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推理将棋第138回解答(3)

[2021年5月26日最終更新]
推理将棋第138回出題の138-3の解答、第138回出題の当選者(テイエムガンバさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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138-3 上級  けいたん 作  4段目に3枚       11手

「11手で詰みか。先手は3連続で不成を指したな」
「終局時、4段目に先手の駒が3枚あったね」
「端の手は駒を打つ手だけだったな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 11手で詰み
  • 先手は3連続で不成を指した
  • 終局時、4段目に先手の駒が3枚あった
  • 端の手は駒を打つ手のみ

出題のことば(担当 Pontamon)

 落ち着いて考えれば理詰めで解図方針をかなり絞り込めるはずです。

作者ヒント

 金銀は不動(けいたん)

締め切り前ヒント

 先手は3手目に角、5手目に桂を取り、角は端の4段目へ打ちます。

余詰修正

会話
修正前「端に駒を打つ手があったな」
修正後「端の手は駒を打つ手だけだったな」

条件
修正前・端に駒を打つ着手あり
修正後・端の手は駒を打つ手のみ


推理将棋138-3 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△34歩、▲22角不成、△33桂、▲同角不成、△62玉、
44角不成、△72玉、▲94角、△54歩、▲84桂 まで11手

(条件)
・11手で詰み
・先手は3連続で不成を指した(3手目▲22角不成、5手目▲33同角不成、7手目▲44角不成)
・終局時、4段目に先手の駒が3枚あった(7手目▲44角不成、9手目▲94角、11手目▲84桂)
・端に駒を打つ着手あり(9手目▲94角)

Suiri1383

先手が連続で不成の手を3回指せるのは、3、5、7手目の3回か5、7、9手目の3回か7、9、11手目の3回かの3通りしかありません。不成が3、5、7手目の場合、先手が4段目着手3回が可能なのは、5、9、11手目か7、9、11手目のどちらか。不成が5、7、9手目の場合は、3、7、11手目、連続不成が7、9、11手目の場合は3手目に角を不成で取ることがで、5手目に4段目への駒打ち可能なので、5、7、11手目に4段目着手が可能になります。4段目3回着手の可能性は4通りになります。

Suiri1383a先手の着手6回のうち、不成3回と4段目着者3回のミッションがあるため初手の▲76歩を含めると7手が必要になるため、不成の手と4段目着手が重複している手があることになります。また、最終局面で4段目の先手駒が3枚とのことであれば、不成3回連続の途中の手が4段目着手ではその後4段目か移動しているはずなので、不成の手と4段目着手が重複できるのは不成の3回目の手になります。

つまり、先手の不成の手が3、5、7手目で、4段目着手が7、9、11手目の組み合わせであることが判明します。

不成が3~7手目、4段目着手が7~11手目の手順に全集中して解図して行きます。

残る条件の「端への駒打ち」は先手、後手のどちらでしょう。参考1図の手順だと、後手は香を取っているので端へ打つことができますが、詰みへの協力手として△62香としなければいけませんでした。先手は▲14飛と端へ打つ手があって、4段目着手は7~11手目の3回ですが、端に打った飛が▲54飛で移動しているため、4段目の先手駒は2枚しか残っていなくて失敗でした。

参考1図:▲76歩、△42飛、▲33角不成、△52玉、▲42角不成、△54歩、▲64角不成、△99角不成、▲14飛、△62香、▲54飛 まで11手

Suiri1383b7手目の不成着手は4段目ですが、終局時に4段目に先手駒3枚を残すには9手目と11手目の残り2手は両方とも駒打ちである必要があります。参考2図では、9手目と11手目に駒を打って、4段目に先手駒を残しました。先手の端の手はありますが駒打ちではなく香を取る▲11角不成でしたので失敗です。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲22角不成、△94歩、▲11角不成、△54歩、▲44角不成、△52玉、▲64角、△55歩、▲54香 まで11手

