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推理将棋第113回解答(3)

[2017年8月16日最終更新]
推理将棋第113回出題の113-3の解答、第113回出題の当選者(竹野龍騎さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第113回出題  推理将棋第113回解答(1)  (2)  (3)
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113-3 上級 上谷直希 作  全部馬!         13手

「13手目に馬の手で詰みか」
「途中、成駒を含む4枚の駒を取ったのも先手の馬だったよね」

(条件)

  • 成駒を含む4枚の駒を先手の馬が取った後、13手目の馬の手で詰んだ

出題のことば(担当 NAO)

 取る成駒は何か?玉はどこで詰むのか?推理しよう。

追加ヒント

 最終手は駒を取らない手。両王手の詰みを狙う。

修正

会話文: 「・・・馬だったよね」
   →「・・・先手の馬だったよね」
条件: 成駒を含む4枚の駒を馬で取った後、13手目の馬の手で詰んだ
   →成駒を含む4枚の駒を先手の馬が取った後、13手目の馬の手で詰んだ


推理将棋113-3 解答  担当 NAO

▲7六歩  △3四歩  ▲2二角成 △4二玉
1三馬  △3三玉  ▲3一馬  △1七香成
5三馬  △2二玉  ▲1七馬  △1一玉
4四馬 まで13手

(条件)
・成駒を含む4枚の駒(歩、銀、歩、成香)を先手の馬が取った(13~31~53~17)後、13手目の馬の手(▲44馬)で詰んだ

Suiri1133

本作は、馬が大転回する豪快な手順で、最後は両王手で決める華麗な作品です。詰上がり両王手が狙いですが、条件には狙いが現れないため最終形を思い描かないとなかなか難しいでしょう。取る成駒が馬でも龍でもなく成香であるのも意表を突いています。

  • 3手目に角が成り、先手の残りはタイトル通り"全部馬"の手。13手中先手が指す7手のうち後半5手は4回の駒取りと最終手が馬の手であることが確定していることが解図の手掛かりとなる。以下に推理のポイントを示す。
  1. 馬の手だけで詰む形。取った駒を打つ手はないので、両王手、馬単騎、75馬で仕留める筋などが考えられる。
  2. 馬の経路。4連続駒取りのため、最終手以外は後手駒のあるところしか動けないことに注意。
  3. 馬が取る成駒。後手の大駒が成って馬や龍をつくる手順は比較的組み立てやすいが、手数が掛かる上に持駒を打てないので詰みが難しい。飛角以外で1手で敵陣に届くのは香なので、馬、龍以外は成香の可能性がある。

以上の3点から手順を組み立てる。

  • 後手が17地点で香を成って先手馬に取らせ、トドメは馬香の両王手を狙う手順が正解である。初手から「▲76歩 △34歩 ▲22角成 △42玉」と進め、後手玉は1筋に近づく。13歩が消えれば11香が1手で17地点に成ることができ、更に17の成香は53地点経由の馬経路に入る。22馬は13→31→53→17の経路でちょうど成香を含む4枚の駒を取ることができる。5手目から「▲13馬 △33玉 ▲31馬 △17香成 ▲53馬 △22玉」そして17馬が斜めに動けば19香の効きが後手陣に直通する。11手目から「▲17馬 △11玉 ▲44馬」まで鮮やかな両王手の詰み。結局、後手は、角道を開ける34歩と17香成の他、残り4手を11迄の玉移動に費やすことができた。
  • 75馬の詰みを狙う手順、たとえば「▲76歩 △62玉 ▲33角成 △54歩 ▲43馬 △99角成 ▲21馬  △53玉  ▲11馬  △66馬  ▲同馬  △64玉 ▲75馬」は55玉で逃れ。1手不足しており、仮に先後逆の14手詰なら受方55香打の1手が入って詰む。
  • 馬単騎の筋は、後手玉廻りに手数を要するので後手成駒づくりと両立させることが困難だ。更に、1段玉(たとえばΔ41玉型に▲23馬)や2段玉(たとえばΔ12玉型に▲34馬)には玉脇の角を残さないと成立せず、後手の馬が作れない。
    また、Δ33玉型に▲11馬の筋は既成手順にあるが、Δ33玉の詰形をつくる右辺の後手駒(23歩, 34歩, 43歩, 32銀等)を何枚か馬で取る必要があって成立しない。

(修正前の余詰、ご指摘は小木敏弘さん、のくせにさん)

修正前の条件では、後手の馬が駒を取る手順が成立する。先手馬の駒取りが3回だけなら角金銀のいずれかの駒打ちが可能。

  • 余詰1(後手馬が97の歩を取る。先手馬が後手馬を取る)
    ▲76歩 △42飛 ▲33角成 △14歩 ▲43馬 Δ88角成 ▲53馬 Δ97馬
    ▲同馬 Δ52玉 ▲62角 Δ15歩 ▲53馬まで(14歩~15歩は遊び手)。
    ▲76歩 Δ42金 ▲33角成 Δ62銀 ▲43馬 Δ88角成 ▲53馬 Δ97馬
    ▲同馬 Δ22銀 ▲31角 Δ33金 ▲42馬まで。
  • 余詰2(後手馬が99の香を取る。先手馬が後手馬を取る)
    ▲76歩 Δ42銀 ▲33角成 Δ62玉 ▲42馬 Δ88角成 ▲43馬 Δ99馬
    ▲42銀 Δ44馬 ▲同馬 Δ52玉 ▲53馬まで。
    ▲76歩 △32銀 ▲33角成 △42金 ▲43馬(23馬) △88角成 ▲32馬 △99馬
    ▲31銀 △33馬 ▲同馬 △62銀 ▲42馬まで。
    ▲76歩 △32金 ▲33角成 △42銀 ▲43馬 △88角成 ▲32馬 △99馬
    ▲43金 △33馬 ▲同馬 △62銀 ▲42馬まで。

それではみなさんの短評をどうぞ。

上谷直希(作者) 「詰め上がりから手順を考えた作品です。先手、後手で必要な手順がうまくあわないので、先手に何か1手遊び手が必要になります。さてどうしようかと思ったときに思いついたのが4枚駒取りの条件でした。条件もさっぱりしたし良かったです。
会話文の解釈で混乱があったようでご迷惑をおかけしました。簡潔に言えそうで言えない条件で、会話文作成時は困っていたことを覚えています。何か妙案があれば是非ご教示ください」

チャンプ 「久々に素晴らしい作品を見せていただきました。あまりに感動したので解答を送らせて頂きます。これは年間最優秀作の予感がします」

ほっと 「これは歴史に残る名作!久々に感動した!」

RINTARO 「見事な手順」

のくせに(双方解) 「最後は馬単騎にこだわりすぎて苦労しました。生角でも成立するダイナミックな動きが見事です。タイトルが『全部馬』なら、普通後手馬が出てくる順は考えないですよね」

斧間徳子 「スケールの大きいダイナミックな手順がすばらしい。馬に関する1条件だけですべてが割り切れているのに驚愕。当初条件で余詰発生が残念ですが、修正後の条件でも記憶に残る秀作」

