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推理将棋第147回解答(1)

[2022年3月21日最終更新]
推理将棋第147回出題の147-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第147回出題  推理将棋第147回解答(1) (2) (3)
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推理将棋第147回解説  担当 Pontamon

第147回は19名の方々から解答をいただきました。ありがとうございます。
手数順で初級~上級とさせていただきましたが、蓋を開けてみると、8手の初級が最難問だったようです。


147-1 初級  けいたん 作 初手と7手目は偶数筋への同種の駒の手 8手

「8手で詰みか」
「初手と7手目は偶数筋への同種の駒の手だったな」
「3手目と5手目は同じ筋への着手だったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 8手で詰み
  • 初手と7手目は偶数筋への同種の駒の手
  • 3手目と5手目は同じ筋への着手

出題のことば(担当 Pontamon)

 初手に偶数筋着手が可能な駒種は5つありますが、どれでしょうか?

作者ヒント

 初手と7手目は銀(けいたん)

締め切り前ヒント

 初手は居玉の退路を塞ぐ▲48銀


推理将棋147-1 解答

48銀、△34歩、▲76歩、△88角成、▲78金、△同馬、
88銀、△68金 まで8手

(条件)
・8手で詰み
・初手と7手目は偶数筋への同種の駒の手(初手▲48銀、7手目▲88銀)
・3手目と5手目は同じ筋への着手(3手目▲76歩、5手目▲78金)

Suiri1471

Suiri1471a初手と7手目が偶数筋で同じ駒種という条件ですが、初手で指すことができる偶数筋と駒種を整理してみると、2,4.6.8筋の歩、4筋と6筋への着手が可能な玉、飛、金、銀の4種の計5種になります。歩の場合だと、初手と7手目に同じ歩を指すこともできますし、4つの筋の着手が可能なので非限定になること間違いなしなので除外します。

初手と7手目は同じ駒種だとか、偶数筋だとかから得られる印象としては初手と7手目は別の筋で駒種は同じだけど別の駒だと思い込ませるミスディレクションの罠かもしれません。参考1図は、このことを念頭に入れて、初手と7手目はどちらも4筋で、駒種は金で初期配置49の金1枚を動かしてみたものです。後手に差し出す金は69の金で、3手目の▲58玉の後の5手目に69の金を▲59金と寄って、△59同角不成で後手に取らせ、取った金を玉の腹に打って詰ます形を目指しました。7手目は初手で▲48金と上がった金を▲49金へ戻して玉の退路封鎖の協力をします。予定通り進んだと思ったのですが、8手目の△68金は▲同銀で取られてしまうので失敗でした。

参考1図:▲48金、△34歩、▲58玉、△77角不成、▲59金、△同角不成、▲49金、△68金 まで8手

Suiri1471b同じ筋でのひとつの駒の2回着手は、ミスディレクションを警戒し過ぎたようなので、次は飛の着手を6筋と4筋に分けてみたのが参考2図になります。参考1図の時と同様に後手に渡す駒は69の金です。初手で▲68飛を指していて7手目に▲48飛を指す必要があるので玉を上がることはできません。そこで唯一の駒渡しの地点として残っている▲78金で金を後手に差し出します。78地点は筋違い地点なので、△77角成か△88角成で成った馬で金を取ることになりますが、先手は▲78金を含めて7筋着手を2手続けて指す必要があるので3手目▲76歩に5手目▲78金が確定します。7手目な飛が48へ移動したので8手目に玉腹へ△69金と打って王手しましたが、58地点が空いているので詰みにはなりませんでした。

参考2図:▲68飛、△34歩、▲76歩、△88角成、▲78金、△同馬、▲48飛、△69金 まで8手

玉の場合も、▲68玉、△34歩、▲59金右、△77角不成、▲58玉、△59角不成、▲49玉、△48金の手順が惜しいところですが、▲38銀を指せていないので不詰みです。

残る駒種は銀ですが、参考2図の終了図を見ていると、▲48飛の代わりに▲48銀の壁になっていれば、玉の退路や飛の横利きが遮断されるので、58へ玉が逃げれた△69金ではなく△68金とすることができそうです。しかし、△68金は▲68同銀で取られてしまいます。初手▲48銀なので7手目の銀着手を▲68銀にすると、最終手の王手は△69金なので58の逃げ場所が残ってしまいます。先手と後手で68地点の取り合いになってしまいますが、図をよくよく見てみると後手に角を取られた88地点が空いているではありませんか。これなら7手目に▲88銀として条件をクリアし、後手は△68金と打って先手玉を詰ますことができます。

