カテゴリー「推理将棋」の記事

推理将棋第131回解答(2)

[2020年9月23日最終更新]
推理将棋第131回出題の131-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第131回出題  推理将棋第131回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


131-2 中級  けいたん 作   飛成があった    9手

「9手目の駒打ちで詰みか。これが初王手だったね」
「飛成があったな」

(条件) 

  • 9手目の駒打ちの初王手で詰み
  • 飛成があった

出題のことば(担当 Pontamon)

 飛成はどちらが指した手でしょうか?

締め切り前ヒント

 最終手は駒打ちなので9手目の先手飛成ではない。あの手筋だと6手目が最短だが…


推理将棋131-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△42飛、▲33角成、△32金、▲43馬、△41玉、
▲61馬、△47飛成、▲52金 まで9手


(条件)
・9手目の駒打ちの初王手で詰み(9手目▲52金)
・飛成があった(8手目△47飛成)

Suiri1312

Suiri1312a飛車成があって、初王手で詰むとなると頭に浮かぶのは「はてるま手筋」の1間龍の合い効かずの形。参考1図は、初手▲26歩から7手目に▲22飛成してから9手目の▲31龍までの1間龍で詰めた図ですが、条件をよくよく見ると最終手は駒打ちとのことなので不正解でした。

参考1図:▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲同飛、△52金左、▲22飛成、△62金上、▲31龍 まで9手

この参考1図の手順を少し変更して、▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲同飛、△42玉、▲22飛成、△32銀、▲31角 と9手目に角を打っても詰んでいないので別の序を考えないといけません。

Suiri1312b参考2図は先手の飛が6筋から7手目に後手陣へ成り込む手筋を使います。この後、▲61龍とすれば詰みなのですが手数オーバーで失敗です。

参考2図:▲66歩、△34歩、▲68飛、△66角、▲同飛、△44歩、▲63飛成、△42銀、▲43角 まで9手

先手の飛成では手数が足りないようです。実は、飛成の手は先手の最短が7手目であるのに対して後手は6手目で飛を成ることができます。後手勝ちの作品だと3筋か4筋から飛が出て行く手順(下記A、B)が知られています。

A:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲何か、△37飛成
B:▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲53角成など、△47飛成

Aの手順だと3手目が王手になるので、後手の飛が成る手順としてはBの手筋になるでしょう。ただし、Bの手順のままでは53に馬を作っただけですので、先手の残り2手で71か31の銀を取って、9手目にその銀を打つ形を考えてみても詰み形がありません。42に居る飛は△47飛成で2段目から居なくなるとして、先手は駒の補充や詰みに持っていけるのでしょうか?

5手目に▲53角成とはしないで、▲33角成としてると、王手放置の反則になるので後手は6手目に△47飛成とはできないので、△32金、▲同馬、△47飛成と進めてみても、金1枚と32の馬では詰み形にはなっていません。もちろん22の角を取っても詰み形はありません。
何処かに見落としがあったようです。41の金を32で取っても4筋に龍がいるので詰み形にはならなかったのですが、61の金を馬で取れば後手玉の右側からの攻めができそうです。馬で61の金を取るにはBの手順の後に▲43馬から▲61馬では金を取る手が9手目になってしまうで駄目です。そこで角は3手目に33で成って、5手目▲43馬、7手目▲61馬とすれば9手目に取った金を打っての詰みに期待が持てます。この手順では△47飛成は最短の6手目ではなく、7手目▲61馬で4筋が通った後の8手目に△47飛成とします。

また、3手目の▲33角成が王手にならないように2手目は△42飛です。初手から▲76歩、△42飛、▲33角成、△何か、▲43馬、△何か、▲61馬、△47飛成、▲〇〇金 で詰めることになりますが、7手目の▲61馬が王手になっていると△47飛成を実行することができないので、4手目と6手目の2手で先に玉を移動させておく必要があります。もちろん最終手の金打ちで詰む地点に玉が居ることになります。61の馬の支えで▲51金が最終手なら42地点が空くことになりそうなので、玉は41に居て、最終手は▲52金になります。△41玉とするためには4手目△32金で41地点を空けて6手目が△41玉です。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(作者)「飛成が無駄手かどうか微妙」

■短評を拾ってみると、無駄手ではないけど成っている場合ではない自滅の一手とのことです。

はなさかしろうさん「条件がぴったりですね。馬で61の金を取る形は詰みやすい印象があったので、この簡素な条件で限定できることに驚きました。」

■作者の投稿時のコメントでは、41飛までの手順を研究していて見つけた手順とのことでした。

NAOさん「初手42で3手目王手を回避。結局飛成が自滅の一手。」

■王手回避のためには4筋から飛が出て行く必要がありますが、いつもの順ではないので悩まれる方が居たかも。

ミニベロさん「9手王手1回で飛車が成れるのはこの順しかないんですね。知っているはずなのに、苦戦しました。9手もまだまだ開拓できる。」

■はてるま手筋も飛が成れて王手1回ですが、本問は最終手が駒打ちでした。

渡辺さん「飛を成っている場合ではない。」

■飛は2段目から居なくなってくれたので▲52金で詰めることが出来ました。

小山邦明さん「最後の着手が駒打ちでなければ「26歩、24歩、25歩、同歩、同飛、52金左、22飛成、62金上、31龍まで」のような手順がありますね。飛成が後手の手と気付くのがポイントでした。」

■解説の参考1図の手順ですね。その他、飛成までの手順、▲76歩、△74歩、▲75歩、△同歩、▲78飛、△52金右、▲75飛、△42金上、▲71飛成 もあります。

RINTAROさん「4手目32金の発見で解決。」

■41玉のための場所を明けつつ、32の退路封鎖の一石二鳥の協力手。

ほっとさん「「9手目駒打ち」の条件がいろいろ余詰を消している。」

■手順内での手順前後や非限定のチェックの次に調べる「はてるま手筋」での余詰みがいつも付きまといます。

波多野賢太郎さん「飛成は後手の手としてまず考えたのは4四歩を角で取る手順でした。王手ができないので結構手は限られてきますね。」

■解説のBの手順で行けそうな感じがするのですが...。

飯山修さん「飛車成(縦移動)は無駄手ではないところがいいですね」

■2段目に居座っていられたら最終手を打ち込めません。

神在月生さん「飛成は、先手でないことはすぐわかったが、早く済ませたいという心理が働き、なかなか詰み直前まで待てなかった。」

■「じっと我慢の子であった」。ちょっと古いフレーズ。

諏訪冬葉さん「3手目▲33角成は2手目が△42飛しかなく飛車成りに手数がかかりそうだったので最後に考えました。」

■後手の飛成と予想しても、この罠があって手応えがあったことでしょう。

原岡望さん「玉頭の金打と思い込んで往生しました。」

■初期配置の金は角筋にないので22の角を取ってからの▲52角、▲61角不成、▲52金では4筋の歩が残り、△47飛成ができなくて苦労されたようですね。


正解:12名

  はなさかしろうさん  NAOさん  ミニベロさん  渡辺さん
  小山邦明さん  RINTAROさん  ほっとさん  波多野賢太郎さん
  飯山修さん  神在月生さん  諏訪冬葉さん  原岡望さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第131回解答(1)

[2020年9月21日最終更新]
推理将棋第131回出題の131-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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推理将棋第131回解説  担当 Pontamon

担当になって2年目に入った第131回は15名の方から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。


131-1 初級 Pontamon 作   98飛があった    8手

「たった8手で詰まされたよ」
「どんな将棋だった?」
「同種の大駒が同じ筋に居る局面があったし、98飛という手もあったよ」

(条件) 

  • 8手で詰み
  • 98飛の着手があった(5手目▲98飛)
  • 同じ筋に同種の大駒が居た(4手目△66同角、6手目△68角)

出題のことば(担当 Pontamon)

 98飛はどちらが指した手でしょうか?

