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推理将棋第193回解答(1)

[2026年1月24日最終更新]
推理将棋第193回出題の193-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第193回出題  推理将棋第193回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第193回解説  担当 Pontamon

2025年最後の12月出題となった推理将棋第193回には14名から解答をいただきました。
いつも解答ありがとうございます。


193-1 初級  Pontamon 作  縦並びと横並び       10手 

「あっちの将棋は不成の手と成駒の手があって10手目の初王手で詰んだらしいけど、どんな将棋だったの?」
「2枚の同種の駒のことなんだけど、最初見た時には同じ筋の連続する2マスにそれらの2枚があって、次に見た時には同じ段の連続する2マスにそれらの2枚があって、さらにその後、同じ筋の連続する2マスにそれらの2枚がまたあったんだ。これら3回の駒配置は詰む前のことだったよ。それと小駒以外の初着手は3手目だったよ」
「君の説明はいつも難しい言い回しなんだけど、それって縦並びと横並びのことじゃないのかい?」
「それだと正確に伝わらない気がしたんだけど、取り越し苦労だったかな?」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手目の初王手で詰み
  • 同種の2枚の駒の配置が、縦並び、横並び、縦並びの順で現れたのは詰む前のこと ※
  • 不成の手と成駒の手があった
  • 小駒以外の初着手は3手目

※2枚の同種の駒があり、同じ筋の連続する2マスにそれら2枚の物理的に同じ駒がある状態を縦並び、同じ段の連続する2マスにそれら2枚の物理的に同じ駒がある状態を横並びの配置と呼ぶことにする


出題のことば(担当 Pontamon)

 解けたと思っても今一度条件を確認してください。落とし穴に嵌っているかも。

作者ヒント

 対向車線の車が真横に止まった時、それを横並びと言って良いのか?
 本問では駒の向きは無視して隣のマスに同種の駒があれば横並び、前後のマスに同種の駒があれば縦並びと言いたかったのです(Pontamon)

締め切り前ヒント

 最初の縦並びは2枚とも先手の金、次の横並びと再度の縦並びは先後の金です。

余詰修正

会話の冒頭部分を「あっちの将棋は不成の手と成駒の手があって」に修正し、次の会話の最後の「これら3回の駒配置は詰む前のことだったよ」に続けて「。それと小駒以外の初着手は3手目だったよ」を追加します。
条件の「・不成があった」を「・不成の手と成駒の手があった」に修正し、「・小駒以外の初着手は3手目」を追加して余詰修正とさせていただきます。


推理将棋193-1 解答

▲58金右、△34歩、▲48玉、△77角不成、▲68金寄、△同角成、
▲38飛、△59金、▲58金、△同馬 まで10手

(条件)
・10手目の初王手で詰み
・同種の2枚の駒の配置が、縦並び、横並び、縦並びの順で現れたのは詰む前のこと(5手目▲68金寄で69の金とでの縦並び、8手目△59金で69の金とでの横並び、9手目▲58金で69の金とでの縦並び)
・不成の手と成駒の手があった(4手目△77角不成、10手目△58同馬)
・小駒以外の初着手は3手目(3手目▲48玉)

Suiri1931

Suiri1931a同種の2枚の駒が縦並びと横並びになるとのことなので、初期配置で近くに2枚ある駒である金が対象として浮かぶでしょう。たとえば初手で▲58金右として3手目に▲68金寄を指せば金の縦並びになり、5手目に▲78金上を指せば縦並びだった2枚の金は横並びに早変わりします。この方針で指したのが参考図の手順になります。なんと、後手が88の角を取るために△77角不成から△88角成を指しているので77地点が空いているので先手は7手目に▲77金右を指せるのであっと言う間に再度の金の縦並びを実現することができました。その77の金を取って△59金と打って先手玉を10手で詰ましたのですが、77地点の金を取った△77同馬の手が王手になっているため、10手目の初王手で詰ますという条件をクリアできていないので失敗手順でした。

参考図:▲58金右、△34歩、▲68金寄、△77角不成、▲78金上、△88角成、▲77金右、△同馬、▲69玉、△59金 まで10手

本来ならば、横並びとは同じ方向を向いている必要がありそうです。会話では同じ段の連続する2マスに同種の駒があったとなっているので隣のマスにある同種の駒の向き、すなわち持ち主は違っていても良いというのが本問での横並びの意味になっています。失敗した参考図の手順では、2枚の金はどちらも先手の駒なので駒の向きは同じになっているので解図に失敗したと思われます。そこで、2枚の金の向きが異なっていても、同じ段の隣合う筋に金がある場合や同じ筋の連続する2マス(前後)に金がある場合の駒の向きを無視して解図してみることにします。▲58金右から▲68金寄で先手の2枚の駒が縦並びになる手順は変わりようがありませんが、後手が先手の金を取って、もう1枚の金の隣へ打てば横並びになるはずです。後手が取り易いのは△77角不成からの△68角不成や成で68地点の金を取る手でしょう。盤上に残っている先手の金は69地点なので、後手が金を打って横並びになる地点は59か79なので、初期配置の59の玉が移動しているか79地点の銀が移動していなければ後手の金打ちでの横並びを実現できません。初手からは▲58金右、△34歩ですが、3手目の条件は小駒以外の初着手が3手目とのことです。つまり、飛か玉の手が3手目になります。後々、68地点の金を後手の角/馬で取った際に玉が59地点に居るままだと王手になってしまうので10手目のは王手で詰むためには△68角不成/成で68地点の金を取られる前に玉を移動しておく必要があります。その玉移動が3手目ということのようなので3手目に移動できる地点は48なので3手目は▲48玉です。4手目は△77角不成で「不成があった」と言う条件をクリアします。5手目でようやく金を縦並びにする▲68金寄を指して、6手目は△同角成で馬を作りつつ金を入手します。8手目は△59金と打って金の横並びを実現させ、最終手の10手目は成駒の手として馬を動かすことになります。さて、7手目は何を指せば良いでしょうか?48地点の玉の逃げ場として38地点が空いているので7手目は▲38飛です。3手目は小駒以外の手を指す条件でしたので▲48玉としましたが、3手目に▲38飛でも良さそうな気がします。しかし、3手目を▲38飛にすると次の4手目の△77角不成が王手になるので▲48玉の早逃げを3手目に指しておく必要があるので、▲48玉と▲38飛の手順前後は起こりません。9手目は2回目の金の縦並びにする▲58金です。この金を10手目に成駒の手として△同馬で取って詰みとなりました。

