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推理将棋第140回解答(2)

[2021年7月24日最終更新]
推理将棋第140回出題の140-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第140回出題  推理将棋第140回解答(1) (2) (3)
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140-2 中級 けいたん 作   とどめ3条件        9手

「9手で詰みか」
「とどめは同角成だったね」
「とどめで同金では詰まないな」
「とどめでは金以外の駒を取ったな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手で詰み
  • とどめは同角成
  • とどめで同金では詰まない
  • とどめでは金以外の駒を取る

出題のことば(担当 Pontamon)

 8手目を指した局面は、角でも金でも同が付く手を指せる局面です。

作者ヒント

 同金だと取られるパターン(けいたん)

締め切り前ヒント

 ▲同金だと△同飛。でも同じ地点への▲同角成だと△同飛できず。


推理将棋140-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△52玉、▲33角不成、△51金右、▲同角不成、△42銀、
▲72金、△62銀、▲同角成 まで9手

(条件)
・9手で詰み
・とどめは同角成(9手目▲62同角成)
・とどめで同金では詰まない
・とどめでは金以外の駒を取る(8手目△62銀、9手目▲同角成)

Suiri1402

Suiri1402a先手が金を取れるのは最短で5手目。取った金を7手目に打てば、9手目に同金の手が可能になります。その同金ができる地点は同角もできる地点になっていなければいけないので、金の打ち場所は角が動ける地点である必要があります。

5手目に角で金を取れる地点は、42、51、62の3箇所。62で金を角で取る手順は▲76歩、△62金、▲44角、△54歩、▲62角不成のような手順なので金を取った手が王手なので玉は52か42へ逃げることになります。△42玉とすると32への逃げ場が残るので推理将棋的には△52玉でしょう。この手順が参考1図です。

参考1図:▲76歩、△62金、▲44角、△54歩、▲62角不成、△52玉、▲61金、△51金、▲同角成 まで9手

9手目が▲51同金だと、62の角を取る手もありますし42や53へ逃げることも可能なので詰んでいません。かと言って▲51同角成だと詰んでいるのかというと53の脱出口が開いているので不詰みでした。

Suiri1402bこれに対して、反対側の42地点で金を取る参考2図の手順では角の通り道を開ける協力手が不要なので62の逃げ場を自ら塞ぐ△62飛を指せているので9手目の▲51同角成で詰みました。

これで正解かと思ったら、最終手の同角成で取った駒は金でした。条件では金以外の駒を取る必要があったので参考2図の手順も失敗でした。

参考2図:▲76歩、△42金、▲33角不成、△52玉、▲42角不成、△62飛、▲41金、△51金、▲同角成 まで9手

42や62で金を取ると最終手の同角成は51地点しかないので同で取れる駒は金の他にはありません。となると5手目に金を取れる残りの51地点で金を取るのが正解手順のはずです。この手順だと角は51に居るのですから、最終手は42同角成か62同角成のいずれかです。3段目で角成は可能ですが、同が付く手にはなりません。もちろん△33桂、▲同角成の手は可能ですが王手になりません。最終手になる2段目の42同角成か62同角成なのかが決まるのは、4手目の51への金着手が右なのか左なのかの状況次第になります。

▲76歩、△52玉、▲33角不成、△51金左、▲同角不成 で左金を寄った場合、先手の金の打ち場所は41で最終手は▲42同角成で銀を取ることになります。6手目は玉の退路を塞ぐ協力手の△62飛で続いて▲41金、△42銀なのですが、この順だと最終手が▲42同金でも詰んでしまうので失敗です。つまり、正解の4手目は△51金右です。初手から▲76歩、△52玉、▲33角不成、△51金右、▲同角不成で6手目は退路封鎖の協力手△42銀。続けて▲72金、△62銀、▲同角成で詰みになります。最終手が▲62同金だと△62同飛で王手をしている金が取られてしまいます。このトリックに気付くかどうかが解図のカギになります。左右同型な気がすると確認せずに決めつけてしまうことがあるので要注意です。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(作者)「〇〇なら詰まない条件がマイブームでした。」

■何作か投稿いただいております。

渡辺さん「「同金では詰まない」から金の尻の角が一段目に成る形を考えたが無い。仕方なく金打から同角成までの形を順に並べて発見しました。同金だと背後の飛が利くというのは盲点でした。」

