推理将棋第171回解答(2)
[2024年3月24日最終更新]
推理将棋第171回出題の171-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第171回出題 推理将棋第171回解答(1) (2) (3) (4)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
171-2 上級 るかなん 作 2024(R6) 17手
「負けました。」
「まだ詰んでないよ?駒割も大駒1枚と小駒2枚の交換ならほぼ互角だろう。」
「でも次指せる手は1つしかないし、その次にこの手で詰むじゃないか。」
「その手以外だと詰まないけど。」
「そうだけど、6度目の"24X"が出たこの17手目の局面で終わらせるのが綺麗だと思ってね。」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 17手目に6度目の"24X"(Xは任意の駒)の棋譜表記までで後手が投了
- 終局時の駒割は大駒1枚と小駒2枚の交換(一方が大駒3枚小駒15枚、他方が大駒1枚小駒19枚を持つ)
- 投了図で後手の合法手は1つだけ
- 投了図から2手後に1つだけ詰む着手がある
出題のことば(担当 Pontamon)
2024年、令和6年にちなんだ6回目の24地点着手の17手目までを答えてください。指し続けた時の条件に注意。
作者ヒント
突歩詰(るかなん)
締め切り前ヒント
24地点の棋譜は地点と駒種だけなので成や不成は付きません。最初の24着手は2手目の△24歩。後手の2種類の駒が24までの同じ3地点をたどります
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推理将棋171-2 解答 担当 Pontamon ▲76歩、△24歩、▲33角成、△42銀、▲24馬、△33銀、 (条件) |
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24地点の着手を17手目までに6回指す必要があるので、24地点への着手ができる場合を書き出してみます。まず後手の△24歩は1手で可能です。先手の▲24歩は3手かかりますがその後▲24飛もできそうです。後手は2筋の歩以外だと、△34歩、△33角からの△24角だと3手必要ですが、3手目の▲33角成の王手に△42銀で合い駒をすると5手目に▲24馬が手っ取り早く見えます。△42銀が△33銀から△24銀と出て行く手順もありそうです。もちろん、銀ではなく金でもいいですし、王手の後なら玉が24地点へ行く手順もありそうです。一方、投了後の18手目の合法手が1つだけということは17手目の24地点の着手は王手になっていて、その王手に対する応手が1つしかない状態のはずです。
これらを念頭にして指してみたのが参考図の手順になります。17手目の▲24角が42地点の後手玉に王手を掛けていて、この24の角を取る手は無く、42の玉の逃げ場もないので合い駒をすることになりますが、合い駒は△33桂の1手しかないので条件に合います。19手目の詰める手も▲33同角成でしか詰ますことができません。駒取りを確認すると大駒の角を取る手と2枚の小駒(どちらも歩)になっているので条件をクリアしていそうですが、大駒1枚と小駒2枚との交換ではなく、これら3枚とも先手が取った駒なので条件をクリアしていなくて失敗手順でした。
参考図:▲26歩、△24歩、▲25歩、△34歩、▲24歩、△33角、▲25飛、△24角、▲27歩、△42玉、▲24飛、△23歩、▲34飛、△24歩、▲15角、△52金右、▲24角 まで17手
参考図の手順では16手目の△52金右は△52飛でも良い詰み形になっているので、後手玉の位置は後手の駒が少なくなるもっと上の方、たとえば中段なのかもしれません。参考図では使わなかった▲33角成の後に▲24馬としたり、▲33角成の王手に△42銀や△42金で合い駒して、その駒が24まで行くなどの手があるので今度はそれらほ使ってみましょう。玉が中段に出て行くのであれば、△42銀の合い駒が△24銀まで行った後に△42玉、△33玉、△24玉の可能背がありそうです。初手から▲76歩、△24歩で2手目に24着手の1回目を実現します。24に後手の駒があるので次の24地点の手は先手の駒で24の歩を取る手順になるでしょう。3手目から▲33角成、△42銀、▲24馬で2回目の24着手です。もし▲33角不成だったら24着手は▲24角不成か▲24角成の棋譜になるので「"24X"の駒)の棋譜表記」の条件に合わなくなってしまいます。3回目の24着手は42の銀を進めて行き△24銀で馬を取ることを目指します。6手目は△33銀で8手目は△24銀ですが、先手の7手目はどうしましょうか?24着手の手順を考えたときのように27の歩を突いて行き、その後に飛を24地点へ動かす方針で行くことにします。なので7手目は▲26歩、9手目から▲25歩、△42玉、▲24歩が4回目の24着手で12手目は△33玉になります。14手目に△24玉で24地点の先手の歩を取りたいのですが、28の飛が利いているので13手目は飛の利きを止める手を指す必要があります。持ち駒は歩と銀ですが、2筋には24地点に先手の歩があるので飛先に歩を打って飛の利きを止めることはできないので、ここは銀を打つことになります。飛の利きを止める銀打ちは27地点、26地点、25地点がありますが、14手目に△24玉を指せるようにするには▲27銀か▲26銀のどちらかになります。14手目の△24玉で5回目の24着手をして6回目の24着手は先手の飛で▲24飛を指せるように15手目は飛の利きを止めている銀を1筋か3筋へずらして24地点の玉へ王手を掛け、その応手で玉が24地点から動いた時に17手目の▲24飛を指すことになります。この17手目▲24飛は王手になっていなければいけなかったので、16手目の玉の手は△14玉か△34玉のはずです。17手目の▲24飛の王手を支える駒が必要なので13手目に打った銀を移動させて24地点の飛を支えます。24地点に銀の利きが届くようにするには13手目の銀は▲26銀で確定します。あとは15手目の銀移動の手を確定する必要があります。15手目から▲15銀、△34玉、▲24飛の手順だと、後手玉は△33玉や△45玉の逃げ場所があるので投了後の応手がひとつではないので間違いです。つまり15手目からは▲35銀、△14玉、▲24飛の順となります。15手目の▲35銀はこの銀と28の飛で両王手になっています。途中で両王手が現れるのは珍しいですね。17手目を指されて後手は投了したのですが、ここでは▲24飛の王手には△15玉の1手しか合法手が無く、次の▲16歩が唯一の詰手順になります。ここまでは参考図の手順同様に条件をクリアしています。残るは駒割り条件です。盤上と持ち駒を合わせて、先手は大駒1枚に小駒19枚、後手は大駒3枚に小駒15枚なので条件をクリアしていました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
