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推理将棋第192回解答(2)

[2025年12月25日最終更新]
推理将棋第192回出題の192-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第192回出題  推理将棋第192回解答(1) (2) (3)
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192-2 中級  Pontamon 作  応手はどちらかの肩   11手×2 

「後手が着手した駒の右肩への応手を続けた対局と左肩への応手を続けた対局のどちらも11手で詰んだよ」
「左右反転の詰み上がりだったのかな?」
「大駒着手が4回ずつだとそうなったかもしれないけど、大駒着手は一方の対局は1回で他方は5回だったよ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)
共通条件

  • 11手で詰み
  • 先手は後手が着手した駒の同じ側の肩への応手を続けた ※

※1局は右肩への着手を続け、もう1局は左肩への着手を続けます。右肩と左肩の混合はできません。

ツイン条件

  • 大駒着手は一方は1回で他方は5回

出題のことば(担当 Pontamon)

 3手目以降先手は直前の後手が着手した駒の右肩への着手を続けるか左肩への着手を続けます。

作者ヒント

 左肩への着手を続けた対局が大駒着手1回で右肩への着手を続けた対局は大駒着手5回です(Pontamon)

締め切り前ヒント

 2手目はどちらも歩。3手目の左肩は歩の手で最終手が大駒、3手目の右肩は角の手で3手目に空いた地点への駒打ちで詰みます。


推理将棋192-2 解答 担当 Pontamon

左肩への応手は大駒着手が1回

▲26歩、△34歩、▲25歩、△33桂、▲24歩、△32銀、
23歩成、△42玉、▲33と、△31玉、▲22飛成まで11手

  (詰上り図1)

右肩への応手は大駒着手が5回

▲76歩、△44歩、▲55角、△62飛、▲73角成、△52金左、
63馬、△41玉、▲52馬、△32玉、▲43金 まで11手

  (詰上り図2)

(条件)
3手目以降先手は直前の後手が指した駒を後手側から見た左斜め前方の左肩地点へ応手を続けた手順と右斜め前前方の右肩地点への応手を続けた手順の2手順

ツイン条件
・大駒着手は一方は1回で他方は5回(応手左肩:11手目▲22飛成、応手右肩:3手目▲55角、4手目△62飛、5手目▲73角成、7手目▲63馬、9手目▲52馬)

Suiri1922l
Suiri1922r

Suiri1922a先手は3手目以降の手では直前に後手が指した駒の斜め前地点(右肩か左肩)への着手を続けなければいけません。となるといろんな方向へ動くために3手目に▲33角成を指して、その後は後手陣の中を馬が動いて後手の駒を取ってそれを打つという手筋が浮かんで来ます。初期配置では22地点に角が居るので3手目の▲33角成は2手目の後手の42地点への着手の左肩への着手として指す必要があります。いろいろ試行錯誤した結果が参考図の手順になります。後手陣内を馬が動いて取った金を▲32金と打って詰んだかと思ったのですが△51玉の逃げ場が残っていました。△51玉に対して▲42金や▲42馬では△62玉と逃げられてしまうので手数を延ばしても不詰でした。あと11手目までの大駒の着手回数を数えてみると先手の角や馬の手だけの4回となっていて、1回足りません。▲76歩、△42銀、▲33角成、△31金、▲22馬の手順で後手の角を取り、その後は角を打って、角と馬の連携で大駒着手だけを続けて詰ますことができれば良いのですがそうは問屋が卸しません。参考図の2手目を△42飛として途中で飛を取ってから打って、飛と馬の連携で詰めてしまうと大駒着手が6回になってしまいます。たとえ飛を取ったとしても11手まででは詰みが無いようです。

参考図:▲76歩、△42銀、▲33角成、△32金、▲23馬、△41玉、▲32馬、△52玉、▲43馬、△41玉、▲32金 まで11手

失敗した参考図の手順から、3手目の▲33角成では左肩への着手を続けるしかないけど大駒着手5回を実現するには後手の飛の手も必要になることです。しかも3手目に▲33角成の左肩への手を指しても詰みは無さそうなので、3手目の左肩への手と右肩への手を考え直す必要があります。3手目の3段目の手は▲33角成・不成しか無く、2手目に3段目の手は指せないので3手目に4段目の着手の▲44角なとは指せません。となると2手目が4段目の手、すなわち歩突きの手の場合を考えることになります。3手目が5段目への角の場合だと▲55角しか無く、2手目が△44歩なら右肩への手になり△64歩なら左肩への手になります。この場合、左肩への着手を続けて▲76歩、△64歩、▲55角、△42銀、▲33角成、△32金、▲23馬、△41玉、▲32馬、△51玉、▲42馬、△62玉、▲53馬、△72玉、▲63金 の手順で詰ますことができますが、手数は大幅オーバーの15手で大駒着手回数は6回になってしまいます。2手目の△64歩が邪魔なので55地点の先手角は5手目には1筋方面しか動かせないのがネックになります。となると、2手目が後手の歩突きの手で3手目が5段目の手になる別の手順を探すことになります。3手目に角が動けるように初手を▲76歩とする手は後手の着手後の手ではないので唯一の自由手になっています。自由手である初手を使わない手はないので3手目に5段目着手をするための初手を考えると、初手も3手目も同じ筋の歩を突けば3手目は5段目への歩の手になるので、2手目に後手が付いた歩の右肩や左肩への着手を先手の歩突きで実現することができることに気が付くはずです。