参考2図では、9手目と11手目に駒を打つために、不成3回の手で角と香の駒を取りましたが、他の駒種を取るとどうなるでしょうか?7手目の不成の手は4段目へ指す必要があるので、2枚の駒取りは3手目と5手目でしょう。となると3手目の▲22角不成での角入手は当然。5手目に▲31角不成で銀を取ってから、▲24角不成か▲64角不成としてからの角と銀を打っての詰み、または、5手目に▲33角不成で桂を取ってから、▲24角不成か▲44角不成としてからの角と桂を打っての詰みが考えられます。忘れてはいけないのは、先手の最後の2手のうちのどちらかで端(しかも4段目)へ駒を打たないといけないことです。

4段目の銀打ちで玉が3段目上がるのを抑えて、4段目からの角打ちでの合い利かずの形があるかしれませんが後手の手数が足りそうにありません。となると、角と桂を打っての詰みになり、真っ先に思い浮かぶのは、角で歩をピンして、ビンされた歩頭へ桂を打つ筋です。角と桂を取る手順では7手目は▲24角不成か▲44角不成のはずですが、▲14角と▲24桂で42の玉を詰ますには7手目は▲44角不成になりますが、跳ねた桂が居た21地点が玉の退路になるので詰みません。

▲94角と▲84桂で72の玉を詰ます場合は、玉の退路となる62地点を抑える必要がありますが、先手の手は決まっているため後手の協力がなければ62地点を抑えることができません。後手は既に△34歩、△33桂と▲33同角不成によ王手の応手の3手を指していて、その後△72玉の手が必須なので残り1手しかないので41の金が2手掛けて62地点を埋める協力はできません。

初手から、▲76歩、△34歩、▲22角不成、△33桂、▲同角不成、△62玉、▲44角不成とすると44の利き筋に62があるので、後手の協力手△54歩によって44の角が62地点を抑えることがでます。62に玉が居るので8手目に△54歩はできないので、8手目から△72玉、▲94角、△54歩、▲84桂で詰みになりました。

緑衾さんから指摘があった余詰は、参考2図の親戚になる手順で、参考2図では後手玉の両脇を4段目の2枚の角で抑えていますが、42地点を後手飛で塞ぐ協力手があると、先手の4段目の駒3枚残しと端への駒打ちを実現する▲14角か▲94角を打てるので余詰になりました。粗検申し訳ありませんでした。

▲76歩、△34歩、▲22角不成、△54歩、▲11角不成、△42飛、▲44角不成、△52玉、▲14角、△55歩、▲54香 まで11手

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(作者)「前例がなければ発見かと」

■担当が調べた範囲では新しい詰み上がりのようでしたが、余詰取りが不完全でした。m_ _m

小山邦明さん「先手は駒を2枚取って打つ(4段目)必要があるので、3手目、5手目、7手目(4段目)が不成の手と推理できました。
最後の「端に駒を打つ着手あり」の条件がないと、76歩、34歩、22角不成、33桂、同角不成、52玉、24角不成、62銀(飛)、74角、XXX、64桂の手順が成立するのですね。」

■はい、2筋ずれた角と桂の連携の余詰が出てきます。

NAOさん(双方解)「角桂を持つとやりたい筋。」

■対美濃囲いの際にはいつも頭にある攻め筋。

RINTAROさん(双方解)「最初は11角不成を考えていました。修正条件で11角不成はないと分かり、33桂に気付きました。」

■双方解をいただきました。最初に考えていた11角不成で香を使う手順を先に解いていて、修正が出たので作為順を検討されたのかな。

はなさかしろうさん(双方解)「後半まったりと条件を満たしに行く感じ。」

■連続駒打ちで仕留めたと言うと聞こえはいいですが...。

飯山修さん「4段目の3枚はすべて必要駒と決めれば角角桂の詰む形のいくつかのうち端がからむものが正解となるが72で詰ますところになかなか考えがいかない」

■端の角打ちが効いてくるには△72玉、▲44角と▲54桂だと72地点が玉の逃げ場。そこを▲94角で抑えるには△84歩が必要。51地点は△51金左でカバーできるけど52がまだ空いてました。

