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推理将棋第152回解答(3)

[2022年8月29日最終更新]
推理将棋第152回出題の152-3の解答、第152回出題の当選者(諏訪冬葉さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第152回出題  推理将棋第152回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


152-3 上級  ぬ 作     接待将棋なのに……    15手

『何度読んでも、この手しか指す手がない……。接待将棋なのに!』
(彼は角を取った手を思い出した。その角は駒台に乗ったままだ。)
『何となく指した3手目の桂跳ねですら利いているなんて……』
(…そして彼は意を決してその手を指し、15手目に詰ませて勝った。)

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 15手目の合法手は詰みとなる1つのみ
  • 3手目は桂
  • 先手は角を取ったが打たなかった

出題のことば(担当 Pontamon)

 初期配置で動かせない駒は角と両桂の3枚。▲18香などで香は動かせなくなるけど...

作者ヒント

 終局時の双方の玉位置は中央3×3の範囲のどこか(ぬ)

締め切り前ヒント

 先手の66の玉への王手の15手目の応手が逆王手になります。


推理将棋152-3 解答 担当 Pontamon

▲36歩、△34歩、▲37桂、△77角不成、▲68金、△同角不成
同玉、△42玉、▲77玉、△33玉、▲66玉、△44玉、
77角、△65金、▲同玉 まで15手

(条件)
・15手目の合法手は詰みとなる1つのみ(15手目▲65同玉)
・3手目は桂(3手目▲37桂)
・先手は角を取ったが打たなかった(6手目△68同角不成-7手目68▲同玉、13手目▲77角)

Suiri1523

最終手の15手目は唯一の合法手とのことですが、各筋の歩突きや9段目の駒を8伝目へ上げる手、飛の横移動など合法手は14手終了時にはいくらでもありそうです。まずはこの合法手が1手しかないというからくりを解き明かす必要があります。合法手が1手ということは言い換えると合法手以外の手を指すと反則になるということです。指せるはずの手を指せずに指したら反則になるのであれば、その反則は「王手放置」です。つまり、14手目は王手の手でその応手は逆王手になるというからくりです。

王手への応手としては、玉をかわす手と王手を掛けている駒を取る手があります。つまり、玉が逃げる地点がひとつしかなくて王手をしている駒を取れない場合か、玉が逃げることができずに王手を掛けられた駒を同で取れる駒がひとつしかない場合のどちらかが合法手がひとつだけの状況になります。その合法手を指すことによって後手玉を詰めることになるので、玉が逃げる手が空き王手になるか、王手を掛けた駒を取る手が逆王手になるかでしょう。

Suiri1523a単なる逆王手で詰ますなら▲56歩、△54歩、▲55歩、△同歩、▲76歩、△42飛、▲55角、△52玉、▲44角、△58歩、▲同飛の11手の手順がありますが、これでは▲58歩の王手に対して先手玉が逃げる手もあるので、この手筋では本問には適しません。王手に対する応手が1手しかない局面は初手から▲66歩、△52玉、▲65歩、△62玉、▲64歩、△72玉、▲63歩成の7手で作ることができ、1つしかない応手は△63同玉です。しかし、これは逆王手ではあ参考1図では、14手目で王手を掛けられた先手玉の応手がひとつしかない退路へ移動することによる空き王手での逆王手のパターンです。14手目の王手の△75銀には74の歩の紐が付いているので同玉で取ることはできず唯一の応手となる玉が王手から逃げる手の▲65玉が空き王手になったのですが、75の銀が残っているので△66銀の合いができるので失敗です。それでは14手目が△65銀だったら、▲同玉の1手しかなく、銀での移動合いもできないのですが、手数は17手なのでオーバーしてました。△74歩を突かずに後手の手数を1手減らせますが、△75銀には▲同玉と▲65玉の2手があり、△65銀での王手なら▲同玉と▲75玉の2手があるので条件をクリアできません。

参考1図:▲36歩、△34歩、▲37桂、△77角不成、▲68銀、△同角不成、▲同玉、△42玉、▲77玉、△33玉、▲66玉、△44玉、▲77角、△74歩、▲16歩、△75銀、▲65玉 まで17手

Suiri1523b参考1図では銀で王手をしたため、銀を支える△74歩が必要だったり、同玉の他に銀腹へ玉をかわす手ができるケースがあったりで失敗しました。そこで参考2図ではその点を踏まえて、金で王手を掛けるべく、後手は先手の金を取る手順にしたものです。

