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推理将棋第151回解答(2)

[2022年7月23日最終更新]
推理将棋第151回出題の151-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第151回出題  推理将棋第151回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


151-2 中級  けいたん 作  とどめは55     10手

「10手で詰みか」
「角の手の王手が2回あったね」
「駒成はないな」
「とどめは55の着手だね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰み
  • 角の手の王手2回
  • 駒成なし
  • とどめは55の着手

出題のことば(担当 Pontamon)

 最終手は2回目の角の王手でしょうか?それとも角以外の駒での3回目以降の王手?

作者ヒント

 角の手には角不成もあり得る(けいたん)

締め切り前ヒント

 角の王手は、3手目の駒取りと8手目に角を打つ。


推理将棋151-2 解答  担当 Pontamon

▲76歩、△32金、▲33角不成、△同金、▲68玉、△44金、
▲77玉、△86角、▲66玉、△55金 まで10手

(条件)
・10手で詰み
・角の手の王手2回(3手目▲33角不成、8手目△86角)
・駒成なし(3手目▲33角不成)
・とどめは55の着手(10手目△55金)

Suiri1512

Suiri1512a角の王手と聞くと真っ先に思い浮かぶのは、最速王手である3手目の▲33角不成での王手です。それを△33同飛で取れるように2手目を△32飛とすれば、取った角と中段へ出る道が開けた飛とのコンビで先手玉を詰める飛角サンドイッチの詰み形が浮かびます。ただ、通常だと△56飛までですが今回は最終手が55地点だと指示されていますので、△36飛ではなく△35飛と浮いてからの△55飛の手順(参考1図)を指してみました。

無事、10手で詰めたと思ったのですが、先手には持ち駒に歩があるので▲57歩や▲55歩の合い駒ができるので詰んでいませんでした。また、角の王手も3手目の▲33角不成の1回だけなので△68角の角での王手を増やすと、▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲56歩、△68角、▲58玉、△59角不成、▲55歩、△35飛、▲54歩、△55飛 の手順になり、歩の合い駒はできませんが12手の手数オーバーになります。

参考1図:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲58玉、△59角、▲56歩、△35飛、▲55歩、△同飛 まで10手

Suiri1512b最終手が△55飛でダメなら、次は△55角の出番です。最終手が角での王手なので、途中で角の王手が1回あれば角での2回王手の条件をクリアできます。この方針で指してみたので参考2図の手順になります。中段へ出て行った先手玉は△55角の角打ちで詰まされましたが、先後が協力して玉の退路を塞ぐ手に手数が掛かってしまい、手数オーバーの12手になってしまいました。序の主役駒は角ですが、生の角でトドメを指すとなると中々難しいようです。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲68玉、△74歩、▲77角、△同角不成、▲同玉、△64歩、▲66玉、△54歩、▲56角、△55角 まで12手

55地点でトドメを刺す駒が飛でも角でもないとすると、他にはどんな駒種があるでしょうか?先手陣に居る玉ではなく、参考2図のような中段玉であれば飛び道具でなくても良さそうです。たとえば、▲36歩、△34歩、▲48玉、△32金、▲37玉、△33金、▲46玉、△44金、▲56玉、△55金のような頭金の形です。銀だと銀腹の45や65地点へかわすことができるので金が良さそうです。ただし、この例だと角での王手が1回も無いので工夫が必要です。

最速での角の王手である▲33角不成を手順に入れた場合、初手の▲76歩と3手目の▲33角不成が必須になるため、先手着手の残り3手では、▲68玉、▲77玉、▲66玉しか指せないので56地点へ行くことができません。仮に最終手が△55金だとすると、66の玉は、通って来た77地点と55の金の利きがない75地点へ逃げることができます。これら2地点を後手がカバーするには△86角が打って付けです。△86角ならたった1手で両地点をカバーできます。角を入手する△33同金の前の3手目の▲33角不成が王手になるように、2手目は△32金に決まりです。

初手から、▲76歩、△32金、▲33角不成、△同金。先手は残り3手を使って玉を66地点へ移動させるので5手目から、▲68玉、△44金、▲77玉に8手目に△86角を指して2回目の角での王手を実現させます。続いて、9手目の▲66玉に△55金で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん「これも古典手筋ですね。」

■ミニベロさん作の詰将棋パラダイスの推理将棋47番(2009年8月号)と同じ詰み上がりでした。

RINTAROさん「59角58玉55飛の詰み形を目指そうとするとうまくいかない。」

■△55飛までの飛角サンドイッチだと、▲54歩まで指して貰う必要があるので手数が足りません。

NAOさん「最終手の紛れに結構てこずりました。55角は角成が入るし55飛は角王手が1回止まりで、ようやく55金に辿り着く。詰パラ47ミニベロ作10手とは見せ方が異なっているが、各々味のある良問。」

■1手で55へ行ける角や移動距離を稼げる飛の手が思い浮かび易いですね。

諏訪冬葉さん「作者ヒントを見て「角の王手の1つは33角不成」と予想しました。」

■「角成は馬の手ではなく角の手」というのは注意文として見かけますが、角不成が角の手というヒントなので角での王手のひとつが▲33角不成だと想像し易かったかも。

飯山修さん「詰パラ47は先手後手共大駒着手1回ずつ+王手2回という条件でしたが今回は角の王手2回+最終手55。この時は52名中14名しか正解のない難問となったのはやはり悪魔系のせいでしょう(作者ミニベロさん)」

■詰パラ47は王手2回でしたか。担当のエクセルの過去問データだと王手3回となっているので2手目は本問と同じ△32金と記入してありました。転記ミスかな、王手2回なら2手目は△42金だったのですね。

ほっとさん「55の着手は金だった。」

■飛、角が駄目なら次は金気が有力になります。

占魚亭さん「そうか、凧金か!」

■ひねり飛車対策ではなく中段玉対策の凧金でした。

緑衾さん「ずっと角で金を取る筋を考えていましたが逆でした。角の王手2回の条件がうまいですね。」

■角での王手2回なので、△77角不成、▲68金、△同角、▲同玉が見えてきます。後手は△54歩と△55金で丁度良いのですが、先手の▲56玉が間に合いません。

はなさかしろうさん「金の進出は意外に早いのに、出題は珍しい気がしました。」

■おもちゃ箱で中段へ金が出て行く10手詰作なら、まささん作の9-2「無謀な突撃」、チャンプさん作の52-2「オウム返し(その3)」、渡辺さんの62-4「14の駒は?」、NAOさん作の101-3「ダンシングクイーン」、担当作の147-3「5段目玉を詰める」の5作でしょうか。


正解:11名

  ミニベロさん  RINTAROさん  NAOさん  諏訪冬葉さん
  飯山修さん  ほっとさん  テイエムガンバさん  けいたんさん
  占魚亭さん  緑衾さん  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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