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推理将棋第125回解答(3)

[2020年3月26日最終更新]
推理将棋第125回出題の125-3の解答、第125回出題の当選者(緑衾さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


125-3 上級 ミニベロ 作   長い話  12手

「長い話をしよう。3手目に4筋の手、12手目に8マス移動して終わりじゃ」
「ええっ、もう終わりなの」
「そう、成る手もない。どうじゃ、長い話じゃろう」
「行こっ!」

(条件) 

  • 12手目の8マス移動する手で詰み。
  • 3手目は4筋
  • 成る手なし

出題のことば(担当 Pontamon)

 成る手なしの条件で最終手が8マス移動で詰ませることができる駒は何でしょう。

締め切り前ヒント

 持ち駒の飛を打って、その飛を最終手で8マス横移動します。


推理将棋125-3 解答 担当 Pontamon

▲68飛、△34歩、▲48玉、△77角不成、▲36歩、△68角不成、
▲37玉、△95飛、▲26玉、△59角不成、▲16玉、△15飛 まで12手


(条件)
・12手目の8マス移動する手で詰み。(8手目△95飛、12手目△15飛)
・3手目は4筋(3手目▲48玉)
・成る手なし

Suiri1253

最終手が8マス移動の条件の作品は本作が3作目になります。最初の102-2では駒成が可能でしたので最終手は龍でしたが、本問は119-3と同様に成る手なしですので最終手は飛になります。

119-3では先手の4筋着手は無かったので条件を変えた作品ではありません。3手目に▲48銀としてそれを△15角や△26角でビンする手順は玉の退路があって失敗するという解説でした。

Suiri1253a3手目が4筋で最終手が飛の8マス移動となると、4筋での飛の着手を検討しなければいけません。つまり4筋から後手の飛が世に出る手筋の▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛 です。参考1図はこの手筋を使った詰みの局面ですが、2手オーバーの14手掛かっているだけではなく、途中に駒成が必要な手順です。

参考1図の手順:▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲53角成、△47飛不成、▲63馬、△14歩、▲41馬、△同飛不成、▲58金右、△38角、▲68金上、△49飛不成

3筋からも4筋からも飛が出て行けなくて8マス移動で詰ますのは無理に思えてきますが、はてるま手筋や8マス移動の過去作品からの先入観で縦移動しか考えていなかったのが間違いかもしれません。飛は横移動もできます。

最短で龍を作る手順と同じになりますが、37や47の歩を飛で取るには6手が必要です。その後8手目で先手の飛を取って、10手目に8段目の端へ移動し12手目に反対の端へ移動することは可能ですが玉を移動させることができないので詰みにはなりません。8段目ではなく中段ではどうでしょう?6手目に目標の段へ移動して、8手目に端へ移動すれば良いので最終手で反対側の端までの8マス移動が可能です。10手目の1手だけで最終手の飛を支える形にできそうなのは△33角なので、目標の段は5段目で8手目は△95飛です。

Suiri1253bその方針で指してみたのが参考2図ですが、詰まされに行く先手玉の移動が間に合わず、14手掛かりますし、26地点の退路が空いています。

参考2図の手順:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲36歩、△35飛、▲48玉、△95飛、▲37玉、△33角、▲26玉、△94歩、▲16玉、△15飛 まで14手

参考2図の局面を眺めていると、26の玉退路をカバーしつつ15の飛も支えることができるのは先手陣からの後手角だと気付くでしょう。△角移動は33角とする1手しかなかったのですから10手目の△33角の代わりに何か別の手を指して、△12手目に持ち駒の角を48か59へ打てば詰みになりますが14手掛かっていることに違いはありません。2手の短縮が必要ですが、どうやらこの詰み形が目指すもののようです。

後手の飛が5段目へ出るまでが6手で、△95飛とするのが8手目でしたが、後手が先手の飛を取るまでが同じく6手なので、8手目に△95飛と打つことができます。何も変わりは無いような気がしますが、後手角の位置が異なります。また、▲33角不成をしていないので先手の手数を短縮できます。

後手が駒成なしで6手目に先手飛を取れる地点は28、48、68ですが、15へ向かう玉の妨げにならないのは68地点になります。したがって、初手から▲68飛、△34歩、▲48玉、△77角不成、▲36歩、△68角不成 の6手目に68地点で飛を取れば、8手目に△95飛と打って、10手目の1手だけで△59角不成ができます。7手目から▲37玉、△95飛、▲26玉、△59角不成、▲16玉、△15飛 で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「この形(中段移動)は13手だといろいろありますが、12手だとこれだけみたいです」

ほっとさん「31飛→39飛不成だと決めつけてしまい横移動がなかなか見えず。「行こっ!」=15 が大ヒントだった。」

■ヒントだったのか!担当も会話の中にヒントを入れておくことがあるけど、気付かなかった。

RINTAROさん「作者の思惑通り、3手目44角にハマる。先手の飛車を取るのではと閃いたとき、全手順が見えた。簡素な条件で素晴らしいです。」

■後手飛が出るための3手目44角にはまりましたか。先手の飛の取り方もいろいろあって迷いますね。

斧間徳子さん「飛を縦に8マス移動するのは3筋以外は難しく、となると横に移動となる。82の飛を使うのは難しいと判れば先手の飛車を取ることになるが、68の地点で取るというのはなかなか思いつかない。「3手目は4筋」がすべてを限定する絶妙な条件!」

■飛を取る手順は△55角から△28角が多いですよね。

NAOさん「68で飛を取らせるのか。10手目まで角の効きを遅らせるのが急所。」

■飛を打ってすぐに移動して詰み上がりにしたいところ。でも飛打ちを遅らせると△59角不成を指せないジレンマに。

のくせにさん「飛車横移動までは早めに絞り込めましたが、3手目4筋=44角と思い込んで9筋方面でハマりました。上級では、当然と思われる条件も疑わなくてはいけません。」

■4段目の8マス移動で△94飛なら85地点を抑えることができません。

ジェシーさん「会話文の最後から、詰み位置は決め打ちできました。ただし、飛車を6八で取らせるというのがなかなか見えませんでした。」

■「行こっ!」の15ですね。

リーグ戦ファンさん「・トドメ駒は飛車しかありえず、駒成なし条件では縦に使うのは難しそう(一応確認)。
・横となれば▽95飛→15飛が当然の本線
・自分の飛車を使うのは▽84歩でも▽94歩でも攻め側14歩とする一手が足らない。
・先手の飛を28角成で取ってOK? またも駒成なし条件に阻まれる。
 成らないとなると攻め側が37角とする手が一手足らない。受け側は一手余るのに。
・受け側の余った一手で飛車を48で取らせる:手数OKだけど26玉が手順でアウト
・59-15ラインにこだわらず飛車を早く取らせて8手目に打てば?
・・・と、たぶん誰もがたどりそうな道を歩んで正解にたどり着きました。思考過程がなんとも楽しかったです。「3手目4筋」条件が、初手▲36歩本命と思わせて逆手に使われるところも秀逸。」

■119-3が飛の縦移動で駒成なしの作品でした。推理将棋を封印されていた時なのでご存じなかったのかも。

諏訪冬葉さん「119-3で「端以外の駒打ちがなかったらどんな解があるか」を検討時に見つけました」

■担当だと半年経てば作ったものも解いたものも忘れてしまうのですが...。119-3の短評の一部を除外させていただいたのはこの作品があったからでした。

緑衾さん「横移動は無理と即断してしまい、ヒントまで待ってしまいました。6八なら3手で取れると気づき何とか解けました。」

■ヒントは少し足りないかと思いましたが大丈夫だったようです。

波多野賢太郎さん「これは相当悩みました。飛車で詰ますのはすぐわかりましたが、8二の飛車で詰ますんだろうと思いました。また、3手目が4筋という条件から4四歩を角で取って4一から4九飛というのもかなり考えました。少ない条件でうまくできている作品ですね。」

■ミスディレクションを誘発する3手目4筋の条件。

原岡望さん「角を大きく使われて痺れた。端で詰まされるとは情けない。」

■追い込み漁のような角の動き。

S.Kimuraさん「119-3の9マス移動が縦だったので,今回は横移動を予想しましたが,59角がなるほどの一手でした.」

■102-2も119-3も縦8マス移動。今回は4筋の縦移動だと思って欲しかったけど通じなかった。

たくぼんさん「飛を取る位置が68とはやられましたね。それにしても12手で2条件とは凄い」

■担当は解けなくてギブアップしました。(縦移動しか頭に無かった)

はなさかしろうさん「9筋でなくて1筋なんですね。一旦方針転換してからこの形に戻ってきました。」

■初手▲56歩、3手目▲48飛にして48の飛を取って玉を9筋側へ追うと▲76歩を突く分遅くなってしまいます。

神在月生さん「自陣内の玉を詰上げるには障害物が多すぎ。」

■広いようで狭い中段、しかも端だと歩突きで詰む手順も。

津久井康雄さん「59角が来る前に玉をさっさと26へ移動するのがポイントでしょうか。」

■自陣脱出(?)のタイミングはこの時だけ。


正解:19名

  ミニベロさん  ほっとさん  RINTAROさん  斧間徳子さん
  NAOさん  のくせにさん  ジェシーさん  リ-グ戦ファンさん
  諏訪冬葉さん  緑衾さん  波多野賢太郎さん  飯山修さん
  山下誠さん  原岡望さん  S.Kimuraさん  たくぼんさん
  はなさかしろうさん  神在月生さん  津久井康雄さん


総評

ほっとさん「久々に全題ヒントなしで解けました。」

■先月もヒント前解答だったと思いますがギリギリだったので感じ方が違うのでしょう。

RINTAROさん「どの作品もちょっとした考えどころがあり、良かったです。」

■考えどころの難度が「ちょっと」ではなくなる作品が投稿されつつあります。

リーグ戦ファンさん「なんだか昔を思い出すことの多い問題3つで、楽しく解くことができました。私が出題側だったりしたのはもう11年も前ですか。非常に懐かしい記憶をありがとうございます。」

■「出題側だった」という過去形ではなく、推理将棋の封印を解いたのですから作者としての復活も期待しています。

諏訪冬葉さん「上級がすぐできたので久しぶりのノーヒント回答です」

■研究済みの問題が出ると解図は楽になるけど物足りない?

緑衾さん「今回一番好きなのは3番ですね。横移動だと分かってからも楽しめました。」

■ヒント投入当日に「横」の一文字を追加しました。

波多野賢太郎さん「今回はノーヒントで全て解くことができました。3番がようやく解けたのが3月2日の入浴中で、早速解答送信です。スッキリしました。」

■相性なのか、担当は3番を半年掛かっても解けませんでした。毎日入浴しているのですが効果なしでした。

飯山修さん「『うまくいかない時はいったん放ったらかし』理論で翌日68飛を発見。3手目の限定は1手目ではなく5手目とのからみだった。」

■▲76歩、△44歩、▲同角の紛れがあるので、5手目が4筋よりは3手目条件が優れています。

山下誠さん「最終ヒントを見るまで、飛車を取って打つという手段を全く思いつきませんでした。」

■過去の飛の縦8マス移動の残像があると後手の飛を中段へ繰り出してと考えてしまいます。

DJカートンさん「彩棋会の中止を聞いた時点で1と3を解く気力がなくなってしまった。」

■新型コロナウイルスの影響がこんなところに...。

原岡望さん「今月はヒントに助けられ珍しく早めの解答です。」

■今回のヒントは少しセーブしたつもりでしたが、作品との相性ですかね。

S.Kimuraさん「今回も初級から苦戦していました.」

■初級と中級が逆とのコメントもありました。順番は無視して解き易いものからどうぞ。

たくぼんさん「今月は好作揃いでしたね。懐かしい名前を拝見できて何年か前に戻った感じでした」

■今後も懐かしい作者に頑張ってもらいたいと思います。

変寝夢さん「今月も初級と中級は逆の配置ではないかという意見がでそうですね。」

■中級に近い初級でしたか。

神在月生さん「今回は総じて解きやすかった。」

■超難問があると気力も棋力も落ちてしまう?

