カテゴリー「推理将棋」の記事

推理将棋第174回解答(2)

[2024年6月24日最終更新]
推理将棋第174回出題の174-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第174回出題  推理将棋第174回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


174-2 中級  小林看空 作  27飛成           12手

「12手で詰められてしまったんだ」
「あれれ」
「最初、歩を突いて、あとは王だけ動かしていたのがいけなかったのかなぁ」
「そうだね、後手も歩突きは2手目だけだったらしいね」
「途中一回だけ王手をかけられて、最終手は、27飛成なんだけれどね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 12手で詰み
  • 歩の手は初手と2手目のみ
  • 3-11手目、先手は玉だけ動かした
  • 先手は途中一回だけ王手をかけられた
  • 最終手27飛成

出題のことば(担当 Pontamon)

 先手の初手以外の5手は玉の手。玉の手が多過ぎるような気がしますか?

作者ヒント

 27の龍はオリジナルではない(小林看空)

締め切り前ヒント

 玉は4手で行ける16で詰みます。何処でもう1手指すか?


推理将棋174-2 解答 担当 Pontamon

▲36、△14、▲48、△13角、▲37、△46角
▲26、△28角成、▲25、△37飛、▲16、△27飛成 まで12手

(条件)
・12手で詰み
・歩の手は初手と2手目のみ(初手▲36歩、2手目△14歩)
・3-11手目、先手は玉だけ動かした(3手目▲48玉、5手目▲37玉、7手目▲26玉、9手目▲25玉、11手目▲16玉)
・先手は途中一回だけ王手をかけられた(5手目▲37玉-6手目△46角)
・最終手27飛成(12手目△27飛成)

Suiri1742

先手の着手は初手以外は全て玉の手なので、後手の飛が3筋や4筋から出て来る手筋は使えません。すなわち、後手は先手の飛を取って、それを使わなければ最終手の△27飛成を実現できません。

Suiri1742a歩の手が初手と2手目だけで、後手が先手の飛を取るとなれば、▲36歩、△34歩で歩を突いて、△55角で28の飛を取る手順が思い浮かぶでしょう。先手は3手目から玉の手を5回指さなければいけませんが、28の飛が後手に取られることを前提にすれば、3手目の▲68玉から▲28玉まで玉の5回移動ができ、玉頭の△27飛成で詰まされることになりそうです。この方針で指してみたのが参考図の手順になります。後手が28の飛を取ったあとに先手の玉が28地点へ来れるように28の馬移動2回したことにより飛を打つタイミングが遅くなり、手数オーバーの14手になってしまいました。玉移動は28地点までの5回を予定していたのですが12手では詰まず、先手は初手以外は玉の手を指す必要があり、6回目の玉の手になってしまいました。

参考図:▲36歩、△34歩、▲68玉、△55角、▲58玉、△28角成、▲48玉、△46馬、▲38玉、△36馬、▲28玉、△24飛、▲18玉、△27飛成 まで14手

最終手の△27飛成を支えるために27地点に利きが届く位置へ馬を移動するのに2手かかっていますが、飛を取ったあとに馬を移動させたのは玉が28地点へ来れるようにするためなのも理由のひとつでした。しかし、飛を取ったあとに馬を28のままにしておけば△27飛成を支えることができるので手数を節約できるはずです。△27飛成で詰まされる玉は28地点だけとは限りません。参考図のように▲18玉も△27飛成で詰みます。△28角成で飛を取ったあとに先手玉が27地点へ近づくことはできないので、28地点に馬を残すのであれば、角成で飛を取る前に、28地点の馬の利きが届かなくて且つ△27飛成の利きがある地点へ先に玉を移動させる必要があります。見つけた手順は、▲36歩、△34歩、▲48玉、△14歩、▲37玉、△55角、▲26玉、△28角成、▲15玉、△24飛、▲16玉、△27飛成の手順で、16地点の玉が詰まされる形です。でもこの手順だと後手の歩が2回突かれているし△24飛の飛打ちが2回目の王手になっているので条件をクリアできていません。4手目の△14歩は▲15玉ができないように15地点を抑えているので28の馬と27の龍での詰み形には必須になっています。となると、2手目に指した△34歩を指さずに2手目に△14歩を突いて、△13角から角が出て行き△28角成で飛を取る手順が可能かもしれません。初手から▲36歩、△14歩、▲48玉、△13角、▲37玉、△46角で初王手をして、7手目から▲26玉、△28角成で飛を取ります。9手目に先手玉が詰まされる地点の▲16玉を指せるのですがそれだと11手目には16地点を離れる玉の手を指さなければいけません。一方、10手目の飛の打ち場所ですが最終手で△27飛成をさせる地点へ飛を打つことになりますが、候補としては24、25、26、37の4地点があるのですが9手目に16の玉が移動する手との絡みになります。11手目に▲16玉を指せる地点へ26地点の玉が動ける地点は25しかありません。玉が25地点に居る場合、△24飛では2回目の王手になるので飛を打てる場所は37しかありません。9手目から▲25玉、△37飛、▲16玉、△27飛成で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

