推理将棋第143回解答(1)
[2021年10月23日最終更新]
推理将棋第143回出題の143-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第143回出題 推理将棋第143回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第143回解説 担当 Pontamon
担当3年目に入ってから2ヵ月連続で余詰を出してしまい、大変申し訳ないと思っています。
粗検、申し訳ありませんでした。
第143回の9手特集には16名からの解答をいただきました。解答、ありがとうございます。
143-1 初級 NAO 作 高飛車くん(その5) 9手
「9手で詰んだんだって」
「ああ、1段目の角の手より後に5段目への飛車の手を指したぜ」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 9手で詰んだ
- 1段目の角の手より後に5段目への飛の手を指した
出題のことば(担当 Pontamon)
高飛車くんシリーズの第5回は、どちらがどの筋の5段目への飛の着手?
作者ヒント
高飛車くんの負け(NAO)
締め切り前ヒント
1段目の角の手は、31地点への先手の角の手で、その次の手が後手飛の5段目への着手です。
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推理将棋143-1 解答 ▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△41玉、 (条件) |
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1段目への角の手の条件を手掛かりにして解くしかなさそうです。1段目への角の手は先手でしょうから、その後の5段目への飛着手は後手の手でしょう。先手の1段目への角の手を指すまでの間に後手飛が5段目へ進出できるように協力する必要があります。後手飛が早急に中段へ進出できるのは、3筋か4筋になります。
参考1図は、後手の飛が45へ出られるように2手目の△44歩を先手角で取り、△42飛から△45飛ができるように協力する方針で指してみたものです。詰むためには後手の協力手の△62金が必要なので、5段目への飛の手の△45飛を指せていません。
1段目で角成をしないで、61の銀を取ってから▲62角不成とする手順、▲76歩、△44歩、▲同角、△54歩、▲71角不成、△42飛、▲62角不成、△52玉、▲53銀では、これも△45飛ができていませんが、たとえ△45飛ができていたとしても43地点が空いているので詰みにはなりません。
参考1図:▲76歩、△44歩、▲同角、△54歩、▲71角成、△42飛、▲53銀、△62金、▲同馬 まで9手
4筋から飛が出ていく手順で失敗したので、次は3筋から飛が出ていく手順を考えてみます。
参考2図では1段目の角の手の後に△35飛が指されていて、見事に詰んでいるのですが手数が11手掛かってしまいました。折角金を持っているのですが、頭金になる42地点には銀が居るために金打ちは控えて打つことになるので手数オーバーしました。
と言っても、3筋から飛を出すには3手目までは必然なので、この3手目の王手に対処する△42銀は仕方ありません。
参考2図:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42銀、▲22角不成、△31金、▲同角不成、△35飛、▲33金、△41玉、▲42金 まで11手
参考2図の3手目の王手に対する4手目の応手ですが、△42銀の代わりに△42金にしても、▲22角不成、▲31角不成の後に▲33銀と控えて打ってからの▲42銀成ですし、33へ打つのが角の場合も11手目が▲42角上成になってしまいます。
△41玉の代わりに玉の退路を塞ぐ△62銀の場合も同様の手順で▲42金などで詰みますが、直接▲42金と打てないために手数オーバーしてしまいます。
それならば42の駒を先手が取ってしまうのはどうでしょう。先手の1段目の角の手や後手の5段目への飛の手を指すという課題があるので、先手が王手を掛けてしまうと応手をしなければいけないので、王手を掛けない方が良いような感覚になりますが、参考2図での玉位置は41なので後手の手数が増える心配は無さそうです。先手は最終手で直接▲42金を打てれば手数短縮になりますが、後手の手数短縮はどこで可能でしょうか?42地点へ直接駒打ちができるとしても銀では銀の腹が空いているので最終手は頭金になります。後手は先手へ金を差し出す必要があるので、4手目の合い駒を△42金として、▲同角不成の王手に△41玉で応じれば良さそうです。初手から▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△41玉です。後手は△35飛を指せる状態になっているので、7手目は1段目への角着手になりますが、▲51角不成では31の銀が残るので最終手▲42金では詰みません。したがって7手目からは▲31角不成、△35飛、▲42金までの詰みとなります。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
NAOさん(作者)「頻出の手順。高飛車くんシリーズでは最易問かも。」
■解答者との相性があったのか、決して易問ではなかったようです。
斧間徳子さん「簡素な1条件だけで限定できているのが秀逸。」
■1条件作は覚えやすいので睡眠導入剤代わりにも最適。
ミニベロさん「なんでもない手順に高飛車を加えるだけで作品になってしまう。今シリーズすべてそうだが、9手はまだまだ見直しが必要。」
■無駄手の時もあれば必要手の場合もあり山勘は難しい。
ほっとさん「負けたんかいっ!」
■これで高飛車くんの負けが1つ先行しました。さて、自作は高飛車くんの勝ちか負けか。
RINTAROさん「手順を忘れていて、改めて解きなおしたら、かなりの時間がかかりました。」
■一度解いたのに、解答送付の時に忘れてしまっていて解き直したのでしょうか。
はなさかしろうさん「3筋は本命なのにこの形に思い至らずヒント待ち。41玉は盲点になりやすいのかな…。」
■飛を振る必要もあり、同じ42地点の最終手でも居玉の方がいろいろ細工しやすい感じがします。
緑衾さん「両方とも先後どちらもあり得たので解きづらかったです。角は金を取りながら一段目に行き、飛車は3筋から脱出すればいいんですね。」
■9手だと、1段目角と5段目飛の両方をひとりで指すのは難しいけど、どちらがどっちの手を指すのかを絞るのが一手間。
飯山修さん「攻守の要がハーフラインまで出てしまうとこうなる」
■オフサイドトラップの失敗みたいな感じですかね。
ジェシーさん「特に短手数の場合は、詰みに不要な駒を取るのは盲点になりがちですね(なぜか、後手銀は動かなければならないと思い込んでいました)。」
■7手詰の時は後手の銀が動いて△42銀や△62銀の協力をしますね。
諏訪冬葉さん「「高飛車くんの負け」のヒントを見て真っ先に△32飛▲33角不成の組み合わせが思い浮かびました。」
■作者ヒントで後手の高飛車が判明すれば、飛が中段へ出る手筋が2択に絞られます。
占魚亭さん「取った銀を打って詰ますと思っていました。」
■銀も取りますが、トドメは取った金でした。
原岡望さん「高飛車実現負けて悔いなし」
■ギリギリ8手目に指せました。
中村丈志さん「効率よく5段目の飛が実現できていますね。」
■2段目に飛が居座っていると詰みにならないので5段目へ飛び出す協力手。
べべ&ぺぺさん「最初は2筋の攻めと思いましたが条件に合わず、悩んだ末に解けました。金銀を取るのが盲点でした。」
■▲26歩、△12香、▲25歩、△11角、▲24歩、△42玉、▲25飛、△32玉、▲23歩成までの9手だと△42飛が間に合いませんね。
山下誠さん「4手目は5二玉などを考え始めて時間を費やしました」
■▲76歩、△32飛、▲33角不成、△52玉、▲42角成、△54歩、▲31角成、△35飛、▲53銀までの9手だと△51金左を指せていないので詰んでいない紛れ筋ですね。
正解:16名
斧間徳子さん NAOさん ミニベロさん ほっとさん
RINTAROさん はなさかしろうさん 緑衾さん 飯山修さん
ジェシーさん 諏訪冬葉さん 占魚亭さん 原岡望さん
中村丈志さん べべ&ぺぺさん 山下誠さん テイエムガンバさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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