津久井康雄さん「今回も追加ヒントのお世話になりました。」

■締切り前ヒントを活用してください。

占魚亭さん「今回は1作のみの解答。まったく見えません……。」

■透明駒が見えなかったのは仕方ないとして、推理将棋も難しかったかな。


推理将棋第125回出題全解答者: 22名

  ミニベロさん  ほっとさん  RINTAROさん  斧間徳子さん
  NAOさん  のくせにさん  ジェシーさん  リ-グ戦ファンさん
  諏訪冬葉さん  緑衾さん  波多野賢太郎さん  飯山修さん
  山下誠さん  DJカートンさん  原岡望さん  S.Kimuraさん
  たくぼんさん  変寝夢さん  はなさかしろうさん  神在月生さん
  津久井康雄さん  占魚亭さん

当選: 緑衾さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第125回解答(2)

[2020年3月24日最終更新]
推理将棋第125回出題の125-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第125回出題  推理将棋第125回解答(1) (2) (3)
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125-2 中級 けいたん 作  初手と最終手だけ違う駒 11手

「さっきの将棋11手で詰んだんだって」
「先手は初手と最終手以外同じ駒しか動かしていないな」
「後手は2手目以外同じ駒しか動かしていないね」
「後手は5筋の手を2回、6筋の手を3回指したな」
「とどめは歩頭の金打ちだったね」

(条件) 

  • 11手で詰み
  • 先手は初手と最終手以外同じ駒しか動かしていない ※
  • 後手は2手目以外同じ駒しか動かしていない ※
  • 後手は5筋の手を2回、6筋の手を3回指した
  • とどめは歩頭の金打ちだった

※駒成後は別の駒とします。


出題のことば(担当 Pontamon)

 先後とも同じ駒の着手が4回ずつ。金の入手方法を推理しましょう。

締め切り前ヒント

 最後の歩頭の金打ちは75金です。角だと馬に成ってからしか金を取れません。


推理将棋125-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△54歩、▲77、△62、▲85、△53
▲73不成、△64、▲61成、△65、▲75金 まで11手


(条件)
・11手で詰み
・先手は初手と最終手以外同じ駒しか動かしていない(初手は歩、最終手は金、その他は桂)
・後手は2手目以外同じ駒しか動かしていない(2手目は歩、その後は玉)
・後手は5筋の手を2回、6筋の手を3回指した(5筋:2手目△54歩、6手目△53玉 6筋:4手目△62玉、8手目△64玉、10手目△65玉)
・とどめは歩頭の金打ちだった(11手目▲75金)

Suiri1252

Suiri1252a先手も後手も同じ駒を4手連続で指して最終手が歩頭の金となれば先手が歩を突いて行って金を歩不成で取ってから歩頭へ金打ちするという手順が浮かぶかもしれません。参考1図は初手から▲66歩、△54歩、▲56歩、△62金、▲55歩、△42金、▲54歩、△53金左、▲同歩不成、△72金、▲52金 まで11手で詰めた図です。先手は初手で突いた歩ではなく3手目から5筋の歩を4手連続で突いて▲53歩不成で金を入手し、最終手を▲52金と打って頭金で詰めたのですが、棋譜を見ると後手の着手は2手目が歩で残りの4手は全て金の着手になっているので条件を満たしていると言うかもしれません。後手の4手目以降の駒種は同じ金ですが、同じ駒ではなく2つの駒の着手になっているため条件をクリアできません。(後手の着手筋もクリアできず)

後手が同じ駒を4連続で指せて、詰みになるためには先手の駒が利いているエリアへ玉自らが出て行くことになります。詰み形を考えてみると、先手の最終手が歩頭の金と言っても6段目では玉に4段目へ戻られてしまうので、初手で突いた歩の歩頭の5段目になるはずです。その金の利きが及んでいない玉の反対側の4段目には後手が2手目に突いた歩が居れば退路が塞がれています。後手着手は5筋と6筋だけなので、初手▲76歩で最終手が▲75金で詰むには、玉は65で2手目の歩突きは△54歩の形になります。玉の反対側の腹の55地点は初手で突いた▲76歩によって角道が通ってカバーしています。

Suiri1252b詰み形はわかったので次は最終手で75へ打つための金の入手が課題になります。参考2図は金の入手のために角が出て行き、玉が53地点を経由して中段へ出れるように角の着手をやり繰りした手順になります。

参考2図:▲76歩、△54歩、▲33角不成、△62玉、▲51角不成、△53玉、▲62角成、△64玉、▲61馬、△65玉、▲75金

初期配置の金は角筋とは筋違いになるため、この手順では3回目の角着手で角成して、61の金を馬で取っています。注釈で駒成後は別の駒とみなすことになっているのでこの手順では条件をクリアできていません。

後手の4連続着手が玉なのであれば初期配置の41か61の金を成駒の着手無しで取る必要があります。それには先手の桂の4段跳びがピッタリ。初手から▲76歩、△54歩、▲77桂、△62玉の次の5段目への桂跳びですが、6手目の玉は53に上がって来れるように▲85桂にします。そこからだと▲73桂不成、▲61桂成の一本道。後手玉は2回目の6筋着手になる△64玉から△65玉として、最終手▲75金で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたん(作者)「角が不動なのが面白いかと。」

■着手がない駒が働いていると見落としがちですね。

ミニベロさん「32-1の金打ち版ですね。知らないと見えない詰み上がりです。」

■ミニベロさん作の32-1では▲73桂成した成桂が75へ引いて来るものですね。先行作チェックは最終手で検索することが多く、類型があるのに気付きませんでした。

ほっとさん「3~9手目は角と思ったが、生角のままでは金がうまく入手できない。作意は桂の軌跡が限定できているのが不思議。」

■後手金が角道に出て取ってもらうのが手筋ですが、本問では同じ駒を4手動かさないといけないので金を動かす余裕がありません。

RINTAROさん「金を入手するには桂を使うしかないと考えると解けます。」

■桂の存在に気がつくかどうかが解図成功の分かれ目。

斧間徳子さん「条件が冗長気味で、もっと簡素にできそう。」

■ちょっと条件が多かったですね。

NAOさん「角の効きを活かす手順。桂跳ねを限定するのが洒落ている。注釈付きはちょっと残念だが、角~馬の筋があるので必要ですね。」

■77の桂がどっちへ行くか、53の桂だとどっちの金を取るのか。非限定が多そうな気がするのですが上手く限定されているのが不思議。

のくせにさん「最初は角から考えましたが、桂の通り道に金が落ちているのに気付けば簡単でした。」

■最奥までも桂の4回跳ねで間に合いました。

ジェシーさん「桂跳びは最後6一か4一か限定できないのでありえないと思っていたら、そのような手があったとは・・・。」

■玉とのすれ違いがあるので▲85桂に限定されているのが不思議な感覚。

リーグ戦ファンさん「「75金まで」の詰み形の条件付けは考えたことがあります。角で行けば10手なところ、一手足して桂で行くのか…美しい。11年前の私は桂の連続跳ね問題が大好きでいろいろ考えてたので、この問題と123-3みたいな素晴らしいアイディアを見ると感嘆するとともに、自分が思いつけなかったことがなんとも悔しいです。」

■噂をすれば何とやらで、126回ではタイトルに「桂」が付いた問題が出題されています。

諏訪冬葉さん「角成から金を取って簡単。と思ってたら補足でつぶされました。」

■すみません。原稿では注釈を追加してあったのですが、出題原稿へコピーしたのは修正前のものだったのです。はなさかさんから成っても同じ駒なのかとの問い合わせがあって出題ミスに気付きました。

緑衾さん「角は王手放置が避けられないと考えて桂馬にしました。▲65桂とはできないんですね。」

■△53玉とのタイミングが合わないので▲65桂はありませんでした。

波多野賢太郎さん「これは意外とスンナリ解けました。後手の条件が厳しく手が限定されるので、6五で詰むのも予想し易かったです。」

■同じ駒の4回着手で、詰まされる側だと99%玉ですよね。(99%の統計は取っていないけど)

飯山修さん「角ではなく桂だと直接言わない苦心のヒントでした」

■大甘ヒントだと桂を明かしていたでしょう。

山下誠さん「2手目を6二金と指して、角の活用を図るもうまく行かず、桂馬を使ってみたら思いのほか簡単でした。」

■歩頭の金が詰み上がりなので、ちょっと難しい。歩尻の金だとどうにかなるかな?

DJカートンさん「最終手75金はすぐに分かった(手数と後手の条件的にそれ以外あり得ない)が、64玉・44馬(初手62金、9手目44角成)を想定すると行き詰まる。」

■初手と最終手は想像できて、必要な金入手が課題でした。

原岡望さん「桂の威力に参った。ヒントさまさま。」

■角ではないというヒントでしたが、そうなると桂しかないですね。

S.Kimuraさん「中段玉になりそうだったのと,桂跳ねで金を取ることにひらめいたので,今回唯一,ヒントなしで解けました.」

■裏読みをしすぎると「非限定になりそうなので桂ではないかも」になったかも。素直に指してみれば手なりで解けますね。

たくぼんさん「駒成後も同じ駒としたら余詰のかな。解を見つけられなかったけどそれが詰まないなら強烈な紛れになりますね。いや~しかし桂とは・・・作者名で気付くべきでした(笑)」

■角から馬での詰み手順は解説での失敗例などです。

変寝夢さん「ソフト解答です。自力でもいいところまで入ったのですが、10手目の6五玉が見えなかった。頭金で終わるわけないんですよね、残念」

■玉の真後ろと斜め後ろの退路があるので玉腹からの金ですね。

はなさかしろうさん「なるほど。桂で行って55に角の利きを残すのですね。」

■暗算に弱い担当だと55が玉の退路だと思っていて56金や56歩に55金を考えてしまう。

神在月生さん「どうぞお通りください、と道を空ける85桂の、甘い罠にひっかかる玉。」

■通せん坊の65桂じゃなくて、通りゃんせの85桂。中段へ行くことはできたが帰れず仕舞い。

津久井康雄さん「74玉・75金の形と思い込んで65桂とハネてしまい、しばし迷走しました。」

■後手着手は5筋と6筋なので74玉は指せませんでした。

占魚亭さん「2手目は64歩かと思いました。」

■6筋の着手回数の方が1回多いので、その推理は自然ですね。


正解:22名

  ミニベロさん  ほっとさん  RINTAROさん  斧間徳子さん
  NAOさん  のくせにさん  ジェシーさん  リ-グ戦ファンさん
  諏訪冬葉さん  緑衾さん  波多野賢太郎さん  飯山修さん
  山下誠さん  DJカートンさん  原岡望さん  S.Kimuraさん
  たくぼんさん  変寝夢さん  はなさかしろうさん  神在月生さん
  津久井康雄さん  占魚亭さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第125回解答(1)

[2020年3月22日最終更新]
推理将棋第125回出題の125-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第125回出題  推理将棋第125回解答(1) (2) (3)
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推理将棋第125回解説  担当 Pontamon

第125回は22名の方から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。


125-1 初級  Pontamon 作  3の倍数の駒成  9手

「9手で詰んだ対局は、3の倍数の手番は異なる段での駒成だった」
「聞いた聞いた。銀の着手は無かったらしいね」

(条件) 

  • 9手で詰んだ
  • 3手目、6手目、9手目は異なる段での駒成
  • 銀の着手は無かった

出題のことば(担当 Pontamon)

 6手目に駒成できる後手の駒と言えば...。

締め切り前ヒント

 6手目の駒成は飛成ではなく角成です。飛成は最終手です。


推理将棋125-1 解答

▲76歩、△32飛、▲33角成、△42金、▲32馬、△88角成
▲72飛、△52金上、▲71飛成 まで9手


(条件)
・9手で詰んだ
・3の倍数の手番は異なる段での駒成(33角成、88角成、71飛成)
・銀の着手は無かった

Suiri1251

Suiri1251a3の倍数の手番で駒成とのことなので、9手詰なら3手目、6手目、9手目が駒成です。3手目の駒成は▲33角成か▲22角成のどちらかですが、6手目の駒成のことを考えると22の角を取ってしまってはいけません。3手目の▲33角成の次の手番の5手目に王手を掛けてしまうと後手の6手目の駒成は不可能です。かと言って、馬だけでは詰みにできないので考えたのが参考1図です。

参考1図の手順は、▲76歩、△42金、▲33角成、△41玉、▲43馬、△99角成、▲61馬、△32香、▲51金で詰みです。後手は6手目に△99角成で香を取って、8手目に玉の退路封鎖協力の△32香。でも9手目は駒成ができない金でしかも駒打ちなので条件をクリアできていません。