まさ 「龍や馬を取る筋もしっかり考えさせられた。きれいな条件に雄大な手順の秀作」

■『感動した』が2票、『見事』が2票、『秀作』が2票。好評でした。

たくぼん 「簡素な条件で、馬の移動を限定させるのは凄いと思う」

小木敏弘(双方解) 「両王手の威力絶大」

小山邦明 「条件設定が大変すばらしく、巧みな手順の両王手収束で楽しめました」

竹野龍騎 「17香成は見えても、詰み形が浮かばなかった。そうか11玉か、と膝を打った」

原岡望 「ヒントにおんぶ。雪隠に気付いて解決」

キリギリス 「ヒントの『両王手』で解けました」

■11玉で詰むとはなかなか気づかない。

諏訪冬葉 「3手目に角を成って5-11手目で駒を取る。詰め方は 1)馬単騎 2)△74玉▲75馬 3)自陣の飛車との連携 を経て両王手にたどり着きました」

Pontamon(双方解) 「最終手は馬単騎、両王手、75馬が浮かんだが何れにしても厳しそうなので、後手の馬でも駒を取ると決めつけて検討していたら、余詰修正が出ていることに気付く。先手の馬だけで深堀してみると、75馬では後手の55香が間に合わず15手、馬単騎もないが本当に両王手?飛ではなく香との両王手は意外でした。余詰が無かったら、ずっと後手馬でも駒を取る順を考えていたでしょう。でも、余詰むのか…。2日考えても余詰手順はまだ見つけていません」

波多野賢太郎 「これは予想通り難しかったです。先手は7六歩から角が成って馬が動き続けるしかないのはわかるんですが、詰み形が浮かばなかったです。もちろん7五馬までの形はすぐ考えましたが、成駒が取れませんからね。この解答はあれこれ考えてるうちに偶然閃いたものです」

■最初は両王手には手が行かないはず。

飯山修 「33玉がこの手順を成立させるうまい手。直前ヒント前に解答できたのは久しぶり」

はなさかしろう 「『成駒を含む』の成駒は後手馬ではないのが上手くてなかなか詰まず、中段玉を捨てたところで一気に視界が開けました。先手馬はすべて角の動きですが、後手玉の動きを一意に決めるためにあえて成るというのが意表を衝いていて面白かったです」

■『成駒を含む5枚の駒を先手の角が不成で取った後、13手目も角が移動して詰んだ』では同一手順が成立しても6手目△32玉の余地があり非限定になりますね。

占魚亭 「以前、上谷さんに見せていただいたので知っていました。17香成が素晴らしい一手」

平井康雄 「最終ヒントを見てもしばらくは5筋のことばかり考えていましたが、香のやりとりをする余裕がないことが判明。1筋とすると、後手は玉移動に4手と香成に1手で余裕があるのは1手だけと判明。先手も76歩と角成と最終手以外は4手しかないので、全部馬で駒を取ることが判明。13と17以外で残り2枚取るのは31と53しかないと判明したので、やっと方針が立ちました。33玉がなかなか渋いですね。・・・どんな余詰だったんでしょうね」

山下誠 「先手が取る成駒を馬に決め打って延々と悩みました。最終ヒントを見るまで成香は1秒も考えませんでした」

S.Kimura 「成駒は龍か馬だとばかり思っていたので,成香はヒントを見るまで考えもしませんでした」

隅の老人B 「解けない。ヒント、成駒は香、今度は3分、ヤレヤレ」

■17地点は急所。ダイレクトに成って、ダイレクトに取れる場所。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  キリギリスさん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  竹野龍騎さん  チャンプさん  テイエムガンバさん  のくせにさん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  平井康雄さん
  ほっとさん  Pontamonさん  まささん  山下誠さん  RINTAROさん


総評

小木敏弘 「馬の活躍が見事でした」

はなさかしろう 「馬率9/32。馬大活躍の回でしたね」

斧間徳子 「今月は馬特集。ハイレベルな3作で大いに楽しめました」

竹野龍騎 「全て1条件の好作づくし」

まさ 「考えやすい条件で解図意欲をそそられる作品揃いでした。今後もぜひこの路線でお願いしたいです」

■好作を揃えることができるのも作品在庫次第。簡素条件の作品投稿は大歓迎です。

諏訪冬葉 「2回連続でヒント前に解けました」

たくぼん 「今回は難問もなく楽しく解かせて頂きました」

RINTARO 「3問とも気持ちよく解けました」

平井康雄 「久しぶりに解いてみる気になりました。最終ヒントがなければ、絶対解けなかったはずですけど・・・」

■ヒント前の力試しもよし、ヒント待ちもよし。

波多野賢太郎 「今月も悩みましたが、なんとかノーヒントで解答できました。条件がシンプルで好作揃いだったと思います。楽しかったです。解答、解説が何回分かたまっているようですが、大丈夫でしょうか?毎回、丁寧で論理的な解説には頭が下がります。無理されないようにしてくださいね」

S.Kimura 「第112回の解答は出してもらえないのでしょうか.ヒントが予告した日に出たのは歓迎しますが,とにかく,解説と正解者の発表をしてもらいたいです.短評は紹介するだけでよく,全てに返事を書く必要はないと思います.
送ってから半年も放置されるのでは,新たな短評を書く気力が失せそうです」

■結果稿の遅れ、誠に申し訳ありません。今後、通常の出題~結果発表のペースに戻るよう、変則的になりますが作品解説を順次進めていきますのでよろしくお願いします。


推理将棋第113回出題全解答者: 23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  キリギリスさん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  竹野龍騎さん  チャンプさん  テイエムガンバさん  のくせにさん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  平井康雄さん
  ほっとさん  Pontamonさん  まささん  山下誠さん  RINTAROさん

当選: 竹野龍騎さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第113回解答(2)

[2017年8月14日最終更新]
推理将棋第113回出題の113-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第113回出題  推理将棋第113回解答(1)  (2)  (3)
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113-2 中級 Pontamon 作  金は引く手に好手あり   10手

「師匠、10手で負けました。これが棋譜です」
「金は引く手に好手ありとは言うものの、78金引はいただけないな」

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 棋譜表記で"78金引"の着手があった

出題のことば(担当 NAO)

 棋譜に"引"と付けるための金の位置を推理しよう。

追加ヒント

 トドメの飛車を奪う。


推理将棋113-2 解答  担当 NAO

▲7八飛  △3四歩  ▲5八金右 △7七角成
▲6八金寄 △7八馬  ▲7七金  △6七馬
7八金引 △4九飛  まで10手.

(条件)
・棋譜表記で"78金引"の着手(9手目▲78金引)があった

Suiri1132

本作は棋譜表記を1手だけ示す簡素1条件の作品。78金引と棋譜上"引"が入るためには77金の他に78に効くもう1枚の金が必要です。先手は右金の49金を活用しますが、金の手に最小4手だけ掛けるよう、49金を77に運ぶのが解図のポイントになります。

  • 先手の49金の動きは、(49→)58→68→77→78の4手。先手の残りの手は1手だけ。
  • 後手の攻めと協力手は、△34歩~△77角成と77の歩を取る。その後、後手馬が攻め駒を取りに行くが、先手金は2枚残さないといけない。そこで先手が強力な攻め駒の飛車を取らせるよう、初手に78迄飛が移動する。
    初手から「▲78飛 △34歩 ▲58金右 △77角成 ▲68金寄 △78馬」王手を防ぐ▲68金寄が間に合い、後手は△78馬で飛を入手する。
    以下、先手が▲78金引と指す間に後手が馬+飛の詰形を築いて終了。7手目から「▲77金 △67馬 ▲78金引 △49飛」まで。

手数が掛かる金移動の前、初手で飛を動かす手は心理的に指しづらい感触があり、簡素条件ながら味わい深い好作した。

それではみなさんの短評をどうぞ。

Pontamon(作者) 「78金引を実現するには先手の5手のうち4手もしくは5手が必要で、『引』があるので後手は金を取る訳には行かないので、飛の初手が見えたと思います」

竹野龍騎 「78金引を左金で指して金に5手かかると思い込んで苦戦。遠い方の金というのが良い」

S.Kimura 「78に引くのは左の金だと思っていましたが,右でしたか」

諏訪冬葉 「78金引だから金は77と79にあると勘違いしてました」

■金に4手だけかけるための右金の活用。77に居ても右金?

