推理将棋第189回解答(2)
[2025年9月24日最終更新]
推理将棋第189回出題の189-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第189回出題 推理将棋第189回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
189-2 中級 Pontamon 作 71馬まで 11手
「11手目の71馬の手で詰めたけど、終局時、後手玉は71地点の周りには居なかったよ」
「他にどんな手があったの?」
「あった手じゃなくて無かった手だけど、同が付く手は無かったよ」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 11手目の71馬で詰んだ
- 終局時、後手玉は71地点の周りには居なかった
- 同の付く手は無かった
出題のことば(担当 Pontamon)
後手玉が71の馬に接触していないとなると詰み形は限られます。原作では「7筋の後手陣への手」でした。
作者ヒント
空き王手ではありません(Pontamon)
締め切り前ヒント
先手は62地点の飛を取ります。
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推理将棋189-2 解答 担当 Pontamon ▲76歩、△62飛、▲44角、△54歩、▲62角成、△42玉、 |
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後手玉は71地点の周りには居ないとのことなので、71地点から斜めに1間以上離れた地点の玉を合利かずの形で詰ますはずです。まずは▲71馬で△53玉を詰めてみます。先手の手の内訳は、▲76歩、▲66角、▲93角成、▲66歩、▲65歩、▲71馬の6手で、後手玉は△54歩を付いて空けた53地点へ△53玉とします。先手の布陣は△64玉と逃がさない形になっています。▲71馬で合い利かずの形にするには62地点へ利きがある後手駒を配置したままではいけません。一番厄介なのは52地点です。△52玉を指せないように後手の駒で52地点を埋めるのですが、62地点への利きがあると移動合いができてしまうのですが。ここは△52銀で解決です。42地点は62地点への利きがあった82の飛が△42飛として42地点を埋めます。これらの方針で指してみると、▲76歩、△42飛、▲66角、△72銀、▲93角成、△71金、▲66歩、△52玉、▲65歩、△61銀、▲96歩、△54歩、▲95歩、△53玉、▲94歩、△52銀、▲71馬 で詰むのですが手数は大幅オーバーの17手も掛かってしまいました。71地点の銀を52地点へ持っていくのに3手と途中の経由地点の61を空けるために金移動が必要なのが手数オーバーの原因のようです。そこで、玉の退路になる52地点を後手の駒で埋めるのではなく、最終手の▲71馬によって先手の92の飛の利きを52地点へ通したのが参考図の手順になります。後手の駒の手数は11手詰に収まるようになりましたが、玉の逃げ場として△64玉が残ったので失敗でした。
参考図:▲76歩、△52金右、▲66角、△42金寄、▲93角成、△54歩、▲82馬、△52玉、▲92飛、△53玉、▲71馬 まで11手
後手玉が53地点では詰まないようなので次は44地点を考えてみます。53地点だと玉の左右は初期配置の歩があるので64地点、42地点、52地点の3地点が玉の退路の可能性がありましたが、玉が44地点だと55地点と45地点の5段目と34地点の計3地点なのは同じです。後手の手を考えてみると、△54歩の他に玉を△44玉とするまでの玉移動3手が必要なので残りは1手になります。先手は5段目の退路を抑えるために▲56歩、▲46歩を指すとして、▲71馬を目指すには、▲76歩、▲55角、▲73角成の後、▲71馬の最終手の時に62地点への移動合いができないのように後手の飛と61の金を取る必要があり、後手の残り1手で協力手の△74歩を指すとどうでしょうか?▲76歩、△54歩、▲55角、△74歩、▲82角成、△72金、▲同馬、△52玉、▲56歩、△53玉、▲46歩、△44玉、▲71馬では手数オーバーの13手ですし、△34玉の退路が塞がっていないのでこの手順では無さそうです。