6手目に駒成ができる駒は角だけではなく飛もあります。6手目飛成の手順はよく作品に出てくるので角成よりもこちらの飛成を考えた方も多いのではないかと思います。

先手は5手目に王手は掛けれないし、金を取りに行っても駄目でした。5手目に駒成ができる駒を取って、7手目にその駒を打てば最終手で駒成が可能です。銀の着手なしなので、6手目飛成の場合に駒成ができる駒を取るのであれば22の角になります。初手から、▲76歩、△32飛、▲33角成、△42金、▲22馬、△37飛成としたのが参考2図です。先手は次の7手目に取った角を打って9手目の角成で詰めなければいけませんが、それができそうな角の打ち場所がありません。

Suiri1251b6手目の駒成が出来て5手目に取れる駒として残っているのは飛になります。初手から、▲76歩、△32飛、▲33角成、△42金、▲32馬の次の6手目ですが駒成ができるのは3箇所。△77角成は王手になってしまうので除外すると、88での空成りなのか99の香を取る角成なのか? 香を取った場合には参考1図の玉の退路封鎖協力のように使用目的がなければ88と99が非限定になります。先手は飛を打って成るだけの着手が残されているので詰み形を考えると▲72飛からの▲71飛成の一間龍での詰み形なので、6手目で勢いよく△99角成で香を取ってしまうと△61香の合い駒ができてしまうので6手目は△88角成の空成りが正解になります。

なお、銀の着手を許すと、▲76歩、△32銀、▲33角成、△42金、▲32馬、△88/99角成、▲31銀、△62銀、▲42銀成 の詰み筋が生じてしまいます。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「123-1の短評への担当コメントで「3の倍数の手番は駒成」と書きましたが、これが中々良いものだったので作品化しました」

ミニベロさん「手順自体は難しくないので、これは条件付けの旨さを味わう作品。きわどく逃れている順がいろいろ。77では王手、99では駒を取ってしまう、私もよく使う後手の88角!」

■香を取って玉の退路封鎖に使う手筋があるので、駒を取らずに中途半端な空成は指し難いです。

ほっとさん「2手目から42飛、33角成、62玉、42馬、99角成、56飛、72香、53飛成? は3段目の成が2回。作意は6手目香を取らない88角成なのがうまい。」

■その順はリーグ戦ファンさんの2009年新春-3「龍馬がゆく」ですね。

RINTAROさん「6手目が37飛成ではないことに気付くと解けます。88角成の限定が絶妙。」

■この88角成の限定があったので、無理矢理作品化しました。

斧間徳子さん「88角成の空成りが心地よい。秀作。」

■取って付けたような「銀の着手なし」の条件が...。

NAOさん「銀の手なしで絞り込めました。」

■先手は、打って成れる駒を入手する必要があるので手を絞り込まれてしまいます。

のくせにさん「取った飛車を逆サイドへロングパスとは意外な展開。」

■2手のはてるま手筋。余詰検討でも忘れないようにしなければ。

ジェシーさん「今月はこれが一番の難問でした。角成は8八か9九か限定できないと決めつけて捨ててしまい、3七飛成の筋ばかり考えていました。」

■裏読みは程々にして、迷宮に入りそうになったら出発点へ戻りましょう。

リーグ戦ファンさん「「3の倍数の駒成・9手」と見た瞬間、拙作「龍馬がゆく」がそのまま使えるぞ! と思ったら3段目成が重複。「龍馬がゆく」を考えた際に、9手で角の成り先が99に限定される手法があの形しかなかったと記憶しているので、6手目は88角成&この問題では先手が角を取る暇はなさそう→「後手が駒を取ってはいけない」詰み形が自然に脳に浮かびました。ある意味問題自体を全然考えないで解けてます。」

■「龍馬がゆく」の手順が余詰にならないように付けたのが異なる段での駒成の条件でした。

諏訪冬葉さん「3の倍数といえば「世界のナベアキ」を思い出します。

■昔、「3の倍数と3が付く手番では歩を取る。4の倍数の手番は同の手」のような条件の30手作をmixiへ投稿しましたが余詰作でした。おもちゃ箱でも57-3「世界のナベアキ」の15手作があったのですね。

緑衾さん「6手目角成は限定されないからあり得ないと考えてしまいました。」

■6手目37飛成や47飛成は場所が限定されているので目が行き易いですね。

波多野賢太郎さん「これは三つの成る駒がすぐ分かったので考え易かったです。でも、7二飛からの詰形はすぐ浮かばず悩みました。世界のナベアツ、懐かしいですね(笑)。」

■世界のナベアツは今は桂三度らしいです。

飯山修さん「香を取ると逃げ道塞ぎに使わされるのでわざと取らなかったのにそれが敗着か」

■61へ合いを打てないので99角成で香を取っておくべきでした。でもどっちの展開もあるので迷います。

山下誠さん「段数が全て異なるという条件は飛車成で詰める手を消しているんですね。」

■はい、余詰み検討したら3段目での成が2回になる手順があったので。

原岡望さん「右と左からの大駒攻めに参った。」

■しかも成った大駒だから最強コンビ。

S.Kimuraさん「9手目は,馬の利きがあるところに成ることばかり考えていたので,7筋の龍単騎は盲点になっていました.」

■31飛からの41飛成を32の馬が支える形がありますが、それには左右の銀が動く必要があるので失敗します。

たくぼんさん「88角成限定の意味付けに感心しました。香取って62香の筋を最初に考えてしまいましたので」

■「龍馬がゆく」の手順ですね。

変寝夢さん「6手目が一番のキーなんですね。4手目4二銀の手順も使えそうですが。」

■余詰回避のために銀の動きを封印しました。

はなさかしろうさん「条件が綺麗。好い感じですね。」

■駒成の手番を個々に条件にすると条件が多くなりますが「3の倍数」で一つにまとめられています。

神在月生さん「王手もせず駒も取らないという、玉方角成位置の限定に、なるほど。」

■実際には6手目は無駄手なので、6手目は66の条件でも作品は成立します。

津久井康雄さん「6手目角成の位置をどう限定するのかと思いましたが、うまい仕組みですねえ。」

■作者がうまい仕組みを作ったのではなく、無駄手の限定打を選んで、あたかも作者の功績に見せかけているだけです。(笑)


正解:19名

  ミニベロさん  ほっとさん  RINTAROさん  斧間徳子さん
  NAOさん  のくせにさん  ジェシーさん  リ-グ戦ファンさん
  諏訪冬葉さん  緑衾さん  波多野賢太郎さん  飯山修さん
  山下誠さん  S.Kimuraさん  たくぼんさん  変寝夢さん
  はなさかしろうさん  神在月生さん  津久井康雄さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第126回出題(4月10日まで)

[2020年3月15日最終更新] 126-3余詰修正

126-3余詰修正
斧間徳子さんから余詰指摘がありました。粗検深くお詫び申し上げます。

会話と条件を次のように修正いたします。

会話
修正前 「2局とも12手目の駒打ちをせず駒取りにする2度目の王手で詰ませてたよ」
修正後 「2局とも12手目に持ち駒の角を打たず、盤上の駒移動で駒を取る2度目の王手で詰ませてたよ」

条件
修正前 ・2局どちらも12手目の駒打ちをせず駒取りにする2度目の王手で詰んだ
修正後 ・2局どちらも12手目に持ち駒の角を打たず、盤上の駒移動で駒を取る2度目の王手で詰んだ

なお、解答につきましては元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。

(3月15日 Pontamon)

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第126回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2020年4月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第126回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第126回出題  担当 Pontamon

新型肺炎関係で外出自粛もあり自宅で過ごす時間が長くなっていることでしょう。そんな皆さんへの今月の出題はツインを含め実質4題の出題です。

初級は担当からの9手詰。36桂の役割がわかれば攻めも見えてくる易問です。
中級は、ミニベロさんからの10手詰。三捨利警部登場は83-2以来となります。
上級は、緑衾さんからの12手詰ツインです。58飛が初手と3手目の違いで詰み上がりが異なる手順を探してください。


■本出題


■締め切り前ヒント (4月3日頃 Pontamon)


126-1 初級 Pontamon 作   好手36桂 9手

「たった9手で詰まされたよ」
「どんな将棋だった?」
「36桂の着手が好手だね」
(条件)
  • 9手で詰み
  • 36桂の着手があった

126-2 中級 ミニベロ 作 三捨利警部の推理・桂にまつわる10手詰 10手

「警部、10手詰の事件が発生しました。害者は最初から逃げようとしたようです」
「凶器は何かね?」
「とどめは桂のようです。4手目・6手目にも使われていますね」
「久々なんだから、もっと証拠集めてよ」
「8手目は、桂の頭に痕跡がありますね」
「成る手もなしか。これは難事件だな。久々なんだから、もう少し簡単な事件にしてほしいよ」

(条件)

  • 10手詰
  • 初手は玉
  • 4手目も6手目も10手目も桂
  • 8手目は桂頭
  • 成る手なし

126-3 上級 緑衾 作   ゾロ目のマス  12手×2

「2局とも12手目の駒打ちをせず駒取りにする2度目の王手で詰ませてたよ」
「2局とも12手目に持ち駒の角を打たず、盤上の駒移動で駒を取る2度目の王手で詰ませてたよ」
「どんな将棋だったの?」
「共通点はやっぱり後手が最初と最後の手以外をゾロ目のマスへ指してた点だね。
 それと11手目が6筋の手で駒成と金の手がなかった点かな」
「ゾロ目のマスって1一や8八のような筋と段の数が同じマスのことだね。じゃあ違う点は?」
「1局目は初手に5八飛と指してたけど2局目は3手目に指してたよ。詰めあがりも違ってた」

(条件)

  • 2局どちらも12手目の駒打ちをせず駒取りにする2度目の王手で詰んだ
    2局どちらも12手目に持ち駒の角を打たず、盤上の駒移動で駒を取る2度目の王手で詰んだ
  • どちらも後手は最初と最後の手以外を筋と段の数が同じマスへ指した
  • どちらも11手目が6筋の手で駒成と金の手がなかった
  • 1局目は初手に2局目は3手目に5八飛と指して詰めあがりも違った

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第124回解答(3)

[2020年2月26日最終更新]
推理将棋第124回出題の124-3の解答、第124回出題の当選者(神在月生さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第124回出題  推理将棋第124回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


124-3 上級  Pontamon 作   2020年の指し初め   11手

「明けましておめでとう」
「おめでとう。早速,指し初めするか」
「じゃ、お願いします。2020年はどんな年になるかね」
「東京オリンピックでは日本選手に金銀銅のメダルを沢山取って欲しいね」
「おっと、駒成はなかったけど、この11手目で詰みだ」
「君は1月1日らしく11手とか1筋への大駒の連続着手があって、僕は金銀同の順で3連続着手したね」

(条件) 

  • 駒成なく11手で詰み
  • 後手は金、銀、同の順の着手を連続で指した
  • 先手は1筋への大駒の連続着手

出題のことば(担当 Pontamon)

 金銀同の3手連続着手と1筋連続着手の絡み合った条件を紐解きましょう。

締め切り前ヒント

 金銀同は4手目から開始。持ち駒を10手目に打って、16地点からの角の王手に合い無しにします。


推理将棋124-3 解答  担当 Pontamon

▲76歩、△52玉、▲33角不成、△51右、▲22角不成、△62
▲44角不成、△歩、▲18飛、△42角、▲16角 まで11手


(条件)
・駒成なく11手で詰み
・後手は金、銀、同の順の着手を連続で指した(△51金右、△62銀、△同歩)
・先手は1筋への大駒の連続着手(▲18飛、▲16角)

Suiri1243_20200226203501

Suiri1243a_20200226203601後手の金銀同の着手は何手目からなのでしょうか?2手目から金銀同の着手では、初手から▲76歩、△42金、▲33角不成、△62/72銀、▲22角不成、△同銀 しかありません。先手は1筋への連続大駒着手をしなければいけないのに、後手の"同"の着手のために角を渡してしまっていて、持ち駒に角1枚があるだけです。1筋で角成ができるなら馬の着手を1筋へ続けることができますが、駒成なしの条件なので、後手大駒を1筋でもらうしかありません。7手目から、▲25角、△14角、▲同角、△52金寄、▲15角 でどうにか王手まではできますがまるで詰んでいません。居玉を15の角での王手では移動合いがいろいろ残っています。もし、後手に持ち駒があると駒打ちでの合いも可能です。(参考図参照)

2手目に△34歩の協力手を指した場合だと、先手は3手目の▲22角不成の後に▲31角不成などで5手目に駒入手が可能で、4手目金、6手目銀のあとの7手目での捨て駒着手が間に合い、8手目に同の着手が可能です。最終手は1筋からの大駒なのが確定しているので後手は合い駒ができないように持ち駒を手放す必要があるので10手目が駒打ちになります。先手は残り2手ともに1筋への大駒着手になります。後手には玉の手が無かったので居玉なので、最終手は▲15角での王手になりますが、▲24歩や▲33桂の移動合いが可能なので失敗です。

