« 詰将棋メモ(2021年11月22日) | トップページ | 詰将棋メモ(2021年11月23日) »

推理将棋第144回解答(1)

[2021年11月23日最終更新]
推理将棋第144回出題の144-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第144回出題  推理将棋第144回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第144回解説  担当 Pontamon

144回は3題とも2桁手数なので難しめと思っていましたが、担当の予想以上に難問だったようです。解答者コメントによると最難問の作品もばらけていました。
解答を寄せていただいた13名に感謝いたします。


144-1 初級  NAO 作  高飛車くん(その6)     10手

「きょうも5段飛車を指してやったぜ」
「いつもの高飛車戦法だね。成る手はなくてたったの10手で詰みか。5段目への飛の手より後に玉の手が2回あったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 5段目への飛の手より後に玉の手が2回あった
  • 成る手はなかった

出題のことば(担当 Pontamon)

 もうお馴染みの高飛車くんシリーズですが、今回は138-2に続く10手作です。

作者ヒント

 最終手は打つ手(NAO)

締め切り前ヒント

 高飛車くんの勝ちで、最終手の棋譜には「打」が付きます。


推理将棋144-1 解答

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲78銀、△35飛
68玉、△77角不成、▲79玉、△88角打 まで10手

(条件)
・10手で詰んだ
・5段目への飛の手より後に玉の手が2回あった(6手目△35飛、7手目▲68玉、9手目▲79玉)
・成る手はなかった(3手目▲33角不成、8手目△77角不成)

Suiri1441

Suiri1441a玉が2回動いて詰むと言えば、そう、例の忘れた頃に出題される飛先の歩成の手筋です。7手詰手順なので10手だと5段目の飛の手も指せそうです。参考1図は△87歩成までの10手を指してみたのですが、85への飛の着手より後に玉の手を2回指すために、85飛の手の前に一旦▲58玉と移動したので、玉の退路を塞ぐ▲68飛を指す手が回ってこず不詰みでした。

参考1図:▲86歩、△84歩、▲58玉、△85歩、▲同歩、△同飛、▲68玉、△86歩、▲78玉、△87歩成 まで10手

この参考1図の手順で分かるように、5段目への飛の手より後に玉の手(これは先手玉のはず)を2回指すのであれば、7手目と9手目が先手玉の手になるはずです。したがって、5段目への飛の手は5手目の先手着手が6手目の後手着手のどちらかになるでしょう。と言っても先手が5手目に5段目への飛の手を指せるのは、▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲同飛 しかないので、本問の場合は後手が5段目への飛の手を6手目に指す必要があります。

Suiri1441bそこで次は参考2図では、4筋から飛が出ていく手筋を使ってみました。6手目の△45飛よりも後に玉の手を2回(▲68玉、▲79玉)差しているのですが、それらは9手目と11手目になってしまった為、総手数は手数オーバーの12手になってしまい失敗でした。

参考2図:▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲77角、△45飛、▲78銀、△34歩、▲68玉、△77角不成、▲79玉、△88角打 まで12手

となると、6手目に5段目への飛の着手ができる手筋は3筋から飛が出て行く鉄板手筋にになるでしょう。

初手から▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛。6手目は△35飛で決まっていますが、5手目は何を指せばよいでしょうか?7手目と9手目は玉の手を指すことになりますが、失敗した参考2図の詰み形が良さそうです。つまり、5手目は▲78銀で7手目▲68玉、9手目▲79玉です。5手目から▲78銀、△35飛、▲69玉、△77角不成、▲79玉、△88角打 の10手でピッタリ詰みました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん(作者)「玉位置を考えると易しいかと。」

■遊び手が無ければ、2回の玉で行ける地点は限られますね。

緑衾さん「解けてみたらこれしかないという筋なのですが,なぜか苦戦しました。」

■これしかないという筋の作品の場合、失敗例の解説を作るのに苦労します。

ほっとさん「5段飛車と生角2枚の最終図がユーモラス。」

■8手詰の手筋の生角2枚の形ですが、先に角を取ってあるので2手だけの光速の詰みになりました。

RINTAROさん「76歩32飛33角不成同飛(  )35飛( 玉)(  )( 玉)(  )迄10手が明かされているのに、めちゃめちゃ時間かかりました。」

■そこまで推理できているのに....。閃かない時もあるのですね。

ミニベロさん「懐かしい4-2 可愛い8手の応用ですね。でも、知らないとけっこう難問。」

■解答強豪の方々も苦戦されたようで、担当としては意外でした。

はなさかしろうさん「難しかった。締め切り前ヒントのおかげで解けました。」

■「打」を見た瞬間だったことでしょう。

べべ&ぺぺさん「77角生とはすごい手でした。」

■新たな手筋の発見は感激が大きくなります。(解けた時に力が抜けるときもありますが)

飯山修さん「6手目高飛車が可能な手順は2通り。最終ヒントから桂の方ではない事が判明.。ただ77角がなかなか思いつかず苦戦」

■6手目高飛車には△85同飛もありました。おかげで失敗例の解説ができて、ホッ。

諏訪冬葉さん「まさか高飛車が無駄手とは」

■33地点で先手角を取った後に角筋を空ける使命があり、飛の行先として5段目を選んだようです。


正解:12名

  NAOさん  緑衾さん  ほっとさん  RINTAROさん
  ミニベロさん  はなさかしろうさん  べべ&ぺぺさん  飯山修さん
  中村丈志さん  諏訪冬葉さん  原岡望さん  神在月生さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

|

« 詰将棋メモ(2021年11月22日) | トップページ | 詰将棋メモ(2021年11月23日) »

推理将棋」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 詰将棋メモ(2021年11月22日) | トップページ | 詰将棋メモ(2021年11月23日) »