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推理将棋第145回解答(1)

[2021年12月17日最終更新]
推理将棋第145回出題の145-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第145回出題  推理将棋第145回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第145回解説  担当 Pontamon

第145回は14名の方々から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。
作者へのヒント作成依頼を忘れていて中間ヒントの投入が遅くなり、ご迷惑をお掛けしました。(145-1の中間ヒントは担当が、締め切り前ヒントは作者からのものになりました)


145-1 初級 NAO 作     高飛車くん(その7)    9手

「見たかい。俺の5段飛車」
「相変わらず高飛車だな。たったの9手で詰みか。君の5段目への飛の手に対し、相手は6筋への飛の手で応じていたね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 5段目への飛の手に対し6筋への飛の手で応じた

出題のことば(担当 Pontamon)

 投稿いただいた高飛車くんシリーズでは最後の9手詰作品です。

作者ヒント

 飛の手は3回(担当)

締め切り前ヒント

 龍の手がトドメで高飛車くんの勝ち(NAO)


推理将棋145-1 解答

▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲同飛、△62飛
▲22飛成、△52金左、▲31龍 まで9手

(条件)
・9手で詰んだ
・5段目への飛の手に対し6筋への飛の手で応じた(5手目▲25同飛、6手目△62飛)

Suiri1451

Suiri1451a先手の高飛車の手に対して後手は飛の手で応じたということなのですが、7手詰手筋に2手足した形の可能性がありそうです。参考1図は、先手の飛先の歩を突いて行く7手詰手順に於いて、先手が一旦▲25飛と高飛車の手を余分に指して、それに対して後手が飛の手を指せば良さそうです。後手の飛の手は玉の退路を塞ぐ△42飛がピッタリなので条件をクリアしていると思ったのですが、条件では高飛車の手に応じる飛の手は6筋でなければいけないのでこの手順は失敗でした。

参考1図:▲26歩、△42玉、▲25歩、△24歩、▲同歩、△32玉、▲25飛、△42飛、▲23歩成 まで9手

参考1図の手順では7手目に高飛車の手を指していますが、どうやら先手の7手目の高飛車の手の直後に後手の飛の手を指す手順は無さそうです。会話からすると、先手が高飛車の手を指すようなので、残る可能性は5手目の高飛車の手になります。5手目に先手が高飛車の手を指せるのはどんな手順でしょうか。後手なら▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛の次に3回目の着手で△35飛を指せますし、▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲35角、△45飛のように自分の手番の3回目に3筋や4筋から5段目へ飛が出て行くことができます。先後を変えて、▲78飛や▲68飛と飛を振って、後手角に7筋や6筋の歩を取ってもらう手順を考えてみると5手目の▲65飛や▲75飛の手を指すことはできません。

Suiri1451bとなると、飛を他の筋へ振らずに5段目へ進むことができる2筋の歩を突いて行く手順しか無さそうです。参考2図では互いに2筋の歩を突き合って、5手目に▲25同飛を実現する手順になります。この高飛車の手に対して後手は△62飛と指して玉の退路を塞ぎます。先手は角で王手をして銀を42でピンして、▲21飛成で合い利かずの形にしたかったのですが、後手の協力手△52金左が間に合っていないのに既に手数オーバーの11手の不詰みでした。

参考2図:▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲同飛、△62飛、▲22飛不成、△34歩、▲33角、△42銀、▲21飛成 まで11手

5手目の高飛車の手はこの2筋の手順しか無さそうなのですが、5手目の高飛車の手のあとの2手で後手玉を詰めるのが至難の業のように思えます。7手目に22の角を▲22飛成で取って、42地点へ角を打っても後手の金銀があるので詰みになりません。2段目には後手の飛も利いているので、やはり1段目を攻めたいところです。1段目にある金銀が邪魔ですが、金が△52金左と上がって▲31飛成で銀を取るはてるま手筋が思い浮かんでも先手の飛は2筋に居るので▲31飛成ができません。3筋や7筋の最奥への飛成で詰めるはてるま手筋の作品が多いのですが、最終的にそこに龍があれば良いことに気付けば、25に居る飛が▲22飛成から▲31龍で31へ移動する2手ではてるま手筋の形を実現することができます。参考2図と同様に初手から6手目までは同手順で、7手目からの3手は▲22飛成、△52金左、▲31龍で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん(作者)「シリーズに一間龍の詰型は入れておきたかった。」

■失敗の参考図と余詰ではよく登場する1間龍。

ミニベロさん「この順はいろいろ手を変え品を変え作品化されてますが、とうとう高飛車君まで出てきましたか。
この順を使う人はこれでしばらく出ないでしょう。」

■担当の不勉強なのか、この手順の過去作を見つけることができていませんでした。1間龍の詰み上がりの形という意味かな。

はなさかしろうさん「これまでの高飛車くんシリーズはどれも難しかったですが、本問は制約がかなりきつく、手が限られていました。この筋は9手の基本のはずなのですが、第4回-1の陰に隠れる形になっていて盲点になります。」

4-1の8手は、はてるま手筋の原型。

ほっとさん「よくネタが続くもの。」

■投稿いただいている高飛車シリーズの9手作は本作で一段落。

RINTAROさん「前回同様、すぐには解けませんでした。」

■5手目に高飛車を指す手順が極めて少ないので、5手目に高飛車を考えてみようとするかが鍵。

諏訪冬葉さん「中間ヒントを読んで「飛車の手≠竜の手」に気付かず迷宮入りしてました。」

■はてるま手筋の多くは最終手が同じ筋での飛や龍の手なので筋を変えることは見落とし勝ち。

テイエムガンバさん「自陣飛の出動手筋3種のうち1つはすでに出ているのでそろそろ2つ目の手筋が出るかなと予想していました。」

■予習が功を奏したようです。

べべ&ぺぺさん「高飛車さんの勝ちというヒントで解けました。解けて納得です。」

■明言されていませんが、会話の感じでは先手が高飛車の手を指したように読み取れます。

中村丈志さん「合いきかずの詰めは意外でした。」

■高飛車の手が2筋なのでイメージしにくいようです。

飯山修さん「9手問題で高飛車君の後に飛車の手という設定の場合、高飛車君が後手になるのは無理ですか」

■後手の高飛車着手後に先手の飛の着手は9手では無理そうです。

ましろんさん「飛車の運用にはまずこの方法」

■はい、1間龍の合い利かずは真っ先に疑うべき手筋です。

原岡望さん「そろそろ種切れの危機か」

■10手作の高飛車シリーズに若干の余裕があります(笑)

占魚亭さん「145-2を解いた後に問題文を読み直したら「あっ」となりました。」

■確かに、5手目に駒取りした手も6手目も駒種は同じで、145-1はその1条件なので145-2を先に解くと見え易いかも。

緑衾さん「最近似たような筋の問題を解いた気がします。」

■もしかすると、144-2の2間龍の解図の時に検討された手順でしょうか。


正解:14名

  ミニベロさん  はなさかしろうさん  NAOさん  ほっとさん
  RINTAROさん  諏訪冬葉さん  テイエムガンバさん
  べべ&ぺぺさん  中村丈志さん  飯山修さん  ましろんさん
  原岡望さん  占魚亭さん  緑衾さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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