玉の位置はどこだと詰む形になるのでしょう?正解は△52玉を▲16角で詰める形になります。この場合は△34歩の移動合い、43の歩が邪魔、玉の退路として両脇の42と62、玉が居た51があるのでこれらを埋める必要があります。2手目に△52玉とすれば▲33角不成で33の歩を取れるので△34歩の移動合いはなくなります。51地点は4手目の△51金右、62は△62銀で埋めることができそうですが、次の同はどうしましょうか。▲44角不成を△同歩で取ると同の手と邪魔な43の歩の問題が一手で解決します。残る42地点は頭の丸い角を打って詰まされる形が完成です。先手は連続で1筋への大駒着手が必要なのに盤上の角を44へ捨ててしまいました。でも初期配置の28の飛があるので9手目▲18飛ができて解くことができました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「条件内の「先手は」や「後手は」は、手順限定には不要なサービス文言です。金銀同の着手位置は3つの筋並びで、先手からみたときの高さの違いも表彰台を再現しています。(銅の位置が低すぎるけど)」

NAOさん「金銀同がぴったり。自陣に大駒の連続手があった。」

■意味のある手を指そうとすると、手待ち着手が条件に紛れていると難度が上がります。

ミニベロさん「端の大駒は決め打ちでしたので、これはすぐに解けました。4四角不成が、習いある推理将棋特有の手筋。それにしてもタイムリーな条件。作家は見逃さない。すでにいただいちゃいました。」

■4年前のリオ五輪の年だったら、最終手地点といい金銀同といい、もっと決まっていたことでしょう。

ほっとさん「2手目34歩ばかり考えていた。この作意は金メダル級。」

■先手の大駒連続着手条件があるので1手でも早く角を入手したいところ。

のくせにさん「意味のある1筋の大駒の手を探してばかりいたらただの手待ちでしたか。」

■98香の着手条件でも良かったのですが、条件が増えるので1筋の連続大駒着手にしました。

リーグ戦ファンさん「1・2が質問に回答をいただいた時点で瞬殺だったのに、3はのべ100時間以上考えてなお見つからず。ヒントに頼ったのは過去一回だけだったと思います。(いまでも覚えてる46-3。) 
さっき薄目でヒントを覗いて、「16地点」だけ見て…解があると知ればすぐに解を発見。「16角まで単騎詰」は、相当に検討したはずが…検討メモを見返すと、▽51金右が完全に盲点になってました。」

■△62金にしていたら51の退路が残ってしまいますね。

RINTAROさん「ヒントで16角迄を見てしまったので、あっさり解けたが、ヒントなしで考えたときは、13に角を不成で行ったり、15に角を打ったりしてたから、全く解ける気配がなかった。18飛や16角もチラッとは考えはしたが、深くは追わなかった。条件・手順は完璧で素晴らしいです。」

■ヒントは自信を持って考えることができるってことですね。16角をチラっと考えた時に深堀していれば解けていたことでしょう。

飯山修さん「い~、18飛! 13角と44角の両方が指せなくて困ってるのにコレかい」

■13角と14角の2枚角のことでしょうか。同の手を実現するために角一枚は差し出す必要があるので困ったことでしょう。

斧間徳子さん「18飛とは参った! ヒントなしでは解けなかった超難問。」

■この角単騎の手順が未発表だったのは先手に1手余るからでしょうか。連続大駒着手指示なので単騎詰めは思い浮かばなかったかも。

山下誠さん「1筋に2枚の大駒を組み合わせる順を考えて泥沼にはまりました。1六角を試してみたら意外にも攻め駒は角1枚でOKでした。」

■2枚の大駒を組み合わせることより、▲16角での角単騎の詰み形が見えると▲18飛の手待ちが判明します。

たくぼんさん「18飛は浮かばなかったねえ。それと同の手が悩ましかった。これは好作ですね。」

■同の手のために角を差し出すと角一枚で詰める手順は見えにくい。5手目に香を取って香を渡せば取った角が使えるけど大駒連続着手にならないので7手目に角を打って9手目に香を渡す?

波多野賢太郎さん「こちらはヒントなしでは手も足も出ない感じでした。ヒントがすごく親切だったので助かりました。4四角でこびんを開けさせるのがうまい手ですね。オリンピックにちなんで、金、銀、同、というのもよく考えたなあと思いました。」

■金、銀、同はほぼオヤジギャグレベル。

S.Kimuraさん「金を打って詰ますことを考えていました.ヒントを見てから,角単騎詰の復習をして,ようやく答えが分かりました.」

■角単騎の最短は11手の2種類だと思いますがどちらも作品としては出ていないようです。御自身の研究の復習でしょうか。

津久井康雄さん「1筋大駒連続着手は15角と16角の形かと思い込み、追加ヒントを得ながらも苦戦しました。」

■16角は筋違いなので持ち駒の着手。盤上移動で15角は手数が足りないですね。

諏訪冬葉さん「ヒントから2手目は△52玉、さて43の歩はどうやって消すかと思ったら同歩を誘発する手があったとは。」

■玉のコビン開けと42角と打ってもらう角の提供の一石二鳥の▲44角不成でした。

DJカートンさん「追加ヒント無しでは詰み形すら想像できなかった。追加ヒントを見たら10分で解けた。」

■ヒントを投入しても、▲44角と後手の詰まされる駒配置は内緒でした。

緑衾さん「金銀同の条件からつくったのでしょうがうまくまとまるものなんですね。1筋の大駒の手が連続ではなく2回だと何か余詰があるのでしょうか。」

■1筋の大駒着手2回でも余詰みは無いと思いますが、余詰みに対抗する安全策の条件。

はなさかしろうさん「金銀同、好い感じ。後手玉を1筋方向に運ぶ順は一手不足、52玉のほうが短手数だったんですね。」

■1筋側の何処へ持って行く手順だろう。何にせよ余詰でなくて良かったです。

原岡望さん「トーチカを作るのがコツ」

■出口がひとつなのでそこから攻撃されると動きようがなく守れない。


正解:18名

  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん  のくせにさん
  リーグ戦ファンさん   RINTAROさん  飯山修さん  斧間徳子さん
  山下誠さん  たくぼんさん  波多野賢太郎さん  S.Kimuraさん
  津久井康雄さん  諏訪冬葉さん  DJカートンさん  緑衾さん
  はなさかしろうさん   原岡望さん


総評

NAOさん「難易度と手数が逆順。長手数でも取り組みやすかった。」

■取り組みやすい長手数に慣れたところで125-1の初級も16手作を用意していたのですが差し替えました。16手3部作で使おうかな。

ミニベロさん「消費時間からすると、難度は逆の感じ。でもこれはよくあること。自作の難易度もよくわからないし。」

■手数じゃなくて作品の考え処で判断してみたのですが、手数が多い分、解図時間は掛かってしまうのかも。

リーグ戦ファンさん「推理将棋、風呂でも通勤途中でも考えることができるので楽しいのですが、会議中でも考えることができることが私にとって大問題。推理将棋を断っていたのはそれが理由だったのですが…
124-3は、ひさびさに「いかに仕事に悪影響を与えるか」を実感させられました。」

■人命を預かる仕事でなければ、仕事中に考えるのもいいけど程々に。(笑)

RINTAROさん「1のような作品は初めて解いたので、ミスディレクション抜きでもパズルティックで楽しめました。千日手なんて完全に思考外でした。推理将棋も奥が深い・・・。
2も分かりやすくて、好作でした。49金の処理に気付いたときは、なるほどと唸りました。
3は、条件が秀逸すぎます。オリンピックイヤーで楽しみな2020年、3問とも解答を提出できて良かったです。
本年もよろしくお願いいたします。」

■全問解答、全問正解を目指して本年も推理将棋をよろしくお願いします。

飯山修さん「もうすぐ70歳なので毎週健康体操に通ってますが、そこでは脳トレが長生きに必須といつも言われています。推理将棋はその一環ととらえて出来るだけ続けていきたいと思います。」

■脳トレに3問とも16手詰特集なんていかがでしょうか?もちろん易問から難問までの3問です。

斧間徳子さん「今月は近年では最も骨のある選題で苦労しました。」

■全投稿作掲載予定の年賀推理の特集だったので特別な選題はしていませんでした。いつもより長い手数とか初お目見えの千日手や角単騎などバラエティに富んでいました。

たくぼんさん「今回はなかなか難しくてヒント頼りでしたが、解ければ納得の好作揃いでした」

■中級の余詰が残念。125回は余詰なしで行けるかな?

波多野賢太郎さん「久しぶりに参加します。なかなか難しくて解けませんが、やっぱり推理将棋は楽しいですね。」

■2020年の皆勤賞を目指して、推理将棋をごひいきください。

津久井康雄さん「今回も全部追加ヒントを得て何とかという感じです。(初級中級は自信無し)私にはちょうどいいレベルのヒントで、解ける喜びを味わえてありがたいです。」

■今回はヒント前の解答が2名だったので大甘ヒントでした。

DJカートンさん「124-2は解けませんでしたが、せっかく2問解けたので解答します。」

■1問でも解けたら解答をお願いします。無解でも感想をどうぞ。

緑衾さん「1は20手連続移動にするつもりだったのですがうまくまとまりませんでした。中級の方が上級より難しかったです。」

■後手の右銀の20手連続移動となると50手近く?

原岡望さん「このところ難問多く悲鳴を上げています。やさしいのをお願いします。」

■選題に自由度は少ないので、ヒントで調整します。

神在月生さん「故あってしばらくは解図時間が減るんですが、何とか最低一問だけは解答を続ける所存です。」

■1問でも結構ですので解答をお願いします。


推理将棋第124回出題全解答者: 19名

  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん  のくせにさん
  リーグ戦ファンさん  RINTAROさん  飯山修さん  斧間徳子さん
  山下誠さん  たくぼんさん  波多野賢太郎さん  S.Kimuraさん
  津久井康雄さん  諏訪冬葉さん  DJカートンさん  緑衾さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  神在月生さん

当選: 神在月生さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第124回解答(2)

[2020年2月24日最終更新]
推理将棋第124回出題の124-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第124回出題  推理将棋第124回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


新年早々の余詰作で申し訳ありませんでした。


124-2 中級 Pontamon 作   2020と言えば 20手

「明けましておめでとう」
「おめでとう。今年は2020年、20と20と言えば?」
「そりゃ、20枚対20枚の駒で戦う将棋だよ」
「今年は令和2年だから、2筋の着手だけで指し初めと行くか!」
「では、お願いします」
「互いに駒成りすることもなく、この20手目で詰んだな」
「参りました。ルールを忘れて2筋以外の手を1手指してしまってごめん」
「僕は歩で角を取ったけど、23へ不成した歩で22の角を取っていれば違った展開だったと思うよ」

(条件) 

  • 駒成なく20手で詰んだ
  • 先手の1手以外は全て2筋着手
  • 後手は歩で角を取り、先手は23へ不成した歩で22の角を取らなかった

出題のことば(担当 Pontamon)

 後手の着手は2筋だけ。不可解な22の後手角と23の先手歩の謎を解こう。

締め切り前ヒント

 詰み上がりは8,9段の二枚飛車。▲23歩不成時点では後手角は無く、△22角は18手目の手待ち着手。

余詰修正

会話へ"僕は歩で角を取ったけど、"を追加して
「僕は歩で角を取ったけど、23へ不成した歩で22の角を取っていれば違った展開だったと思うよ」

条件へ"後手は歩で角を取り、先手は"を追加して
・後手は歩で角を取り、先手は23へ不成した歩で22の角を取らなかった


推理将棋124-2 解答  担当 Pontamon

▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲同飛、△27歩、
▲22飛不成、△同飛、▲28角、△同歩不成、▲同銀、△同飛不成、
▲24歩、△29飛不成、▲23歩不成、△28飛不成、▲38金、△22角
▲27金、△29飛打 まで20手


(条件)
・駒成なく20手で詰んだ(10手目△28同歩不成、12手目△28同飛不成、14手目△29飛不成、15手目▲23歩不成、16手目△28飛不成)
・先手の1手以外は全て2筋着手(17手目▲38金以外)
・23歩不成した歩で角を取らなかった(15手目▲23歩不成、18手目△22角)

