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推理将棋第198回解答(3)

[2026年6月24日最終更新]
推理将棋第198回出題の198-3の解答、第198回出題の当選者(Miyaさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第198回出題  推理将棋第198回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


198-3 上級  るかなん 作  夢見人           12手 

「12手目に54香で詰んだんだ。」
「また何か予言めいたことでもされた?」
「いや全然。こちらの手と直前の手で同じ駒も筋も一度もなかったし、全然合って…ああいや、1文字だけ一致してるか。」
「全部外してたら逆に気色悪い話になるところだったね。」
「あと成る手はなかったし、先手は同じ駒を連続して指すこともなかったね。」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 12手で詰み
  • 最終手は54香
  • 後手の手とその直前の手で、駒種または筋が同じ着手はなし
  • 後手の手とその直前の手で同じ文字の組み合わせは、棋譜全体で1文字だけ
     ※筋・段両方算用数字で記載すること
  • 先手は同じ駒を連続して動かす手なし
  • 成る手なし

出題のことば(担当 Pontamon)

 後手の着手は直前の先手の着手と駒種も筋も違っているのに1文字だけ一致があるということは...

作者ヒント

 王手に逃げる手で応じた(るかなん

締め切り前ヒント

 先手玉は連続ではない3手をかけて56へ。


推理将棋198-3 解答 担当 Pontamon

▲58玉、△34歩、▲46歩、△77角不成、▲47玉、△88角不成
▲77桂、△36角、▲56玉、△99角不成、▲65桂、△54香 まで12手


(条件)
・12手で詰み
・最終手は54香(12手目△54香)
・後手の手とその直前の手で、駒種または筋が同じ着手はなし
・後手の手とその直前の手で同じ文字の組み合わせは、棋譜全体で1文字だけ(11手目▲65桂の段の数字と12手目△54香の筋の数字が同じ5)
 ※筋・段両方算用数字で記載すること
・先手は同じ駒を連続して動かす手なし
・成る手なし(4手目△77角不成、6手目△88角不成、10手目△99角不成)

Suiri1983

Suiri1983a後手が着手した駒種や着手筋が直前の先手の手と同じものが無いけど全局で1つだけ一致している文字があるのであれば、それは、着手した段が同じ段である場合とどちらかの手の段の数字が他方の筋の数字と一致している場合だけでしょう。それを踏まえて、後手が指す駒が直前の先手の手の駒種と別の駒で、かつ、筋も違うような手順を考えたのが参考図の手順になります。後手の手が直前の先手の手と棋譜上で一致している1文字は、初手▲48飛の筋の数字の4と2手目の△34歩の段の数字の4が一致している1文字であるという見解です。しかし、8手目の△同角不成の棋譜表記が△55同角不成になっていなくてもどちらも5筋の着手であることは明白なので条件を満たしてはいないはず。それに5手目の▲56歩と7手目の▲55歩が「先手は同じ駒を連続して動かす手なし」に反しているので正解手順ではありませんでした。

参考図:▲48飛、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲56歩、△99角不成、▲55歩、△同角不成、▲58玉、△77角不成、▲16歩、△54香 まで12手

参考図の△54香での詰み上がりは香単騎であった前作とは少し違っていて、玉の退路を△77角不成で抑えている点です。参考図の手順を考えた時の留意点を含め、先手と後手でやらなければいけないタスクを整理してみます。まず、後手は最終手の△54香を打つために香の入手が必要です。香を取りに行く駒は角で、目標は99地点の香なります。前作では香単騎にするに先手玉の両脇を飛と香で塞ぐために先手も後手の11の香を角で取りに生きましたが、本作では後手は直前の先手の着手の同じ駒種を指せないので、先手の角は使い難く、もしかすると先手の角の手は無いかもしれない。先手玉の脇に香を配置することができないので、先手玉の退路を抑えるために△77角不成を指しました。△54香で詰ますには先手の5筋の歩が邪魔になるけれどその歩の除去が無理そうでした。△54香の香単騎や角で玉の退路を抑えての香の王手の合効かずの形でないとすると、先手玉は何処で詰まされるのでしょうか?▲55玉を△54香で詰ます場合は、玉脇の45地点と65地点の玉の退路を抑える必要があります。また、先手玉がどの筋の7段目を経由して▲55玉とするかによって異なりますが、玉の後方地点も玉の退路として残りそうです。たとえば、▲46歩を突いて▲47玉経由で△55玉とした場合は66地点が玉の退路になる可能性があります。▲55玉とするには歩突きと玉移動を合わせて最短5手で行くことができますが、本問の条件で先手は同じ駒を連続では指せないので、▲55玉までに4回の移動が必要な玉の手は、初手が玉の場合は次は5手目、その次は9手目なので▲55玉をさせるのは手数オーバーの13手目になるので、玉位置は▲55玉ではないことが分かります。つまり、先手玉は▲56玉で△54香で詰まされることになります。▲56玉は▲47玉経由と▲67玉経由の2通りがありそうですが、▲66歩を突いていると後手角で99の香を取りに行くための邪魔になりそうです。となると先手の歩突きは4筋の▲46歩に決まりです。先手の着手を玉から始めると9手目に▲56玉を指せるはずです。2手目は△34歩でほぼ決まっているので、初手で3筋や4筋の手を指すことはできず、もちろん初手で歩の着手はできないので▲47玉経由の玉の経路になる初手の玉の手は▲58玉になります。初手から▲58玉、△34歩、▲46歩、△77角不成、▲47玉、△88角不成と進みます。後手は77の歩、88の角をひとつずつ取って、次の手でようやく△99角不成で香を入手することができます。さて次の7手目が困りました。5手目に▲47玉を指しているので7手目に▲56玉を指すことができません。ここで▲56玉で詰まされる際の詰み形を考えてみると、玉の退路としてありそうなのは、45地点、47地点、65地点、66地点の4地点です。後手は角を入手しているので▲36角を打てば45地点と47地点を同時に抑えることができます。また、99地点の香を取った角が99地点に居るので、66地点はその角の利きが残っているかもしれません。後手が抑えることができない地点は残る65地点です。65地点は先手の駒で塞いでもらうのが一番なのですが、▲66歩と▲65歩では連続着手になってしまいます。それならば初手の玉の手の次の3手目に▲66歩を突いて▲67玉、▲65歩、▲56玉の順に指せば6筋の歩を連続で指さなくて済みます。しかし、3手目に▲66歩を指していると後手の角が思うように動けないので失敗です。65地点を先手の駒で塞ぐのに丁度良い駒がありました。それは▲77桂からの▲65桂です。もちろん桂の連続着手はできないので、7手目を▲77桂として8手目は予定通りの△99角不成として続けて▲56玉、△36角、▲65桂、△54香とすれば解けたと思ったのですが、この手順ですと9手目の▲56玉と10手目の△36角の段の数字の6が同じなのと11手目の▲65桂の段の数字の5と12手目の△54香の筋の数字の5が同じであるため、棋譜上で同じになるのが2文字になっていました。手順を再検討すると7手目からは▲77桂、△36角、▲56玉、△99角不成、▲65桂、△54香の手順が正解になっていました。

この手順だと1文字同じなのは11手目の▲65桂の段の数字の5と12手目の△54香の筋の数字の5です。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

るかなんさん(作者)「前作の不自然な背景描写はこちらとの連作として作っていたためです。
1文字の被りを雑味と見るか伏線と見るか。」

■連作の出題が終わったので、3作者での出題はしばらくは無さそうです。

NAOさん「謎解きを存分に楽しめる1局。前作197-3と同様の58玉型をまず考えたが、設問条件下では57歩と香の双方の駒取りを両立できず、その点に気づくまでかなり迷走した。結果的には56玉の詰型を目指せばよかったが、歩の手が先後それぞれ1手ずつという構成は思いもよらぬ展開で、見事に意表を突かれた。」

■2手目が△34歩なので初手で歩を突けませんでしたが、途中に他の筋の歩の手があってもいいけど2回続けてはダメなのが痛かった。結局、先手も後手も歩の手は1回ずつでしたね。

piyoさん「この問題だけは全然わからず締め切り前ヒント頼みでした」

■最終手が明かされているのに自力で解けないと落ち込んでしまいそうです。

RINTAROさん「56玉で詰む形も限られているので理詰めで解けるが、同じ文字の組み合わせというのが6「5」桂と「5」4香ということですか。
条件整理がもう少し何とかならなかったのかといったところです。」

■いちおう、将棋連盟と同様に棋譜表記は算用数字で記載するとなっているので、筋と段の数字の5が同じ文字ということです。手順が違うと1文字ではなくなる紛れ手順もある作品でした。

原岡望さん「二枚角の威力。前回と全く違うとは。」

■本問は交差型(?)の二枚角でした。

飯山修さん「直前ヒントから56玉を54香で詰ます事が判り王の経路は47が最も効率的で36角と64歩で押さえれば先手が1手余る事が判明。ところが手を進めると46歩と76歩の両方を指す余裕がなく77歩を取ってもらうしかない。すると先手が2手余り後手が64歩が指せない。よって先手2手で65を塞ぐとなれば桂の出番となり解決。」

■後手の手数が足らないので△64歩ができないのですね。

ほっとさん「条件を満たしているかの確認が大変。」

■後手の手とその直前の先手の手の比較なので、余分に神経を使いますね。

桝彰介さん「6五地点を△6四歩で防ぐと思い込んで解けず、締切直前に▲6五桂で塞げばピッタリ間に合うことに気づきました。」

■解答の最終手の香の手が54ではなく56となっていましたが、大目に見て正解扱いとしました。

はなさかしろうさん「単独で強い条件がないのに11手を限定できて、しかも綺麗な詰み上がりでした。」

■銀腹着手の条件がかなり効いています。これが無いと、2手目玉で8筋への飛打ちで詰む地点は、81以外に82、83、85、86地点がありますね。

占魚亭さん「時間切れ。降参です。」

■今回は難問が複数題あったので仕方なかったのかも。


正解:8

  NAOさん  piyoさん  RINTAROさん  るかなんさん
  原岡望さん  飯山修さん  ほっとさん  桝彰介さん  


(総評)

NAOさん「難問が2題あり、どちらも発想の転換というか、頭の切り替えが必要でした。特に初見の第一感に引きずられると、なかなかそこから抜け出せず、1週間では解けないタイプの問題だと感じました。ですが、解けた瞬間には一気に視界が開けるような感覚があり、とてもすっきりしました。楽しませていただきました。」

■解後感が抜群な問題だったようですね。

RINTAROさん「締め切り前ヒントさまさまです。」

■今回は難問揃いだったのでヒントも大甘でした。

るかなんさん「久し振りにノーヒントで解けそうな感触はあったのですが、うまくいかないものですね。」

■出題中の題199回はノーヒントで解けると思っています。

原岡望さん「今回はパラに勘違いがあり7日夜解答。 
こちらはヒント頼みで9日解答です。やれやれ。」

■勘違いがあったと言われると自分は大丈夫だったのか心配になりますが、もう既に時は遅し。6月号も勘違いがあったような感じかな。

飯山修さん「今月は上級問題が多く参りました。出題された日に1題は解けるような構成にしないとパラの締切日後から参戦される方も大変だと思います。」

■出題中の第199回の初級は出題当日に解けるのではないかと思います。

ほっとさん「いつものことながら、3が鬼門です。」

■鬼門が上級問題でも、11手までなら大丈夫かな。12手や13手となると担当の検討も大変です。

桝彰介さん「最後まで諦めずに考え、久しぶりに3問全て解けました。また解答します。」

■今後もよろしくお願いします。

占魚亭さん「久々の解答。解いてはいたのですが、気がついたら締切りが過ぎていた――というのを繰り返していました……(今回も忘れる所だった)。」

■担当がXで解答送付忘れを呟くほどのことも無いかな。


推理将棋第198回出題全解答者: 13名

  NAOさん  はまちさん  piyoさん  RINTAROさん
  中村丈志さん  るかなんさん  原岡望さん  飯山修さん
  Miyaさん  ほっとさん  桝彰介さん  はなさかしろうさん
  占魚亭さん

