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推理将棋第135回解答(4)

[2021年2月22日最終更新]
推理将棋第135回出題の135-4の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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135-4 中級  けいたん 作  牛のツノ         11手

「2021年1月1日に対局をしたよ」
「ところでツノ銀雁木戦法は銀を牛のツノに見立てたものだそうだね」
「21銀まで11手で詰みか」
「打った駒を次の手で取られたな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件) 

  • 11手で詰み
  • 最終手21銀
  • 打った駒を次の手で取られた

出題のことば(担当 Pontamon)

 年賀条件はもちろん最終手の「21銀」。ツノ銀雁木との関係は?

作者ヒント

 ツノは漢字で書くと角。21年か…。(けいたん)

締め切り前ヒント

 21への7手目の角と11手目の銀着手で「ツノ銀」。後手にも21の着手あり。


推理将棋135-4 解答  担当 Pontamon

▲76歩、△42玉、▲33角不成、△32玉、▲22角不成、△33桂、
21角、△同玉、▲31角成、△12玉、▲21銀 まで11手


(条件)
・11手で詰み
・最終手21銀(11手目▲21銀)
・打った駒を次の手で取られた(7手目▲21角、8手目△21同玉)

Suiri1354

Suiri1354a最終手は21銀の条件なので、△32玉に▲22銀と▲12龍からの▲21銀不成の両王手は条件に合いません。最終手の21銀は駒打ちになります。銀を打っての詰みとなると、玉の位置は32か12しかありません。参考1図は32の玉を詰めた図です。21銀の支え兼銀尻の22地点をカバーするために12馬が居ますが、15手も掛かってしまいました。銀を打てるようにすることと退路封鎖を兼ねた△33桂と42地点を塞ぐ△42飛、▲21銀の腹を埋めねための▲31角などが必要なので手数が掛かってしまいました。

参考1図:▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲13角不成、△32玉、▲22角打、△同銀、▲同角不成、△31角、▲13角成、△33桂、▲12馬、△42飛、▲21銀 まで15手

Suiri1354b参考1図の手順では、31の左銀を取ったので31地点を埋めるための△31角が必要になり、角を取る手と31へ打つ手のために2手使ってしまっていました。先手は71の右銀を入手することによって31の左銀はそのままで良くなります。また、▲13角成してから▲12馬と移動するのも効率が悪いので、21の銀と22地点のカバーなら▲11角成で充分です。これらの反省点を修正したのが参考2図になり、11手目の▲21銀で詰ますことができました。しかし、棋譜を見ると同が付く手がないので「打った駒を次の手で取れた」の条件をクリアしていませんでした。そもそも先手が駒を打ったのは71の銀を取るための▲62角の手と最終手の▲21銀の2回で、どちらも次の後手の手で取られるわけにはいきません。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲62角、△32玉、▲71角不成、△42飛、▲11角成、△33桂、▲21銀 まで11手

32の玉が詰む形では、玉移動は2手だけで良いのですが、退路封鎖の協力手があるので11手が精一杯のようなのですが、全ての条件(と言っても2条件なのですが)をクリア出来る手順が見つかりません。32までの玉移動で駄目なのに12地点まで4手掛けての玉移動だと後手の手数は残り1手しかありません。実現不可能な気がしますが、32玉で駄目な12玉で詰む形を考えてみるしかありません。

理屈は同じで、▲21銀を支えることと銀尻の22地点をカバーするのですが、玉が12に居るのであれば11馬では駄目なので、参考2図とは逆位置になる31の馬と21銀との組み合わせで12の玉を詰める形になりそうです。

▲31角成/▲31馬で銀を入手して▲21銀と打てば効率が良いのですが、玉とのすれ違いが必要になります。

角と玉がすれ違わなくて良いように、▲97角から31の銀を取り、後手角はそのまま22地点に居座っても詰ますことができます。

▲96歩、△42玉、▲97角、△32玉、▲53角不成、△34歩、▲31角不成、△33桂、▲42角成、△21玉、▲31馬、△12玉、▲21銀 の手順だと手数オーバーの13手ですし、打った駒を次の手で取られることもありません。となると、角と玉のすれ違いの手筋の序から入ってみましょう。初手から▲76歩、△42玉、▲33角不成、△32玉。先手は31の銀を取りに行くために5手目は▲42角不成か▲22角不成。

▲42角不成だと、△33桂、▲53角成、△21玉、▲31馬、△12玉、▲21銀までの11手で詰みですが、またしても「打った駒を次の手で取られた」を実現できません。となると、5手目は▲22角不成で次は△33桂。7手目に▲31角成をしてしまうと△21玉はできないし、▲31角不成にすると9手目に▲42角成で馬を作ってから31へ戻って来ると手数オーバーになってしまいます。7手目の妙手が「打った駒を次の手で取られた」も実現する▲21角の打ち捨てです。8手目からは△21同玉、▲31角成、△12玉、▲21銀で11手詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「退いた後に打つのは指しづらい。」

■21への角のただ捨てが手順限定と余詰み排除の妙手。

ミニペロさん「先手の余り手を条件に取り入れて旨くまとめている。渋滞をすり抜けて21にたどり着いた玉。シンプルな条件は見事。」

■自駒と先手駒で2筋は大渋滞。道を開けても先手にブロックされたので強行突破の△21同玉。

諏訪冬葉さん「そうか、34歩を突かなければ12玉まで行けるのか」

■51から遠い△12玉は普通は思い浮かび難いです。

飯山修さん「12玉を詰まそうとすれはすぐこの手順に行き着く。初級でいいと思います。」

■12玉を詰まそうと考えた時点で9割方解図成功!?

小山邦明さん「打った駒を玉で取るという事になかなか気付きませんでした。」

■それが作者の狙いでした。

ほっとさん「玉が12まで行くのが読みにくい。」

■遠い地点なので無意識に読みから外してしまうでしょう。

ジェシーさん「このシンプルな条件が素晴らしい。思わず「何としても解きたくなる」作品です。」

■最終手の棋譜が分かっていると実に解けそうな気がしてきます。

原岡望さん「端に追い込む角捨て」

■この▲21角が見えにくい。

RINTAROさん「2手目42玉を追えば一直線。気持ち良い詰上り。」

■△23玉経由もありますが、それでは最終手▲21銀ができません。

山下誠さん「打った駒を取られた場所を想定するのが困難でした。」

■作者の狙い、玉の通り道への角のただ捨て。

はなさかしろうさん「21銀までは案外詰ましにくかったです。」

■32玉型を考えてしまいますから。


正解:13名

  NAOさん  ミニベロさん  諏訪冬葉さん  飯山修さん
  小山邦明さん  べべ&ぺぺさん  ほっとさん  ジェシーさん
  神在月生さん  原岡望さん  RINTAROさん  山下誠さん
  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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