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推理将棋第136回解答(1)

[2021年3月21日最終更新]
推理将棋第136回出題の136-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第136回出題  推理将棋第136回解答(1) (2) (3)
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推理将棋第136回解説  担当 Pontamon

余詰みを出すこともなく、無事に136回が終わりました。今回は17名の方から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。


136-1 初級  けいたん 作  初手と7手目は金   8手

「8手で詰みか」
「初手と7手目は金の着手だったね」
「金は1枚しか動いていないな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件) 

  • 8手で詰み
  • 初手と7手目は金の着手
  • 金は1枚しか動いていない

出題のことば(担当 Pontamon)

 先手着手の半数がひとつの金の着手。2段移動?2筋移動?元の場所へ戻る?

作者ヒント

 玉は動いたのかな(けいたん)

締め切り前ヒント

 先手着手は金、玉、玉、金の順の4手。つまり2枚の駒が動いただけです。


推理将棋136-1 解答

58金右、△84歩、▲68玉、△85歩、▲78玉、△86歩、
68金寄、△87歩成 まで8手


(条件)
・8手で詰み
・初手と7手目は金の着手(初手▲58金右、7手目▲68金寄)
・金は1枚しか動いていない(初手▲58金右、7手目▲68金寄)

Suiri1361

Suiri1361a過去作品の研究で、初手が金や玉の条件の多くは歩を突く手との手順前後を回避したり、初手と3手目の8段目着手の手順を限定するために使われていることにお気付きでしょう。後手はこの初手の金をターゲットに角を動かして金を取り、その金を最終手で打って詰める手順が思い浮かぶでしょう。参考1図はこの方針で8手で詰めた図になります。初手と7手目が金の着手という条件になっていますが、初手と7手目の2回だけという条件ではないので金の着手が3回あっても条件はクリアしています。しかし、動いた金は1枚だけだという条件があったので、この手順では7手目の金は初手で動かした金とは違う金なので失敗でした。

参考1図:▲78金、△34歩、▲48玉、△77角成、▲68金、△同馬、▲38金、△58金 まで8手

Suiri1361b1枚の金しか動かなくて、2回目が7手目ということは、その金を取って打つという手順はできません。そこで今度はトドメの駒として銀の入手をしてみたのが参考2図の手順になります。初手の▲58金左と3手目の▲48玉の手順前後は「初手は金」の条件で回避できていて、7手目には玉の退路を塞ぐための協力手の▲59金引で59地点を埋めましたが、後手は先手の協力手なしの自力で銀を入手する必要があって手数オーバーの10手になってしまいました。

銀入手の協力手として▲78銀を指して、玉の退路を塞ぐ▲38飛が不要になる手順、▲58金左、△34歩、▲48玉、△77角成、▲78銀、△同馬、▲59金引、△69馬、▲46歩、△47銀がありますがこちらも手数オーバーの10手なので失敗です。

参考2図:▲58金左、△34歩、▲48玉、△77角不成、▲56歩、△88角不成、▲59金引、△79角不成、▲38飛、△57銀 まで10手

「初手は金」の条件があるため、後手が使える先手の駒を入手できるのはどうしても6手目になり、最終手の8手目には取ったばかりの駒を打って詰ますことが難しいようです。△14歩、△13角、△68角不成で銀を取って△57銀までの手順なら6手目に取った駒を打って詰みにできますが、初手と7手目の金着手は▲48金、▲49金にする必要があって手数が足りません。

万事休すな感じがしますが、角を使わなくてもたったの4手で詰ます例の手順がありました。つまり、飛先の歩を突いて行って△87歩成で詰ます手順です。

詰み上がりの玉位置は78ですので、玉移動は▲68玉、▲78玉の2手です。7手詰だと玉の退路の42を塞ぐのは1手で実現できる△42飛しかありませんでしたが、8手詰だと先手には2手残っているので、1枚の金(右金)を58、68と2回動かして68地点を埋めることができます。

初手から、▲58金右、△84歩、▲68玉、△85歩、▲78玉、△86歩で次の△87歩成で詰ますには玉の退路の68地点を埋めるために初手で58へ上がった金を68へ寄れば△87歩成で詰みになります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「先手の金の手2回ならこれ、というお馴染みの手順。」

■飛なら1手のところを金なら2手必要な退路封鎖の協力手。

はなさかしろうさん「どうも角から読んでしまいがちですが、時々出てくる歩ずんずんの筋でした。」

■8手だと、やはり主役は角ですから。

ジェシーさん「後手角をいろいろ動かしてもうまくいかず、「まさか、例の7手+1手だったりして」と考えたら、終わっていました。」

■▲48金、△34歩、▲68金、△77角不成、▲49玉、△68角成、▲38金、△58金だと初手と7手目の金は同じ金だけど、他の金も動いているので失敗。もう少しで上手く行きそうだけど。

ほっとさん「忘れた頃に出題される、「23歩成迄7手」のバリエーション。」

■「出たばかりだからあの手順ではないだろう」と裏をかけるかな?

RINTAROさん「1秒で解けました。」

■ですよね。いつも警戒手筋として頭にあれば秒殺も可能。

小山邦明さん「7手詰の基本手筋の後手版ですね。」

■金移動なら後手版完成ですが、初手の金が隠れた好条件。3手目だと58経由と59経由が可能。

飯山修さん「遠回りして結局この詰み上がりに到達。」

■担当の余詰検証では欠かすことができない手順ですが、通常の解図だとこの手順と両王手は最後の検討になりがち。

べべ&ぺぺさん「なるほど、うまい手順ですね。納得できました。」

■手数が少ない作品はうまい手順で成り立っているものが多いようです。短手数なのに無駄手が入っていると解き難くなる場合も。

諏訪冬葉さん「同一手順の問題をどこかで見た気がするが思い出せない」

■同一の詰上りはいくつかあるようですが、同一手順は担当の記録に見当たりませんでした。

占魚亭さん「この手順&詰み形だったのか!(笑)」

■解けた時に力が抜けてしまう。肩透かしを喰った感じがします。

山下誠さん「この詰み形は忘れた頃に出題されますね。」

■担当は自作品の手順も数か月で忘れてしまいますが、この手筋なら半年は空けたほうがいいかな。「そろそろ出る頃」という推測を掻いくぐって、早めに出すのがいいか1年半くらい後がいいのか...。

ミニベロさん「忘れた頃にやってくるこの詰み形。私も何度か選題しました。」

■次の出題はいつになることやら。まずは作品が無いと選題することができません。

原岡望さん「例の手順」

■玉の2手のヒントで気付きましたか?例の手順が思い浮かばないようにしたつもりだったけど。

神在月生さん「尽きぬのは 浜の真砂と 条件か」

■条件が違えば別作品。

緑衾さん「23歩成までの変形でした。私もつくったことがあります。」

■7手/初手26歩とか7手目の歩の手で詰みなどの1条件は初心者以外には通じなくても、目先が変わった条件だと気付き難くなります。


正解:16名

  NAOさん  はなさかしろうさん  ジェシーさん  ほっとさん
  RINTAROさん  小山邦明さん  飯山修さん  べべ&ぺぺさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  山下誠さん  ミニベロさん
  原岡望さん  テイエムガンバさん  神在月生さん  緑衾さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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