当選: Miyaさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください

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推理将棋第198回解答(2)

[2026年6月22日最終更新]
推理将棋第198回出題の198-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第198回出題  推理将棋第198回解答(1) (2) (3)
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198-2 中級  けいたん 作  8筋に飛を打つ       11手 

「8筋に飛を打つ着手まで11手で詰みか」
「2手目は玉の着手だったね」
「銀腹の着手が2回あったな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 8筋に飛を打つ着手まで11手で詰み
  • 2手目は玉の着手
  • 銀腹の着手2回

出題のことば(担当 Pontamon)

 先月は銀頭と銀尻への着手でしたが、今回は銀腹への着手2回を考えてください。

作者ヒント

 馬の手2回(けいたん)

締め切り前ヒント

 銀腹の81の桂を取り、81への飛打ちまで。


推理将棋198-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△62、▲55角、△74歩、▲82角成、△92香、
81馬 、△73玉、▲63馬、△82玉、▲81飛 まで11手


(条件)
・8筋に飛を打つ着手まで11手で詰み(11手目▲81飛)
・2手目は玉の着手(2手目△62玉)
・銀腹の着手2回(7手目▲81馬、11手目▲81飛)

Suiri1982

Suiri1982a飛を8筋へ打つ手までの11手詰とのことなので、まず先手は後手の飛を取る必要があります。これは▲76歩、△62玉、▲55角、△74歩、▲82角不成の5手で実現できます。82地点に角が居るままでは8筋へ飛を打つ場所は中段になってしまうので上手く行きそうにありません。となると▲71角不成で銀を取りつつ82地点を空けておいて最終手で▲82飛と打つのが良さそうです。この方針で指してみたのが参考図の手順となります。71の角を支えにして▲82飛で詰ますには、△71玉や△73玉と逃がさないために取った銀を▲62銀と打ちます。先手の手で銀腹の手を指す暇は無いので、玉の退路封鎖のために62地点に打った銀の腹へ後手が何か指せば銀腹の手になります。つまり、△52金左か△52金右の手になります。先手が銀を打つまでに時間があるので後手は△42銀を指しておくと52地点への金移動がこの42地点の銀の銀腹の手にもなっているので条件をクリアできたと思ったのですが、条件を確認すると銀腹の着手が2回になっているので△52金右や△52金左の1回の着手では条件をクリアしていませんでした。

参考図:▲76歩、△62玉、▲55角、△74歩、▲82角不成、△42銀、▲71角不成、△72玉、▲62銀、△52金右、▲82飛 まで11手

参考図では2段目に上がった後手の銀や先手が打った2段目の銀の腹の地点になる2段目の着手で銀腹の手を指しましたが、初形の銀の銀腹地点である21、41、61、81の4地点への手を指す手順があるのでしょうか?2手目が玉の条件なのですが、2手目に金を動かせば4手目に玉を金が居た地点へ動かせば銀腹の手になったのです。4手目に金が動いて、6手目に玉が金が居た地点へ動いて銀腹の手とすると、後手の残りは2手。玉が再度2段目へ動いて、玉か金が銀腹地点へ戻れば銀腹条件はクリアできても詰みにはなりそうにありません。銀腹が初形の金の位置でないとすると、あとは初形が桂の位置の銀腹しかありません。先手が後手の飛を取る際に▲82角成としていれば▲81馬で桂を取る手が銀腹の手になります。この銀腹の81地点は8筋なので最終手で81地点へ飛を打って後手玉を詰ます形があれば解図成功になりそうです。それには81地点の馬をどかす必要があり、後手玉は82地点や83地点、あるいは91地点に居なければ▲81飛が王手になりません。これらのうちの何処かへ後手玉が行くとしても先手の馬との位置関係を考慮する必要があります。初手からは▲76歩、△62玉、▲55角、△74歩、▲82角成と進みますが、82地点に馬が居るため6手目に後手玉は8筋や9筋を目指した7筋へ移動することができません。6手目は△何かとしておいて、7手目は銀腹の手になる▲81馬で桂を取ります。馬の利きが外れたので後手玉は△73玉と指せます。81地点の馬がどけば後手最後の着手となる10手目に△82玉を指せます。決まっていなかった6手目を△92香として91地点を玉のために空けたとしても8手目が△77玉なので82地点までしか移動できないのが確定しました。10手目の△82玉に11手目の▲81飛の王手だと△92玉の退路があったはずですが、91地点へ玉が行くために6手目に△92香とした手は▲81飛の王手に△92玉と逃げることができないようにする協力手にもなっていました。82地点の玉は▲81飛の王手に対して73地点へ逃げることができるので、81地点から馬がどく9手目は▲63馬が正解になります。これで△73玉の退路が抑えられました。6手目からの手順をまとめると△92香、▲81馬、△73玉、▲63馬、△82玉、▲81飛で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「2回とも不動銀の腹とは意表を突かれた。6手目92香が玉と馬を入れ替えるための繋ぎの渋い一手。」

■△91玉の詰み上がり予想から△92香を突く手を考えると、瓢箪から駒か棚からぼたもちになったかも。

piyoさん「最初は銀が動く順ばかり読んでしまいました」

■参考図のような手順は出て来たでしょうかね。

RINTAROさん「締め切り前ヒントで瞬殺。」

■解答の集まり具合が悪かったので、地点まで明かしました。「2回の銀腹の地点は同じ」だとまだ難し過ぎるかと思いました。

るかなんさん「ヒント待ちしてましたが、出てきたヒントが読んでいた筋にも当てはまるものしかなく大弱り。2手目が銀で良いなら銀腹3回もできますね。」

■担当は2手目銀は考えていませんでした。2手目△72銀で、▲82角成や△62玉の銀腹ですかね?

原岡望さん「銀横が同一地点とは。ヒント頼み。」

■81地点を明かさなくても良かったかな?

飯山修さん「先手の手はほぼ決まっており後手は6手目がFREEなのに銀腹2回が達成できない。
今回も迷宮に迷い込みました。」

■手数オーバーの手順▲76歩、△62玉、▲55角、△74歩、▲82角不成、△72玉、▲64角成、△92香、▲63馬、△82玉、▲16歩、△73桂、▲81飛 辺りで引っ掛かったのかな?

ほっとさん「92香がポイント。」

■値千金の△92香でした。

桝彰介さん「△8二玉に▲8一飛までの形で詰むにはどうしたら良いか考え、6三馬との連携で詰みそうだと思いつき、逆算で解けました。」

■△73桂と跳ねると手数オーバーだけど▲81馬で桂を取ってからの▲63馬で81地点を空ける手順でした。

はなさかしろうさん「単独で強い条件がないのに11手を限定できて、しかも綺麗な詰み上がりでした。」

■銀腹着手の条件がかなり効いています。これが無いと、2手目玉で8筋への飛打ちで詰む地点は、81以外に82、83、85、86地点がありますね。

占魚亭さん「「2手目は玉」の条件から手順が見えました。」

■2手目が玉だと4手目は歩で、その手順前後を回避するための条件である可能性が大。初手と3手目でも同様。先手は後手の飛を取る必要があるので手順の半分くらいはすぐに見えてきますね。


正解:9

  NAOさん  piyoさん  RINTAROさん  るかなんさん
  原岡望さん  ほっとさん  桝彰介さん  はなさかしろうさん
  占魚亭さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第198回解答(1)

[2026年6月20日最終更新]
推理将棋第198回出題の198-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第198回出題  推理将棋第198回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第198回解説  担当 Pontamon

推理将棋第198回は難問だったにも関わらず13名の方々から解答をいただきました。
いつも解答ありがとうございます。


198-1 初級  Pontamon 作  4手連続左の手       10手 

「初手が歩突きで10手で詰んだ将棋だけど、4手連続で左が付く手があったよ(棋譜上)」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰み
  • 初手は歩
  • 4手連続で左の手があった(棋譜上)

出題のことば(担当 Pontamon)

 4手連続なので先手も後手も2手ずつ。何手目からの4手連続なのかを推理しましょう。

作者ヒント

 先手の左の手はひとつの駒なので2回目の手が左になるように最初の手に注意(Pontamon)

締め切り前ヒント

  後手の左の手は△52金左と最終手の角左成。先手は初形69の金を左の手2回で48へ。


推理将棋198-1 解答

▲76、△34歩、▲68玉、△88角不成、▲78玉、△68角、
▲59金、△52金、▲48金、△79角成 まで10手


(条件)
・10手で詰み
・初手は歩(初手▲76歩)
・4手連続で左の手があった(7手目▲59金左、8手目△52金左、9手目▲48金左、10手目△79角左成)

Suiri1981

Suiri1981a棋譜に左が付く手でよく見かけるのは、自分の玉頭へ左の金が上がる▲58金左や△52金左でしょう。詰まされる先手は▲58金左の後でその金を48地点へ移動することで2回目の金左をさせそうですが、後手は自陣の△52金左は指せるとしてももう一度の左の手を指すにはどの駒で指せるのかが問題になります。左の手として思い出されるのは金左の他には角左を見掛けることがありました。となると後手は先手の角を取って打って、左側の角を動かして角左を指せば良さそうです。初手は歩とのことなので▲76歩から始めて、3手目に▲58金左を指し、後手は4手目に△88角不成で角を入手すれは、6手目に角を打って、8手目は△52金左を指してから最終手で左側の角を動かして角成とかで先手玉を詰めることになるでしょう。この方針で指してみたのが参考図の手順なのですが、条件をクリアできていませんでした。まずは、▲58金左の後にそのまま58の金を48へ動かす手の棋譜は金左ではなく▲48金寄になってしまいました。Kifu for Windowsなどのアプリで指すと正しい棋譜が表示されるので気付きました。58の金を48地点へ移動する手が▲48金左になるようにするには先に▲38金の1手を指しておく必要がありました。また、後手の指し手も条件をクリアできていませんでした。先手の角を取り、角を77地点へ移動してから68地点へ角を打ち、左側の角となる68の角を△59角成として詰ましたのですが、左側の角を動かしてもこの手の棋譜には左が付きませんでした。両方の駒が同一地点へ移動できる状態で左側の駒が動かないと左が付かないのでした。着手地点に対して上下の段に分かれている駒の場合は、上や引が付くことになるので左が付くには着手地点に対して両方の駒がともに上側か下側に居る必要があるのでした。参考図の手順では、結局、左の手は3回しか指せずしかも連続にもなっていませんでした。

参考図:▲76歩、△34歩、▲58金左、△88角不成、▲38金、△77角不成、▲49玉、△68角打、▲48金左、△59角成 まで10手

失敗だった参考図の手順で気付いたのは、金左の手は斜め上に動かなくても真横に動いても左の手になる駒配置があるのが分かったことです。金が真横に動くと金寄になるとも限らなかったわけです。

