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推理将棋第198回解答(1)

[2026年6月20日最終更新]
推理将棋第198回出題の198-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第198回出題  推理将棋第198回解答(1) (2) (3)
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推理将棋第198回解説  担当 Pontamon

推理将棋第198回は難問だったにも関わらず13名の方々から解答をいただきました。
いつも解答ありがとうございます。


198-1 初級  Pontamon 作  4手連続左の手       10手 

「初手が歩突きで10手で詰んだ将棋だけど、4手連続で左が付く手があったよ(棋譜上)」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰み
  • 初手は歩
  • 4手連続で左の手があった(棋譜上)

出題のことば(担当 Pontamon)

 4手連続なので先手も後手も2手ずつ。何手目からの4手連続なのかを推理しましょう。

作者ヒント

 先手の左の手はひとつの駒なので2回目の手が左になるように最初の手に注意(Pontamon)

締め切り前ヒント

  後手の左の手は△52金左と最終手の角左成。先手は初形69の金を左の手2回で48へ。


推理将棋198-1 解答

▲76、△34歩、▲68玉、△88角不成、▲78玉、△68角、
▲59金、△52金、▲48金、△79角成 まで10手


(条件)
・10手で詰み
・初手は歩(初手▲76歩)
・4手連続で左の手があった(7手目▲59金左、8手目△52金左、9手目▲48金左、10手目△79角左成)

Suiri1981

Suiri1981a棋譜に左が付く手でよく見かけるのは、自分の玉頭へ左の金が上がる▲58金左や△52金左でしょう。詰まされる先手は▲58金左の後でその金を48地点へ移動することで2回目の金左をさせそうですが、後手は自陣の△52金左は指せるとしてももう一度の左の手を指すにはどの駒で指せるのかが問題になります。左の手として思い出されるのは金左の他には角左を見掛けることがありました。となると後手は先手の角を取って打って、左側の角を動かして角左を指せば良さそうです。初手は歩とのことなので▲76歩から始めて、3手目に▲58金左を指し、後手は4手目に△88角不成で角を入手すれは、6手目に角を打って、8手目は△52金左を指してから最終手で左側の角を動かして角成とかで先手玉を詰めることになるでしょう。この方針で指してみたのが参考図の手順なのですが、条件をクリアできていませんでした。まずは、▲58金左の後にそのまま58の金を48へ動かす手の棋譜は金左ではなく▲48金寄になってしまいました。Kifu for Windowsなどのアプリで指すと正しい棋譜が表示されるので気付きました。58の金を48地点へ移動する手が▲48金左になるようにするには先に▲38金の1手を指しておく必要がありました。また、後手の指し手も条件をクリアできていませんでした。先手の角を取り、角を77地点へ移動してから68地点へ角を打ち、左側の角となる68の角を△59角成として詰ましたのですが、左側の角を動かしてもこの手の棋譜には左が付きませんでした。両方の駒が同一地点へ移動できる状態で左側の駒が動かないと左が付かないのでした。着手地点に対して上下の段に分かれている駒の場合は、上や引が付くことになるので左が付くには着手地点に対して両方の駒がともに上側か下側に居る必要があるのでした。参考図の手順では、結局、左の手は3回しか指せずしかも連続にもなっていませんでした。

参考図:▲76歩、△34歩、▲58金左、△88角不成、▲38金、△77角不成、▲49玉、△68角打、▲48金左、△59角成 まで10手

失敗だった参考図の手順で気付いたのは、金左の手は斜め上に動かなくても真横に動いても左の手になる駒配置があるのが分かったことです。金が真横に動くと金寄になるとも限らなかったわけです。

それを踏まえると、59地点が空いている場合は、69の金を59地点へ移動する手が▲59金左になり、しかもその金が48へ移動する手は、49と59地点に横並びの金のうちの左の金(59地点の金)が動くと▲48金左になるということです。(49の金が48へ動く手は▲48金右ではなく▲48金直です)一方後手は88の角を取った後、68地点へ角を打つと、68と88に角が居る状態になるので、68の角を77地点か79地点に動かす手が角左になります。4手連続の左の手の条件をクリアするには、7手目の▲59金左から開始して△52金左、▲48金左と続き10手目の角左の手で先手玉を詰めれば良いことが分かります。角左の手を77地点で△77角左成としても▲同桂で取られてしまいますし、先手玉は68の角や88の角の利きに居なくて△77角左成で先手玉が詰まされる地点なので67か87になりますが、玉の退路が塞がっていないので、△77角左成で先手玉を詰ますのは無理なようです。となると最終手は△79角左成になるので、先手玉は78地点のはずです。となると初手から▲76歩、△34歩、▲68玉、△88角不成、▲78玉、△68角と進み、7手目からは▲59金左、△52金左、▲48金左、△79角左成で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「4連続左の手はすぐ決まり、解答者に優しい導入。この条件付けはシンプルながら上手い設定で「この手があったか」と感心した。」