RINTAROさん「16玉の詰め上がり図で考えたら、解けました。」

■詰み上がりでは27地点に龍が居るので、玉位置は、2筋、7段目の他に16地点、18地点、36地点、38地点を考えることになりますね。

るかなんさん「初手34歩~9手目15香と指せれば26玉27飛成で詰むのになあと暫し考え込み。34歩で抑える必要は無かった。」

■▲26玉の場合、△34歩を突いていないと▲35玉と逃げる手が指せますね。手数合わせの▲25玉の次に▲26玉と戻らずに▲16玉と近道をすると解決しました。

諏訪冬葉さん「飛車は28で取るしかなさそうなので上に追い出す順を考えました。」

■先手玉と後手角のすれ違いが課題でした。

NAOさん「9手目は5段目に寄り道。」

■担当は条件を見た瞬間、玉の最初の手は▲58玉だと思いました。途中の寄り道でしたね。

ミニベロさん「25玉が不思議な待ち手。でもこれで割り切れているのか。」

■野球で2塁ベースを行き過ぎた時には直接1塁へは戻れず、2塁を一旦踏む必要があるように、行き過ぎた際には元の道へ戻るのが普通ですが、玉なら斜め後ろへ行ける利点を利用して直接16地点へ。

原岡望さん「端歩に端玉」

■2手目の端歩を突く時点で端玉が見えていた?「端玉に端歩」ではなくて「端歩に端玉」の短評でした。

飯山修さん「過去問で最も近いと思われる37-3を参考にして何とか到達。15脱出防止に14歩を使うのがミソ」

■先後反転の▲83飛成までの作品ですね。

内田昭さん「解図欲のわく作者名」

■現時点で3作ほど在庫があります。乞うご期待。

占魚亭さん「先手王のテンポ・ムーブ。」

■手損と言うべきなのか待機策と言うべきなのか。先手玉は詰まされたので手損ですかね。

ほっとさん「あえて1手余分に使う25玉が渋い。」

■最初に▲58玉だと後手角とのすれ違いに問題が生じ、中段へ出てからの玉での手待ちは▲25玉しか指せませんでした。

はなさかしろうさん「先手玉の手数合わせも自然に決まって気持ちよく解けました。」

■後手の角の手とのタイミングがあり、先手玉の手数合わせはこのタイミングでこの手しかありませんでした。

桝彰介さん「分かりませんでした。最後、どうしても2七飛成の後に1五玉と逃げられて詰みませんでした。」

■▲15玉と逃げられないように△14歩から△13角で角が出ることで一石二鳥。


正解:13名

  RINTAROさん  るかなんさん  テイエムガンバさん
  諏訪冬葉さん  piyoさん  NAOさん  ミニベロさん
  原岡望さん  飯山修さん  内田昭さん  占魚亭さん
  ほっとさん  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

| | コメント (0)

推理将棋第174回解答(1)

[2024年6月22日最終更新]
推理将棋第174回出題の174-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第174回出題  推理将棋第174回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第174回解説  担当 Pontamon

第174回は15名から解答をいただきました。いつも解答、ありがとうございます。
今回は余詰は無かったものの、出題文を精査できていなくて余詰より悪い不詰の出題文になっていました。大変申し訳ありませんでした。


174-1 中級  けいたん 作  27飛成まで         12手

「27飛成まで12手で詰みか」
「5~9筋の着手は無かったな」
「歩を取るのは1度、8手目だけだね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 27飛成まで12手で詰み
  • 5~9筋の着手無し
  • 歩を取るのは1度、8手目だけ

出題のことば(担当 Pontamon)

 着手があったのは1筋から4筋までの4つの筋なので先手玉はこれらの筋のいずれかに居ます。

作者ヒント

 終局時38に玉がいる(けいたん)

