suiri1356b2手目に△34歩を指すと、3手目は▲22角不成で角入手が参考1図より1手早くなります。その場合は最終手の21角成の馬を支える駒として11の香を入手して▲22香と打つことが可能なので11への角着手は不成で済ますことができます。この手順で11手で詰めたのが参考2図です。最終手の▲21角成は初の駒成で初王手になっています。また参考1図では実現しなかった、先手の大駒の手に後手が大駒で応じる△42飛も実現できましたが、先手の大駒着手は1筋なので「3筋に指した大駒の手」にはなっていなかったので失敗でした。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲11角不成、△33桂、▲22香、△32玉、▲12角、△42飛、▲21角成 まで11手

参考2図を見ていると、11の角に22の香の配置に目が留まるかもしれません。つまり、最終手が▲21香成で空き王手になるように玉は32ではなく33に居る場面が頭の中に浮かんできます。▲12角からの▲21角成ではなく最終手が▲21香成なら、▲12角と打つ1手が余ってきます。

玉が33なら、玉が移動でる地点としては24と44の中段への進出と、▲21香成では利きがない32地点の3箇所になりそうです。

初手から進めてみると、▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲11角不成、△何か、▲22香、△33玉。続く9手目からは先手の3筋の大駒着手に10手目の後手の大駒着手のあとに最終手▲21香成ですので、9手目は▲35角と打って、24と44の玉脱出経路の両方を防ぎます。10手目の後手の大駒着手は△42飛です。もし10手目に△32飛で32地点を埋める手だと、空き王手の時に△22飛で合いが可能になるからです。31の銀が居るままだと同じく△22銀での合いができるので、不明だった6手目の「何か」は△32銀になります。これで玉の退路の32を埋めつつ、△22銀の合いができませんので、空き王手での詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん(作者)「開き王手狙い。年賀でなければ4筋の大駒着手としたいところ。」

■少なくとも「21の小駒着手があった」の条件は必要なようです。

ミニペロさん「「後手は玉を2回、1手おきに動かした」計3回ともとれるが、これでいいのかな。
44に利きが重複するので、「大駒の手に、同じ筋に大駒で応じた」としたいが、この辺は作者の好みか。」

■「後手は1手おきに玉を2回動かした」なら、玉移動があった後のことかもしれないので玉移動3回の可能性がありそうですが、問題文は読点で区切られているので多分大丈夫なのでしょう。(実は担当も2,6,10手目の3回玉移動の順を検討しました)
同じ筋に大駒の条件だと、▲35角ではなく▲46角に△42飛の形ですね。

諏訪冬葉さん「中間ヒントのおかげであき王手しかないと気づきました。」

■33の玉ですからね。大甘の作者ヒントでした。

飯山修さん「これも作者のヒントがなければ到底到達出来ない手順。1月22日迄待ってて良かった」

■「玉移動は4筋への4手目と3筋への8手目の2手のみ」くらいでも良かったかな?

小山邦明さん「最終手しか成りがないので、11に角、玉は33で24への脱出ができないようにと考えました。」

■成が最終手の21と聞くと、飛先の歩を突いて行って21歩成までで31の後手玉を詰ます手順が思い浮かびますが、それでは大駒着手ができません。成が最終手という情報から空き王手を発想できるところが凄い。

ほっとさん「22香~21香成が見えにくい。」

■空き王手を読まない限り思い付かない香入手と▲22香の手。

ジェシーさん「つい、玉を3一に持ってきたくなりますよね~。」

■駒成が21への最終手だけとなると、思い浮かんだ詰み形から抜け出せなくなります。

RINTAROさん「なるほど、空き王手もあるのか。」

■下からの空き王手は少ないように思います。

山下誠さん「飛角の組み合わせばかりを考えて手間取りました。」

■攻めの主流は何と言っても大駒なので、飛角の組み合わせを検討することは仕方ありません。

はなさかしろうさん「初成の初王手、新春らしくフレッシュでした。」

■実はこちらの作品が無理を言って作っていただいた2作目。最新作という意味でもフレッシュでした。


正解:12名

  NAOさん  ミニベロさん  諏訪冬葉さん  飯山修さん
  小山邦明さん  ほっとさん  ジェシーさん  神在月生さん
  原岡望さん  RINTAROさん  山下誠さん  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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