[2026年3月25日最終更新]
推理将棋第195回出題の195-3の解答、第195回出題の当選者(はまちさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
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推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
195-3 中級 上級 るかなん 作 送り忘れの年賀状 20手
「おや、今更年賀状?」
「大掃除してたら出し忘れが出てきたんだ。今更だけどあけましておめでとう。」
「それで指し初め付きなのか。指し初めらしく初王手で詰み、敵陣から出る時にだけ空成したのは初日の出、どちらも最後に取った駒が大駒だったのはお年玉ってところか。他にも新年要素はあるけど、今年の指し初めとしては弱くない?」
「そんなことないよ。20手目に盤上26枚で詰みだからね。」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 20手目の初王手で詰み
- 終局図の盤上の駒は26枚
- 敵陣から出る時だけ空成した
- 先後とも最後に取ったのは大駒
出題のことば(担当 Pontamon)
2025/11/3に投稿されているので送り忘れではなく担当の配達忘れの年賀状になります。
作者ヒント
「初日の出」は11手目(るかなん)
締め切り前ヒント
終局時の持ち駒は先手が8枚、後手は最終手で1枚使ったので6枚残り。駒成は先手の角だけ。最後の駒取りは先手は角、後手は飛を取ります。
余詰修正
会話の「敵陣から出る時にだけ成ったのは初日の出」の手前に「指し初めらしく初王手で詰み、」を追加し、条件の「20手目で詰み」を「20手目の初王手で詰み」に修正
余詰再修正
本文/条件の「敵陣から出る時にだけ成った」を「敵陣から出る時にだけ空成した」に変更
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推理将棋195-3 解答 担当 Pontamon
▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲53角不成、△47飛不成、 ▲71角不成、△37飛不成、▲93角不成、△27飛不成、▲75角成、△17飛不成、 ▲31馬、△19飛不成、▲21馬、△29飛不成、▲11馬、△28飛不成 、 ▲22馬 、△47桂 まで20手
(条件) ・20手目の初王手で詰み(20手目△47桂) ・終局図の盤上の駒は26枚 ・敵陣から出る時だけ空成した(11手目▲75角成) ・先後とも最後に取ったのは大駒(先手19手目▲22馬で角取り、後手18手目△28飛不成で飛取り)
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20手で詰んだ時の盤上の駒が26枚で2026年の指し初めなのですが、盤上の40枚の駒が14枚減って26枚になるのなら少なくとも先手と後手で14枚の駒を取る必要があります。双方7枚ずつ取るなら駒を取らない手が6手あり、駒を取れない初手や2手目を指すことができるわけです。後手が最終手で駒を取って詰めるには支える駒が必要ですが頼りのもう一枚の自分の大駒は相手に取られてしまうので、先手玉を詰ませる最終手は駒取りの手ではなく持ち駒を打つ手になり、後手の駒取りではない手は残り1手です。また、駒成する手は空成の手とのことなのでここでも1手減ります。もし駒成が後手だとすると後手の余裕手は無くなります。また、最終手が駒打ちだと双方合わせて14枚の駒取りでは詰み上がり時の盤上の駒は21枚になってしまうため、どちらかがもう1枚駒取りをする必要が出てきます。
詰み形を考えると、飛で飛を取った次の手番で持ち駒の飛を打つ二枚飛車の詰み形が良さそうです。この場合、後手は自分の飛で先手の駒を取り続けて、最後に飛を取ってからその飛を打つことになるので、先手は角で後手の駒を取り続けて最後の駒取りは後手の角を取る手になります。後手が飛で先手陣の駒を連続で取ることは簡単で、7段目とか9段目を横移動して駒取りを続けることは容易そうです。先手は角で後手陣へ切り込んで駒を取り続けなければいけませんが1段目と3段目を行き来して、たとえば▲33角不成、▲51角不成、▲73角不成、▲91角不成の順だと4枚の駒しか取れません。それも、△51金左などの後手の協力手があった上での話です。通って来た道を戻ってもそこには後手の駒はないので、△73桂、△51金、△33桂の協力手が必要になり後手の駒取り回数を減らす結果になってしまいます。となると、できるだけ早い時点で後手陣から角を出して角成で馬になり、その馬の横移動を使って連続駒取りを実現するのが良さそうです。後手の飛が先手陣へ出て行く△32飛から△37飛不成の鉄板手筋を使って指してみたのが参考図の手順になります。48地点の飛と49地点の飛の二枚飛車で詰めることができて、盤上には26枚の駒になっていますが手数オーバーの22手だったので失敗です。
参考図:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△62玉、▲44角成、△37飛不成、▲43馬、△39飛不成、▲21馬、△29飛不成、▲31馬、△19飛不成、▲41馬、△17飛不成、▲48飛、△27飛不成、▲38金、△47飛不成、▲23馬、△48飛不成、▲22馬、△49飛打 まで22手