■後手の無駄手の△52金左を指してもクレームにはならなくて、解き易いヒントにもなっていました。

はまちさん「趣向が面白い!」

■右が付く手と言えば金が思い浮かびます。角右の手が浮かばないと解けないという仕掛けでした

RINTAROさん「後手は角、先手は金しかないので、ほぼ手順は限定されている。」

■2回ずつある左の手なので、後手は角の他に無駄手の△52金左を指します。

中村丈志さん「最短距離をめざさない所が難しい。」

■本作品の罠にかかってしまったようです。▲58金左の後の48地点への金着手は▲48金寄か▲48金直の棋譜になります。なので最初の左が付く金移動は▲59金左でなければいけません。

るかなんさん「こちらも余分な手を入れることで余詰が消えてくれてますね。」

■2手連続の左の手なら、▲76歩、△34歩、▲68玉、△88角不成、▲78玉、△68角、▲58金左、△79角左成の8手詰がありますが、▲58金左は▲59金左でも良いので余詰んでますね。先後ともにもう1手ずつ左の手を指すと限定されています。
4手連続の左の手の地点と駒は正解だったのですが、最終手が△79角左だったので申し訳ありませんが不正解とさせていただきました。

原岡望さん「「左」の連続が最終盤とは。ヒントで解決。」

■初手や2手目に左の手を指せますが、連続4手なら7手目から最終手までの4手しかありませんでした。

飯山修さん「姉妹作で右4回も期待します」

■4手連続ではなく単に右の手が4回の条件だとしても11手かかりそうです。「4回の右の手のうち3手は先手の着手で、3手連続の右の手があった」の2解とか「4回あった右が付く手は連続(2手連続や手番連続)ではなかった」とかをベースにすることになるかな。
手数を増やせばきっと4手連続の右の手の手順はあるのでしょうが、手数が長くなると限定するのが大変そう。

Miyaさん「締め切り前ヒントを見てもなかなか解からなかった。やっと締め切り間際、角二枚の形がひらめきました。」

■角の場合、2枚の角は着手地点に対して同じ側方向の段に居る必要があります。先手陣内なら、一間離れて同じ8段目に居て、左の角が9段目や7段目へ移動することになります。(本問では無理ですが、角が77と48に居て、77の角が59地点へ行く可能性もあります。)

ほっとさん「風変わりな条件設定。棋譜表記の正しい理解が必要?」

■初形69地点の金が48へ移動する際、59地点を経由すれば2手とも左が付きますが58経由だと左と寄になるので棋譜表記は正しく覚える必要がありそうです。しかし、現在、将棋連盟の公式サイトが一時閉鎖されたままなので連盟の棋譜表記を確認することができないので、特徴がある棋譜をネタにした作品はしばらく控えた方がいいのかな?

桝彰介さん「初形の金と、自身と同種の駒が早く取れる角で手順を組み立てれば良いと考えたら解けました。」

■後手が先手と同様に自陣内で金を2回動かしても先手玉を詰ますことはできないので、角で左の手を指すことが推理できれば割と簡単だったことでしょう。

はなさかしろうさん「飛2枚だと左を続けるのも容易なのですが、さすがに手が足りませんでした。」

■最短の飛左は先手の9手目なので飛左を2回指すとなると少なくとも11手が必要ですね。その11手目で詰ますことができれば飛左2回の最短作は11手になりますが、飛左2回の手順は無さそうな感じです。後手なら最短で10手目に飛右や飛左を指せますが、その状態から次の11手目に詰ますことはできず、その1回目の状態からとちらかの玉を詰ますとしても遠い道のりになりそうです。

占魚亭さん「「左」が付く着手が4連続になるように上手く調整する。」

■後手は無駄手の△52金左と最終手の角左成、先手は金の経路に注意して初形69の金が48へ移動でした。


正解:11

  NAOさん  はまちさん  piyoさん  RINTAROさん
  原岡望さん  飯山修さん  Miyaさん  ほっとさん
  桝彰介さん  はなさかしろうさん  占魚亭さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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