締め切り前ヒント

 同じ筋の同種の大駒は9筋の先後の飛ではありません。(9筋でも、先後でも、飛でも)


推理将棋131-1 解答

▲76歩、△34歩、▲66角、△同角、▲98飛、△68角
▲58玉、△57角上成 まで8手


(条件)
・8手で詰み
・98飛の着手があった(5手目▲98飛)
・同じ筋に同種の大駒が居た(4手目△66同角、6手目△68角)

Suiri1311

Suiri1311a98飛を指したのは先手なのか後手なのかを考えてみます。8手詰なので先手も後手も4手ずつの着手になります。後手が自陣の飛を98地点へ移動するには手数が足りないので、98飛を後手が指すとすると、6手目に飛を取って、最終手の8手目に△98飛と指すことになります。

参考1図は、△88角成から△78馬で飛を取って、8手目に98飛と打った場面です。△69飛と打てば詰んでいたのですが、「98飛の着手があった」という条件があるため折角の詰みを逃してしまいました。

参考1図:▲76歩、△34歩、▲78飛、△88角成、▲58金左、△78馬、▲48金上、△98飛 まで8手

どうやら、98飛の着手は先手の着手のようです。

次にもう一つの条件の「同じ筋に同種の大駒が居た」を検討してみます。同じ筋に同種の大駒とのことなので、先手の▲98飛の着手があるのはほぼ確定したので同種の大駒は後手の飛で△92飛の着手をすれば同じ筋に同種の大駒の飛が居る状態にはなります。しかし、後手の着手4手のうちにこの余分な△92飛を指していると実質の着手は3手になり、最短の詰め手数の7手を下回る6手詰手順が存在することになってしまい矛盾が生じます。となると同種の大駒は飛ではなく角になりそうです。角2枚が同じ筋とか同じ段にいる詰み形と言えば、筋違いの角との2枚角の形でしょうか?

Suiri1311b参考2図は2枚の馬で8手で詰んだ場面ですが、手順中に▲98飛を指す暇はありませんでした。4手目の△77同角成が王手になるので玉が上がると飛を98へ移動することができなくなったのが原因です。

また、6手目に△78角と打った時、77の大駒は角が成った馬になっています。一枚の駒の連続着手であれば駒の表裏は不問になりますが、77の馬と78の角は同種の駒ではあるものの2枚の大駒なので、馬と角が同種の大駒とは言えません。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲77角、△同角成、▲58玉、△78角、▲48金、△67角成 まで8手

これらの失敗を踏まえて考えると、

  • 先手は角を移動して、飛が8段目を9筋まで動けるようにすること。
  • 先手が角を後手に渡す地点は77ではいけない。(△同角(成)が王手になるため)
  • 馬と角の2枚の駒は同種の大駒とは言えないので、後手が先手角を取る時に、もし成れるとしても成ってはいけない。

以上の条件を念頭に入れると、初手から▲76歩、△34歩、▲66角、△同角、▲98飛 の5手目までは必然となります。7手詰や8手詰で多いのは、銀を最終手で53や57へ打つ形です。銀の代わりに66に居る後手角が57で成れば銀の代わりになり、それを支えるのは48か68の角になります。同じ筋に同種の大駒の条件なので、角打ちは王手で△68角として先手は▲58玉と逃げてから最終手は66の角が57で成る手なので棋譜は△57角上成になります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

はなさかしろうさん「8手ならではの66での角交換。上級の伏線でもあるでしょうか。」

■たまたま同回での出題になっただけで、上級の77での角取りとは関係ありませんでした。

NAOさん「攻方4手+受方3手も7手詰にはない筋。遊び手の1手で98に飛を寄る。」

■角入手のタイミングが邪魔して攻方4手+受方3手なのに7手詰では存在しない形になってますね。

ミニベロさん「この条件で、いきなりその大駒を取らせる順は、心理的に読みにくい。8手もまだまだ開拓できる。」

■3手目に▲66角と角捨てに行く手は見えにくいですね。

渡辺さん「98飛を指すなら5手目まで必然ですね。」

■残り3手での光速の寄せ。

小山邦明さん「先手が98飛を実現するには88角の移動が必要と推理しました。」

■88の角の移動は必須になりますが、66が見えるかどうかが解図のカギ。

RINTAROさん「手数的に先手の98飛しかありえない。」

■後手が先手の飛を取れるのは6手目。8手詰なのに8手目に△98飛では詰みませんね。

ほっとさん「やはり98飛は先手の着手。」

■先手角がどいてからの▲98飛しかありませんね。

波多野賢太郎さん「9八飛は後手が指すのは無理だと気づいたら、6六角の筋がすぐ閃きました。」

■58の玉に対して△68角と△57銀での形は多いので、銀の代わりに成駒を57へ配置できれば詰みの形になるので△68角の筋が閃いたのだと思います。

飯山修さん「8手詰は3420通り全検されているけど2年位前に調べた時は遊び手のない未発表の詰上がりが結構ありました」

■是非、条件をつけての投稿をお願いします。

けいたんさん「98飛が大ヒント先手角が動くと言っているようなもの。」

■はい、先手角が動かないと▲98飛を指せません。

神在月生さん「担当者の気遣いで初級者用に纏められたと考えるが、98飛(遊び手)が他条件であったら中級以上になったかも?(具体的な条件を思い浮かべた訳ではありません)」

■「98飛の手があった」の代わりに「78飛の手があった」でも、初手や3手目▲78飛での余詰は無さそうで、5手目▲78飛で限定されるみたいです。

諏訪冬葉さん「ヒントを見て先に筋違い角による詰みを考えたのはさすがに筋悪だったと思います。」

■▲76歩、△34歩、▲77角、△同角成、▲58玉、△78角、▲48金、△67角成 でしょうか。△同角成が王手になるので▲98飛を指すチャンスがありませんね。それと、77の馬と△78角は同種の大駒とは言えないでしょう。

変寝夢さん「締め切り前ヒントの『先後でも』でピクッとなった。それまでは先後の駒が向かい合ってる図しか、浮かんでませんでした。」

■「98飛があった」の対として△92飛でしょうか?先後ともに無駄手があると6手詰が存在することになってしまいます。

原岡望さん「これは割に簡単。98飛のタイミングが問題。」

■▲58玉の前でないと▲98飛が指せません。

占魚亭さん「98飛は先手の着手と決め打ちして解図(笑)。」

■正しい決め打ちでした。


正解:15名

  はなさかしろうさん  NAOさん  ミニベロさん  渡辺さん
  小山邦明さん  RINTAROさん  ほっとさん  波多野賢太郎さん
  飯山修さん  けいたんさん  神在月生さん  諏訪冬葉さん
  変寝夢さん  原岡望さん  占魚亭さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第132回出題(10月10日まで)

[2020年9月11日最終更新]

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第132回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2020年10月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第132回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第132回出題  担当 Pontamon

今月は予告通り9手特集です。
作者6名による6作品の出題が実現できました。投稿、ありがとうございます。
9手だと難易度が下がるので5~6作を出題予定と告知していましたが、実際には難易度は低くなりませんでしたし、4問分の作品もありハードな月になりそうです。1題でも解けたら解答送付をお願いします。
初級~上級は担当が解いた時の感触ですので当てにはなりません。


■本出題


■締め切り前ヒント (10月3日頃 Pontamon)


132-1 初級  Pontamon 作  攻めにも逃げにも遠い金  9手

「9手で詰んだ対局の話を聞いたんだけど、手順がよくわからないんだ」
「どんな対局だったって?」
「34金の着手があったらしいけど、指したのは先手なのか後手なのか聞いてなくて…」
(条件)
  • 9手で詰み
  • 34金の着手があった

132-2 初級  けいたん 作  居角なの?        9手

「9手で詰みか。どんな将棋だったの?」
「22への着手で詰めた88の角は打った駒ではないんだよね」」
「ほんと?」
(条件)
  • 9手で詰み
  • 22への着手で詰めた88の角は打った駒ではない

132-3 中級  ミニベロ 作  金頭にいた角       9手

「隣の将棋だけど、角が最終9手目に不成りと動いて詰んだね」
「それ、さっき金頭にいた角だよ」
「後手の着手にも問題あるね。駒ランク下からしか指さないんだから」
「金銀は動くことも取られることもなかったね」
「うん、釘付けだったね。財布の金はすぐに出て行くけどね」

(条件)

  • 9手詰
  • 金頭にいたことがある角が、最終手で不成りと動いた
  • 後手は駒ランク下から着手
  • 金銀釘付け

※駒ランクは下から順に、歩、香、桂、銀、金、と、成香、成桂、成銀、角、飛、馬、龍、玉 とします。


132-4 中級  NAO 作   高飛車くん        9手

「見たかい。俺の5段飛車」
「得意の高飛車戦法だね。たったの9手で詰みか。5段目の飛車より後の4筋の角が勝負を分けたね」

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 5段目の飛の手より後に4筋の角の手を指した

131-5 上級  ぬ 作     何筋の歩成?       9手

「この歩を成る手で9手で詰みだ」
「(6筋の駒を指さして)この駒を4手目に4筋に動かしたのがまずかったのかなあ?」

(条件)