締め切り前ヒント

 8手目は17の歩を角成で取ります。

出題文訂正

会話:「5~9筋は釘付けだな」を「5~9筋の着手は無かったな」に訂正
条件:「5~9筋は釘付け」を「5~9筋の着手無し」に訂正


推理将棋174-1 解答

▲26歩、△34歩、▲25歩、△44角、▲26飛、△同角、
▲48玉、△17角成、▲38玉、△26飛、▲48銀、△27飛成 まで12手

(条件)
・27飛成まで12手で詰み(12手目△27飛成)
・5~9筋の着手無し
・歩を取るのは1度、8手目だけ(8手目△17角成)

Suiri1741

Suiri1741a歩を取る手は8手目の1回だけという条件なので、△32飛、▲33角不成、△同飛や△44歩、▲同角、△同飛のような後手の飛が出て行く鉄板手筋は使えません。また、最終手の△27飛成で初期配置の27の歩を取ることもできないので困ってしまいました。「普通に考えて解けないときは、先ずこの「両王手」を疑ってみる」という「覚えておきたい推理将棋の基礎知識 6」の言葉が思い出されます。そこで、歩を取る手が8手目の1回だけで先手の飛を取って両王手で使う手順が参考図の手順です。しかし、手数オーバーの14手になっていますし、「5~9筋の着手無し」の条件に反して5筋の手の△55角があるので全くの失敗でした。

参考図:▲26歩、△34歩、▲25歩、△55角、▲26飛、△24歩、▲48玉、△25歩、▲38玉、△26歩、▲36歩、△37飛、▲28玉、△27飛成 まで14手

後手は自分の飛が出て行けないので先手の飛を取る必要があるのですが、参考図のように△55角で28の飛を取ることはできますが「5~9筋の着手無し」の条件に反するので別の手順で先手の飛を取る必要があります。5筋を使えないので△44角で4筋を使った場合、6手目に取れる17の歩を8手目に△17角不成で歩を取り、△28角成で飛を取って△17飛から△27飛成の手順だと手数が足りません。6手目に取れる歩を8手目に取るのが無駄になっています。初期配置の28の飛を取るのは難しそうなので、飛を移動して別地点で飛を差し出すことを考えなければいけません。後手は歩を取ってから飛を取ると、飛取りが10手目になるため、12手目に取った飛を打っていては手数オーバーになるのが明白です。ということは、8手目に歩を取る前に飛を取る必要があることになります。つまり、6手目に飛を取り、8手目に歩を取る手順を考えればよいのです。後手の歩を突き進めると飛を取る前に歩を取ることになるので、飛を取るのは角しか無さそうです。2手目△34歩で4手目は△44角なので、この角筋に5手目までに先手の飛を配置しなければいけません。角の利きは35地点、26地点、17地点ですが、5手目までに△35飛は指せないので飛を配置するのは17地点か26地点になるでしょう。17地点なら、▲16歩、▲18飛、▲17飛の手順があります。17地点の飛を△17角成で取って8手目に△27馬で歩を取り、△26馬、△17飛、△27飛成と進めば△26馬が△27飛成の支えになって好都合です。あとは先手の7手目から11手目までの3手で玉を▲48玉、▲38玉、▲28玉の手順で移動すれば詰み形になるはずなのですが、指してみると6手目の△17角成のあとの7手目から▲48玉、△27馬までは問題ないのですが、27に馬が居るため9手目の▲38玉を指すことができません。

となると、飛を取らせるのは26地点しか残っていません。初手から、▲26歩、△34歩、▲25歩、△44角、▲26飛の手順で5手目に26地点へ飛を配置することができるので、続く6手目から△26同角、▲48玉と進みますが次の角で歩を取る手では角成にして最終手を支える必要があるため、37地点の歩ではなく17地点の歩を取る△17角成が8手目になり、9手目は▲38玉です。17地点に馬が居るので先手の玉は28地点へは行けないので38地点で詰まされる必要があります。今通って来た48地点が玉の退路になるので先手駒で埋める必要があります。39の銀を▲48銀としても17の馬が39地点に利いているので玉の退路にはなりません。後手は10手目の飛の打ち場所ですが、△28飛だと▲同銀とするしかないので28地点へ飛を打つことはできません。最終手で△28飛成を指せる飛の打ち場所として26地点が空いていました。10手目から△26飛、▲48銀、△27飛成で詰みとなりました。

