« 詰将棋メモ(2024年12月31日) | トップページ | 詰将棋メモ(2025年1月1日) »

推理将棋第182回出題(2月10日まで)

[2025年3月7日最終更新] 182-9解答、第182回出題当選者

182-6余詰修正2

余詰修正の直後にNAOさんから余詰指摘がありました。粗検、大変申し訳ありませんでした。
いくつかの再修正条件の検証に時間を要し、余詰再修正が中間ヒントの後になってしまいました。
以下のように再修正させていただきます。

会話と条件での「棋譜に「寄」が付く手2回」の部分の「2回」を「が2手連続」に変更して余詰修正とさせていただきます。

なお、元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。

(1月24日 Pontamon)

182-6余詰修正

NAOさんから182-6の余詰連絡がありました。粗検、大変申し訳ありませんでした。
以下のように修正させていただきます。

会話の「[7年の手]の応酬が2回」の前に「7手目までに」を追加し、条件の「[7年の手]に」の前に「7手目までに」を追加して余詰修正とさせていただきます。

なお、元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。

(1月8日 Pontamon)

182-5余詰修正

はなさかしろうさんから182-5の余詰連絡がありました。粗検、大変申し訳ありませんでした。
以下のように修正させていただきます。

最初の会話の「どれどれ、」の部分を「どれどれ、持駒は使い切ったんだね 。」に変更し、条件に「・詰上で双方持駒なし」を追加して余詰修正とさせていただきます。

なお、元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。

(1月5日 Pontamon)


将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第182回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2025年2月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第182回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第182回出題  担当 Pontamon

新年、あけましておめでとうございます。今年も推理将棋をよろしくお願いします。
2025年の年賀推理は全部で9題です。昨年は解図期間を長くしましたが、あまり意味が無かったようなので今年は一気の出題です。
出題は手数順で同手数作は投稿順になっていて、手数での級分けなので難易度は合っていないかも。


■本出題


■中間ヒント (1月20日 作者)

182-1初級:7手詰めのうち28通りが52の手を含みます。ちなみに 34と52の意味は 3^4*5^2=2025 です(諏訪冬葉)
182-2中級:今年はいつもの馬単騎ではありません(Pontamon)
182-3中級:角の着手あり(けいたん)
182-4中級:端の手あり(けいたん)
182-5上級:控えの○に好手あり(るかなん)
182-6上級:初手は[7年の手]の▲16歩で2手目の候補は2地点。大駒の手はありません(Pontamon)
182-7上級:13手以下で2025ができたら超正解。ぜひご教示ください。本譜の14手では先手の7手分の積も後手の7手分の積も共に45です(はなさかしろう)
182-8上級:11手目は1段目への着手(NAO)
182-9上級:先手の元からいた大駒が後手の2~7筋の歩を3段目で取ります。なお、本問の目的を39手以下で達成できたら超正解!です(はなさかしろう)

■締め切り前ヒント (2月3日 Pontamon)

182-1初級:34の手は△34歩、52の手は△52金左です。
182-2中級:いつもの馬の単騎詰ではありませんが、後手玉は12地点で詰む空き王手です。
182-3中級:最終手の▲25金の金は初期配置では49に居た金です。
182-4中級:最終手△24飛の飛打ちで25地点の先手玉を詰めます。6手目の初王手のあと8手目に飛を取ります。
182-5上級:7回の着手は1筋で、初手は▲16歩なので最終手も▲16歩になります。
182-6上級:12手目はもちろん後手の金寄の手ですが、最終手は馬寄ではなく小駒の成駒で棋譜に寄が付く手です。
横移動の手は、『棋譜に「寄」が付く手が2手連続』と『駒を取る手に必ず応じた手』だけですが、駒を取る手に「寄」が付く手で応じることも可能です。
182-7上級:2025=3×3×3×3×5×5なのですが、3筋は4回ではなく、5筋2回+3筋2回+9筋1回の手と残りの手は掛けても積が変わらない1筋の手が9回になります。9筋の手は▲98香、3筋着手は2回とも同じ駒で5筋の手は▲58金右と△57角不成です。
182-8上級:駒成地点を含め7回目の成駒着手は19手目の▲46馬の王手。25地点の後手玉を突き歩で詰めます。
182-9上級:皆さんの予想通り今年は「巳」のあぶり出しでした。3手目の▲33角成と23手目の▲23飛成でどちらも歩を取ります。巳の横棒になる21地点以外の1段目の駒は手付かずで5段目は21手目の▲15香と最終手の△95角以外は全て歩。9段目は19地点と99地点が空いています。


