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推理将棋第150回解答(1)

[2022年6月23日最終更新]
推理将棋第150回出題の150-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第150回出題  推理将棋第150回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第150回解説  担当 Pontamon

第150回の出題では出題稿送付の当日に初級と中級の作品の差し替えたため、余詰検討が不十分なままでの出題をしてしまいました。粗検、申し訳ありませんでした。
初級と中級を易しい問題に差し替えたつもりが逆に初級が今回の最難問だったようで、最終的には11名の方々からの解答で終わりました。
問題の差し替えで裏テーマは無くなったのですが、過去作の条件違い特集のようになっていたようです。


150-1 初級  ミニベロ 作    頭を使え!       9手

「驚いたね。相手の着手はすべて駒頭だったよ」
「将棋は頭を使うゲームだからね」
「こっちも9手目の初めての駒頭の手で詰ましてやったよ」
「将棋は頭を使うゲームだからね」
「成る手はいっさい無かったよ」
「将棋は頭を使うゲームだからね!」
「???」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手詰
  • 後手の着手の全てと最終手は「駒頭」で、この5手だけ
  • 成る手なし

出題のことば(担当 Pontamon)

 駒頭だけの着手と言われると面喰いますが、2段目の横移動の奥の手も可。

作者ヒント

 使用駒種最少問題。

締め切り前ヒント

 3回あった歩頭への着手のうち自分の歩頭の手は最終手だけ。

余詰修正

会話:9手目の駒頭の手⇒9手目の初めての駒頭の手
条件:「最終手は「駒頭」」の後に「で、この5手だけ」を追加


推理将棋150-1 解答

▲56歩、△52金左、▲55歩、△54歩、▲同歩、△53金
▲同歩不成、△72金、▲52金 まで9手

(条件)
・9手詰
・後手の着手の全てと最終手は「駒頭」で、この5手だけ(2手目△52金左、4手目△54歩、6手目△53金、8手目△72金、9手目▲52金)
・成る手なし(7手目▲53同歩不成)

Suiri1501

Suiri1501a後手は駒頭への手しか許されていません。つまり、1段目への着手や△12香、△92香や金、銀、玉が真っ直ぐ前へ進む手を指すことができません。好きな時に歩を突くこともできないのですが、玉や飛が2段目を横移動(1段目に駒がある筋へ)することはできます。そこで思い付くのが△42玉、△32玉、△42飛の3手を指すだけで▲23歩成までの7手で詰む形です。本問は9手なので参考1図の手順の4手目に先手の歩頭への手になる△24歩の1手を指すことができ、△42飛の代わりに42の金頭へ△42銀と上がる手を指すことも可能でした。9手目の▲22歩成で詰んだのですが、条件を見直すと成る手なしでしたので参考1図の手順は失敗です。

参考1図:▲26歩、△42玉、▲25歩、△24歩、▲同歩、△32玉、▲23歩不成、△42銀、▲22歩成 まで9手

Suiri1501b成る手を指せないのであれば、7手詰で最多となる▲53銀の詰み形を思い出しますが、先手が2段目の銀を取って、7手詰では後手玉が△52玉と上がるのですが、駒頭の手ではないので△52玉の形にはできません。また△54歩と突く手も駒頭の手ではないので駄目かと思ったのですが、参考2図の手順のように先手角が▲55角と出たタイミングで△54歩とすれば、駒頭への着手の条件をクリアできます。後手玉は△52玉とは上がれませんが△62玉とすれば金頭への手なので条件をクリアしていますし、銀頭への8手目の△72飛で玉の退路を塞ぐこともできます。ところが最終手の▲53銀が駒頭の手ではないので条件をクリアできていなくて失敗でした。

参考2図:▲76歩、△42銀、▲55角、△54歩、▲64角、△62玉、▲42角不成、△72飛、▲53銀 まで9手

参考1図の手順では玉腹への駒成、参考2図の手順では角と銀のコンビなので自分の駒の駒頭への手にすることができませんでした。参考1図では23地点で金を取って▲23歩不成の後で22へ金を打てれば駒成は不要ですが角が居ますし後手玉は居玉のままなので手数が足りません。参考2図の△62玉に△72飛の代わりに△72金の配置なら、▲53歩不成と▲52金で詰みます。後手の手数を数えると、△62玉、△72金の他に53地点で金を差し出すためには△54歩、△52金、△63金の3手が必要なので後手の手数は5手になり手数オーパーです。でも、▲53歩不成に▲52金の形なら後手玉は居玉のままで詰みます。初手から▲56歩、△52金左、▲55歩、△54歩、▲同歩、△53金とすれば、△54歩と△53金は先手の歩頭への着手なので条件をクリアしています。2手目は駒頭の手である必要があるので△52金左に限定されます。7手目から▲53同歩不成、△72金で飛の横利きを止めれば最終手▲52金の頭金で後手玉が詰みました。