不詰みの出題文のお詫び

出題時は「5~9筋は釘付け」となっていたので、先手玉も動けないため不詰みになっていました。粗検、大変申し訳ありませんでした。
投稿作品の余詰検討の際、釘付けの対象駒は後手の駒だけだったのです。その後、5~9筋の着手を禁止する必要があったのですが、釘付けの文言のままでカバーされていると勘違いしていました。
「釘付け」の条件は、釘付けを指定された駒が動くことも、その駒を取ることも禁じる条件として使われるものです。過去例だと「金銀は釘付け」のように使用されていました。今回は駒ではなく筋の指定だったので、正しくは指定された筋に初期からある駒が釘付けと解釈されるべきものでした。指定された筋へ入って来た駒が動いたり取られたりしないというものではありません。
出題時の文章だと「後手」が抜けていたので先手の玉も動けず、居玉のまま詰ます必要があり、この場合は不詰みとなります。ちなみに、「5~9筋は釘付け」「歩を取るのは1度、8手目だけ」の条件のままで△27飛成の手で59の玉を詰ますには空き王手の手筋で24手かかりそうです。△27飛成の手で59の玉を詰ますだけなら16手。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

RINTAROさん「角で飛を取って、歩を取って成って、飛を打って成るしかないので、考えやすかったです。」

■8筋の着手ができたとしても、▲26歩、△84歩、▲25歩、△85歩、▲24歩、△84飛、▲58飛、△24飛、▲48玉、△29飛不成、▲38玉、△35桂、▲48飛、△27飛成の手順だと手数オーバーの14手。

るかなんさん「先に飛車を渡すために車庫出し。最終手が27で歩を取っていない条件がうまい塩梅の誘導。」

■先手の飛を後手が取る場合、28地点のまま、▲78飛や▲68飛と振った飛を取ることが多いですね。車庫出しはあまりないかも。

諏訪冬葉さん「後手の飛車が使えないので先手の飛車を取るのは必須。という前提で「駒取りは8手目だけ」と条件を誤読してはまりました。」

■先手の飛を取る駒取りは6手目だけだとしても▲48金寄が間に合いませんでした。▲48玉、△34歩、▲36歩、△55角、▲26歩、△28角成、▲37桂、△18馬、▲38玉、△29飛、▲58金左、△27飛成。6手目の無駄手を指して8手目に飛を取って、▲48金寄も指すと手数オーバーの14手。確かにはまりますね。

piyoさん「別解(何か私が勘違いしていたらすみません)」

■一瞬、余詰があったのかと驚きましたが、最終手の△27飛成で歩を取っているので別解の手順では条件をクリアできていませんでした。

NAOさん「8手目17角成がぴったり。」

■8手目に先手の歩を取るとなると、2手目以降は歩を突き進めて行くのかと思い込むと大変。

ミニベロさん「最初の条件では居玉ですね。」

■5筋釘付けだと玉が動けないですね。釘付け条件を見ても5~9筋の着手が無いからOKって思ってしまいました。

原岡望さん「角に託すと分かれば容易」

■出題文へのコメント、ありがとうございました。不詰の出題文を早々に修正することができました。

飯山修さん「釘付けでは玉も動けないと思ったらやはり訂正が出てほっとした。飛車先交換を考えたが歩が1回しか取れないので断念。次に飛車を差し出してもらう手順に取り掛かったらあっさり。」

■粗検、申し訳ありませんでした。

中村丈志さん「ヒントがあったので、電車の移動時間でなんとか解けました。」

■暗算で解ける方は電車での時間潰しにピッタリなのかも。

内田昭さん「プルーフゲームとして成立している」

■終局図を提示するだけで手順が確定しているタイプですね。

占魚亭さん「後手は角を使うのがベストなので、見えやすかったです。」

■後手の飛を使うには、飛が3筋からでも4筋からでも後手の歩を取る必要があるので、後手角で先手の飛を取ることを考え易かったと思います。

ほっとさん「3作中で一番読みやすい。」

■8手目が歩を取る手なら、飛は6手目に取っておかないと10手目の飛打ちからの27飛成ができない。と理屈は見えても△55角を指せないので困ってしまいます。

はなさかしろうさん「手数の割に解きやすかった。馬が良く利いています。」

■玉の退路を塞ぐ▲48銀。銀が動いた39地点を抑えるためならなら8手目は△17角不成でも良いのですが、それだと△27飛成を支える駒がないので8手目は△17角成。それぞれの手が絡み合っています。