まさ 「初級者向けにぴったりの好作」

占魚亭 「先手は右金を動かすのは確定しており、後手は角を使うしかないのでやさしかったです」

波多野賢太郎 「この棋譜条件なら4九の金を7七へ移動させるのがわかるので考えやすかったです。逆に、この1手で手順が限定されるなんて、うまくできてるなと思いました」

■金の手以外の先手1手をどうするか、と考えれば難しくない。

小木敏弘 「馬と金が追いかけっこしてるようで楽しい」

ほっと 「先手の右金と後手の馬の動きが面白い」

原岡望 「ややこしい手順」

■移動合の▲68金寄以下、馬が動いた後の▲77金~▲78金引とは浮かびにくい動き。

斧間徳子 「78金引が控えているので初手78飛は思いつかない手。後手馬の経路を考えてようやく78飛にたどりついた」

小山邦明 「初手の78飛に気付いたので、49金の78まで経路が見えてきました」

飯山修 「初手58金でないと間に合わないと思い苦戦。3手目でも間に合うとは」

山下誠 「7七の歩は後手にとってもらうしかない、と考えてようやく初手の飛車移動にたどり着きました」

キリギリス 「ヒントの『トドメの駒の飛車』で解けました」

平井康雄 「飛車を取って、しかもこちら側から打つとはねえ・・・
右金を78金引まで動かすのは4手。後は1手しか余裕がなくて、王手をかいくぐって動かすわけですね。残りの1手は、取ってもらう飛車を差し出す手でした」

たくぼん 「金を意識させておいての初手飛にやられました」

RINTARO 「初手に気付けば解決」

■"78金引"で詰むための初手▲78飛とは絶妙の演出です。

隅の老人B 「10手と78金引、これだけの条件で手順が決まる。なるほどなぁ、です」

はなさかしろう 「『10手で詰み/一手の棋譜表記(手数なし)を聞いただけで全手順がわかった』の一例ですね。改めて凄いです。裏推理を使ったら手なりで解けてしまい、もったいないことをしました」

■貴重な棋譜表記1条件作。10手詰でも希少でしょう。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  キリギリスさん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  竹野龍騎さん  チャンプさん  テイエムガンバさん  のくせにさん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  平井康雄さん
  ほっとさん  Pontamonさん  まささん  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第113回解答(1)

[2017年8月12日最終更新]
推理将棋第113回出題の113-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第113回出題  推理将棋第113回解答(1)  (2)  (3)
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推理将棋の結果稿の遅延が続いており、皆様にはご迷惑とご心配をおかけしております。

昨年末に担当の身内の不幸がありました。 2月までは諸々あり全く推理将棋に関わることができず、その後は落ち着きましたが公私とも忙しくなり担当の怠慢もあって現在まで積み残しのまま解説をこなせないままでいるのが現状です。 この間、多数の方々から健康面への心遣い、励ましのお言葉、お叱りのお声を賜りました。 ありがとうございます。

今後ですが、遅延を取りもどすべく以下のように進めたいのでよろしくお願いします。

1)最近2回の113回、114回の順に結果解説を進める。
2)8月出題はお休みし、積み残しの109~112回の解説を優先して進める。

NAO


推理将棋第113回解説  担当 NAO

6月出題の第113回は23名から解答いただきました。 簡素条件を揃えたお陰でか、大盛況。感謝、感謝です。


113-1 初級 渡辺秀行 作  同馬と寄る(その2)    9手

「また同馬と寄る手に参ったよ」
「そうか、また9手で詰んだんだね」
「うん、今度の同馬と寄る手は22だったんだ」

(条件) 

  • 9手で詰んだ
  • 22同馬と寄る手があった※

※棋譜に「寄」と付く必要はありません


出題のことば(担当 NAO)

 寄る前の馬の位置を推理しよう。

追加ヒント

 12地点の馬が寄って32地点の玉が詰む。


推理将棋113-1 解答

▲7六歩  △3四歩  ▲2二角成 △4二玉
▲1二馬  △3二玉  ▲3三角  △2二
同 馬 まで9手.

(条件)
・22同馬と寄る手(8手目△22銀~9手目▲22同馬)があった

Suiri1131

本作は着手する駒と場所を示す簡素な1条件、"同馬と寄る"の第2弾です。 馬が22地点に寄るためには一旦は玉と反対方向の12に避けること、22同馬とするのが7手目でなく止めの9手目と見極めることが解図のポイントになります。

  • 角を22地点で成って12地点に避け、後手玉は22地点に近づける。 初手から「▲76歩 △34歩 ▲22角成 △42玉 ▲12馬 △32玉」
  • "22同馬"と寄って詰むように7手目から「▲33角 △22銀 同馬」まで。

それではみなさんの短評をどうぞ。

渡辺秀行(作者) 「簡単でシンプルな条件3題。どれも逆算すれば簡単かと。"22同馬"は、馬の往復の感触」

小山邦明 「馬をいったん玉から離して呼び寄せる感じですね」

平井康雄 「最終ヒントが出るまでは別の位置ばかり探してました。1回よけて戻るという発想はなかなかおきません」

占魚亭 「33→32→22と思いきや、22→12→22でしたか」

■22の馬が往復する間に玉を近づけるのが好手順。

波多野賢太郎 「2二同馬を7手目にしようとするとうまくいかないんですね。とどめの一手なら1二から寄るんだろうとわかりました」

S.Kimura 「その1と同じように7手目に馬を寄ろうとして悩みました」

諏訪冬葉 「22馬だと玉から遠いから最終手ではないだろうと思ったら予想が外れました」

小木敏弘 「22同馬が最終手とは気が付かず、しばらく悩みました」

Pontamon 「今月は同馬と寄る手に『参った(投了)』だったのですんなり解けました」

■会話の"参った"は、"投了"か"負けを覚悟した"のいずれかの意味でしょうが、今回は詰まされた後の"参った"でした。

ほっと 「『22同馬と寄る』という条件だけで手順前後が消えているのはうまい」

まさ 「12馬とする筋は自分でも作ったことがあるのですぐ見えました。シンプルでうまい条件付けと思います」

斧間徳子 「22同馬を急ぐと苦戦する。12馬と33角がとぼけた良い味」

たくぼん 「簡単なんですが33角の味は良いと思います」

■12馬と玉から離れるとすんなり33角が打てる、理屈です。

飯山修 「このシリーズ長く続く事を期待します」

原岡望 「寄るなら端から」

山下誠 「1二馬を横移動すると考えれば容易でした」

RINTARO 「一瀉千里」

竹野龍騎 「易問。『同』馬で角の打場所を限定」

はなさかしろう 「簡潔な条件に導かれるままに解ける。初級にぴったりでした」

隅の老人B 「22同馬、それなら先ずは角を成らなくちゃ。そして22に寄るには? 理路整然、これで解決」

キリギリス 「『22同馬』より最終形が想定できました」

■一目で詰み形が浮かんだ方には易問題です。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  キリギリスさん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  竹野龍騎さん  チャンプさん  テイエムガンバさん  のくせにさん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  平井康雄さん
  ほっとさん  Pontamonさん  まささん  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第114回出題(8月10日まで)