るかなんさん(作者)「手数こそ少し長いものの、前半戦の上級より簡単に解けた人が多いのではないかな。」
■一応、過半数の6名が正解でしたが、簡単な問題ではなかったようです。
NAOさん「3手毎に24の駒を忙しく入れ替える。飛を隠す26銀が妙手。」
■△24玉で歩を取れるように控えて▲26銀と打つ手が光っています。
飯山修さん「24歩をどうやって王にとらせるかという問題。直前ヒントの3地点同一軌跡が明かされなければ手も足も出なかった。」
■銀ではなく△42金の合駒から△24金で先手に金を渡すと、投了後に指し続けたときの2手目で▲16歩と▲25金の2通りの詰みが生じてしまいます。
はなさかしろうさん「絞り切れない気がして最終ヒント待ちしてしまいましたが、棋譜表記「24X」6回は2,5,8,11,14,17手目確定なんですね。35銀にぶら下がる24飛が不安定で面白い形でした」
■「24X」に「同X」や「24同X」だと「24X」の棋譜形式じゃなくなるので最短で3手ごとの6回しか指せません。「しか」じゃなくて17手なのに「6回も」ですね。
ほっとさん「駒割の条件を満たすのに苦労。」
■解けたと思ったら先手が駒の取り放題状態になってしまったのが参考図の手順でした。
諏訪冬葉さん「19手目の条件で金が消えるのか・・・。個人的には駒割りを大駒1と小駒1の交換にして17手目で詰む順を推したい。」
■金が24まで行って先手に取られると、19手目の詰みが▲16歩と▲25金の2通りになるので、金じゃなくて銀の限定合いになります。
原岡望さん「ヒントの意味の理解に時間を食いました。26歩 24歩 25歩 34歩はあり得ないと気づくのがおそすぎました。角成、 銀の限定がうまいです。」
■銀の限定は、銀の代わりに金で解いた時の投了後の2手の確認が効いてきます。投了後条件は初だと思うので、出題のことばの「指し続けた時の条件に注意」で注意喚起したのですが....
正解:6名
NAOさん はなさかしろうさん ほっとさん 諏訪冬葉さん
るかなんさん 原岡望さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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コメント
>駒割りを大駒1と小駒1の交換にして17手目で詰む順
これを理想形として探していたのですが、自力でその順を見つけられなかったため17手目投了で妥協したという経緯があり。
今度は解答者目線で考えてみますね。
投稿: るかなん | 2024.03.24 16:01
諏訪さん推しの手順のことですね。
短評への担当コメントを書く時に少し考えましたが手順が見えず、「金が消える」の方へのコメントで逃げてしまいました。
投稿: Pontamon | 2024.03.25 10:43
諏訪さん推しの17手目で詰む順がようやくわかりました。
追加1条件で済みそうだし、すっきりしてますね。
投稿: NAO | 2024.03.26 22:54
なねほど、すっきりしてますね。
1条件追加ですか?
・17手目の6回目の棋譜表記24X(Xは駒種)で詰み
の1条件作に見えるけど、この条件だと余詰むのかな...
投稿: Pontamon | 2024.03.28 07:44
追加条件は
・17手目に詰む手は1通り
でどうでしょうか?
投稿: 諏訪冬葉 | 2024.03.28 23:17
> 追加条件は
> ・17手目に詰む手は1通り
> でどうでしょうか?
追加ってことは、駒割り条件が残っているはずなので、私が見つけた手順は別手順ってことか!
(諏訪さんの短評のように、大駒1枚と小駒1枚の交換になっている手順を見つけたのでこれのことだと思ったんだけど....)
投稿: Pontamon | 2024.03.29 06:18
1) 17手で詰んだ
2) 最終手に別の手を指すと詰まなかった
3) "24X"の棋譜表記が6回
自分ならこのような条件にします。1)と3)は分けた方がよさそう
投稿: NAO | 2024.03.29 07:59
NAOさん
私が見つけた手順だと、最終手(17手目)に別の手を指しても詰むけど3)の条件をクリアできなくなるので余詰ではないはず。2)は不要。
1)と3)を分けたとして、2)が必要な手順があるということなんですね。私が見つけた手順が余詰になるから2)の条件が必要ということか...
投稿: Pontamon | 2024.03.29 09:36
私の考えている手順は171-2の本解をベースにしたもので、途中に1手非限定の手があります。
この日限定は追加の最終手条件で限定できています、
他の人の考えた答えが気になる・・・
投稿: 諏訪冬葉 | 2024.03.31 19:47
わたしの考えた手順はたぶん諏訪さんと同じと思います。
投稿: NAO | 2024.04.01 06:53
なるほど・・・。
私が辿り着いた手順もたぶん諏訪さんの手順と同じで、NAOさんのコメントも納得です。
あるとわかれば見つかる、というのは、実戦と次の一手問題の関係に似ていますね。
本問はコンセプトも年賀にぴったりでしたし、2度美味しかったです。
投稿: はなさかしろう | 2024.04.01 23:02