それを踏まえると、59地点が空いている場合は、69の金を59地点へ移動する手が▲59金左になり、しかもその金が48へ移動する手は、49と59地点に横並びの金のうちの左の金(59地点の金)が動くと▲48金左になるということです。(49の金が48へ動く手は▲48金右ではなく▲48金直です)一方後手は88の角を取った後、68地点へ角を打つと、68と88に角が居る状態になるので、68の角を77地点か79地点に動かす手が角左になります。4手連続の左の手の条件をクリアするには、7手目の▲59金左から開始して△52金左、▲48金左と続き10手目の角左の手で先手玉を詰めれば良いことが分かります。角左の手を77地点で△77角左成としても▲同桂で取られてしまいますし、先手玉は68の角や88の角の利きに居なくて△77角左成で先手玉が詰まされる地点なので67か87になりますが、玉の退路が塞がっていないので、△77角左成で先手玉を詰ますのは無理なようです。となると最終手は△79角左成になるので、先手玉は78地点のはずです。となると初手から▲76歩、△34歩、▲68玉、△88角不成、▲78玉、△68角と進み、7手目からは▲59金左、△52金左、▲48金左、△79角左成で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「4連続左の手はすぐ決まり、解答者に優しい導入。この条件付けはシンプルながら上手い設定で「この手があったか」と感心した。」

■後手の無駄手の△52金左を指してもクレームにはならなくて、解き易いヒントにもなっていました。

はまちさん「趣向が面白い!」

■右が付く手と言えば金が思い浮かびます。角右の手が浮かばないと解けないという仕掛けでした

RINTAROさん「後手は角、先手は金しかないので、ほぼ手順は限定されている。」

■2回ずつある左の手なので、後手は角の他に無駄手の△52金左を指します。

中村丈志さん「最短距離をめざさない所が難しい。」

■本作品の罠にかかってしまったようです。▲58金左の後の48地点への金着手は▲48金寄か▲48金直の棋譜になります。なので最初の左が付く金移動は▲59金左でなければいけません。

るかなんさん「こちらも余分な手を入れることで余詰が消えてくれてますね。」

■2手連続の左の手なら、▲76歩、△34歩、▲68玉、△88角不成、▲78玉、△68角、▲58金左、△79角左成の8手詰がありますが、▲58金左は▲59金左でも良いので余詰んでますね。先後ともにもう1手ずつ左の手を指すと限定されています。
4手連続の左の手の地点と駒は正解だったのですが、最終手が△79角左だったので申し訳ありませんが不正解とさせていただきました。

原岡望さん「「左」の連続が最終盤とは。ヒントで解決。」

■初手や2手目に左の手を指せますが、連続4手なら7手目から最終手までの4手しかありませんでした。

飯山修さん「姉妹作で右4回も期待します」

■4手連続ではなく単に右の手が4回の条件だとしても11手かかりそうです。「4回の右の手のうち3手は先手の着手で、3手連続の右の手があった」の2解とか「4回あった右が付く手は連続(2手連続や手番連続)ではなかった」とかをベースにすることになるかな。
手数を増やせばきっと4手連続の右の手の手順はあるのでしょうが、手数が長くなると限定するのが大変そう。

Miyaさん「締め切り前ヒントを見てもなかなか解からなかった。やっと締め切り間際、角二枚の形がひらめきました。」

■角の場合、2枚の角は着手地点に対して同じ側方向の段に居る必要があります。先手陣内なら、一間離れて同じ8段目に居て、左の角が9段目や7段目へ移動することになります。(本問では無理ですが、角が77と48に居て、77の角が59地点へ行く可能性もあります。)

ほっとさん「風変わりな条件設定。棋譜表記の正しい理解が必要?」

■初形69地点の金が48へ移動する際、59地点を経由すれば2手とも左が付きますが58経由だと左と寄になるので棋譜表記は正しく覚える必要がありそうです。しかし、現在、将棋連盟の公式サイトが一時閉鎖されたままなので連盟の棋譜表記を確認することができないので、特徴がある棋譜をネタにした作品はしばらく控えた方がいいのかな?

桝彰介さん「初形の金と、自身と同種の駒が早く取れる角で手順を組み立てれば良いと考えたら解けました。」

■後手が先手と同様に自陣内で金を2回動かしても先手玉を詰ますことはできないので、角で左の手を指すことが推理できれば割と簡単だったことでしょう。

はなさかしろうさん「飛2枚だと左を続けるのも容易なのですが、さすがに手が足りませんでした。」

■最短の飛左は先手の9手目なので飛左を2回指すとなると少なくとも11手が必要ですね。その11手目で詰ますことができれば飛左2回の最短作は11手になりますが、飛左2回の手順は無さそうな感じです。後手なら最短で10手目に飛右や飛左を指せますが、その状態から次の11手目に詰ますことはできず、その1回目の状態からとちらかの玉を詰ますとしても遠い道のりになりそうです。

占魚亭さん「「左」が付く着手が4連続になるように上手く調整する。」

■後手は無駄手の△52金左と最終手の角左成、先手は金の経路に注意して初形69の金が48へ移動でした。


正解:11

  NAOさん  はまちさん  piyoさん  RINTAROさん
  原岡望さん  飯山修さん  Miyaさん  ほっとさん
  桝彰介さん  はなさかしろうさん  占魚亭さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第199回出題(7月10日まで)

[2026年7月3日最終更新] 締め切り前ヒント

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第199回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで7月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第199回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第199回出題  担当 Pontamon

第199回は、担当からの初級8手とけいたんさんからの中級10手と上級11手の3題です。


■本出題


■中間ヒント (6月26日 作者)

199-1初級:初手は▲76歩ではありません(Pontamon)
199-2中級:角の手はない(けいたん)
199-3上級:王手2回(けいたん)

■締め切り前ヒント (7月3日 Pontamon)

199-1初級:4手目に後手が77の歩を角で取りますが7手目にこの角を取られてはいけません。77地点の手は、初手で78地点の着手が可能な飛、金、銀の他に角、桂を加えた5種類の駒で77着手が可能です。
199-2中級:9段目の飛は先手の着手。桂頭の歩も先手の着手です。
199-3上級:香で詰む場合の棋譜は▲33香になります。


199-1 初級  Pontamon 作  もうすぐ七夕         8手

「7手目に77地点の手を指したら8手目の駒打ちで詰まされた。初手の7筋の手が悪かったのかな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 8手目の駒打ちで詰み
  • 7手目は77地点の手
  • 初手は7筋

199-2 中級  けいたん 作  9段目に飛         10手 

「10手で詰みか」
「9段目に飛の着手があったな」
「桂頭に歩の着手があったね」
「最終手は駒を打つ手だったな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰み
  • 9段目に飛の着手あり
  • 桂頭に歩の着手あり
  • 最終手は駒を打つ手

199-3 上級  けいたん 作  香でも詰み         11手 

「桂の着手まで11手で詰みか」
「最終手は香でも詰みだね」
「不成が2回あったな」
「端に駒を打つ手があったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 桂の着手まで11手で詰み
  • 最終手は香でも詰み
  • 不成2回
  • 端に駒を打つ手あり

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第197回解答(3)

[2026年5月29日最終更新]
推理将棋第197回出題の197-3の解答、第197回出題の当選者(piyoさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第197回出題  推理将棋第197回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


197--3 上級  るかなん 作  予言者           12手 

「最終手54香で詰んだんだ。」
「ということは9手かな?」
「いや、12手。こちらが勝ったんだけど不気味な相手でさ、指そうとしたのと同じ駒種を直前に指してきたんだ。」
「偶然じゃないの?」
「4回もだよ?しかも駒種が合わないときも全部同じ筋に指してきてさ。予言でもしてるんじゃないかって。」
「予言に夢中で負けてたら世話ないけどね。」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 12手で詰み
  • 最終手は54香
  • 後手の手とその直前の先手の手が同じ駒種になる組み合わせが4つ
  • 後手の手とその直前の先手の手で、駒種と筋のどちらも一致しない組み合わせはない

出題のことば(担当 Pontamon)

 後手の手は駒種マネの手が4回と筋マネの手が2回。先手の手に制約は無いので駒種や筋マネをしてもしなくてもいいです。

作者ヒント

 成も予言(るかなん)

締め切り前ヒント

 駒種の予言は、初手、7手目、9手目、11手目で順に歩、角、馬、香。


推理将棋197-3 解答 担当 Pontamon

▲76、△34、▲68飛、△66角、▲58玉、△57角不成、
▲11成、△66成、▲12、△99、▲48、△54香 まで12手


(条件)
・12手で詰み
・最終手は54香(12手目△54香 まで12手 )
・後手の手とその直前の先手の手が同じ駒種になる組み合わせが4つ(初手▲76歩-2手目△34歩、7手目▲11角成-8手目△66角成、9手目▲12馬-10手目△99馬、11手目▲48香-12手目△54香)
・後手の手とその直前の先手の手で、駒種と筋のどちらも一致しない組み合わせはない(筋が同じ:3手目▲68飛-4手目△66角、5手目▲58玉-6手目△57角不成)

Suiri1973

Suiri1973a最終手が△54香と分かっているので、詰み上がりの形を考えるのが手っ取り早そうです。会話では9手目の▲54香で詰む形を想定したようですが、この詰み上がりは飛角サンドイッチの形で飛の代わりに香を使うものです。たとえば、▲76歩、△34歩、▲22角不成、△52玉、▲11角不成、△54歩、▲51角、△55歩、▲54香の手順ですが、本問では54香は12手目の後手の手とのことです。そうなると、△54香の利きが先手玉へ届くには57地点の歩が邪魔になります。4手掛けて▲53歩不成とすれば歩の裏の54地点へ香を打てば良いのですが、手数が足りません。となると、後手が57地点の歩を取る必要がありそうです。それを踏まえて、△59角と△54香で▲58玉を詰めてみたのが参考図の手順になります。条件通り同種の駒の手は4回ですが、同筋着手が2回ではなく3回になっているため手数オーバーの14手になっているので失敗でした。同筋着手の3回目となった▲12馬、△同飛の2手を指さなければ12手で済むのですが、11地点に馬が居る状態で△54香の王手をしても▲55馬の移動合いができてしまうので馬をゾロ目地点から外す必要がありました。

参考図:▲76歩、△34歩、▲77角、△66角、▲58玉、△57角不成、▲11角成、△68角不成、▲59香、△同角不成、▲12馬、△同飛、▲18香、△54香 まで14手

