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推理将棋第176回解答(1)

[2024年8月21日最終更新]
推理将棋第176回出題の176-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第176回出題  推理将棋第176回解答(1) (2) (3)
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推理将棋第176回解説  担当 Pontamon

推理将棋第176回の不成で駒を取るまでの3題はいかがでしたでしょうか。
今回は14名から解答をいただきました。解答、ありがとうございました。
上級の176-3で余詰を出してしまい、大変申し訳ありませんでした。


176-1 初級  けいたん 作  金を不成で取る手まで     9手

「金を不成で取る手まで9手で詰みか」
「6手目は金の着手だったね」
「王手は2回あったな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 金を不成で取る手まで9手で詰み
  • 6手目は金の着手
  • 王手2回

出題のことば(担当 Pontamon)

 歩・香・桂で一段目の金を不成では取れないので、金を取る駒と金の位置を考えましょう。

作者ヒント

 大駒の不成あり(けいたん)

締め切り前ヒント

 唯一の不成の手は1段目の飛が動いた最終手の飛不成。


推理将棋176-1 解答

▲76歩、△32飛、▲33角成、△42銀、▲32馬、△52金右
▲31飛、△62銀、▲41飛不成 まで9手

(条件)
・金を不成で取る手まで9手で詰み(9手目▲41飛不成)
・6手目は金の着手(6手目△52金右)
・王手2回(3手目▲33角成、9手目▲41飛不成)

Suiri1761

まず、条件を吟味して詰み形を想定してみます。初期配置の金は角の筋違い地点なので、先手角で金を取る最終手だと地点は42、51、62などが思い浮かびますが、これらの地点での角不成だと角頭や角の腹が空いているのと、この角を支える駒を配置するのが難しくなります。あとは角を取って41や61の金を取るために角を打つ方法もありそうです。角不成で金を取った時に角頭や角の腹が逃げ道になりそうなので埋める必要があります。▲41角不成で金を取って52の玉を詰ます形を目指す手順の▲76歩、△34歩、▲22角不成、△52玉、▲31角成、△62銀、▲32角、△51銀、▲41角不成では、角の腹の51地点を後手の銀で埋めることができていますが、△62飛が間に合わないので△62玉で逃げられてしまいます。△62飛を指すと手数オーバーの11手になってしまいます。

Suiri1761a不成の手で金を取る駒を銀にした場合はどうでしょう。▲76歩、△54歩、▲44角、△42銀、▲18香、△53銀、▲同角成、△42金、▲31銀、△72銀、▲42銀不成 の手順で詰むのですが、銀不成の場合も手数オーバーの11手になってしまいます。

角不成も銀不成もだめそうだとなると3段目の桂不成で金を取るのはどうでしょう。▲76歩、△42金、▲33角成、△41玉、▲77桂、△54歩、▲65桂、△53金、▲同桂不成 だと△52玉の逃げ場が残っていて失敗です。となると、不成の手で金を取る駒は飛しか残っていません。そこで、後手の飛を取ってから打って、9手目に金を飛不成で取って詰めてみたのが参考図の手順です。角、銀、桂で金を取る手順では6手目に金の着手ができませんでしたが、飛で詰ます場合は6手目の金も可能なので無事に解けたと思ったのですが、初王手となる9手目の▲41飛不成で詰んだので王手2回の条件をクリアできず失敗手順でした。

参考図:▲76歩、△34歩、▲22角成、△32飛、▲同馬、△52金右、▲42飛、△62銀、▲41飛不成 まで9手

32地点の飛を馬で取って、最終手の▲41飛不成の支えにする構想は良いはずなので、この参考図の詰み形を参考にして、手順の途中で王手を1回挟むことができれば王手2回の条件をクリアできそうです。となると思い当たるのは3手目の▲33角成での王手です。初手から、▲76歩、△32飛、▲33角成で最初の王手をします。5手目は▲32馬で飛を取ることになりますが、4手目の王手の応手が問題です。玉が52地点や62地点へ逃げると▲41飛不成が王手にならないので42地点での合い駒が4手目になります。41の金は最終手で取られる金なので必然的に4手目は△42銀です。続けて▲32馬のあとの6手目は金の手なので61の金を動かす△52金右になります。参考図の手順だと飛を42へ打ったのですが、今回は42地点には銀が居るため飛を打てません。しかし、銀が移動したおかげで31地点が空いているので7手目は▲31飛で、8手目は玉の退路を埋める△62銀になり、最終手の▲41飛不成で詰みになりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「52を塞いでから定番の詰形に導く」

■最終手が▲41飛成なら52地点にも利きがあるのですが、本問では▲41飛不成で金を取る最終手。よくあるのは△52金左で41の金が52地点を埋めての▲41飛と打つ手順。

RINTAROさん「初級にしては結構考えたと思います。」

■32の飛を取るなら▲22角成からの▲32馬が多いので王手回数が合わなかったのでは?

るかなんさん「6手目に動いた金は取らないのでは?と疑念が燻っていたところに飛車が目に留まり一気に解決。」

■52へ動いた右金ではなく、41に居座っている左金を飛不成で取る手順でした。

ミニベロさん「実はこれが一番大変。後手陣に金銀4枚・飛車角馬が固まっていて、暗算では頭がパニック。42飛から41飛を消した「王手2回」だが、42銀が、攻めにも守りにも関係ない不思議な手。」

■△42銀によって▲31飛が実現できているので、先手の攻めへの協力手ですね。

中村丈志さん「飛車をどこで取るか悩みました。」

■初期配置の82の飛を取りに行っていては詰みませんから、飛の取り場所が考え処です。

原岡望さん「馬の位置を考えるととどめは飛車しかない」

■1段目で不成が出来る他の駒種だと飛以外は角か銀しかないので消去法で飛が残ります。

飯山修さん「不成で金を取って詰ませる方法は意外に少ないんですね」

■王手1回と2回で金の手が6手目と8手目の違いの4通りだけのようです。

占魚亭さん「不動の金を取ることに気付けば易しい・・・?」

■6手目は金の条件に引っ掛かって、動いた金を取ろうとするとはまります。

ほっとさん「作意はすぐにわかったものの、王手2回の条件が必要な理由がわからず。」

■担当のようにへそ曲がりだと、裏読み対策として不必要な条件を追加するかもしれませんが、本問は正攻法の王手回数違いの余詰消しでした。

諏訪冬葉さん「▲42角△52玉▲72飛の形かと思ったら生飛車だと詰んでいなかった」

■「知っておきたい推理将棋の各駒手筋」の「第7回 飛の手筋」に出ている飛角のサンドイッチの横型の手順では▲72飛成として61地点を抑えていますね。

桝彰介さん「龍と違い、生身の飛車はこれだけお膳立てして居玉を仕留める使いにくさに苦戦しました。」

■生の駒は玉とのすれ違いでは活躍しますが、詰み上がりでの不成は厄介者ですね。

はなさかしろうさん「すんなり解けましたが、王手2回は何を消しているのか、解説楽しみです。」

■王手2回の条件は、王手がかかるように逃げる手順に限定している可能性はありますが、居玉のままで詰む本問だとそれはありません。となると、王手回数が多いか少ないかの余詰があることが推察されます。本問では、3手目の角成を22でするか、王手になる33でするかの違いでした。


正解:14名

  NAOさん  RINTAROさん  るかなんさん  ミニベロさん
  piyoさん  中村丈志さん  原岡望さん  飯山修さん
  けいたんさん  占魚亭さん  ほっとさん  諏訪冬葉さん
  桝彰介さん  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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