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推理将棋第141回解答(3)

[2021年8月25日最終更新]
推理将棋第141回出題の141-3の解答、第141回出題の当選者(ジェシーさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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141-3 上級  ミニベロ 作  墨守2         16手

「さっきの相手、変な戦法だったな。自陣から一歩も出ないんだ」
「前にそんなのあったね。勿論やっつけたんだろ?」
「それが、16手目の端の手で詰まされちゃった。
 52・42・32と連続で指されて幻惑されたのかな」
「情けない奴だな。何か悪手でも指したの?」
「玉頭の歩を突いた手が問題だって、解説されちゃった」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 16手目の端の手で詰み
  • 後手の着手はすべて自陣内で、52・42・32の順に着手した
  • 玉頭の歩を突いた

出題のことば(担当 Pontamon)

 前作では動かせたのはひとつの駒でしたが今回は駒数の制限はありません。

作者ヒント

 先手玉は5段目で詰む(ミニベロ)

締め切り前ヒント

 後手の着手は全て大駒で、最後は角打ちです。


推理将棋141-3 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△52飛、▲33角成、△42飛、▲23馬、△32飛
48玉、△33飛、▲46歩、△23飛、▲47玉、△33飛、
▲56玉、△32飛、▲45玉、△12角 まで16手

(条件)
・16手目の端の手で詰み(16手目△12角)
・後手の着手はすべて自陣内で、52・42・32の順に着手した(2手目△52飛、4手目△42飛、6手目△32飛)
・玉頭の歩を突いた(7手目▲48玉、9手目▲46歩)


Suiri1413

Suiri1413a後手陣内の着手でしかも端の手での詰みとなると、先手玉に後手陣まで来てもらうとか、空き王手も怪しそうな気がします。

参考1図は22の飛の利きを止めていた23の角が12へ動いての空き王手で24の先手玉を詰めた図です。「52・42・32の順に着手した」の条件は満たしていますが「玉頭の歩を突いた」は満たしていません。▲38玉にしてからの▲36歩なら手数が2手増えて26手になります。どっちみち24手では指定手数の1.5倍の手数なので全く間に合っていません。

参考1図:▲76歩、△52飛、▲33角成、△42飛、▲23馬、△32飛、▲22馬、△同飛、▲48玉、△23角、▲36歩、△52玉、▲37玉、△51玉、▲26玉、△52玉、▲25玉、△51玉、▲24玉、△52玉、▲35歩、△51玉、▲15角、△12角 まで24手

Suiri1413bそれでは、前作のように先手玉に後手陣まで来てもらう手順ではどうなるのか指してみたのが参考2図です。「玉頭の歩を突いた」を実現するために、前作では▲66玉から▲56玉に移動したので玉の手数が1手多くなったので今回は「玉頭の歩を突く」ために▲68玉からの▲66歩で条件を満たして、▲67玉から▲23玉まで斜め一直線で玉を移動させました。しかし、24地点の退路が残っていて詰んでいませんし、手数も18手かかっています。

参考2図:▲76歩、△52飛、▲33角不成、△42飛、▲68玉、△32銀、▲66歩、△33銀、▲67玉、△52飛、▲56玉、△42銀、▲45玉、△31銀、▲34玉、△32飛、▲23玉、△12角 まで18手

次に▲45玉ではどうでしょう?参考2図のように32に飛が居る場合は35や36への退路はないので、残る退路は玉尻の46地点だけになります。もし、玉頭の歩突きが▲46歩、つまり玉が中段へ出る際に▲47玉を通って来て▲45玉にすれば、先手玉が詰む形になりそうです。この場合に問題となるのは、参考2図とは異なり後手の23の歩が居るはずなので△12角が王手になりません。後手の着手は後手陣だけなので△24歩と突くことはできないので、23の歩は先手の協力手で取る必要があります。それができるのは▲33角成で馬になった▲23馬の手しかありません。