香角サンドイッチの形でないとすると、▲55玉を△54香で詰める形でしょうか?玉の両脇は△33桂と△73桂で抑えて、△57角などで46地点と66地点を抑えれば詰みますが、手数はかなりオーバーするし、同種の駒や同筋着手の条件を守ることはできません。接近戦も遠距離砲も上手く行かない感じですが、他の詰み形はないでしょうか?遠距離砲での合い利かずの一種になりますが、玉尻の角を必要としない詰み形がありました。それは香単騎詰めです。これなら玉尻へ角を配置する手間は不要で、香を持ち駒にすれば、あとは先手の協力手で詰み形を作って貰えればいいだけです。香単騎の最短手数は11手で形は決まっています。玉の両脇は飛か香で固めて、玉が横へ逃げれないようにします。斜め前や斜め後ろも自駒で固めてあればOKです。つまり、▲58玉の両脇の48地点と68地点は飛か香で、57の歩が居なくなっていりば△54香の香単騎の詰み形になるわけです。もちろん先手に持ち駒があると合駒ができてしまうので持ち駒なしである必要があります。最終手の12手目が△54香なので直前の11手目は5筋の着手か香の着手のはずです。5筋の着手なら▲58玉ですが、香の着手であればどちらかの玉腹へ香を打つ手になるはずです。もし、隅の香を動かす手であれば7手目までに後手の飛を取って9手目に48か68へ飛を打たなければ詰み形を作れません。後手の飛を取るには▲76歩、▲55角、▲82角成の3手が必要で、あとの手は▲68飛、▲48飛打で11手目に▲18香は指せず▲58玉とすれば5筋の手の△54香を指せるはずですが82地点の馬を▲92馬として55地点への利きを外す手を指せません。となると、先手は後手の香を取って11手目に48か68の玉腹へ香を打つ手になるはずです。後手も先手の香を取って12手目に△54香を指すわけですが、互いに相手の香を取るのに手っ取り早い角を出撃させたいのですが、双方の角がぶつかってしまうので互いの角の手順を考える必要があります。角を出陣させるなら初手から▲76歩、△34歩の2手は確定でしょう。互いの角がぶつかるのでどちらかの角を対角線上から外す必要がありますが、後手は57地点の歩を取る必要があるので、△66角から△57角不成で歩を取る手順が良さそうです。4手目が△66角なら3手目は角の手か6筋の手を指すことになります。角が移動できるのは▲77角だけなので3手目から▲77角、△66角とすると6手目の△57角不成のための5手目は77へ動かしたばかりの角を▲88角と戻すか▲58玉と上がる手を指すことになります。どちらにしても7手目は▲11角成・不成で香を取ることが出来、8手目は99の香を取りに行くために△66角成・不成で対角線上へ角を戻す手を指すことになります。これで10手目に99地点の香を取って12手目に△54香と打つことができます。11手目は48か68へ香を打つ手ですが9手目は何でしょう?先手が11の香を取った角/馬が11地点に居たままでは12手目の△54香に▲55角/馬で移動合いができてしまうので、11の香を取る7手目は▲11角成として9手目は55地点への利きを外す▲12馬になります。利きを外すと言っても▲21馬で桂を取ってしまうとその持ち駒の桂で△54香に対する合駒が可能になるので▲12馬が正解です。9手目が▲12馬の馬の手なので10手目に99地点の香を取る手も馬の手である必要があるので8手目は△66角成で対角線上へ角成で戻る手になります。先手は7手目に11の香を取って、9手目に11地点の馬を12へ移動し、11手目に48か68へ香を打つ手順が確定しました。香を打つのは玉腹なので5手目までに▲58玉を指しておく必要があるので5手目は▲58玉で6手目は同じ筋の手の△57角不成になります。ここまでに玉腹への飛の手の話が出て来ていませんでしたが、確定していない先手の手は3手目なので3手目が▲68飛なら4手目の△66角が同じ筋の手になるのでピッタリです。3手目から▲68飛、△66角、▲58玉、△57角不成、▲11角成、△66角成、▲12馬、△99馬と進み、11手目の香の打ち場所は▲48香で12手目の△54香で詰みとなりました。

この香単騎での詰み形は過去におもちゃ箱や詰将棋パラダイスでの出題はなく、mixiでの研究で11手の2作が存在しているだけのようです。締め切り前ヒントで詰み形を明かそうかと思いましたが明かさなかったので難問になったようです。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

るかなんさん(作者)「最終手を明かした手順を出題しようとしてこうなりました。12馬の感触はどうでしょうか。」

■▲12馬が控えているので後手が99の香を馬で取るための準備の△66角成も意表を突かれる手。

RINTAROさん「詰め上がり図の予想はつくので考えやすいが、組み合わせパズルは簡単ではない。」

■香単騎というヒントが出たとしても詰み上がり図を頭に描けるかどうかがカギ。予想がついていたとは凄い!

NAOさん「76歩~68飛の序が盲点。香取りと5筋歩取りの両立が難しくヒント待ちとなった。
予言というよりは後手が真似してるだけなので、不気味なのは後手ですね。」

■先手からすれば、駒種真似と筋真似将棋を指されている感じで不気味。

piyoさん「3問目は締め切り前ヒントを見てもすぐわからず。馬でないといけない理由から想像して解こうとしましたがなかなかあたりがつかず、結局あまり意識せずに解いていった結果最後に意味がわかるという感じでした。」

■理詰めで解けなくても、カラクリが後て分かって納得するのも推理将棋の一部。

原岡望さん「一見とても駄目だと思ったが、詰上がりを思いつき、盤駒持ち出して何とか解決」

■盤駒持ち出して何とか解決⇒と言うことは通常は暗算ということですね。詰将棋が苦手な担当にはKifu for Windowsが必須です。

はなさかしろうさん「最終手条件から詰め上がりは予測できましたが、駒種と筋は妙に緩い条件です。12馬が味の良い手でした。」

■担当は、21馬でも良さそうだと勘違いしました。桂を取ったら合い駒に使えるので、駒を取らずに55馬の移動合いも外せるのは12馬しかなかったのでした。

ほっとさん「双方が香を取るとは思わなかった。」

■先手が取った香の使い道が閃かないと、先手の香取りは推理から除外してしまいますね。

飯山修さん「定番の59角型の54香かと思ったが条件を満たせないので直前ヒント待ちにしたら全く違った。しかも11手目の香の手が判らない。(無駄手かも)
また9手目の馬に意味を持たせるのも大変。泥沼にはまったようなので諦めます。」

■11手目の▲48香は△54香の香単騎詰を実現するために必要な協力手でした。

桝彰介さん「分かりませんでした。最終手が明かされてて解けそうだったので残念です。」

■香単騎のヒントがあったら解けたかなぁ...。


正解:8

  RINTAROさん  NAOさん  piyoさん  原岡望さん
  はなさかしろうさん  るかなんさん  ほっとさん
  テイエムガンバさん


(総評)

RINTAROさん「1、2、3、それぞれ30分といったところ。」

■30分ずつとは参りました。

NAOさん「恒例(?)となりつつある余詰手順探索ですが、今回は幸いにもその必要がなく、久々にヒント待ちとなりました。」

■締め切り前ヒントで香単騎詰を明かそうかどうかと悩みました。

原岡望さん「4月は詰パラの2題すんなり解け安心していたら3題目に手こずり結局降参。5月号も最初の問題解けず。こちらは後回しになりました。全問ヒント頼み。今回は9日午後の解答です。
追記: 詰パラはとりあえず1題解けて全敗は免れやれやれ。プルーフゲームも1題クリヤしました。伊藤二冠は解答休止のようです。本業に差し障ることに気づいたのでしょうか。」

■担当も詰パラ5月号の1問目の9手が最難問でした。別の筋が見えてしまって引き摺られました。

るかなんさん「今回は直前ヒント頼りでした。」

■香単騎を明かさなくても良かったみたいですね。

ほっとさん「久しぶりの余詰なし?」

■おかげさまで本来あるべき通常状態に戻れました(^^;

桝彰介さん「初級にギリギリまでかかったので、今月は1問だけでした。難しかったです。」

■上級は初めて出題された詰み形なので今回は難しかったと思います。


推理将棋第197回出題全解答者: 11名

  中村丈志さん  RINTAROさん  NAOさん  piyoさん
  原岡望さん  はなさかしろうさん  るかなんさん  ほっとさん
  飯山修さん  桝彰介さん  テイエムガンバさん

当選: piyoさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください

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推理将棋第197回解答(2)

[2026年5月25日最終更新]
推理将棋第197回出題の197-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第197回出題  推理将棋第197回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


197-2 中級  Pontamon 作  最終手は初手の駒      10手 

「7手目に玉以外の駒で9段目の駒を取って10手で詰んだ対局の最終手は初手で動いた駒と物理的に同じ駒だった」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰み
  • 7手目に玉以外の駒で9段目の駒を取った
  • 最終手は初手で動いた駒と物理的に同じ駒

出題のことば(担当 Pontamon)

 後手は初手の駒を取って使うので初手は玉ではありません。また、初手で動かせない駒は対象外です。

作者ヒント

 7手目に39地点の後手の駒が取られます(Pontamon)

締め切り前ヒント

 初手で動いた駒は飛。2回の駒打ちはどちらも9段目。


推理将棋197-2 解答 担当 Pontamon

78飛、△34歩、▲76歩、△88角成、▲48銀、△39角
同金、△78馬、▲58金、△69飛 まで10手


(条件)
・10手で詰み
・7手目に玉以外の駒で9段目の駒を取った(6手目△39角-7手目▲同金)
・最終手は初手で動いた駒と物理的に同じ駒(初手▲78飛、8手目△78馬、10手目△69飛)

Suiri1972

Suiri1972a過去作には初手と最終手の棋譜が同じという作品がありました。今回はそれよりも少し緩い条件で、初手の駒と最終手の駒が物理的に同じ駒という条件です。10手で詰むので初手は先手で10手目は後手の手になるので、後手は初手で動いた駒を取って、それを打って使うことになります。初手と最終手が同じ棋譜という作品では、確か初手は▲68金だった記憶が薄っすらあります。そこで7手目に9段目の駒を取るという条件も頭に入れて初手▲68金から指してみたのが参考図の手順になります。7手目に9段目の駒を取るということは後手は6手目までに9段目への駒打ちの手を指さなければいけないのですが、最短で駒を取れるのは4手目で取れる駒は歩、桂、角の3つだけです。歩や桂を取っても9段目へ打つことはできないので、必然的に4手目に取る駒は88の角で、6手目に9段目へ取った角を打つこちになります。8手目は最終手で打つ68の金を取る手になりますが、88地点と68地点では離れているため、△88角成で先手の角を取って馬になっていても68地点の金は取れません。したがって5手目は8手目に金を取って貰うために▲77金と金を移動しておくと8手目に角で77地点の金を入手できるわけです。最終手の金打ちは77地点の角か馬を支えにして68地点か59地点への金打ちで先手玉を詰めることになります。この方針で指してみたのが参考図の手順になります。6手目に角を69地点へ打ってそれを▲同玉で取らせて条件をクリアするとともに最終手で金を打つ59地点を空けることができているのですが、条件をよくよく確認してみると、7手目に9段目の駒を取るのは玉以外の駒と指定されていましたので参考図の手順は失敗になります。

参考図:▲68金、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲77金、△69角、▲同玉、△77角成、▲38金、△59金 まで10手

後手が6手目に9段目へ打つことができる駒は角であることは動かしがたい事実ですが、その角を先手が7手目に玉以外の駒で取るにはどのような場合があるのかをじっくりと考えてみます。5手目は角打ちのためのスペースを空ける手でありそこへ6手目に打った駒を7手目に同の手で取ることになりますが、玉以外の駒で9段目を横移動できるのは金だけなので、5手目は銀か玉が動く手で、6手目は39か59か79の空いたマスへ角を打って、7手目は▲同金で打たれた角を取る手を指すことができます。初期配置69の金は初手で▲68金へ動いているので、5手目は▲38銀として6手目が△39角で7手目は▲同金で39地点の角を取ると39の金と384の銀が壁になっていて詰めるには持って来いな気がしたものの実際には玉周りがガラガラになって玉は容易に逃げることができそうです。そこで捻り出した手順は、▲78金、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲68銀、△79角、▲同金、△同角成の手順で先手玉に迫り、▲58飛の退路を埋める手に△59金と打って詰んだかと思いきや、玉の退路の48地点を埋める▲48角が間に合っていませんでした。

どうやら初手が金だと上手く行かないのでしょうか。金以外で攻める手に適しているのは飛でしょう。初手の▲78飛を△88角成からの△78馬で取って△69飛で詰ますにはどのような駒配置と手順になるか考えてみます。初手から▲78飛、△34歩、▲76歩、△88角成はほぼ確実で、後手は次の6手目に角を打ちます。最終手では69地点に飛を打ちたいので69地点に居る金が邪魔だからと言って5手目に▲68金などで69地点を空けて6手目に△69角と打つとその角を取れるのは59の玉か68の金のどちらかですが、7手目は玉以外の駒で9段目の駒を取る必要があるので▲69金と金が戻ってしまうと69地点を空けた意味がなくなります。ということは、▲48角が間に合わなかった先ほどの手順を参考にして、5手目は▲48銀として39地点を空け、6手目の△39角に▲同金とすれば玉の退路の48地点が埋まります。8手目は待望の△78馬で飛を取る手です。9手目は飛の打ち場所の69地点を空けるとともに69地点への利きを外して玉の退路の58地点を塞ぐ一石三鳥の▲58金で10手目の△69飛で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