  • 9手目の歩成で詰み
  • 4手目に4筋に着手した(現実の将棋でいうところの物理的な)駒が終局時に6筋にいた

131-6 上級  渡辺秀行 作  嘘吐き94問題       9手

(条件)

  • 9手で詰み
  • 以下のうち3つが正しく1つが嘘
    1. 2手目62飛
    2. 3手目33角生
    3. 6手目42玉
    4. 9手目同角成

※嘘の条件を解答するのではなく、嘘条件以外の3つの条件を満たす手順を解答してください。


このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第130回解答(3)

[2020年8月27日最終更新]
推理将棋第130回出題の130-3の解答、第130回出題の当選者(原岡望さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第130回出題  推理将棋第130回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


130-3 上級 ミニベロ 作   三捨利警部の推理(4手前のアリバイ・オマージュ)12手

「警部、またまた4手前のアリバイ事件です。
 8手目と12手目は、同一駒を同一地点に着手されています」
「またかね。もう4手前のアリバイは、
 アリバイとして認められないと判例も出ているんだよ」
「ところが今度は、11手目に玉が動いているんです」
「なに!それは不思議だ。
 それなら幻の13手目に、直前にいた地点に逃げられるはずだが・・・」
「当然成る手はありません。いったいどうなっているんでしょうか」 
「もしかしたら、あの手を使ったのかもしれん」

三捨利警部は何か閃いたのでしょうか。
皆さんも一緒に、このカラクリを解いてくださいね。

(条件) 

  • 駒成なく12手で詰み
  • 8手目と12手目は、同一駒を同一地点に着手
  • 11手目は、「玉」

出題のことば(担当 Pontamon)

 「4手前のアリバイ」条件の習作。127-3結果稿での担当コメントは偽証だと証明されました。

締め切り前ヒント

 9手目も玉の手。10手目は王手ではない。


推理将棋130-3 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲68玉、△37飛不成、
▲33歩、△38飛不成、▲77玉、△33飛不成、▲88玉、△38飛不成 まで12手


(条件)
・駒成なく12手で詰み
・8手目と12手目は、同一駒を同一地点に着手(8手目△38飛不成、12手目△38飛不成)
・11手目は、「玉」(11手目▲88玉)

Suiri1303

11手目に先手玉が動いて12手目で王手を掛けられた際、11手目の先手玉が動く前の地点へ戻れないのはどのような場合なのかを考えてみると、10手目に王手を掛けられた時に王手を掛けた駒を取らずに玉が逃げた状況であれば12手目の王手で玉が元の位置へ戻ることはできません。そこは王手が掛かっているはずだからです。

Suiri1303aところが本問の条件では、8手目と12手目が同一地点の同一駒による着手なので、10手目にはその駒が移動する手、つまり、8手目、10手目、12手目は全て同じ駒の着手になります。10手目に王手を掛けた駒は12手目に移動しているので玉が戻っても王手にはなっていないはずですが、玉が戻れないのであれば、駒が12手目地点へ動いたために空き王手になっていると考えられます。そこで、角と飛で両王手を掛ける手順を考えてみたのが参考1図です。

参考1図:▲36歩、△34歩、▲38飛、△55角、▲37飛、△同角不成、▲58玉、△48飛、▲59玉、△49飛不成、▲58玉、△48飛不成 まで12手

10手目は両王手になっていますが、玉の退路があるため▲58玉と上がることができ、△48飛不成で追いかけて王手すると▲59玉へ戻り、△49飛不成で再度両王手を掛けてもかわされます。王手の千日手は後手の負けになってしまいます。

両王手は10手目ではなく、最終手で逃げ場のない両王手を掛ける必要があるようです。

Suiri1303b両王手の最短手順である9手の両王手の形を使ってみたのが参考2図です。

参考2図:▲36歩、△34歩、▲68玉、△55角、▲59金右、△28角不成、▲49金、△18飛、▲59金右、△46角不成、▲28銀、△同角不成、▲56歩、△46角不成 まで14手

最終手は4手前と同一駒の同一地点への着手になっていて、見事両王手で詰んでいるのですが、手数オーバーの14手でした。

この手順の場合は最終手の4手前も2手前も王手ではなく、直前の先手着手は玉でもありません。直前の手は、最終手で両王手になるようにするための協力手の▲56歩でした。

両王手で詰まされるための最終手直前の玉の着手とはどんなものでしょうか?両王手を掛ける2つの駒の利きが交わっている地点への玉移動になるはずですが、何処から移動するのかというと両王手のどちらかの駒の利き上を移動することになります。他の地点からの移動であれば、そこが玉の退路になるからです。

両王手の直前の手が玉の両王手で追い浮かぶのは通称0番の手順でしょう。22の角の利きを止めていた33の飛が38へ移動して、88の玉を飛と角で両王手を掛ける手順です。0番と同様に78の玉が88へ移動するのが最終手直前の手でしょうか。本問では8手目の局面で38に飛が居るので8段目の玉に王手が掛かっていたはずです。9手目に合い駒をすると11手目は玉の手なのでこの合い駒が残ってしまい12手目の△38飛不成が両王手になりません。つまり、8手目の△38飛不成の王手に対して、玉は逃げる手を指さなければいけないわけです。8段目を移動しても駄目なので、飛の利きをかわすには段移動をする必要があります。かと言って安全な地点への移動では11手目に玉移動しても12手目の王手の際に安全地点へ戻ることができてはいけません。したがって、8手目の飛の王手に対して玉は角の利き筋へ逃げるしかありません。具体的には△77玉のはずです。しかし、この9手目の時点で77地点は角の利きが及んでいない状態でなければいけません。

ここまでの手順は初手から、▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲68玉、△37飛不成、 ▲何か、△38飛不成、▲77玉になります。▲77玉を指すには22の角の利きが遮断されている必要がありますが、その駒がその後も角の利きを封じているのも困ります。一気に問題を解決するのが、7手目の▲33歩になります。7手目から▲33歩、△38飛不成、▲77玉、△33飛不成 で33の先手の歩を払い、最終手の△38飛不成の両王手を目指します。先手は11手目に協力手の▲88玉を指します。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「元作の「4手前のアリバイ」と、我々をこの世界に導いてくれた、高坂作「0番」へのオマージュ作です。
直前玉の手は、一見不可能風ですので、解図意欲は湧くかも。
12手では、今の所この形しか知りません。」

■正解者数をみると、締め切り前ヒントで両王手を明かしても良かったのかも。何せ担当は0番だと睨んでいたのに▲33歩に気付かなかったのですから。

はなさかしろうさん「しびれました。かの0番へのオマージュですが、玉の軌道を変えるのが鍵で、2手プラスで「同一駒を同一地点に着手」が実現できてしまう、というのが盲点に。解けて嬉しいです。」

■爽快な解後感を味わえたようで羨ましいです。理由は前述の担当コメント。

RINTAROさん「33歩が絶妙。素晴らしい作品だと思います。」

■9手目の玉移動を可能にする、絶妙なタイミングでの絶妙の▲33歩が光ります。

ほっとさん「両王手にヤマを張ったら意外と易しかった。」

■両王手にヤマを張って解ける人と解けない担当との差は、基本的な将棋の棋力の差か?

占魚亭さん「詰み形が全く予想できません。降参。」

■困ったときには両王手を疑うと「覚えておきたい推理将棋の基礎知識」の第6回で記述されています。

NAOさん「皆大好きな両王手の筋。33歩~77玉~88玉とは、不思議な協力手がありましたね。」

■一刀両断の両王手は作者なら皆さん好きなテーマ。

飯山修さん「解けません。中段玉ではないのかな」

■詰み手順がわからないとに疑うのは両王手と中段玉。どちらも通常とは違った感覚になります。

山下誠さん「飛角による両王手パターンをいくつか考えましたが、いずれも手数オーバーで白旗です。」

■惜しい!狙いは当たっていたのですが...。と言う担当も同じでした。

諏訪冬葉さん「130-3 は時間切れでギブアップです」

■申し訳ありません、ヒントがちょっと変でしたかね。10手目は王手ではないのは分かっているからヒントになっていない。

原岡望さん「降参。127-3を参考にしましたが駄目。そもそも自力で考えないのが悪いのか。手順前後のない手はそんなにたくさんはないはずなのに。14手の解はみつかったのに残念です。
例えば 76歩 34歩 55角 同角 36歩 28角 同銀 18飛 68玉 55角 78玉 28角 88玉 55角」

■9手の両王手の変形ですね。0番は思い浮かばなかったでしょうか?