[2017年8月3日最終更新] 締め切り前ヒント

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第114回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2017年8月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第114回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第114回出題  担当 NAO

今回は、"同"の着手がある作品を3問出題します。

初級は渡辺さん作の易しい9手詰。112-1,113-1に続く"同馬と寄る"の第3弾です。中級と上級はPontamonさん作でいずれも簡素条件の11手詰。中級は114-2に因み11手詰で42地点で"同龍"の着手があります。上級は同歩成~同Xと"同"の手が続きますが、"と金"が取られた後に詰む謎を解き明かしてください。


■本出題


■締め切り前ヒント (8月3日 NAO)

114-1初級:7手目の31同馬でトドメの金を奪う。
114-2中級:5手目の角成で銀を奪う。
114-3上級:9手目の72同歩成でトドメの金を奪う。


114-1 初級 渡辺秀行 作  同馬と寄る(その3)    9手

「またまた同馬と寄る手で9手で詰められたよ」
「そうか、今度の同馬と寄る手は31だったんだね」

(条件) 

  • 9手で詰み
  • 31同馬と寄る手があった ※

※棋譜に「寄」と付く必要はありません


114-2 中級 Pontamon 作 後手の42同龍       11手

「どうにか11手で仕留めたよ」
「どんな将棋だった?」
「後手に42同龍の手があったよ」

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 42地点で後手の同龍の手があった

114-3 上級 Pontamon 作 同歩成には同で応じる   11手

「居玉を11手で詰ませたって?」
「唯一の駒成の同歩成に同で応じる手があったよ」

(条件)

  • 11手で居玉が詰んだ
  • 唯一の駒成の同歩成に同で応じる手があった

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第113回出題(7月10日まで)

[2017年8月16日最終更新] 113-3解答、第113回出題当選者

113-3について、2名の方(小木敏弘さん、のくせにさん)から余詰めのご指摘をいただきました。粗検深くお詫び申し上げます。次のように会話文と条件を変更して修正といたします。

113-3修正
会話文:「・・・馬だったよね」→「・・・先手の馬だったよね」

条件文:
・成駒を含む4枚の駒を馬で取った後、13手目の馬の手で詰んだ
→・成駒を含む4枚の駒を先手の馬が取った後、13手目の馬の手で詰んだ

なお、解答につきましては元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。

(6月15日 NAO)

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第113回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2017年7月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第113回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第113回出題  担当 NAO

今回は、9手、10手、13手の各1題、いずれもシンプルな1条件での出題です。

初級は渡辺さん作の易しい9手詰は112-1の続編です。中級はPontamonさん得意の棋譜指定問題。簡素条件から巧妙な詰手順を導いてください。上級は詰将棋もフェアリーも絶好調の上谷さんの作品。113回に因み「1条件の13手詰」ですが、"成駒を含む駒取り"と"詰み"を両立させる謎を解き明かしてください。


■本出題


■締め切り前ヒント (7月3日 NAO)

締め切り前ヒントです。

113-1初級:12地点の馬が寄って32地点の玉が詰む。
113-2中級:トドメの駒の飛車を奪う。
113-3上級:馬が取る成駒は成香。最終手は駒を取らず、両王手の詰み。


113-1 初級 渡辺秀行 作  同馬と寄る(その2)    9手

「また同馬と寄る手に参ったよ」
「そうか、また9手で詰んだんだね」
「うん、今度の同馬と寄る手は22だったんだ」

(条件) 

  • 9手で詰んだ
  • 22同馬と寄る手があった※

※棋譜に「寄」と付く必要はありません


113-2 中級 Pontamon 作  金は引く手に好手あり   10手

「師匠、10手で負けました。これが棋譜です」
「金は引く手に好手ありとは言うものの、78金引はいただけないな」

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 棋譜表記で"78金引"の着手があった

113-3 上級 上谷直希 作  全部馬!         13手

「13手目に馬の手で詰みか」
「途中、成駒を含む4枚の駒を取ったのも先手の馬だったよね」

(条件)

  • 成駒を含む4枚の駒を先手の馬が取った後、13手目の馬の手で詰んだ

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第108回解答(3)

[2017年5月18日最終更新]
推理将棋第108回出題の108-3の解答、第108回出題の当選者(ほっとさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第108回出題  推理将棋第108回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


108-3 上級 金少桂 作  完璧な対策      13手

「最近友人がよく10手前後で負けて帰ってくるので、明日の対局に備えて対策を考えてきたぞ!」
「どんなの?」
「まず、玉が陣外へふらふら出ていかないこと。二段目より上へ上がるのは危険すぎる。また、最初に玉から動かすのもあまりよくない。」
「確かに玉は守備駒から離れるべきじゃないね。」
「次に、自陣に敵駒が攻め込んできてるのに対処しないのはまずい。自陣に敵駒が侵入してきたらすぐに撃退するんだ。」
「ふむふむ。敵駒の侵入は絶対に許さない、と。」
「そして、最後に駒損しないこと。駒が取られたら、すぐにそれ以上の価値の駒を取り返すことだ。」
「完璧な対策だね!これならきっと勝てるよ!」

翌日
「わ~ん、13手で詰まされた~~~。自陣に侵入してきた相手の駒は次の手で必ず取り返したし、駒を取られても次の手で必ずそれ以上の価値の駒を取り返し、ちゃんと対策通りにしたのに。初王手でいきなり詰んでるなんて、こんなのないよ~~~」
「2手目いきなり飛から動かすのもどうかと思うよ。やっぱり歩から動かすべきだったんじゃない?」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 13手目の初王手で詰んだ
  • 後手玉は二段目より上には行かなかった
  • 2手目は飛を動かした
  • 後手は、自陣に侵入した先手の駒を次の手で必ず取った
  • 後手は、自分の駒が取られたら、次の手で必ずそれ以上の価値の駒を取り返した
     (駒の価値は飛>角>金>銀>桂>香>歩の順)

出題のことば(担当 NAO)

 攻め駒が撃退されても初王手で詰む形を推理しよう。

追加ヒント

 先手の着手は3筋のみ。後手は歩を取られたら歩を取り返し、桂を取られたら飛を取り返す。

修正

会話文:「わ~ん、13手で詰まされた~~~。ちゃんと対策通りにしたのに、初王手でいきなり詰んでるなんて、こんなのないよ~~~」
→「わ~ん、13手で詰まされた~~~。自陣に侵入してきた相手の駒は次の手で必ず取り返したし、駒を取られても次の手で必ずそれ以上の価値の駒を取り返し、ちゃんと対策通りにしたのに。初王手でいきなり詰んでるなんて、こんなのないよ~~~」
「2手目いきなり飛から動かすのもどうかと思うよ。やっぱり歩から動かすべきだったんじゃない?」

※元の会話文では、以下の手順が条件に外れるかどうかが不明瞭であった。
『先手が一度も後手陣に侵入しないケース』
『先手が一度も後手駒を取らないケース』
『最終手13手目に先手が後手陣に侵入するケース』
『最終手13手目に先手が後手駒を取るケース』
そのため「自陣への駒の侵入」と「駒の取り返し」があったことを会話文の中でも明示した。

条件『2手目は玉ではない』→『2手目は飛を動かした』に修正


推理将棋108-3 解答  担当 NAO

▲3六歩  △5二  ▲3五歩   △4二玉
▲3四歩  △5一金右 ▲3三歩不成 △同 桂
▲3八飛  △3二歩  ▲3三飛不成 △同 角
▲3四桂 まで13手

(条件)
・13手目の初王手(▲34桂)で詰んだ
・後手玉は二段目より上には行かなかった(玉の手は4手目△42玉のみ)
・2手目は飛を動かした(△52飛)
・後手は、自陣に侵入した先手の駒を次の手で必ず取った
・後手は、自分の駒が取られたら、次の手で必ずそれ以上の価値の駒を取り返した
(7手目▲33歩不成[歩を取る]に△同桂[歩を取る]。11手目▲33飛不成[桂を取る]に△同角[飛を取る])

Suiri1083

2016年のトリは、攻め方にきびしい着手制限のある謎解き、金少桂さんの作品です。侵入した攻め駒はすぐ取られる、駒を取るとそれ以上の価値の駒を取り替えされる、完璧な守りをどう突破するのでしょうか?