Suiri1242

自陣の飛と最奥の飛の連携だと最短11手ですが、最奥からの2段連続の二枚飛車での詰み上がりの作品はこれまでに無かったようです。おそらく最短は14手だと思いますが、後手に2手の手待ちが必要なので条件を限定し難いのがこれまでに作品がない理由でしょう。

Suiri1242a2筋以外の筋の着手が1回だけでの詰み上がりは2種類だけ。ひとつは参考図のように49の金を29の飛でピンして、8段目は28の飛で抑え、唯一の2筋以外の着手の▲36歩で玉への利きが通った△26角で詰める形です。この形だと18手で実現可能です。

参考図:▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲同飛、△27歩、▲22飛不成、△同飛、▲28角、△同歩成、▲同銀、△同飛不成、▲24歩、△29飛不成、▲23歩不成、△28飛打、▲36歩、△26角 まで18手

詰将棋パラダイスの購読者ならお気付きだと思いますが、2020年1月号の詰パラ推理将棋で出題された1手だけ別の筋の着手条件の作品での詰み形がこれになります。(きっと、短評でも指摘があることでしょう)

作者も最初はこの詰み形を検討したのですが、2020年の年賀推理にするには2手追加する必要があり、この18手の手順でさえ非限定が多くて条件付けが難しそうだったので、もうひとつの詰み形の作品にしました。

参考図で、49の金が無ければ角の王手ではなく、8段目と9段目の二枚飛車での詰みになります。詰みに関係ない後手の角は22へ打つと、なにやらプルーフゲームの様相になるし着手の限定がし易くなります。2筋以外の着手は▲36歩の代わりに金を2筋へ持って行くための▲38金です。金を遠くへ動かさないといけないようなイメージがあり、たった1手を使うだけで済むのが意外かもしれません。29の桂を取るタイミングは49の金がまだ居る時でなければいけないし、参考図だと△29飛不成した飛はそのまま29に居れば良いのですが、二枚飛車での詰みでは29地点を空けるために1手使って△28飛不成で一段戻る必要があります。参考図では最終手で角を26へ打ちましたが、作意順では26の代わりに22へ打つだけなので手数の増減はなく、△28飛不成の1手が増えるので、先後で2手増えた20手詰みになります。

互いに2筋の歩を突いて、5手目に▲25同飛で後手の歩を取ると、6手目に後手が指せる2筋の着手は持ち駒の歩を打つしかありません。次の先手着手は▲22飛不成が見えているので、23や24へ歩を打つのは後の着手ができなくるので、歩を打つ場所は26~28の3箇所のうちのどれかになります。7手目は先手が指せる▲22飛不成、8手目で△同飛とすれば、9手目に先手は取った角を打って後手へ角を渡すことができます。それに都合が良いのは28地点です。なので6手目の歩打ちは△27歩としておくと9手目▲28角に△同歩不成。駒成なしなので28の後手の歩はこれ以上進むことはできませんが、11手目の▲28同銀、△同飛不成がピッタリ。13手目は▲23歩不成の条件をクリアするために▲24歩と控えて打ちます。後手は、△29飛不成の後に△28飛不成と引きます。17手目で▲38金と上がり、次の19手目に▲27金へ上がって△29飛打の移動合いをできなくします。18手目は△22角です。19手目に23で不成した歩で22の角を取れる状況になりましたが、先手は▲27金へ上がってしまったので△29飛打で詰みとなりました。

余詰手順ですが、6手目の歩を打つ手を△28歩とする手でした。この後、▲22飛不成、△同飛、▲28銀で歩を取って△同飛。この後に△29飛不成で桂を取って△28飛不成と戻るときに先手は28へ角を打っておいて後手に角を渡すことができます。この手順だと取る駒の数と種類は同じなのに、△27歩と打ってから△28歩不成とすると2手必要だったものが直接△28歩とするので後手に1手の余裕ができるため、持ち駒になっている桂や銀を打つ手が非限定になってしまいました。

△29飛を△28飛不成で1手掛けて戻る必要があるし、先手は2筋以外の着手▲38金だけではなく▲27金へ動く必要があるので、参考図に2手足した20手が最短手数だと思い込んでしまったのが失敗の原因でした。

余詰指摘があるまで最短20手の詰み形だと思っていましたが、この最終図だと18手のプルーフゲームになっていそうです。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「詰パラ推理の422番を見たとき、被ったと一瞬焦りましたが、6手目と最終手が同じ地点ではないので一安心。条件を覚え間違っていたため、筋も2筋じゃなさそうだと思っていたのですが解いてみると2筋。しかも非限定多数で作図を諦めた図形だったので驚きました。」

NAOさん(双方解)「先後の2筋の歩打から歩不成の手待ちがぴたりと決まりました。」

■2筋着手条件のために指せる手が少なく、先後の指し手のタイミングが悪いので手待ちが多数ある感じ。

ミニベロさん「非限定有りそうで無いんだ。旨く限定できてますね。」

■余詰でキズが付きましたが、プルーフゲーム風の駒配置にして手順が限定されました。

ほっとさん「意外にもこれが一番簡単だった。」

■初級の千日手回避の手順解明が面倒になるとこの中級が一番簡単でしょう。

のくせにさん「49金の処理に悩みましたがぴったりの避難場所ができてました。」

■58金右では28の飛の利きを遮るため68に退路ができてしまいます。

リーグ戦ファンさん「必要な手数が先手10手後手10手であることはわりとすぐ計算でき、あとはパーツを交互にどう嵌めてゆくか。こういう、ちまちま手順を考える問題、プルーフゲームっぽくて実に好みです。」

■先手も後手も2筋着手となると指せる手が限られるので、指し手が無くならないように組み立てる。

RINTAROさん「素直な作品。詰み形はすぐ見えるので、49金の処理に気付けば解ける。」

■二枚飛車の形が浮かべば、おっしゃる通り49金の処理が考え処。

飯山修さん(双方解)「パラ1月号の20手作を解いた後なので26角を打とうとして泥沼」

■22の角が条件にあるので、もう一枚角がないと26角は打てません。

斧間徳子さん「条件が技巧的な好作。詰パラ1月号の類作を解いた記憶があったので考えやすかった。」

■詰パラでは年賀推理とは言わないけど、作者も選題も年賀を意識しているでしょう。2020年、令和2年だとネタが被ってしまうのは仕方ありません。詰み上がりが被らなくてよかった。

山下誠さん「2二角を打つという発想が全く浮かばず、最終ヒント待ちとなりました。」

■22の角が不動のままで▲23歩不成を実現すると、▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲同飛、△24歩、▲26歩、△25歩、▲同歩、△28飛、▲24歩、△29飛不成、▲23歩不成、△27飛不成、▲28銀、△同飛不成、▲39金、△27飛不成、▲29金、△同飛不成 などの手順で王手できても8段目へ逃げられてしまいます。

たくぼんさん「詰パラ松澤作を解いた後だったので最終26角がチラつき頭を捻っていました。ヒントがなければ解けなかったでしょう。無駄のない手順で感心しました」

■前半で22の不動の角と▲23歩不成

波多野賢太郎さん「これはノーヒントで解けました。と言っても、「不可解な22の後手角と…謎を解こう」というのがヒントになりました。ほぼ2筋に限られているとは言え、これだけの条件で手順が限定されているのは凄いと思いました。」

■2020年、令和2年なので「20手詰めで2筋だけの着手」で詰め手順があるのかを探索した結果です。最初は2筋以外の着手が2手ある手順を考えていました。

S.Kimuraさん(双方解)「金も取らなくては詰まないと勘違いしたため,20手に収まらなくて悩んでいました.正解手順を踏まえて,飛車で角を取る手を考えたら,余詰が見つかりました.」

■条件がきつい分、詰め手順を見つければ余詰は殆ど無いはずと高をくくって余詰作になってしまいました。

津久井康雄さん「2筋のみの着手で詰まそうという発想がすごいと思いました。」

■2020年、令和2年の年賀推理なのでダメもとで探索したら、1手だけ2筋以外の着手で行ける手順を見つけました。

諏訪冬葉さん「2829の二枚飛車は思いついたのですが、ヒントを見るまで最終手△26角(2筋以外の手は▲36歩・▲49金はピン)を中心に考えていました。」

■29の飛は王手ではなく▲49金をピンするのが目的と考えている時点で最終手は△26角しかありませんね。

緑衾さん「2六角しか詰み筋がないと思い込んでいてヒントを見るまで解けませんでした。金がどかせるんですね。」

■詰パラ1月号を先に解いていた口でしょうか。

はなさかしろうさん「詰形から考えましたが、先手が49金を残して36歩を突き、後手の29飛、28飛、26角による詰みに誘われてしまいました。角は使わないけどどかさないと通れなかったんですね。」

■使わない角を取り戻してまで元の位置へ戻す。一体何のため?(笑)手順限定のためでした。

原岡望さん「ヒントに助けられました。」

■ヒント投入まで殆ど解答が無かったので大甘ヒントを投入しました。


正解:17名

  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん  のくせにさん
  リーグ戦ファンさん   RINTAROさん  飯山修さん  斧間徳子さん
  山下誠さん  たくぼんさん  波多野賢太郎さん  S.Kimuraさん
  津久井康雄さん  諏訪冬葉さん  緑衾さん  はなさかしろうさん
  原岡望さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第124回解答(1)

[2020年2月22日最終更新]
推理将棋第124回出題の124-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第124回出題  推理将棋第124回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第124回解説  担当 Pontamon

2020年最初の出題の年賀推理はいかがでしたでしょうか。
手数も長くて難問揃いだったようでしたが、易しいヒント投入の効果もあってか19名からの解答をいただきました。
解答、ありがとうございます。


124-1 初級  緑衾 作     銀世界        31手

「一面に雪が積もってきれいだね。あれを見ながら指し初めをしようか。
 私は先手で令和2年に因んで最初の3手を2筋に指すよ。
 その後は敵玉を詰ませる手以外はひたすら左銀を動かすことにするよ」
「じゃあ、後手の僕は元旦に因んで右銀を11手連続で動かすよ。
 また、4手目を6二銀にして、歩と金の手は指さないことにするよ」
「予定通り進んで私が詰ませて勝ったね。
 手数を数えてみると31手なのか。よし平成31年を惜しんでいることにしよう」

(条件) 

  • 31手目で先手が詰ませた
  • 先手は最初の3手を2筋に指し、その後敵玉を詰ませる手以外は左銀を移動させた
  • 後手は右銀を11手連続で移動させた
  • 後手は4手目を6二銀として歩と金の手がなかった

出題のことば(担当 Pontamon)

 先手の銀着手は12回、後手は少なくとも11回銀を動かしますが詰み形は?

