推理将棋第174回解答(3)
[2024年6月28日最終更新]
推理将棋第174回出題の174-3の解答、第174回出題の当選者(内田昭さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第174回出題 推理将棋第174回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
174-3 中級 Pontamon 作 27飛成で詰み 12手
「12手目の27飛成で詰んだけどそれが初王手で唯一の駒成だったよ」
「どんな将棋だったの?」
「中段の全ての段で歩頭への着手があったよ」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 12手目の27飛成で詰み
- 最終手が初王手で唯一の駒成
- 中段の全ての段で歩頭への着手があった
出題のことば(担当 Pontamon)
5段目の手が歩頭の手になるためには何かしらの準備が必要です。
作者ヒント
中段以外でも歩頭の手あり(Pontamon)
締め切り前ヒント
先手の飛は26地点で歩に取られます。
|
推理将棋174-3 解答 担当 Pontamon ▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲26飛、△同歩、 |
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前2作では3筋や4筋から後手の飛が出て行く手筋を使えませんでしたが、本問はようやく使えるかもしれません。設定されたタスクは中段の3つの段で歩頭の手を指すことです。△44歩、▲同角、△同飛で4筋から飛が出て行く場合は最終手の△27飛成を見据えて一旦△24飛と振る手が4段目の歩頭の手になるし、△27飛成を支える手として△16角を指せば6段目での歩頭の手になります。しかし、5段目での歩頭の手を指せないようなので、3筋の△32飛、▲33角不成、△同飛で指してみたのが参考図の手順です。4段目での歩頭の手は△27飛成を支えるための△54角の角打ちです。33に居る飛が△27飛成を指すには△37飛不成から△27飛成という手順もありますが、6段目での歩頭の手を実現するために△36飛と△26飛を挟んでいます。5段目の歩頭の手は初期配置の22の角を使って、▲56歩に△55角としていますが、手数オーバーの14手になっているので失敗でした。
参考図:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲18飛、△54角、▲48玉、△36飛、▲38玉、△26飛、▲56歩、△55角、▲28玉、△27飛成 まで14手
どうやら本問でも後手の飛が出て行く手筋は使えないようなので、先手の飛を取る手順を考える必要があります。▲76歩、△34歩、▲44角、△同角、▲88飛、△同角不成、▲48玉、△36角、▲38玉、△26飛、▲28玉、△27飛成を見つけましたが、これだと5段目での歩頭の手を実現できていません。では、▲56歩に△55角の5段目での歩頭の手を指してから28の飛を取る手順はどうでしょう。この場合は174-1と同様に17の馬と27の龍で詰める形になりそうですが、▲48銀が間に合いませんし、駒成が2回なので条件をクリアできません。他に5段目の手が歩頭の手になる手順があるか考えると、5段目へ桂を跳ねた時に歩頭になるようにする手順がありますが、角の手よりも手数が掛かってしまうのでダメでしょう。何やら策に溺れたようですが、単純に同じ筋の歩を突き合うと3手目に5段目での歩頭の手を指せるので、先手の飛がある2筋の歩を突き合う出だしで指してみます。初手から▲26歩、△24歩、▲25歩で5段目での歩頭の手を3手目に指すことができます。4手目に△25同歩とすれば、5手目に飛を差し出す▲26飛が6段目での歩頭の手になっています。その後、先手は28地点を目指して玉移動をするだけなので6手目からは△26同歩、▲48玉と進みます。後手は飛を打って、最終手で△27飛成を目指すわけですが、8手目の飛の打ち場所としては4段目での歩頭の手を実現するために△14飛か△34飛になります。その後7段目で飛不成としてから△27飛成とするわけですが、9手目は▲38玉なので10手目に△37飛不成だと王手になってしまうので、8手目は△14飛が正解です。8手目から△14飛、▲38玉、△17飛不成、▲28玉、△27飛成で詰みとなりました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
RINTAROさん「角を使うことを考えていたが、2筋の歩で間に合うことに気付き、解決。」
■後手角で26の飛を取るのは、けいたん作でした。
るかなんさん「生角で飛を取ると27地点に利きは絶対残せない。駄目元で突いた歩が絶好の踏み台になってくれました。」
■けいたん作を先に解いていると、その経験で手順が引っ張られます。
piyoさん「中間ヒントをみて歩が伸びてくる順を考え始めてようやく解けました。」
■中段以外での歩頭の手と言われて、「42-3 一段目に歩の手が2回」や「162-3 底歩を打って」のように底歩を打ってその歩頭の手があるかもしれないと深読みする人は滅多にいないでしょうね。
NAOさん「中間ヒントでようやく最終手が7段目の歩頭とわかる。中段歩頭の2手、25歩から26飛に気が付かなかった。」
■▲26飛は飛の出陣のための手が多く、飛を差し出すための174-1の角道への▲26飛や本問の歩頭への▲26飛はあまり見かけません。それを逆手に取ったような「26飛の手が2回」の条件が詰パラ#200 2013/10で出題されていたようです。