  • 後手陣内には攻め駒を残すことができないので、最終形は飛角香での合い効かずか桂単騎のいずれか。
  • 駒取りに動かした駒は取り返す。取らせる後手駒は紐付きであるのが必要条件なので3段目で取らせるのがよい。先手は二の矢の攻めを用意するのがポイント。
  • 先手は初めに3段目で歩を取り、次に取る駒が大事な攻め駒となる。このとき先手は攻め駒より価値の高い駒を渡すよう手順を組み立てる。
  • 正解は吊し桂を目指す3筋攻め。初手から「▲36歩 △52飛 ▲35歩 △42玉 ▲34歩 △51金右 ▲33歩不成 △同桂」
  • 詰形を考えて飛で桂を取れば、4段目の桂打ちので詰み形となる。9手目から「▲38飛 △32歩 ▲33飛不成[桂を取る] △同角[飛を取る] ▲34桂」まで。△32歩が玉の利きの駄目を塞ぐ地味な協力手。9手目▲76歩~▲33角不成とする手順は王手のため13手目が初王手でなくなるため失敗。
  • 後手は敵駒の侵入を許さず駒得する鉄壁の対策で強固な巣籠の玉型を築きましたが、角頭の4段目吊し桂に仕留められました。
  • 紛れ筋
    一見、5筋香打の筋で詰みそうだが、「▲96歩 △62飛 ▲95歩 △54歩 ▲94歩 △55歩 ▲93歩成 △同香 ▲同香不成 △同桂 ▲97角 △52玉 ▲54香」は△53香合で失敗。また、9筋攻めから桂打の筋「▲96歩 △32飛 ▲95歩 △42玉 ▲94歩 △52金右 ▲93歩不成 △同桂 ▲同香不成 △同香 ▲97角 △51香 ▲54桂」
    は、△同香の手が"取られた桂より価値の低い香を取る"手のため条件外れ。
  • 修正前の余詰(ご指摘は、Pontamonさん、はなさかしろうさん、ほっとさん、小木敏弘さんの4名の方々)
    1) ▲96歩 △54歩 ▲95歩 △55歩 ▲94歩 △52玉 ▲93歩成 △同香 ▲同香成 △同桂 ▲97角 △62香 ▲54香まで
    2) ▲96歩 △54歩 ▲97角 △52玉 ▲26歩 △55歩 ▲25歩 △56歩  ▲26飛 △57歩不成 ▲16歩 △62飛 ▲56飛まで
    なお、2)手順で2手目△62飛とする順も、"自陣への侵入"と"駒の取り返し"がなく、条件とは合致しない

それではみなさんの短評をどうぞ。

金少桂(作者) 「推理将棋はおバカな手順が多いので、真面目風(?)な手順で構築してみました。条件から最終手が四段目以下(三段目以内に侵入した先手の駒は次の手で後手が取らねばならない)、玉が二段目以内なので最終手が飛び道具での王手。飛角香での実現が難しく、"桂吊るし"しかほぼありえないことに気づけば比較的容易に解けると思います」

Pontamon(双方解) 「『終盤は駒の損得より速度』の格言通り、気持ちのいい飛車切りでした。後手陣外からのトドメなら、香や飛の合い効かず、桂や角の単騎、角でピンしての桂などが浮かびますが、玉まわりを固めなければいけない桂単騎は一番可能性が低いと思って後回しにしたため結構ハマリました」

ほっと(双方解) 「玉の周囲9マスを埋めて桂吊し、は何度見てもユーモラス。綺麗な作意に惚れると余詰筋が見えなくなるのも推理将棋あるある」

小木敏弘(双方解) 「先手角を活用しないのは盲点でした。香かと思いましたが桂でしたか」

DD++ 「最初玉は二段目にも上がってはいけないと勘違いして絶対無理だろうと思ってしまいましたが、それだと「2手目は玉ではない(修正前)」の意味がわからないことから間違いに気づいて、そこからはスパッと」

飯山修 「今回も直前ヒント頼みでした。侵入した駒がすぐ取られる=単騎詰と考えればいいんですね。巣籠にする最短手数を探す問題でしたか」

加賀孝志 「箱入り娘詰めを連想、面白い!」

占魚亭 「いやー、桂単騎詰だったとは」

■一目、香の筋が浮かぶのが普通でしょう。初めから桂吊しで詰むとは考えにくく、やや難しい問題と思います。最終形では中央に近い42地点の巣籠が完成し、吊し桂の詰みとは全く想定外の展開でした。

斧間徳子 「条件について、S.Kimuraさん、小木さんとまったく同じ不安に駆られました。条件が多くて複雑なため解図欲が失せ、ヒント待ち作戦に切り替えました。大変面白い手順なので、条件付けが勿体ない感じがしました」

S.Kimura 「質問への回答有難うございました。詰まされたら『対策』も何もないので詰ませる直前まで後手の駒を取らず、後手陣に侵入しなければ9手で詰むと勘違いしてしまいました」

■後手陣に侵入せず"合い効かずの飛"で詰む紛れ手順もありました。守りの対策を取っても、先手がその攻めをやってこないことには使えませんね。当初出題時は『一度も後手陣に侵入しない』『一度も後手駒を取らない』『13手目に初めて後手陣に侵入』『13手目に初めて後手駒を取る』これらの攻めが条件に合致するかどうか不明瞭でしたので、会話文を修正しました。

まさ 「初王手条件でうまく成生限定や余詰筋を防いでいる」

はなさかしろう(双方解) 「合い利かずか桂か。的が絞りにくいのですが、すぐ取り返される駒の成生は初王手条件で限定されているのだろう、と、なんとなく3三に手が伸びてくれました」

小山邦明 「『後手は、自陣に侵入した先手の駒を次の手で必ず取った』時の先手の駒の不成を、『初王手で詰んだという』条件で、うまく限定していると思いました」

隅の老人B 「初王手で詰み。この条件で、2度の不成が成立ですね、成る程」

■33地点への侵入は、王手にならないよう歩不成と飛不成。2回の不成が自然に入りました。

山下誠 「初手3二飛では手数超過を確認。詰上がり4三桂も同様。3二歩に気付いてようやく解決しました」

原岡望 「妙手32歩を打たせるため先に歩を進める」

布哇斎 「ヒントなしだと、中級同様自陣の駒の利きを活かした形がまず浮かび、この形は浮かびませんでした。10手目△3二歩で、手順も盤面もパズルのピースが見事に埋まり、実に快感でした」

■巣籠完成のため空孔を埋める歩打ちが地味な一手。敗着です。

RINTARO 「『先手の着手は3筋のみ』より、詰め上がり図が想定される」

たくぼん 「ヒントなしでは解けない難問。条件だけ見ても予想手順が浮かばない。先手3筋のみ+α条件でも創れそうです」

■あっさり解けないときは3日寝かす。それでも解けなければヒント待ちが定跡手順です。

波多野賢太郎 「この問題もヒントを見てようやく解けました。泣いちゃってるのに悪いですが、滑稽な終局でおかしかったです。余詰指摘でずいぶん条件が増えてしまいましたが、手順を限定させるのは難しいんだなと感じました」

諏訪冬葉 「次はどんなアドバイスをするべきでしょうか?」

■完璧な対策も守りでは失敗しました。次の助言は完璧な"攻め"でしょうか?


