推理将棋第182回解答(7)
[2025年3月5日最終更新]
推理将棋第182回出題の182-7の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
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推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
182-7 上級 はなさかしろう 作 まだ馬には早すぎる2025 14手
「あけましておめでとうございます! 今年は9年ぶりだねぇ」
「謹賀新年! おぉ。今回、段は無理だから筋で行こう」
「Happy New Year !! おや、指し初め? 14手で詰んだね」
「11手目には初手の駒種を3手目の着手地点に着手したよ」
「最終手は角不成だ。今年は巳年、まだ馬には早すぎる」
「なるほど。でも、年賀には弱いかな。指し初め感薄くない?」
「「そうでもないと思うけど。各着手の筋の数の積は2025だからね」」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 14手で詰んだ
- 各着手の筋の数(計14個)の積は2025 ※
- 11手目には初手の駒種を3手目の着手地点に着手した
- 最終手は角不成
※ ▲76歩△34歩▲22角成△同銀 の4手の場合、各着手の筋の数の積は7×3×2×2=84、
という要領で計算します。同の手も着手筋の数を用いてください。
出題のことば(担当 Pontamon)
9年前は先手着手6手の筋と段の数字12個の積が2016でした。今回は双方の着手の筋の数字14個の積が2025です。
作者ヒント
13手以下で2025ができたら超正解。ぜひご教示ください。本譜の14手では先手の7手分の積も後手の7手分の積も共に45です(はなさかしろう)
締め切り前ヒント
2025=3×3×3×3×5×5なのですが、3筋は4回ではなく、5筋2回+3筋2回+9筋1回の手と残りの手は掛けても積が変わらない1筋の手が9回になります。9筋の手は▲98香、3筋着手は2回とも同じ駒で5筋の手は▲58金右と△57角不成です。
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推理将棋182-7 解答 担当 Pontamon ▲98香、△14歩、▲18飛、△13角、▲16歩、△35角、 |
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14手の各着手の筋の数字の積が2025になっているとのことなので、着手筋の情報を得るために2025を素因数分解してみます。2025の各桁の数字の和が3の倍数になっているので2025は3で割り切れます。答えは675で、この数字も3で割り切れます。答えは225ですが、この225も3で割り切れて答えは75.更にこの75も3で割り切れて25になります。また、25は5で割り切れて答えは5です。つまり、2025は3で4回割って、更に5で割ると5になる数字であることが分かりました。3×3×3×3×5×5が2025になるというわけです。着手は14手もあるのに素因数分解すると3が4つと5が2つの計6個しかないので他の8手の着手を指すと積が2025を超えてしまいそうですが、何回1を掛けても数字は変わらないので、残りの8手は全て1筋の着手になります。
そこで四苦八苦して導き出したのが、1筋着手8回、3筋着手4回、5筋着手2回の参考図の手順になります。条件を確認してみると、何と最終手は角不成とのことですし、11手目は初手の駒種(銀)を3手目の着手地点(36)に着手する▲36銀でなければいけないところを▲58金右と指しているので条件を全然クリアできていませんでした。角不成がある手順として、3筋着手を2回に減らす代わりに9筋の着手を指して、1筋着手を9回にした手順、▲16歩、△14歩、▲15歩、△13角、▲14歩、△57角不成、▲58金右、△12飛、▲36歩、△14飛、▲98香、△19飛成、▲17桂、△39龍 まで14手の手順もありましたが角不成の手が途中にあるだけで最終手ではありません。
参考図:▲38銀、△14歩、▲36歩、△15歩、▲16歩、△同歩、▲17桂、△同歩成、▲37銀、△56桂、▲18飛、△同と、▲58金右、△39飛 まで14手
最終手が角不成とのことですが、着手できる筋は1筋、3筋、5筋と場合によっては9筋の筋しか着手できません。着手筋の制限があるので先手の角を取って、好きな地点へ角を打つことはできないので後手の角が動いて最終手で角不成の王手ができる手順を考えてみると、△34歩、△55角、△37角不成の順が容易に浮かんで来ます。▲同桂の手を指せないように、事前に▲16歩、▲17桂を指しておけば良いのですが、△37角不成の王手に対して、▲68玉と逃げたり、▲48金や▲48銀、▲48飛の合い駒ができるので最終手が△37角不成は駄目です。別の角不成の手を考えてみると△14歩、△13角、△57角不成の手順がありますが、着手筋条件のために△57角不成が王手になる位置へ玉を移動させておくことはできません。角で先手玉に王手ができないのに最終手が角不成とはどういうことでしょうか。それは空き王手しかありません。先手玉はたとえ動いたとしても▲58玉しかできないので、居玉のままで空き王手を掛けられるはずです。