RINTAROさん「88で取って39で捨てるしかない。」

■4手目に88の角を取って6手目に9段目へ打たないと7手目条件を満たせません。どの筋へ打たすのかは先手が決めれるのですが、29以外は何処でも可能。角の打ち場所を探すのは遠回りになってしまいます。

NAOさん「大駒2枚取り。角は金に取らせる。
出題文中の「物理的」は違和感の残る不自然な表現と感じました。将棋盤上に物理はあるのか?そのままでは意味不明ですし補足説明が要るようでは他の言葉に置き換えた方がよいと思いました。」

■将棋に力学とか電磁気学、熱力学などの物理学の領域はありませんが、日常会話では「物理的に」とか「論理的に」という言葉は使われていると思います。そもそも担当が理系だからの思い込みなのかも。あっ、「駒のワープ」とかは将棋でも使われていますね。
「同じ駒」では曖昧なのでいろんな解釈が可能なので「物理的に同じ駒」としましたが、「初手で指した駒を後手が取って、その駒を最終手で打った」なら良かったのかな。

原岡望さん「無駄手の7手目で解決」

■6手目の△39角を7手目の▲同金で取らなくても詰みになりますが先手の手数が余るので取らせました。

はなさかしろうさん「どちらも達成がやや難しい2条件の連立でした。プルーフゲーム的な印象で、かなり理詰めで解けて楽しかったです。」

■攻めに使えそうな取った角を即捨てるという理不尽な条件なので、逆にそれが理詰めで解くカギになります。

るかなんさん「手数を短くすると余詰が出るとはなかなかに奇っ怪。」

■▲78飛、△34歩、▲76歩、△88角成、▲48銀、△78馬、▲58金左、△69飛 の8手で詰みますが、48地点の金銀非限定や58地点着手との手順前後、68銀型などの詰み形もあり、8手での限定条件が難しくなる△78馬と△69飛の詰み形でした。

ほっとさん「無理にひとつの文にまとめない方が良いと思う。」

■合いの手を入れる相手の会話が思い付かない場合は、一人の話者の1回の独り言で済ましてしまう傾向があります。

飯山修さん「"物理的に同じ"の真意を忘れていて38銀から始めて57銀で詰まし88角の非限定が不思議だった。その後、この表現が使われた前例を思い出し78飛でなければダメと判った。私的には"帰属が同じ"というような表現が位置的ニュアンスが最初に通じる気がする。(どちらもこの飛車は2八出身みたいな)」

■「物理的」の表現が使われた過去作は、ぬさん作の「132-5 中級 何筋の歩成?」ですね。短評を見ると、当時は担当も「同一」で充分だと考えていたようですが、「物理的」の表現の方が明確なので吸収したようです。
投稿されている在庫の中に「物理的」が条件で使われている作品があります。さて、どうしようか...。

桝彰介さん「分かりませんでした。3九地点で後手の駒を取らせて先手玉を詰ませる手順が思い付きませんでした。」

■先手玉を詰めるには、88地点に残っている角か馬の他に駒を取って使う必要があるので、初手▲78飛と4手目△88角成からの8手目△78馬が見えれば解けたはずです。


正解:9

  RINTAROさん  NAOさん  piyoさん  原岡望さん
  はなさかしろうさん  るかなんさん  ほっとさん
  飯山修さん  テイエムガンバさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第197回解答(1)

[2026年5月23日最終更新]
推理将棋第197回出題の197-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第197回出題  推理将棋第197回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第197回解説  担当 Pontamon

推理将棋第197回は11名の解答者から解答をいただきました。いつも解答ありがとうございます。


197-1 初級  けいたん 作  銀頭と銀尻          9手 

「9手で詰みか」
「不成はないね」
「先手に6筋の着手が2回あったな」
「銀頭と銀尻の着手があったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手で詰み
  • 不成なし
  • 先手に6筋の着手2回
  • 銀頭と銀尻の着手あり

出題のことば(担当 Pontamon)

 同じ銀の頭と尻への手なのか、別々の銀の頭と尻への手なのでしょうか?

作者ヒント

 飛の手あり(けいたん)

締め切り前ヒント

 銀頭の手は2手目、銀尻の手は6手目と7手目の2回。


推理将棋197-1 解答

▲76歩、△32飛、▲66角、△72銀、▲93角、△71金
同馬、△42銀、▲62金 まで9手

(条件)
・9手で詰み
・不成なし(5手目▲93角成)
・先手に6筋の着手2回(3手目▲66角、9手目▲62金)
・銀頭と銀尻の着手あり(銀頭:2手目△32飛、銀尻:4手目△72銀-6手目△71金/7手目▲同馬)

Suiri1971

Suiri1971a銀尻への手を指すには銀を上へ動かさなければ銀尻に空間を作ることができません。初期配置の銀の位置は角筋になっているので銀が真っ直ぐ上に上がれば、31地点や71地点へ角を移動すれば銀尻の手になります。6筋の着手条件があるので、△72銀に▲71角不成として△61玉を頭金の▲62金で仕留める形が思い浮かびます。この方針で指してみたのが参考図の手順です。銀頭の手は31の銀頭へ唯一指すことができる△32金が8手目を埋めるのに丁度よいタイミングになっていました。これで解けたと思ったのですが、条件を確認してみると6筋の着手条件は先手が着手でしたし、不成なしの条件もクリアできていませんでした。

参考図:▲76歩、△72銀、▲44角、△71金、▲53角不成、△61玉、▲71角不成、△32金、▲62金 まで9手

後手の銀が真っ直ぐ上がれば、銀が初期配置で居た地点が銀尻になり、しかもそこは角筋なので先手の角で銀尻の手を指すことが出来るのでその手筋を採用するのは正しいように思われます。不成なしの条件なので銀尻への角の手は角成でなければいけないですが、馬になったことにより隣の金を取ることができます。銀頭の手は後手玉が馬から逃げて行って銀頭の手を指す方針で指してみると、▲96歩、△54歩、▲97角、△32銀、▲31角成、△62玉、▲41馬、△72玉、▲64金、△14歩、▲63金のように先手が6筋の手を2回指して後手玉を詰ますことはできるのですが、手数オーバーの11手になってしまいます。逆パターンの▲76歩、▲44角から▲71角成、▲61馬だと先手は6筋の着手を1回しか出来ず、手数を縮めることもできません。しかし、よくよく考えると、先手が6筋の着手をしつつ銀尻地点の71を目指す経路がありました。▲76歩、▲66角、▲93角成、▲71馬です。9手詰での先手の着手は5回なのでこの4手を掛けて71地点へ行けても残り着手は1手だけなので、その手で詰める必要があります。しかもその手は6筋の着手である必要があります。71地点に居る馬が6筋へ動いても馬単騎での詰みはないので、71地点へ行くまでに最終手での6筋への駒打ちで詰むような駒を入手する必要があります。5手目は▲93角成なので、2手目が△94歩で4手目が△93桂や△93香なら香か桂を取ることはできますが、この手順だと82の飛が邪魔で7手目に▲71馬を指せません。6手目が飛を移動する手なら▲71馬を指せますが△72銀を指していないので銀尻の手にはなりません。参考図の手順のように△72銀、△71金で71地点に金がある状態で▲71馬を指す必要がありそうです。その為には82地点の飛が邪魔なので2手目は飛移動の手が良さそうです。初手から▲76歩、△飛移動の手、▲66角、△72銀、▲93角成、△71金、▲同馬と進みます。後手玉は居玉のままなので最終手の9手目は▲62金の金打ちになりますが、2手目で移動した飛が62地点へ利いていると△同飛があるし、▲62金に△42玉と逃げる手もまだ排除されていません。玉が4筋へ逃げれないように4筋に壁ができている必要がありますが、2手目が△42飛では▲62金を△同飛とされてしまうので42地点を埋める駒は△42銀のはずです。銀頭への着手条件が残っていますが、2手目に△32飛と銀頭へ飛が移動していれば8手目に△42銀を指して4筋に壁を作り9手目の▲62金で詰ませることができました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

中村丈志さん「6筋の手と言われなければ、6六角が思いつかなかったかも。」

■単に6筋着手2回だと、▲76歩、△34歩、▲22角成、△92香、▲52角、△62銀、▲61角不成、△32金、▲52金 という手順があるので「先手」が指定されています。(不成なしになっているので余詰ではありませんが)
先手の序だと、▲66歩、▲66角、▲68銀、▲68飛など66地点か68地点に目が行くことになり解き易くなっていたはずです。

RINTAROさん「先手6筋2回の条件が厳しいので、66角から93角成の筋を追ったら、あっさり詰みました。」

■後手陣の6筋への先手着手が9手目か7手目なら、序で指せて有効そうなのは▲66角ですね。

NAOさん「2手目の銀頭と6,7手目の銀尻。6筋2回の縛りが利いて解決。」

■先手の6筋2回の条件が効いています。

原岡望さん「銀尻2回から取る手を思い付き解決」

■銀尻条件があると1回だと思い込み易いので2回あると意表を突かれます。

はなさかしろうさん「6筋2回で先手の角馬のルートがなんとなく見えてきます。」

■▲66角から▲93角成のルートが見えたら簡単。

るかなんさん「先手の銀の周りでぺたぺたやっていました。後手玉詰ますなら後手陣に入るべきだった。」

■攻める側が自陣の手(無駄手?)を指していては間に合わなくなりますね。1桁手数の場合は特に。

ほっとさん「暗算に手頃。」

■詰将棋が不得意な担当も、9手ならどうにか暗算ができるようになりました。

飯山修さん「先手が6筋2回の9手過去問を検索するとパラ442と502が出てくるがこれらには銀頭と銀尻両方はない。しかし502は工夫すれば銀頭が実現すると判明。」

■担当が記録しているエクセル表では、パラ442では6筋着手1回、502では0回。担当の記録間違いかなぁ。
mixi502番の2手目△42飛を銀頭の△32飛として8手目に△42飛にして別の詰み形にすることはできましたが、mixi502番にはそもそも6筋着手がないので検索に引っ掛かって来ません。狐につままれた感じです。

桝彰介さん「締切日の夜にお風呂入ってる時に閃きました。盤面を大きく使うんですね。」

■推理将棋の解図に限らず、行き詰った時には視点を変えるとかリラックスするための入浴が効果がありそう。


正解:11

  中村丈志さん  RINTAROさん  NAOさん  piyoさん
  原岡望さん  はなさかしろうさん  るかなんさん  ほっとさん
  飯山修さん  桝彰介さん  テイエムガンバさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第198回出題(6月10日まで)

[2026年6月24日最終更新] 198-3解答、第198回出題当選者

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第198回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで6月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第198回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第198回出題  担当 Pontamon

推理将棋第198回は、担当の初級、けいたんさんの中級、るかなんさんの上級の3題ですが、手数はそれぞれ10手、11手、12手となっており難易度は高くなってしまいました。ひと昔前なら全問とも上級になっていたことでしよう。
初級の10手は棋譜に左が付く手が4手連続です。中級の11手は銀腹の着手が2回です。上級の12手は先月と同じく54香で詰むのですが今回は先手が着手した駒種や筋と一致する手を後手は指さなかったようですが、1文字だけ一致していたようです。

【作品募集】

順調に行けば7月出題が第200回となります。
200回記念の作品を募集します。
200に因んだ作品や7月出題と絡めて七夕絡みで77の着手条件や既作7手の条件違い等々奮ってご投稿いただければと思います。