正解:20名 双方解:小木敏弘さん、はなさかしろうさん、ほっとさん、Pontamonさん

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  布哇斎さん
  ほっとさん  Pontamonさん  まささん  山下誠さん  RINTAROさん


総評

布哇斎 「初級を1か月考え続けてしまいました。どうも最近、初級の決め手の一手が盲点に入ってばかりです」

■盲点に入ったときの解けないもどかしさが推理将棋の面白さ。

久保紀貴 「いつもは答えを眺めるだけの推理将棋ですが、今回は初級の条件が面白そうだったので解いてみました。というわけで、一題だけですが解答させていただきます」

■一題だけの解答も大歓迎です。

山下誠 「今月は2で躓き、最終ヒントを見てからも数日考え込んでしまいました」

RINTARO 「2、3はヒントを見て解きました」

原岡望 「2と3はヒントを見てからの解答です」

■ヒントなしで初級を解き、ヒント待ちで中上級を解くのも定跡ですね。

小木敏弘 「歩の直進の威力が身にしみました」

■中級、上級が歩を進める好作品。歩を使うと手数がかかりますが、謎解き要素が深まって難しくなることが多いんです。

DD++ 「条件の箇条書きはつい分かりやすさ優先にしたくなりますが、一番大事なのはある手順が条件に合致するか否かが明確なことです。作意順だけでなく紛れ順や惜しくもない順まで考慮しないといけないので簡単ではないんですけれども」

■条件付けについて担当経験ならではのご助言をいただきました。今回の修正ケースでは紛れ順はともかく"惜しくない"手順で抜けがありました。

たくぼん 「今月は難しかったです。何とか解けて年が越せそうです」

はなさかしろう 「年の瀬に相応しい第108回。煩悩を払って新しい年を…これが載る頃にはもう明けているでしょうか。今年もありがとうございました。良いお年を」

波多野賢太郎 「いろいろ忙しいせいで、今回は落ち着いて解図に取り組めませんでした。ヒントでなんとか解けました。変則初形の問題は、短い手数でも新しい問題が作れそうですね。駒落ちの上手下手とか、ちょっとひねった問題も楽しみにしたいと思います。今年1年も推理将棋を楽しむことができました。ありがとうございました」

Pontamon 「2016年の最後は会話を楽しむ特集?拙作の長文作品が目立たずに済みました。今年の目標だった『ヒント前解答で全問正解』は達成できたはず。来年の目標は『自作手順を忘れないように投稿数を減らす』かな?実は108-2も手順を忘れていて、解図中に思い出したのでした。『14手順って何だ』を考えていて思い出し、18択とした方が良かったのにと自己反省した次第です。では、みなさん良いお年を」

隅の老人B 「この一年間、『おもちゃ箱』の推理将棋で楽しく遊ばせて貰いました。解ければニッコリ、解けない時は早くヒントが出ないかなの心待ちです。あれやこれやで、楽しい一時を過ごさせて頂きました、感謝します。来年も、宜しくお願いします」

■2016年末〆切りの結果稿が5月となり、たいへんお待たせしてしまいました。皆様のコメントも古新聞となって申し訳ありません。遅ればせながら2017年もおもちゃ箱推理将棋をよろしくお願いします。


推理将棋第108回出題全解答者: 21名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  久保紀貴さん
  小木敏弘さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん
  原岡望さん  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん  まささん
  山下誠さん  RINTAROさん

当選: ほっとさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第108回解答(2)

[2017年5月16日最終更新]
推理将棋第108回出題の108-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第108回出題  推理将棋第108回解答(1)  (2)  (3)
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108-2 中級 Pontamon 作 14択・5択・決め打ちを推理せよ 11手

「ホナン君、これは怪盗シニアからの予告状なんじゃが…」
「タイトルは『14択・5択・決め打ちを推理せよ』か」
「中を見てくれ。推理のヒントが書いてあるんだが、よくわからんのじゃ」
「どれどれ
 ・11分で宝玉を頂く
 ・7分には3階を歩く
 ・同じところで会えるのは10分の一度だけ
か」
「3階と言っても、14棟のうちのどの棟なのかを推理できれば良いのじゃが」
「待てよ、シニアは推理将棋好きだから、これは条件か?書き換えると
 ・11手で詰み
 ・7手目の歩の着手は3段目
 ・同が付く着手は10手目のみ
だな」
「おぉ、そうじゃ。3段目への7手目の歩の着手14通りと数が一致するな。ひとつに絞るなら多分〇筋だ。早速警部に連絡せにぁ」
「博士、ちょっと待って。博士が〇筋に絞った理由はわからないけど、僕は違うと思うよ。これは警備の配置を間違えさせるための心理トリックだよ」
「なんと、そうなのか」
「シニア、心理トリックを見破ったぜ。博士、警部に〇棟の警備を強化するように伝えて!」
「間に合うと良いのじゃが…」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 7手目の歩の着手は3段目
  • 同が付く着手は10手目のみ

出題のことば(担当 NAO)

 同の手の後も攻めが切れない筋を推理しよう。

追加ヒント

 9手目に飛を取って、10手目△同玉。


推理将棋108-2 解答  担当 NAO

▲9六歩 △9四歩 ▲9五歩  △9三香
▲9四歩 △6二玉 ▲9三歩成 △7二玉
▲8二と △ 玉 ▲9二飛 まで11手

(条件)
・7手目の歩の着手(▲93歩成)は3段目
・同が付く着手は10手目(△82同玉)のみ

Suiri1082

本作は簡素な2条件の11手詰。博士とホナンの推理ドラマ仕立てで、ホナン少年が怪盗シニアが残した謎を解き明かしていきます。

  • 同の手なしのため7手目まで先手は歩を突き進めるしかない。9手目に指した駒を10手目に取られ、切れそうな展開のなか攻めをどう繋いでいくが推理の鍵となる。
  • 10手目に指した駒を取られた上で11手で詰ますには、"吊し桂"あるいは、歩を取らせて"角単騎"か"龍単騎"の筋も想定されるが、7手目3段目歩の手の制限がきついのでいずれの筋も届かない。したがって、9手目迄に止めの駒を取るとともに自陣駒の利きを活用して詰ます筋を目指す。
  • 香の利きを通しつつ止めの飛を入手可能な9筋攻めが正解。後手は自陣香を取らせて玉が攻め駒に近づいて協力する。初手から「▲96歩 △94歩 ▲95歩 △93香 ▲94歩 △62玉 ▲93歩成 △72玉」
  • 飛を取る手に10手目82同玉と応じて飛打で詰み。9手目から「▲82と △同玉 ▲92飛」まで。
  • 本局のポイントは7手目3段目の手で9筋の香を取ること。「7手目3段目の歩の着手で歩以外の駒を取る」ことは条件ではありませんが、攻めを繋いで詰み形を得るために必要な一手でした。これを示唆するのが怪盗シニアの予告状の"5択・14択"
    です。5択は取る駒種:飛、角、桂、香、歩(または攻め筋:1、3、7、8、9筋)。14択は、3段目の歩を取る9択に加え、歩以外の駒取り可能な5地点(13, 33, 73, 83, 93)を加えたもの。後者はわかりにくいヒントでした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

