推理将棋第171回解答(1)
[2024年3月22日最終更新]
推理将棋第171回出題の171-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
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推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第171回解説 担当 Pontamon
2024年の年賀推理の後半戦(長めの手数を2ヵ月)はいかがでしたでしょうか?
10名の方々から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。
解図期間が長かったといえ、40手超えが3作あったためなのか解答者が少し減りました。
今年最初の余詰作は171-1でしたが、解答締め切り日に解答していただいた171-3Bにも余詰がありました。
解答締め切り後なので元条件での解答を正解扱いする告知はしませんが、当サイトへの後々の訪問者のために出題文は修正させていただきました。粗検、大変申し訳ありませんでした。
171-1 上級 ミニベロ 作 三捨利警部・新春ミステリー 先手も後手もストーカー 13手
「先手は初手3筋の後、ずっと後手の着手した隣の筋に着手したんだな」
「ところが後手も、自ら着手した筋の隣の筋に着手し続けました」
「どうやら単純なストーカー事件ではないようだな」
「あと、金銀は移動した形跡も取られた形跡もありません」
「この13手詰の事件は、頭の中だけで考えると混乱しそうだね」
「今ごろ言うのもなんですが、先手に大駒の手はありません。大駒着手は後手に1回だけです」
ぜひ盤に並べて解いてくださいね
(条件)
- 13手詰
- 先手の初手は3筋で、その後は直前に後手の着手した筋の、隣の筋に着手
- 後手は、直前に自分が着手した筋の、隣の筋に着手(勿論最初の手は自由)
- 金銀釘付け
- 先手に大駒の手はなく、大駒着手は後手に1回だけ
出題のことば(担当 Pontamon)
付かず離れずの隣の筋
作者ヒント
2手目は、初手の隣の筋(ミニベロ)
締め切り前ヒント
先手も後手も24歩の手があります。先手は歩の着手だけなのでとどめは突き歩です。
余詰修正
会話の最後に「今ごろ言うのもなんですが、先手に大駒の手はなく、大駒着手は後手に1回だけ」を追加し、条件に「先手に大駒の手はなく、大駒着手は後手に1回だけ」を追加
|
推理将棋171-1 解答 ▲36歩、△42玉、▲35歩、△32玉、▲26歩、△24歩、 (条件) |
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本問では余詰を出し、修正した条件でも余詰んだため2回の余詰修正となりました。粗検、大変申し訳ございません。
今回は余詰修正後条件で解説いたします。
第52回の3作や155-3などのチャンプさんのオウム返しシリーズでは先手が指した同じ筋へ後手が指すものでしたが、本問では3手目以降の先手着手は直前の後手が指した筋の隣の筋への着手という条件なので、後手が端以外の筋の着手をした場合は左右の筋の着手が可能になり、先手の着手が絞りにくくなっていると感じるでしょう。初手は3筋なのが確定していますが、2手目に後手に6筋の着手をして貰い、3手目に▲76歩と突いて角を使うか角の利きを利用する詰み上がりを目指す構想で進めたのが参考図の手順になります。先手は大駒の手を指せないので3手目の▲76歩で角の利きを通し、成や不成の条件が無いことから裏読みすると、後手玉は中段へ出てくる可能性大です。つまり目指すのは空き王手です。後手玉が中段へ出て来る際に千鳥足で筋を変えて玉着手をすると、直後の先手が着手できる筋が広がり、好都合です。最終手で▲76歩を突く空き王手の他に、一旦▲66歩で角の利きを止めておいてからの▲65歩の空き王手をすることができましたが、その65の歩を支えている駒が無いため△65同玉で逃げられてしまうので失敗でした。途中、△53玉の手に対して隣の6筋の手として▲68玉を指したのは、金銀が釘付けで大駒着手になる▲68飛を指せなくて仕方なく▲68玉としました。ここで▲65歩を突いてしまうと空き王手ができなくなります。
参考図:▲36歩、△62飛、▲76歩、△54歩、▲66歩、△42玉、▲37桂、△53玉、▲68玉、△44玉、▲35歩、△55玉、▲65歩
先手は飛、角、金、銀の着手ができないので、指すことができるのは玉、歩、香、桂の4種しかありませんが、初手の3筋の手が可能なのは▲36歩しかありません。後手の4筋か2筋の着手直後には参考図の手順のように▲37桂が可能になります。香の手は後手の2筋の着手に対する▲98香くらいでしょうか。▲16歩の後の▲97香もありますが、▲97香が詰み形に関与しているのは考えにくいです。▲37桂だと25地点と45地点に利いていますが、25や45に後手玉が居て▲37桂で詰ますには初手で指した▲36歩を守る必要があります、金銀釘付けでは▲46歩としておいて▲48玉、▲47玉にするしか無さそうです。▲36歩と▲37桂と合わせてこれで先手の手は5手が必要になり残りは2手です。指せるのは歩突きくらいなので、後手玉の退路となる5段目や4段目を抑えることはできません。つまり、初手の▲36歩を活かして▲37桂と指す手は無いということです。