余詰みですが、△52玉に対して42や62の先手角に▲53銀までの7手詰手順の形が成立していました。担当は、▲42角不成などで銀を取った際に△52玉と上がる手が駒頭の手から外れると思い、余詰み検討から外していましたが、9手なので▲53角不成の1手を余分に指しても9手で収まりました。つまり△52玉は53の先手角の駒頭への手となるため条件をクリアします。

余詰:▲76歩、△42銀、▲44角、△92飛、▲53角不成、△52玉、▲42角不成、△82飛、▲53銀 まで9手など。

先行作等は、本問作者の36-3の「急所は駒頭」第60回の練習問題です。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「粗検お詫び申し上げます。」

■出題当日に会話と作者ヒント作成をお願いをしたため、作者自身での余詰再検討の時間がありませんでした。申し訳ありません。今後はバタバタしないように早めに連絡ざせていただきます。

NAOさん(双方解)「そうか、作者はミニベロさんだった。名作、歩頭94問題のアレンジですね。」

■△72金と△52金を配置すると、担当は79-1「右桂の活躍」の手順が浮かびました。

諏訪冬葉さん(双方解)「白状します。推理将棋の館の9手詰めを漁って使えそうな手順を探しました(ここの36-3の問題です)。出題ページにあった「2段目の横移動」がないのが不安です。」

■過去問には歩の代わりに29の桂が跳ねて行く手順もありましたね。

ほっとさん「素直に?玉頭を目指す。」

■駒頭は自分の駒である必要はないので相手玉の玉頭の手を目指した訳ですね。

飯山修さん「36-3は忘れた頃に出てくるので今回は直前ヒントを見る迄気づかなかった。何と作者迄一緒ですか」

■飛先の歩と同様に、歩を突き進める手筋にやられると落ち込みます。

原岡望さん「「2段目の横移動の奥の手も可」に惑わされ大苦戦。居玉とは。」

■惑わせてすみません。解説の参考1図の手順が頭にあったので、駒頭の着手を続けることは難しいことではないと言いたかったのでした。

RINTAROさん「「駒頭」の定義があいまいで、「自分の駒頭」と解釈していました。締め切り前ヒントで、「相手の駒頭」もありなのかと気付いた次第。149-3が上手い伏線になっていて、確認したら、しっかり「味方の」と書いてありました。尚、本手順は1秒で分かりました(笑)」

■駒の頭は直前、駒の尻は直後の地点ですね。短く言って駒頭と駒尻です。

中村丈志さん「大駒を使う手ばかり読んでいました。」

■短手数の場合の主役は角なので、それを考えるのは正しいことです。でも手に詰まったら発想の転換が必要になります。

はなさかしろうさん「角で銀を取る7手の筋を応用すると先手が途中で駒頭に着手してしまう…ということでヒント待ちに。この筋がありましたか~!」

■その7手の筋で余詰があったので、余詰回避のために先手の駒頭の手は最終手だけに制限しました。

緑衾さん「おそらくよくある筋なのでしょうが,私が解いた問題では初めてでしたので苦戦しました。歩をのばしていくのですか。修正後がきれいにまとまった条件になってますね。」

■歩を突いて行って7手目に3段目でとどめ用の駒を取る手順は作図や余詰検討で出てくる手筋です。

桝彰介さん「初級ですが分かりませんでした。駒頭の条件が難しく苦戦しました。」

■駒頭とか駒尻に限らず、先後どちらにも当てはまる表現の時にはミスディレクションに気を付けましょう。


正解:10名

  NAOさん  諏訪冬葉さん  ほっとさん  飯山修さん
  原岡望さん  RINTAROさん  中村丈志さん
  はなさかしろうさん  ミニベロさん  緑衾さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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