参考図の失敗手順を見てみると、2手オーバーになった原因の手のようなものが見えて来ます。先手の手では最後に飛を取らせる位置が詰み形に適するように▲48飛としている手や飛の打ち場所を空けるための▲38金です。これらの飛と金が動かずに初期配置の手値に居たままだと、後手が28の飛を取って28地点に後手の飛が居る状況であれば、△47桂の吊るし桂の形で先手玉を詰めることができます。一方、参考図の後手の手では▲33角不成の王手で玉を逃げた△62玉が余分な手に見えます。先手は王手を掛ける手を避けながら駒取りするまが良いのでしょう。後手の飛が出て行けるようにする鉄板手筋で王手を掛けず済むのは4筋から飛が出る手順です。初手の▲76歩に△44歩と突いて▲同角、△42飛、▲53角不成、△47飛不成の6手で双方合わせて3枚の駒を取れます。最終手で打つ桂を含めて残りの14手で取らなければいけない駒は11枚です。最終手は桂を打つ手なので、実質は残り13手で11枚の駒を取ることになります。後手は6手目の△47飛不成で1枚目の駒を取った後は、△57飛不成や△49飛不成は王手になるので8手目の駒取りは△37飛不成で決まりです。18手目の△28飛不成で飛を取るまでの5手では桂も取る必要があるので手順は△27飛不成、△17飛不成、△19飛不成、△29飛不成、△28飛不成の5手で決まりです。10手目を△39飛不成にする逆回りでは29の桂を取ることができないからです。これで後手の手は確定しました。先手は5手目の△53角不成で2枚の歩を取っているのでが駒取り分担の7枚までは残り5枚と言いたいところですが、後手は7枚の駒を取ってますが最後に持ち駒の桂を使うので終局時の駒台には6枚しか残りません。となると先手は7手目から19手目までの7手で分担の残り5枚ではなく1枚多い6枚の駒を取る必要があります。7手中の6手は駒取りで残り1手は駒を取らない空成の手で手数はぴったりです。53地点の角が駒を取れるのは▲31角不成か▲71角不成のどちらかですが、22地点の後手角を取るのは最後の19手目なので7手目に▲31角不成をしてしまうと9手目の駒取りの手は▲22角不成しかないのでいけません。つまり、7手目は▲71角不成で確定です。続けて▲93角不成で歩を取るまでは良いのですが、次に駒を取る手がありません。したがって11手目は空成りの手になりますが、どこで空成するかですが、▲66角成だと次に取れる駒が22の角しかないので駄目で、▲84角成だと▲83馬、▲73馬、▲63馬、▲41馬と駒取りを続けることができますが22地点の角を取る手が間に合いません。しかも、▲73馬や▲41馬が王手になるので△62金、△61玉などの王手に対する応手が必要になるので失敗です。となると空成は▲75角成で決まりです。7手目からは▲71角不成、△37飛不成、▲93角不成、△27飛不成、▲75角成、△17飛不成、▲31馬、△19飛不成になります。15手目に▲22馬で角を取ってしまうことはできないので、▲21馬で桂を取ります。続けて16手目から△29飛不成、▲11馬、△28飛不成、▲22馬、△47桂で詰みとなりました。
余詰について
NAOさん指摘の余詰は、
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△62玉、▲24角成、△37飛不成、
▲13馬、△47飛不成、▲23馬、△27飛不成、▲41馬、△17飛不成、
▲31馬、△19飛不成、▲21馬、△29飛不成、▲11馬、△28飛不成、
▲22馬、△47桂 まで20手
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲66角成、△37飛不成、
▲93馬、△47飛不成、▲71馬、△27飛不成、▲53馬、△17飛不成、
▲43馬、△19飛不成、▲21馬、△29飛不成、▲11馬、△28飛不成、
▲22馬、△47桂 まで20手
修正条件の余詰
▲78飛、△34歩、▲68金、△77角不成、▲66歩、△同角成、
▲73飛不成、△57馬、▲83飛不成、△47馬、▲93飛不成、△87飛不成、
▲91飛不成、△88飛不成、▲81飛不成、△68飛不成、▲71飛不成、△同金、
▲68銀、△69金 まで20手
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
るかなんさん(作者)「年賀詰なら「11手目」は中間ヒントでなく本条件に入れるべきでしたね…」
■「11手目は初日の出の成る手」があると余詰は避けれたようですね。
NAOさん(双方解)「詰上がり26枚とは面白い設定。44同角から遠回りして75角成で繋がります。
余詰解が先に見えてしまいなかなか作意に辿り着く着けませんでした。」
■余詰修正条件での余詰発見は作者ともども驚きの手順でした。
飯山修さん「手をつけ始めれば意外と簡単。75から再度侵入すれば良い。」
■角で駒取りを続けることが難しいので、何時どこで角成するのかがカギでした。
RINTAROさん「2手目44歩に気づけば一直線。重箱の隅ですが、「敵陣から出る時だけ空成した」というのも余詰修正で流れから分かりますが、「成ったのは敵陣から出るときの空成のみ」とした方が親切かなと思いました。この表現でも「敵陣から出るとき」は「不成」もありだし、「空成複数回」もありになりますね。」
■空成りは1回だけとは言っていないので、もちろん複数回の空成りは許容されます。元条件の「敵陣から出る時にだけ成った」でも、先手と後手の両方とか、どちらか一方が2回の駒成でもいいし、それ以上の回数でも良いことになっていますが、現実的には手数の制限があるので、何回の駒成があるのかを解図者が推理する必要があります。推理将棋ではこのような余白を残した条件提示の場合もあるし、初手は76歩のようなストレートな条件もあります。
べべ&ぺぺさん「長手数は苦手です。」
■出題中の196回には19手がありますが、これは多分大丈夫でしょう。と思うのは作者だけかな?