■本出題


■中間ヒント (5月27日 作者)

198-1初級:先手の左の手はひとつの駒なので2回目の手が左になるように最初の手に注意(Pontamon)
198-2中級:馬の手2回(けいたん)
198-3上級:王手に逃げる手で応じた(るかなん)

■締め切り前ヒント (6月3日 Pontamon)

198-1初級:後手の左の手は△52金左と最終手の角左成。先手は初形69の金を左の手2回で48へ。
198-2中級:銀腹の81の桂を取り、81への飛打ちまで。
198-3上級:先手玉は連続ではない3手をかけて56へ。


198-1 初級  Pontamon 作  4手連続左の手       10手

「初手が歩突きで10手で詰んだ将棋だけど、4手連続で左が付く手があったよ(棋譜上)」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰み
  • 初手は歩
  • 4手連続で左の手があった(棋譜上)

198-2 中級  けいたん 作  8筋に飛を打つ       11手 

「8筋に飛を打つ着手まで11手で詰みか」
「2手目は玉の着手だったね」
「銀腹の着手が2回あったな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 8筋に飛を打つ着手まで11手で詰み
  • 2手目は玉の着手
  • 銀腹の着手2回

198-3 上級  るかなん 作  夢見人           12手 

「12手目に54香で詰んだんだ。」
「また何か予言めいたことでもされた?」
「いや全然。こちらの手と直前の手で同じ駒も筋も一度もなかったし、全然合って…ああいや、1文字だけ一致してるか。」
「全部外してたら逆に気色悪い話になるところだったね。」
「あと成る手はなかったし、先手は同じ駒を連続して指すこともなかったね。」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 12手で詰み
  • 最終手は54香
  • 後手の手とその直前の手で、駒種または筋が同じ着手はなし
  • 後手の手とその直前の手で同じ文字の組み合わせは、棋譜全体で1文字だけ
     ※筋・段両方算用数字で記載すること
  • 先手は同じ駒を連続して動かす手なし
  • 成る手なし

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第196回解答(3)

[2026年4月25日最終更新]
推理将棋第196回出題の196-3の解答、第196回出題の当選者(桝彰介さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第196回出題  推理将棋第196回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


本作は、不詰条件での公開⇒作意の変更なしでの問題文の差し替え⇒余詰修正⇒余詰再修正⇒作意の記述間違いに気付いたのでその間違っている作意を導き出せるように条件の解釈の註釈を追加し、出題予定だった作意は幻となり最終的には複数解がある不完全作となりました。
結果稿を書いていて最後の最後にはなさかしろうさんからの解答を見て、幻の作意自体も余詰作だったことが判明しました。
あらゆる間違いをおかしてしまった問題作になりました。粗検、大変申し訳ありませんでした。
この結果稿は、本来出題するはずだった幻の作意についての解説になります。


196-3 上級  Pontamon 作  右と左の詰みが計4つ    19手 

「棋譜に右や左が付くのはどんな場合か知ってるかい?」
「着手地点へ動ける同種の駒が着手地点に対して左右の筋に分かれている時だろう?」
「その同種の駒配置の段も関係してくるんだよ。左右の筋のほかに上下に分かれた段だと左・右ではなく上・引で区別するんだ。同種の駒が着手地点と同じ段なら左・右だね」
「で、何なの?」
「ごめん、ごめん。19手目に詰める手が4つあって、それら全てが右か左が付く初の不成の手という珍しい形だったんだ」
「へぇ、そうなんだ。でも、それだけじゃ分からないなぁ」
「それでどの手を指したの?」
「打った駒がそのまま19手目に動いたよ」
「その他はどんな進行だったの?」
「2手連続での同じ筋への着手が5回あったうちの1回は駒打ちに駒打ちで応じる手だったよ。あと、自分の歩以外の同種の駒が横並びになる手が2回あって、終局時には隅に大駒が居たから隅の手はあったけど都(55地点)の手は無かったよ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 19手目に初の不成の手で詰んだ
  • 19手目に後手玉を詰める手が4つあり、それら全てが右か左が付く不成の手
  • 打った駒がそのまま19手目に動いた
  • 2手連続での同じ筋への着手が5回あったうちの1回は駒打ちに駒打ちで応じる手だった
  • 自分の歩以外の同種の駒が横並びになる手が2回あった
  • 55地点の手は無く、終局時、隅に大駒が居た

出題のことば(担当 Pontamon)

 1種の駒で左右の詰み10個の形もあり、複数種の駒なら12個も可能。さて本問の4個の詰みの駒種とその数は?

作者ヒント

 2手連続で同じ筋への駒打ちだけの筋あり。3手連続同筋着手を2手連続が2回とカウントしたり2手連続着手としてカウントできません(Pontamon)
 ※出題稿の作意の記載が間違っていたので、3手連続同筋着手を2手連続着手としてカウント可能として、複数解がある不完全作になりました。

締め切り前ヒント

 同じ筋の2手連続着手は3筋が2回で、4筋の2回では後手の手は2回とも玉です。2筋の駒打ちで先手は桂を打ちます。

修正等
・当初の出題条件では不詰だったため問題文を差し替えました。出題ページの取り消し線付きの黒字の会話と条件が元の公開原稿です。
・余詰修正:「終局時、隅に大駒が居た」を追加
・余詰再修正:「55地点の手は無い」を追加


推理将棋196-3 解答 担当 Pontamon

出題時の作意
36歩、△34歩、▲37桂、△42玉、▲45桂、△51金左
▲76歩、△33桂、▲角成、△41玉、▲43馬、△99角成、
▲77桂、△12香、▲65桂、△11馬、▲25桂、△22香
33桂右不成 まで19手

出題するはずだった幻の作意
※3手以上連続同筋着手は2手連続同筋着手ではない場合
36歩、△34歩、▲76歩、△33桂、▲37桂、△42玉、
45桂、△51金左、▲33角成、△41玉、▲43馬、△99角成、
▲77桂、△12香、▲65桂、△11馬、▲25桂、△22香
33桂右不成 まで19手


(条件)
・19手目に初の不成の手で詰んだ(19手目▲33桂右不成)
・19手目に後手玉を詰める手が4つあり、それら全てが右か左が付く不成の手(▲33桂右不成、▲33桂左不成、▲53桂右不成、▲53桂左不成の4通り)
・打った駒がそのまま19手目に動いた(17手目▲25桂-19手目▲33桂右不成)
・2手連続での同じ筋への着手が5回あったうちの1回は駒打ちに駒打ちで応じる手だった(初手▲36歩-2手目△34歩、4手目△33桂-5手目▲37桂、6手目△42玉-7手目▲45桂、10手目△41玉-11手目▲43馬、17手目▲25桂-18手目△22香)
・自分の歩以外の同種の駒が横並びになる手が2回あった(8手目△51金左、18手目△22香)
・55地点の手は無く、終局時、隅に大駒が居た(16手目△11馬)

Suiri1963

Suiri1963a棋譜に左右の文字が着く手として良く目にするのは△52金右のような金の着手でしょう。金2枚が同じ段に1間離れている場合、たとえば▲43金と▲63金だと左右が付く着手は▲53金右、▲53金左、▲52金右、▲52金左の4通りがありますが、△51玉を詰ませることができるのは52地点への着手2通りだけです。金2枚では2通りしか無さそうですが、他の駒なら左右が付く手だけでもっと多くの詰まし方があるでしょうか?そこで考えてみたのが参考図の左右対称な駒配置です。この場合、25地点の飛や85地点の飛が動くと空き王手での詰みになり、飛が動ける地点は5地点だけに制限されているので棋譜には必ず右か左が付き、計10通りの詰みになっています。飛の手以外の▲44桂は△41玉、▲43香成や▲42香成は△同玉や△同金、△同銀で取ることができます。また、持ち駒を打つ王手ではどの手も詰みません。▲41銀や▲42金は△同金ですし、▲43銀や▲43金,▲44桂打の王手には△41玉と逃げます。結局、詰む王手は全て右や左が付く飛の手になっていますが本問の条件である左右が付く詰みが4つだけに合わないので、詰む手を減らす必要があります。たとえば、後手の駒配置が△51玉、△41桂、△61桂と△43銀で先手は▲32龍と▲72龍の配置で持ち駒が無い時、52地点は43の銀が利いているので▲42飛右成、▲42飛左成、▲62飛右成、▲62飛左成の4通りの詰みになります。しかし、この駒配置(参考図)を実現するには18手では足りません。1種類の駒2枚で左右が付く手での詰みが4つだけを実現するのは無理なようです。

次は飛ではなく角2枚で左右が付く4つの詰みを考えてみると、△52玉、△41銀、△61銀、△43歩、△63歩の後手の駒配置に対して先手は▲42角と▲62角の2枚だけの配置の場合、▲51角右成、▲51角左成、▲53角右成、▲53角左成の4通りの詰みになりますが、この場合も18手で4通りの詰みがある駒配置を実現できません。(※NAOさんが実現しました)
42地点と62地点の角の代わりに銀の場合はどうでしょう。後手は△52玉の他に△41金、△61金、△43歩、△63歩の配置であれば、▲53銀右不成、▲53銀右成,▲53銀左不成、▲53銀左成の左右が付く4通りの詰みになります。この形であれば駒配置に手数は掛からないかもしれません。例えば指してみると、▲76歩、△54歩、▲44角、△62銀、▲同角不成、△52玉、▲53角不成、△42銀、▲同角不成、△34歩、▲62銀、△66角、▲33角不成、△99角成、▲42銀、△44香のように16手で準備が整い、同筋の2手連続着手も5回あって1回は同筋への駒打ちに駒打ちで応じる手になっていて、終局時に隅に大駒を配置できています。しかし、残念ながら同種の駒が横並びになる手がありません。玉腹の銀ではなく4段目の銀にしてみた手順、▲76歩、△54歩、▲55角、△42銀、▲44角、△62銀、▲同角不成、△52玉、▲53角不成、△34歩、▲64銀、△66角、▲42角不成、△99角成、▲44銀、△45香も16手で準備完了で2手連続同筋着手は6回もあるので減らす必要があるほどです。しかし、玉腹の銀の時と同様に同種の駒が横並びになる手がありません。

成駒を覗けば、左右が付く駒種として残っているのは桂だけですが、桂の場合は指し手としては左右が付く桂不成と桂成がありますが、玉位置との関係で王手になるのは不成か成のどちらか一方なので2通りしかありません。詰みになる左右が付く4つの手を実現するには、複数の駒種を使うかひとつの駒種で3枚以上使えばどうにかなりそうです。複数の駒種としての例は、後手は△51玉だけで先手は▲43角、▲63角の角2枚と▲44桂、▲64桂の2枚の2種の駒配置があります。詰みになる手は、▲52角右成、▲52角左成、▲52桂右成、▲52桂左成の4つです。

