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推理将棋第175回解答(1)

[2024年7月23日最終更新]
推理将棋第175回出題の175-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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推理将棋第175回解説  担当 Pontamon

第175回は終わってみると余詰が2作。粗検、大変申し訳ありませんでした。
10名の方々から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。


175-1 初級 内田昭 作 実戦初形             19手

「初手7筋2手目3筋で始まった将棋、19手で詰んだ局面は駒の損得が無く、先手の駒配置は2度目の実戦初形だったね。」 ※

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 19手目に詰んだ時の先手の駒配置は2回目の実戦初形だった ※
  • 初手は7筋で2手目は3筋
  • 詰の局面は駒の損得無し

※初期配置は、先手の実験初形の回数に数えません。


出題のことば(担当 Pontamon)

 先手の20枚の駒配置が初形の状態で後手玉が詰む地点と詰み形を考えましょう。

作者ヒント

 突歩詰(内田昭)

締め切り前ヒント

 最初の実戦初形になるのは3手目の着手後。5手目以降、先手はひとつの筋の着手のみ。

余詰修正の担当案

 会話と条件に「王手は2回」を追加


推理将棋175-1 解答

78飛、△34歩、▲28飛、△42玉、▲16歩、△33玉、
▲15歩、△24玉、▲14歩、△25玉、▲13歩成、△24歩、
▲18歩、△16玉、▲14と、△25歩、▲15と、△同香、
17歩 まで19手

(条件)
・19手目に詰んだ時の先手の駒配置は2回目の実戦初形だった(3手目着手後と詰み上がりでの先手駒の配置は実戦初形)
・初手は7筋で2手目は3筋(初手▲78飛、2手目△34歩)
・詰の局面は駒の損得無し
・王手は2回(14手目△16玉:17手目▲15と、19手目▲17歩)

Suiri1751

先手の駒が実戦初形の配置で後手玉を詰めることができる形を考えてみると、王手放置の反則になるので後手玉が8段目に入ることはできないので、後手玉は6段目に居て、その筋の突き歩で詰ます必要があります。突き歩で王手された時に7段目の歩を取って逃げることができる地点は47、57、67、87の4地点なのでこれらの地点へ移動できる位置の玉だと詰みません。飛車が居るし▲27歩は打ち歩になるので△26玉とはできないので、後手玉は16地点で詰むことになります。

Suiri1751a初手が7筋で2手目が3筋とのことなのですが、いつものように▲76歩、△34歩と指してしまそうですが、最終手以外に実戦初形にする必要があるので初手▲76歩と突いてしまうと実戦初形に戻すのには時間がかかりそうなので、初手を▲78銀としてみたのが参考図の手順です。78へ上げてしまった銀を79地点へ戻すには11手もかかってしまいました。その後で1筋の歩を突いて行き、後手の歩を取ってから18地点へ控えて歩を打つと、19手目に▲17歩の突き歩の王手ができました。しかし後手玉には25地点の逃げ場があるので詰んでいませんでした。

参考図:▲78銀、△34歩、▲79金、△42玉、▲69銀、△33玉、▲68銀、△24玉、▲69金、△25玉、▲79銀、 △14歩、▲16歩、△15歩、▲同歩、△同香、▲18歩、△16玉、▲17歩 まで19手

実戦初形に戻すまでに手数がかかりそうなので指さなかった初手▲76歩ですが、そのまま続けてみると▲75歩、▲74歩、▲73歩成、▲77歩とすれば参考図の手順よりも早い9手で先手陣内を初形に戻すことが出来ますが、後手玉の退路になった25地点を後手の駒で埋めるには△24歩、△25歩の2手が必要なので後手に1手増えても△25歩を指すことができません。しかも19手目を指した時点で駒の損得なしの条件もあるため、73地点の先手のと金を△73桂で取る必要があるので△25歩とするには最高図と同様に2手足りません。