【あとがき】
127-3のメイン条件を採用した作品でしたので、「条件の習作」と紹介しましたが、練習作でも模写でもなく完成された新作ですので、もちろん本作品は習作ではありません。『「4手前のアリバイ」のメイン条件を取り入れた作品です。』が適切でした。


正解:5名

  はなさかしろうさん  ミニベロさん  RINTAROさん  ほっとさん
  NAOさん


総評

RINTAROさん「分かりやすい条件の秀作3題。楽しめました。」

■出題中の131-3の条件は分かり難いかも。

ほっとさん「今回は割と早めに解けていたのに、いつの間にか8月に入ってしまった。」

■そこそこ難しかったということでしょうか。

占魚亭さん「前回は解けていたのに解答を送信し忘れ、今回は全く手が見えない。もうダメですね……。」

■涼しくなれば復活しますよ。きっと。

NAOさん「今回は結構苦戦しました。前回以上に解答の出足が鈍く皆さんも悩まれてるご様子。中級が意外と難しかったためかな。」

■仕事が忙しくて解答状況をチェックしていなくて、NAOさんからの解答(担当宛へもCc:で送付)で今回の解答ペースが遅いのを知った次第です。

飯山修さん「初級中級がサラッとすすんで上級問題で苦しむ今回のパターンは理想モデルでした」

■上級は解けるか解けないかのギリギリがいいですね。できれば苦しんだ後に解けるのが一番。ヒントの塩梅が難しいです。

神在月生さん「三問目をぎりぎりまで考えたために、各短評や総評を書く時間がなかった、という総評しか書けなかった。」

■チャレンジありがとうございます。

原岡望さん「今月は詰パラも惨憺たる有様で絶不調です」

■不調ではなく、今年の詰パラ推理は難問が続いているのが原因でしょう。7月号は時間がなくて馬鋸を解けませんでした。作り掛けの打ち歩詰め11手と形が違っている8月号の打ち歩詰めも、この結果稿を書いている時点では解けていません。


推理将棋第130回出題全解答者: 12名

  はなさかしろうさん  ミニベロさん  RINTAROさん  ほっとさん
  占魚亭さん  けいたんさん  NAOさん  飯山修さん
  山下誠さん  諏訪冬葉さん  神在月生さん  原岡望さん

当選: 原岡望さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第130回解答(2)

[2020年8月25日最終更新]
推理将棋第130回出題の130-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第130回出題  推理将棋第130回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


130-2 中級 けいたん 作   56馬まで  10手

「56馬まで10手で詰みか」
「初手は6筋の着手だったな」
「不成はなかったね」

(条件) 

  • 10手目の56馬で詰み
  • 初手は6筋
  • 不成なし

出題のことば(担当 Pontamon)

 最終手の56馬が明かされていますが、何処で成った馬でしょうか?

締め切り前ヒント

 角を88で成って、その馬を2手使って56へ移動します。


推理将棋130-2 解答 担当 Pontamon

68玉、△34歩、▲76歩、△88角成、▲56歩、△45角、
▲57玉、△66馬、▲46玉、△56馬 まで10手


(条件)
・10手目の56馬で詰み(10手目△56馬)
・初手は6筋(初手▲68玉)
・不成なし(4手目△88角成)

Suiri1302

Suiri1302a最終手が△56馬だと判明しているので詰み形から考えてみます。参考1図は△56馬の馬単騎詰みの形ですが、手数は12手掛かっていますし初手は6筋にはなっていません。先手駒の配置だけを考えると、後手が77の歩と57の歩を取って協力してくれると、先手は玉移動2手、66角からの48角の角移動2手と46歩の計5手で行けそうな気がしますが、後手の協力手とのタイミングが合わず、やはり12手掛かってしまいます。

参考1図:▲48玉、△34歩、▲46歩、△77角成、▲38玉、△67馬、▲77角、△57馬、▲59角、△66馬、▲48角、△56馬 まで12手

後手が△56馬を実現するための要件を考えてみると、大きく分けて2種類。角道を開ける△34歩、角取り、角打ち、角成、△56馬の順、もしくは、角道を開ける△34歩、角成、馬移動で角筋を変える、△56馬の4手の順になります。前者だと、角打ちをする角の入手が4手目になるので、初手から▲6筋、△34歩、▲76歩、△88角成/不成の後、後手は角打ちからの角成で馬を作って最終手を△56馬とする手順になりますが、88の馬(角)は56地点へ利いていないので△56馬は馬単騎でなければいけません。馬単騎は手数オーバーだったので、後者の順になりそうです。

Suiri1302b後者だと、角成の時か馬移動の時に攻め駒の入手が可能なので、最終手の△56馬を支えるために取った駒を打って支えにする着手に残りの1手を振り分けることができそうです。参考2図は、△56馬の最終手に向けた筋に移動する△89馬で取った桂を56へ利かすために△44桂としてみたものです。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲56歩、△88角成、▲68玉、△89馬、▲57玉、△44桂、▲66歩、△56馬 まで10手

後手の手は予定通り実現することができましたが、玉の退路が8段目に3箇所もあって失敗です。しかも初手が6筋も実現できていません。となると、△56馬を支える駒は△88角成で取った角を使うことになりそうです。

最終手の△56馬は先手玉の初期配置と離れているので、馬単騎や7段目玉を考えましたが手数オーバーや退路封鎖が間に合いませんでした。困った時は空き王手や両王手を考えるのですが、本問ではそれも無理のようです。自陣玉が駄目なら残るは中段玉です。と言っても玉位置は56の馬の利きの範囲内になります。中段玉を目指すなら、初手6筋は▲68玉でほぼ間違いないでしょう。最終手の△56馬を▲同歩とできないようにするために歩突きは5筋の△56歩。残り3手で行けて△56馬の利きの範囲となると、玉地点候補は45、55、65、46、66の5地点。しかし、後手の△56馬を支えるための角を取らせるには▲76歩の協力が必要なので、玉は46か66の6段目までしか行くことができません。

初手から、▲68玉、△34歩、▲76歩、△88角成、▲56歩 の後、先手は57玉経由で△46玉か△66玉になりますが後手の残り3手は馬移動2手と角打ちになります。56へ行ける筋の78や89へ移動しても67の歩が邪魔なので56へ行くことができません。そうなると、△55馬か△66馬経由で△56馬の手順になります。なので先手玉を△66玉とすることはできず、△46玉が玉位置に確定します。56に馬が居るので玉は57へは戻れません。35地点は後手の34の歩が利いているので行けませんが、36地点だけが退路として残りそうです。その36の玉退路を防ぐとともに56の馬を支える△45角が一石二鳥の好手です。玉移動と△66馬のタイミングからこの△45角は6手目になり、6手目から△45角、▲57玉。次の後手の手は△66馬か△55馬ですが、△55馬を指すと▲46玉ができないので、8手目から△66馬、▲46玉、△56馬で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(作者)「わりと綺麗な詰上がり」

はなさかしろうさん「10手目56馬での詰みはいろいろあるけれど、初手6筋が素晴らしい限定でした。76歩が絶妙に利く詰め上りが素敵です。」

■先手だけで見ると初手、3手目、5手目の3手の6通りの手順前後が可能な順ですが、▲76歩の協力手を3手目までに指す必要があるので初手6筋が効率のいい限定でした。

ミニベロさん「これは見えない。56馬と初手6筋がリンクしない。この詰め上がりはあまり見ないし、34歩もお役に立って好作だと思う。」

■角・馬・玉が8段目と9段目ならよくあるパターンなのですが。

RINTAROさん「何故か66馬が見えなかった。」

■広そうで狭い中段なので攻め手順が予想と違っていると見えにくくなりますね。

ほっとさん「最終手がぴったり間に合って納得。」

■先後の寸分違わない協力での詰み上がりが推理将棋の魅力ですね。

占魚亭さん「なぜか66馬が見えず苦戦。」

■△55馬を考えて駄目だとわかると△66馬も一緒だと思いがち。

NAOさん「際どいタイミングで角馬で玉をガッチリ抱える筋。合効かずの詰みが"初手6筋"で消えているが、結構その筋も追わされた。ヒント待ちだったが、実質ヒントは増えなかった。」

■危ない危ない、馬単騎は読んでなかった。ヒントは、取った角を打って成って移動ではないことを示して、残りの1手の角打ちが見えるはずと想定してました。

飯山修さん「57経由の王様の通路指定となる初手6筋条件が余詰消しと見事にマッチ」

■初手6筋の条件が手順前後を消しています。

山下誠さん「5六馬の相棒を考えるのに一苦労でした。」

■相棒は取った角なのは想像できるけど、打つ場所とタイミングがいつもと違うので悩まされます。

諏訪冬葉さん「先に45角ではなく44桂がある詰上図を思いついたけど、67歩を動かす暇がなく断念しました。馬が89から56まで動いて詰んだらかっこいいと思ったのに・・・」

