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推理将棋第146回解答(5)

[2022年2月23日最終更新]
推理将棋第146回出題の146-5の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第146回出題  推理将棋第146回解答(1) (2) (3)
  (4) (5) (6) (7) (8) (9)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


146-5 中級  Pontamon 作  2020年(令和4年)の指し初め 11手

「11手で詰んだ指し初めは、2筋と端の手が2回ずつで1筋の手は1回だったね」
「2022年元日らしい差し手だね。あと、令和4年らしく4手目は4筋の手だった」
「駒成や駒取りは2回で、どちらも駒成で小駒を取る手だったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 11手で詰み
  • 2筋と端の手は2回ずつ(1筋は1回)
  • 4手目は4筋の手
  • 駒成や駒取りは、駒成で小駒を取る2回だけ

出題のことば(担当 Pontamon)

 端の歩と香なら先後で8手可能。端の1手を限定できる状況は?

作者ヒント

 3回の3筋の手のうち後手は1手です。(Pontamon)

締め切り前ヒント

 2筋2回は後手の手。3筋の手の連続王手で1筋の玉を詰めます

余詰修正

 会話と条件の「駒を取る」を「小駒を取る」に変更


推理将棋146-5 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△24歩、▲77桂、△42玉、▲85桂、△32玉、
93桂成、△23玉、▲33角成、△12玉、▲34馬 まで11手

(条件)
・11手で詰み
・2筋と端の手は2回ずつ(1筋は1回)(2手目△24歩、8手目△23玉、7手目▲93桂成、10手目△12玉)
・4手目は4筋の手(4手目△42玉)
・駒成や駒取りは、駒成で小駒を取る2回だけ(7手目▲93桂成、9手目▲33角成)

Suiri1465

Suiri1465a端への1手で、それが詰みに関わっていて、しかも限定される場合とはどのような時なのかを思い出してみると、9手詰の両王手の手筋での▲92飛を思い出す方がいるでしょう。9手詰では7筋の歩を突き合うので駒取りは82の飛を取る1手しかありませんが、今回は手数が伸びいているので73の歩を取ってから82の飛を取る手順でも良さそうです。この方針で駒を進めてみたのが参考1図です。後手は△74歩を突く代わりに2筋の歩を突き、手数が伸びた分の手でもう1手2筋の歩を突いて、2筋2回着手も限定されましたが、1筋1回着手の条件をクリアできていないので失敗でした。また、駒取り2回は、駒成での駒取りと成駒での駒取りなのでこれも条件をクリアできていませんでした。

参考1図:▲76歩、△42玉、▲55角、△51金右、▲73角成、△54歩、▲82馬、△24歩、▲92飛、△25歩、▲64馬 まで11手

Suiri1465b他に端の1手が限定される状況に心当たりがあるのは、端玉を詰める形です。端の玉を端歩を突いて詰める手筋では端の手が複数になるため失敗しますが、△15玉を▲37桂と▲25馬の連携で詰める形であれば、25地点に利かせる桂の位置も37に限定されるはずです。この方針で指してみたのが参考2図です。1筋の1手は△15玉で、9筋の1手は2回目の駒成での駒取りになる△99角成です。2筋2回の手は端へ行く玉が2筋を通る手と最終手の▲25馬の2手で、計画通り詰めることができたと思ったのですが手数オーバーの13手でした。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲44角、△42玉、▲53角成、△33玉、▲36歩、△24玉、▲37桂、△99角成、▲35馬、△15玉、▲25馬 まで13手

参考2図での端玉は15地点でしたが、この詰み形では玉位置が14でも詰んでいます。中段玉の場合は玉位置が限定されないようです。中段玉ではなく、玉位置が12地点であれば、他の1筋の駒を動かす必要もなく、玉位置は12地点に限定することができます。12へ行くには△33桂で通り道を空けての△21玉経由か、22の角を移動しての△22玉経由で△12玉へ行き、2筋の残り1手の手は最終手の手だと想像できます。詰み形は、3筋の馬と▲21銀または▲22金や22への成駒着手での組み合わせがありそうですが、どれも手数オーバーになってしまいます。△12玉を詰ますことが出来そうに無い気がしてきましたが、△12玉への道がもうひとつありました。それは、△24歩と突いてから△23玉経由で△12玉とする経路です。この手順では2筋2回着手を使い切っているので、最終手として▲23銀などの手を指すことはできませんが、この端玉と2筋の歩の配置から閃く詰み形として馬単騎の詰みがありました。

