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推理将棋第197回解答(2)

[2026年5月25日最終更新]
推理将棋第197回出題の197-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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197-2 中級  Pontamon 作  最終手は初手の駒      10手 

「7手目に玉以外の駒で9段目の駒を取って10手で詰んだ対局の最終手は初手で動いた駒と物理的に同じ駒だった」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰み
  • 7手目に玉以外の駒で9段目の駒を取った
  • 最終手は初手で動いた駒と物理的に同じ駒

出題のことば(担当 Pontamon)

 後手は初手の駒を取って使うので初手は玉ではありません。また、初手で動かせない駒は対象外です。

作者ヒント

 7手目に39地点の後手の駒が取られます(Pontamon)

締め切り前ヒント

 初手で動いた駒は飛。2回の駒打ちはどちらも9段目。


推理将棋197-2 解答 担当 Pontamon

78飛、△34歩、▲76歩、△88角成、▲48銀、△39角
同金、△78馬、▲58金、△69飛 まで10手


(条件)
・10手で詰み
・7手目に玉以外の駒で9段目の駒を取った(6手目△39角-7手目▲同金)
・最終手は初手で動いた駒と物理的に同じ駒(初手▲78飛、8手目△78馬、10手目△69飛)

Suiri1972

Suiri1972a過去作には初手と最終手の棋譜が同じという作品がありました。今回はそれよりも少し緩い条件で、初手の駒と最終手の駒が物理的に同じ駒という条件です。10手で詰むので初手は先手で10手目は後手の手になるので、後手は初手で動いた駒を取って、それを打って使うことになります。初手と最終手が同じ棋譜という作品では、確か初手は▲68金だった記憶が薄っすらあります。そこで7手目に9段目の駒を取るという条件も頭に入れて初手▲68金から指してみたのが参考図の手順になります。7手目に9段目の駒を取るということは後手は6手目までに9段目への駒打ちの手を指さなければいけないのですが、最短で駒を取れるのは4手目で取れる駒は歩、桂、角の3つだけです。歩や桂を取っても9段目へ打つことはできないので、必然的に4手目に取る駒は88の角で、6手目に9段目へ取った角を打つこちになります。8手目は最終手で打つ68の金を取る手になりますが、88地点と68地点では離れているため、△88角成で先手の角を取って馬になっていても68地点の金は取れません。したがって5手目は8手目に金を取って貰うために▲77金と金を移動しておくと8手目に角で77地点の金を入手できるわけです。最終手の金打ちは77地点の角か馬を支えにして68地点か59地点への金打ちで先手玉を詰めることになります。この方針で指してみたのが参考図の手順になります。6手目に角を69地点へ打ってそれを▲同玉で取らせて条件をクリアするとともに最終手で金を打つ59地点を空けることができているのですが、条件をよくよく確認してみると、7手目に9段目の駒を取るのは玉以外の駒と指定されていましたので参考図の手順は失敗になります。

参考図:▲68金、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲77金、△69角、▲同玉、△77角成、▲38金、△59金 まで10手

後手が6手目に9段目へ打つことができる駒は角であることは動かしがたい事実ですが、その角を先手が7手目に玉以外の駒で取るにはどのような場合があるのかをじっくりと考えてみます。5手目は角打ちのためのスペースを空ける手でありそこへ6手目に打った駒を7手目に同の手で取ることになりますが、玉以外の駒で9段目を横移動できるのは金だけなので、5手目は銀か玉が動く手で、6手目は39か59か79の空いたマスへ角を打って、7手目は▲同金で打たれた角を取る手を指すことができます。初期配置69の金は初手で▲68金へ動いているので、5手目は▲38銀として6手目が△39角で7手目は▲同金で39地点の角を取ると39の金と384の銀が壁になっていて詰めるには持って来いな気がしたものの実際には玉周りがガラガラになって玉は容易に逃げることができそうです。そこで捻り出した手順は、▲78金、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲68銀、△79角、▲同金、△同角成の手順で先手玉に迫り、▲58飛の退路を埋める手に△59金と打って詰んだかと思いきや、玉の退路の48地点を埋める▲48角が間に合っていませんでした。

