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推理将棋第155回解答(2)

[2022年11月23日最終更新]
推理将棋第155回出題の155-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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155-2 中級  けいたん 作 とどめは2筋の駒を取る    10手

「10手で詰みか」
「6手目は5段目に角を打つ手だったね」
「とどめは2筋の駒を取る手だったな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰み
  • 6手目は5段目に角を打つ手
  • とどめは2筋の駒を取る手

出題のことば(担当 Pontamon)

 最終手で取る2筋の駒は初期配置の駒でしょうか?移動して来た駒でしょうか?

作者ヒント

 先手角の移動先がポイント(けいたん)

締め切り前ヒント

 28で駒成して38の玉を詰めます。


推理将棋155-2 解答

▲76歩、△34歩、▲55角、△同角、▲48玉、△15角
▲38玉、△37角左不成、▲48銀、△28角成 まで10手

(条件)
・10手で詰み
・6手目は5段目に角を打つ手(6手目△15角)
・とどめは2筋の駒を取る手(10手目△28角成)

Suiri1552

Suiri1552a6手目に角を打つためには4手目に角を取る必要があります。4手目に角を取る手順でよく目にしたことがある3手目の▲33角不成を△同角や△同飛などで取る手順を思い出します。前回の154-3では△82銀の余り手があったので角を△同飛で取ったのは6手目でしたが、あの空き王手の手筋を利用できるかもしれません。最終手は2筋の手なので4手目に角を取る手は△33同桂にして最終手の△25桂による空き王手を目指してみます。6手目の5段目への角打ちを△45角にしてみたのが参考1図の手順です。45に角が居るために最終手は△25桂に限定されます。思惑通りに10手目の空き王手で先手玉を詰めることができたのですが、最終手の2筋の手が駒を取る手ではないので失敗手順でした。

参考1図:▲76歩、△74歩、▲33角不成、△同桂、▲68玉、△45角、▲77玉、△73桂、▲66玉、△25桂 まで10手

Suiri1552b最終手で2筋の駒を取る必要があって6手目は5段目への角打ちとなると思い浮かぶのは△55角ですが4手目に角を取る位置を熟考する必要がありそうです。最終手の△22角成を支える駒のことを考えると3手目の▲44角を△同角で取るのが良さそうです。参考1図はこの方針で手を進めてみたのですが、28地点には39の銀が利いていますし38に玉の退路があるため詰みませんでした。9手目の▲36歩に替えて▲38銀に△28馬では28地点へ銀の利きはありませんが、馬を支える55の角の利きが届いていません。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲44角、△同角、▲48玉、△55角打、▲38玉、△17角成、▲36歩、△28馬 まで10手

参考2図の▲36歩に替えて▲38銀を指した場合、28地点への銀の利きは無くなりましたが、▲36歩が間に合っていませんでした。ということは37の歩を先手が突くのではなく後手が取る手順はどうでしょうか。参考2図の手順を基本にして、▲76歩、△34歩、▲44角、△同角、▲48玉、△55角打、▲38玉、△37角不成、▲48銀、△17角成と指した時点で10手となっていて、▲28角成や▲28馬が間に合いません。初期配置の角が44ではなく64に居れば△28角成の支えになるのですが、44地点で角を取ってから64へ移動するには2手掛かってしまいます。同様に44の角が2手かけて46へ移動した場合は△37角不成の手を指す角は55に打った角ではなく46の角になります。何かトリックに引っ掛かっている気がしていましたがここで気付きました。5手目の5段目への角打ちの条件があるので6手目は△55角打だと思い込んでいましたが、37の歩を角で取って、28で角成する駒を支えることができれば良いことから別の手順が見えてきました。初手から▲76歩、△34歩、▲55角、△同角で55地点で角を取ります。その取った角を64や46へ打てばどちらかの角が他方の支えになります。6手目は5段目に角を打つ条件なので、37へ行ける15へ角を打つのが正解です。5手目から▲48玉、△15角、▲38玉、△37角左不成で37の歩を取り、続けて▲38銀、△28角成で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(作者)「5段目に角を打つ手の条件は我ながら上手いと思う。」

