推理将棋第191回解答(1)
[2025年11月23日最終更新]
推理将棋第191回出題の191-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
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推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第191回解説 担当 Pontamon
推理将棋第191回は12名の方から解答をいただきました。いつも解答ありがとうございます。
急に寒くなりましたし、インフルエンザが流行しているとのことですので、身体に注意して推理将棋を楽しんでください。
年賀推理の投稿もよろしくお願いします。
191-1 初級 Pontamon 作 歩突きへの応手
「さっきの将棋は9手で詰んだらしいけどどんな将棋だったの?」
「歩突きに対する応手は「玉の手」と「自陣での駒成の手」だったよ」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 9手で詰み
- 歩突きに対する応手は「玉の手」と「自陣での駒成の手」のみ
出題のことば(担当 Pontamon)
玉の手の前は歩突きの手のような逆が成り立つとは言えないのでご注意ください。
作者ヒント
歩突きは全部で3回(Pontamon)
締め切り前ヒント
8筋の玉を9筋の馬の手で詰めます。
|
推理将棋191-1 解答 ▲76歩、△62玉、▲33角不成、△74歩、▲77角成、△73玉、 |
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解図する際、7手詰手順を取り入れた手順を検討すると良い場合がかなりあります。本問も△52玉を▲53銀で詰める7手詰の手順を参考に考えてみると、初手の▲76歩の歩突きに玉の手で応じる2手目△52玉が条件にぴったりします。その後、▲33角不成から▲42同角不成で銀を入手して▲53銀と打つのが7手詰手順になりますが、銀を打つ場所の53地点に歩が居るので7手目は▲44銀などで控えて銀を打っておいて9手目に▲53銀不成とすれば良さそうです。条件を確認してみると、歩突きに対する応手は「玉の手」と「自陣での駒成の手」となっているので、歩突きの応手として△52玉の玉の手だけでは不十分でした。歩突きに対する応手が「玉の手」か「自陣での駒成の手」であれば、6手目に△54歩を突いて貰って7手目を▲58玉の玉の手を指せば9手目に▲53銀を打って詰めることができるのですが、これだと条件を満たしていません。助詞が「と」なので少なくとも「玉の手」の応手と「自陣での駒取りの手」の応手の両方が無ければいけません。△54歩の歩突きの応手として自陣での駒成の手を指すとなると42の角が成れる地点として97地点を空けておく必要があるので先に▲96歩の手が必要で、この▲96歩も歩突きの手なので後手は自陣での駒成か玉の手を指す必要があります。芋づる式に必要な手が増えてしまい、結局は▲76歩、△52玉、▲33角不成、△42銀、▲同角不成、△99角不成、▲96歩、△22角成、▲44銀、△54歩、▲97角成、△51香、▲53銀成の13手も掛かってしまいそうです。
手数を短縮するために考え直した手順が参考図の手順になりますが、これも手数オーバーの11手なので失敗です。
参考図:▲76歩、△52玉、▲33角不成、△14歩、▲88角成、△32金、▲44馬、△33金、▲同馬、△62金、▲51金 まで11手
別手順の▲76歩、△42玉、▲33角不成、△32玉、▲22角不成、△14歩、▲88角成、△42銀、▲31角、△13香、▲22馬も11手の手数オーバーですが、自陣で成った駒が最終手で動いて後手玉を詰ますのであれば参考図の手順よりは効率が良さそうです。そんな離れ業が出来るのは角成からの馬の手しか無さそうです。角を引いて成って最終手で馬を動かして中段玉を詰める手順と言えば、▲76歩、△52玉、▲33角不成、△54歩、▲66角成、△53玉、▲56歩、△64玉、▲75馬の9手の手順を思い出します。この手順だと歩突きの応手が玉の手か駒を成る手になっているのですが、駒成の手が自陣ではなく中段での▲66角成なので条件をクリアできていません。自陣での駒成の手となると▲77角成で、その馬を動かして後手玉を詰めるのであれば、後手玉は64地点では無さそうです。