推理将棋第187回解答(1)
[2025年7月19日最終更新]
推理将棋第187回出題の187-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
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推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第187回解説 担当 Pontamon
今回の解答者数は13名でした。いつも解答、ありがとうございます。
中級の10手の正解者は半数以下の6名という結果でした。
難問と言うよりは、条件成立の確認時の見落としが原因だったように思います。
187-1 初級 Pontamon 作 駒打ち3回 9手
「駒成が無いのに9手で詰んだってね」
「でも、"打"が付く手を含めて駒打ちが3回もあったよ」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 9手で詰み
- "打"が付く手を含め駒打ちは3回
- 駒成なし
出題のことば(担当 Pontamon)
ひとりで3回の駒打ちはできないので分担しますが、さて2回と1回をどう分担するのか?
作者ヒント
"打"が付く手が最初の駒打ち(Pontamon)
締め切り前ヒント
打が付く手はもちろん先手の角打。後手はその角を取って玉の退路を塞ぐ協力手として打つ。3回目の駒打ちは最終手。
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推理将棋187-1 解答 ▲76歩、△34歩、▲22角不成、△32銀、▲31角打、△同金、 ・9手で詰み |
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9手詰だと先手の着手は5回で後手は4回。着手回数が多い先手だとしても駒取り3回と駒打ち3回をひとりで指すことはできないので、駒打ち3回は先手と後手で分担するしかありません。駒を打つ手3回のうちの1回は棋譜に「打」が付く手を指す必要がありますが、確か9手で可能な「打」の手は角打と香打の2種類だったはず。しかも香打は後手しか指せなかったはずです。先手が7手詰の▲53銀と打つ手か▲53銀不成までの詰み形を目指せば後手に香打をする機会がまわってくるはず。ということでこの方針で指してみたのが参考図の手順です。先手は7手詰の詰み形を目指したので9手だと1手増えるので銀を打つ以外に何か駒を打つ手ができるかを検討してみたのですが、3手目に取った歩を3筋に打ちたくても37の歩が切れていないので歩を打つことができず、打が付く手を含めて駒打ちは2回だけだったので失敗でした。
参考図:▲76歩、△52玉、▲33角不成、△42銀、▲同角不成、△99角不成、▲62銀、△92香打、▲53銀不成 まで9手
「打」の付く手が香打では無さそうなので、残るは角打しかありません。でも厄介な事に角打の手は先手も後手も指すことができたはずです。しかし、後手の角打の手がある手順は、▲76歩、△42飛、▲33角不成、△52金右、▲42角不成、△同金上、▲72飛、△33角打、▲71飛成 のように最終手は飛成の一間龍の詰み形だけのようです。本問では駒成なしの条件ですし、この手順では駒打ちが角打と飛車打ちの2回しかないので、後手の角打の手順は違うようです。したがって、先手が角打の手を指す手順を考えれば良いことになります。角打の手を指すには角の入手が必要になるので、初手から▲76歩、△34歩、▲22角不成で角を取るところまでは確定でしょう。後手の残り3手では駒を取って打つ2手が必要です。先手の残り3手は角打の手ともう1枚駒を取って打つという3手で決まりですが、角打の手は5手目でも7手目でも9手目でも良さそうです。しかし、後手は先手の駒を取ってから打たなければいけないのですが、取れる駒としては先手の角しかありません。先手は角を取られてからだと角打の手は指せないので、角打の手は最速の5手目で決まりです。後手は6手目にどちらかの角を取って、8手目に角打ちをすることになりますが、角を打つ場所が確定するのは玉の退路を塞ぐ協力手になるはずです。5手目に先手は角打の手を指して、6手目に後手はどちらかの角を取るのですから、先手は残りの角で7手目に後手の駒を取ることになります。取れる駒は、6手目に指した駒や初期配置の駒になるでしょう。この7手目で駒を取った角を支えにして、取った駒を9手目に打って詰ますことになります。後手の着手で決まっていないのは4手目だけです。この4手目も可能性としては玉の退路を塞ぐ手があるでしょう。3手目を指した時点で先手の角は22地点に居るので先手の攻めは1筋側からになります。玉の退路を埋める手としては△62銀などでしょうか。
