« 詰将棋メモ(2022年2月24日) | トップページ | 詰将棋メモ(2022年2月25日) »

推理将棋第146回解答(6)

[2022年2月25日最終更新]
推理将棋第146回出題の146-6の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第146回出題  推理将棋第146回解答(1) (2) (3)
  (4) (5) (6) (7) (8) (9)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


146-6 中級  ミニベロ 作  2022年は2尽くしで   11手

「2022年の年賀推理を作ったよ」
「令和4年と言わないところを見ると、2尽くしだね」
「ご明察。成る手はなく、小駒の不成が2回あるんだ」
「まずは一つ目」
「後手の指し手は二つの筋だけで、交互に着手するんだ」
「二つ目の2だね。それから?」
「飛車の手があったね」
「それ、2と何か関係あるの?」
「・・・・・」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 11手詰
  • 成る手はなく、小駒の不成が2回あった
  • 後手の指し手は二つの筋だけで、交互に着手した
  • 飛車の手があった

出題のことば(担当 Pontamon)

 年賀条件に令和4年の"4"は無く"2"だけの条件作です。

作者ヒント

 2尽くしです(ミニベロ)

締め切り前ヒント

 先手は2筋のみの着手で、後手は3筋と4筋の交互着手です。


推理将棋146-6 解答 担当 Pontamon

▲26歩、△34歩、▲25歩、△42玉、▲24歩、△32玉
23歩不成、△42飛、▲22歩不成、△33桂、▲21角 まで11手

(条件)
・11手詰
・成る手はなく、小駒の不成が2回あった(7手目▲23歩不成、9手目▲22歩不成)
・後手の指し手は二つの筋だけで、交互に着手した(2手目△34歩、4手目△42玉、6手目△32玉、8手目△42飛、10手目△33桂)
・飛車の手があった(8手目△42飛)

Suiri1466

Suiri1466a解図の方針として検討すべき手順として7手詰の詰み形が挙げられるでしょう。7手詰手順で一番多い最終手は▲53銀の形です。銀の場合は敵陣内の移動で不成ができるので本問の解図方針として検討してみる必要がありそうです。参考1図では、▲97角から▲31角不成で銀を取り、その銀を打ってから2回の不成移動で53取点へ向かいます。後手は△62玉からの△52玉や△62銀からの△51銀で玉の退路を塞ぎます。この手順では小駒の不成が2回を達成できていますが、飛の着手が無いので失敗です。

飛の着手が無かったので△62銀のところで△62飛とし、続けて▲42銀不成、△51金左、▲53銀不成の場合は41が空いているので5手目を▲31角成にする必要があるのでこれも失敗です。

参考1図:▲96歩、△54歩、▲97角、△62玉、▲31角不成、△52玉、▲51銀、△62銀、▲42銀不成、△51銀、▲53銀不成 まで11手

Suiri1466b参考1図では飛の手が無かったので、今度は飛の着手に気をつけて指してみます。参考1図の△62銀を△62飛にしただけでは空いている51地点を埋めるために△51金左と寄ったので41が空いてしまいました。そこで参考2図の手順では、41地点を空けないために51地点を埋める手を△51金右にして、その手で空いた61地点を△61飛で埋める手順にしてみたので1段目に空いている地点は無く、銀を取る▲31角も不成で済みましたが、小駒の不成の手は▲53銀不成の1手だけになってしまったので失敗です。

