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推理将棋第141回解答(2)

[2021年8月23日最終更新]
推理将棋第141回出題の141-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第141回出題  推理将棋第141回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


141-2 中級  けいたん 作  成ったのは小駒だけ   10手

「10手目の8段目の駒打ちで詰みか」
「駒を成ったのは小駒だけだね」
「後手の手によって同種の駒が3枚同じ筋にある局面になったな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手目の8段目の駒打ちで詰み
  • 駒を成ったのは小駒だけ
  • 後手の手によって同種の駒が3枚同じ筋にある局面になった

出題のことば(担当 Pontamon)

 3枚以上ある駒種なので大駒や玉ではない。歩は枚数があっても二歩は反則。

作者ヒント

 とどめは偶数筋(けいたん)

締め切り前ヒント

 2筋に桂が3枚ある局面になります。とどめは金打ち。

余詰修正1

「とどめは偶数筋の小駒の手だったね」の「小駒の手」を「小駒を打つ手」

余詰修正2

「とどめは偶数筋へ小駒を打つ手だったね」を削除し、
「10手で詰みか」を「10手目の8段目の手で詰みか」
「同種の駒が3枚同じ筋にある局面があったな」に「後手の手によって」を追加

余詰修正3

修正2の「10手目の8段目の手で詰みか」の「8段目の手」を「8段目の駒打ち」


推理将棋141-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△34歩、▲77桂、△同角不成、▲68飛、△26桂
▲38金、△同桂成、▲28銀、△48金 まで10手

(条件)
・10手目の8段目の駒打ちで詰み(10手目△48金)
・駒を成ったのは小駒だけ(8手目△38同桂成)
・後手の手によって同種の駒が3枚同じ筋にある局面になった(6手目△26桂)

Suiri1412

本問では余詰作の出題ばかりか余詰修正を3回も行うという大失態でした。粗検、大変申し訳ありませんでした。

本作では3回の条件修正がありましたが、いずれにも共通しているのは「同じ筋に同じ駒種が3枚」と「駒成は小駒だけ」が本作のメインの条件になります。残りの条件は作意順を限定するための補助条件と言えます。メインの条件だけで作為順が限定されない理由としては、手順前後や着手駒の非限定(別手順も含め)があります。作品ではメイン条件が先に提示されて補助条件は後になることが多いですが、補助条件は他の条件の文中に入りこんでいる場合もあります。(例:「〇手目の初王手で詰み」の「初王手」条件など)

今回、3回の条件修正があったこともあり、今回の余詰について説明します。きっと今後の解図の際の参考にもなるでしょう。

仮に、条件が下記の3つだった場合に余詰チェック/解図の際のポイントにはどんなものがあるかを考えてみます。

  • 10手で詰み
  • 同じ筋に同じ駒種が3枚
  • 駒成は小駒だけ

【「駒成は小駒だけ」について】
 ・駒成回数は指定されていないので複数回の可能性
 ・攻め方ではなく玉方の無駄手の可能性

歩を突き進めると4手で歩成ができ、角で相手の銀桂香を取る場合だと通常は駒取りに最短で3手掛かり、駒打ちと駒成で5手全て使ってしまう。

これらのことから小駒の複数回の駒成は手数的に無理なようです。1回だけの小駒の駒成は手順の限定に効いていそうで、玉方の全手数が小駒の駒成に費やされることは考え難いので、攻め方、つまり後手が小駒の駒成をするようですが、この条件はメイン条件ではなく、端に大駒の駒成がある手順を排除するための補助条件なのかもしれません。後手が3手かけて取った駒を打って、成っての手を指すのであれば、駒成が最終手になって、小駒を取った角が利いている地点での小駒の駒成が最終手である可能性が高い。

Suiri1412a【「同じ筋に同じ駒種が3枚」について】
 ・攻め方が玉方の小駒を取って、逆サイドの同種の駒筋へ打てば自陣の駒と合わせて3枚になる
 ・対象の駒種は桂、銀、金(香は玉から遠いので可能性は低い)

作意順では、歩以外の小駒を取る最短の手順である後手が先手の桂を取る手順(▲76歩、△34歩、▲77桂、△同角不成)になっているので、6手目に銀や金を取る手順での詰みがなければ余詰が無さそうだと思ったのが担当の見落としでした。小駒は初期配置で同じ筋に先後それぞれ1枚ずつが配置されているので、3枚目の同種の駒の手があるとすれば当然攻め方の手だという思い込みがありました。

諏訪冬葉さん、ミニベロさん、NAOさん、緑衾さん、はなさかしろうさんから指摘があった余詰は参考1図と同等のもので、先手の右金が▲58金右、▲68金寄へ移動することによって6筋に3枚の金が配置されるという形でした。

斧間徳子さん指摘の▲56歩、△34歩、▲58金右、△66角、▲68金寄、△39角不成、▲48飛、△57銀、▲18香、△48銀成や左金が4筋へ移動する▲56歩、△14歩、▲58金左、△13角、▲48金寄、△79角不成、▲18香、△57銀、▲98香、△68銀成も金3枚の余詰でした。