■玉が46まで出て来ていれば、36の退路も塞ぐ△44桂がピッタリだったのですが手数が足りませんでした。

原岡望さん「これも変わった詰上がり」

■中段玉の場合の最終手では、玉が中段へ出て来た地点へ戻ることを封印する角や馬の手が多いですが、本問は珍しい詰み上がりでした。


正解:12名

  はなさかしろうさん  ミニベロさん  RINTAROさん  ほっとさん
  占魚亭さん  けいたんさん  NAOさん  飯山修さん
  山下誠さん  諏訪冬葉さん  神在月生さん  原岡望さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第130回解答(1)

[2020年8月23日最終更新]
推理将棋第130回出題の130-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第130回出題  推理将棋第130回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第130回解説  担当 Pontamon

第130回は上級問題が難しかったようで130-3の正解者は作者を含めて5名で、全体の解答者数も12名と少な目でした。
1題でも解けたら是非解答を送付してください。感想だけでも歓迎です。


130-1 初級 Pontamon 作   珍しい28銀   8手

「初手は7筋の普通の手だったのに、たった8手で詰まされたよ」
「8手とは早かったね。何か新手はあったのかな?」
「そうだね、28銀は珍しい手かな」

(条件) 

  • 8手で詰み
  • 初手は7筋
  • 28銀があった

出題のことば(担当 Pontamon)

 初心者向けの簡単8手です。129-2でも28地点の銀着手があったので珍しいとは言えない?

締め切り前ヒント

 先手の28銀はトドメの金の打ち場所を作る協力手。


推理将棋130-1 解答

78飛、△34歩、▲58玉、△77角不成、▲59金右、△同角不成、
28銀、△48金 まで8手


(条件)
・8手で詰み
・初手は7筋(初手▲78飛)
・28銀があった(7手目▲28銀)

Suiri1301

Suiri1301a後手が28銀の手を指すのは難しいはず。飛が居ると先手も28銀は指せないので後手が飛を取って、一間龍で詰ましてみたのが参考1図です。初手から▲68金、△34歩、▲36歩、△55角、▲58金、△28角不成、▲同銀、△38飛、▲37銀、△39飛成 で一間龍で詰みなのですが、28地点への銀着手は▲28銀ではなく▲同銀でした。しかも初手は7筋なのに6筋だし、手数も10手なのでオーバーしていてボロボロ。

Suiri1301bでは、初手76歩で角道を通す協力の後に▲18飛、▲28銀で飛の横利きを止める協力。後手は角を取って2枚の角で先手玉を仕留めてみたのが参考2図です。今度は確かに詰んでいるし、▲28銀の棋譜にもなっていますが、手数オーバーの10手なのは同じでした。

参考2図の手順:▲76歩、△34歩、▲18飛、△88角、▲78金、△58角、▲28銀、△78馬、▲48金、△69馬 ので10手

初手が7筋とのことなので、歩突きでないとしたら▲28銀を実現させるために移動しなければいけない飛を初手で▲78飛としてみます。後手は当然の△34歩から角が出てきます。先手は3手目に▲28銀を指せます。7筋の歩は突いていないので△77角成くらいになりますが、これが王手なので68地点へ金銀飛のどれかを移動して合い駒にするか玉が逃げることになります。仮に移動合いした場合は後手は△同馬しか攻める手立てがないのでこれがまた王手なので先手は▲48玉。後手は68地点の馬と金銀飛のどれかの持ち駒ですが、先手の両金が残ったままなので詰みがありません。手を戻して、△77角成の時に合い駒をしないで玉が逃げるとどうでしょう?77の馬は99の香を取るくらいしか攻め駒の補充ができません。

先手の両金が残っては駄目で、後手は何か駒を補充する必要があります。これらを解決する手順は、3手目に▲28銀を指さずに先に玉が逃げておく▲58玉に△77角不成として、先手のどちらかの金を59へ寄って△同角不成で金を補充します。先手はようやく▲28銀を指せますが、この手は条件クリアとともに48への利きが無くなる手になっています。したがって5手目は▲59金右として右金を差し出しておくと8手目に△48金で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

はなさかしろうさん「7手の場合82銀は指せないので、飛を退かすことになりますが…28銀は5通りありますがいずれも7手目の着手で、本譜と違う詰め上りがひとつだけあるようです。」

■是非、その手順の8手作の投稿を! 初級作品が手薄なので131回は担当から2題の出題になっています。

ミニベロさん「初手7筋は、手順前後や飛車の行き場所など、いろいろ限定の旨い条件付け。」

■初手76歩を考えた方は居るのかな。初手飛だと▲18飛が余詰になってしまいます。

RINTAROさん「一目とはいかなかった。」

■やること(飛車をよけて▲28銀)は分かっていても手順が少しややこしい。

ほっとさん「初手はまあ普通なのかな。」

■振り飛車党でも初手▲78飛は少ない?

占魚亭さん「詰み形が浮かぶまで大分時間がかかりました。暑さのせいかな?」

■手待ちかと思う▲28銀が協力手だったので

けいたんさん「すぐ28銀を指したくなってしまった。」

■結局、▲28銀を指せるのは先手の最終手の7手目まで待つしかありませんでした。

NAOさん「銀を動かすため28を空ける初手78飛。後は自然に詰形に導かれる。」

飯山修さん「8手で28銀はさすがに先手の指手。となると飛車の移動が必須なので初手は78飛に決まる」

山下誠さん「7八飛と2八銀をセットにすれば考えやすい問題でした。」

諏訪冬葉さん「28銀のための初手飛車が見えたのですぐ解けました。」

■まとめてのコメントですみません。78に飛がいるので、角の進入路とは反対側の48金で仕留めるまでの流れがベテランには即見えてしまいますね。

原岡望さん「ちょっと意外でした。」

■意外だったのは何だろう。▲28銀は条件クリアするだけの待ち手の予想だったのかな?


正解:12名

  はなさかしろうさん  ミニベロさん  RINTAROさん  ほっとさん
  占魚亭さん  けいたんさん  NAOさん  飯山修さん
  山下誠さん  諏訪冬葉さん  神在月生さん  原岡望さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第131回出題(9月10日まで)

[2020年9月23日最終更新] 131-2解答

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第131回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2020年9月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第131回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第131回出題  担当 Pontamon

第130回の上級12手は難しかったようで全体の解答者数も減少。今回は10手以下の易問3題としました。
担当から8手と10手の2題と、けいたんさんからの9手作品を選びました。


■本出題


■締め切り前ヒント (9月3日 Pontamon)

131-1初級:同じ筋の同種の大駒は9筋の先後の飛ではありません。(9筋でも、先後でも、飛でも)
131-2中級:最終手は駒打ちなので9手目の先手飛成ではない。あの手筋だと6手目が最短だが…
131-3上級:追加される文字は素直に「成」。2回目着手で「成」が付くパターンを整理しましょう。


131-1 初級  Pontamon 作   98飛があった    8手

「たった8手で詰まされたよ」
「どんな将棋だった?」
「同種の大駒が同じ筋に居る局面があったし、98飛という手もあったよ」
(条件)
  • 8手で詰み
  • 98飛の着手があった
  • 同じ筋に同種の大駒が居た

131-2 中級  けいたん 作   飛成があった    9手

「9手目の駒打ちで詰みか。これが初王手だったね」
「飛成があったな」

(条件)

  • 9手目の駒打ちの初王手で詰み
  • 飛成があった

131-3 上級  Pontamon 作   1文字追加された棋譜 10手

「10手目の8段目着手で詰めた」
「最終手は、同じ地点への同じ駒で着手した後手の1回目の手の棋譜の最後に1文字追加された手だったね」

(条件)

  • 10手で詰み
  • 最終手は8段目の同じ地点への同じ駒での後手の2回目の着手
  • 10手目の棋譜は、1回目着手の棋譜の最後に1文字追加されていた

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第129回解答(3)

[2020年7月25日最終更新]
推理将棋第129回出題の129-3の解答、第129回出題の当選者(RINTAROさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第129回出題  推理将棋第129回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


129-3 上級 ミニベロ 作  誤解?      11手

「誤解したんだって?」
「そう、全部で5回ずつ、端の手と不成りがあったの」
「11手目の開き王手で詰んだやつだろ」
「そう、難しかったね」
「大丈夫。不正解でもおもちゃ箱の推理将棋は景品当るから」
「何か誤解しているみたい」
「ええっ、不正解だともらえないの」
「それも誤解だよ。そもそも僕は正解してるし」

