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推理将棋第144回解答(2)

[2021年11月25日最終更新]
推理将棋第144回出題の144-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第144回出題  推理将棋第144回解答(1) (2) (3)
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144-2 中級  Pontamon 作 玉から3筋離れる       11手

「あっちの将棋は11手で詰んだって?」
「10手目の玉の手から3つ隣の筋への駒成で詰んだよ」
「自分の手番で、連続で金駒の手を指したらしいね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 11手で詰み
  • 10手目の玉の手から3つ隣の筋へ駒成した
  • 自分の手番で、連続で金駒の手を指した

出題のことば(担当 Pontamon)

 1間龍はよく見ますが、今回は2間離れています。最終手の駒成は飛でしょうか?

作者ヒント

 最終手は小駒が成る手ではありません(Pontamon)

締め切り前ヒント

 最終手の駒成は惑わしで、不成でも41の玉が詰みます。


推理将棋144-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△32飛、▲33角成、△42金、▲32馬、△72金
▲43馬、△82金、▲72飛、△41玉、▲71飛成 まで11手

(条件)
・11手で詰み
・10手目の玉の手から3つ隣の筋へ駒成した(10手目△41玉、11手目▲71飛成)
・自分の手番で、連続で金駒の手を指した(4手目△42金、6手目△72金、8手目△82金)

Suiri1442

Suiri1442a最終手が駒成で玉から離れた筋への着手と聞くと、はてるま手筋の飛成が思い浮かびますが、本問では玉から3つ離れた筋への駒成なので1間龍の形を2間に広げたものではなく、飛以外の駒の駒成も疑ってみる必要がありそうです。

小駒が玉から3筋離れた筋へ成る場合は、空き王手しか無さそうです。参考1図の手順は、「116-3 端への桂成り」の8手目と10手目を入れ替えたもので、10手目の玉の手の4筋から3つ離れた1筋への駒成で詰むのですが、金駒の着手が△52金右の1回しかないので失敗です。

参考1図:▲76歩、△34歩、▲22角成、△24歩、▲21馬、△25歩、▲24桂、△52金右、▲15角、△42玉、▲12桂成 まで11手

Suiri1442b大駒の角が最終手の場合はどうでしょう?

有名な両王手の筋に、▲58飛と▲55角の角が▲33角成や▲73角成とする手順がありますが、これでは玉から2つしか筋が離れていません。そこで、参考2図の手順では、9手詰の両王手の手順を応用して、△22玉を3つ離れた筋への▲55角成の両王手で詰ましてみたものです。9手詰の両王手では△51金右の手がありましたが、参考2図の両王手手順では金駒の手が無いので失敗です。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲55角、△42玉、▲73角不成、△32玉、▲82角不成、△55角、▲92飛、△22玉、▲55角成 まで11手

(参考2図手順の類型作は、はなさかしろう作の「55-3 11553」)

やはり、玉から3筋離れた筋への飛成でしょうか。1間龍ではなく、玉から2間離れている場合には玉の媚びんを抑える必要が出てきます。後手玉が1段目の場合、同じ筋の3段目に成駒があれば、2段目の3つの地点を抑えることができますし、玉の媚びんだけを考えると、玉と同じ筋の4段目の桂や3段目の角でも抑えることができます。これらの場合は後手の玉頭を桂以外の先手駒で抑えるか、後手の駒が配置されている必要があります。
先手は飛成を実現するために後手の飛を入手して、飛を打ってから飛成することになります。

飛と桂を入手するのなら、▲76歩、△74歩、▲55角、△52金右、▲82角成、△42金寄、▲81馬、△32金上、▲72飛、△41玉、▲71飛成 の手順のように▲55角から▲82角成で飛を取り、▲81馬で桂を取る手順が効率良さそうですが、▲44桂の手が回ってこないので不詰みです。となると、5手目に32か42で飛を取る手順が有力です。▲76歩、△42飛、▲33角不成、△32金、▲42角不成では王手を掛けてしまうので金駒の連続着手になる△33金を指せません。ということで飛を取るのは32地点が良さそうです。初手から▲76歩、△32飛、▲33角成で馬を作り次に▲32馬で飛を取りますが、▲33角成が王手になっているので後手の応手が必要です。ここは△42金で合い駒をすれば10手目に△41玉で玉移動ができそうです。4手目からは△42金、▲32馬です。金駒の連続着手が必要なので6手目からは△52金、▲43馬、△42金で金の連続着手のクリアと玉頭3地点を▲43馬で抑えて、9手目から▲72飛、△41玉、▲71飛成で詰みのような気がしましたが、不得手なこの暗算では初期配置61の金が居座っているため▲71飛成が王手になっていませんでした。

王手の合い駒として動いた△42金はそのままにして、6手目からは△72金、▲43馬、△82金として飛の打ち場所の72を空けて、9手目から▲72飛、△41玉、▲71飛成 で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「10手目玉がよく利いている。3連続金の手で解決。」

■居玉のままなら△42銀を▲33馬でピンしての▲21飛成で詰める形も可能ですが、10手目に玉を動かさないといけない課題が厄介。

緑衾さん「金駒の手2回はシビアだなと思っていたら解答は3回でした。」

■手順を限定させるために「3回連続」のように回数を指定する条件を使うことがありますが、単に「連続」なら2回以上の連続回数全てが当てはまります。「3回連続」ではなく「連続」の表現なので2回だと早合点すると嵌まってしまいます。

ほっとさん「3作中、一番時間がかかった。金駒3連続が心理的にやりにくい。」

■「金」と言わずに「金駒」なので金銀の組み合わせもありそうな感じがします。

RINTAROさん「詰め上がり図の予想がつくので、解きやすかったです。」

■▲81飛に71の角が▲53角成する空き王手の形が原理図ですね。

ミニベロさん「ヒント待ちも全然分からない。締め切り前にやっと解けました。馬で周りを抑える順がなぜか全然見えなかった。」

■△32金、△42飛を▲42角不成で取ってから▲33角成、▲43馬だと手数オーバーになります。

はなさかしろうさん「条件の表記がピンと来なくて、どうも解けている気がしないのですが…ちょっと思いつきにくい手順でした。」

■「10手目は玉」「最終手は後手玉から3筋離れた筋への駒成」のように分けた方が良かったかな。

べべ&ぺぺさん「ヒントを見てもわかりません。やはり71飛成まででしょうか?」

■ヒントで玉は41だと判明しているので、飛成だとすれば▲11飛成か▲71飛成ですね。

飯山修さん「61金は間者だったのか。偵察に行くと言って出て行ったまま戻らないばかりか、敵の侵入口をわざと開けた形跡がある」

■お使いができない、行ったきりの子を鉄砲玉と。(よく言われた)


正解:8名

  NAOさん  緑衾さん  ほっとさん  RINTAROさん
  ミニベロさん  はなさかしろうさん  飯山修さん  原岡望さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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