余詰について

NAOさんから指摘があった余詰手順は下記のもので、作意順の3手目と5手目の手順前後や最終手が△同金も可能なものでした。粗検、申し訳ありませんでした。
▲58金右、△34歩、▲68金寄、△77角不成、▲48玉、△68角成、▲38飛、△59金、▲58金、△同馬 まで10手

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん(双方解)「先後が協力して縦横を繰替える妙。
修正前の非限定があったので別手順の作意があるのかと思いました。」

■手順前後だけならまだしも、最終手が非限定だったのは余詰指摘後の確認時に気付きました。作図時の余詰検討での大チョンボでした、お恥ずかしい。

飯山修さん「止むを得ず金に変更したが3手連続はほぼ無理。改めて問題文をみると次に見た時とあり連続の必要がないと判明。結局一番最後になりました。」

■後手が金を取った後に金の縦並びになるように8手目に金を打って、9手目に横並び、最終手で再び縦並びの3手連続の縦・横・縦の手は可能ですが、王手になったとしても▲同金ができるので詰みにはなりませんね。

RINTAROさん(余詰解)「この余詰に気づかないわけがないし、条件の読み違えかもしれませんが、よく分かりません。」

■作図の時は自分の都合に合わせて駒を進めてしまうので、余詰の有無を見直しているつもりでも全く気付かなかったのです。お恥ずかしい....

ほっとさん「3手目68金寄、77角不成、78金上、88角成、77金上、同馬…では王手がかかってしまい「初王手で詰み」の条件が満たせない。」

■参考図の失敗で手順ですね。初王手条件でどうにか余詰を回避していました。

piyoさん「最初考えた角での実現順にとらわれてしまったのか、余詰解消ヒントが出された後、金での実現が思いつくまで結構苦戦しました。」

■角での縦横並びを検討されたのですね。短評を見る限り、角を検討されたのはお一人だけだったようです。

はまちさん「趣向が面白い!」

■指し手の棋譜を指定する作品の他、玉頭、玉尻、玉腹、横並び、縦並び、駒柱などの駒配置の形を条件指定する作品があります。

Miyaさん(余詰解)「締め切り前ヒントのおかげでやっと解けました。」

■締め切り前ヒントから締め切りまでは1週間なので、作者ヒントが出た辺りから解くのがよいかと思います。と言っても、作者ヒントは辛めなので締め切り前ヒントを頼りにすることになるのかも。

占魚亭さん「「初手金・3手目玉」は予想通り。玉の移動場所が決まったら、後はラクラクでした。」

■玉の早逃げが失敗だった手順でした。

原岡望さん「なぜか一番苦戦しました。59金 58金が見えて解決」

■後手が△59金を打ってしまうと斜め後ろへ動けない金で再度の縦並びができそうに思えないのですが、先手の協力手の▲58金を指せました。

べべ&ぺぺさん「問題の意味がよくわかりませんでした。」

■作図時は単に同種の駒が横並び・縦並び・横並びに変化するような会話だったのですが、出題直前になって「並び」の定義には向きも入っているのではないかと心配になって問題文を書き直しました。結果、読みにくい表現になってしまい、申し訳ありませんでした。

るかなんさん「最初に見えた順は初王手で切られていました。打ち直しは手間に見えましたが圧縮できるのか。」

■最初に見えたのは参考図の手順だったのですね。

はなさかしろうさん「玉方玉の位置と攻方の攻駒構成は7手のひとつと同じなので、3手分の待ち手条件ということになるでしょうか。」

■7手だと手数が足らなくて△72飛を指せずに△72金だし、トドメに馬を使えないので▲52金になりますね。3手延びると両方の金を相手に取らせることができて退路閉鎖は飛だけになりました。

桝彰介さん「小駒以外の条件が飛車角だけと勘違いして、解くのに時間がかかりました。」

■小駒でも大駒でもない玉がありました。


正解:13

  NAOさん  飯山修さん  RINTAROさん  ほっとさん
  piyoさん  はまちさん  Miyaさん  占魚亭さん
  原岡望さん  テイエムガンバさん  るかなんさん
  はなさかしろうさん  桝彰介さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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