推理将棋第195回解答(2)
[2026年3月23日最終更新]
推理将棋第195回出題の195-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第195回出題 推理将棋第195回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
195-2 中級 Pontamon 作 縦横並び再び 10手
「あっちの将棋は玉の隣に金が無い局面が無いまま10手目の初王手で詰んだよ」
「へぇ、どんな進行だったの?」
「同種の駒が、縦並び・横並び・縦並びの順で現れたよ」
「えっ、昨年末の対局で聞いた覚えがあるけど、それは今日の対局なんだ」
「あと、自分の歩を突いた後に歩を突く時はその隣の筋の歩だったよ」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 10手目の初王手で詰んだ
- 同種の駒が、縦並び・横並び・縦並びの順で現れた
- 玉の隣に金が無い局面は無かった
- 自分が歩を突いた後に歩を突く時はその隣の筋の歩
出題のことば(担当 Pontamon)
今回は縦並びと横並びの註釈は付けていません。
作者ヒント
初手と3手目は歩突きの手順前後を回避するには?(Pontamon)
締め切り前ヒント
先手には3回目の歩突きが9手目にあるので着手筋の順序が確定します。縦・横・縦の順になるのは角です。
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推理将棋195-2 解答 担当 Pontamon ▲86歩、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲48金、△87角、 |
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同種の駒で縦並びと横並びにするのであれば初期配置で近くにある金で実現するのが手っ取り早いと思われるのですが、似た条件だった「193-1 縦並びと横並び」の作意順や参考図の手順では先手の歩の手が無いので違うようです。金以外の駒種となると早い段階で相手の駒を取って使える角を考えるのが良さそうです。77地点で取った先手の角を78地点へ打てば角の縦並びになり、次に打った角を△87角不成で移動させれば角の横並びに早変わり。同様に87の角を△76角不成とすれば再度の縦並びになります。つまり、78地点へ打った角で先手の角を取った時の77の角の周りを連続移動する手順で、この△76角不成の手で先手玉を詰めたのが参考図の手順となります。初手の▲76歩で歩を突いていますが9手目の▲66歩は初手の歩突きの隣の筋の歩突きなので条件を満たしたいます。しかし、この手順をよくよく見てみると4手目に77地点の先手の角を取る手の△同角不成が王手になっているので初王手の条件を満たしていませんでした。
参考図:▲76歩、△34歩、▲77角、△同角不成、▲58玉、△78角、▲48金、△87角不成、▲66歩、△76角不成 まで10手
角での縦並びと横並びなのであれば筋違いの位置に角が無ければ成立しないので、先手の角と後手の角での配置は無理です。となると、後手は先手の角を取る必要があるので、初手で角道を開ける▲76歩を指して2手目が△34歩が自然な流れ。4手目に△88角不成で角を取ると6手目に縦並び位置への角打ち、8手目は横並び位置への角移動、10手目は再度縦並び位置への角移動をしなければならないので後手に手の余裕はありません。つまり、参考図のように縦並びの角2枚で先手玉を合い利かずの形で詰める必要があるわけです。参考図の手順と異なり、今回は88地点で角を取っているので6手目に角を打って縦並びにしたくても87点や89地点には先手の駒があるので角を打つことができません。なので3手目は角を打つ場所をつくる▲86歩が良さそうです。指し進めると▲76歩、△34歩、▲86歩、△88角不成、▲58玉、△87角、▲68玉、△97角不成、▲58金右、△86角不成の手順が出来たのですが、この手順だと▲77桂の合駒ができるので詰みません。この手順をよくよく考えてみると、初手の▲76歩と3手目の▲86歩は手順を入れ替えても4手目の△88角不成は実現可能なので先手の着手手順が限定されていませんでした。でも条件の「自分が歩を突いた後に歩を突く時はその隣の筋の歩」は満たしているので正しいはずです。この条件を満たしつつ手順前後が無いようにするためには、歩を突く手がもう1手あれば解決できることに気付けば初手と3手目の手順前後の謎が解けます。つまり、初手は▲86歩で3手目が▲76歩で、その後6筋の歩を突く▲66歩があれば手順前後は解消されます。▲66歩と言えば参考図の手順で出て来た手なので、6手目に打つ△87角から10手目に△76角不成につなげることができれば解けるはずです。初手から▲86歩、△34歩、▲76歩、△88角不成で参考図の手を参考にすると5手目は▲66歩か▲58玉か▲48金になりそうなので5手目が限定されるのか少し心配になります。8手目を△97角不成で角の横並びにするのは失敗でしたので8手目には△77角不成、△68角不成、△98角不成での角の横並び候補が残っていますが次の△76角不成につながる形は△77角不成です。この△77角不成が王手にならないようにするには5手目か7手目に▲58玉を指しておく必要があります。5手目に▲58玉を指すと玉の隣に金が無い局面になってしまうので5手目は▲48金になり、7手目が▲58玉です。5手目からは▲48金、△87角、▲58玉、△77角不成となり9手目の▲66歩に△76角不成で詰みとなりました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