(条件) 

  • 11手目の開き王手で詰んだ
  • 端の手と不成りが5回ずつあった※

※端の手と不成りは、一つの手で重複している場合があります


出題のことば(担当 Pontamon)

 今月は空き王手。両王手は空き王手の一種なので似ている手筋があるかも。

締め切り前ヒント

 端の手5回に1筋は無く全て9筋。そのうちの4回は不成の手でもあります。


推理将棋129-3 解答 担当 Pontamon 

▲76歩、△62玉、▲66角、△72玉、▲93角不成、△62銀、
82角不成、△97香不成、▲92飛、△98香不成、▲93角不成 まで11手


(条件)
・11手目の開き王手で詰んだ(9手目▲92飛、11手目▲93角不成)
・端の手と不成りがそれぞれ5回ずつあった(5手目▲93角不成、7手目▲82角不成、8手目△97香不成、9手目▲92飛、10手目△98香不成、11手目▲93角不成)

Suiri1293

Suiri1293a端の手が5回と不成が5回となると、先後ともに端から角が出ていけば4回の端の手を確保できます。その角を相手陣で不成した後に戻ってくれば、端と不成が重複した手になり、端5回はクリアできます。この方針で11手で詰めてみたのが参考1図です。

参考1図:▲96歩、△52玉、▲97角、△14歩、▲53角不成、△13角、▲31角不成、△57角不成、▲42角不成、△13角不成、▲53銀 まで11手

後手の協力手があれば7手で詰む基本形ですが、空き王手で詰ますのを忘れていました。

かと言って9手目以降を▲53角不成、△51歩、▲58飛、△13角不成、▲55飛、△62飛、▲31角不成 にして空き王手で詰ますと15手掛かってしまいます。

Suiri1293b空き王手の最短手順と言えば、9手の両王手の手順で、92飛と端に打つ手もあり、11手だと余った2手で端の手を指すことができますが、後手は詰み形のために4手必要なので端の手を指せても1手だけですし、不成も82角不成と64角不成の2回しかできそうにありません。かと言って、▲15角や▲95角から▲53飛不成の両王手の筋も中の筋の着手が多くて無理そうです。9手の両王手の筋で最終手を▲91角不成とか▲93角不成とする空き王手で詰ませれば、不成回数や端の手を稼げそうです。この方針で指してみたのが参考2図です。最終手▲93角不成だと73地点が空いたままなので玉に脱出されますし△82銀の合いが利くので、最終手▲91角不成で合いが利かなてように△62銀としてもらい空いた71地点を△99角不成で取った香で埋めてもらいます。着眼は良かったのですが、指してみると13手ですし、不成も端の手も4回ずつで失敗でした。

参考2図:▲76歩、△62玉、▲55角、△72玉、▲73角不成、△34歩、▲82角不成、△99角不成、▲92飛、△62銀、▲16歩、△71香、▲91角不成 まで13手

空き王手の時に△82銀の合いをされては困るので△62銀は譲れそうにありません。最終手▲93角不成だと空いた71地点を角が睨んでいるので△71香で埋める手は不要になりますが、73への玉の脱出や王手している92の飛車を△92香で取られてしまって詰みません。
・73の退路を作らずに82の飛を取る
・91の香が居座っていては困る
・不成と端の手を増やす
という課題を一気に解決するのが▲93角不成です。82の飛を取るために△74歩とか▲73角不成で73地点を空けてしまわずに、▲66角から▲93角不成としてから▲82角不成で飛を取ります。93の歩が無くなるので後手は91の香を移動して、△92香をできなくします。初手から、▲76歩、△62玉、▲66角、△72玉、▲93角不成、△62銀、▲82角不成 で飛を取ります。先手の次の手は▲92飛と打つので、後手の香移動は今しかありません。8手目から△9x香、▲92飛で最終手は▲93角不成ですので、端の手の回数と不成回数を数えてみると、端の手があと1手、不成が2回足りていません。ということで8手目の香の手は△97香不成として不成を稼ぎます。残る10手目は、端の手且つ不成の手が必要なので△98香不成で一件落着となります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「他愛ない順だが、△9八香不成がちょっと気に入っている。
香を取ってしまえば合駒ができてしまうから、と言いたい所だが、それは強制成りの手なので、だれも間違わない、というおそまつ。」

NAOさん「先手の93角不成2回と後手の香不成2回の4手が端の手と不成の手を2回ずつ稼ぐ重複手。端単独が1手と不成単独が1手で、結局、端または不成の手は6手だけ。これに気がつかないと回数不足になる。端角(97)の筋を追うと全然足りません。」

■先後とも端角を使うと端条件と不成回数はクリアできますが空き王手になりませんね。

はなさかしろうさん「こちらも悩みました。空き王手条件がなくても、例えば▲9六歩△1四歩▲9七角△1三角▲5三角不成△5七角不成▲3一角不成△5二玉▲4二角不成△1三角不成▲5三銀までと、端5回生5回はぎりぎりなのに、序の4手は悠然。本譜の端はすべて9筋ですが、条件が端なのでなかなか絞れませんでした。92飛形の場合、91角生と香を取りつつ空き王手をかけたくなりますが、97香生―98香生が盲点で、ぴったりでした。」

■解説の参考1図になる別手順。来月からは担当解説を短くしてもいいのかも。(笑)

渡辺さん「端で生を稼ぐとなると、こういう筋しかないですね。条件は美しいが、手がかりがなく思いつかないと解けない。自分は大量の過去問データを眺めるという反則技が使えますが、、、、。」

■端だけの条件なら1筋と9筋の活用ができますが、生の手を稼ぐには後半勝負。

ほっとさん「8手目以降で怒涛の条件消化。」

■端条件をクリアするために、96歩、97角で開始したいところが罠。

RINTAROさん「2のせいで3を考える時間がありませんでした(笑)。ヒント有でもかなり考えました。」

■ヒント後だと、96歩、97角ではないのが明白(端の手4手が不成と重複)ですが、のんびりした76歩、66角はすぐには見えなかったかも。

リ-グ戦ファンさん「ひさびさにヒントに頼りました。解いてみたらなんと!過去に考えたことのある空き王手筋でした。香の行き先と無駄手をまとめた「不成5回」、なるほどです。」

■香が居るままだと92香で飛を取られる。74歩を突いて82角不成で飛を取ってから最終手91角不成だと71地点を抑えることができない。あちらを立てればこちらが立たず。作図は難しいものですね。

飯山修さん「不成の回数稼ぎに香が活躍」

■先手陣へ直射しているとできる協力手。角の不成は考えても香は考慮対象から外してしまいます。

山下誠さん「9筋に飛車を打っての開き王手を想定すれば、意外と容易に解けました。」

■▲93角不成の発見がカギになります。

原岡望さん「端玉にするには手が足りないと気付き、なんとなく盤に並べて解決。「不成り」 はまずい気がします。 「ならず」 なので、 「り」 は余計です。」

■棋譜の「不成」の読みとしては「ならず」ですが、会話では「ふなり」と言う人も居ると思います。(実は担当もそうなので違和感がありませんでした。第102-1参照)
開き王手も空き王手も「あきおうて」と読むそうですが、「ひらきおうて」と解説したプロもいるので、会話では言いたいことが伝わればよしということで御勘弁を(笑)。

諏訪冬葉さん「最終手は香車を取る▲91角不成だと思っていたので71を埋める方法を考えていました。」

■解説の参考2図の筋だったでしょうか。

神在月生さん「空き王手の原資である飛を得るのは、55経由か66経由か。66経由の方に、73を空けない・93歩消去という大きな利点があった。」

■後手の飛を取る王道は55経由だと思うので、手数の掛かる66経由は見逃しがちです。


正解:12名

  ミニベロさん  NAOさん  はなさかしろうさん  渡辺さん
  ほっとさん  RINTAROさん  リ-グ戦ファンさん  飯山修さん
  山下誠さん  原岡望さん  諏訪冬葉さん  神在月生さん


総評

NAOさん「意外に解答の出足が遅いようですね。中級と上級の2題が結構骨のある問題かもしれません。自作含め3題分を楽しめました。」

■出題が難しかったようで解答者数も減ってしまいました。出題中の第130回も同様になってしまうか?