締め切り前ヒント

 2手目は△42玉。右銀が移動して行って42地点を埋めますが千日手に気をつけて。



推理将棋124-1 解答

26歩、△42玉、▲25歩、△62銀、▲24歩、△71銀、
▲68銀、△32玉、▲79銀、△62銀、▲68銀、△71銀、
▲79銀、△62銀、▲68銀、△71銀、▲79銀、△62銀、
▲68銀、△51銀、▲79銀、△42銀右、▲68銀、△51銀、
▲79銀、△42銀右、▲68銀、△51銀、▲79銀、△42銀右、
▲23歩成 まで31手


(条件)
・31手目で先手が詰ませた
・先手は最初の3手を2筋に指し、その後敵玉を詰ませる手以外は左銀を移動させた(初手▲26歩、3手目▲25歩、5手目▲24歩、7手目~29手目▲68銀、▲79銀)
・後手は右銀を11手連続で移動させた(10手目~30手目△62銀、△71銀、△51銀、△42銀右)
・後手は4手目を6二銀として歩と金の手がなかった(4手目△62銀)

Suiri1241

平成31年を惜しんだ31手の年賀推理になっていますが、隠されたテーマは千日手回避。記憶では推理将棋で千日手をテーマにした作品は千日手を成立させるものだけでした。千日手を回避すること自体が裏条件になっていることが斬新だと思っていたら、ここで年賀推理の出題待ちしている間に詰将棋パラダイスの2020年1月号でも千日手回避が手順限定に利用されている問題が出題されました。

先手の最初の3手は2筋着手で最後の詰める着手以外は左銀の移動だけなので詰み形は2筋の飛先の歩を突き進めて最後は▲23歩成であることは明確です。先手の左銀を移動し続けることができる着手は、▲68銀と▲79銀の行き来だけです。先手の着手がこの銀移動だけの場合、後手の右銀も2地点の行き来だと千日手は最短12手で実現します。最初の▲68銀が7手目ですから、18手目に千日手になってしまうのでこれを回避するには後手は指し手を変えて新しい2地点の行き来をする必要があります。

Suiri1241a詰み上がりは例の7手詰ですので、2手目△42玉、4手目は指定された△62銀の後、△32玉として△42飛ができるように一旦△51銀で通路を開けてから△42飛として残りは右銀の移動だけを指して詰めたのが参考図です。

参考図の10手目までは、▲26歩、△42玉、▲25歩、△62銀、▲24歩、△32玉、▲68銀、△51銀、▲79銀、△42飛 です。

後手の右銀の着手回数を数えてみると10連続にしかなりません。4手目の△62銀が指定されているためすぐには△42飛とはできないのが原因です。

となると、42を埋めるのは右銀が42へ移動して行くことになりますが、4手目に62へ上がっているため11手連続の奇数手で2段目へ行くことができないため、62の銀は一旦71へ戻る必要があります。そのまま11手連続の銀着手をしてしまうと12連続になってしまうので、△71銀の次の手番では右銀以外の駒の着手が必要になります。詰みに必要な着手は30手目の△42銀以外には32への玉移動しかありませんので、2手目42玉、4手目は指定の△62銀、6手目で△71銀へ戻って、8手目を△32玉とすれば10手目からの後手の11手は右銀の移動に使えます。

2地点での銀の行き来だと6回目の銀移動で最初の地点へ戻ると同一局面が4回目になるので千日手になるため、6回目の銀移動では△51銀とします。その次に△62銀とするとそれも千日手なので、51と42間で銀を行き来することになります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

緑衾(作者)「千日手のルールの説明を入れるべきだったのでしょうか。ルールが変わったのは最近です。ただ、千日手がらみだと気づかせるのも狙いの一つなのでやりづらいです。」

■出題のことばで千日手のことに触れるつもりでしたが、斬新なテーマなのでヒント投入まで延ばしました。

NAOさん「新年早々の千日手は避けましょう。」

■王手での千日手は負けなので絶対に避けなければいけません。

ミニベロさん「なるほど! 千日手回避という新しいテーマですね。柿ノ木様に言われて初めて気がつきました。かの「最後の審判」の推理将棋版のイメージですが、初級のテーマには重過ぎる感じ。柿ノ木が無いと、カウントが大変だし・・・。それにしても、よく思いつきますね。」

■この作品がきっかけで打ち歩詰めテーマの推理将棋を作りました。「最後の審判」は知らなかったので調べました。千日手と打ち歩詰めの両方が絡んでいる詰将棋なのですね。

ほっとさん「解ける直前まで、どうやっても千日手になってしまい大混乱。」

■銀を動かすだけの単純な作業こそ難作業?

のくせにさん「非限定だらけだと思っていたら追加ヒントでまさかのキーワード。千日手回避で限定させるのは新手筋でしょうか。」

■千日手回避の作品は記憶に無かったのですが、詰パラ1月号でも使われていて驚きました。全くの偶然だけど滅多にないことが同じ時期に集中してしまうことをあらわす言葉があったけど思い出せない。

リーグ戦ファンさん「いやぁ、千日手回避とは!私が知らなかっただけかもしれませんが、推理将棋の新たな地平でした。
最初の局面を中央の点(この場合62銀)から始めると、そこを通る端点(この場合71)には同じ回数行くことができない、って、位相系の数学パズルの基本アイディアですが、それが推理将棋で見られるのは嬉しいです。」

■「連続王手回数の条件」なのに連続王手の千日手成立直前までの手順が組み込まれていたりすると難問になるでしょう。そのような状況にできるのかな?

RINTAROさん「詰み形はすぐ見える。先手の指し手は決まっている。後手の指し手も9割方決まっている。
しかし解けない。後手の選択肢が多すぎる。71に引くのか、51に引くのか、最後も42飛なのか、42銀右なのか。
ヒントを見る。千日手????はぁ?目から鱗であった。しかし、千日手が絡むと分かっても、一向に解ける気配はない。前述の疑問は全く解消されない。もしや、ミスディレクション・・・。4手目の62銀から11手連続の銀移動は始まらないんじゃないか・・・?そして、8手目32玉で10手目から始まることに気が付く。あとは千日手にならない銀の動きを見つけるだけだ。
試行錯誤の末、正解を見つけたときは嬉しかった。ただ一つ言えることは、これが初級な訳がない(笑)」

■ほぼ銀を動かすだけなので初級にしてしまいました。

飯山修さん「成程千日手規約はここでも通用するのか」

■最初の解答は銀の12連続着手、再解答は銀の8連続着手でしたので11連続着手の条件を満たしていませんでした。

斧間徳子さん「暗算では千日手回避手順が考えにくく、紙とペンを要した。」

■暗算は大変。将棋ソフトだと千日手を教えてくれます。

山下誠さん「2筋の手から詰み形は必然なので、後手銀の手数合わせ問題でした。」

■そうなので初級にしましたが中々厄介だったようです。

たくぼんさん「後手の銀の動きだけで何回も千日手でやり直しさせられました。なかなか面白かったです。」

■62銀の局面の回数に気を付ければ、後半は51と42の行き来になるのですが慣れていない状況に戸惑ったことでしょう。

波多野賢太郎さん「意外に難しくて、ヒントを見て解けました。詰み形はすぐわかり、千日手のことも気づいたのですが、なぜか6手目や8手目から銀を動かす順ばかり考えてしまいハマッてしまいました。」

■右銀を動かす課題を与えられていると、つい早くから動かしてしまいます。

S.Kimuraさん「銀の11回連続を8手目から始めなくてはならないと勘違いしていたため,何度やっても千日手になって困っていました.」

■30手目△42飛の先入観が邪魔したようですね。

津久井康雄さん「何とも悩ましいパズル。これで千日手ではないと思うのですが・・・」

■はい、正解です。

諏訪冬葉さん「千日手の検証が大変なので棄権します。」

■局面は盤上の駒配置、持ち駒、手番の3点セットなので検証は大変ですね。

DJカートンさん「(千日手を自動で判定してくれる)柿木将棋で駒を動かしていたら31回以上は「千日手です。」と言われた。」

■将棋ソフトの警告は強い味方。

緑衾さん「千日手のルールの説明を入れるべきだったのでしょうか。ルールが変わったのは最近です。ただ、千日手がらみだと気づかせるのも狙いの一つなのでやりづらいです。」

■当初、出題のことばで千日手にふれるつもりでしたが、締め切り前ヒントへ持って行きました。最初から言わなくてよかった。

はなさかしろうさん「Kifuが千日手を自動検出してくれるので試行錯誤を楽しみましたが、きちんと考えて整理しないと解けなくて面白かったです。」

■先手は7手目から銀移動を開始しますが、後手着手では10手目から銀移動開始なのでそこが同一局面のスタート地点。

原岡望さん「千日手でないことの証明。
71 62 51 42 をそれぞれ
a b c d
79 68 をそれぞれX Y とし後手先手の銀の位置をあわせて
aX =71銀 79銀のように示す。
26歩 42玉 25歩 62銀 24歩 71銀 68銀 32玉 と8手進んだとする。ここから22手を考える。
1手目79銀の局面はaXとなる。

aX-bX-cX-dX
|  |  |  |
aY-bY-cY-dY

線で結んだ状態のみ遷移できる。
最初はaXで次は横に遷移。
一つの状態は3回まで
縦横交互に遷移する
最後にdXとなる。以下の手順はこれを満たしている。9手目から
79銀 62銀 68銀 71銀 79銀 62銀 68銀 71銀 79銀 62銀 68銀 51銀 79銀 42銀右 68銀 51銀 79銀 42銀 68銀 51銀 79銀 42銀右
最後に 23歩成で終了
疲れました。 」

■千日手でないことの証明を理解するのも疲れました。(笑)

神在月生さん「「歩と金の手がなかった」というより「銀と玉の手しかなかった」(笑)」

■飛を動かして銀移動できる箇所を増やせることへ誘導して自滅させる?


正解:15名

  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん  リーグ戦ファンさん
  RINTAROさん  斧間徳子さん  たくぼんさん  波多野賢太郎さん
  S.Kimuraさん  津久井康雄さん  DJカートンさん  緑衾さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  神在月生さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第125回出題(3月10日まで)

[2020年3月26日最終更新] 125-3解答、第125回出題当選者

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第125回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2020年3月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第125回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第125回出題  担当 Pontamon

年賀推理は手数が長かったですが、今月は通常問題に戻ります。
123回の結果稿以降に作品投稿があり、4月を以っての休載の危機は回避できそうです。
出題作の難易度はヒントで調整することになるかもしれません。

初級は担当からの9手詰です。3の倍数でアホになるのではなく駒が成ります。
中級の11手詰はけいたんさんからで2012年6月の56-2以来の登場。詰み場所はどこ?
上級はミニベロさんからの12手詰。最終手が8マス移動の3題目になります。


■本出題


■締め切り前ヒント (3月3日 Pontamon)

125-1初級:6手目の駒成は飛成ではなく角成です。飛成は最終手です。
125-2中級:最後の歩頭の金打ちは75金です。角だと馬に成ってからしか金を取れません。
125-3上級:持ち駒の飛を打って、その飛を最終手で8マス横移動します


125-1 初級  Pontamon 作  3の倍数の駒成  9手

「9手で詰んだ対局は、3の倍数の手番は異なる段での駒成だった」
「聞いた聞いた。銀の着手は無かったらしいね」
(条件)
  • 9手で詰んだ
  • 3手目、6手目、9手目は異なる段での駒成
  • 銀の着手は無かった

125-2 中級 けいたん 作  初手と最終手だけ違う駒 11手

「さっきの将棋11手で詰んだんだって」
「先手は初手と最終手以外同じ駒しか動かしていないな」
「後手は2手目以外同じ駒しか動かしていないね」
「後手は5筋の手を2回、6筋の手を3回指したな」
「とどめは歩頭の金打ちだったね」

(条件)

  • 11手で詰み
  • 先手は初手と最終手以外同じ駒しか動かしていない 
  • 後手は2手目以外同じ駒しか動かしていない 
  • 後手は5筋の手を2回、6筋の手を3回指した
  • とどめは歩頭の金打ちだった

  ※駒成後は別の駒とします。 (2月14日 Pontamon)


125-3 上級 ミニベロ 作   長い話  12手

「長い話をしよう。3手目に4筋の手、12手目に8マス移動して終わりじゃ」
「ええっ、もう終わりなの」
「そう、成る手もない。どうじゃ、長い話じゃろう」
「行こっ!」

(条件)

  • 12手目の8マス移動する手で詰み。
  • 3手目は4筋
  • 成る手なし

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第123回解答(3)

[2020年1月30日最終更新]
推理将棋第123回出題の123-3の解答、第123回出題の当選者(のくせにさん)を発表します。

推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第123回出題  推理将棋第123回解答(1) (2) (3)
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123-3 上級 上谷直希 作  ワン、ツー、スリー 12手

「12手目の小駒の手で詰みですね」
「後手の着手は1筋に1回、2筋に2回、3筋に3回。きれいな配分です。不成が複数回登場するトリッキーな対局と感じましたがいかがでしょうか」
「6手目の角の手が強烈でした。その角は後の手順で不動でしたが、だからこそ光る1手とも言えるかもしれませんね」

(条件) 

  • 12手目の小駒の手で詰み
  • 後手の手は1筋に1回、2筋に2回、3筋に3回
  • 6手目に着手した角は後の手順で動かなかった
  • 不成の手が複数回あった

出題のことば(担当 Pontamon)

 後手着手は1~3筋だけなのに詰みに関与する6手目の角着手をするには?

