推理将棋第157回解答(2)
[2023年1月24日最終更新]
推理将棋第157回出題の157-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第157回出題 推理将棋第157回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
157-2 中級 けいたん 作 同種の大駒がある筋が2つ 10手
「10手で詰みか」
「6手を指した局面では、同種の大駒がある筋が2つあったね」
「駒成はないな」
「玉の手はあるが金銀の手はないね」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 10手で詰み
- 6手を指した局面では、同種の大駒がある筋が2つあった
- 駒成なし
- 玉の手はあるが金銀の手なし
出題のことば(担当 Pontamon)
6手の局面はいろいろあるが、そこから4手で詰ますならどんな6手局面?
作者ヒント
飛の筋と角の筋は隣同士(けいたん)
締め切り前ヒント
6手を指し終わって3筋には角2枚。4筋の飛2枚はそのまま動きません
余詰修正
会話:「金の手はないね」⇒「玉の手はあるが金銀の手はないね」
条件:「・金の手なし」⇒「・玉の手はあるが金銀の手なし」
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推理将棋157-2 解答 担当 Pontamon ▲76歩、△42飛、▲33角不成、△同角、▲48飛、△36角、 ・10手で詰み ・6手を指した局面では、同種の大駒がある筋が2つあった(4筋の飛:2手目△42飛-5手目▲48飛、3筋の角:4手目△33同角-6手目△36角) ・駒成なし(3手目▲33角不成、8手目△77同角不成) ・玉の手はあるが金銀の手なし(9手目▲58玉) |
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6手を指した時点で同種の大駒が同じ筋にあるというパターンを考えてみます。
まず、▲76歩、△34歩、▲22角不成、△同飛の4手を指すと先手も後手も角を持ち駒にしていて2筋には飛が2枚配置された局面になります。2筋に4枚の大駒があるのは条件違反になるので、2筋以外の筋へ5手目と6手目に角を打てば条件クリアです。この手筋だと後手の大駒は自由に打った角と使いにくい22に居る飛だけなので、6手目に打つ角は詰みを見越しての駒取りを掛ける位置への角打ちになります。参考1図はその一例です。詰んでいるのですが、最終手は禁じられている金の着手になっているので失敗です。
参考1図:▲76歩、△34歩、▲22角不成、△同飛、▲56角、△58角、▲38金、△69角不成、▲16歩、△58金 まで10手
6手目のあとの別の大駒配置パターンを考えてみると、▲76歩、△34歩のあと、先手の角が移動して、その角を△同角で取る手順があります。後手は持ち駒の角を6手目に角を取った筋の別の段へ打つことになります。先手は5手目に▲88飛を指せば、2つの筋で同種の大駒が2つある配置になります。この配置だと後手は88の飛を△88角不成でとることができるので有望かと思いましたが取った飛を打つのが最終手になるので詰み形は無さそうです。
次のパターンは先手の角の手を△同角で取らせるという意味では今のパターンと同じですが、その地点が33であれば後手の2手目が自由になります。このパターンで進めて詰ましたのが参考2図です。3手目の▲33角不成が王手にならないように2手目を△42飛としたのではなく、先手の▲48飛が玉の退路を塞ぐようにするために4筋へ飛を振っています。2枚角の攻めで詰ましているのですが、最終手の△67角不成を支えるために8手目が△77角成の駒成をしているので条件をクリアできませんでした。
参考2図:▲76歩、△42飛、▲33角不成、△同角、▲48飛、△34角、▲58玉、△77角成、▲66歩、△67角不成 まで10手
駒成があって失敗した参考2図の手順でしたが、先手の飛を玉の退路封鎖に利用するアイデアは良さそうです。後手は6手目に3筋へ角を打たなければいけませんが、攻め方によって角の打ち場所を後手が決めることができるので詰み形を検討してみます。玉の退路封鎖に飛を使う場合、よく出てくるのは▲68飛ですが、68地点に先手駒があると後手の33の角を使い難く、6手目に3筋へ打つ角を△38角にして金を取っても飛が68に居るのでは頭金にもできません。そもそも金は使えないので△29角不成で桂を取ったとしても△47桂の吊るし桂にはできません。
となると参考2図のように飛は4筋になりそうです。では3筋への角打ちをする地点はどこでしょう?△34角からの2枚角は失敗しましたし、△38角もダメ。△32角は論外なので△35角か△36角のどちらかでしょう。△35角の場合は、71の銀を取って△57銀までの形で詰ます手順がありそうですが、△68角不成の手が必要なので手数オーバーになります。
