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推理将棋第141回解答(1)

[2021年8月21日最終更新]
推理将棋第141回出題の141-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第141回出題  推理将棋第141回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第141回解説  担当 Pontamon

推理将棋第141回は余詰を出してしまい申し訳ありませんでした。
17名からの解答がありました。解答、ありがとうございます。


141-1 初級  NAO 作   高飛車くん(その4)   9手

「9手で詰んだんだって」
「ああ、相手が5筋の飛車の手を指してきたので直ぐ5段目への飛車の手で応じてやったぜ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 5筋の飛の手の直後、5段目への飛の手で応じた

出題のことば(担当 Pontamon)

 高飛車くんシリーズの第4回は9手に戻ります。

作者ヒント

 高飛車くんの勝ち(NAO)

締め切り前ヒント

 これぞ正真正銘の高飛車。5段目へ飛車が浮きます。


推理将棋141-1 解答

▲26歩、△42玉、▲25歩、△32玉、▲24歩、△52飛
25飛、△42飛、▲23歩成 まで9手

(条件)
・9手で詰んだ
・5筋の飛の手の直後、5段目の飛の手で応じた(6手目△52飛、7手目▲25飛)



Suiri1411

Suiri1411a高飛車くんシリーズを振り返ってみると、最初(132-4)は5段目への飛着手の後に角、その2(136-2)では5段目への飛着手の後に金、その3(138-2)では金着手の後の5段目への飛でしたが、今回は飛の手の後に5段目への飛です。

玉方の飛着手は退路封鎖に使われることが多く、攻め方の5段目の飛の着手と言えば、7筋の歩の突き合いで後手が75に伸ばしてきた歩を先手が飛で取ってトドメは▲71飛成のはてるま手筋がありそうです。参考1図はこの方針で9手で詰めた手順になりますが、後手の飛の手は5筋ではなく4筋でしたので条件をクリアできていませんでした。もし6手目を△52飛とした場合は、▲75飛、△72金、▲同飛成、△42銀、▲71龍で詰みますが11手になってしまいます。

参考1図:▲76歩、△74歩、▲75歩、△同歩、▲78飛、△42飛、▲75飛、△52金右、▲71飛成 まで9手

Suiri1411bはてるま手筋で無いとすれば、52の飛は媚びんの63地点への利きがないので△62玉型の玉頭の63地点で駒成しての詰みを考えてみたのが参考2図です。先手の飛が出て行くために後手に歩を取ってもらうのに都合が良いのは6筋なのでうまく行きそうだったのですが、手数は11手かかってしまい失敗でした。▲66同飛で角を取ってから▲65飛になるので効率が悪い感じです。ならば、6筋ではなく5筋の歩を突き進めて、△55同角、▲58飛、△52飛、▲55飛ではどうでしょう。先後の飛が同じ筋で向かい合っていると詰まし難いので、その後は△42飛、▲62角、△52玉、▲53飛成などの手順で詰みになるもののこれも手数は11手掛かってしまいます。

参考2図:▲68飛、△34歩、▲66歩、△同角、▲同飛、△52飛、▲65飛、△62玉、▲72角、△51金左、▲63飛成 まで11手

攻めの基本は飛角銀桂と言われるものの、手数の少ない推理将棋では飛角がどうしても中心の駒になりますが、はてるま手筋も後手の飛の媚びんで大駒が駒成する手(参考2図では最終手▲63角成も詰み)も失敗しました。参考1図では先手飛を5段目へ動かすまでの飛の手数は2手、参考2図では3手かかっていましたが、初期配置の28の飛を25へ移動するなら1手で済みますがそのためには歩を3手進める必要があります。▲25飛を7手目に指すと残りは1手だけになるので、高飛車にしてから飛の筋を変えたり、角を使うための▲76歩を突くのは間に合いません。飛を25へ浮いたからと言って、攻めに必要な手とは限りません。▲26歩、▲25歩、▲24歩、▲25飛のあとの1手で詰ますなら▲23歩成の形にはもうお気付きのことでしょう。