Pontamon(作者) 「『と金』と3段目で入手した駒との連携で詰ましたくなる心理トリックの効き目はあったでしょうか。タイトル中の5択は、歩以外の駒を同の着手なしで3段目で取れる、1、3、7、8、9の5つの筋、もしくは、駒種は、歩、香、桂、角 、飛の5種。軽いヒントのつもりでしたが、14択(歩を取る筋9、歩以外を取る筋5)は18択(歩9手順、香2手順、桂4手順、角2手順、飛1手順の計18手順)とした方が悩まずに済んだかもしれません。解図には関係ない部分ではありますが...」

■18択の方がわかりやすかったか。簡素条件にはあっさりした会話文を組み合わせた方が受けがよいですね。

小木敏弘 「大苦戦、試行錯誤の後、歩の直進かな?と見当をつけましたが、9筋は予想外。桂馬に未練を持ち過ぎました」

斧間徳子 「73で桂を取って吊るし桂で詰ます筋かと思ったら、はるばる9筋から攻め込むとは!簡潔な2条件に好感」

原岡望 「単純に香を取らせる手が盲点」

山下誠 「歩の連続着手は分るが、その筋が問題。最も遠く見える9筋とは盲点を突きました」

たくぼん 「初見4筋あたりかと考えましたが、詰上形が思いつかず。9筋を考えるとあ~そうか」

■シンプルな条件下の9筋攻めは意外性十分でした。

占魚亭 「最後まで残ったのが本作。2筋の線を捨てきれず、大苦戦でした」

ほっと 「多分引っ掛けだろうと思いつつも、どうしても2筋を模索してしまう。名探偵ホナンもシリーズ化希望」

■2筋攻めも有力ですが、手数が足りません。

諏訪冬葉 「手順前後の別解があるかと思ったら「同」の条件で逃れてました。タイトルの意味は全く分かりません」

まさ 「端攻めは盲点でなかなか気づきませんでした。『同のつく手は10手目のみ』が手順限定と余詰防止に役立つ巧い条件ですね」

はなさかしろう 「搦め手の攻めを思いつくまで2日かかりました。どちらも単独なら容易に達成できるのに、組み合わせたら守りが強い、というのは条件付けのひとつの理想ですね」

■通好みの巧い組み合わせは、最近の精力的な創作活動の中で生まれたものです。

S.Kimura 「1筋と9筋はノーマークだったので,シニアにしてやられた感じです.しかし,タイトルの5択の意味が分かりませんでした」

小山邦明 「7手目に駒を取れないと難しいと考えると、1筋と3筋と7筋と8筋と9筋となるが玉の周りから金銀を離すには端の筋が良いという事ですね」

■5択。駒を取るのが可能な1、3、7、8、9筋の選択です。7手目香取りの狙いは香を使うのではなく、香の効きを外すことにありました。

飯山修 「91香があるのでこの手順は絶対ないと思い、全く読んでいませんでした。解説に出てくるであろう14択を今後の参考にします」

DD++ 「問題を読んだ直後の私『なるほど一見本命に見える9筋は考えるだけ無駄ということか』……締め切り前ヒントを待った上でさらに丸1日かかりました。歩の着手14通りというのも最後まで何のことなのかわからず」

■14択。これはヒントにならず謎が深まりました。

波多野賢太郎 「ヒントを見てようやく解けました。9筋というのが全く思考外になってました。同の着手が10手目のみという条件がよく効いてますね。問題文は面白かったですが、ちょっぴりわかりにくかった気もしました」

加賀孝志 「ストレート、文を読むほうが大変だった」

布哇斎 「何を血迷ったか、七段目と三段目を間違え、歩を取り合って元の位置に打つことばかり考えていました。基本的には理詰めで読める素直な形だったと思います」

■条件がシンプルな割に会話は懲りすぎました。

隅の老人B 「『7手目は歩の着手、それも3段目』、ここから思案が始まった」

RINTARO 「成不成条件がないというのも重要なヒントで、『9手目に飛を取って、10手目同玉』より、9筋から歩を成って82と同玉が推測される」

■ヒント待ちからの裏推理も解図への近道。おおいに活用ください。


正解:20名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  布哇斎さん
  ほっとさん  Pontamonさん  まささん  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第112回出題(6月10日まで)

[2017年6月3日最終更新] 締め切り前ヒント

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第112回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2017年6月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第112回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第112回出題  担当 NAO

今回の選題は、9手詰1題と112回に因んだ「11手詰2条件」2題です。

初級は渡辺さん作、軽快な9手詰。中級は絶好調Pontamonさんの棋譜指定問題。上級の渡辺さん作は110-3に続く遠隔詰の第2弾。いずれも簡素な条件に隠された"鍵"を発見して謎を解き明かしてください。


■本出題


■締め切り前ヒント (6月3日 NAO)

締め切り前ヒントです。
112-1初級:トドメは飛車。
112-2中級:7手目は93地点の同角不成で桂を取る。
112-3上級:9段目に馬を引けるよう88地点に角が成る。


112-1 初級 渡辺秀行 作  同馬と寄る(その1)    9手

「昨日の将棋どうだった?」
「うん、9手までの詰みで負けちゃったよ。63に同馬と寄る手に参ったね。
 2手目62に着手したときは大丈夫と思ったのになぁ」

(条件) 

  • 9手で詰んだ
  • 2手目は62地点への着手
  • 63同馬と寄る手があった※

※棋譜に「寄」と付く必要はありません


112-2 中級 Pontamon 作  データベースへの登録作業 11手

「教授、この11手詰みの棋譜ですが、文字のにじみや虫喰いでほとんど読めません」
「どれどれ数字の一部しか見えないが、初手と2手目の筋が異なるのは判るね」
「あと読めるのは10手目の着手地点の84と最終手の一部だけなんですが…」
「最終手の"同角"の文字は読めるね」
「同角の次の一文字がにじんでいて…。一文字だから"成"でしょうか?」
「いや、"生"と書く時もあるから、そうとは限らない」
「これではデータベースへ登録できません。どうしましょう」
「最終手を"同角不成"にして、この手順で登録しておきなさい」
「教授、どうして全手順が解ったのですか?」

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 2手目は初手と異なる筋への着手
  • 最終手は84地点への同角不成

112-3 上級 渡辺秀行 作   遠隔詰その2     11手

「昨日の将棋11手で詰んだんだって?」
「うん。とどめは9段目の着手だったよ」
「それは遠いねぇ。9手目の歩はそういう意味だったのか」

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 9手目は歩
  • 止めは9段目の着手

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第108回解答(1)

[2017年5月12日最終更新]
推理将棋第108回出題の108-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第108回出題  推理将棋第108回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第108回解説  担当 NAO

2016年11月出題の第108回は21名から解答いただきました。


108-1 初級 はなさかしろう 作 入れ替え作業のあっけない幕切れ 3手(変則初形)

「将棋を指していたので覗いてみたんだ」
「うん」
「局面はちょうど、初形配置から一対の駒の位置を入れ替えただけの状態だった」
「へぇ。対局中だったということは、二歩や行き所のない駒はなかったんだね?」
「そう。王手放置もなかったよ。
 それで、続けて見ていたんだけど、3手で詰んでしまった」
「なるほど。手間の割にあっけない幕切れだったね。もう少し何か覚えてない?」
「見ていた3手のうちに飛車の手があったよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?入れ替わっている駒と手順を答えてください。