77地点の馬が移動して中段玉を詰めるのに効率が良い地点は5段目の95地点でしょう。▲95馬で△84玉を詰ますのなら、後手玉は73地点を経由して中段へ出て来たことになります。そのために歩を突く△74歩の応手として▲77角成をすれば良さそうです。初手の▲76歩には玉の手の応手しかありませんが、後々△74歩から△73玉を経由して△84玉と進めるのであれば、2手目は△62玉で決まりです。△74歩の応手で▲77角成ができるように▲33角不成が3手目で、続いて△74歩、▲77角成となります。歩突きの応手でなくても単独で玉の手を指すことはできるので△73玉が6手目で、続けて最終手の▲95馬を支えるための7手目の▲96歩の歩突きに玉の手の△84玉で応じて▲95馬で詰みとなりました。
詰み上がりは94問題の「59-1 大返し」や「153-2 手番と筋の数字」と同じで、本問は条件違いの作品になります。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
NAOさん「自陣への角成が詰みの準備。」
■解図への大ヒントになったことでしょう。
RINTAROさん「自陣の角成で95馬の詰め上がり図が浮かびました。」
■馬を66へ引いて来て▲75馬で△64玉を詰める形を思い出してしまうと、▲76歩、△62玉、▲33角不成、△54歩、▲88角成、△53玉、▲96歩、△64玉、▲77桂、△55角、▲97馬 の11手でもまだ詰まない。(▲75馬じゃないので△74玉と逃げられる)
るかなんさん「早々にノルマを達成したあとに3回目。幸い指したい手がそのまま条件通りでした。」
■3回目の歩突きの手の▲96歩は指したい手の最終手▲95馬を支える手。▲96歩の応手の玉の手が唯一詰む地点への移動になっているのが推理将棋らしい手でした。
べべ&ぺぺさん「歩の動きを考えたら、解けました。」
■先手が自陣で角成するには後手の歩突きのサポートが必要で、突いたところから玉が中段へ出て行けるようになります。
はまちさん「「歩をつく手順」が含まれているが、飛車ではなく角を使うんですね。解くのに時間がかかりました。」
■自陣の飛を世に出すには飛先の歩を突いて行くのが指し将棋ですね。推理将棋の場合は大駒を差し出す手があるので早い段階で持ち駒にすることができます。その場合も早いのは角ですね。
原岡望さん「左で詰むと思っていましたが。ヒントですぐ分りました。」
■詰んでいる状態が9筋の馬なら、▲91角成、▲91馬、▲95角成、▲95馬で8筋の玉を詰めることができます。▲93角成や▲93馬だと
ほっとさん「95馬までの詰み形が浮かべば難しくない。」
■自陣での駒成の条件でピンと来ましたか。
飯山修さん「59-1では94問題だったが1行に減らせた。」
■先行作の条件をシェイプアップして別条件の作品にする場合もあるでしょう。本作は作ってみたら同手順の先行作があったというものでした。詰将棋作品ならNGかもしれませんが、推理将棋の場合は「条件が違えば別作品」の認識なのでセーフになります。
桝彰介さん「歩突きに対する手で全て限定されるのが、良く出来ていると思いました。」
■上手い条件を発見した時は気分が高揚します。
はなさかしろうさん「9手のなかでもキャラの立った手順でほれぼれします。」
■本問は2022年7月に作った作品で第156回の初級で出題する準備を完了していたのですが、出題作を差し替えた後、別のフォルダで埋もれていました。
占魚亭さん「「自陣での駒成りの手」が最大のヒントでした。」
■後手が△99角不成の後に△22角成などで自陣へ引いて成った後に玉の退路を埋めるために香を打つなどの手順も思い浮かびますが9手なので無理そう。ここはやはり後手陣の先手の角を自陣へ引いて成る手ですよね。
piyoさん「最初は後手玉が3筋方面に行こうとしてうまくいかず、途中で中段玉を馬で詰ませる筋を思いつき、角成を77か88かで限定するにはと考えてようやく解決しました。」
■▲88角成なら次に動くのが大変。となると▲77角成して、その馬を何処で使おうか....ですね。
正解:12名
NAOさん RINTAROさん るかなんさん べべ&ぺぺさん
はまちさん 原岡望さん ほっとさん 飯山修さん
桝彰介さん はなさかしろうさん 占魚亭さん piyoさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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