△77角不成から▲68金の金を取って▲65金と打って王手をするのであればうまく行きそうなのですが、3手目は桂の条件があるため△77角不成の時に取った桂を使わないと△65金、▲同玉の空き王手の時に△66桂の合駒ができてしまいます。そこで参考2図では後手が取った桂を△77桂と打ってから69の金を取っています。狙っていた形で詰ますことができたのですが、手数オーバーの17手なので失敗でした。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲77桂、△42玉、▲68玉、△77角不成、▲同玉、△33玉、▲66玉、△77桂、▲46歩、△69桂成、▲36歩、△44玉、▲77角、△65金、▲同玉 まで17手

参考2図では3手目の桂の手があるため77の桂を取ったのが手数オーバーになる原因でしたが、参考1図の3手目の桂の手の▲37桂は終局図でもそのままで、▲36歩が35地点を▲37桂が45地点を抑えていて後手玉の退路封鎖に働いています。このように桂を取って使う必要がなければ、参考1図の序の手順で銀ではなく金を取ればうまくいくかもしれません。初手から▲36歩、△34歩、▲37桂、△77角不成、▲68金、△同角不成でこの角不成が王手なので7手目は▲68同玉で次の後手の手は後手玉が44地点へ向かうための最初の玉の手の△42玉です。続けて9手目は▲77玉で先手の角の利きを止めて、後手玉が33から44へ出て来れるようにします。10手目から△33玉、▲66玉、△44玉で13手目は先手玉の退路を自ら塞ぐための▲77角です。77地点を持ち駒の角で埋めても空き王手での詰みにはなりますが、角は駒台にあるままという条件なので盤上の角を77へ移動します。14手目は▲65金での王手で、15手目は唯一の王手応手になる▲65同玉での空き王手で後手玉が詰みました。

【補足説明】

「角を取った」は「馬を取った」とも解釈可能なのではないかという短評が複数の解答者からありました。作意順の中の△77角不成もしくは△68同角不成の時に駒成していれば、▲68同玉で馬を取るケースが該当します。駒台にある駒は角なので角を取ったと言っても違和感はないということなのでしょう。一方、取ったのは馬なのが事実であってそれを「角を取った」と言うのはおかしいというのも当然でしょう。しかし、各人の経験や環境によって言い回しには差が出るのは仕方ないことなので、どちらが正しくてどちらが間違っていると判定するものなさそうです。「シュミレーション」と言われたら「シミュレーション」のことを言っていると分かります。担当は「とんでもございません」とは言いませんが、元々は誤読である「消耗品」や「口腔外科」の例のように、間違った言い方も時が過ぎれば一般的(正しく?)になる事例もあるので、意味が分かる/伝わるのであれば許容することも必要でしょう。

今回、解釈の違いが表面化してきたこともあり、推理将棋を作図したり解図する際に個々での解釈が異なると結果が違ってくるので、認識合わせをしておくことが重要だと考えました。良い機会なので問題文の解釈ついて認識合わせをさせていただきます。自分の考えと違っていても、決め事としてご理解願います。

「王手が2回あった」の条件の場合、王手回数が3回でも該当すると主張できると考える方もいるでしょう。何故なら王手が2回あったからこそ3回目の王手ができるので「王手が2回あった」という事実は王手3回の場合でも含まれているという論理です。詰将棋パラダイスの推理将棋コーナーでは、時折、ルールが掲載されることがあり、「王手2回」なら丁度2回で1回でも3回でもないとなっています。つまり、記載されている文言通りに解釈することが基本ルールになっています。本問での「角を取った」が馬を取っても該当するのではないかという件についても、前記の王手回数のケースと同様に、会話や条件文の解釈がばらつかないようにするための決め事で解決します。今後でてくる他のケースも想定して、問題文の解釈は各自での拡大解釈や独善解釈をせずに、記載されている文字通りに解釈する方針で今後の作図・解図をしていただければと思います。解図の際に拡大解釈すると読まなければいけない手順が増えてしまいますし。本問で言えば、「角を取った」となっているので馬を取るのは該当しないということです。書いてあることが全てです。これが共通認識になっていれば馬を取る手順は考える必要もなく、余詰にもなりません。

■推理将棋の会話や箇条書き条件を解釈する際の基本
『記載されている文字通りに解釈することを基本とします。裏付けのない憶測、自分勝手な拡大解釈はしない。』

文字通りに解釈するのであれば不足が無いように全ての内容を条件で記述しなければいけないのかというとそうではありません。因果関係や包含関係などにあるもの全てを記述する必要はありません。記載された文章の裏にある事実を推理するのがそもそも推理将棋なのですから。でも、一文字の違いで内容が全く違ってくる場合がありますので記述する時にはご注意ください。