ほっとさん「双方が駒を取りまくるのは限定させるのが難しそう。」
■作者や担当が思いもよらなかった切り口での余詰指摘には驚かされました。条件設定から考えて無理だと思っていた手が存在していました。
桝彰介さん「どのルートで駒を取って行くかが分かれば一本道。」
■早い段階で駒取りを開始するなら先手は3手目の角の手での駒取り、後手は3筋か4筋から飛車が出動。飛車だと横移動ができるので同じ段の駒を取り進めることができますが、問題なのは角のルートですね。
原岡望さん「これもヒント頼み。
後手の飛車の活躍で解決。」
■解説時の参考図の手順の多くは、余詰検討をしていたときに見つけた紛れ筋や失敗手順を使っています。後手の飛で先手の28の飛を取れば、9段目へ飛を打って詰みだと思ったのですが、先手には豊富な持ち駒があるので9段目への合駒が可能。ということで、48地点で飛を取って玉腹への△49飛で詰む手順を採用しました。参考図でも飛が活躍しています。
はなさかしろうさん「ヒントをたっぷりいただいてみると年賀らしく案外解きやすくて助かりました。」
■来年は本問の年賀条件の逆パターンの「盤上20枚の駒で詰んだのは27手目」は可能かな?ヒント(条件)たっぷりなら出来るのかな?
piyoさん「一旦引き上げてからまた敵陣に入るということに最初気づきませんでした。」
■敵陣から出る時にしか成ることができないので、馬になってから再突撃が必要でした
正解:9名
NAOさん 飯山修さん RINTAROさん るかなんさん
ほっとさん 桝彰介さん 原岡望さん はなさかしろうさん
piyoさん
(総評)
飯山修さん「インフルエンザにかかり寝込んでいたがこういう時は解く気がしないものですね。
治ってやっと取り組みました。」
■今年の担当はコロナにもインフルエンザにもかからずに済みました。両方のワクチン接種のおかげかな。
RINTAROさん「時々訪れる条件解釈の綾にやられました。誤解を招かない表現って難しいですね。」
■誤解がないようにあれこれ変更している間に、訳の分からない文章になってしまうことも。(苦笑)
べべ&ぺぺさん「今月は1問のみの解答です。」
■1問たけでも解けなくても気にせずに感想をお送りいただければ幸いです。
るかなんさん「去年の宿題のやり残しは終わったかな?」
■投稿していただいたのに、まだ出題していないやり残しはあったかな?196回は3名の出題にはできなくて、けいたんさん作を2題出題しました。この後もこのパターンが続く予感。
ほっとさん「またしてもギリギリになってしまいました。」
■3月は年度末で忙しくなって、更にギリギリになるかも。
桝彰介さん「締め切り前ヒント有りですが、珍しく、20手の長手数が解けました。次回以降もこの調子で解答したいと思います。」
■最初の出題時は不詰の条件でしたが、出題中の196回では19手がありますので是非解図にチャレンジしてください。
原岡望さん「今回はスタートが遅れて苦戦。
何とか解けました。
3月10日 22時」
■締切2時間前。余裕でセーフでした。担当は詰パラ2月号の推理将棋は締切6時間前に1問降参で終わりました。詰パラの昨年末のトリの問題や2月号、ここでの不詰問題の出題といい、絶不調に陥っているみたい。
piyoさん「角が大活躍する回でした。」
■何と言っても推理将棋では角が必ずと言って良いほど動きますが、今回は特に目立ったようです。
推理将棋第195回出題全解答者: 12名
NAOさん 中村丈志さん 飯山修さん RINTAROさん
べべ&ぺぺさん るかなんさん ほっとさん 桝彰介さん
はまちさん 原岡望さん はなさかしろうさん piyoさん
当選: はまちさん
おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。
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