182-1 初級  諏訪冬葉 作  3452=2025?          7手

「年賀問題どうしよう」
「25の手がある7手じゃダメなの?」
「多分多数ネタだから回避する。でも7手にしたい」
「あとはどうやって25年らしさを出しながら一意解にするかか」
「よし、『34と52の着手があった』にしよう」
「たしかに3+4も5+2も7だけど弱くないか?」
「あと『ならない』より『なる』の方が縁起よさそうだから『ならずはなかった』にしよう」
「(34と52の意味は・・・)」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 7手で詰んだ
  • 34の手と52の手があった
  • 成らずの手はなかった

182-2 中級  Pontamon 作  令和7年の年賀推理     11手

「あけましておめでとう。今年も元旦から年賀状書きか。今年の年賀推理はどんな感じ?」
「令和7年だから、7にまつわる条件を揃えたよ。1筋から7筋の7つの筋へ着手して、7手目の7筋への手が唯一の駒打ちだよ」
「あとは?」
「正月だけど華々しい駒成は無くて、打った駒は動かずに11手で詰むんだ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 11手目で詰み
  • 着手は1筋から7筋までの7つの筋
  • 7手目の7筋への手が唯一の駒打ちで、打った駒は動かなかった
  • 駒成なし

182-3 中級  けいたん 作  25金まで         11手

「明けましておめでとう。これが指し初めだね」
「25金まで11手で詰みか」
「初手と2手目は偶数筋の着手だったな」
「2筋の手が5回、3筋の手が5回あったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 25金まで11手で詰み
  • 初手と2手は偶数筋の着手
  • 2筋の手が5回、3筋の手が5回あった

182-4 中級  けいたん 作  24飛まで         12手

「24飛まで12手で詰みか」
「初手は玉の着手だったね」
「成る手はないな」
「王手3回は玉に接触する王手で、初王手は6手目」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 24飛まで12手で詰み
  • 初手は玉の着手
  • 成る手なし
  • 王手3回は玉に接触する王手で、初王手は6手目

182-5 上級  るかなん 作  蛇の夢           13手

「これが今年の年賀詰だって?どれどれ、持駒は使い切ったんだね 。13手目なら手数は関係ないか。わかった、令和7年にちなんで同じ筋に7手着手してるんだね。初王手で詰みというのも含めて正月らしくていいんじゃないかな。」
「あ、本当だ。でもそこじゃなくて、初手と最終手が同じで、2手目と12手目も一文字違いでしょ。」
「それが?」
「12個一組で『蛇の夢』ってこと。」
「…いや、どういうこと?」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 13手目に初王手で詰み
  • 同じ筋に7手着手
  • 初手と13手目は同じ手
  • 2手目と12手目は1文字違い
  • 詰上りで双方持駒なし

182-6 上級  Pontamon 作  令和7年、2025年の指し初め 13手

「令和7年の指し初めだから、何か特別ルールで指そうか?」
「それじゃ、筋と段の数字を足したら7になる手を[7年の手]と呼ぶことにして、相手が[7年の手]を指したら応手も[7年の手]を指すことにしよう。無限の[7年の手]は無理だからその2手で一段落で、その後に再度[7年の手]があったらその応手も[7年の手]だぞ」 ※
「了解。よろしくお願いします。では、早速...」
 :
「棋譜に「寄」が付く13手目の手で詰みだな」
7手目までに[7年の手]の応酬が2回あったけど、取り扱い方を決めていなくて心配していた同の手は無かったのは良かったね」
「横移動の手は、棋譜に「寄」が付く手2回が2手連続と駒を取る手に必ず応じた手だけだったな」
「終局時に駒台には2枚の駒があったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 棋譜に「寄」が付く13手目の手で詰み
  • 7手目までに [7年の手]に[7年の手]で応じる応酬が2回あった ※
  • 同の手なし
  • 横移動の手は、棋譜に「寄」が付く手2回が2手連続と駒を取る手に必ず応じた手のみ
  • 終局時、駒台には2枚の駒があった