6手目を△52飛にするタイミングで▲23歩成までの7手詰の手順を考えてみます。初手から▲26歩、△42玉、▲25歩、△32玉、▲24歩で5手を指しましたので6手目を△52飛として7手目が▲25飛にすると42地点が空いているのでそこを埋めるための△42飛が8手目で9手目の▲23歩成で詰みになります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん(作者)「油断すると忘れてしまい、忘れた頃にやってくる筋でした。」

■140-3でも出たばかりの手筋でしたが、次は忘れた頃だろうと油断すると...ということで出題しました。

諏訪冬葉さん「まったく同じ条件の問題を作ったのですが、かぶりそうで投稿を躊躇していたら案の定出題されました。
ちなみに「高飛車くん(その1)」の条件を覚え間違え(4筋の角→4筋の大駒)て最初に出てきた順でした。」

■高飛車くんは被る可能性が高いですね。ただし、会話や条件に高飛車とか5段目の飛が出てこなければ良作の匂いがします。(5段目を飛で抑えて、4段目や6段目の玉を背後から詰める形など。)

斧間徳子さん「基本7手詰を2手伸ばした作品ですが、伸ばし方が巧い!」

■作者の投稿時コメントですと、飛角で攻めようとするとドツボに嵌まるとのことです。なのでその線で解説しました。

ミニベロさん「過去に解いたことがあるような。私の勘違いかな。この飛先の順は、忘れた頃にやってくるんだよね。」

■おもちゃ箱や詰将棋パラダイスの過去問にはありませんでした。研究会での出題や2010年の町田での全国大会の推理将棋コーナーでどんな出題があったかは存じ上げていません。

小山邦明さん「今回は先手の5段目の飛車でした。」

■実は「今回も」なんです、過去3回の高飛車くんは全て先手の着手でした。(前回は高飛車くんの負け)

緑衾さん「5段目への飛打が無理なので、今回の高飛車は簡単でした。」

■飛交換もしくは自分の飛を取り戻すことができないと飛打ちはできませんね。9手では無理です。

RINTAROさん「飛を取る手はありえないので、7手の基本手順に+2であろうことはすぐに分かる。この基本手順はどこにでも出てきますね。」

■片方の対局者に飛が集まると、飛の手の直後に飛の手はできません。

はなさかしろうさん「リズムの良い条件ですね。制約がかなり厳しいので、お馴染みのこの筋で。」

■駒種が同じなので条件を覚えやすい。

山下誠さん「5二飛は1手パスの手でしたか。考えすぎると難しい。」

■▲25飛も△52飛も先後それぞれ1手パスしました。

飯山修さん「9手詰過去問で52飛が1件もヒットしなかったが無駄手ではさもありなん」

■条件違いの過去問だと、過去作品の棋譜検索で見つかってしまいますね。

べべ&ぺぺさん「詰み型が、閃いたので楽でした。シンプルな条件ですね。」

■この詰み形を忘れずに居た証拠。

原岡望さん「高飛車の動きに釣られた」

■高飛車に釣られて、3手連続の飛の手が玉の退路を塞ぐ悪手に。

中村丈志さん「困ったときはこの展開を考える。」

■困ったときは基本の7手詰の詰み形を考えてみると結構解けます。

ほっとさん「例の7手に+2手。」

■7手詰29通り、というか詰み上がりの形は要チェック。

占魚亭さん「居玉の筋ではなく、7手詰手順の変形パターンだった。」

■居玉の筋?参考1図のはてるま手筋を検討されたのでしょうか。

テイエムガンバさん「△5二飛と▲2五飛以外はオーソドックスな手筋な分、5段目への飛の手としては盲点でした。」

■別の詰み手順に1手の無駄手だと気付き易いけど、2手とも無駄手だと閃きが必要になります。

ジェシーさん「困ったときのこの手順。」

■困ったときは基本の7手詰手順のおさらい。


正解:17名

  諏訪冬葉さん  斧間徳子さん  ミニベロさん  NAOさん
  小山邦明さん  緑衾さん  RINTAROさん  はなさかしろうさん
  山下誠さん  飯山修さん  べべ&ぺぺさん  原岡望さん
  中村丈志さん  ほっとさん  占魚亭さん  テイエムガンバさん
  ジェシーさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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