はなさかしろうさん「今回はいつにも増して凄い問題揃いで楽しかったです。特に中級上級は苦手な待ち手条件でしたが、最短手数探索の地平を離れてプルーフゲームの世界に踏み込んだ感があり、衝撃的でした。」

■先手、後手の手数がピッタリな図がなくなりつつあるのですかね?9手でも発掘されていない図があればいいのですが....。

渡辺さん「久しぶりに解きましたが難しいですね。」

■今年の詰パラも毎月難問出題が続いているようですね。

ほっとさん「3作とも完全なようで、内容も良く、楽しめました。」

■出題ページに赤ペンが入らなくて良かったです。

RINTAROさん「2にはまってしまい、ヒント待ちになってしまった。今月は三者三様で高品質の問題ばかりでした。条件優秀、手順優秀、直前ヒント優秀ということで解後感抜群でした。」

■上級のヒントは明かし過ぎないようにしたつもりでしたが、適度な甘さでしたでしょうか。

リ-グ戦ファンさん「今回は「成・不成限定」「受側の無駄手」が各2問。無駄手が条件になるのが嫌いな方もおいでのようですが、私は大好きです。」

■凝った形にしようとすると、どちらかに無駄手が発生してしまいがちです。

飯山修さん「直前ヒントに詰み位置が明示されると思考範囲が相当絞られるので筋or段だけとか中段玉とかを使っては。あと『桂を使う』より『角はダメ』くらいが妥当かと(上級問題だけ)」

■上級のヒントは甘くなり過ぎないようにしたのが災いだったのか解答数が減りました。

原岡望さん「今月はやや早めに解けて一安心。2 3 はまたまたヒントのお世話になりました。」

■セーフでした。寝てる間に届いていたメールは前日扱い!?大いにヒントを活用してください。と言いつつ辛目のヒントだともっと解答数が減るのかを確認すべきかどうか迷い始めました。

諏訪冬葉さん「3問で角不成が5回も出るとは」

■気付いていませんでしたが、そういう観点で選題するのも手ですね。

変寝夢さん「2番3番は問題文を読んだ瞬間投了でした。」

■それでも解答をいただけて感謝です。


推理将棋第129回出題全解答者: 14名

  ミニベロさん  NAOさん  はなさかしろうさん  渡辺さん
  ほっとさん  RINTAROさん  リ-グ戦ファンさん  飯山修さん
  山下誠さん  原岡望さん  べべ&ぺぺさん  諏訪冬葉さん
  神在月生さん  変寝夢さん

当選: RINTAROさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第129回解答(2)

[2020年7月23日最終更新]
推理将棋第129回出題の129-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第129回出題  推理将棋第129回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


129-2 中級 NAO 作   隅と端の攻防 10手

「さっきの将棋、10手目の初王手で詰んだって?」
「19地点の手より後に、1筋の手を指したよ」
「なるほど。隅と端の攻防で勝負が決した訳か」

(条件) 

  • 8手で詰んだ10手目の初王手で詰んだ
  • 19地点への着手より後に1筋に着手した

出題のことば(担当 Pontamon)

 19地点の着手は先手か後手か?その駒は何かを推理しましょう。

締め切り前ヒント

 後手が銀を19へ打ちます。他条件から、それは何手目なのかは判明します。


推理将棋129-2 解答 担当 Pontamon 

▲48玉、△34歩、▲38玉、△66角、▲56歩、△39角不成、
▲18香、△19銀、▲16歩、△28銀成 まで10手


(条件)
・10手目の初王手で詰んだ(10手目△28銀成)
・19地点への着手より後に1筋に着手した(8手目△19銀、9手目▲16歩)

Suiri1292

Suiri1292a19に限らず隅の着手がある時に最初に考えるのは角で香を取って使う手順でしょう。参考1図は、後手が19角成で香を取って、△47香までの10手詰手順になります。

参考1図手順:▲58飛、△34歩、▲48玉、△55角、▲36歩、△19角成、▲59金左、△29馬、▲46歩、△47香 まで10手

ところがこの手順では19地点の着手の後に1筋着手がありません。

▲76歩、△34歩、▲55角、△同角、▲18香、△19角 だと6手目に19地点の着手が出来、先手は△58飛、△68玉等を指す間に後手は1筋着手が可能で、最後は▲37桂、△同角上成 で仕留めることができますがこの筋だと14手掛かってしまいます。

Suiri1292b角が19へ行く途中にある飛を取って、先手の▲18香の協力によって△19飛と打ってからの一間龍の手筋はどうでしょう。参考2図では、△19飛の後に▲16歩の手も入って良さそうなのですが68の退路が空いていて失敗です。

参考2図の手順:▲58金右、△34歩、▲36歩、△55角、▲18香、△28角不成、▲37桂、△19飛、▲16歩、△39飛成 まで10手

先手は19地点を空けて、後手が角で取った駒を19へ打つ手筋だと駒取りは6手目で19への駒打ちが8手目なので、残っている後手着手は1手しかありません。となると、駒を取った角と19へ打った駒の連携で何か1手で詰む形にする必要があります。

39の銀を角で取って、△19銀と打つと28地点が角と銀が利いているので△28銀成か△28角成であれば相互が支えになっているので形としては良さそうです。この時、成駒は28地点に居るので玉は38あたりのはずです。

初手から、▲48玉、△34歩、▲38玉、△66角、▲56歩 とすると次に△39角不成で銀を取れます。6手目から△39角不成、▲18香、△19銀、▲16歩、△28銀成 までの10手で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAO(作者)「投稿時には気づかなかった「受方に遊び手があるのに9手では詰まない10手詰」作品。投稿したのが昨年だったので手順を忘れていました。攻方5手+受方5手に受方の遊び手が入ることだけは覚えていたため9手詰+1手の筋を追って思わぬ苦戦を強いられました。9手では詰まない筋に気づき納得した次第。」

■推理将棋再開の際にお願いして投稿いただいた作品でしたが、掲載が延び延びになってました。

ミニベロさん「詰みに関する事や、細かい条件ほとんどなしで綺麗に限定されている。待ち手も手順の重要な一部として溶け込んでいて、好作だと思う。」

■条件文に「着手より後に」の表記があると、別の作者を思い浮かべるのは私だけではないはず。

はなさかしろうさん「シンプルな難問でしびれました。初王手条件で56歩が5手目に限定できるんですね。詰め上りは簡潔なのに推理将棋では見たことがなかったもので、素晴らしいです。」

■作品投稿時のコメントでも、この形は見たことがないはずという自信作。担当なら日常のことですが、手順を忘れてしまったそうです。

渡辺さん「この筋後手で出来るんですね。自分が先手で何度か作ろうとして出来なかったことを実現した作。作者が自分でないのが悔しい!!」

■確かに、9手では91銀ができないし11手だと後手が2手余るのでまとめるのが難しそう。

ほっとさん「8手目19飛だと、「19地点への着手より後に1筋に着手」の条件が満たせない。」

■解説の参考2図の手順で、▲16歩の代わりに▲68銀等で68地点を埋める手順ですね。

RINTAROさん「全くこの手順は浮かびませんでした。作者に脱帽です。」

■ヒントの出し過ぎでしたでしょうか。

リ-グ戦ファンさん「「19の手」条件は私が「複数の純粋無駄手を1つの条件で表現」する際の芋筋候補として昔考えてた筋。今回は残念ながら?ちゃんと意味がある手でした(^^ こういう筋があるなら19って無駄手には使いにくいんですね残念。」

■詰まされる側の「自陣の隅への着手」だと純粋無駄手の可能性はあるのかなぁ?飛車側の隅なら最低でも3手が必要だけど、先後の必要手の差が3手ある手順を探すのが大変そう。

飯山修さん「19銀の後の1筋着手が先手でもいいと気付くのに時間がかかった」

■△19銀は最短で8手目なので、その後の1筋着手が後手なら最終手しかないので、詰み形が見えてこなかったことでしょう。

山下誠さん「ヒントを見るまで1九銀打は全く浮かびませんでした。初王手もうまい条件。」

■初王手条件によって▲56歩の手順前後が解消されています。「初手は玉」や「初手は小駒ではない」よりもずっと洗練されている条件付けですね。

原岡望さん「美しい詰上がり」

■詰ます駒とそれを支える駒の2枚だけのシンブルさ。

諏訪冬葉さん「まさか1筋の手が無駄手とは」

■△19銀があるのでこれしか指せないという先手の無駄手!

