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推理将棋第194回解答(6)

[2026年2月27日最終更新]
推理将棋第194回出題の194-6の解答、第194回出題の当選者(るかなんさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第194回出題  推理将棋第194回解答(1) (2) (3) (4) (5) (6)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


194-6 上級  はなさかしろう 作  午年の指し初め2026  43手 

「あけましておめでとう! 今年は午年だね」
「謹賀新年! 午は動物で馬、成角の馬に桂馬と、将棋に縁があるね」
「ではさっそく、よろしくお願いします。馬って美しいよね」
「よろしくお願いします。かつては旅の伴だったね。人や荷を運んでくれた」
「それなら1月1日に因んで、成角の方の馬を11手指そうか」
「旅する2頭の馬だね。広くあまねく、すべての筋に行ってもらおう」
「今は競馬で見るくらいだけど、年初の競馬は金杯だね。金から始めよう」
「了解…と、桂馬は26手目に26に指したね。おさらいしようか。
 ・43手で詰んだ
 ・馬の手は11手あり、最初の9手ですべての筋に着手した
 ・馬で歩を取る手は9、11、15、17、24、39手目
 ・1~4手目は3、4、5、6筋の順に金の手
 ・5手目と6手目は同じ筋
 ・8、10手目は歩
 ・後手は14~22手目に小駒で5連続駒取りをした
 ・19、21と27、29、31手目は1、3、4、6、8筋の順で先手陣内から6段目への前進
 ・23、25手目は飛で駒取り
 ・26手目は26桂
 ・28、30手目は馬で9段目の駒取り
 ・33手目は32手目に打った桂の尻への桂打ち
 ・34手目は桂と3枚の歩で上下左右を囲まれた地点への馬の手
 ・36~38手目は順に香で香を取る手、6段目への香の手、香を1マス進める手
 ・40~43手目は4種類の駒による奇数段目から2段目への手
 ということだったね」「うん。指し初めらしい一局だったね」
「「というわけで、本年もよろしくお願いします!!」」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 43手で詰んだ
  • 馬の手は11手あり、最初の9手ですべての筋に着手した
  • 馬で歩を取る手は9、11、15、17、24、39手目
  • 1~4手目は3、4、5、6筋の順に金の手
  • 5手目と6手目は同じ筋
  • 8、10手目は歩
  • 後手は14~22手目に小駒で5連続駒取りをした
  • 19、21と27、29、31手目は1、3、4、6、8筋の順で先手陣内から6段目への前進
  • 23、25手目は飛で駒取り
  • 26手目は26桂
  • 28、30手目は馬で9段目の駒取り
  • 33手目は32手目に打った桂の尻への桂打ち
  • 34手目は桂と3枚の歩で上下左右を囲まれた地点への馬の手
  • 36~38手目は順に香で香を取る手、6段目への香の手、香を1マス進める手
  • 40~43手目は4種類の駒による奇数段目から2段目への手

出題のことば(担当 Pontamon)

 今年も恒例のあぶりだしでしょうか?そうならあの漢字でしょうね。

作者ヒント

 馬の9手目にあたる34手目で前半の先手馬と後手歩が確定しますが、6手目の4択と23、25手目の飛の動きの選択は詰みに絡んで決まります(はなさかしろう)

締め切り前ヒント

 作者恒例の年賀推理は干支の字のあぶり出しです。今年はもちろん「午」。トドメの▲62馬は、▲33角成、▲23馬、▲13馬、▲35馬、▲45馬、▲63馬、▲73馬と8地点で馬を見せて後手玉を詰めます。


推理将棋194-6 解答  担当 Pontamon

38金、△42金、▲58金、△62金、▲76歩、△72銀、
▲33角成、△44、▲23馬、△45、▲13馬、△88角成、
35馬、△17香成、▲45馬、△27成香、▲63馬、△38成香
16香、△39成香、▲36歩、△29成香、▲同飛、△97馬
21飛成、△26桂、▲46歩、△79馬、▲66歩、△89馬
86歩、△55桂、▲54桂、△56馬、▲93香不成、△同香
96香、△94香、▲73馬、△52玉、▲32龍、△22銀
62馬 まで43手  