空き王手の際に48地点や68地点へ玉が逃げれないようにするには参考図でも指した△56桂を指しておいて、39地点に角、19地点に飛を配置して△17角不成の空き王手がありそうですが、桂も飛も17地点での角不成で取る必要があり手数オーバーの20手くらいになりそうです。よって、48地点と68地点を抑えるのは、最終手の△57角不成が有力です。49の金は▲58金右で58地点を埋める手を指すとして、39の銀は▲39角不成で取って空き王手の扉にします。飛の配置場所は着手筋の制限から△19飛になりますが、その為の飛を取る手は▲18飛から▲17飛としたものを△17角不成で取ることになります。つまり、後手の角は△13角、△35角、△17角不成、△39角不成、△57角不成の順で動くことになります。初手から指してみると、▲16歩、△14歩、▲18飛、△13角、▲17飛、△35角、▲18香、△17角不成、▲58金右、△39角不成、▲17桂、△19飛、▲15歩、△57角不成 までの14手目の角不成の手の空き王手で詰む手順が見つかりました。しかし、着手筋の手を数えてみると、1筋が10回、3筋が2回、5筋が2回の計14手なので、5筋の手の数は良いのですが3筋の手が足りていません。3筋の手が2回の場合は9筋の手を1手入れなければいけないので、1筋の手をひとつ減らして9筋の手を指せば良いはずです。また、11手目の条件もクリアできてないのでそれも含めて手順の修正が必要です。指してみた手順の中の13手目の▲15歩の手はそのタイミングで先手が唯一指すことができる1筋の手でしたが、この手の代わりに9筋の手を指せば着手筋の筋の数字の積が2025になります。11手目は3手目と同じ地点への手なのですが、先手の着手で同一地点への着手は、17地点の▲17飛と▲17桂、18地点の▲18飛と▲18香の2組です。3手目に指せないのは▲17飛なのでこの組の場合は▲16歩の初手に3手目の▲17桂を指すことになりますが、初手で指した駒種の歩を11手目に17地点へ指すことはできません。よって、3手目と11手目の着手地点は18になりますが3手目に指した駒は18地点から動かなければ11手目に18地点への着手ができないので、3手目は▲18飛でその後▲17飛を指すので18地点が空き、11手目に▲18香を指せば良いのです。となると、初手は11手目の同じ駒種の着手でなければいけないので、▲15歩の代わりに9筋着手をすることと合わせて初手▲98香が決まります。したがって、初手から▲98香、△14歩、▲18飛、△13角、▲16歩、△35角、▲17飛、△同角不成と進みます。▲18香の手は11手目に取っておく必要があるので次の9手目は▲58金右で続けて△39角不成に▲18香、△19飛、▲17桂、△57角不成 の空き王手で詰みとなりました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
はなさかしろうさん(作者)「2016年に、次に西暦年が1桁の数の積で表せるのは2025年だなぁ…と思っていたのですが、いざ来てみると案外作りにくい。筋の積にしましたが13手以下では思いつかず、1筋の手がかさみました。14手のバリエーションから最終手角不成を選んだので難問だったかもしれません。2048年も年賀推理将棋を作っていられたらいいなぁ…ということで、本年もよろしくお願い申し上げます。」
■2048は2の11乗ですね。2筋だけの11手作は無理そうだけど棋譜に2が11箇所あるという条件ならあるかも。あっ、2筋11回ではなく本問のように2つ使えば4筋着手になるし、3つなら8筋着手も使えますね。
飯山修さん「こんな無茶ぶりのような条件が成立してしまう事が不思議」
■9年前から構想を温めていたのかも。
NAOさん「2025=3^4×5^2の組み合わせなら、初めは3筋4回+5筋2回+残り1筋かと予想したが外れ。
3^4は3筋2回+9筋1回だったのか。」
■どうしても素因数分解したときの素数を使いたくなりますね。
るかなんさん「素因数分解からそれらしい形はすぐ見えたので謎解きは終わった、と思っていたら初手に度肝を抜かれました。」
■3手目と11手目が絡み合った初手。これも因数分解みたいな感じかな。
桝彰介さん「わかりませんでした。積が2025になる条件は良い発想だと思いました。」
■この作者の得意分野のような印象があります。
ほっとさん「よく考えると24678筋に着手できないため手は限られている。
1筋を使いまくるのがユーモラス。」
■まさかの9筋着手が見事でした。
RINTAROさん「最終ヒント様様です。」
■出題多数の年賀推理ので大甘な締め切り前ヒントでした。
原岡望さん「これも最終手のヒントで解決です」
■1筋違いの筋の着手を明かす大盤振る舞いでした。
御原真尋さん「積が2025という発送から斬新で楽しかったです。2025=3^2×5^2と計算してから、1筋が8手以上も含まれるというその多さに驚きました。」
■何度掛けても値が変わらない1の特性を生かした作図でした。
正解:10名
飯山修さん NAOさん piyoさん はなさかしろうさん
るかなんさん ほっとさん RINTAROさん 原岡望さん
御原真尋さん テイエムガンバさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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