また、銀3枚の場合では、後手の駒が△52玉、△43歩、△53歩、△63歩で先手の駒が▲31銀、▲51銀、▲71銀、▲33桂、▲73桂の配置であれば、詰みになる手は▲42銀右成、▲42銀左成、▲62銀右成、▲62銀左成の4つだけになります。これら2つの例だと、後手の駒を複数入手してそれらを打って局面を作る必要があるので手数が足りません。後手の駒を取るにしても最小限にできれば可能性はあるかもしれません。同種の駒が3つ以上で相手の駒を取る手を少なくすると自陣の駒を出陣せざるを得ませんが、少ない手数でおさめるには桂や角の配置地点は自分の初期配置の駒が行ける地点にすれば良さそうです。桂で後手玉に近づいくなら▲25桂、▲45桂、▲65桂、▲85桂あたりでしょう。どの桂も次に3段目で桂成をすることができますし、桂不成であれば吊るし桂の形へ持って行けば良さそうです。▲25桂、▲45桂、▲65桂の3枚の場合、桂成で詰ますのなら33地点か53地点での桂成になるので、その両方の地点での桂成で詰むには後手玉は△42玉のはずです。25や45の桂が33地点で桂成した場合、△52玉と逃げることができないようにするには後手の駒が52地点に居る必要があります。同様に45と65の桂が53地点で桂成して王手する場合には△32玉ができないよう32地点に後手の駒が居る必要があります。32地点も52地点も桂成をする筋なのでこれらの地点を埋める駒は頭が丸い駒である必要があり、残っている1枚の桂と角でこれら2地点を埋めることになります。どちらの地点も筋違いなので、後手が角で埋めるには先手の角を取る必要があるので、手数オーバーになるでしょう。そうなると、桂3枚で詰める形は吊るし桂になります。▲25桂、▲45桂、▲65桂の3枚の場合は後手玉は△41玉です。この形なら先手の桂打ちの手は▲25桂か▲45桂になります。配置の▲65桂は先手の89の桂が跳ねて行くことになるからです。後手玉の前方3地点を抑える駒は先手の2段目の飛か後手玉と同じ筋の3段目へ金銀や成駒を配置することになります。後手の飛を取って2段目へ打つには▲55角、▲82角成、▲2段目への飛を打つ手の3手が必要になりますが、▲33角成からの▲43馬なら2手で準備完了です。先手は左右の桂を5段目まで進める手や▲33角成から▲43馬の手を指しますが後手の桂を取って5段目へ打つ手も指す必要があります。それらの先手の手数に対して後手は41の金と51の玉を入れ替える3手は必須で、あとは協力手になるでしよう。その協力手のひとつは恐らく△33桂でしょう。桂が跳ねていれば▲33角成で桂を取ることができるからです。後手の後の手は条件をクリアするための手になるでしょう。たとえば、駒打ちの手に駒打ちの手で応じるには。先手は5段目への桂打ちがありますが、後手も駒打ちするには駒の入手が必要になります。すぐに気付くのは、終局時に隅に大駒が居たとのことなので、△99角成で香を入手する手が見えます。先手の桂打ちと後手の香打ちが同じ筋になるはずです。41の金と51の玉を入れ替えると61と51に金が並ぶことになりますが、もう一回同種の駒が横並びになる必要があります。自陣の銀を横並びにするには手数が掛かるので、あとは相手の飛を取って自分の飛の横へ打つ手でしょうか。▲99角成で香を取る前に▲88飛、△同角成で飛を取ってから▲99馬で香を取る手順があるかもしれません。その場合は先手の桂打ちと後手の飛打ちが同じ筋であり、且つ後手が飛を打つ地点が飛の隣になっている必要があります。先手が桂を打つ筋は2筋か4筋なので初期配置の後手の飛はそれらの筋の隣の筋へ移動していなければいけません。つまり、後手の飛は1筋、3筋、5筋のいずれかに居て、飛を打つ筋は2筋か4筋になるはずですが、3筋や5筋に後手の飛が居る場合は、桂不成の最終手を△同飛で取られてしまうので左右が付く詰みの手は4つ未満になってしまいます。となると、後手が飛を打つのであれば事前に△12飛が指されていなければいけません。目指す手順の概要が見えて来たので初手から考えてみます。33地点の桂を取る手順の▲76歩、△34歩、▲36歩、△33桂、▲同角成をすると3筋の手が4手連続になる上、5手目に王手を掛けてしまうので、一旦△42金で合駒をしてから△41玉、△52金寄、△51金引と進むと3手で金と玉を入れ替える予定が4手掛かってしまいます。そこで序を考え直して初手から▲36歩、△34歩、▲76歩、△33桂、▲同角成とすれば3筋の連続着手は2手になりますが相変わらず桂取りの手が王手になってしまうので5手目では33の桂を取るのではなく、同じ3筋の手の▲37桂が良さそうです。6手目からは玉と金を入れ替える手を開始します。41の金と51の玉を3手で入れ替える手順は、△52金左、△41玉、△51金引か△52玉、△51金左寄、△41玉か△42玉、△51金左寄、△41玉になります。7手目は▲33角成で桂を取る手か▲45桂か▲25桂の桂を跳ねる手になりそう。6手目が△42玉だと7手目の▲33角成の王手をかわす手が無いので、7手目が▲33角成なら6手目は△52玉か△52金左の手なので、△52玉、▲33角成、△51金左寄と進むか△52金左、▲33角成、△41玉と進むはずです。2手連続同筋着手は出てきませんが、7手目が▲45桂なら6手目に4筋の手を指す△42玉が有力でこの場合8手目は△51金寄なので3連続にはなりません。6手目と7手目が4筋の同筋2手連続になったのでこのまま進めてみると9手目からは▲33角成、△41玉に▲43馬の2手連続4筋着手が出て来て、これで3回目の2手連続同筋着手になりました。2手連続同筋着手はあと2回で、そり内の1回は同筋への駒打ちなので、12手目は△99角成で香を取る手です。▲45桂は指したので先手の桂打ちは▲25桂で決まりです。13手目は▲77桂として▲65桂を予定しています。桂打ちは▲25桂なので最終手は▲33桂右不成が確定しました。しかし、99地点に馬が居る状態では19手目の▲33桂右不成を△同馬とされてしまいます。未達成の条件は2回目の同種の駒の横並びなのですが、先手の残りの手は確定しているので、同種の駒の横並びを実現するのは後手の手です。持ち駒に香がある状態なので、△21香と打てば同種の駒の横並びを実現できますが12手目の▲33桂右不成を△同馬とできてしまう問題点は未解決のままです。終局時に隅に大駒が居るとのことなので香を取った99の馬を放置していたのが原因だと気付けば、対角の隅である11地点へ△11馬で移動させる手順が浮かびます。11地点を空けるための△12香から△11馬とすれば終局時に隅に大駒を置いておけます。11地点の馬の33地点へ利きを遮る目的と2回目の同種の駒の横並びを実現する△22香が一石二鳥の手になります。12手目からをまとめると△99角成、▲77桂、△12香、▲65桂、△11馬、▲25桂、△22香、▲33桂右不成で詰みとなりました。

幻の作意以外の解答していただいた手順

NAOさん
▲36歩、△34歩、▲76歩、△33桂、▲37桂、△42玉、▲45桂、△51金左、▲33角成、△41玉、▲43馬、△55角、
▲77桂、△28角成、▲65桂、△19馬、▲25桂、△21香、▲33桂右不成 まで19手 (余詰)

▲76歩、△52玉、▲33角成、△32銀、▲22馬、△72銀、▲31馬、△同金、▲62角、△16角、▲同歩、△41銀、
▲42角、△51金、▲66歩、△61銀、▲18香、△92香、▲51(53)角右(左)成 まで19手
角はどちらも打った角、解説では手数オーバーになる形だが、51に後手の金を残すことで手数オーバーを回避。
出題文の差し替え前条件に合致。

差し替え条件での余詰
▲36歩、△34歩、▲76歩、△33桂、▲37桂、△45桂、▲同桂、△52金左、▲33角成、△41玉、▲43馬、△88角成、
▲77桂、△51金引、▲65桂、△79馬、▲25桂、△21銀、▲33桂右不成 まで19手
2回目の同種の駒が横並びが銀

▲76歩、△52玉、▲33角成、△51金左、▲43馬、△41玉、▲36歩、△88角成、▲77桂、△79馬、▲65桂、△33桂、
▲37桂、△45桂、▲同桂、△21銀、▲25桂、△14歩、▲33桂右不成 まで19手
後手が△34歩を指さない手順

▲76歩、△52玉、▲33角成、△51金左、▲43馬、△41玉、▲36歩、△99角成、▲77桂、△33桂、▲37桂、△45桂、
▲同桂、△62飛、▲65桂、△21香、▲25桂、△98馬、▲33桂右不成 まで19手
33への馬の利きを外すための△98馬

piyoさん
▲76歩、△32飛、▲33角成、△同桂、▲77桂、△45桂、▲65桂、△37飛成、▲同桂、△99角成、▲92飛、△52金左、▲45桂、△41玉、▲88飛、△51金引、▲25桂、△21香、▲33桂右不成 まで19手
作者ヒント投入前の解答。2~4手目が3手連続の3筋着手なので不正解と思っていたが作意に3手連続同筋着手ががあり、条件の解釈方法を変更したので正解

▲76歩、△52金左、▲33角成、△41玉、▲43馬、△33桂、▲77桂、△45桂、▲65桂、△37桂成、▲同桂、△99角成、▲98飛、△51金引、▲45桂、△21香、▲25桂、△33馬、▲同桂右不成 まで19手
「終局時、隅に大駒あり」の条件追加前の条件に一致している余詰解

RINTAROさん
▲76歩、△34歩、▲36歩、△33桂、▲37桂、△42玉、▲45桂、△51金左、▲33角成、△41玉、▲43馬、△99角成、
▲77桂、△12香、▲65桂、△11馬、▲25桂、△22香、▲33桂右不成
作意と違っているので締め切り前にTETSUさんから転送されてきた解答で、4手連続同筋着手を2手連続同筋着手が2回とカウントしたもの。
全ての手は作意と一致しているのにどこの手順が違っているのかを作意を見比べてみた際に提出していた作意が間違っていることに気付くきっかけとなった解答でした。

はなさかしろうさん
▲36歩、△34歩、▲76歩、△33桂、▲37桂、△52金左、▲33角成、△41玉、▲43馬、△99角成、▲77桂、△62金上、
▲65桂、△51金、▲25桂、△61金引、▲45桂、△44香、▲53桂右不成
締切46分前の解答なのでどうすることも出来ませんでしたが、幻の作意の条件に合致している最終手が非限定になる余詰手順でした。△44香で△33同馬を消しているのがミソ。

幻の作意を限定するには、「55地点の手は無く、終局時、隅に大駒が居た」の条件を「隅の手が2回あって、終局時、隅に大駒が居た」にすれば良さそうです。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「作図の際、最終手はこの一手しかないと思っていたので、条件設定の際にはどうやって18手の局面を作り出すかに囚われていて、最初は「大駒の不成の手なし」で考えていたのにいつの間にか「不成なし」になっていました。また完成直前の手順では3手目までが3筋の手になっていたのでそれを排除するための条件を考えていて、ようやく見つけて手順が決まりました。しかし、その最終手順は頭の中だけで、出題稿の会話と条件は修正したのに完成ひとつ前の手順を入れ替える作業をしなかったため、誤った作意手順であり、且つ最終手が▲33桂右不成なのに「不成なし」の条件での不詰作を公開してしまいした。
195-1の短評を読んで作り始めた作品なので、僅か1日という短時間だったのが失敗の原因でした。慣れにより作図に対する驕りがあったのだと思います。深く反省しております。」

NAO(双方解)さん「後手の玉形の手順は52玉51金左41玉か52金左41玉51金引の二種類かとみていたが、もう一つの42玉51金左41玉を選べば4筋玉移動に絡めて2回、2手連続同じ筋を稼げる。」

■手順を限定するために要素となっている手をやり繰りしている中で4筋の玉の手2回を2手連続同筋着手に絡めるのが良さそうという発見がありました。

piyoさん(双方解)「99馬の利きをどう潰すか(しかも限定手で)に苦戦しました。」

■99の馬が33地点へ利いているので▲33桂右不成に△同馬で詰まなくなる

RINTAROさん(双方解)「詰め上がり図は見えてる。手の組み合わせのみだが、12香から11馬は気づきにくい。
4手連続3筋だが、2手セットで2回という判断。
初手と3手目は入れ替え可で、それだと4手連続着手もないので、そちらが作意かな。
そうであれば、4手連続着手も認めない条件にした方がいいと思います。
私も最初、入れ替えできることに気づかずに送信してしまったので、4月4日のPontamonさんのコメントを見て、気づいた次第。」

