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推理将棋第191回解答(2)

[2025年11月25日最終更新]
推理将棋第191回出題の191-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第191回出題  推理将棋第191回解答(1) (2) (3)
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191-2 中級  るかなん 作  カウントダウン       15手 

「この15手で詰んだ棋譜、先手の着手から数字だけ拾って見てよ。」
「どれどれ。へえ、出てくる数字が8連番だけになっているのか。」
「後手の着手も数字だけ拾って、一部を切り取ると3連番になるね。しかも同じ3連番がもう一度出てくる。」
「あとは不成があったね。」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 15手で詰み
  • 先手の着手で棋譜に現れる数字は8連番のみ※
  • 後手の着手で棋譜に現れる数字は同じ3連番を2つ含む ※
  • 不成あり

※棋譜表記は筋、段のいずれも算用数字で書くこと

同の手の棋譜には筋と段の数字が無いものとして扱ってください。(担当)


出題のことば(担当 Pontamon)

 先手の8連番はタイトル通りカウントダウンしか無さそうですが、後手の3連番はアップ/ダウンのどっち?

作者ヒント

 同の手は5回(るかなん)

締め切り前ヒント

 棋譜に数字が付いている先手の着手地点は98、76、54、32の4手であとの4手は全て同の手。後手の3連番は筋から始まる432と段から始まる432が切り出されます。


推理将棋191-2 解答  担当 Pontamon

98香、△34歩、▲76歩、△44角、▲同角、△同歩、
54角、△32飛、▲同角不成、△43角、▲同角成、△22銀、
32飛、△42金、▲同飛成 まで15手

(条件)
・15手で詰み
・先手の着手で棋譜に現れる数字は8連番のみ(初手▲98香、3手目▲76歩、7手目▲54角、13手目▲32飛で98765432の8連番)
・後手の着手で棋譜に現れる数字は同じ3連番を2つ含む(4手目△44角、8手目△32飛での432の3連番と10手目△43角、12手目△22銀での432の3連番2回目)
・不成あり(9手目▲32同角不成)

Suiri1912

将棋盤は9×9の81マスなので棋譜に付く2桁の数字は11から99までの81個で、使われる数字にゼロは出て来ません。したがって、8連番になるのは、12345678、23456789、87654321、98765432の4種類のどれかになります。先手の棋譜で最初に現れる数字として12や23は後手陣なので無理ですし、87には先手の歩があるので最初に現れる棋譜に87が付いているはずはありません。つまり、先手の着手の棋譜にある数字を順に拾って行って8連番になるのは98765432しかありません。となると、初手から同の手はできないので初手は▲98香で決まりですし続く76は▲76歩に違いありません。次の54については同の手で後手の駒を取ってその駒を54地点へ打つ手しか無さそうです。最後の32地点の着手ですが、角単騎や馬単騎以外だと何か後手の駒を取って角や馬を支えにして32地点へ打つ事になり、その着手では必ず32の数字が付きます。32地点以外へ駒を打つことはできない理屈になります。

後手の着手は3連番指定なので、△12香、△34歩だと1234の4連番になるので駄目ですが、△12香の筋の数字から開始するなら次の数字が付いている棋譜が△32金のような3筋の手であれば123の3連番で成立します。3連番の開始が段の数字から始まる場合は、たとえば△52玉、△34歩なら234の3連番になるわけです。

Suiri1912aこれらの事を頭に入れて15手で詰めたのが参考図の手順になります。数字がある先手の着手では▲98香、▲76歩、▲54角、▲32飛での8765432の8連番があり他の手は全て同の手なので棋譜に現れる数字はこの8連番だけになります。後手の着手には、△34歩、△55角での345と12香、△31銀での123の2回の3連番があり条件を満たしていると思ったのですが、条件を再確認すると後手の3連番2回は同じ連番でなければいけなかったので失敗手順でした。

参考図:▲98香、△34歩、▲76歩、△55角、▲同角、△22飛、▲同角不成、△42銀、▲54角、△12香、▲32飛、△31銀、▲同角成、△42金、▲同飛成 まで15手