ミニベロさん「「中段の全ての段で歩頭への着手」が、余詰を消しながら限定させる苦肉の条件。」
■中段の歩頭と言われると、解説にあった▲44角から▲88飛で飛を差し出して、△26飛と打つ手順が思い浮かびますが、5段目での歩頭の手が無いので困ってしまいます。
原岡望さん「ヒントさまのおかげで即解決。角が主役と思い込んで苦戦」
■他の作者の手順も見ている担当は、玉位置を変えたり手筋を調整することができるというズルが可能。
飯山修さん「12手あればこんな事もできちゃうんですね。素晴らしい。」
■後手の歩を突き進める手順が間に合ってしまいます。
占魚亭さん「飛を何段目で渡すかが考え所。」
■飛車を渡した後手の歩はそのまま最終手の支えに。
ほっとさん「風変わりな条件に惑わされ苦戦。」
■歩頭の手が4回とかの条件だと△16飛と打つ余詰があるので、飛の打ち場所を限定するための中段の全ての段で歩頭の条件になりました。
はなさかしろうさん「なんとしてでも△2七飛成まで。楽しくていいですね。」
■特集のための3作目は何としても作図してしまう必要があったのです。
桝彰介さん「分かりませんでした。飛車を後手に渡すまでの手順にたどり着けませんでした。」
■▲26飛と浮くまでの先手の手順は174-1と同じだったのですが、歩頭の着手になるように後手が2筋の歩を突き進めるのが見え難かったのかもしれません。
正解:12名
RINTAROさん るかなんさん テイエムガンバさん
諏訪冬葉さん piyoさん NAOさん ミニベロさん
原岡望さん 飯山修さん 占魚亭さん ほっとさん
はなさかしろうさん
(総評)
RINTAROさん「久しぶりに早く解けました。」
■一番槍の解答送付情報を見て、先月の総評へのコメントに触発されたかと思ったのですが、解説が公開される前の送付でした。(前回の結果稿を書いたのは今回の出題前という担当のタイムラインでの勘違い)
るかなんさん「流石に玉含む22枚不動で27飛成まで12手は無謀でしたね。玉不動だけ+27飛成までなら16手で一応可能ですが。」
■174-1の解説の出題文のお詫びを書く際に「△27飛成の手で59の玉を詰ますだけなら18手」と書いていました。見つけた18手では、△37飛不成、▲38飛、△同飛不成後の△39飛不成だったのですが、△37飛成として△28龍で飛を取ってからの△39龍とすれば2手減らした下記の16手で行けるのですね。174-1の原稿を修正しました。
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲48銀、△37飛成、▲46歩、△28龍、▲47銀、△39龍、▲68銀、△37飛、▲58銀、△15角、▲36歩、△27飛成 まで16手
と、16手の手順を見つけたところ、るかなんさんの解答に下記の参考手順が記述されていたのに気付きました。
るかなんさんの手順:▲76歩、△32飛、▲33角成、△同飛、▲38銀、△37飛成、▲39歩、△28龍、▲37桂、△26飛、▲29銀、△15角、▲38金、△同龍、▲25桂、△27飛成
テイエムガンバさん「27飛成まで12手で詰み、ということで3問中1問は後手の飛車が27まで動くのでは、と予想していたのですが(最短8手目で27飛成は可能)、さすがに残り2手では27の龍にヒモをつけるのは無理でした。」
■今回の出題にはありませんでしたが、後手の飛が出て行って△27飛成までの12手は実現可能ではあります。たとえば、▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲48玉、△34飛、▲38玉、△24飛、▲18飛、△36角、▲28玉、△27飛成
諏訪冬葉さん「同じ条件が続くと、同じ条件の他の人の作品も見てみたくなります。」
■このコメントは文章からして、おそらく総評かと思い、こちらに載せました。言い出しっぺの諏訪さんからの投稿予告がありました。
NAOさん「最終手が同じでも12手となると結構手段が多いですね。」
■最終手が判明していても、玉位置の違いがあれば手順も様々になりますね。
ミニベロさん「12手で27飛成迄。旨く揃えた選題でした。」
■3作目の担当作は、タイトルも微妙に変えました。
原岡望さん「何とか早めの解答です (6/3)手が限られていて助かりました。
今月もパラ全く見えず苦戦中」
■最終手が分かっていると詰み形を検討して、逆算で手順を求める手が使えます。
飯山修さん「毎月新しい詰み上がりが見られて楽しいです」
■「条件が異なれば新作」の推理将棋ですが、最近の投稿は手数が増えていることもあって新しい詰み上がりになるものが多い気がします。
ほっとさん「解答を出すのを忘れていて結局〆切ギリギリに。」
■解答の送付忘れは偶にありますね。一昨年には詰パラへの送付を2回忘れてました。
桝彰介さん「久しぶりに1問解けたので解答を送りました。
WFPの方は難しくて今まで観るだけだったのですが、第162回には解けそうな衝立推理の問題があり、締め切りも長いので挑戦してみようと思います」
■多種多様なフェアリールール作品のオンパレードのWFPからは担当はご無沙汰しています。出題中の175-3は禁欲ルールが後手に適用されています。ぜひ解図にチャレンジしてみてください。
推理将棋第174回出題全解答者: 15名
RINTAROさん るかなんさん テイエムガンバさん
諏訪冬葉さん piyoさん NAOさん ミニベロさん
原岡望さん 飯山修さん 中村丈志さん 内田昭さん
占魚亭さん ほっとさん はなさかしろうさん 桝彰介さん
当選: 内田昭さん
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