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推理将棋第148回解答(1)

[2022年4月21日最終更新]
推理将棋第148回出題の148-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第148回出題  推理将棋第148回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第148回解説  担当 Pontamon

第148回は17名の方々から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。


148-1 初級  Pontamon 作  2段目飛成の初王手     9手

「9手目の初王手で詰めたよ」
「どんな将棋だった?」
「初の駒成の2段目への飛成で詰んだんだよ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手目の初王手で詰み
  • 最終手の2段目への飛成が初の駒成

出題のことば(担当 Pontamon)

 1段目への飛成で詰む形はすぐに思い浮かびます。2段目での飛成の形は?

作者ヒント

 角不成で飛を入手(Pontamon)

締め切り前ヒント

 推理将棋作家がなぜか皆1度は作るという噂の手順です。(推理将棋講座より)


推理将棋148-1 解答

▲76歩、△42飛、▲33角不成、△52玉、▲42角不成、△82銀、
▲71飛、△72金、▲同飛成 まで9手

(条件)
・9手目の初王手で詰み(9手目▲72同飛成)
・最終手の2段目への飛成が初の駒成(3手目▲33角不成、5手目▲42角不成、9手目▲72同飛成)

Suiri1481

Suiri1481a最終手が2段目への飛成とのことですが先手の飛を72や22で成る手順は無さそうなので、先手は後手の飛を入手する必要があります。飛の入手地点として過去作で出て来るのは32、42、62、82などですが、32地点での飛取りは▲22角成や▲33角成後の▲32馬での飛取りになるので本問では条件クリアできません。

まずは、初期配置のままの82地点の飛を取る手順を考えてみます。参考1図では82地点の飛を取った後、2段目に利いている71の銀を▲71角不成で取って、2段目での飛成の最終手を支えるようにしたのですが、手数オーバーの11手になってしまい失敗でした。

参考1図:▲76歩、△74歩、▲55角、△42銀、▲82角不成、△62金、▲71角不成、△12香、▲82飛、△92香、▲62飛成 まで11手

Suiri1481b次に42地点で飛を取る手順を考えてみました。▲76歩、△42飛、▲33角不成、△62玉、▲42角成、△72金、▲51飛、△32金、▲52飛成だと駒成が2回になってしまうので、生角の利きがある2段目への飛成で詰めてみたのが参考2図になります。参考1図の手順と同様に角を一旦1段目へ移動する▲31角不成を指すので手数オーバーの11手になってしまいました。

参考2図:▲76歩、△42飛、▲33角不成、△52玉、▲42角不成、△62銀、▲31角不成、△44歩、▲43飛、△42金、▲同飛成 まで11手

参考2図の5手目の後、△54歩、▲51角、△55歩、▲54飛の飛角サンドイッチの9手で詰める形が思い浮かぶでしょうが、最終手が2段目への飛成という条件なので、この飛角サンドイッチは詰み形から除外されてしまいます。42で飛を取った角が取られてはいけないので参考2図では▲31角不成としたのですが、▲42角不成のままでもこの角を取られない飛角サンドイッチの横型があるかなと閃けば解けたも同然です。つまり、52の玉の隣の42の角とは反対側の2段目から飛成で王手すれば42の角が取られることはありません。

最終手の2段目の飛成をする位置ですが、玉が52なので72で飛成すれば、61や63へも龍が利くので良さそうです。問題は、62地点への移動合いができそうな、61の金と71の銀の処理です。先手の7手目は7筋へ飛を打たなければ9手目に72飛成ができませんが、5手目を指した時点では71も73も初期配置の駒が居るのでそのままでは7手目に飛を打てません。なので6手目は飛の打ち場所を空けるための△82銀が飛の打ち場所を作りつつ移動合いの△62銀を指せなくするための一石二鳥の手になります。続けて7手目は▲71飛ですが、初期配置61の金の処理が残っているので8手目は△72金として最終手の▲72同飛成で金を取って貰い、飛角サンドイッチの横型での詰みになりました。

詰み上がりは、はなさかしろうさんの過去作「43-2 同飛成まで」や第53回の練習問題と同じですが、本作は手順違いになる条件でした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん「これは懐かしいはてるまさんの名作9手。
mixiの「40番 推理パズル風味」ですが、もちろん全くの別条件。
当時の解答強豪がほぼ全員大苦戦。私は1か月後にヒント貰ってやっと解けました。
悔し紛れに「9手とはいえ初心者用には無理」などど短評を書いておりましたが、シンプルにまとめられた本作は、はたして・・・。」