歩を突いて行く手筋と言えば初手▲26歩から▲23歩成までの7手詰手順です。2手目の△14歩の右肩になる▲25歩ではその後が大変そうなので、初手から▲26歩、△34歩、▲25歩として左肩への手を指して行くことにします。4手目の▲33角に△24歩、続いて△32銀に▲23歩成、△42玉に▲33と、△31玉に▲22角または▲22飛成で詰むのですが、どちらにしても大駒着手が2回になってしまうので4手目は△33角ではなく△33桂が良いようです。続けて5手目からは▲24歩、△32銀、▲23歩成、△42玉、▲33と、△31玉、▲22飛成で詰みとなり、この手順が大駒着手1回の左肩への応手を続ける手順でした。

次に右肩への応手の手順の検討ですが、2手目△64歩は左肩への手の失敗でしたので、2手目△44歩に右肩への▲55角とする手順を検討してみます。参考図で得た教訓により、後手に大駒着手を1回指してもらい、先手は途中で金や銀の金気の駒を取って、最終手で打って詰める手順になるはずです。先手の5手目は55地点の角を移動して4手目の後手駒のには右肩への着手になります。先手の着手に自由は無いので後手の着手で先手の角を誘導する必要があります。つまり5手目は△73角成・不成のどちらかになるので4手目の着手地点は62地点になります。62地点の後手の駒は王手放置の反則になるので動くことができません。かと言って後手は1段目の駒は全て埋まっているので2段目の着手しか出来ず先手は3段目の着手になります。ということは5手目は7手目に3段目を横移動できるように△73角成としておく必要があります。先手は金気の駒を取りたいので、6手目は52地点への金の手を指して貰い、7手目は▲63馬として52地点の金を9手目に取れる体勢にしておきます。9手目に▲52馬で金を取って、11手目の金打ちで詰ますという算段です。▲52馬を指すには直前の手は41地点の手である必要があります。41地点に金が居たままだと8手目に41地点の手を指すことができないので8手目の52地点への金の着手は△52金左に確定します。ここまで初手からは▲76歩、△44歩、▲55角、△62飛、▲73角成、△52金左、▲63馬です。続く8手目は41地点への着手になりますが、それが出来るのは△41玉だけで▲52馬の金取り王手には△32玉しか逃げ場が無く、2手目に突いた△44歩で空いた43地点への▲43金がちょうど玉の右肩になっています。大駒着手は条件通り5回なのでこれで右肩への応手の手順が完成です。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「聞き慣れぬ"肩"に戸惑いました。どちらも詰形に導く玉捌きがポイント。」

■駒の頭、腹、尻などの表現が使われているので、肩を使って解釈に問題はないだろうと思いました。(苦笑)

飯山修さん「右肩:44歩を無駄手にしない手順を考えれば良い
左肩:当初右肩が歩で左肩が大駒で考え随分難しい問題だと思っていたが、作者ヒントで逆と知り慌てて考え直したらアッサリ解けてしまった。情けない。」

■可能なケースを全て検討しなければいけないことが分かっていても見落としはあるものです。

るかなんさん(右肩正解)「歩と角だろうはすぐでしたが、右肩と左肩の担当が逆でした。
2手目をただ条件達成さえすればいいと考えるとドツボ。」

■2手目をどの筋にするかが解図を成功させるための分かれ道。左肩の手順では余詰かと一瞬ドキっとしましたが大駒着手が2回なので条件不成立でした。

RINTAROさん「面白い作品。初手から全然違う展開になるのがいいですね。」

■ツインは、詰み上がりに対称性があったり、手順に対称性があるものが基本のようですが、本問では条件の一文字の違いで手順が異なるというツインでした。

ほっとさん「大駒の着手回数で切り分けられているのが見事。」

■出題文にもある通り、大駒着手4回の手順はあるのですが5回と1回が最多と最少になってツインにできました。

桝彰介さん「分かりませんでした。左肩は、飛車先の歩を突いていくのかと思いました。」

■飛車先の歩を突いて行く手順であっていたのですが、解図までは届かなかったのですね。

原岡望さん「左肩:歩の威力
右肩:最後を見据えた44歩」

■飛車先の歩突きの手筋は意外な時に出て来ます。

はなさかしろうさん「初見で意味をはかりかねたのは可能と思わなかったからなのですが、詰みまで気持ち良く手が続いて、それが左右の2種類もあるとは驚きました。素晴らしいツインでした。」

■詰パラの2025年7月号で「桂が左へ跳ねる地点への着手」という条件の作品が出題されたのが作図のきっかけでした。桂以外の駒の利き地点をいろいろ検討していて右肩と左肩の手順をみつけた次第です。


正解:9

  NAOさん  飯山修さん  るかなんさん(右肩)  RINTAROさん
  piyoさん  ほっとさん  テイエムガンバさん  原岡望さん
  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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