推理将棋第197回解答(3)
[2026年5月29日最終更新]
推理将棋第197回出題の197-3の解答、第197回出題の当選者(piyoさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
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推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
197--3 上級 るかなん 作 予言者 12手
「最終手54香で詰んだんだ。」
「ということは9手かな?」
「いや、12手。こちらが勝ったんだけど不気味な相手でさ、指そうとしたのと同じ駒種を直前に指してきたんだ。」
「偶然じゃないの?」
「4回もだよ?しかも駒種が合わないときも全部同じ筋に指してきてさ。予言でもしてるんじゃないかって。」
「予言に夢中で負けてたら世話ないけどね。」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 12手で詰み
- 最終手は54香
- 後手の手とその直前の先手の手が同じ駒種になる組み合わせが4つ
- 後手の手とその直前の先手の手で、駒種と筋のどちらも一致しない組み合わせはない
出題のことば(担当 Pontamon)
後手の手は駒種マネの手が4回と筋マネの手が2回。先手の手に制約は無いので駒種や筋マネをしてもしなくてもいいです。
作者ヒント
成も予言(るかなん)
締め切り前ヒント
駒種の予言は、初手、7手目、9手目、11手目で順に歩、角、馬、香。
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推理将棋197-3 解答 担当 Pontamon ▲76歩、△34歩、▲68飛、△66角、▲58玉、△57角不成、 |
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最終手が△54香と分かっているので、詰み上がりの形を考えるのが手っ取り早そうです。会話では9手目の▲54香で詰む形を想定したようですが、この詰み上がりは飛角サンドイッチの形で飛の代わりに香を使うものです。たとえば、▲76歩、△34歩、▲22角不成、△52玉、▲11角不成、△54歩、▲51角、△55歩、▲54香の手順ですが、本問では54香は12手目の後手の手とのことです。そうなると、△54香の利きが先手玉へ届くには57地点の歩が邪魔になります。4手掛けて▲53歩不成とすれば歩の裏の54地点へ香を打てば良いのですが、手数が足りません。となると、後手が57地点の歩を取る必要がありそうです。それを踏まえて、△59角と△54香で▲58玉を詰めてみたのが参考図の手順になります。条件通り同種の駒の手は4回ですが、同筋着手が2回ではなく3回になっているため手数オーバーの14手になっているので失敗でした。同筋着手の3回目となった▲12馬、△同飛の2手を指さなければ12手で済むのですが、11地点に馬が居る状態で△54香の王手をしても▲55馬の移動合いができてしまうので馬をゾロ目地点から外す必要がありました。
参考図:▲76歩、△34歩、▲77角、△66角、▲58玉、△57角不成、▲11角成、△68角不成、▲59香、△同角不成、▲12馬、△同飛、▲18香、△54香 まで14手
香角サンドイッチの形でないとすると、▲55玉を△54香で詰める形でしょうか?玉の両脇は△33桂と△73桂で抑えて、△57角などで46地点と66地点を抑えれば詰みますが、手数はかなりオーバーするし、同種の駒や同筋着手の条件を守ることはできません。接近戦も遠距離砲も上手く行かない感じですが、他の詰み形はないでしょうか?遠距離砲での合い利かずの一種になりますが、玉尻の角を必要としない詰み形がありました。それは香単騎詰めです。これなら玉尻へ角を配置する手間は不要で、香を持ち駒にすれば、あとは先手の協力手で詰み形を作って貰えればいいだけです。香単騎の最短手数は11手で形は決まっています。玉の両脇は飛か香で固めて、玉が横へ逃げれないようにします。斜め前や斜め後ろも自駒で固めてあればOKです。つまり、▲58玉の両脇の48地点と68地点は飛か香で、57の歩が居なくなっていりば△54香の香単騎の詰み形になるわけです。もちろん先手に持ち駒があると合駒ができてしまうので持ち駒なしである必要があります。最終手の12手目が△54香なので直前の11手目は5筋の着手か香の着手のはずです。5筋の着手なら▲58玉ですが、香の着手であればどちらかの玉腹へ香を打つ手になるはずです。もし、隅の香を動かす手であれば7手目までに後手の飛を取って9手目に48か68へ飛を打たなければ詰み形を作れません。後手の飛を取るには▲76歩、▲55角、▲82角成の3手が必要で、あとの手は▲68飛、▲48飛打で11手目に▲18香は指せず▲58玉とすれば5筋の手の△54香を指せるはずですが82地点の馬を▲92馬として55地点への利きを外す手を指せません。となると、先手は後手の香を取って11手目に48か68の玉腹へ香を打つ手になるはずです。後手も先手の香を取って12手目に△54香を指すわけですが、互いに相手の香を取るのに手っ取り早い角を出撃させたいのですが、双方の角がぶつかってしまうので互いの角の手順を考える必要があります。角を出陣させるなら初手から▲76歩、△34歩の2手は確定でしょう。互いの角がぶつかるのでどちらかの角を対角線上から外す必要がありますが、後手は57地点の歩を取る必要があるので、△66角から△57角不成で歩を取る手順が良さそうです。4手目が△66角なら3手目は角の手か6筋の手を指すことになります。角が移動できるのは▲77角だけなので3手目から▲77角、△66角とすると6手目の△57角不成のための5手目は77へ動かしたばかりの角を▲88角と戻すか▲58玉と上がる手を指すことになります。