先手の着手は、▲76歩、▲33角成、▲23馬、▲48玉、▲46歩、▲47玉、▲36玉か▲56玉から▲45玉の8手のはずです。後手は▲23馬を取って角を持ち駒にして最終手で△12角を打つことになります。初期配置の駒で23地点の先手駒を取れる駒はないので手数をかけて取りに行って、△12角の邪魔をしないようによける必要がありますが、33地点へよけると22の角の利きを止めてしまうので32へ行くと考えると32には飛を配置しなければいけないので、その駒は更に移動して31、41、42などへ行く必要が出てきます。しかし、金にしても銀にしても23の馬を取ってから戻ってくるのには手数がかかるので実現できそうにありません。残る駒は飛です。23の馬を取って32へ戻るには2手で済みます。金や銀とは異なり、32地点から直接23の馬を取ることはできないので△33飛、△23飛、△33飛、△32飛の4手が必要で、最終手の△12角を含めるとこれらで5手になります。条件で残っているのは、52、42、32の順での着手です。飛を32へ持って行く必要がある時に「52、42、32の順の手」の条件なら対象となるのは飛でしょう。

これで、先手と後手の手の候補8手ずつが明らかになったので、あとは着手順とタイミング合わせです。初手から▲76歩、△52飛、▲33角成、△42飛、▲23馬、△32飛までは今のところ問題は無さそうです。残りの手の関係で手順を入れ替えなければいけなくなる可能性はありますが、7手目から続けてみます。▲48玉、△33飛、▲46歩、△23飛、▲47玉、△33飛の次の先手の手は、後手の飛が3筋に居る状況なので13手目は▲56玉、続いて△32飛、▲45玉、△12角で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「詰め上がり図で飛車が3筋に必要。
23の馬を金で取りにいくと、角道の邪魔になる。
結局飛車の遅早が一番早いという仕組み。
会話文は「連続」で条件は「順」。統一すべきでした。
言い訳ですが、工事の残骸みたいなもので、すみません。
ただ、どちらで解かれても解が二つあれば余詰です。」

■会話と条件の不一致に気付かず、それが気にならない担当の責任もありますね。

諏訪冬葉さん「5段目に行くために5手必要なのであと3手しかない。33歩を消して角道を使うことを考えてやっと到達。」

■先手の必要手はまだ見えやすいのですが...。

斧間徳子さん「この簡素な条件で後手の飛車の動きが限定されるのがすばらしい。」

■32から馬を取りに行って32へ戻ってくる飛のスイッチバックは想像し難いですね。

NAOさん「自陣大駒着手だけが心地よい。52,42,32の連続指定だけで飛の7連続着手を限定しているのが巧みです。」

■△52飛のあとは1マスずつの飛移動が6回も。

小山邦明さん「後手の「52・42・32の順に着手」は出足の飛の動きだけで、その後は、馬を取るための飛の動きとしました。最終手が端の手で、玉を詰む位置まで移動するためには、後手から馬を取る手順が必要でした。」

■「後手の駒である馬を取る」の意味ではなく「後手の方から(先手の)馬を取る」という意味の「後手から馬を取る手順」ですね。

緑衾さん「8筋の飛と9筋の香の協力で詰ませるはずと思い込んで苦戦しました。12角に気がついてからはすぐ解けました。」

■解説では当然なように△32飛を配置して参考2図としましたが、△12角と気付いたとしても容易くはない筈。簡単に解いたのは流石ですね。

RINTAROさん「物理的に23玉までは行けない。76歩33角成(不成)の2手は必須で、中段玉で詰ますとなると23馬も必要で、最終手が12角だろうと推察。45玉で詰ますには32飛がいればいい。
以上の思考回路で解けました。後手の飛がスイッチバックする手順が素晴らしいです。」

■解説のストーリーそのままの思考ですね。

はなさかしろうさん「第一感は角2枚でしたが手数が足りず、飛も参加。大駒の3枚並びが美しい詰め上りでした。ところで、墨守の最短は16手の気がしてきましたが、さてどうでしょうか? 第3弾も来るかな? 楽しみです。」