■37地点へ行ける5段目の角位置は15と55だけで、55地点は角渡しで塞がれているので△15角が必然になりました。

チャンプさん「まずこの2つの条件、序の2手▲76歩△34歩は限定と分かるものの、自然な3手目の55角が意外にも抵抗があると感じました。無理のない条件の組み合わせにより、数ある非限定を打ち消し、成・不成の限定。立て板に水の如く詰み上がり図に向かう手順には美しさがあります。」

■玉頭の角なので不成が限定されるのは、▲76歩、△42玉、▲33角不成、△32玉の序と通じていますね。一方、初級では成・不成の条件が無くても▲43馬で歩を払う必要があるので▲33角成が限定されました。

NAOさん「55角の筋を活かして詰ませるのにぴったりの端角打があった。」

■端角と言わずに5段目指定なので、どの筋なのかを推理する必要がありました。

ほっとさん「6手目が角打ちなので「4手目は角を取る手」「非限定なし」と考えるとそれほど難しくはない。易しくて角のラインが視覚的にも楽しい好作。」

■8手目を指す局面は、玉にツノが2本あるような形でした。

はなさかしろうさん「好条件。やさしい良問のはずなのですが、変に難しく考えてしまいました。」

■解説のために参考1図の空き王手を捻り出さなければいけませんでしたが、3手目の成・不成が非限定なので裏読みには弱い紛れ筋でした。

ミニベロさん「55で取らせて15の角と繋げる。たったこれだけのシンプルな好作。」

■2筋を睨む55での角取りがカギだけど、既に角が居る55へは角を打てなくてパニックになりそう。

RINTAROさん「詰上り図も予想通りだったのに、時間かかりました。」

■詰み上がりが類似していると、1手で行ける角の打ち場所の17、19、37、46、64が見えるけど5段目じゃないのでもう一捻りが必要。

諏訪冬葉さん「6手目の角以外の駒打ちは無理なので、もう一枚の角を利用する方向で考えました。」

■▲76歩、△34歩、▲22角、△同銀で角を入手すれば6手目に好きな筋の5段目へ角を打てますが、先手玉を詰ますにはもう一枚駒が必要なので、55で角を取って二枚角で攻めることになりますね。

飯山修さん「作者ヒントで3手目角移動は判ったが55は5段目を占拠してしまうので考えづらかった。64も15も同じと気付くのにえらく時間がかかった」

■同じ角筋に2枚の角を配置して、先の角が突っ込んで成るという形は見え易いですね。

占魚亭さん「どこで角を取るかが鍵。15角が上手い一手。」

■66地点で角を取ると、55へ打つ角と66の角が平行な角筋になるので、2枚の角を連携させる▲76歩、△34歩、▲66角、△同角、▲48玉、△55角打、▲38玉、△57角不成、▲36歩、△39角不成、▲98香、△28角上成では手数をオーバーします。

山下誠さん「5五に角を打たせようとする強い誘いに惑わされました。」

■誘惑に負けて、44地点で角を取って55へ角を打つ手順だと、▲76歩、△34歩、▲44角、△同角、▲48玉、△55角打、▲38玉、△17角不成、▲36歩、△28角左成では48へ逃げられる。▲48銀を指しておくと、37の歩が居座っているため△28角成を同玉とされてしまいますね。

原岡望さん「端角で解決」

■5段目の角打ちを端にすると全てが連携されて解決します。

桝彰介さん「角2枚の連携で詰ますのは予想出来たのですが、5五に角を打とうとして既に後手角が盤上にあったり、▲3六歩を突いて後手角の利きを通そうとして手数オーバーになったりで、△1五角になかなか気づきませんでした。」

■8手目の棋譜に「左」が抜けていましたが、△15角の端角を打って、角2枚の連携で詰ますというコメントもあったので記入忘れと判断して正解としました。


正解:14

  チャンプさん  NAOさん  ほっとさん  はなさかしろうさん
  ミニベロさん  RINTAROさん  諏訪冬葉さん  けいたんさん
  飯山修さん  占魚亭さん  山下誠さん  原岡望さん
  テイエムガンバさん  桝彰介さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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