どうやら初手が金だと上手く行かないのでしょうか。金以外で攻める手に適しているのは飛でしょう。初手の▲78飛を△88角成からの△78馬で取って△69飛で詰ますにはどのような駒配置と手順になるか考えてみます。初手から▲78飛、△34歩、▲76歩、△88角成はほぼ確実で、後手は次の6手目に角を打ちます。最終手では69地点に飛を打ちたいので69地点に居る金が邪魔だからと言って5手目に▲68金などで69地点を空けて6手目に△69角と打つとその角を取れるのは59の玉か68の金のどちらかですが、7手目は玉以外の駒で9段目の駒を取る必要があるので▲69金と金が戻ってしまうと69地点を空けた意味がなくなります。ということは、▲48角が間に合わなかった先ほどの手順を参考にして、5手目は▲48銀として39地点を空け、6手目の△39角に▲同金とすれば玉の退路の48地点が埋まります。8手目は待望の△78馬で飛を取る手です。9手目は飛の打ち場所の69地点を空けるとともに69地点への利きを外して玉の退路の58地点を塞ぐ一石三鳥の▲58金で10手目の△69飛で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

RINTAROさん「88で取って39で捨てるしかない。」

■4手目に88の角を取って6手目に9段目へ打たないと7手目条件を満たせません。どの筋へ打たすのかは先手が決めれるのですが、29以外は何処でも可能。角の打ち場所を探すのは遠回りになってしまいます。

NAOさん「大駒2枚取り。角は金に取らせる。
出題文中の「物理的」は違和感の残る不自然な表現と感じました。将棋盤上に物理はあるのか?そのままでは意味不明ですし補足説明が要るようでは他の言葉に置き換えた方がよいと思いました。」

■将棋に力学とか電磁気学、熱力学などの物理学の領域はありませんが、日常会話では「物理的に」とか「論理的に」という言葉は使われていると思います。そもそも担当が理系だからの思い込みなのかも。あっ、「駒のワープ」とかは将棋でも使われていますね。
「同じ駒」では曖昧なのでいろんな解釈が可能なので「物理的に同じ駒」としましたが、「初手で指した駒を後手が取って、その駒を最終手で打った」なら良かったのかな。

原岡望さん「無駄手の7手目で解決」

■6手目の△39角を7手目の▲同金で取らなくても詰みになりますが先手の手数が余るので取らせました。

はなさかしろうさん「どちらも達成がやや難しい2条件の連立でした。プルーフゲーム的な印象で、かなり理詰めで解けて楽しかったです。」

■攻めに使えそうな取った角を即捨てるという理不尽な条件なので、逆にそれが理詰めで解くカギになります。

るかなんさん「手数を短くすると余詰が出るとはなかなかに奇っ怪。」

■▲78飛、△34歩、▲76歩、△88角成、▲48銀、△78馬、▲58金左、△69飛 の8手で詰みますが、48地点の金銀非限定や58地点着手との手順前後、68銀型などの詰み形もあり、8手での限定条件が難しくなる△78馬と△69飛の詰み形でした。

ほっとさん「無理にひとつの文にまとめない方が良いと思う。」

■合いの手を入れる相手の会話が思い付かない場合は、一人の話者の1回の独り言で済ましてしまう傾向があります。

飯山修さん「"物理的に同じ"の真意を忘れていて38銀から始めて57銀で詰まし88角の非限定が不思議だった。その後、この表現が使われた前例を思い出し78飛でなければダメと判った。私的には"帰属が同じ"というような表現が位置的ニュアンスが最初に通じる気がする。(どちらもこの飛車は2八出身みたいな)」

■「物理的」の表現が使われた過去作は、ぬさん作の「132-5 中級 何筋の歩成?」ですね。短評を見ると、当時は担当も「同一」で充分だと考えていたようですが、「物理的」の表現の方が明確なので吸収したようです。
投稿されている在庫の中に「物理的」が条件で使われている作品があります。さて、どうしようか...。

桝彰介さん「分かりませんでした。3九地点で後手の駒を取らせて先手玉を詰ませる手順が思い付きませんでした。」

■先手玉を詰めるには、88地点に残っている角か馬の他に駒を取って使う必要があるので、初手▲78飛と4手目△88角成からの8手目△78馬が見えれば解けたはずです。


正解:9

  RINTAROさん  NAOさん  piyoさん  原岡望さん
  はなさかしろうさん  るかなんさん  ほっとさん
  飯山修さん  テイエムガンバさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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