飛の持ち駒があるので、▲56歩と▲46歩の2手を掛けて5段目へ玉が逃げる手を抑えなくても▲75飛などの1手で済ませば34地点の退路を抑えるための▲25金を打つことができますが、手数オーバーに変わりはありません。手数を短縮できそうな手順を考えてみると、先手が82地点の飛を取ると61の金をを自力で取るには2手かかりますが、もし、飛を62地点で取れば61地点の金を1手で取れます。手順は初手から▲76歩、△62飛、▲44角、△54歩、▲62角成です。2手目と4手目の手順前後が可能ですが、4手目に△62飛を指すと飛を取る手が▲同角成になるので同の付く手はないという条件に合わなくなります。角成の手で62の飛を取った手が王手になっているので6手目からは△42玉、▲61馬、△53玉と進みます。後手の10手目は△44玉なので、34地点の退路を塞ぐための△34歩からの△33桂の2手の協力手は指せないので、次の先手の9手目の1手で玉の退路となる34地点、45地点、55地点の3地点を抑える必要があります。持ち駒は金と飛なのですが、▲46金だと45地点と55地点を抑えることはできても34地点を抑えることができません。34地点と45地点を抑える▲35金を打つと後手玉が44地点へ出て来れません。3筋と5段目の両方を抑える▲35飛だと△44玉を指せますが、そのまま△35玉で飛を取られてしまいそうです。でもよくよく考えてみると、35地点は71地点の馬が間接的に利いている地点なので、△35玉とはできない配置になっていました。したがって9手目はからは▲35飛、△44玉、▲71馬で詰みとなりました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
RINTAROさん「44玉の詰め上がり図に気づくのに時間かかりました。」
■▲71馬から3つ筋が離れているので思い付き難いのかも。
NAOさん「宙の35に飛を打っておく」
■WFPの貴作の長編で、詰み上がりだったか途中の王手かでこの斜めの飛角サンドイッチが出て来た記憶が...。あまり見掛けないような印象です。
piyoさん「後手玉の逃げマスを先手後手協力してどう潰すかに頭を悩ませました。53のままだと逃げマスが点在していて大変でしたが、意外なことに44に出たら駒打ち一発で解決しました。」
■玉が中段へ出ると逃げ場が増えそうな感じがしますね。
ほっとさん「35飛が逃げ道を抑える好手。」
■縦と横を一度にカバーできる飛の特性が生きました。
飯山修さん「71馬というとやはり77-3を思い出す。担当者の出題の言葉に「打った飛車の活用法」とあったので最終手ではなく9手目飛打を考えて解けたとコメントしました。
10年以上前解答を送り始めた頃のなつかしい作品です。」
■手元の資料で調べた範囲では先行作はこの作品一作だけのようです。あまり見掛けなくても印象深かった前作の記憶は宝ですね。
原岡望さん「93玉と思っていたのですが。ヒントですぐ分りました。まさかの洒落た詰上がり。」
■流石に△93玉は手数が掛かり過ぎて行けませんね。
はなさかしろうさん「この好形は意外に手がかかる印象がありましたが、金銀を取り切ってしまえば11手で実現できるんですね。53を両者が通り抜けるのも面白く、解けて嬉しい問題でした。」
■62地点での合い駒ができる飛・金・銀をひたすら取っていたら詰んでしまいました。
Miyaさん「最初、後手玉が53で詰むとみて考えたので大変でした、44玉を考えたら、すんなり解けました。」
■自分の歩で囲まれた53地点の玉は解図の際の有力候補。
桝彰介さん「角が4四から6二で飛車を取りに行くところまでは予想できましたが、最終手で合駒効かずの形を作る手段が分かりませんでした。」
■▲71馬で合い利かずにするために合い駒候補を取り続けると使える駒に気付いたかも。
るかなんさん「移動合対策の一番単純で強引な方法。」
■合い駒候補の3枚の駒を強引に取り続けました。
正解:9名
RINTAROさん NAOさん piyoさん ほっとさん
飯山修さん 原岡望さん はなさかしろうさん Miyaさん
るかなんさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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