※[7年の手]:筋と段の数字を足したら7になる地点への着手


182-7 上級  はなさかしろう 作 まだ馬には早すぎる2025 14手

「あけましておめでとうございます! 今年は9年ぶりだねぇ」
「謹賀新年! おぉ。今回、段は無理だから筋で行こう」
「Happy New Year !! おや、指し初め? 14手で詰んだね」
「11手目には初手の駒種を3手目の着手地点に着手したよ」
「最終手は角不成だ。今年は巳年、まだ馬には早すぎる」
「なるほど。でも、年賀には弱いかな。指し初め感薄くない?」
「「そうでもないと思うけど。各着手の筋の数の積は2025だからね」」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 14手で詰んだ
  • 各着手の筋の数(計14個)の積は2025 ※
  • 11手目には初手の駒種を3手目の着手地点に着手した
  • 最終手は角不成

※ ▲76歩△34歩▲22角成△同銀 の4手の場合、各着手の筋の数の積は7×3×2×2=84、
  という要領で計算します。同の手も着手筋の数を用いてください。


182-8 上級  NAO 作   2025年の指し初め    25手

「指し初めの将棋、25手目に25地点の玉を詰ませて勝ったよ」
「3手目以降王手を掛け続けての圧勝だね。王手を掛けた成駒の着手地点は1段目を含む7か所、中段玉の着手地点も7か所か。駒を取る手はなかったね」

さて、指し初めの一局とはどんな将棋だったのだろうか。
そして2025年、貴方の勝負手は?

(条件)

  • 25手目に25地点の玉が詰んだ
  • 先手は3手目以降王手を掛け続けた
  • 成駒(成る手を含む)の着手地点は1段目を含む7か所
  • 中段(4~6段目)玉の着手地点は7か所
  • 駒を取る手はなかった

182-9 上級  はなさかしろう 作 巳年の指し初め2025   40手

「あけましておめでとう! 今年は巳年だね」
「謹賀新年! 巳は動物で蛇、龍の次で馬の前だね」
「ではさっそく、よろしくお願いします。でも馬と龍を作ってしまったな」
「よろしくお願いします。それなら25への着手の直前に龍を取り、25への着手の直後に馬を取る、というのはどうかな」
「なるほど、そうしよう。ところで、巳は変化と再生を意味するらしいよ」
「蛇が脱皮して成長するイメージだね。今年がそうなるといいなぁ」
「そうだね。まぁまずは取った大駒をうまいこと使っていこう」
「了解…と、よし、新年らしく初王手で詰んだね。おさらいしようか。
 ・40手で詰んだ
 ・成は3手目と23手目のみ
 ・11手目は96角
 ・15~19 手目は7、3、6、4、5筋の順で5段目に歩を着手した
 ・21手目は15香
 ・24手目は21歩
 ・28手目は端の手
 ・29、30手目は共に7筋の駒を取る手
 ・32~34手目では順に、84の同歩で龍を取り、25に着手し、85歩で馬を取った
 ・35手目は89歩
 ・36、37手目はいずれも後手香の頭の地点への着手
 ・38手目の1筋の手に対して39手目に9筋の手で応じた
 ・40手目の味方の桂の頭の地点への着手が初王手
 ということだったね」「うん。指し初めらしい一局だったね」
「「というわけで、本年もよろしくお願いします!!」」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 40手で詰んだ
  • 成は3手目と23手目のみ
  • 11手目は96角
  • 15~19 手目は7、3、6、4、5筋の順で5段目に歩を着手した
  • 21手目は15香
  • 24手目は21歩
  • 28手目は端の手
  • 29、30手目は共に7筋の駒を取る手
  • 32~34手目では順に、84の同歩で龍を取り、25に着手し、85歩で馬を取った
  • 35手目は89歩
  • 36、37手目はいずれも後手香の頭の地点への着手
  • 38手目の1筋の手に対して39手目に9筋の手で応じた
  • 40手目の味方の桂の頭の地点への着手が初王手