どうやら、6手目の角打ちは△36角のようです。この6手目後の配置から後手の2手で詰みに持って行く必要があります。後手に残された手数は2手なので、指すとすれば8手目に駒を取って、10手目にその駒を打って詰める手順になりそうです。8手目に△99角不成で香を入手して△58香で王手をしても▲同玉なのでいけません。6手後の盤面を見ていると▲58玉の形だと47の歩を36の角でピンした状態なので△46桂での王手がありそうです。そのためには後手は桂を入手する必要がありますが、先手の▲77桂を△同角不成で取れば玉の退路の59地点と68地点をこの角で抑えることができます。初手から、▲76歩、△42飛、▲33角不成、△同角、▲48飛、△36角のあと▲77桂、△同角不成の王手に▲58玉と逃げ、△36桂での詰みとなりました。
余詰について
6手を指した時点で同種の大駒が同じ筋にあるというパターンを説明していたのに、先手角を同飛で取る手順が抜けていました。つまり、▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲38飛、△2筋への角打ちの手順です。また、銀を入手して△57銀と打つ手で詰む7手詰のパターンもありました。33で角を取ってから打つのではなく、盤上の角移動だけで同じ筋に先後の角を配置する手順がありました。
両王手
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲38飛、△26角、▲68銀、△37飛不成、▲46歩、△57飛不成 まで10手
7手詰の基本の詰み上がり
▲68銀、△34歩、▲79角、△77角不成、▲96歩、△22飛、▲58玉、△68角不成、▲56歩、△57銀 まで10手
▲76歩、△14歩、▲55角、△13角、▲88飛、△57角不成、▲48銀、△同角不成、▲58玉、△57銀 まで10手
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
諏訪冬葉さん 「金銀と成なしだと金駒がないので両王手を中心に読んでました。(成ありなら8手で詰むのに・・・)」
■金銀の使用が禁止されたので次は桂利用を考えるという思考の他に飛角での両王手や歩突きの空き王手もありそうですね。
NAOさん 「3筋の角と4筋の飛。この組合せはなかなか思いつかなかった。「金なし」「銀なし」「玉あり」3条件の2つを満たすものは、いくつかの手順が浮かぶが3つともとなると難問。」
■投稿時の条件は「金銀釘付け」だったので、金や銀を取る手も禁じられていると桂の利用が浮かび易かったですね。
RINTAROさん 「これまで解いたけいたんさんの作品の中で1番かも。」
■詰み形の最短は9手の▲76歩。△34歩。▲22角不成。△33桂。▲同角不成。△52玉。▲74角。△62飛。▲64桂 ですが、先後を変えて余裕手△42飛を追加することで詰み形が思い浮かび難い条件にすることができています。
はなさかしろうさん 「なるほど…この詰形は9手でも盲点になりそうですが、9手ではたくさんある非限定を1手足して一気に解消しているんですね。第一感の両王手が外れたのでかなり悩みました。」
■1手増やすことによって条件数を減らしたり非限定回避できる場合がありますね。
ほっとさん 「余詰順を利用して何局か作れそう。」
■出題作の派生作のみならず、余詰順や解説の失敗手順なども活用して、皆さんに作品化にチャレンジしていただきたいですね。
原岡望さん 「角二枚が後手とは。ヒント頼みです」
■担当は逆で、角は利きがぶつかっているので、どちらかが角を取って打つか双方で角を取って同じ筋へ打つしかないと思い込んでいたので余詰を見逃してしまいました。
飯山修さん 「てっきり77角76角の詰み形だと思っていたので吊し桂には頭がいかず大苦戦。最後は余詰順探しを しようと思っていた。」
■詰み上がりで同種の大駒が同じ筋なら、▲76歩、△34歩、▲77角、△同角不成、▲58玉、△85角、▲66歩、△22飛、▲48金、△76角の手順がありますね。
ミニベロさん 「作意順は見えにくい。6手目までの条件が旨い。詰め上がり型は既視感たっぷりだが、この作家のスキマ技術ですね。」
■6手を指した大駒配置の条件をクリアすれば、自然にあと4手で詰む気がする易問に見えてしまう罠。
中村丈志さん 「最後の桂がなかなか浮かびませんでした。」
■後手の残り2手は、桂取りと桂打ちだけど、6手を指した局面からは思い浮かび難い形ですね。
占魚亭さん 「48飛を活かそうとすると、この形しかありませんね。」
■その詰み上がりに気付くかがカギで、詰み上がりが見えていないと5手目と6手目も出て来ない。
正解:11名
テイエムガンバさん 諏訪冬葉さん NAOさん RINTAROさん
はなさかしろうさん ほっとさん 原岡望さん 飯山修さん
ミニベロさん 中村丈志さん 占魚亭さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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