推理将棋第200回解答(1)
[2026年8月21日最終更新]
推理将棋第200回出題の200-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第200回出題 推理将棋第200回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第200回解説 担当 Pontamon
第200回記念作第一弾の今回の出題には14名の解答者から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。
先月に引き続き今月も解答締め切り日の解答で余詰があったことが判明しました。
今回も上級問題での余詰でした。粗検、大変申し訳ありませんでした。
200-1 初級 Pontamon 作 同種の駒の連続着手なし 7手
「七夕に因んで7手詰の推理将棋を作ったよ。先手も後手も自分の手番において同種の駒を連続で指すことは無いという条件だよ」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 7手で詰み
- 先手も後手も自分の手番において同種の駒を連続で指すことは無かった
出題のことば(担当 Pontamon)
七夕なので77地点着手を想像しましたが単に7月の7手詰作品でした。
作者ヒント
後手の着手は全て同じ段(Pontamon)
締め切り前ヒント
後手の2手は金ですが連続では指せません。先手は角成から馬の手を指して同種駒を避けます。
推理将棋200-1 解答 ▲76歩、△42金、▲33角成、△62玉、▲42馬、△72金、 |
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過去作の条件で連続という単語が使われているのは、〇手連続とか連続王手や連続着手のように連続になることを強いるものが殆どで、連続を禁止する条件はあまりありません。でも、おもちゃ箱の推理将棋では前々回の「198-3 夢見人」に於いて「先手は同じ駒を連続して動かす手なし」が使われていました。今回の短評を見ると、過去作の例はあるものの馴染みのない条件だったようです。
さて、7手詰の全29手順をおさらいすれば解くことができますが、すぐに思い出す詰み形から解き明かしていきたいと思います。23歩成までの手順では、先手の歩の着手と後手の玉の着手が連続着手になるため真っ先に除外されます。次に▲53銀までの詰み形ですが、後手の手は、△52玉と△54歩と△42銀か△62銀で上がった銀を取る手になるので、自分の手番で同じ駒種を連続で指すことはありません。しかし、先手は42地点か62地点の銀を取るために、▲97角や▲44角、▲33角不成から角の連続着手で銀を取ることになるので失敗します。▲53銀で詰む別の形があるので確認してみます。1段目の銀を角成で取って、その隣の金を51地点へ動かす形です。後手はこの金寄の手と△52玉、△54歩の3手なので同じ駒種の連続着手にはなりません。しかし、この形でも先手が31の銀や71の銀を角成で取るには一旦角の手を指してからになるので角の手が2手連続になってしまいます。角の連続着手にならないように、どうやら、先手は最初の角の手で角成するのが良いようです。参考図の手順は、3手目に▲22角成をして馬を作り、7手目にその馬を▲31馬とする手順で、後手は△34歩、△52金左、△41玉の3手になります。▲42角から▲31角右成だと角の連続着手になるのでそれを防いでいます。5手目の▲42角を打つ際、22地点は角ではなく馬なので気付き難かったのですが、棋譜を確認すると3手目の▲22角成と5手目の▲42角はどちらも角の手になっているので条件を満たしていませんでした。
参考図:▲76歩、△34歩、▲22角成、△52金左、▲42角、△41玉、▲31馬 まで7手
あとの7手詰には金を取って金打ちまでの詰み形があったはず。しかし、△51金右や△51金左のを▲同角不成で取る手順だと先手の角着手が2回連続になるため失敗です。先手は2回連続で表が角の駒を指すには、最初の角の手で角成して、次に馬の手を指す必要がありました。参考図では3手目に角成した馬を7手目に動かしましたが、今度は3手目を▲33角成として、5手目に馬の手で後手の金を取る手順を目指します。3手目は▲33角成なので2手目に△34歩で角道を開ける必要はありません。2手目は先手に金を取らせるために準備する△42金が良さそうです。初手から▲76歩、△42金、▲33角成です。5手目は▲42馬で金を取る手で次の手番の7手目にはこの金を打って後手玉を詰める必要があります。42地点に馬が居るのでそれを支えにして▲52金で後手玉を詰めるには後手玉は61地点に居るのが良さそうです。しかし、61地点には初期配置の金が居るので4手目に△72金を指して次の△61玉を可能にするのが良さそうです。つまり、4手目からは△72金、▲42馬、△61玉、▲52金での詰みになるのですが、棋譜を確認してみると、2手目の△42金と4手目の△72金が金の手を連続で指しているので条件をクリアできていませんでした。4手目は金以外の手を指す必要があるのですが玉の手を先に指すことにします。しかし、金が居るので△61玉とは指せないので△62玉になります。4手目の△62玉に対して5手目の▲42馬の次の6手目は△72金になり、玉が62地点に居ても7手目の▲52金で詰みとなりました。4手目の玉の早逃げによって、△42金と△72金が連続着手にならないようにすることができました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
NAOさん「7手でこんな手順があるんだ。3手目に成って駒種変更。」
■全29手順を眺めていると閃くことがありそうです。
さつきさん「角生が入らない手順なのはすぐ分かりましたが、慣れていないとここからが長いですね。」
■推理将棋初解答が締め切りヒント前での全問正解とは驚きました。今後とも推理将棋をよろしくお願いします。作図への挑戦も!!
飯山修さん「7手詰のおさらい」
■全29手順で角の手が2回以上出てくるのが22手順ったので、23歩成までの手順を覗いた残り6手順に絞れます。
RINTAROさん「条件の勝利。これまでで一番感動した7手かも。」
■連続禁止の条件って見慣れなかったようです。
中村丈志さん「角と馬が同種か不明だったので、ヒント待ちでした。」
■ひとつの駒の表と裏ですが、駒種は違ってますよね。
はなさかしろうさん「3手目角成、5手目馬だと42で金を取る形。後手のバリエーションもきっちり限定してぴったりの条件でした。」
■7手詰の最終手だけで限定できるのが5通りあったような...。
原岡望さん「質問でお手数かけました。「同一種駒連続着手なし」は面白い条件です。」
■この結果稿を書いている際に過去作をざっと調べたところ「連続」を否定する条件は非常に少ないようです。
Miyaさん「締め切り前ヒントでやっと解けました。」
■ちょっと甘過ぎのヒントでした。
桝彰介さん「角成で同種駒を回避するのが上手い手順。」
■着手する駒種を増やすのに手っ取り早いのは駒成です。
るかなんさん「初級らしく一目。全着手への条件は強い。」
■着手のある範囲を限定する条件だと残りの着手の自由度が高くなるので余詰リスクがありますね。
ほっとさん「7手でもまだまだ新条件はあるものと感心。」
■23歩成までの7手でも新条件が頭に浮かんでいます。
占魚亭さん「「角と馬は別種類」ということですね。」
■はい、棋譜に記載される駒種が別ですし。
正解:14名
NAOさん さつきさん 飯山修さん piyoさん
RINTAROさん 中村丈志さん はまちさん
はなさかしろうさん 原岡望さん Miyaさん
桝彰介さん るかなんさん ほっとさん 占魚亭さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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