初手から、▲48銀、△34歩、▲76歩、△88角成、▲78金で3手目と5手目は7筋の同じ筋への着手をクリア。6手目の△78同馬で金を入手して、7手目▲88銀に△68金で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(作者)「88銀の味が良いかな。」

■この88銀が中々見えなかったようです。

飯山修さん「この問題が一番難しいですね。5種類のうち銀は最初に除外してしまった。」

■▲48銀は飛の横利きを遮断する協力手になりますが、▲68銀は後手が△68金と打ちたい場所。かと言って▲78銀では条件をクリアできないので銀はボツってなりがち。

斧間徳子さん「玉が6段目に行くものとばかり思っていたら、88銀と8筋に着手する手があったとは。8手詰なれど紛れが多く、今月の最難問でした。」

■▲68玉、▲56歩、▲57玉、▲46玉/66玉といった感じでしょうか。

小山邦明さん「8手なので初級になっているかもしれませんが一番苦労しました。88に先手の銀を動かすための、後手の駒取り手順をなかなか思いつきませんでした。」

■すみません、手数だけで難易度を判断しました。

NAOさん「第一感は3手目と5手目が5筋。見事に裏をかかれました。」

■▲58玉と▲59金がチカチカ目に映ります。

RINTAROさん「初級にしては、難しかったです。」

■2,4,6,8筋の歩を外したら、4筋と6筋だという思い込みが災いしたのでしょうね。

ミニベロさん「ヒント貰ってなお1日考えた。
こんなに難しい8手があるとは!解きにくかった理由が未だに分からない。
ケイタンさんの代表作になりそう。」

■作者からの中間ヒントが甘過ぎな感触だったのですが、駒種が分かっても難問だったようです。

諏訪冬葉さん「「初手は金か銀」「3手目は5筋か7筋」まではすぐ予想がついたのに、初手を68に動かして詰み型を見失ってました。」

■居玉への王手を避けるとこともあり、初手を68へ金銀を動かしてしまうのは仕方なかったのかも。

べべ&ぺぺさん「7手目は68銀と思い込んで悩みました。苦戦しました。」

■68地点の陣取り合戦で苦戦します。

ジェシーさん「馬が動いた後の8八銀がなぜか見えず、かなり時間がかかりました。」

■使いもしない角を取ったのは単に馬を作るだけだと思うと88地点のことを忘れてしまいます。

占魚亭さん「3・5手目は5筋が第一感でした(ダメダメだなぁ……)。」

■3・5手目は5筋予想が多かったようです。

エレーンさん「3・5手目の条件が7筋と分かった瞬間解けた。初手48銀のヒントがありがたかった。」

■駒渡しの3・5手目の条件も名助演賞もの。

はなさかしろうさん「本問が今回の最難関でした。7手目のフェードアウトが妙手ですね。」

■▲68銀を辞退して▲88銀を指す大人の対応。

中村丈志さん「初手のヒントがあり、やっとわかった。」

■中間ヒントの時点で初手は2択状態でしたが、王手されないように▲68銀が思い浮かんでしまいます。

原岡望さん「ヒントに7手目68銀とあったように思い苦戦しました。今朝見直したらどこにもそんなことは書いてありません。 寝る前に夢を見たのか、不思議です。」

■初手が▲48銀のヒントを見て、7手目▲68銀と思い込む罠がヒント投入後も存在してました。

山下誠さん「8八銀の発見に時間を要しました。」

■本問の最大の罠であり鍵になる▲88銀は見え難くて当然でした。

ほっとさん「うまく限定させている。」

■条件は先手の着手4手に関するものだけというシンプルさ。

桝彰介さん「条件を混同してて、1手目と7手目が同じ筋の手だと勘違いしてて解けなかったのが、偶数の筋だと気づいたら、すぐに銀の利きを6八から外す手が浮かびました。」

■ミスディレクションに騙されないぞと警戒し過ぎると1手目と7手目が同じ筋も疑いたくなります。

緑衾さん「88銀がなかなか見えず,解く前に中間ヒントを見てしまいました。」

■銀だと分かっていても何故か見えない▲88銀。


正解:18名

  けいたんさん  飯山修さん  斧間徳子さん  小山邦明さん
  NAOさん  RINTAROさん  ミニベロさん  諏訪冬葉さん
  べべ&ぺぺさん  ジェシーさん  占魚亭さん  エレーンさん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  山下誠さん  ほっとさん
  桝彰介さん 緑衾さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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