  • 「角、飛、馬、龍のいずれかを取った」は、取った可能性がある駒種全てを列挙する必要はなく「大駒を取った」で良いです。この場合、どんな状態の大駒を取ったのかとか大駒を取った回数は隠されています。必要であれば取った大駒の駒種を指定したり、取った枚数を記述することはできます。
  • 「駒を取る手が5回で駒を打つ手が3回あったので終局時に駒台には2枚の駒があった」は、結果の「終局時に駒台には2枚の駒があった」だけで良いです。でも、駒取りの回数が解図に必須な情報の時に、駒取り回数を書かなくても良いということではありません。
  • 「終局時、駒台には駒は無かった」の文の裏には、一度も駒を取る手がなかった場合や駒を取る手はあったけど持ち駒は全て打った場合が考えられます。それを推理するのが推理将棋なので、持ち駒の状態の経過全てを事細かに書く必要はありません。
  • 「王手が2回あった」は王手の回数は丁度2回で、王手1回や3回以上は該当しません。
  • 「王手は少なくとも2回」だと王手3回も該当します。王手1回は該当しなくて2回以上が該当します。
  • 「終局時、駒台に角があった」だと、角を取ったのは先手でも後手でも良いし、角か馬のどちらを取っても良い。最終手で取ったばかりでも良い。
  • 「角か飛の駒成りがあった」は、角成か飛成のどちらかがあって両方ではなかった。両方あっても良いように感じるかもしれませんが、「丁か半か、勝負!」の結果はどちらか一方だけです。
  • 「角と飛の駒成りがあった」は、角成と飛成の両方があった。
  • 「角や飛の駒成りがあった」は、角成と飛成の両方があってその他の駒が成る手もあった。「角や飛などの駒成りがあった」とすべき言い方。(3つ以上の駒成の手の中の2つを例示するた言い方なので例示以外にも駒成がある)

最後の方の例は、助詞一文字の違いで内容に大きな差があるという例でしたが、「角を打たなかった/角を使わなかった」と「角を打てなかった/角を使えなかった」も一文字の違いですが、意味はかなり違います。

「角を打たなかった/角を使わなかった」だとそのような機会はあったけどそうしなかったという対局者の意思が入っていますが、「角を打てなかった/角を使えなかった」だとそのような機会が無かったことになります。持ち駒を使えない状況としては、合い駒ができない王手の時(桂での王手や合い駒をする地点が歩、香、桂を打てない地点だった場合)や最終手で取った駒はそれを使える手番が回ってこないのでその持ち駒を使えないことになります。本問では「先手は角を取ったが打たなかった」という条件なので、角を取った後その持ち駒の角を使う機会があったことになります。

本問の会話では最終手を指す時点で駒台に角があるのを見ているので、13手目までに角を取っているのは確かです。持ち駒があるのであれば、指せる合法手は飛躍的に増えているはずなのに合法手が1手しかないという謎解きが本作品のキモでした。

会話の文章で使っている語句とは別の語句や表現を使って箇条書き条件を書くと、指し示す意味としては合っていても不一致に感じたり、分かりにくい文だと思われることがありますので、極力、会話と条件文では同じ用語や語句を使って記述するのが好ましいです。

おまけ:「角で飛を取れる局面で飛を取らない角の手があった」の解釈の正誤
(全部当たり前だと思った方は大丈夫、こんなケースがあるのかと感じた方は覚えておいて損はない)

  • 角で飛を取れる場面で、角で飛を取るのはダメ。
  • 角で飛を取れる場面で、角以外の駒で飛を取るのはダメ。
  • 角で飛を取れる場面で、角以外の駒の手を指すのはダメ。
  • 角で飛を取れる場面で、その角で飛以外の駒を取るのは良い。
  • 角で飛を取れる場面で、その角で駒を取らない手を指すのは良い。
  • 角で飛を取れる場面で、飛を取れないもうひとつの角の手を指したのは良い。
  • 飛を取れる角が2枚ある場面で、どちらかの角を動かして飛取り以外の手を指したのは良い。
  • 角で飛を取れる場面が複数回あって、そのうちの少なくとも1回は角で飛を取らない手だったのは良い。
  • 角で飛を取れる場面が複数回あって、そのうちの1回が角で飛を取る手だったのは良い。
  • 角で飛を取れる場面が複数回あって、それら全ての状況において角で飛を取らない手だったのは良い。
  • 角で飛を取れる場面が複数回あって、それら全ての状況において角で飛を取る手だったのはダメ。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ぬさん(作者)「自玉詰風推理将棋です。」

