推理将棋第170回解答(3)
[2024年2月22日最終更新]
推理将棋第170回出題の170-3の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第170回出題 推理将棋第170回解答(1) (2) (3) (4) (5) (6)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
170-3 中級 Pontamon 作 縦と斜めを交互に 11手
「今年は2024年だから、24地点の手が2回あって11手で詰む年賀推理を作ったよ」
「どんな条件なの?」
「後手が着手した駒は2枚だよ」
「12年前の辰年は平成24年だったので、24龍で詰む推理将棋があったなぁ。あれも後手の着手駒は2つだった」
「24地点の着手は最終手以外で2回だよ」
「最終手が24の手じゃないなら12年前の作品は余詰にはならないね。でも、よく君が作っている年賀作品も後手は2枚の駒だし、24着手を2回指して詰ますことができるから余詰が心配だね」
「もうひとつ条件があって、後手は、縦方向の着手と斜め45度方向の着手を交互に指したんだ」
「2手目が縦の手だと縦の手が3回で斜めの手が2回、斜めの手から始めると縦の手2回と斜めの手が3回ということか...」さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 11手で詰み
- 最終手以外で24地点の着手が2回あった
- 後手が着手した駒は2つ
- 後手は、縦方向の着手と斜め45度の着手を交互に指した
出題のことば(担当 Pontamon)
後手着手では、縦方向は前後の2方向で斜めは4方向で、横移動の手、桂の手、駒打ちは無いことになります。
作者ヒント
駒の表裏を使っても1つの駒の着手と考えると、先手も着手した駒は2つ(Pontamon)
締め切り前ヒント
24地点の手は5手目と9手目。2手目は歩の着手で残りの後手の手は玉です。
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推理将棋170-3 解答 担当 Pontamon ▲26歩、△44歩、▲25歩、△42玉、▲24歩、△43玉、 (条件) |
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斜め移動と言えばやはり角。角を使うには△34歩か△14歩の縦移動の手から始めることになり、斜めの手が角移動2回だと残り2手は縦移動の手。となると△52玉の1手で詰み形を作れる詰み上がりが思い出され、もう1手の余裕手で縦移動の△24歩を指し、2回目の24の手は先手に指して貰うという方針で指してみたのが参考図の手順になります。予定通りの詰み形の11手だったのですが、2回目の24地点の着手▲24歩が間に合わなかっていないし、後手は歩、角、玉の3つの駒を動かしているので失敗でした。
参考図:▲58飛、△14歩、▲26歩、△13角、▲25歩、△57角不成、▲同飛、△52玉、▲42角、△24歩、▲53飛成 まで11手
斜めの手と言えば角だと思ったのですが、後手玉が中段へ出て来る時には△42玉や△33玉のように斜めへ進む手が可能なので、斜めの手は玉で縦の手は歩で指してみると、▲26歩、△34歩、▲25歩、△42玉、▲24歩、△35歩、▲46歩、△33玉、▲23歩成、△34玉、▲24飛 の11手で詰ますことができました。24地点の着手は▲24歩と▲24飛なのですが、▲24飛は最終手なので条件をクリアできていませんでした。最終手以外で24地点の着手を2回指すには後手の協力も必要になるのでしょうか?たとえば、▲26歩、△24歩、▲25歩、△42玉、▲24歩、△34歩、▲23歩不成、△33玉、▲22歩成、△44歩、▲23飛成 だと玉は44地点へは逃げれなく、43地点も龍の利きが届いているので一見詰んでいるかと思うのですが、△42玉の退路があって失敗です。最後は、最終手以外で24地点の手を2回とも先手が指す手順を考えてみます。前の手順では後手玉とのすれ違いのために▲23歩不成として▲22歩成を指しましたが、先手の着手だけを考えると、▲24歩から▲23歩成として▲24とを指せば先手だけで24地点の手を2手指すことができ、24のと金を支えにして▲25飛で後手玉を詰ます形はないでしょうか?詰み上がりから逆算してみます。後手玉は△35玉で詰んでいるはずです。34地点は24のと金が利いていますが、44地点の退路がありそうです。となると△44歩で44地点の退路は埋められているはずです。9手目の▲24との王手で34地点の後手玉が△35玉と縦移動したはずなので、8手目は△34玉と斜め移動の手だったはずなので43地点の玉が動いたはずです。6手目は縦移動の手なので42地点の玉が△43玉と動いたことになり、4手目は斜めの手なので51の玉が△42玉と動いたはずです。2手目は縦の手なので△44歩になります。初手からは、▲26歩、△44歩、▲25歩、△42玉、▲24歩、△43玉、▲23歩成、△34玉、▲24と、△35玉、▲25飛 の手順になりました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
NAOさん「2筋の一直線攻めで仕留める。」
■先手着手は2筋だけになっていますが、「先手の着手はひとつの筋/2筋だけ」の条件では余詰むので24地点着手2回としました。
飯山修さん「後手玉の移動軌跡を考えれば2四2回の条件は先手の役目となり歩の行進が必須」
■35地点の後手玉が詰むという形が見えると24地点の手は先手しかできませんね。
RINTAROさん「2手目44歩が分かれば一直線ですね。」
■速く条件をクリアしようと2手目△24歩ではうまくいきません。△44歩は詰み形が決まってから見えてくるのが通常かと思います。
原岡望さん「縦-斜めの動きで何とか」
■後手着手の最初が斜めではうまくいきません。縦-斜めの動きで43地点を経由するのがミソ。
ほっとさん「風変わりな条件設定。」
■玉の経路や手順前後を一気に解決するための縦-斜め移動条件でした。
占魚亭さん「飛先の歩を伸ばす筋がぴったりなんですね。」
■玉を43地点経由にすることにより、と金の利きを躱すことができました。
るかなんさん「いつもの7手詰にこんな類型があったとは。」
■飛先の歩が23地点を行き過ぎて、▲22歩成や▲21歩成などの形や▲13歩成からと金を使う手順とかがありますね。
テイエムガンバさん「締め切り前ヒントで「24地点の手は5手目と9手目」と出されて、角(馬)と勘違いし、どうやって7手目を限定させるのかと悩みました。」
■角(馬)だと、7手目の角(馬)の移動先が非限定になりますね。
諏訪冬葉さん「「5手目24」で角の手ばかり考えていました。」
■33経由の24地点への角の手(先手も後手も)が思い浮かび易いですね。
はなさかしろうさん「そうかぁ。21世紀の西暦の年数の下二桁は平成の年数マイナス12だったから、干支と平成の年数を使った12年前の年賀問題は今年の年賀条件に干支と西暦の年数として当てはまるんですね。51-2は年賀問題の傑作でしたが、本問はそこからまた踏み込んだのが凄い。シンプルで不安定に見えて詰んでいる詰上りが素晴らしく、解図の難しさと解後感の良さを兼ね備えた傑作ですね。」
■後手玉が5段目まで上がったので、先手の歩の利きがある6段目への玉移動を除外できるのが大きいです。
正解:11名
NAOさん 飯山修さん piyoさん RINTAROさん
原岡望さん ほっとさん 占魚亭さん るかなんさん
テイエムガンバさん 諏訪冬葉さん はなさかしろうさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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