■本来ならば3手連続や4手連続の手は2手連続ではないのですが、初手から3手目までが3筋着手の完成前の手順を作意としていた原稿のままで提出してしまっていたため、作意順を導き出すために条件文の解釈の仕方を変更しました。

ほっとさん「問題文の修正だらけで何が何やら。とりあえずこれで条件は満たしているはず。
同一筋の3連続着手が出て来ないので、不詰云々は不明だが。
それにしても、素材は面白いのに、料理のせいで台無しになってしまったのは残念。」

■解答していただいた手順は出題中にずっと作者の頭の中にあった作意でした。

べべ&ぺぺさん「難しいです。」

■作者も頭がパニックになってボロボロの作品になってしまいました。

飯山修さん「3手目角をとらないと1手足らないと思い右銀を角でとる方針にしたが、隅の大駒99角成を実現させる手順がうまくいかない。今回はギブアップです。」

■隅の大駒の条件は余詰修正で追加されたものなので、余詰手順を探すという解図もありました。

桝彰介さん「銀2枚と桂2枚で詰ます形の目星はつけたものの、解けませんでした。」

■後手の駒配置が△52玉、△41金、△51角、△61金、△43歩、△53歩、△63歩で先手は▲44銀、▲64銀、▲45桂、▲65桂の配置だと詰みは▲53銀右成、▲53銀左成、▲53桂右成、▲53桂左成の4つと言いたいところですが▲53銀右不成、▲53銀左不成でも詰むので計6個ですね。
後手の駒が△51玉だけで左右と上部が空いていて、先手の駒は▲43銀、▲63銀、▲44桂、▲64桂なら▲52銀右成、▲52銀左成、▲52桂右成、▲52桂左成の4つになる形でしょうか。

はなさかしろうさん(余詰解)「面白いテーマですね。桂3枚を5段目に並べるのかな、と思うのですが、最終手が確定できませんでした。局面編集で、左右がつく手で詰み、かつ左右がつかない手では詰まず、生成を別で数えて良い、とすると、30通り(着手地点は10)までは行けましたが、まだ増えるでしょうか?」

■着手地点10箇所で30通りの詰みになる配置ですか!参考図は1種類の駒で10通りの詰みですが、31と71の銀を先手の駒として42と62に配置し、41と61には先手の金を配置して金銀の持ち駒をなしにすれば、53銀成、53銀不成、51銀成、51金の左右で8通りの詰みが追加されて18通りで着手地点は7か所。まだまだ負けてますね。

原岡望さん「条件が多くてヒントだのみ。3桂による詰形と25桂 22香に気づいてようやく解決」

■素直に解いていくと導き出し易い形だと思います。別の形を捻り出す解答者の棋力に脱帽です。


正解:6

  NAOさん  piyoさん  RINTAROさん  ほっとさん
  はなさかしろうさん  原岡望さん


(総評)

piyoさん「中間ヒント前に解答するのを一度やってみたかったので、3問目は怪しいですがひとまず解答してみました。」

■196-3の3手連続は2手連続にはならないとコメントさせていただいたのですが、結局はそれも認める条件解釈にする必要が出てきたので正解です。再解答いただいた手順も元条件の余詰解でした。

RINTAROさん「今回は難問揃いでした。」

■初級も結構難しかったようです。

ほっとさん「この時期はやることが多くて解答を出すのがきついです。」

■年度末の3月出題は簡単なものが良さそうですね。覚えていれば来年はきっと...。

べべ&ぺぺさん「ごめんなさい。一問も解けませんでした。」

■いえいえ、コメントをお送りいただけるだけで感謝、感謝です。

飯山修さん「3月29日の詰将棋解答選手権の裏方をやってきましたが岩村四段の独走で面白かったです。
伊藤二冠におもちゃ箱も解いて下さいとお願いすればよかったかも。」

■2026年は未だに無傷の出題回が無くて...。

るかなんさん「今回は全く歯が立ちませんでした…。」

■不調な時もありますって。⇒自分へ言い聞かせている(^^;

桝彰介さん「今回は上級が難しくて解けませんでした。またチャレンジします。」

■出題中の12手のるかなんさん作にチャレンジしてください。捉えどころが無いような条件ですが、最終手の棋譜は判明していますので。

原岡望さん「今月は大苦戦。パラは苦戦の末珍しく6日にできたのに。
10日午前中 2、3は23時に解決。心臓に悪いです。
解決力低下を痛感。
今月はお手柔らかに。」

■担当は196-3の作図失敗による後遺症が心配です。


推理将棋第196回出題全解答者: 10名

  NAOさん  piyoさん  RINTAROさん  ほっとさん
  べべ&ぺぺさん  飯山修さん  るかなんさん  桝彰介さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん

当選: 桝彰介さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください

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推理将棋第196回解答(2)

[2026年4月23日最終更新]
推理将棋第196回出題の196-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第196回出題  推理将棋第196回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


196-2 中級  けいたん 作  角頭に角まで        10手 

「角頭に角まで10手で詰みか」
「飛の着手があったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 角頭に角まで10手で詰み
  • 飛の着手あり

出題のことば(担当 Pontamon)

 先手の角の角頭への角の手なら取られないだろうが、角の縦並びでの二枚角の可能性も?

作者ヒント

 不成2回(けいたん)

締め切り前ヒント

 詰み上がりの二枚の角はどちらも後手の角です。先手に持ち駒があったとしても合駒をするスペースはありません。


推理将棋196-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△34歩、▲77角、△同角不成、▲68金、△同角不成
▲58玉、△78金、▲48飛、△69角 まで10手


(条件)
・角頭に角まで10手で詰み(6手目△68同角不成-10手目△69角)
・飛の着手あり(7手目▲48飛)

Suiri1962

Suiri1962a頭が丸い角の頭へ角の手で詰むとのことで真っ先に浮かぶ形は先手の角頭へ角の手を指す形。初期配置の先手の角は88地点なので87地点への角の手であれば同の手で取ることができる駒は初期配置ではありません。ただし、△87角が68地点の玉への王手なら▲同玉で取られてしまうので、△87角を支える駒が必要になります。この方針で指してみたのが参考図の手順になります。角頭への角の手となると筋違いになるので角を取る必要があり、取られた先手も角を取り戻して打たなければ角頭にはならないため、互いに角を取って打つことで4手が必要でした。また、△87角を支えるための駒として金を取って△86金と打っているのでそこでも2手が必要になり、詰ましてみると手数オーバーの12手でした。

参考図:▲76歩、△34歩、▲78金、△88角成、▲69玉、△78馬、▲同玉、△86金、▲88角、△98角、▲68飛、△87角不成 まで12手

どうやら、相手の角頭への角の手では手数が足り無さそうです。となると、後手は先手の角を取って、自分の角頭へ角の手を指して詰ます二枚角の形で決まりのようです。それなら▲76歩、△34歩、▲何か、△88角不成で角を取って、△89角で詰ますのが自然な推理になります。角頭の角なので先手玉は離れた位置に居て、合い利かずの形になるとすれば、玉位置の有力候補は▲67玉です。しかし、その形だと▲76歩、△34歩、▲68玉、△88角不成、▲66歩、△98角、▲67玉、△14歩、▲68銀、△15歩、▲58飛、△16歩、▲59金左、△89角不成のように後手は3手も待ち手を指して、詰み形になるまでの先手の着手を待つ必要があり、大幅に手数オーバーとなる14手も掛かってしまいます。先手角の角頭への角の手では駒取りと駒打ちに手数が掛かるので後手の二枚角の形した方が手数が掛かってしまっては本末転倒です。何か推理に抜けがあったようです。参考図では3枚の駒取りと3枚の駒打ちが原因で手数オーバー。二枚角の形では後手は駒取りは1回で駒打ちも1回なので、4手少なくなっているのに後手の手待ち3手が必要になっていました。これらふたつの手順の中間なら良さそうです。ということで考え直したのは、後手は角と金を取って2回駒打ちをするだけにすると、先手は駒取りをしなくて済むので参考図の手順より2手少なくて済むはずです。後手が金を取るのは、二枚角で縦に並んだ両方の角を支えるのに適しているからです。何はともあれ、角が動けるようにするために初手からは▲76歩、△34歩の2手は確定でしょう。後手は金を取らなければいけませんが、初期配置の金の位置は筋違い地点なので角筋へ移動する必要があります。一番速いのは左金を動かす▲68金です。後手は角頭へ指すための角も取る必要があるので、将来の▲68金を後手角で取ることを前提にして、先手の角を後手に差し出す手となる▲77角が3手目です。続けて△同角不成、▲68金、△同角不成と進みます。この時点で後手の角は68地点に居て王手を掛けているので玉の逃げ場所が重要になります。69地点は後手が最終手で角の手を指す地点ですし△48玉逃げると最終手が王手にならないので7手目は▲58玉と逃げます。金が動いて69地点が空いているので後手は最終手で直接△69角と打つひとができるので8手目は68と69の角二枚を支えるための金打ちの手の△78金で9手目は玉の退路を塞ぐための▲48飛に△69角で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「2枚の角に紐を付けるのは難しいと思いこんでいたが、金の手があった。」

■△88角不成から△79角不成で取り易い銀では銀腹が弱点になりますね。

piyoさん「角は離して打つという先入観が邪魔をして、くっつけて打つ筋がなかなか思い浮かばなかったです。」

■初級の歩頭の角打ちが離れすぎていたので今度は▲67玉に△89角くらいが良さそうに見えます。

RINTAROさん「最初89角迄を考えたが、支え駒に金が必要なことに気づき、68金以下が一瞬で見えました。」

■詰みに関係してくる位置で金を取らせて手数を減らせました。

ほっとさん「3~5手目が見えずに諦めかけた。」

■金を取らせる位置がキーポイントでした。

べべ&ぺぺさん「手の付けどころがわかりません。詰みあがりの形も見えません。」

■自分の角の角頭へ角だと二枚角の形になります。本問では玉と角が接触している珍しい形でした。

飯山修さん「67王を89角で詰まそうとしていたが直前ヒントで角と玉がくっついていると言われ愕然。
両角に紐が必要と判ると金入手は必然となりとってみたらあっさり解決。
前例がないのが不思議。」

■48地点が銀の場合も含めて、過去作にこの詰み上がりは無いようです。掘り出し物ですね。

桝彰介さん「2枚角を1手で支える金の入手で解決。」

■金の取り方が肝でした。

はなさかしろうさん「最終手89角などを考えてしまって相当悩んでしまいました。手段はいろいろありそうなのに案外詰ましにくかった角頭の角、この条件で限定できるのは驚きでした。」

■非限定なのは48地点を埋める駒が飛なのか銀なのかだけの傑作でした。

原岡望さん「3手目の角、なぜか77だけ思いつけず苦悶。」

■66で角を捨てる▲76歩、△34歩、▲66角、△同角、▲68金、△57角不成、▲58玉、△68角不成、▲48飛、△78金、▲18香、△69角だと手数オーバーの12手。55、44、33でだと▲76歩、△34歩、▲55角、△同角、▲68金、△98角、▲77金、△同角不成、▲69玉、△87角不成、▲78銀、△88金、▲58飛、△78角不成の14手ですね。


正解:8

  NAOさん  piyoさん  RINTAROさん  ほっとさん
  飯山修さん  桝彰介さん  はなさかしろうさん  原岡望さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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