ミニベロさん「手順はすぐに理解したが、会話文が秀逸。条件だけ示せばパズルとしては事足りるのだが、こういった遊び心は推理将棋には必要不可欠だと思う。」

■誌面の関係で長い会話は不向きかもしれませんが、箇条書きが無い詰パラ向きの作品かも。

NAOさん「5筋の逆王手を考えたが手数が足らない。玉移動による逆王手で解決。おもちゃ箱5-3と詰パラ157番を合体させたような手順。」

■5筋での逆王手では先手が最終手用の駒を6段目などに配置しておく手が必要になるので手数オーバーになってしまう順が多いようです。

緑衾さん「玉を接近させて逆王手だろうとは思っていたのですが、ずっと最終手同角を考えてしまいました。空き王手でよかったんですね。」

■73とか82からの▲55角成ですかね。いろいろやっても上手く行かず、同玉での空き王手が正解でした。

ほっとさん「この手数で具体的なマス目はおろか筋や段も明かさずに限定できているのはすごい。」

■唯一の合法手の条件が秀逸で、様々な情報を含有していました。

チャンプさん「おそらくこれが作意なんでしょう。条件も少なく、最終図(王手→取る→詰み)が予想しやすいので上級にしては易しめの作品だと思います。
ただ、条件の「先手は角を取ったが」という一文が、やや心許ないと思うのは解答する側が久々だからですかね?(笑)
非限定になるので馬を取るのは条件違反なんでしょうが、馬を取っても角だから良いと解釈されると別の余詰めが生じてしまうだけにこういった場合は「先手は生角を取ったが」の方が伝わりやすい気がしました。ご参考までに。」

■馬を取っても角打ちができますが、駒を取る時の状態が馬であれば馬を取ったのであって、それを角を取ったと言うのは間違いなような気がします。馬を取ったことを隠したい時に「角と書いてある駒を取った」と書いたら表現が分かりにくいと言われそう。(笑)
「大駒を取った」とすれば良いところを「龍の文字が書いてある駒を取った」と表現したら確実に変人扱いされるし(担当ならやり兼ねない。笑)、私が使っている駒は「龍馬」ではなく「馬」としか書いていないという人も居るでしょう。(笑)

飯山修さん「歩の護衛だけでは心配なので私(角)が王様に近寄ったのが敗因(勝因?)でした」

■王様の退路を塞ぐ結果になってしまい、最後は王様に下駄を預けた私(角)でした。

諏訪冬葉さん「逆王手で詰ますことは予想できましたが、15手に収めるのが大変でした。」

■逆王手だけが唯一の合法手だと想像できても手順を見つけるのが難題でした。

RINTAROさん「4手目6手目が非限定ではないかと思ったが、「角を取った」が生角を取ったという意味ならば限定されている。
しかしながら、一般的には、馬を取っても「角を取った」と表現する(結果的に角を取ったことになる)ため、非限定だと主張されれば、反論できないように思います。」

■「角を持っている」なら角か馬を取ったことになりますが、馬を取っても「角を取った」と一般的と言われているということは、RINTAROさんの周りでは馬を取った時に「角を取った」と言う方が多いのですね。担当も元々は使う時の駒種の名称を使って、馬を取っても角を取ったと言っていた口なのですが、間違った言い方をする特異なケースだと思ってました。馬を取っても「角を取った」と言う人が多くて一般的なのであれば共通認識を作っておく必要がありそうです。というのも「馬を取った」のに「角を取った」と言うのは事実に反しているとの主張も世の中には多いはずだからです。ということで補足説明を追加して推理将棋関係者での認識の共有化をはかりました。

はなさかしろうさん「最終手は唯一の合法手、の最短手数探索は面白いですね。55同馬までが第一感で15手もありましたが、本問は違ったアプローチで悩みました。」

■あった15手は、▲76歩、△34歩、▲55角、△42玉、▲73角成、△88角成、▲48玉、△33玉、▲36歩、△44玉、▲37玉、△14歩、▲46玉、△55馬、▲同馬 の手順ですかね?
この手順は3手目の桂がないので、3手目が桂だと最終手が▲55同馬ではなく▲55同角になる手順、▲76歩、△34歩、▲77桂、△同角成▲、48玉、△42玉、▲36歩、△33玉、▲37玉、△44玉、▲46玉、△54桂、▲56玉、△55馬、▲同角 がありますが、これらの手順では、最終手を指す前の時点で駒台に角がないので条件をクリアできていません。はなさかしろうさんが見つけた55同馬までの手順で最後に取った駒種が角や馬なら同様に15手目の駒台の条件がクリアできていないはずです。