(条件)
・43手で詰んだ
・馬の手は11手あり、最初の9手ですべての筋に着手した
・馬で歩を取る手は9、11、15、17、24、39手目
・1~4手目は3、4、5、6筋の順に金の手
・5手目と6手目は同じ筋
・8、10手目は歩
・後手は14~22手目に小駒で5連続駒取りをした
・19、21と27、29、31手目は1、3、4、6、8筋の順で先手陣内から6段目への前進
・23、25手目は飛で駒取り
・26手目は26桂
・28、30手目は馬で9段目の駒取り
・33手目は32手目に打った桂の尻への桂打ち
・34手目は桂と3枚の歩で上下左右を囲まれた地点への馬の手
・36~38手目は順に香で香を取る手、6段目への香の手、香を1マス進める手
・40~43手目は4種類の駒による奇数段目から2段目への手(〇手目〇〇〇)

Suiri1946

着手のヒントがたくさんでているので見ていきます。

初手から4手目までは筋指定での金の手とのことなので、▲38金、△42金、▲58金、△62金で確定しています。

5手目と6手目は同じ筋とのことですが、9手目に馬で歩を取らないといけないので5手目は馬を作るために角道を開ける▲76歩で、6手目も7筋の手なので△72金/△72銀/△72飛/△74歩の4択ですが、4手目に指した△62金を再度72へ動かす手では無さそうです。

8手目と10手目は歩の着手ですが、手順前後を避けれるのは同じ歩を連続で突く手になるでしょう。

9手目は馬で歩を取る手なので、▲23馬か▲43馬の2択。

7手目は9手目に馬で歩を取れるように馬を作る角成の手ですが、この時点で角成が可能なのは▲33角成だけです。

11手目

12手目

14手目から5連続の駒取りは全て小駒での手なのですが、8手目と10手目の歩の手で7筋の歩の連続着手をしてあれば14手目に△76歩で先手の歩を取れますが、その後の駒取りが続きません。後手の駒が先手陣へ利いている状況を作っておく必要があることが分かるので、9手目と11手目の馬で歩を取る手は▲23馬と▲13馬が決まります。その後馬は全ての筋へ行く必要があるので13手目に△35馬で馬が13地点からどけば14手目に△17香成で歩を取ることができます。17地点の成香で残り4枚の駒を取って行くことになります。後々に先手は6段目へ前進する手を1、3、4、6、8筋の順で指す必要があるので、17地点の成香で残り4枚の駒を取って行く際に37の歩を取ってはいけませんし、16地点へ前進する手も先手は指すので19の香は取れません。取れそうな駒は27の歩、28の飛、38の金、29の桂、39の銀のうちの4枚になりそうですが、26手目に△26桂の手を指すことになるので△29成香で桂を取っておく必要があります。

37手目に先手は6段目へ香の手を指す必要があるので、後手が4枚の駒を取った成香を先手は取っておく可能性がありそうです。23手目は飛での駒取りになっているので、22手目が△29成香で23手目が▲同飛のようです。となると17地点の成香が4枚の駒を取って行く手順は、△27成香、△38成香、△39成香、△29成香の順で歩、金、銀、桂を取る手順が決まります。25手目の飛での駒取りは2筋でもあるし33手目に桂打ちをしなければいけないので21の桂を飛で取る手でしょう。となるとこれまでの手順の中に22の後手角が角成する手があったはずです。28手目と30手目で馬で9段目の駒を取らなければいけないからです。馬で全筋へ着手する条件があったので△88角成をした後に24手目が馬で歩を取る手なので△97馬で28手目と30手目が△79馬と△89馬と思われます。