NAOさん「隣の筋の歩は巧妙な技。初手86歩はちょっと見えづらい。」
■初手は7筋/玉腹に金の条件だと▲58玉と▲86歩の手順前後が可能になるし、初手は7筋/玉の隣に金が無い局面は無かったの条件だと、▲48金と▲86歩の手順前後がある。歩突きの隣の筋の歩突きの条件を捻りだしました。
飯山修さん「詰み形は8-3などで有名。68玉で詰まそうとすると桂の排除が意外と面倒。」
■片方が馬になっていますが最初の二枚角の作品は「5-1 8手シリーズ(1)」の8手でしょうか。両方とも生角なのが「8-3 対向射線!?」の9手ですね。
RINTAROさん「「自分が歩を突いた後に歩を突く時はその隣の筋の歩」という条件を最終ヒント迄勘違いしており、全く解けませんでした。
それは、仮に先手である「自分が歩を突いた後に歩を突く」のは後手だと解釈しました。曖昧な表現だなとは思いつつも、そうとしか読めなかったです。
そして、そのように解釈したならば、先手後手が永遠に隣の歩を突くことになり、そこは「自分」を主体的に捉え、「自分が歩を突いた後に歩を突く」1回きりだと解釈することで納得しました。しかしながら、そのような条件下では解決の糸口さえも見つからず、最終ヒント迄諦めていました。最終ヒントを見て、「もしやこれは自分の指し手に限定した話なのでは」と思い、全てが腑に落ちました。
ちなみにこの手順は、すぐに思い浮かんでいました。私と同じような解釈に陥った方が他にいらっしゃらなかったのであれば、私の国語力の無さが原因ですので仕方ないことなのですが、もう少し誤解を招かない表現にすべきだったのではないかと思いました。
ただし、今でも条件解釈が間違っている可能性はあり、的外れの意見であることも否めず、ご容赦願えれば幸いです。」
■「歩を突いた後に歩を突く時」だと、相手の歩突きのことになりそうなので「自分が」を付けて自分の複数の歩突きを表現したつもりでした。「自分が『歩を突いた後に歩を突く時』」か「自分が歩を突いた後に自分が歩を突く時」だと誤解が無かったか、逆に更に理解困難になったか...。
べべ&ぺぺさん「諦めました。」
■縦と横に並ぶ駒は角だと推測されたとは思いますが、二枚角の詰み形が浮かんでいないと解き難いかもしれません。
るかなんさん「歩の条件がピンとこず、最終ヒント待ちでした。
前作からおそらく角だろうと当たりはついたのですが。」
■前作の時の短評で角の言及が少なかったので、角の手を考えた人が少なかったのかと思い、本作を出題しました。実は、縦横ならび3回はこの角の手順で最初作ったのでした。隣の筋の歩の条件を捻り出して今回の出題になりました。
ほっとさん「条件がトリッキー。」
■▲76歩と▲86歩の手順前後や歩突きと玉や金の手との手順前後を潰すためのトリッキーな条件になりました。
桝彰介さん「色々並べて試しましたが、分かりませんでした。」
■色々並べたのは角ですよね?金の場合だと、▲58金右、△34歩、▲68金寄、△77角不成、▲78金上、△88角不成、▲77金右、△同角不成、▲69玉、△59金の手順はあるものの、歩突きした隣の筋の歩突き(△24歩や△44歩)が出来ずに10手になってしまいます。
原岡望さん「ヒント頼みです。角が鍵とは」
■角鋸とまでは言えない二枚角の移動でした。
はなさかしろうさん「58の玉を77の馬と67の角で詰ます8手の順を丁寧に生角で、さらに初手に遊びを入れて10手に。難しかったけれど奇麗な手順でした。」
■8手の手順は「5-1 8手シリーズ(1)」の8手のことですね。
piyoさん「以前193-1の時に角での実現順を考えたアドバンテージがあるかと思いきや、かなり苦戦しました。
後手だけでは手数が足りないと最初思ってしまったのですが、綺麗に詰むものなのですね。」
■前作で角の手順を検討されたのが分かる短評はpiyoさんだけだったので、他の皆さんは角の検討をしていないような気がして今回の出題になりました。アドバンテージには成らなかったですか。
正解:8名
NAOさん 飯山修さん RINTAROさん るかなんさん
ほっとさん 原岡望さん はなさかしろうさん piyoさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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