(条件) 

  • 初形配置から一対(2枚)の駒の位置を入れ替えただけの合法局面から3手で詰んだ
  • 飛の手があった

※ 開始局面で手番の側を先手として扱います。
例えば、
  入替:28の先手飛と22の後手角、手順: ▲21飛成 △44歩 ▲43桂まで 
のような要領でご解答ください。


出題のことば(担当 NAO)

 詰みに有効な飛の手を推理しよう。

追加ヒント

 1手目に飛で金を取って、3手目に金を打つ。


推理将棋108-1 解答

入替:

 88の先手角と41の後手金。

手順:

▲8八  △7二金  ▲5二金 まで3手

(条件)
・初形配置から一対の駒(88の先手角と41の後手金)の位置を入れ替えただけの合法局面から3手で詰んだ
・飛の手(初手▲88飛)があった

本作は、実戦初形の一部を入れ替えた変則初形からの3手詰。いわば3手詰局面を創作する初級問題です。一見簡単そうですが、詰み筋を見誤ると結構難しく感じられたでしょう。

  • 3手のうち1手は駒を取ることができることに注目。
    『飛の手があった』条件がなければ、先手39銀と後手41金を入れ替えた局面から「39金 72金 52金」と頭金で詰ます筋がある。これと同様、初手に自陣飛で金を入手する筋を目指す。
  • 初形は先手88角と後手41金を入れ替えた局面から、先手陣の88に置いた質駒の金を初手に入手し、頭金で詰み。「88金 72金 52金」まで。
  • "飛の手"条件に誘導されて、先手飛を入れ替える駒とするのは紛れ。先手28飛と後手駒(31銀、71銀、22角、82飛等)を入れ替えても3手では詰まない。
  • また、初形配置か"一対の駒を入れ替えただけの合法局面"が前提なので成駒や行き所のない駒は使えない。仮に成駒を許容すると、先手19香/"成香"と後手51玉の入れ替え:41成香~18金の筋や先手47歩/"と"と後手51玉の入れ替え:68銀~48飛の筋がある。
Suiri1081a
Suiri1081b

それではみなさんの短評をどうぞ。

はなさかしろう(作者) 「本サイトの第3回が好きなもので、7手より短い変則問題を狙ってみました。一対の入れ替えは意外と地味ですが4手の詰みは容易。ところが3手は夜中まで考えて思いつかず、一旦寝て起きたところでようやく見つけました。瞬殺された方には、何のことやら、という問題かと思いますが、少しでも考えて頂けたら嬉しいです」

久保紀貴 「解く前は残念な条件に思えた『飛の手があった』ですが、解いてみて納得。余詰を消しつつ、ミスリードにもなる絶妙の条件ですね」

小木敏弘 「結構悩みました。先手が自陣飛車で金を取るのが意外性」

S.Kimura 「入れ替えた後手の駒を先手陣で取ることに気づかず,かなり考えさせられました」

布哇斎 「交換した駒"で"取るのではなく、交換した駒"を"取るのだという発想の転換ができなかった自分の頭の固さを感じました」

■自陣飛車の手に意外性十分。好評でした。

Pontamon 「いつもと目先が変わって面白かったです。推理将棋を解くというより作っている感じでした」

占魚亭 「変則初形、面白いですね」

ほっと 「出題形式が面白い。検討は大変そうだが」

小山邦明 「こういう条件を付け加えたらいろいろな作品ができそうですね」

■短手数の作品ができるのが変則問題のいいところ。駒落ちも含め投稿も歓迎します。

山下誠 「まずは2八飛との交換を考えます。発想の転換を要しました」

まさ 「第一感は飛との置き換えだったので少し悩みました」

波多野賢太郎 「このような変則問題は初めてでしたが、なかなか面白いと思いました。先手飛車を入替の方が詰みそうなんですけどね」

諏訪冬葉 「飛車を動かすという条件から、▲27桂にして動かす▲31飛を動かすを経て▲41に銀か角を置くにたどり着きました」

原岡望 「銀は考えたが何故か角に思い至らず」

たくぼん 「先手飛と31(71)銀を入替るしかないと思い諦めかけました。3手ながら好作と思います」

■銀は悩ましい変化。銀と金を入れ替えると飛の手が入らず、飛と銀を入れ替えると詰みません。

加賀孝志 「ルールが分りにくい。ヒントを理解するほうが時間が掛かった」

RINTARO 「普段詰将棋を創る方にとっても易しくなかったです。どちらかというとばか詰なのでは?」

■もともと推理将棋は双方協力する手順のばか詰系ですので。

隅の老人B 「簡単に解けると感想文を書くのが難しい。私だけかな?」

■"一目でした"、"瞬殺です"、"易しすぎる"、何でも結構です。

飯山修 「プルーフゲームでこの初期図面の最短手数が成立すればツイン作として凄い」

■初期図面の局面まで20手ぐらいかかりそうですが、何か条件付けが入りますね。

DD++ 「後手玉が先手陣にいれば一瞬、と思ったら51へ置く先手駒を成にしないと玉を持ってこれない。実に巧妙。棋譜上では1手目▲(88)同飛と非限定なような気もしますが、動かし方に違いがあるわけではないし条件にも関係ないので気にしないということでしょうかね」

■厳密に88飛でなく、88同飛の棋譜非限定があるとは気づきませんでした。もっとも仮に『開始局面は実戦初形から20手進めた局面だった』というように開始局面まで手数制限を付ければ初手は同飛にはならず88飛に限定できているはずです。


正解:21名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  久保紀貴さん
  小木敏弘さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん
  原岡望さん  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん  まささん
  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第111回出題(5月10日まで)

[2017年5月3日最終更新] 締め切り前ヒント

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第111回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2017年5月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第111回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第111回出題  担当 NAO

お待たせしました。

今回は111回、1が三つ並びましたので、『11手詰1条件』特集、Pontamonさん作品の個展です。Pontamonさんは最近10~11手詰の簡素条件について精力的に研究されており、その成果を多数投稿いただきました。

選題は、初級、中級、上級いずれも飛車を使う作品でシンプルな1条件です。111-2と111-3はほとんど同レベルの難易度(やや難しめの中級)と判断しましたが、最終手が明示されている111-2を中級としました。


■本出題


■締め切り前ヒント (5月3日 NAO)

締め切り前ヒントです。
111-1初級:手なりに7手目飛成りを目指す。最終手、角の打場所にはご注意を。(手稼ぎの無駄合い有効)
111-2中級:5手目に奪った飛を11手目に打って33地点の玉を詰ます。最終手は"不成"も"成"もつかない棋譜上「23飛」
111-3上級:後手が85同飛と取るのは意外な駒種。先手は、歩以外に2枚の駒(85で取らせる駒と止めの駒)を取って打つ。


111-1 初級 Pontamon 作   13龍があった対局    11手

「隣の部屋は11手で終局だって?」
「うん、13龍の着手があったよ」

(条件) 

  • 11手で詰んだ
  • 13龍の着手があった

111-2 中級 Pontamon 作   23飛まで        11手

「この23飛で詰みだね」
「ありゃ、11手で負けちゃった」

(条件)

  • 11手目の23飛で詰んだ

111-3 上級 Pontamon 作   中段での同飛       11手

「5段目の飛の着手って結構あるよね」
「じゃ、11手で詰んだ対局で85地点での同飛って見たことある?」
「あるような気もするけどすぐには思いだせないよ」

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 85地点での同飛があった

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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