締め切り前ヒント

 後手は桂を跳ねて行き、とどめは両王手です。

【余詰修正】
会話
「12手で詰みですね」⇒ 「12手目の小駒の手で詰みですね」
条件
・12手で詰み ⇒ 12手目の小駒の手で詰み


推理将棋123-3 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△桂、▲48玉、△18角
▲38玉、△25桂、▲48銀、△37桂不成、▲39玉、△29桂成 まで12手

(条件)
・12手目の小駒の手で詰み(12手目△29桂成)
・後手の手は1筋に1回、2筋に2回、3筋に3回(6手目△18角、8手目△25桂、12手目△29桂成、2手目△32飛、4手目△33同桂、10手目△37桂不成)
・6手目に着手した角は後の手順で動かなかった(6手目△18角)
・不成の手が複数回あった(3手目▲33角不成、10手目△37桂不成)

Suiri1233

6手目に角の着手を指定されていますが、後手の全着手の筋は限定されているので△14歩や△12香からの1筋の角着手はできません。3筋なら3回の着手ができるので、△34歩からの△33角や△32銀からの△31角などができます。これらの角着手は最短で4手目に可能ですので、6手目にさらに角を動かして、詰みに都合の良い地点への移動ができるかもしれません。詰みに効果がありそうなのは、△33角から△15角でしょうか。

Suiri1233a後手の着手だけで6手目に角の着手をする手順を考えましたが他の手順としては、3手目に先手が▲22角不成か▲33角不成をした角を4手目に取って、6手目に好きな地点へ打つ手順があります。

4手目に先手角を取るにしても、1~3筋での着手数が限定されているので効率が良いのは、▲76歩、△何か、▲33角不成の時に、△同角とするか△同桂とするか、4手目に33へ移動できるように2手目に32銀、32金、32飛、32玉としておいて▲33角不成を同で取る手があります。端歩や△25金などで先手玉を詰める形があるので先手玉は中段へ進出させてみます。参考1図は、初手から、▲76歩、△32金、▲33角不成、△同金、▲48玉、△12角、▲46歩、△34金、▲47玉、△24歩、▲36玉、△25金 までの12手を指した局面です。6手目の△12角によって、45地点の玉の退路は抑えていますが、47の退路は空いたままです。もし、6手目に△16角としておいて同手順で進んで、最終手を△25角にすると47地点の退路を抑えることはできますが26地点が玉の退路として空いているので失敗です。(6手目に打った角を動かしてしまうし)

攻めを考えると有力な2手目は△32飛でしょうか。3手目に▲33角不成で飛先の歩を取ってもらうと先手陣まで飛の利きが直射します。4手目に取った角は好きな地点へ打ちますが、その後の着手は禁じられています。ここで注意しなければいけないのは、6手目の着手した角はそれ以降で動かすことはできませんが、別の角の着手が禁じられている訳ではありません。そんなミスディレクションには引っ掛からないぞという手順が参考2図になります。

Suiri1233b参考2図の手順:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同角、▲58飛、△28角、▲16歩、△15角、▲17桂、△24歩、▲48玉、△37角上成 まで12手

参考2図では先手玉が見事に詰んでいて、4手目に△33同角とした角はその後△15角から△37角上成と2回の移動をしています。なので、6手目に△28角の代わりに△15角を指してしまうと最終手で△37角成とできないので注意が必要です。無事、解図できたと思ったのですが、「不成の手が複数回あった」の条件を満たしていませんでした。先手の▲37銀が間に合っていれば最終手は△37角上不成でも詰むので「不成の手が複数回あった」の条件を満たすことができたのですが僅かに届いていませんでした。

4手目△33同飛の後、不成回数条件を満たす△37飛不成からの△39飛成のはてるま手筋では3筋の着手回数をオーバーするので失敗です。そうなると4手目は△33同桂でしょうか。6手目の角打ちする地点はちょっと置いておいて、桂が33に居座っていては飛を使えないので跳ねるのですが条件から8手目は△25桂しかありません。これで37地点へは25の桂と32の飛が利いているのでこの地点の着手で玉を詰めるのなら、4手目からの手順は△33同桂、▲48玉、△xx角、▲38玉、△25桂です。37地点の先手の守りの桂があるのでそっぽの▲17桂と移動させるために9手目から▲16歩、△何か、▲17桂、△37飛成/37桂成 で詰めるなら玉の退路として空いた29地点をカバーする必要があります。そこで6手目は△18角です。

これで詰んでいるのですが、参考2図と同様に「不成の手が複数回あった」の条件を満たしていません。そこで6手目は△18角で8手目の△25桂の局面まで戻ってみます。盤面をみていると後手は残り2手で△37桂不成から△29桂成の空き王手が見えますが、先手は歩を持っているので合駒可能です。しかし、△29桂成が両王手なら合駒される心配はありません。先手は△29桂成が王手になるように玉を39へ持っていきます。すなわち、9手目から▲48銀、△37桂不成、▲39玉、△29桂成の12手目の両王手で詰みとなります。

余詰手順は有名な手筋のオンパレードでした。粗検、申し訳ありませんでした。

両王手△28飛不成
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同角、▲26歩、△15角、▲36歩、△同飛、▲48玉、△26飛、▲何か、△28飛不成

両王手△29飛不成
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲58金右、△16角、▲48銀、△37飛不成、▲49玉、△27飛不成、▲18飛、△29飛不成

48銀をピンして△29飛不成
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同角、▲68飛、△15角、▲58金右、△37飛不成、▲48銀、△27飛不成、▲36歩、△29飛不成

二枚角
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同角、▲68金、△15角、▲58玉、△37飛不成、▲32歩、△27飛不成、▲46歩、△25角

玉頭への△27飛成
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲18飛、△16角、▲48玉、△24歩、▲38玉、△37飛不成、▲28玉、△27飛成

玉頭への△37飛成
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同桂、▲16歩、△26角、▲17桂、△25桂、▲48玉、△17桂不成、▲38玉、△37飛成

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

上谷(作者)「拙作が余詰とのことで大変申し訳なく思います。」

■粗検、申し訳ありませんでした。

RINTARO(双方解)「予想通り、作意は桂を使う手順でした。最終手小駒ってことで、かなり手が限定されますね。」

■元の条件や会話の変更内容が一番少ない修正でしたが、限定がかなりきつくなったようです。

NAO(双方解)「38玉を引く手と9段目への桂成を使った両王手の詰形が斬新。」

■新担当への修正作の再投稿だったのですが、『原案にあった条件「後手は角を取った直後の手番で角を打った」を変更したことが裏目に出ました。』とのコメントがNAOさんからありました。元作品を見ていませんが、4手目同角ではなく同飛でも直後の手番で角を打てるので条件修正されたのかな?

ほっと(双方解)「(余詰解)5手目が58飛~98飛でもOK、また18飛の場合は5~9手目が手順前後成立なので余詰でしょうか。
(作意解)詰上りが見えず、直前ヒント待ちになってしまった。なるほど両王手か。」

■飛角での両王手が主流ですが、飛と小駒での両王手だと詰み形が浮かんで来ないかもしれません。

ミニベロ(双方解)「ヒント待ちでやっと解けた。効率の悪い玉の動きは、推理将棋では通常使わない順。全く見えなかった。」

■解答4人目にして4つ目の余詰手順でした。大駒と小駒のコンビの両王手作を作られていても他の作者に出されると見え難かったですか。

リーグ戦ファン「桂の連続跳躍問題(私は大好き!)には珍しく守備側の囲いに手順前後の余地がない綺麗な筋なので、こっちは手順が先に完成されていて、後から123狙いの条件付けに当てはめたのだと想像します。」

■詰み形や手順に趣きがある作品の場合、条件付けに一苦労することが多いです。本作ではピッタリのワン、ツー、スリーを見つけたのだと思います。

斧間徳子「今月はこれが一番早く解けました。桂の4段活用は爽快です!」

■難易度設定は間違っていないと思うので相性と閃き具合の違いでしょうか。

のくせに(双方解)「小駒の手で詰みが大きなヒントで、桂馬が出ていく以外ないと推定。15角の空き王手をまず考えましたが、33で取った歩の処置に困り、両王手を発見。」

■32の飛だけの空き王手だと歩の合いができてしまいます。打ったら動かない角がいい仕事をします。

諏訪冬葉(双方解)「(余詰解)11手目の選択肢が16通り・5手目と7手目の手順前後・9手目と11手目の手順前後で70通り以上の解があります。
(作意解)桂馬をはねて両王手
△14角+△25桂→△37桂成:ならずの回数が足りない
△24飛+△25桂→△37桂生:圧倒的に手数が足りない
と思ってたらもう一回跳ねるのか」

■悩んだ末の解後感は爽快だったことでしょう。

小山邦明「手順1の方だと1筋の手が複数あったり、37飛不成との手順前後が成立。手順2の本命手順は、見事な桂の4段活用ですばらしい。」

■解答いただいた手順1の△26角と△27飛成での空き王手では▲37歩の合いが利くので条件を満たしていませんでしたが、手順2は作意順での正解でした。

たくぼん「これは両王手というヒントがなければかなりの難解作でしょう。当初角と桂の両王手を考えましたが手数が足りませんでした。」

■角との連携だと桂成を支える駒の手配が大変そうですね。

緑衾「手順と条件は面白かったのですが、余詰修正がヒントになってしまったのが残念です。」

■小駒の着手で詰みとなると駒種は絞られるうえに筋の着手回数の制限があるので解図し易くなりました。

飯山修「桂の両王手という事で14角25桂47玉を考えたが56の脱出口を止められず」

■△37桂成を支える駒の手配だけじゃなくて、脱出口を塞ぐ手も必要なので手数が足りないのですね。

山下誠(双方解)「6手目の角を角の移動と考えて悩み、次にどこに置くかで更に悩みました。最終ヒントの両王手がなければ、1八角を思いつきませんでした。」

■結果論ですが、余詰解の中にも両王手の手順があるので条件として両王手は使えません。

S.Kimura(双方解)「桂馬を使うことは気付いていましたが,玉を39に動かすのは無理と勘違いしていたので苦労しました.私にしては珍しく,28で飛車か角が成る余詰解の方が早く見つかりました.」

■▲18飛とか▲58飛で飛が退いて、▲28銀で場所を空けてからの▲39玉が普通の動きなので、本作での△39玉までの手順は浮かび難いでしょう

変寝夢「7六歩、3二飛、3三角生、同飛、で1五角と打って3七飛生から両王手、と思ったら最終手小駒だった。7六歩、3二飛、3三角生、同桂からもう一回桂を動かすことを念頭に考えたが詰まない。残念。」

■あと2回桂を動かせば詰みがありました。

DJカートン「確かに△1八角は「強烈」だ。両王手というヒントがなかったら△1八角なんて手は全く思い浮かばなかった(そして10分後に投げた)でしょう。」

■普通は攻め駒として使う角を一手しか使えないのでどうやって攻めるのかと思いきや、大駒を贅沢に成桂の支えにする形でした。

占魚亭「桂跳ねて両王手で詰みなのは予想できるが、この条件での組み立て方が全く浮かばない。」

■角と桂での両王手を検討されたのでしょうか。

原岡望(余詰解)「余詰の方ですが」

■締切日にして6つ目の余詰解でした。△17桂不成で29地点をカバー。

はなさかしろう(双方解)「後手の桂跳ねは本命でしたが、先手の39玉のしゃがみ直しがなかなか見えませんでした。」

■初形の右銀位置への玉移動が想定する経路と違い、48からなら一手で行ける39地点を38経由で移動する手順は見え難いです。


正解:19名

  RINTAROさん  NAOさん  ほっとさん  ミニベロさん
  リーグ戦ファンさん  斧間徳子さん  のくせにさん  諏訪冬葉さん
  小山邦明さん  たくぼんさん  緑衾さん  飯山修さん
  山下誠さん  S.Kimuraさん  変寝夢さん  DJカートンさん
  津久井康雄さん  原岡望さん  はなさかしろうさん


総評

RINTARO「3問ともあっさり解けたけど、すっきりしない。」

■初級の条件の解釈とか上級の余詰手順とかで解後感を得られなかったですね。

NAO「123特集。大駒で組んだ1, 香が止めの2, 桂が主役の3, いずれも楽しめました。」

■偶然開催できた123特集でした。もうこの後は特集ができるような在庫状況ではなく、4月の127回くらいの出題が最後で休載になる恐れが...。新作とか条件変更したリメイク作品の投稿をお待ちしています。

ほっと「推理将棋第123回の解答です。123-3が余詰っぽいので早目に解答を出します。」

■余詰み指摘、ありがとうございました。そして初級の条件の解釈でご迷惑を掛けました。

斧間徳子「今月は難し目でした。初級の24歩、中級の14歩、上級の18角のように効果がすぐにわからない手があると難し目になりますね。123に因んだ特集を組めるというのは凄いと思いました。」

■作品の在庫状況から言えば特集を組めたのは奇跡に近かったです。7月にはオリンピック特集を開きたいのですが作品が集まるかどうか。元日の「たくぼんの解図日記」によるとWFPでは早々と2月号で「オリンピックに因んだフェアリー作品(推理将棋含む)」が開催される予定のようです。こちらへの投稿作が残るかどうかがカギ。

諏訪冬葉「「角二枚で退路を塞いで香車」「桂馬の4段跳ね」どちらもノーヒントでは無理です。」

■「詰み上がりが特殊なものは作品になる=解図が難しい」ですね。

たくぼん「三が日に解くにはちょうど良い難易度でした。余詰は(基本作者の責任でしょうから)致し方ない部分もあると思います。余詰を恐れず楽しめる作品を今年もよろしくお願いします。」

■その作者責任の余詰作を「ちょっと早い2020年年賀詰作品展」へ投稿し、しかも二度の余詰修正とは、トホホ。

緑衾「1、2、3を絡めてきれいにまとめた問題ばかりでした。こういう条件からの逆算での作題ってどうやるのでしょうか。」

■この手の条件では逆算での作図ではなく、設定した条件で詰めることができる詰み形を探索することが多いでしょう。

飯山修「前回122-3の66を発見した時はうれしかった。直前ヒントで66が提示されているとこの感動を味わえなかった事になる。私案だがヒントは初級は出題の最初から甘目で客寄せし、上級は最後まで辛目というのが良いのでは」

■ヒント投入の参考にさせていただきます。甘目のヒントでないと10分で解図を投げられても困るので、どうしたら良いものか。(笑)

S.Kimura「明けましておめでとうございます.本年もよろしくお願いいたします.今回は123-3の作意解がヒント待ちでしたが,直球ヒントだったので,助かりました.」

■上級のヒントはもう少し辛目でも良かったかな?