参考図の手順では取った飛を▲32飛と打ってから▲42飛成で詰めましたが、それ以外の詰まし方としては最終手で32地点への駒打ちで詰める方があるかもしれません。たとえば、△42銀で飛の利きが止まっている状態で▲33角成を支えにして▲32金で31の玉を詰める形です。あるいは、後手玉は△41玉で、△42銀、△51金、△52飛で退路が壁になっている配置かもしれません。しかし、▲54角を指した後の先手着手は後手の金を取る手を含め全て同の手で進める必要があるので、後手は同の手で取らせる駒の移動以外に玉移動などの手を指せないので▲32金の頭金の詰み形を実現することはできません。そうなると、参考図のように同の手で飛を取った後に▲32飛として▲(42)同飛成で後手玉の媚びんへ飛車を成る形が縦横に龍の利きが通るので良さそうです。後手の着手で同じ3連番が2回出て来るようにする必要があるので玉の媚びんでの飛成をするにしてもそれを支える駒は参考図での31の馬とは限りません。この場合、同角成や同馬の手で42地点に利きがある地点へ馬を持って行く必要があります。参考図の手順を見直してみると先手が角を取る手は△55角、▲同角でしたが、次に▲54角とした角が遊んでしまいます。▲54角が打った後に仕事をするとすれば43の歩が居なければ32地点へ54の角の利きが通ります。▲32金の頭金を目指すのであればそれもありかもしれませんが、同の手の連続では頭金の形になるような後手の着手ができないのでした。しかし、▲54角に△44歩の形であれば、32地点と43地点が空いているので同角の連続着手もできそうです。そうするための準備は△44角、▲同角、△同歩でしょうか。初手から▲98香、△34歩、▲76歩、△44角、▲同角、△同歩、▲54角となります。玉の媚びんへの飛成までの形にするなら飛の入手が必要なので、8手目から△32飛、▲同角不成として、空いている43地点を利用して10手目△43角、▲同角成とすれば、▲32飛から▲(42)同飛成の42地点を支えることができそうです。ここまでの手順で着手地点の数字が付いている後手の着手は、△34歩、△44角、△32飛、△43角で残りは12手目と14手目の2手だけです。ここまでの着手で3連番が現れたのは、△44角、△32飛での432だけです。ということは残り2手でもう一度432の3連番を出現させることができれば解図成功となるはずです。10手目は幸運にも△43角だったので432の3連番を出現させるには12手目を2筋の着手にすれば良いことになります。最終手は42地点での飛成の手になるので31に銀が居座っていては△同銀で不詰みとなるので12手目は31の銀を2筋へ移動する△22銀がびったりで、432の3連番の2回目を実現できました。13手目は▲32飛で、最終手は同の手である必要があるので14手目は△42金で▲同飛成で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

るかなんさん(作者)「ノルマから逆算して作図しました。
32Xが最終手ではないことを見抜かないと苦しむことになるかと思います。」

■32地点への手は駒打ちだと見抜くとどうしても32Xまでの詰み手順を考え易いという二重の罠でした。

NAOさん「先手9手目32同角不成~13手目32飛が盲点。一度"同"の手を指した跡地に二度目の着手とは全く意表を突かれた。やはり出題条件の"連番"の意味は補足説明がないとわかりにくいです。」

■32地点への着手は駒打ちになると推理できても、32地点での同の手での駒取りが先にあるとは想像し難いですね。
NAOさんの最初の解答では先手の棋譜の着手地点が61~68の8地点(同の手なし、出現順序はバラバラ)だったのには驚かされました。

RINTAROさん「条件を理解するのが難しかったです。これで合ってるのか不安です。」

■「棋譜に現れる先手の手の数字を順に拾って繋げていくと8連番になっていた」「棋譜に現れる後手の手の数字を順に拾って繋げていくと同じ3連番が2回現れた」だと大丈夫だったかな。

原岡望さん「54角までは見えていたのですが、角往復に気づかず往生しました。」

■角の往復ができるように44地点で後手の角を取り、先手の角を△44同歩で取らせる準備が重要点でした。

ほっとさん「条件を把握するまで一苦労。そこからも4手目55角の紛れに嵌まりまくり。」

■解説の参考図の手順も嵌まった中にありましたかね。

飯山修さん「受手の3連番の解釈を誤っているようでギブアップです。原岡さんとのやりとりをしっかり読むべきでした。」

■解答いただいた手順は▲54角ではなく▲54桂を打って、▲42同飛成で詰む手順でした。後手の連番は段の数字だったようです。
この▲54桂からの詰み手順は完全に見逃していました。余詰にならずに済んでほっとしました。

桝彰介さん「後手の3連番が、どこを切り取るか分かりませんでした。」

■ひとつ目は4手目△44角と8手目△32飛で△44角の段の数字から始まる432の3連番。2つ目は10手目△43角と12手目△22銀で△43角の筋の数字から始まる432の3連番でしたが、締切前ヒントの「後手の3連番は筋から始まる432と段から始まる432が切り出されます。」でも分かりにくかったでしょうか。

はなさかしろうさん「同はパスというのは応用の幅を広げてくれそうですね。先手の斜め破線がくっきり。」

■先手の斜め破線は98地点から32地点までの飛び飛びの着手地点。
「同の手〇回」の条件を隠しつつ正体は同の手のような作品はできるかなぁ。「棋譜に現れた筋の数字は~」の「~」部分を工夫すればできそうな気がしますね。

piyoさん「ずっと345の線で考えてしまって締め切り前ヒント見るまで解けませんでした。」

■345だと34地点か45地点の着手を絡めないといけないので、序の段階だと△34歩、△52玉などが出て来そうな感じで、2回目は3段目の着手のあとの45地点着手。△33桂、△45桂の桂跳ねが有力でしょうか。できそうな感じがするので345だと確かに嵌まりそうですね。


正解:7

  NAOさん  RINTAROさん  るかなんさん  原岡望さん
  ほっとさん  はなさかしろうさん  piyoさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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