原岡望さん「詰形は見えるのですが手数が超過します。残念。」

■手数オーバーだったのなら逆王手での詰みでこんな手順を検討されましたか?(最終手直前の王手への応手が唯一ではありませんが)
▲36歩、△34歩、▲37桂、△77角不成、▲48玉、△86角不成、
▲55角、△74歩、▲82角不成、△42玉、▲25桂、△54歩、
▲92飛、△51金右、▲37玉、△64角、▲同角不成 まで17手

桝彰介さん「条件は面白かったですが、分かりませんでした。5五へ後手の駒で王手され、それを取るしか回避手段がなく取って詰み、を想定しました。」

■担当の第一感も55地点での逆王手でしたが、正解は△65金に▲同玉の空き王手でした。

占魚亭さん「44玉・65王の形だと思うのですが手順限定できず降参。」

■詰形は合っているので、金の入手まで分かっていたなら、時間との戦いだったはず。


正解:9

  ミニベロさん  NAOさん  緑衾さん  ほっとさん
  チャンプさん  飯山修さん  諏訪冬葉さん  RINTAROさん
  はなさかしろうさん


(総評)

ミニベロさん「良い選題でした。」

■出題者の顔ぶれに変化があると新鮮に感じられます。

RINTAROさん「けいたんさんの個展、内容もよく、楽しめました。」

■在庫はタイトル中心のファイル名にしているので「〇〇まで」のファイル名を探した結果、個展になりました。

NAOさん「152-3 (馬を取ったのではなく)角を取った、角成はなかったと主張なのですね。
実戦の感想戦なら馬を取った場合も「角を取った」「取った角」と言っても違和感がありません。」

■担当も持ち駒を使う時の駒種名称を使って「角を取った」と言う派ですが、昔感想戦でそう言ったら角を取る手は無かったと相手に言われました。ここは文字通り「角を取った」のであって「馬を取った」と同じとは言えないのでしょう。なお、もうひとつの角が駒成していて、xx角、同馬などの手順があるので、角を取っても角成が無かったとは主張できませんね。
駒台の角を指差して、「この角は取ったものだ」「これは取った角だ」と言うのは正しいですが、馬を取ったのか角を取ったのかは未知だという主張もあるでしょう。「(角/馬を)取った(結果の)角」を端折って言ったのかもしれないし。

緑衾さん「高飛車でやや苦戦しましたが方針の立てやすい問題が多かったです。」

■詰みの景色が見えると方針を立てやすくなりますね。

ほっとさん「楽しめる3題でした。」

■楽しんでいただけたようで幸いです。

飯山修さん「フェアリー系のものは興味がないというか邪道と思う人が詰キストの大半なのでしょうが双方協力して1つしかない解答を見つけるというのは真理の探究という意味では邪道とみられるのは残念です。
推理将棋の作者はそうした意味から数少ない条件で唯一の解となる作品を探究しているのですが私のような解答者は難しさについていけず大甘ヒントでやっと解けている情けない現状です
マア直前ヒントが出るまでは苦しんだという事でご了解ください」

■詰将棋は本将棋に役立つけど、フェアリールールは将棋じゃないし、普段指さない手だらけの推理将棋は将棋が下手になるだけって感じかな?でも担当は推理将棋に出会って、いろんな詰形を学んだので本将棋でもそれらの詰形を目指すことができるようになったのではないかと思います。(10年くらい将棋を指してませんが)

RINTAROさん「早くに解けていたんですが、3の検証に時間を要し、ぎりぎりになりました。」

■最短の逆王手作は11手なので、担当もいろいろ探ってみましたが合法手が1手だけになるのは15手が最短でこの作意順だけのようでした。(▲77角打の順はありますが)

原岡望さん「前回は痛恨の送信忘れでした。」

■担当も詰パラで何度か送付忘れが...。

桝彰介さん「前回は1問も分かりませんでした。今回も7手詰のみでしたが、解答は続けていきたいです。」

■引き続き、解答送付をいただけると嬉しいです。出題中の第153回は9手特集ですので解ける問題が多いと良いですね。

占魚亭さん「上級を解けなかったのが心残り。」

■時間切れだったのでしょうか。惜しかったのだと想像します。


推理将棋第152回出題全解答者: 14名

  ミニベロさん  NAOさん  緑衾さん  ほっとさん
  チャンプさん  飯山修さん  諏訪冬葉さん  RINTAROさん
  けいたんさん  中村丈志さん  はなさかしろうさん
  原岡望さん  桝彰介さん  占魚亭さん

当選: 諏訪冬葉さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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