■mixiの40番は詰パラの第4作目として出題されていたようです。はてるまさん作では飛成が隠されていたので難問だったと思います。

斧間徳子さん「知らないと思いつきにくい詰め型。詰パラNo.4(2007年)とおもちゃ箱No.43-2(2011年)にほぼ同手順作がありますが、本作の条件は簡素でいいですね。」

■2段目への飛成を明かしたので条件は大幅に減らせました。

小山邦明さん「2段目への飛成の条件から1段目の飛打ちを予想したのが良かったです。」

■3段目へ飛を打てるように歩を突く協力手や空いている33へ飛を打ってからの2段目での飛成を予想するとはまってしまいます。

NAOさん「久しぶりにみる見る2段目の龍」

■9手だと2段目の龍ですが、手数が増えると生の飛も可能。このサンドイッチの形を予想できるかが鍵になってきそう。

緑衾さん「一段目へ逃げるのをどう防ぐか分からなかったのですが,飛車を取った角をそのまま使えばよかったんですね。」

■飛角サンドイッチの縦型はよく出てくるので見覚えがあっても、90度回転すると感覚が鈍ってしまいます。

諏訪冬葉さん「2段目に飛車を成る順だと32馬で飛車を取って42飛成が第一感ですが、角が成れないので没でした。」

■最終手が初の駒成なので▲33角成や▲22角成はできず、たとえ出来たとしても△44歩の協力手が必要なので11手かかってしまいます。

飯山修さん「パラが推理将棋をスタートして2回目の作品です。条件は最終手のみ飛車の王手&成は一緒ですが他に持駒金歩、金の移動1回という設定で、この条件ではかなり手順がバレそうです」

■担当の自作資料では、詰パラ#4となっているので3題ずつ出題の2回目ですね。飛成の条件は無く、金着手1回や終局時の持ち駒指定の他に初王手での詰み、(先手の)不成があったなどの条件だったようです。
「先手の」が無いと ▲76歩、△52玉、▲33角成、△32銀、▲同馬、△88角不成、▲51銀、△42金、▲同馬 の手順があったのでしょう。

ほっとさん「82銀がうまい。」

147-1の手筋の復習でした。

テイエムガンバさん「飛角サンドイッチの手筋は頻出ですが、2段目での飛成の形といわれると盲点になりがちです。」

■飛の代わりに香だったり、縦型は頻出ですね。

山下誠さん「8二銀で飛車を打つスペースができました。」

■初王手で詰ますには4手目の△82銀は指せませんでした。

はなさかしろうさん「以前、問題を作ろうとしているときに発見して驚いた順でした。未知の状態で本問に取り組んだら果して解けたかどうか…。」

■43-2は別手順でしたが、この手順の94問題をmixiで作成されていたようですね。

原岡望さん「アクロバット詰」

■右からと見せかけて一転左から攻撃。

べべ&ぺぺさん「初手からの5手は読みやすかったのですが、82銀が気付きにくいです。」

■△82銀が見えれば、空いた71地点へ飛を打って、△72金を同飛成で取るという芋蔓式手順でした。

占魚亭さん「この詰み形を思い出すのに時間がかかりました(苦笑)。」

■43-2からだと11年ぶりなので仕方ないでしょう。

RINTAROさん「5手目までは一目で、収束4手を探す。」

■手順前後や非限定が無く、王手をしないで飛を取るまでの5手はベテランには瞬殺。

ジェシーさん「先月の「妙手8八銀」のおかげで、この8二銀はすぐ見えました。」

■復習できて良かったです。似た手筋や詰み上がりをわざと近い時点で出すのも裏読み外しになるかと思ったのですが...。そろそろ、忘れた頃のあの手筋の出し頃か。

桝彰介さん「二段玉は龍単騎で詰める一段玉と違い、角との連携が必要でした。」

■一段玉以外でも見た目が龍単騎の詰みはありますね。


正解:17名

  ミニベロさん  斧間徳子さん  小山邦明さん  NAOさん
  緑衾さん  諏訪冬葉さん  飯山修さん  ほっとさん
  テイエムガンバさん  山下誠さん  はなさかしろうさん
  原岡望さん  べべ&ぺぺさん  占魚亭さん  RINTAROさん
  ジェシーさん  桝彰介さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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