参考図の手順では後手は歩を取られるために△14歩、△15歩の2手を指していますが、1筋の歩を突かずに2筋の歩を2回突いて△25歩とすれば玉の退路を塞ぐことができそうです。そのためには先手が1筋の歩を突き進めて▲13歩成で後手の歩を取って、それを▲18歩と打つ必要があります。そのためには先手の手数を稼ぐ必要があります。参考図の手順では実戦初形の形に戻せたのが11手目でしたが、もっと早く実戦初形に戻すことができれば▲13歩成まで歩を突くことができそうです。金や玉なら真っ直ぐ上がってから元に戻れば2手で初形になりますが、初手は7筋なのですが▲76歩や▲78銀や▲78金では初形に戻るのに手数がかかってしまいます。これら以外に初手で7筋着手ができる駒として飛がありました。初手から、▲78飛、△34歩、▲28飛とすれば3手で実戦初形に戻すことができました。続く4手目からは△42玉、▲16歩、△33玉、▲15歩、△24玉、▲14歩、△25玉、▲13歩成とむ進みます。後手玉は16地点へ行きたいのですが19の香が利いているので△16玉を指せないのでここで2筋の歩を突く△24歩として、先手は最終手の突き歩のために▲18歩と控えて打ちます。14手目は△16玉で16手目は△25歩です。13地点の先手のと金を消去する必要があるのですが先手に残っている最終手前の手番は15手目と17手目で、後手は玉の退路となる15地点を参考図のように香で埋める必要があります。そこで、15手目からは▲14と、△25歩、▲15と、△同香として玉の退路が塞がってから▲17歩の突き歩で詰みとなります。

余詰について

本作には余詰手順がありました。粗検、大変申し訳ありませんでした。
余詰指摘があったのが締め切り日間近だったことと、作者との余詰修正の調整が間に合わなかったので余詰の告知と修正を実施できませんでしたが、もちろん、元の条件を満たしている余詰手順は正解とさせていただきました。
るかなんさん、ミニベロさんから指摘があった手順は、手順前後はあるものの△25歩を指してから玉が△24玉、△15玉と進み、と金を引く▲14との王手に△16玉として再度のと金の王手▲15とに△同香とする手順で、詰み上がりは同じになります。
作意順と余詰手順では王手回数が異なるので、余詰修正の一案としては、会話と条件に「王手は2回だった」を追加するのが良さそうです。
他の案としては「25玉の手があった」でしょうか。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「初形で詰むのは16地点だけですね。」

■玉の詰み位置が決まるれば解図が容易になりますね。

RINTAROさん「詰め上がりの推測がつくし、序の4手の推測もつく。端歩を突いて引き戻す呼吸がいいです。」

■後手玉が16地点まで出て来るので、先手は▲13歩成から▲15とまでの手を指すことができました。

るかなんさん(双方解)「もっと早く詰みそうに思える設定。」

■▲18歩を打つために後手の歩を取る必要があるものの、後手の歩突きの協力があればもっと早くに詰みそうな気がしてきますね。
余詰検討の際に△16玉の形を先に決めてしまったので余詰が見えていませんでした。

諏訪冬葉さん「条件から玉位置は16しかない。25を塞ぐ駒が思い浮かばず一苦労。」

■25を塞ぐ歩を玉が中段へ出るよりも先にするか後にするかでの余詰がありました。

ほっとさん「同じような条件の前例作があったと思うが見つけられず。」

■ありそうなのは、▲26を突いた状態での▲17歩の突き歩詰ですかね。

ミニベロさん(双方解)「この条件だと、この詰め上がりしかないはず。途中で初形を出現させることによって、手順前後を綺麗に消しています。」

■玉や金を上げてから戻れば実戦初形になるので簡単だと思いきや、初手は7筋。もちろん▲76歩や▲78銀は論外ですが、▲78金だと69へ戻るのに2手かかる。

原岡望さん「指手中に初形2回、にちょっと動揺しました」

■初手条件が無ければ2手で初形に戻せる手順は多いですが、初手7筋が2手の消費対策としていい仕事をしています。

飯山修さん「玉方必然手以外3手しか指せないのだがこれに24歩25歩を充てるのはなかなか思いつかない。」

■△24歩、△25歩、△15香の3手ですね。

はなさかしろうさん「攻方が実戦初形で詰みになるのは唯一この地点。加えて、攻方に待ち手があるのにパリティの関係で18手では実戦初形詰が実現できないのがまた凄い。素晴らしい問題で楽しかったです。」

■余詰告知が出来ていたら、きっと余詰手順探しも楽しめたことでしょう。


正解:10名

  NAOさん  RINTAROさん  るかなんさん  諏訪冬葉さん
  ほっとさん  ミニベロさん  原岡望さん  飯山修さん
  piyoさん  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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