変寝夢「自作ソフトは透かし詰不可(協力系の詰み判定を行っているため)のため、透かし詰OKならば厳しいことになってしまいます・・・・。」

■形は透かし詰(王手している駒と玉の間が空いている)ですが推理将棋では無駄合いができるので自作ソフトの判定でOKだと思います。素人考えだと透かし詰判定を入れるの方がプログラミングが面倒な気がします。

DJカートン「起床後(出勤前)に考えたら3問合わせて20分未満で解けた。推理将棋も午前中に考えた方がいいのかも知れません(←意味はブログをお読みください)。」

■2019/12/29のブログを拝見しました。そう言われれば私も通勤の行きの電車の中で解けることが多いです。

津久井康雄「今回は解けたように思いますので応募します。よろしくどうぞ。中級と上級は追加ヒント無しでは手も足も出ませんでした。」

■123回は全問正解でした。解けなくても感想を送っていただくと作者の励みになりますのでよろしくお願いします。

神在月生「不覚にも酔ってしまい、最終日の馬鹿力は発揮できず、今回は一問のみ(泣)」

■年末年始での飲酒に身体が慣れて、アルコールの吸収能力が上がってしまったとか...。(笑)


推理将棋第123回出題全解答者: 21名

  RINTAROさん  NAOさん  ほっとさん  ミニベロさん
  リーグ戦ファンさん  斧間徳子さん  のくせにさん  諏訪冬葉さん
  小山邦明さん  たくぼんさん  緑衾さん  飯山修さん
  山下誠さん  S.Kimuraさん  変寝夢さん  DJカートンさん
  津久井康雄さん  占魚亭さん  神在月生さん  原岡望さん
  はなさかしろうさん

当選: のくせにさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第123回解答(2)

[2020年1月26日最終更新]
推理将棋第123回出題の123-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第123回出題  推理将棋第123回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


123-2 中級  渡辺秀行 作   いち、に、さん   11手

「いち、に、さん、いち、に、さん」
「何を言っているんだい?」
「隣の将棋が6手目から1筋、2筋、3筋、1筋、2筋、3筋、の順に指して詰んだよ」
「そんなこともあるんだね」
「最後の11手目は駒の利きのない地点に指していたよ」

(条件) 

  • 11手で詰み
  • 6手目~11手目は、1筋、2筋、3筋、1筋、2筋、3筋への着手
  • 最終手は駒の利きのない地点への着手

出題のことば(担当 Pontamon)

 最終手は玉に密着した王手ではありません。さて、どの駒種で詰めましょうか。

締め切り前ヒント

 6手目に香を動かしてはいけません。9手目にこの香を取ります。


推理将棋123-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△42玉、▲33角不成、△32玉、▲22角不成、△14歩、
24角、△33桂、▲11角成、△25桂、▲34香まで11手


(条件)
・11手で詰み
・6手目~11手目は、1筋、2筋、3筋、1筋、2筋、3筋への着手
(6手目△14歩、7手目▲24角、8手目△33桂、9手目▲11角成、10手目△25桂、11手目▲34香)
・最終手は駒の利きのない地点への着手(11手目▲34香)

Suiri1232

Suiri1232a6手目以降の着手筋が1筋、2筋、3筋、1筋、2筋、3筋の順ですので、先手も後手も各筋の着手は1度ずつです。最終手が3筋なのですが最終手が33だと、初期配置の角や桂が利いている地点なのでそれらの駒の処理を考えなければいけません。1~3筋の着手ができそうな先手の角を使うことになりますがもう一枚の攻め駒が必要です。先手が22の角を取って、2枚の角での攻めが思い浮かびます。

まず初手から、▲76歩、△34歩、▲22角不成で角を入手します。後手は角や馬での詰みになりそうな42地点へ△42玉で玉を上がり、先手の角は次の手番で2筋の着手ができるように▲13角不成としておきます。次の6手目からが、いち・に・さんです。△12香、▲22角不成、△33桂で桂を跳ねておいて、9手目の▲11角打によって最終手での▲33角成を目指します。後手の10手目の2筋着手は△24歩しかできません。それで参考1図になりますが、玉の退路を塞ぐ△52金または△52飛を指せていません。

52地点を埋めるのは5手目まで、と言っても後手の着手は2手目と4手目の2手しかありませんので、△42玉と上がるのが必須な詰み形なので2手目の△34を指しているのが障害になっています。

Suiri1232bそこで、2手目に△34歩とせずに△42玉と指す場合は3手目の▲33角が王手になるため角は不成として4手目に△32玉として、詰まされるために戦地へ玉が入ります。初手から、▲76歩、△42玉、▲33角不成、△32玉で、5手目には攻め駒補給の▲22角不成です。ここから、いち・に・さんが始まりますので、△12香、▲24角、△33桂、▲11角成、△25桂、▲33角成 と進めて詰んだ局面が参考2図です。

いち・に・さんの条件ばかりが気になっていましたが、もうひとつの条件「最終手は駒の利きのない地点への着手」がありました。最終手▲33角成は32に居る玉に王手を掛けて詰んでいますが、玉の利きがある地点への王手着手をしているので条件に合いません。玉の利きの範囲外から王手を掛けることができるのは、桂の他に長距離砲の大駒や香になります。と言っても、参考2図では持ち駒にこれらの駒はありません。参考2図から1手戻した局面を見てみると、6手目に△12香を指したので9手目の▲11角成は空成でしたが、もし、この香が持駒だったらどの駒も利いていない3筋の地点の34へ香を打てば詰んでいることに気付くでしょう。つまり、9手目の▲11角成で香を取れるように残しておくために6手目は後手が指せる他の1筋着手の△14歩とするだけで、11手目に▲34香と打って詰ませることができるのでした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

渡辺(作者)「123回用の条件作。14歩はご愛嬌。」

■123回用に投稿いただきました。

RINTARO「最終手は不思議な感じ。」

■33からだと42の退路が出来てしまうので離して打たないといけないのが不思議な感じ。

NAO「筋指定の手順を後半に持ってきたのが工夫。遊び手の14歩が巧く入った。」

■94問題だと後半の条件指定がありますが、通常条件では珍しい部類かも。

ほっと「珍しい条件。成立しているのであれば凄い。」

■先後の着手をまとめて筋指定する条件は珍しいですね。

ミニベロ「テーマが抜群に面白い。氏にしては優しい悪魔系。」

■「1筋側からの順で」という条件は時々見ますが、着手筋の繰り返しは記憶にないです。(記憶力の問題かもしれせんが)

リーグ戦ファン「「3筋香打ちがトドメ」だけなら10手詰でOK。そこからよくこんな無駄手配置を思いつきますね(感嘆)。14歩と25桂も実は両方10手の無駄手ではないという(^^ 123狙いが先にあったと思えばちょっと納得ですが。」

■10手の場合は先手が68を埋める必要がありますが本作だと42は空いたまま。後手はそれで1手稼げるので14歩と25桂の両方を指せるようになっています。

斧間徳子「香打ちは34香と35香が限定できないので最後は桂打ち、と決めつけていたため大苦戦。6手目の1筋の手がパスの手なのが、より一層難問にしている。簡素な2条件にまとめる手腕は流石です。」

■解図方針を見積もる時点では35香だと24角が利いているなんてことは分かりません。

のくせに「玉を左へ呼ぼうとすると5手目まではほぼ必然、6手目が限定される=先手が香車を取る、と考えて解けました。」

■最終手の駒には何も利いていないので透かし詰か桂での詰みが確定しています。香を取って香で詰めることが分かれば自然と解けますね。

諏訪冬葉「2手目は△34歩と決め打っていたので香車は全く浮かびませんでした。▲33角で間に合うのか。」

■どうしても解けない時は視点を変えてみることですね。(と言いながら、自分も同じ手順を何度も繰り返して考えてしまいます)

小山邦明「後手の桂の2段跳ねが面白い手順。最終手の先手の3筋の手は、最初は桂を考えていましたが、香でも、37歩と24角が居ることで、34に限定できているのが非常に良いですね。」

■たとえ合い駒を持っていても合い駒が利かない桂は最終手候補になります。

たくぼん「34香の詰上りは予想しましたが、なかなか時間がかかりました。123とは面白い条件でした。」

■34香の詰上り予想があるのに時間がかかったとなると、引っ掛かりそうなのは6手目で意味のある手を考えてしまったのかな。

緑衾「1筋の手をどちらも詰みに役立てようとしてしまい苦労しました。」

■▲11角成は詰みに関与していますが△14歩は手待ちの無駄手。先後で必要な手数に差がある場合、手待ちであることがわからないように条件付けされることが多いようです。

飯山修「42の塞ぎ方ですが24角を見つけて一安心」

■後手の前半の着手は2手しかないので玉移動でいっぱいいっぱい。10手詰手順の応用なら△42飛なのですが...。

山下誠「6手目に意味のある手を指そうとして、泥沼にはまりました。」

■△12飛とか、4手目に取った角を△16角と打って9手目に取らせるとかはできそうですね。

S.Kimura「最後に,駒の利きが味方の駒も含むことにようやく気付きました.」

■▲36香、▲35香、▲34香の非限定だから香以外の駒だと読むと失敗します。

変寝夢「締め切り前ヒントで、香の離し打ちに気がついた。6手目以降の後手の着手の意味が他の駒を動かしたくないためのみになっているのが面白かった。最終形合利かずかな、と思ったらそもそも合する駒がなかった。ところで推理将棋は透かし詰OKでしたっけ(今回は違うけど)。」

■透かし詰はOKですが無駄合いが可能なので透かし詰の場合は、合い駒なし、二歩や行先の無い駒打ち禁止で合い駒ができない形になります。

DJカートン「締め切り前ヒントがなかったら「△2一玉▲3三桂まで」の形しか思い浮かばなかった(そして10分後に投げた)でしょう。」

■先手が桂を取って、後手が21へ玉を持って行く手順は無さそう。初級~上級に関わらず考慮時間の上限は10分でしょうか。

占魚亭「最終手、駒の利きのない地点への着手」の条件で、詰み形を想定しやすかった。」

■条件数が少ない時に助かるのは、解図の糸口になる条件の手が見えたとき。

原岡望「ヒントに助けられました」

■最終手が持っていない桂打ちでしかも王手になっていない▲34桂だったので香の記入ミスと判断して正解としました。

はなさかしろう「6手目が遊び手なので違うかも、と思いながら動かしていたら、実は巧みに限定されていて吃驚でした。」

■遊び手だと分かっていても実現が難しいものを指定される場合もありますが、多くは遊び手を他の条件に紛れ込ませるので解図していると不安になるかもしれません。


正解:20名

  RINTAROさん  NAOさん  ほっとさん  ミニベロさん
  リーグ戦ファンさん  斧間徳子さん  のくせにさん  諏訪冬葉さん
  小山邦明さん  たくぼんさん  緑衾さん  飯山修さん
  山下誠さん  S.Kimuraさん  変寝夢さん  DJカートンさん
  津久井康雄さん  占魚亭さん  原岡望さん  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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