これらの制限を考慮しつつ手順を探っていまます。まずは角打の手として▲33角打の王手の場合です。4手目は△62銀として飛の横利きを遮るとともに玉の退路になりそうな62地点を埋めます。▲33角打は王手なので△同桂で取ります。次の先手の駒取りの手は▲31角不成で銀を取ります。後手は取った駒を△52角と打って▲42銀の王手に対して△52玉と逃げることができないようにします。しかし、▲42銀の王手では△同金が可能なので詰んでいません。44~88地点への角打の手は非限定になりますし、仮に次の後手の手△22銀で角を取って▲同角不成で銀を取ると31地点で銀を取るよりも玉から離れてしまうし、41地点の金の利きが残っているのは同じなので銀打ちで詰めることはできません。
角打の手を指せるゾロ目地点は全滅してしまいましたが、4手目の後手の手で31の銀を動かせば、▲31角打の手を指せるようになります。4手目が△42銀で▲31角打に△同銀、▲同角不成では41の金が残ってしまうので▲31角打には△同金と応じて、先手は▲同角不成で金を入手するのが良さそうです。31地点の角を支えにして▲42金で詰ますには、4手目は△42銀ではなく△32銀が正解のようです。4手目から△32銀、▲31角打、△同金、▲同角不成と進み8手目は玉の退路を塞ぎつつ飛の横利きを遮る△62角で、9手目の▲42金で詰みとなりました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
NAOさん「31に打てば止めの金を入手できる」
■41の金が居座っていては詰まないけど、そっぽへの金移動の暇もないので先手に取ってもらうのが一番。
ほっとさん「4手目がうまい。」
■角打ができるように31地点を空け、しかも詰み形の邪魔をしない△32銀の1手でした。
RINTAROさん「3手目迄必然で5手目以降打って取って取って打って打ってなので分かりやすかったです。」
■5手目以降は打つか取るしかないので、値千金の4手目が光ります。
るかなんさん「敵の打ちたいところを空けよ。」
■推理将棋では通常の格言の裏を行くと作図し易くなるのかな。
中村丈志さん「あやうく、棋譜上、打の手が無い手順で解答するところでした。」
■条件を満たしていないことに気付いての正解だったようでセーフでした。
原岡望さん「角打の場所を作って解決」
■22の角を取ったままでもゾロ目地点への角打ちが角打の棋譜になるのですが、新たな場所を作る協力が必要でした。
飯山修さん「4手目32銀後かなり似た作意の過去問はあるが角を提供するのは初めてみたいな気がします」
■短評を見てから過去問を探してみましたが、確かに、先手の角を取らせる手順は無いようですね。余詰回避のために駒打ち3回を採用しましたが、これを採用すると限定された新作ができるかな?
springsさん「金を取る手が強いですね。最初は銀を取る順を考えました。」
■角道にあるのは銀なので、銀の方が取り易いので目がいってしまいます。
はなさかしろうさん「31が玉との距離をほど良く保ちつつ金を取れるぴったりの地点。課題達成的な好条件で、9手を今なお生み出し続けておられることに脱帽です。」
■最多着手の条件括りでの生き残りでした。本問はもちろん駒打ち回数最多の9手です。
桝彰介さん「角を3三に打って上手くいかず、3一から打って解決しました。」
■△32銀、△42玉の後だと▲33角打、△31玉、▲22角引不成の詰みはありますが、駒打ち回数をクリアできません。
占魚亭さん「「打」が付く着手は角が第1候補だったので、すぐに解けました。」
■9手だと角打の他には香打しか出てきません。角打が予想できても越えなければいけない障害は多いはずなのに手が良く見えていたようです。
正解:13名
NAOさん piyoさん ほっとさん RINTAROさん
るかなんさん 中村丈志さん 原岡望さん 飯山修さん
springsさん はなさかしろうさん 桝彰介さん
テイエムガンバさん 占魚亭さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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