Suiri1946aここまでの予想図を参考図として掲載しました。

34手目は、3方向が歩で桂の駒尻への馬の手とのことなので△56馬になり、32手目に打った桂尻への桂打ちが33手目とのことなので、32手目からは△55桂、▲54桂、△56馬です。

36手目は香で香を取る手なので35手目は36手目を指せるように▲93香不成として△同香が36手目です。

37手目の6段目への香の手は6段目で唯一空いている9筋への△96香、38手目の香を1マス進める手は△94香になります。

40手目からの最後の4手は、奇数段から2段目への手となっていますが、2段目へ行ける駒で奇数段にあるのはちょうど21の龍、31の銀、51の玉、71の銀の4枚なので手順を検討してみます。まず最初の40手目ですが、31の銀を動かすと王手放置の反則になるのでここは玉を動かす手の△52玉で、41手目は▲32龍で41地点を抑えます。先手の駒で見えているのはこの龍だけですが、とどめの43手目に動かせる駒として参考図の35地点に居る馬が73地点に居る状態になっていて43手目は▲62馬のはずです。参考図の状況からだと42手目は△22銀か△72銀になりますが、6手目の4択として上がっていた△72銀が6手目であれば、最終4手の中に△72銀はありません。

参考図以降の手を参考図に反映してみると、43から63までの歩があっても「午」の字があぶり出しになっていますが、▲35馬が▲63馬に移動する間の着手や、△88角成のタイミングなどが手順から抜けているので初手から再検討していきます。初手から、▲38金、△42金、▲58金、△62金、▲76歩、△72銀、▲33角成の7手目までは確定していて、8手目と10手目の歩の手が未確定です。手順前後が無いとすれば10手目と12手目で同じ歩を2回突くはずです。次に未確定なのは12手目です。その次は15手目と17手目では馬で歩を取る手となっています。着手筋条件があったので13地点の馬を△35馬としていますが、15手目と17手目では馬で歩を取る必要があるので▲53馬から43か63の歩を取れますが34手目に△56馬の手があるので15手目に5筋の馬の手は指せません。と言って、35地点の馬は初期状態の歩を取るなら53の歩しかありません。ここで10手目と12手目の歩の条件が助けとなります。つまり10手目は△44歩で12手目が△45歩であれば15手目に▲45馬で歩を取ることができ、続けて17手目は▲63馬です。参考図からの詰み上がり推定図で余分だった43と63の歩がこれで無くなります。未確定の12手目には△88角成を指せます。8手目から△44歩、▲23馬、△45歩、▲13馬、△88角成、▲35馬と進み14手目からは△17香成、▲45馬、△27成香、▲63馬、△38成香、▲16香、△39成香、▲36歩、△29成香、▲同飛、△97馬、▲21飛成です。25手目は成なのか不成なのかこの時点では未確定ですが、41手目に▲32龍を指せるように▲21飛成としておきます。続けて26手目の指定打の△26桂から続いて▲46歩、△79馬、▲66歩、△89馬、▲86歩、△55桂、▲54桂、△56馬となり34手目の△56馬が9回目の馬の手で全筋着手が完成しています。続けて35手目からは▲93香不成、△同香、▲96香、△94香となり39手目に▲73馬とすれば最後の4手を指す準備が完了して、40手目から△52玉、▲32龍、△22銀、▲62馬で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

はなさかしろうさん(作者)「この午の字、初形配置との重なりが7枚しかありません。つまり、33手以上は必要なのですが、本譜は43手。重くなってしまいがちな出題形式ではありますが、試してみていただけると嬉しいです。」

■動いていない駒は53歩、81桂、82飛、83歩、57歩、59玉の6枚なのであと1枚は何のことかと暫く分かりませんでした。「午」の字を盤上に表したときに初期配置の駒と重なる地点が7つ、つまり動かなかった6地点の駒に22地点を加えた7地点のことなのですね。