■飛の利きを自ら止める△72銀に▲62金までというのがよくあるパターンですが本作は▲72金で飛の利きを止めます。

のくせにさん「金を42で取る順はなんとかなりそうでなんとかならなかった。」

■金を取る第一候補は42地点なのですが、最終手で取る駒が金になってしまいます。

小山邦明さん「最終手を同金ではなく同角成が選ばれるとしたら、以下のような3つのいづれかだと考えましたが、今回は3のケースでした。
1)同金では、玉が3段目に逃げる手を防げない
2)同金だと、角を取られてしまう
3)同金の王手だと、同xxと取られる手が生じる」

■金と角のペアだと、同角成も可能な同金での空き王手はないのでこれら3つのケースですね。

NAOさん「同金で詰まない防手に飛車の利きを使うのは意外だった。」

■同金だと角を取られるとか同金でも詰んでしまうケースがある中、同金だと取られる地点なら同角成でも取られると勘違いし易いのがミソ。

山下誠さん「なるほど、飛車の利きで手順を限定しているんですね。」

■実戦で▲72金なら同銀か同飛で取ってしまうので、経験値が無いので気付き難い形です。

ほっとさん「条件3つのうち2つまで合致する紛れが多くて苦労。」

■とどめの3条件を堪能されたようですね。

RINTAROさん「先手の指し手は限られている。42か51か、右か左か、それが問題だ。」

■62もお忘れなく。裏読みすれば、△42金や△62金の場合は手順前後を回避する条件が必要なので51に絞ることができます。

ミニベロさん「これもレトロ感いっぱいの作品。条件が最終手だけというのはポイント高い。」

■推理将棋を始めた頃、▲33角不成から▲51角不成で金を取る手順を知った時に衝撃を受けたのを思い出します。

はなさかしろうさん「金では詰まない、が面白い条件でした。第一感は▲7六歩△4二金▲3三角不成△5二玉▲4二角不成△6二飛▲4一金△5一金▲同角成まででしたが、取る駒が金。ということで、解の近くでしばしもだもだしました。」

■金以外の駒ということで、62の飛を取ってみると同が付かないし、同になるように△42銀を先に指して△62飛、▲同角成/同金では△同銀。

諏訪冬葉さん「「7手目までに金を打つ」でかなり手が絞られました」

■最終手で同金ができる状況設定なので金を打つ必要があり、推理の糸口になっています。

ジェシーさん「いろいろ形がありそうな気がしますが、これしかないのですね。」

■金と角のペアで詰める形はいろいろありますが、今回のとどめ3条件に合うのは作意順だけでした。

占魚亭さん「今回最後まで残った作品。51角の筋が盲点でした(よくよく考えたら、明らかなのに……)。」

■△42金の筋を深く追われたのでしょうね。

飯山修さん「同金でも詰む形をどうやって詰まなくするかを探す問題でした」

■同金だと斜め後ろにいる玉に王手が掛からないから金尻への同角成のはず。となると金が1段目だと玉は隣の筋の3段目に居るはず....。中段への玉の脱出をどうやって防ぐのか....。ドツボに嵌る推理例でした。

原岡望さん「珍しい詰上がり」

■飛の利きを止める△72銀に慣れ過ぎてますよね。

べべ&ぺぺさん「2時間くらいで解けました。色々な紛れがありました。金を取って打ってなので、無駄な手がありません。」

■先手の指し手は決まっているので簡単なはずですが中々正体を現さない手順でした。

神在月生さん「差異ありは 性能でなく 飛の防御」

■金の利きよりも断然利きが多い馬なら詰む形を考えると正解が見えて来ません。

緑衾さん「金だと斜め後ろに逃げられるタイプだと思っていたのですが飛車を利用するんですね。」

■▲76歩、△42金、▲33角不成、△72金、▲42角不成、△61玉、▲41金のあと、▲51金なら△62玉が可能だけど▲51角成だと詰むような配置ですね。この手順では51へ捨てる駒が後手にありませんでした。


正解:18名

  渡辺さん  けいたんさん  のくせにさん  小山邦明さん
  NAOさん  山下誠さんさん  ほっとさん  RINTAROさん
  ミニベロさん  はなさかしろうさん  諏訪冬葉さん  ジェシーさん
  占魚亭さん  飯山修さん  原岡望さん  べべ&ぺぺさん
  神在月生さん  緑衾さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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