参考2図:▲76歩、△52玉、▲33角不成、△62飛、▲22角不成、△51金右、▲31角不成、△61飛、▲42銀、△54歩、▲53銀不成 まで11手

最終手が▲53銀の形での詰みは無さそうなので、他に検討すべき基本的な詰み形は、はてるま手筋の一間龍や飛先の歩を突き進む手順になります。はてるま手筋では飛成が必要になるので本問では除外できそうです。飛先の歩を突き進める手順では玉の最終位置は3筋で、飛の着手は玉の退路を塞ぐ△42飛になります。つまり、後手が指せる筋は4筋と3筋の2つの筋で、これらの筋を交互に指すことになります。4筋着手としては△42玉と△42飛の2手は確定していて、3筋の△32玉もありそうなのですが、駒成無しで先手の飛先の歩を進めて行っても、歩だけでは3筋の玉を詰ますことはできません。小駒の不成が2回とのことなので、▲23歩不成と▲22歩不成の2手がありそうですが▲21歩成が禁止されているので△31玉を21のと金で詰ます形では無さそうです。▲23歩不成で取った持ち駒の歩は使えないので、▲22歩不成で取った角を打つくらいが残された先手の手になります。打つ角を支える必要がありますが、28の飛の利きで▲23角をすると22の歩が守られていなくなります。となると22に居る歩が利いている21地点へ角を打つ手だけが残ります。21へ角を打つには初期配置の桂が居なくなっている必要があり、後手が指せる筋は3筋と4筋なので、必然的に△34歩からの△33桂の2手で21地点を空けることになります。そうなると▲21角で詰まされる後手玉は△32玉のはずです。整理すると、後手着手は3筋の△34歩、△33桂、△32玉と4筋の△42玉、△42飛の5手です。3筋が3手で4筋が2手なので交互着手であれば最初の後手の手は3筋になります。

初手から、▲26歩、△34歩、▲25歩、△42玉、▲24歩、△32玉。この△32玉を△33桂よりも先に指して置かないと交互着手の次の手になる△42飛を指せません。7手目から▲23歩不成、△42飛、▲22歩不成、△33桂、▲21角で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「難問揃いの中・上級だから、ここで一息ついて下さい。」

■タイトルがヒントになっていることに気付くまでは一息ついて居られません。初手▲76歩の検討だと罠に嵌まってしまいます。

諏訪冬葉さん「「先手が2筋だけ」「飛車が動いた」といえば7手の例の手順。あとは桂馬をどかすだけ。」

■締め切り前ヒントは甘すぎたかな。タイトルから思い浮かばなかった担当は苦労しました。

斧間徳子さん「角で銀を取ってから銀生2回の筋や、飛先を伸ばして21歩成までの筋が詰まず、21角打に思い当たる。」

■担当も同じ進捗でした。

NAOさん「銀不成を含む手順に惑わされたが、その筋は飛の手で封じられた。解けてみればタイトルが大ヒント、先手2筋着手だけの2尽くし。お見事です。」

■ベテランはやはり▲53銀の形から解図に入るのですね。

飯山修さん「やはり密になるのは良くない」

■2~4筋の密度に驚き。

べべ&ぺぺさん「さすがに、「先手が2筋のみ」は大きなヒントです。」

■2筋の歩成ができないという課題だけが残りました。

RINTAROさん「先手の着手は「2」筋のみ。上手いものです。」

■後手は2つの筋を交互着手だと限定されると、先手の着手筋は自由にできそうなので他の詰み形を想像してしまいます。

緑衾さん「二度の不成は同じ駒だろうとヤマを張って解きました。」

■担当は、▲23歩不成と▲22歩不成の2度でも歩成が禁止されているので詰まないと思い、▲53銀のでの方を考えてしまいました。

原岡望さん「交互の筋がみそ」

■交互着手の条件でいつも気になるのはどっちが先なのか。

ジェシーさん「困ったときのこの手順。」

■困った時は飛先の歩の手筋と空き王手を考えてみることですね。

はなさかしろうさん「21角までの2尽くしを実現する33桂が好いですね。」

■条件次第だけどギリギリ間に合った△33桂でした。

Pontamon(担当)

本問が類型になったので、2022年年賀詰展示室の担当作F10「令和4年の指し初め」では作意順を明かしませんでした。

▲26歩、△42玉、▲25歩、△14歩、▲24歩、△13桂、▲23歩不成、△32玉、▲22歩不成、△42飛、▲21角 まで11手

自作がありながら本問が投稿されたときに作意が見えなかったのが情けない。着手が1~4筋に限定されていれば簡単ですが、本作の条件だとどうしても初手▲76歩から考えてしまいます。


正解:12名

  諏訪冬葉さん  斧間徳子さん  NAOさん  飯山修さん
  べべ&ぺぺさん  RINTAROさん  テイエムガンバさん
  緑衾さん  ミニベロさん  原岡望さん  ジェシーさん
  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

|

« 詰将棋メモ(2022年2月24日) | トップページ | 詰将棋メモ(2022年2月25日) »

推理将棋」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 詰将棋メモ(2022年2月24日) | トップページ | 詰将棋メモ(2022年2月25日) »