■墨守の最短は16手で、第3弾の18手詰は142回で出題中です。

山下誠さん「こんなに飛車ばかりが動くとは条件からは容易に想像できません。」

■前作のように右金が52、42、32と動いて来そうな予感があったかもしれません。

飯山修さん「端の手という条件は大抵端の大駒打の事が多いので今回は裏をかいてるかと思ったのが失敗。結局67-3の詰み型を参考にすれば綺麗な詰み上がり」

■素直な条件でした。

べべ&ぺぺさん「難しかったです。最終手の角打ちに気付いて解けました。」

■そもそも、飛の7連続着手なんて普通は考えませんから。

原岡望さん「飛車の大活躍をうっかりした。角関連が3手のみでヒントを見ても分からず悪運尽きたと観念しかけました。」

■後手は大駒だけの着手というヒントなので、角は動かし難いので、動かすなら飛しかありません。

ほっとさん「飛の動きが面白い。23馬を金や銀で取りに行くとうまくいかないのが不思議。」

■△23銀で馬を取ったあと△12銀と引くと最終手は△23角。△32銀から△41銀へ引くには金移動が必要になって手数オーバー。

占魚亭さん「角の渡し方が考え所でした。」

■最終手で打つための角入手は後手に必須な課題でした。

ジェシーさん「直前ヒントを見ても、詰み形がさっぱり思いつきません・・・。」

■ヒントが足りなかったでしょうか。


正解:15名

  諏訪冬葉さん  斧間徳子さん  ミニベロさん  NAOさん
  小山邦明さん  緑衾さん  RINTAROさん  はなさかしろうさん
  山下誠さん  飯山修さん  べべ&ぺぺさん  原岡望さん
  ほっとさん  占魚亭さん  テイエムガンバさん


総評

諏訪冬葉さん「ぎりぎり最終ヒント前の解答です」

■短評や総評は初回の解答送付順になっているので諏訪さんがトップに記載されています。

斧間徳子さん「141-3に感動したので久しぶりに解答させていただきます。」

■142回の上級特集は解答意欲を刺激されると思います。

ミニベロさん「墨守シリーズは、手数は長いけど仕組みは簡単です。
この後もありますので、よろしく。」

■142回も引き続き「墨守3」を出題させていただきました。

緑衾さん「簡単すぎず難しすぎずちょうどいいバランスだったと思います。」

■142回は上級特集なのでバランスは悪いかも。ちょっと難しめの中級~上級という感触なのですが...。

RINTAROさん「適度な難易度で楽しめました。」

■解けたら解後感抜群の上級特集の142回をお楽しみください。

飯山修さん「何かを思いついてパソコンに向かいそこで何だっけと数分固まる事がしばしば。そんな状態だから推理将棋でも解けたと思ったら条件を完全に逸脱している事ばかり。頭の老化は防ぎようが無いがそれだけに本当に解けた時の感激は若い頃より大きい。認知症予防にこれからも続けたい。」

■担当も、結果稿のファイルを開いたのに何処を修正しようと思っていたのかとか何を書こうとしていたのかを忘れてしまいます。

べべ&ぺぺさん「ヒントに助けられました。うまい手順があるので感心します。」

■うまい手順があるのは良作の証拠ですね。

原岡望さん「今月は2と3がヒント頼みでした」

■142回は上級特集なので、盆休みを使って、ヒント前に1問は解いておかないと...。

ほっとさん「141-2は余詰修正が何度もあって難儀。ぐずぐずしていたら結局ギリギリに。」

■余詰解を探されていたのでしょうか。

占魚亭さん「短い夏が終わり、頭が冴えるようになってきたかも(笑)」

■神戸はまだまだ暑いです。


推理将棋第141回出題全解答者: 17名

  諏訪冬葉さん  斧間徳子さん  ミニベロさん  NAOさん
  小山邦明さん  緑衾さん  RINTAROさん  はなさかしろうさん
  山下誠さん  飯山修さん  べべ&ぺぺさん  原岡望さん
  中村丈志さん  ほっとさん  占魚亭さん  テイエムガンバさん
  ジェシーさん

当選: ジェシーさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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コメント

「順」と「連続」では意味が全く違います。
「順」だと、間に他の手が入る余地があります。
本作では、NAOさんに「順」での余詰解をいただきました。
また、統一すべきというご指摘もいただきました。
ありがとうございました。
統一して「連続」限定でなければいけませんでした。
粗検おわびします。解答ありがとうございました。

投稿: ミニベロ | 2021.08.26 10:56

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