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

|

« 詰将棋メモ(2024年12月31日) | トップページ | 詰将棋メモ(2025年1月1日) »

推理将棋」カテゴリの記事

コメント

作者からの中間ヒントです。
182-1初級:7手詰めのうち28通りが52の手を含みます。ちなみに 34と52の意味は 3^4*5^2=2025 です(諏訪冬葉)
182-2中級:今年はいつもの馬単騎ではありません(Pontamon)
182-3中級:角の着手あり(けいたん)
182-4中級:端の手あり(けいたん)
182-5上級:控えの○に好手あり(るかなん)
182-6上級:初手は[7年の手]の▲16歩で2手目の候補は2地点。大駒の手はありません(Pontamon)
182-7上級:13手以下で2025ができたら超正解。ぜひご教示ください。本譜の14手では先手の7手分の積も後手の7手分の積も共に45です(はなさかしろう)
182-8上級:11手目は1段目への着手(NAO)
182-9上級:先手の元からいた大駒が後手の2~7筋の歩を3段目で取ります。なお、本問の目的を39手以下で達成できたら超正解!です(はなさかしろう)

投稿: Pontamon | 2025.01.20 00:02

締め切り前ヒントです。
182-1初級:34の手は△34歩、52の手は△52金左です。
182-2中級:いつもの馬の単騎詰ではありませんが、後手玉は12地点で詰む空き王手です。
182-3中級:最終手の▲25金の金は初期配置では49に居た金です。
182-4中級:最終手△24飛の飛打ちで25地点の先手玉を詰めます。6手目の初王手のあと8手目に飛を取ります。
182-5上級:7回の着手は1筋で、初手は▲16歩なので最終手も▲16歩になります。
182-6上級:12手目はもちろん後手の金寄の手ですが、最終手は馬寄ではなく小駒の成駒で棋譜に寄が付く手です。
横移動の手は、『棋譜に「寄」が付く手が2手連続』と『駒を取る手に必ず応じた手』だけですが、駒を取る手に「寄」が付く手で応じることも可能です。
182-7上級:2025=3×3×3×3×5×5なのですが、3筋は4回ではなく、5筋2回+3筋2回+9筋1回の手と残りの手は掛けても積が変わらない1筋の手が9回になります。9筋の手は▲98香、3筋着手は2回とも同じ駒で5筋の手は▲58金右と△57角不成です。
182-8上級:駒成地点を含め7回目の成駒着手は19手目の▲46馬の王手。25地点の後手玉を突き歩で詰めます。
182-9上級:皆さんの予想通り今年は「巳」のあぶり出しでした。3手目の▲33角成と23手目の▲23飛成でどちらも歩を取ります。巳の横棒になる1段目の駒は手付かずで5段目は21手目の▲15香と最終手の△95角以外は全て歩。9段目は19地点と99地点が空いています。

投稿: Pontamon | 2025.02.03 00:05

182-9の締め切り前ヒントで「1段目の駒は手付かずで」と書きましたが、「24手目は21歩」の条件があるので、「21地点以外の1段目の駒は手付かずで」が正しいヒントでした。
申し訳ありませんでした。

投稿: Pontamon | 2025.02.04 18:56

182-6
駒を取る手に必ず応じた手
とはどういう意味でしょうか
一手前に相手が駒を取ったということでしょうか
例えば 76歩 34歩 22角成 に対する 92飛 

投稿: 原岡望 | 2025.02.08 00:26

原岡さん
はい、直前の手が駒取りの場合は必ず横移動の手で応じる必要があります。
たとえの手順ですと4手目に横移動ができる駒は飛しかありませんね。
△32飛だと先手に飛を取らせるためだとか、△32飛のあとでなければ△42玉を指せないとか非限定にならない理由もありそうなので悩ましいところ。

投稿: Pontamon | 2025.02.08 16:13

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 詰将棋メモ(2024年12月31日) | トップページ | 詰将棋メモ(2025年1月1日) »