どちらにしても7手目は▲11角成・不成で香を取ることが出来、8手目は99の香を取りに行くために△66角成・不成で対角線上へ角を戻す手を指すことになります。これで10手目に99地点の香を取って12手目に△54香と打つことができます。11手目は48か68へ香を打つ手ですが9手目は何でしょう?先手が11の香を取った角/馬が11地点に居たままでは12手目の△54香に▲55角/馬で移動合いができてしまうので、11の香を取る7手目は▲11角成として9手目は55地点への利きを外す▲12馬になります。利きを外すと言っても▲21馬で桂を取ってしまうとその持ち駒の桂で△54香に対する合駒が可能になるので▲12馬が正解です。9手目が▲12馬の馬の手なので10手目に99地点の香を取る手も馬の手である必要があるので8手目は△66角成で対角線上へ角成で戻る手になります。先手は7手目に11の香を取って、9手目に11地点の馬を12へ移動し、11手目に48か68へ香を打つ手順が確定しました。香を打つのは玉腹なので5手目までに▲58玉を指しておく必要があるので5手目は▲58玉で6手目は同じ筋の手の△57角不成になります。ここまでに玉腹への飛の手の話が出て来ていませんでしたが、確定していない先手の手は3手目なので3手目が▲68飛なら4手目の△66角が同じ筋の手になるのでピッタリです。3手目から▲68飛、△66角、▲58玉、△57角不成、▲11角成、△66角成、▲12馬、△99馬と進み、11手目の香の打ち場所は▲48香で12手目の△54香で詰みとなりました。
この香単騎での詰み形は過去におもちゃ箱や詰将棋パラダイスでの出題はなく、mixiでの研究で11手の2作が存在しているだけのようです。締め切り前ヒントで詰み形を明かそうかと思いましたが明かさなかったので難問になったようです。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
るかなんさん(作者)「最終手を明かした手順を出題しようとしてこうなりました。12馬の感触はどうでしょうか。」
■▲12馬が控えているので後手が99の香を馬で取るための準備の△66角成も意表を突かれる手。
RINTAROさん「詰め上がり図の予想はつくので考えやすいが、組み合わせパズルは簡単ではない。」
■香単騎というヒントが出たとしても詰み上がり図を頭に描けるかどうかがカギ。予想がついていたとは凄い!
NAOさん「76歩~68飛の序が盲点。香取りと5筋歩取りの両立が難しくヒント待ちとなった。
予言というよりは後手が真似してるだけなので、不気味なのは後手ですね。」
■先手からすれば、駒種真似と筋真似将棋を指されている感じで不気味。
piyoさん「3問目は締め切り前ヒントを見てもすぐわからず。馬でないといけない理由から想像して解こうとしましたがなかなかあたりがつかず、結局あまり意識せずに解いていった結果最後に意味がわかるという感じでした。」
■理詰めで解けなくても、カラクリが後て分かって納得するのも推理将棋の一部。
原岡望さん「一見とても駄目だと思ったが、詰上がりを思いつき、盤駒持ち出して何とか解決」
■盤駒持ち出して何とか解決⇒と言うことは通常は暗算ということですね。詰将棋が苦手な担当にはKifu for Windowsが必須です。
はなさかしろうさん「最終手条件から詰め上がりは予測できましたが、駒種と筋は妙に緩い条件です。12馬が味の良い手でした。」
■担当は、21馬でも良さそうだと勘違いしました。桂を取ったら合い駒に使えるので、駒を取らずに55馬の移動合いも外せるのは12馬しかなかったのでした。
ほっとさん「双方が香を取るとは思わなかった。」
■先手が取った香の使い道が閃かないと、先手の香取りは推理から除外してしまいますね。
飯山修さん「定番の59角型の54香かと思ったが条件を満たせないので直前ヒント待ちにしたら全く違った。しかも11手目の香の手が判らない。(無駄手かも)
また9手目の馬に意味を持たせるのも大変。泥沼にはまったようなので諦めます。」
■11手目の▲48香は△54香の香単騎詰を実現するために必要な協力手でした。
桝彰介さん「分かりませんでした。最終手が明かされてて解けそうだったので残念です。」
■香単騎のヒントがあったら解けたかなぁ...。
正解:8名
RINTAROさん NAOさん piyoさん 原岡望さん
はなさかしろうさん るかなんさん ほっとさん
テイエムガンバさん
(総評)
RINTAROさん「1、2、3、それぞれ30分といったところ。」
■30分ずつとは参りました。
NAOさん「恒例(?)となりつつある余詰手順探索ですが、今回は幸いにもその必要がなく、久々にヒント待ちとなりました。」
■締め切り前ヒントで香単騎詰を明かそうかどうかと悩みました。
原岡望さん「4月は詰パラの2題すんなり解け安心していたら3題目に手こずり結局降参。5月号も最初の問題解けず。こちらは後回しになりました。全問ヒント頼み。今回は9日午後の解答です。
追記: 詰パラはとりあえず1題解けて全敗は免れやれやれ。プルーフゲームも1題クリヤしました。伊藤二冠は解答休止のようです。本業に差し障ることに気づいたのでしょうか。」
■担当も詰パラ5月号の1問目の9手が最難問でした。別の筋が見えてしまって引き摺られました。
るかなんさん「今回は直前ヒント頼りでした。」
■香単騎を明かさなくても良かったみたいですね。
ほっとさん「久しぶりの余詰なし?」
■おかげさまで本来あるべき通常状態に戻れました(^^;
桝彰介さん「初級にギリギリまでかかったので、今月は1問だけでした。難しかったです。」
■上級は初めて出題された詰み形なので今回は難しかったと思います。
推理将棋第197回出題全解答者: 11名
中村丈志さん RINTAROさん NAOさん piyoさん
原岡望さん はなさかしろうさん るかなんさん ほっとさん
飯山修さん 桝彰介さん テイエムガンバさん
当選: piyoさん
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