馬単騎詰なら、▲76歩、▲33角成、▲34馬の3手で△12玉を詰めることができます。4手目は4筋の条件があるので、後手着手は△24歩、△42玉、△32玉、△23玉、△12玉の5手です。1筋1回と2筋2回の条件をクリアしているので残る条件は9筋の着手1回と駒成での駒取り1回です。

先手と後手の着手タイミングをみてみると、最後の4手は、△23玉、▲33角成、△12玉、▲34馬になるはずなので8手目の△23玉までに9筋の着手1回と駒成での駒取りが先手に課せられているミッションとなります。初手▲76歩は必然なので先手の残り3手で9筋の着手と駒成での駒取りをする必要があります。▲76歩を突いてあるので残り3手で▲73歩成はできますが、9筋着手ができません。9筋着手と駒成での駒取りを同時にできればいいので、ここは桂の出番です。▲77桂、▲85桂、▲93桂成の3手で9筋の着手1回と駒成での駒取りのミッション完了です。

なお、元条件での余詰ですが、参考1図では大駒の飛を取りましたが余詰手順では角成で22の角を取って、その角を打ってから他の駒を角成で取るという手順でした。

余詰手順例:▲76歩、△34歩、▲22角成、△42金、▲24角、△62玉、▲42角成、△72金、▲18香、△92香、▲52金 まで11手

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

諏訪冬葉さん「ヒントから後手の手はほぼ確定。12玉に34馬で詰ますとヤマをはったまではよかったが、端の手と小駒を取る手が見つからずに苦戦。」

■12玉を34馬で詰ます形が見えてしまい、▲93角成から▲66馬、▲33馬、▲34馬の手順の罠に嵌まって、小駒を駒成で取るミッションをクリア出来なくなった感じでしょうか。

斧間徳子さん(余詰解)「作意順は難しいため、取りあえず修正前の余詰順を送ります。」

■斧間徳子さんの余詰手順を解説で紹介させていただきました。

NAOさん(双方解)「角取りを封じられて手が見えなくなった。攻方2手+受方5手、2手遊び手の入る10手詰の筋に、端の小駒を成って取るため更に遊び手を加えるとは巧みな条件付けです。」

■本問を作図した当初の条件は「1筋1回、2筋2回、3筋3回、9筋1回」と「駒成で歩を取る手が2回」だったのですが、年賀条件としての印象が薄い「3筋3回」を消し、更に駒種の「歩」を消してしまったので余詰になってしまいました。粗検、申し訳ありませんでした。

飯山修さん「先手の3手の無駄手で9筋の歩を取るのは面白い」

■無駄手を消費させる工夫を考えるのも作図の楽しみのひとつ(担当コメント用に思い付いた条件を一旦書いたけど本気で検討します)

べべ&ぺぺさん「ヒントを見て解けました。難しいですね。93桂成りが見えにくかったです。」

■全部ばらす訳に行かないので、ヒントでも最後まで隠しておいた▲93桂成でした。

RINTAROさん「難解。ヒントなしじゃ解けなかったでしょう。」

■端の1手の限定が解図の糸口でした。

テイエムガンバさん「中間ヒントと締め切り前ヒントで後手の着手は確定。ただ、9筋の先手の着手の内容が思いつかず、時間ばかりが経過する展開に。それにしても、9筋の手が先手の桂だったとは……。」

■歩の遅早と対をなす、足の早い桂をお忘れなく。

緑衾さん「詰み形は分かったのですが桂を使うのが盲点でヒント待ちになりました。条件が上手かったんですかね。」

■短評を拝見すると解答強豪の皆さんが結構▲93角成の罠に嵌まっていたようで驚いています。

ミニベロさん「単騎詰だと思ったけど、条件満たせない。ギブアップです。」

■早見えの思い込みによる馬作成を急いだ▲93角成で歩を取ったクチでしょうか。

原岡望さん「仕留める前の準備工作」

■角道が空いていれば▲33角成と▲34馬の2手で詰むので、3手の準備工作が必要。

ジェシーさん「これは延々悩み続けました。何と3手も無駄手とは!」

■馬単騎が思い浮かぶまでの苦しみから解放された途端の気の緩みを突く罠もありました。

はなさかしろうさん「先手の待ち手が3手もあるとは。難問でした。」

■待ち手(無駄手)が多いと解図が難しくなりますね。


正解:11名

  諏訪冬葉さん  斧間徳子さん  NAOさん  飯山修さん
  べべ&ぺぺさん  RINTAROさん  テイエムガンバさん
  緑衾さん  原岡望さん  ジェシーさん  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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