神在月生さん「全体手順・限定・条件とからめて、遊び手をどう設定するかが作者の個性・創意。」

■何かの回数条件に紛れ込ませたり、手のタイミングを計るために一手控えた地点へ指させる無駄手や棋譜指定での直球条件等々。


正解:12名

  ミニベロさん  NAOさん  はなさかしろうさん  渡辺さん
  ほっとさん  RINTAROさん  リ-グ戦ファンさん  飯山修さん
  山下誠さん  原岡望さん  諏訪冬葉さん  神在月生さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第129回解答(1)

[2020年7月21日最終更新]
推理将棋第129回出題の129-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第129回出題  推理将棋第129回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第129回解説  担当 Pontamon

第129回は14名の方から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。
出題ページに赤ペンが入らなかったのは担当が代わった初回以来の2回目。
この調子で今後の出題をしていきたいものです。


129-1 初級  諏訪冬葉 作  王手飛車は珍しい? 8手

「8手で勝ったんだって?」
「うん。最終手は△39龍」
「龍でとどめってかっこいいよね」
「ちなみに玉は一歩も動かなかった」
「8手ならそういうこともあるよね」
「さらに珍しいことに王手飛車取りの手がなかった」
「・・・それって珍しいの?」

(条件) 

  • 8手で詰んだ
  • 最終手は△39龍
  • 玉は動かなかった
  • 王手飛車取りの手はなかった

出題のことば(担当 Pontamon)

 初心者向けの8手の作品。中・上級者はサクっと解きましょう。

締め切り前ヒント

 推理将棋では王手した駒が相手の飛にも当たっていれば王手飛車。


推理将棋129-1 解答

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲68飛、△37飛成、
▲58金右、△39龍 まで8手


(条件)
・8手で詰んだ
・最終手は△39龍(8手目△39龍)
・玉は動かなかった
・王手飛車取りの手はなかった(2手目△32飛と3手目▲33角不成、5手目▲68飛と8手目△39龍)

Suiri1291

Suiri1291aはてるま手筋という言葉も59玉を39龍の龍単騎で詰める一間龍の詰み形も知らない推理将棋の超初心者向けの作品です。

この超有名な手順の解説となると逆に担当泣かせなのですが、本問では最終手が△39龍だと明示されていて、しかも先手玉は動いていないとのことなので59地点のままということになります。そこで、39の龍で59の先手玉を詰ませる形を考えてみたのが参考1図です。

39の龍で詰ますにはまず飛の入手が必要ですので、後手は△34歩、△55角から△28角不成で飛を取るとこの角が39の龍の支えにもなっています。先手には2手余裕があるので1筋の歩を突いていますが、もし玉が48へ上がったとしても39の龍での詰みになっています。もちろん王手飛車にはなるはずもない手順でしたが、この手順だと10手ですし最終手が△39龍ではないので失敗です。しかしこの詰み形で注目すべきは先手に持ち駒が無いので39地点での合い駒ができないことと48地点は39の龍でカバーできている点です。

参考1図:▲58金右、△34歩、▲36歩、△55角、▲68金上、△28角不成、▲16歩、△37飛、▲15歩、△39飛成 まで10手

次に考えたのは、先手の飛を取るのではなく後手の飛が一旦成った後で最終手△39龍とする手順が参考2図です。後手の飛が先手陣へ出られるようにするための3手目の協力手の▲33角不成が推理将棋らしい手です。これを△同角と取ってから△15角へ移動し、後手飛は一旦37地点で成ることによって最終手を龍の手にすることができます。参考2図では48へ上がった金を15の角がピンしているので△39龍に対して▲49金の移動合いができませんし、持ち駒の歩は二歩になるので49へ打てません。しかし、この手順も10手掛かっているので失敗です。

Suiri1291b参考2図:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同角、▲68金、△15角、▲58飛、△37飛成、▲48金、△39龍 まで10手

参考2図の手順を一部変更して、▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同角、▲68飛、△15角、▲58金右、△37飛成、▲16歩、△39龍 とすれば両王手での詰みの手順もありますが、48の金をピンする形や両王手の形を考えることができる棋力があれば、龍単騎の手もあることに気付くことでしょう。つまり、後手の角は39の龍を支える必要もないし、48地点の駒をピンしなくても、39の龍1枚で48地点をカバーできるのです。

参考2図の手順のように、後手の飛を先手陣へ出撃させるための協力手▲33角不成を後手の角でははなく飛でとれば、次の6手目で△37飛成とすることができ、最終手の8手目に△39龍の単騎詰めにできそうです。初手から、▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛。

先手は玉の逃げ場を塞ぐために自ら58地点と68地点を埋めることになります。最終手の△39龍が玉と飛に同時に当たらないようにする必要があるので▲68飛の後で▲58金右にします。5手目から▲68飛、△37飛成、▲58金右、△39龍 で詰みとなります。

なお、単騎詰めとは、その駒以外の攻め方の駒を全て取り去っても詰みになっている形です。この龍単騎が最短の8手、駒別の最短手数の単騎詰めで一番長いのは角単騎と香単騎の11手です。その他、馬、飛、桂での単騎詰めが存在します。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

諏訪冬葉さん(作者)「慣れた人には瞬殺対象ですが、初心者にはちょっと難しいかと思い玉の条件を付けました。」

NAOさん「龍単騎では68飛が68を埋める基本3型の一つ。3手目は不成、先月のようにうっかりしないこと。」

■担当はうっかりして、「3手目が非限定」などと寝ぼけた指摘をしてしまいました。

はなさかしろうさん「8手で39龍までということは……「はてるま手筋」で検索するとDD++さんの推理将棋解説が出てきまして、まさに黎明期の名作ですね……本作は「王手飛車取りなし」が一石二鳥のユニークな限定。玉不動条件はなくても成立しそうですが、サービスヒントですね。」

■投稿時に作者に確認しました。その後、第126回の締め切り後に届いた全解答者の解答に投稿予定として記載されていたのが作者コメントでした。

渡辺さん「条件が付くと珍しいものとそうでないものが逆転する!!」

■最終手39龍なら「不成なし」にしてしまいそうですが、成・生の限定も一石二鳥にする条件でした。

ほっとさん「3手目33角成や5手目68金(銀)とした場合の8手目39龍は王手飛車取りと呼べるのだろうか。」

■指し将棋の場合の王手飛車は飛を取れるのが保証されますね。

RINTAROさん「王手飛車条件が斬新かつ絶妙。2度の非限定を消している。玉が動くとどんな余詰があるのかと考えたが分からなかった。」

■「はてるま手筋」という言葉を知らない初心者向けの親切設計でした。

リ-グ戦ファンさん「超有名な8手、全20通りの非限定をユーモラスな1条件で消したのはお見事。ところで玉が動くと余詰があるんですか?」

■要らないはずの条件があると自分の推理が間違っているのか心配になります。

飯山修さん「4-1はあまりにも有名。王手飛車はけっこうかけているんですね。面白い条件付けに座布団1枚。尚問題のタイトルは会話からすれば『王手飛車なしは珍しい?』が正解では」

■「王手飛車は珍しい」と思っている人が「王手飛車はなかった」と聞かされたので、持論が正しいかどうか自信がなくなって「?」が付いたとも解釈できそうです。

山下誠さん「飛角の成生限定のための条件表現がユーモアたっぷりです。」

■将棋の対局で王手飛車の頻度は少ないと思っている人と多いと思っている人の会話の掛け合い。

原岡望さん「王手飛車の条件巧妙」

■68地点への飛の着手によって先手の手順前後が無くなり、且つ3手目の成・生の限定にもなりました。

べべ&ぺぺさん「王手飛車を二つ回避するのが、面白い。」

■王手飛車回避条件ひとつで手順が限定されている仕掛けです。

神在月生さん「飛車の早逃げ、八手(詰)の損。王手飛車なしの条件により3手目生も限定。」

■68地点を埋める手段は3つ。▲68飛は▲58金右よりも前である必要があるので手順の限定が効果的。

変寝夢さん「3手目成ると王手飛車ですね。68飛とした瞬間69金が飛と玉両方に利きがあるのはどうなんでしょう?(もちろん冗談ですよ)。真面目な話としては76歩、42飛、33角の局面は王手飛車なのかという疑問が生じました。」

■玉と飛に当たっていてもその駒が取られる状態であれば指し将棋では王手飛車とは言わないので、ヒントで出した文を出題時に注釈として出しておいた方が適切でした。8手で詰む対局をした将棋の初心者にとっては王手飛車は掛けられなかった気分だったのでしょう。


正解:14名

  ミニベロさん  NAOさん  はなさかしろうさん  渡辺さん
  ほっとさん  RINTAROさん  リ-グ戦ファンさん  飯山修さん
  山下誠さん  原岡望さん  べべ&ぺぺさん  諏訪冬葉さん
  神在月生さん  変寝夢さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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