ミニベロさん「形自体は既製品だが、玉の横をふさぐ金の2手を、33桂と54歩に変えた点がアイデア。」

■▲22角成から▲21馬で桂を入手する手順だと、▲94角、▲84桂の間に△52金左、△62金寄が必要で先手には1手余ります。10手の手順、▲76歩、△34歩、▲48玉、△88角成、▲38玉、△89馬、▲58金左、△16角、▲48金寄、△26桂 ですね。この10手の詰み上がりだと松澤俊行さん作の詰パラ178番(2013年3月)があったようです。

べべ&ぺぺさん「ヒントを見て、ようやく解けました。うまい限定の仕方ですね。」

■3回連続不成の手が解図の糸口にもなっています。▲54香での詰みは検討していたのに余詰を見逃してしまいました。

諏訪冬葉さん「この形を右側で考えて苦戦。よく考えたら21が開いているので無理でした。」

■余詰検討の際に余詰んだと思ったら21が空いてました。(笑)

ほっとさん「美しい終局図。」

■詰めた先手の駒が後手陣に1枚も無いという不思議な形。

山下誠さん「条件から前半が絞り込みやすいので前問よりも易しく感じました。」

■3回連続不成の実現で手順が限られてしまいます。

ジェシーさん「5四歩のとぼけた協力ぶりに味わいがあります。」

■玉側の協力手があるのが推理将棋の特徴ですね。

原岡望さん「空気抜きの積りの54歩が敗因とは」

■前問同様に最終手直前の手がお手伝いの悪手でした。

占魚亭さん「最初、96角の筋を追いました(四段目3枚の条件を見逃していた)。」

■▲33角不成が王手にならないように角の裏街道を検討されたのかな?

緑衾さん(双方解)「たまには指摘する側にさせてください。駒取り2回のあとの不成駒打駒打ならいいはずと考えました。」

■早々の余詰指摘、ありがとうございました。


正解:16名

  小山邦明さん  NAOさん  RINTAROさん  はなさかしろうさん
  飯山修さん  ミニベロさん  べべ&ぺぺさん  けいたんさん
  諏訪冬葉さん  ほっとさん  山下誠さん  ジェシーさん
  原岡望さん  占魚亭さん  テイエムガンバさん  緑衾さん


総評

RINTAROさん「色とりどりの3局。楽しめました。」

■選題に偏りがなかったようですね。

飯山修さん「今回はヒントに頼らず解けたのが嬉しいです。解答を送る段階で中間ヒントが出ているのを発見。作者のヒント今回はかなりのサービスですね」

■基本、作者さんから出していただいたヒントなので甘さ加減は異なります。

べべ&ぺぺさん「今月は難しかったです。ヒントに助けられました。」

■毎月、解答を送っていただき感謝です。

諏訪冬葉さん「今回は中級が一番苦戦しました。」

■みなさんのコメントではそのようでした。手数主体でクラス分けするとこういうこともあります。

ほっとさん「今回は易しい好作揃い。かなり早くに解けていたのに解答送付が遅れてしまった。」

■解答送付、ありがとうございます。担当は詰パラへの解答送付を忘れてました。(3回目?)

ジェシーさん「今月は(も)直前ヒントに大いに助けられました。」

■中間ヒントは甘くなり過ぎないようにしているので解図の参考にはなっていないかも。

原岡望さん「今回もヒントのお世話になりました。」

■詰パラへの解答送付後の3日間で解図するというパターンは解除されたようですね。

占魚亭さん「今月も何とか全作解けましたが、結構危なかった……。」

■完全復調とみていいですね?


推理将棋第138回出題全解答者: 17名

  小山邦明さん  NAOさん  RINTAROさん  はなさかしろうさん
  飯山修さん  ミニベロさん  べべ&ぺぺさん  けいたんさん
  諏訪冬葉さん  ほっとさん  山下誠さん  ジェシーさん
  原岡望さん  占魚亭さん  中村丈志さん  テイエムガンバさん
  緑衾さん

当選: テイエムガンバさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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