NAOさん「詰上がりはお約束の大きな「午」。馬の経路がなかなか決まらずヒント待ち。44~45歩の発見が鍵でした。」

■裏推理をすると同じ歩の連続着手なのは予想が付くけどどの筋なのかがすぐには推理できない条件でした。

RINTAROさん「なるほどねぇ。成香を取るときは結果的には香を取ることになりますが、香を取るとは厳密には言わないですか。

■小駒の成駒は成っても小駒扱いなので小駒の成香で残り4枚の駒を取り続けることができます。その成香は最後に飛で取られますが、盤上で取る駒はあくまでも成香ですね。持ち駒になったのは香だし、使う時も香だけど、取った時は香ではなく成香です。

飯山修さん「過去3回よりやや軽めの手順。小駒の5連続取りを歩と考え苦慮したが17香成で実現できる事が判れば後は一気呵成。」

■卯が61手、辰が44手、巳が40手でしたが、本問では手数だけでなく解き易さも加わって軽く感じたのでしょう。

ほっとさん「何とか解けました。毎年のことながらよく作れるもの。」

■作図テーマは分かっているので、他の作者も参加して、比較鑑賞できる時が来るのだろうか?

桝彰介さん「分かりませんでした。明かされてる手が多いのでいけるかと思いましたが、時間切れです。」

■暗算だけでは難しいので、昨年の解説のような手番ごとの一覧表を作ると解き易いかも。

原岡望さん「時間切れ降参です」

■締め切り前ヒントがあっても長編を残すと時間切れになりやすいですね。


正解:7名

  NAOさん  RINTAROさん  飯山修さん  piyoさん
  ほっとさん  テイエムガンバさん  はなさかしろうさん


(総評)

RINTAROさん「5に悩み、気付けば最終ヒント。6はほとんど手順が明かされており考えやすかったですが、あぶりだしは気持ちいいです。」

■年賀推理を堪能されたようで良かったです。

飯山修さん「あぶりだし来年の羊はなんとかなりそうですが猿は相当困難では?」

■卯から始まったあぶり出し作品。来年の未も再来年の申も盤上に駒を配置して字を作ることはできそうです。羊でも行けそうですが流石に猿は無理。あと、寅も虎も無理だとカタカナになるのか?

piyoさん「締め切り前ヒントを見るまでは解き始めようという気すらしなかったのですが、実際考え始めてみると(締め切り前ヒントまであれば)意外と選択肢が限られていました。」

■初級作品くらいになるように締め切り前ヒントを出しています。

べべ&ぺぺさん「この冬は雪が多いです。春が待ち遠しいです。」

■雪国の方には大変な今シーズンのようですね。

ほっとさん「1~5は中間ヒント前に解けていましたが、結局ギリギリに。」

■長編になると中々解き始める気持ちが湧き難い。

るかなんさん「正月休み中にさくさく、とはいきませんでした。今年もよろしくお願いします。」

■担当の手違いで年賀推理の投稿作を出題できなくて大変申し訳ありませんでした。今年も投稿と解答、よろしくお願いします。

桝彰介さん「締切前ヒントのおかげで、5問分かりました。年賀詰めで、今年の推理将棋も幸先良いスタートを切れました。」

■幸先の良い2026年をスタートできて良かったです。

占魚亭さん「5作解けたので満足です。」

■全問正解への復帰が間近なのかも。

原岡望さん「今回はパラの最後16馬まで に悩みこちらに手が回りませんでした」

■事前研究と言うか作図の際にいろんな詰み形を調べているので、担当は16馬を見て瞬殺でした。


推理将棋第194回出題全解答者: 15名

  中村丈志さん  NAOさん  RINTAROさん  飯山修さん
  piyoさん  べべ&ぺぺさん  ほっとさん  るかなんさん
  Miyaさん  桝彰介さん  テイエムガンバさん  はまちさん
  占魚亭さん  はなさかしろうさん  原岡望さん

当選: るかなんさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください

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