参考1図:▲56歩、△54歩、▲58金右、△55歩、▲68金寄、△56歩、▲57金、△同歩成、▲38銀、△48金 まで10手

Suiri1412b57地点で金を取る駒は、参考1図での歩以外に左右の桂の3段跳ねの▲57桂成で取る手順も可能です。

参考2図の手順は、修正2で「駒打ち」の条件を外してしまったので余詰になりました。

参考2図:▲68銀、△34歩、▲56歩、△66角、▲57銀、△同角不成、▲38銀、△39銀、▲48金、△同銀成 まで10手

この参考1図の手順の他、NAOさん指摘の▲58玉、△34歩、▲48銀、△77角不成、▲59銀、△同角不成、▲78銀、△79銀、▲68金、△同銀成 を含め、これらは修正2の修正ミスであるとともに元条件での余詰手順に該当します。

なお、「駒打ち」条件や「偶数筋」、「8段目」の補助条件は
▲76歩、△34歩、▲77桂、△同角不成、▲58玉、△26桂、▲38金、△同桂成、▲78金、△59金 まで10手

▲76歩、△34歩、▲77桂、△同角不成、▲68金、△26桂、▲38飛、△同桂成、▲58金上、△49飛 まで10手
の詰み手順を除外するためのものでした。これらの順があると「最終手は駒打ち」の条件だけでは足りないことになります。また、駒打ちを明かすことにより、『6手目に駒を取って、次に打って、最終手で駒成しての詰み』の手順が完全に除外されることになったのが残念でしたが、王手を防いだ飛がピンされて最終手を▲同飛で取れず、飛が動いていることによって最終手の駒打ちを可能にする▲28銀が出来るなどの絡み合う好手がある作品でした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

諏訪冬葉さん(双方解)「(推理将棋136-1 解答)+2手で条件を満たしそうな気がするのですが私が何か勘違いしているでしょうか。」

■余詰でした、粗検、申し訳ありませんでした。

斧間徳子さん(双方解)「10手の中で同種駒が同じ筋に3枚となれば、77桂を取って26桂が第1感なので易しかった。28銀がいい味。」

■一番早く取れる小駒が桂なのが分かっていると狙いを絞り易いですね。

ミニベロさん(双方解)「打の仕事を後手に2回させるか、1回ずつ分けるか。ここで間違えると迷路に入る。解いてみればこれしかない順だが、それが推理将棋。」

■最終手が駒打ちという修正が入ったので、駒打ち2回は両方とも後手だとバレてしまいました。

NAOさん(双方解)「そっぽへ銀を退かすために飛の移動合で応じる」

■移動した飛はピンされて▲同飛できず。

小山邦明さん「「同種の駒が3枚同じ筋」の条件は、歩では手数がかかるので、一番楽な桂馬で考えてみました。」

■歩を3枚同じ筋には配置できないので、歩が成った「と金」3枚の配置は一番時間がかかりますね。

緑衾さん(双方解)「ぴったりの68飛がいい感じです。余詰修正は、条件の変更ではなく条件の追加でやった方がいいかなと思います。最初解答にも変更があったのかと思いました。」

■条件変更だと前の条件で大丈夫だった手順が復活することがよくありますね。

RINTAROさん「同種の駒が3枚同じ筋が解図のポイント。桂に狙いを定め、序の3手に気付きました。」

■歩以外の小駒を最短手数で取ることができるスペシャル手順。

はなさかしろうさん(双方解)「最初の条件は▲6八玉△8四歩▲7八玉△8五歩▲5八金右△8六歩▲6八金寄△8七歩成までの8手で満たせてしまうので、上級に取り組みながら様子を見ていました。更新条件は一歩引いて眺めると最初の4手と6、8手目がほぼ必然なので解きやすかったです。」

■4手目に77の桂を取るのが分かり解き易くなったと思います。

山下誠さん「並べる小駒が桂馬と気づくまでは試行錯誤の連続でした。」

■香は除外するとして、銀と金の検討は必要ですね。

飯山修さん「3枚並びが最も早いのが桂と判ればどうやって条件が満たせるかひたすら探すのみ。39銀の無力化手順を発見してやれやれ」

■本作の狙いのひとつ。

べべ&ぺぺさん「ヒントを見て解けました。ノーヒントで解けるようになりたいです。」

■何題も解いて行くうちにきっと慣れてきます。

原岡望さん「飛車が動けないのに乗じられた」

■乗じられたというかそっぽの銀(▲28銀)が悪手でした。推理将棋らしい手ではありますが。

ほっとさん「68飛~28銀が面白い。」

■この2手の連携がミソ。

占魚亭さん「最初、5手目に玉を上がって失敗。なるほど、ピンメイトか。」

■飛の利きを外して▲58玉で詰まされると、最終手が小駒の駒打ちは▲59金。

テイエムガンバさん「6八飛の一手で、パズルのようにすべてが収まりますね~。」

■王手に対する応手がいくつかあるので▲68飛の意味を見出せるかどうかが鍵。


正解:16名

  諏訪冬葉さん  斧間徳子さん  ミニベロさん  NAOさん
  小山邦明さん  緑衾さん  RINTAROさん  はなさかしろうさん
  山下誠さん  飯山修さん  べべ&ぺぺさん  原岡望さん
  ほっとさん  占魚亭さん  テイエムガンバさん  ジェシーさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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