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推理将棋第136回解答(2)

[2021年3月23日最終更新]
推理将棋第136回出題の136-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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136-2 中級  NAO 作   高飛車くん(その2) 9手

「見たかい。俺の5段飛車」
「相変わらず高飛車な奴だな。たったの9手で詰みか。5段目の飛車より後の41金が勝負を分けたね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件) 

  • 9手で詰んだ
  • 5段目の飛の手より後に41金と指した

出題のことば(担当 Pontamon)

 前回の高飛車くんは先手でした。さて、今回はどちらが高飛車くんでしょう?

作者ヒント

 高飛車くんの勝ち(NAO)

締め切り前ヒント

 ▲45飛の支えの▲41金ではなく高飛車の手は▲55飛です。41金は後手の手。


推理将棋136-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△42飛、▲33角不成、△52玉、▲42角不成、△51金左、
55飛、△41金、▲53飛成 まで9手


(条件)
・9手で詰んだ
・5段目の飛の手より後に41金と指した(7手目▲55飛、8手目△41金)

Suiri1362

Suiri1362a「5段目の飛の手の後に41金の手」となると、▲45飛を支えにして▲41金で詰ます形が思い浮かびます。そのためには初期配置の43の後手歩が邪魔になるので、▲76歩、△44歩、▲同角で排除してから金と飛を入手し、▲45飛から▲41金を打ってみたのが参考1図です。△62銀と△61角の手が間に合っていないので詰んでいませんし、▲41金までで既に13手も掛かってしまっていて失敗です。

参考1図:▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲33角成、△32金、▲同馬、△52金、▲42馬、△同銀、▲45飛、△31銀、▲41金 まで13手

Suiri1362b飛と金を取って、これらの2枚の駒を打っていては9手で詰むはずもありませんでした。となると5段目の飛の手を後手に指してもらいましょう。と言っても参考1図の序からだと、7手目に32で金を取って8手目△45飛だとその飛が利いているので▲41金で詰ますことはできないので、5段目の飛の手は△35飛と指してもらいます。定番の▲76歩、△32飛、▲33角不成の後に33の角を△同飛で取られてしまっては続かないので、△42金、▲同角不成で金を入手してから▲31角成の馬を支えにしますが、図のように9手目が王手になるように▲42金としても52地点が空いているので詰みにはなりませんでした。

参考2図:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△52玉、▲31角成、△35飛、▲42金 まで9手

後手に5段目の飛の手を指して貰うのは失敗しましたが、参考2図の手順の途中で52の玉の腹の42に角が居る局面がありました。その時の持ち駒は金でしたが、42で金を取らずに飛を取っていれば、▲55飛からの▲53飛成での詰み形が見えます。問題は41金の手を後手に指してもらう必要がありますが、初期配置で既に41には金があり、目指す詰み形では41の金が必須なので金を動かしたくはありません。とりあえず、▲53飛成までの詰み形にするために初手から駒を動かしてみましょう。初手から▲76歩、△42飛、▲33角不成、△52玉、▲42角不成の5手目までは確定で、その後、先手は▲55飛からの▲53飛成ですが後手は詰み形ができているので2手の余裕があることが分かります。そこで、6手目から△51金左、▲55飛としてから41へ金を戻す△41金が8手目、そして▲53飛成で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん(作者)「53飛成で詰む易問。初級用のつもりでしたので中級としてはサービス問題です。続編をお楽しみに。」

■続編を予習されてしまいそう。

はなさかしろうさん「5段目の飛と41金。どちらが指したか…が問題でした。」

■玉に近い場所からすると▲41金がトドメの可能性も要検討。

ジェシーさん「これは132-4でさんざん彷徨った筋なので、すぐ分かりました。」

■シリーズ作品の弱点。前作品の解図の際に研究済みの場合もありますね。

ほっとさん「先手が5段目に飛打、という点では第1作とほぼ同じで、シリーズものとしてはやや弱い気がする。」

■高飛車側の勝ちも同じでしたね。

RINTAROさん「後手の35飛はうまくいかないと分かり、42飛を取る順に変更したところ、あっさり解けました。」

■41金の条件は気にならなかったのですね。

小山邦明さん「後手の51金左と41金の手損の手によって、53に銀ではなく飛成でこの詰み形が実現できたのが面白い。」

■▲42角不成で飛を取ってからの▲31角成と▲53銀では飛を打つ手が無くなるし△51金左のままでいる必要があって失敗。

飯山修さん「高飛車の語源は浮飛車のようですが実際に自陣の飛車での9手は無理みたいですね」

■金の条件がある作品を選題したため、高飛車シリーズではその2も同じ味付け(先手が42の飛を取って5段目へ打つ)でした。

べべ&ぺぺさん「ヒントを見て、わかりました。55飛が好手です。」

■作者コメントによると初級を想定していたとのことなので、55飛のヒントは出し過ぎだったかな。

諏訪冬葉さん「44角パックマンから△45飛▲41金と予想したらまさかの前回と同じパターン」

■すみません、味変が必要でした。シリーズなので予習されてしまいそう...。

中村丈志さん「締め切り前ヒントのおかげで解けました。」

■ヒントを活用して、目指せ全問解答! 締め切り前ヒントからだと日数が足りないかな?

占魚亭さん「金がスイッチバックしていたとは!」

■推理将棋の解図に慣れていれば1手の無駄手は気付き易いでしょうが、2手掛けてのスイッチバックはあまり無いかな。

山下誠さん「後手金の往復運動とは思ってもみませんでした。」

■41金の条件を見ただけで、金の往復に気付くのは至難の業。初級の出題のことばの中に「元の場所へ戻る?」を入れてありましたが、中級のヒントだとは思いませんよね。

ミニベロさん「後手の余った2手で、まさかの金の戻り。好きですね、こういうの。」

20-3の作品で△52玉、△51玉の手順がありましたね。

原岡望さん「飛車の取り方」

■前作と同じ飛車の取り方でした。

神在月生さん「頼りなし 右往左往し 元の位置」

■41へ戻らずに42の角を取るべ局面での41金は詰みのために必須な協力手。なら、動かずに居座っていてくれよ。

緑衾さん「41金を見て?となりましたが行って戻るだけなんですね。」

■41金の条件を見ると頭上に疑問符が出てきそう。41へ戻れるように△42金を指すと42で飛を取れなくなるし。


正解:17

  NAOさん  はなさかしろうさん  ジェシーさん  ほっとさん
  RINTAROさん  小山邦明さん  飯山修さん  べべ&ぺぺさん
  諏訪冬葉さん  中村丈志さん  占魚亭さん  山下誠さん
  ミニベロさん  原岡望さん  テイエムガンバさん  神在月生さん
  緑衾さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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