となると、先手は歩の手を7回指して後手玉を詰めるしかありません。14の後手玉を▲15歩の突き歩で詰める形では2筋の先手の歩は▲25歩とする必要があります詰み形としては17の歩を2回突くことと27の歩を2回突く、計4回の歩突きで詰み形にすることができるのですが、ひとつ問題があります。最終手が▲15歩であれば、直前の後手の手は2筋の手である必要があります。ところが22には角が居て、後手角が一旦動いた後なら△22角と戻ることができそうですが、後手に許されている大駒着手は1回なのでこれはできません。かと言って、△24歩だと▲15歩の時に△23玉と逃げられてしまいます。先手の歩の着手だけで後手玉を詰めるとしても別の詰み形を考える必要がありそうです。
△14玉の場合では先手の歩突きは4手でしたのでまだ3手の余裕があります。1筋ではなく後手玉が2筋の△24玉の場合はどうでしょう?3筋へ逃がさないように先手は3筋の歩を▲35歩まで突く必要がありますが△35玉で逃げられないようにするには35の歩を守る必要があるのにそれができません。35の歩を守る必要が無いのは後手玉が△23玉の時に▲24歩で詰める形です。▲15歩と▲35歩で△14玉や△34玉の逃げ場は無く、24の歩は飛で守られています。あとは後手玉が2段目へ逃げられないような形にすることです。12地点は△12香で埋まるので残りは32地点です。金銀釘付けですが、後手には大駒着手が1回許されているので△32飛で玉の退路を埋めることができます。詰み形が決定したところであとは手順です。先手は1筋2回、2筋3回、3筋2回の着手が必要で初手は▲36歩に決まっています。1筋の着手を2回指すには後手が2筋着手を最低2回指す必要があります。後手玉は23地点で詰むのですから、△24歩と△23玉の手が確定します。先手の2筋の着手は3回ですが、△12香と△32飛の直後に指すことができるのは分かっています。あと1回は23地点へ向かう玉が△32玉とした直後でしょう。先手の3筋の手は2回ですが初手で▲36歩を突いているので△42玉の直後に▲35歩と指すことになります。初手から▲36歩、△42玉、▲35歩、△32玉、▲26歩と進めると6手目は4手目の隣の筋の着手なので△24歩で続けて▲16歩、△12香、▲25歩として後手は2筋着手へ戻り△23玉に▲15歩、△32飛、▲24歩で詰みとなります。
余詰手順について
余詰手順をいくつか紹介します。
元条件での余詰
▲36歩、△62飛、▲76歩、△54歩、▲66歩、△42玉、▲37桂、△53玉、▲68飛、△44玉、▲35歩、△55玉、▲65歩 まで13手。(解説)
▲36歩、△62飛、▲76歩、△52玉、▲66角、△42玉、▲37桂、△34歩、▲22角成、△44歩、▲33馬、△52玉、▲43角 まで13手。(NAOさん)
▲36歩、△34歩、▲26歩、△42玉、▲37桂、△33玉、▲25桂、△24玉、▲13桂成、△15玉、▲25歩、△24歩、▲16歩 まで13手。(はなさかしろうさん)
最初の余詰修正後の余詰
▲36歩、△42玉、▲35歩、△32玉、▲26歩、△24歩、▲16歩、△12香、▲25歩、△23玉、▲15歩、△32飛、▲24歩 まで13手。(NAOさん)
▲36歩、△34歩、▲46歩、△42玉、▲58玉、△33玉、▲47玉、△44玉、▲56玉、△52飛、▲65玉、△62飛、▲76歩 まで13手。(NAOさん)
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
ミニベロさん(作者)「粗検お詫び申し上げます」
■担当の余詰チェックは、好調・不調の波があるものの見落とすが多いかな。粗検、申し訳ありませんでした。
NAOさん(双方解)「手順はともかく、攻めのパターンと詰型の推理問題としては今回の最難問。
作者名から中段玉を推理。初手36歩は当然桂の活用のためだが、なかなか角との連係が結びつかない。なるほど▲66歩から▲37桂とすればよいのか。」
■先手の着手筋が左右に広がっていて絞りにくいですね。
中村丈志さん「いつもですが盤に並べず解きました。」
■この難問を暗算とは凄い。
飯山修さん「最終手歩突きで詰ますにはその筋に王様が10手目にいなければならないと考えれば1筋での詰みは不可能と判明。早く気が付けば良かった。」
■13手目に1筋の歩を突いてもらうには後手は2筋の着手が必要。でも玉が1筋へ向かって移動して来ているので2筋の歩や角はそのままのはず。12手目が△24歩だと14の玉の退路が出来てしまいます。玉が15地点なら14地点を埋めるか先手が抑える必要があり、ちょっと無理ですね。
ほっとさん「歩だけで詰むとは。」
■予想を裏切られてしまうと解き難くなってしまいます。角が出て行きたいですが、初手は3筋なので▲76歩を突かせてもらうには後手に6筋か8筋の着手をしてもらう必要があり、なにやら非限定の香りがしてきます。
RINTAROさん「優しいヒントのおかげで何とか解けました。」
■考慮期間が2ヵ月あったのですが、解答が全然集まらなかったので甘めの締め切り直前ヒントになりました。
占魚亭さん「予想通り、突歩詰でした。」
■先手が自由に手を指せても空き王手はなかなか難しい。突歩詰を予想しても1筋は無理でした。
諏訪冬葉さん「4手目34歩を考えて迷宮に入りました。」
■ということは、2手目は4筋か2筋だから、△42玉から入ったのですかね。
るかなんさん「締切前ヒントを見て14玉15歩迄でようやく解けたと思ったら8手目23玉が2手前と同じ筋でした。」
■1筋の突き歩で詰めたくなりますよね。
原岡望さん「微妙な条件ですね。」
■大駒の手が入ると余詰みました。
正解:10名
NAOさん 中村丈志さん 飯山修さん はなさかしろうさん
ほっとさん RINTAROさん 占魚亭さん 諏訪冬葉さん
るかなんさん 原岡望さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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