桝彰介さん「歩成までの7手基本手順にも出てくる、11手目飛車による逃げ道封鎖を発見して解決しました。」

■短評を見ると11手目の棋譜の書き間違いでは無さそうなので不正解とさせていただきました。


正解:14名

  RINTAROさん  るかなんさん  テイエムガンバさん
  諏訪冬葉さん  piyoさん  NAOさん  ミニベロさん
  原岡望さん  飯山修さん  中村丈志さん  内田昭さん
  占魚亭さん  ほっとさん  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

| | コメント (0)

推理将棋第175回出題(7月10日まで)

[2024年6月18日最終更新]

175-3の余詰修正

原岡望さんとNAOさんから余詰の連絡がありました。粗検、大変申し訳ありませんでした。
以下のように会話と条件を修正させていただきます。

会話の最後の文の「そこからは展開が変わったなあ」を「そこで動かした駒は後の手順では動かなかったな」に修正いたします。
条件の「動かす手だった」を「動かす手であり、そこで動かした駒は後の手順で不動であった」に修正いたします。

なお、元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。

(6月18日 Pontamon)

175-1の補足について

対局開始前の初期配置を先手の実戦初形の回数として数えて良いのかとの質問が複数ありましたので171-1の問題文を下記のように補足させていただきます。

会話と条件のひとつ目の欄外に「※」を追加して、条件文の後に下記の補足を追加いたします。
※初期配置は、先手の実戦初形の回数に数えません。

(6月14日 Pontamon)


将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第175回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2024年7月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第175回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第175回出題  担当 Pontamon

今月は少し長めの手数の3題です。条件や終局図に特徴がある3題となっています。
初級は初登場の内田昭さんからの19手です。先手の初期配置の駒配置で後手玉を詰まします。玉位置を特定すれば手数の割にはするすると解けるはずです。
中級はけいたんさんからの11手で、3回の王手全てが玉に非接触の王手という制限を突破しましょう。
上級は上谷直希さんからの14手で、後手の着手は禁欲ルールで指してください。


■本出題


■中間ヒント (6月26日頃 作者)

■締め切り前ヒント (7月3日頃 Pontamon)


175-1 初級 内田昭 作 実戦初形             19手

「初手7筋2手目3筋で始まった将棋、19手で詰んだ局面は駒の損得が無く、先手の駒配置は2度目の実戦初形だったね。」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 19手目に詰んだ時の先手の駒配置は2回目の実戦初形だった
  • 初手は7筋で2手目は3筋
  • 詰の局面は駒の損得無し

※初期配置は、先手の実戦初形の回数に数えません。


175-2 中級 けいたん 作 玉に接しない王手        11手

「11手で詰みか」
「不成があるな」
「3回あった王手は全て玉に接しない王手だったね」
「取った駒は歩1枚だけだな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 11手で詰み
  • 不成あり
  • 3回あった王手は全て玉に接しない王手
  • 取った駒は歩1枚だけ

175-3 上級 上谷直希 作 禁欲な駒取り          14手

「ハンデをもらったのに14手で負けてしまった。かなり悔しいよ」
「どんなハンデをもらったの?」
「相手には禁欲ルールで指してもらったんだ。それなのに駒取りの手で詰まされてしまったよ。」※
「それは完敗だね。どんな手順だったの?」
「1手目も2手目もそれぞれの最下段の駒を動かす手だったけど、そこからは展開が変わったなあそこで動かした駒は後の手順では動かなかったな

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 14手目の駒取りの手で詰み
  • 後手は禁欲ルールを課せられていた※
  • 1手目、2手目は最下段から駒を動かす手だった動かす手であり、そこで動かした駒は後の手順で不動であった

※【禁欲】駒を取らない手を優先して着手を選ぶ。
 すなわち、駒を取る手しか選べない場面のみ駒を取ることができる。


このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

| | コメント (0)

推理将棋第173回解答(3)

[2024年5月26日最終更新]
推理将棋第173回出題の173-3の解答、第173回出題の当選者(piyoさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第173回出題  推理将棋第173回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


173-3 上級 小林看空 作 突歩詰             13手

「13手で、めずらしい、初王手の突歩詰で勝ったよ」
「ほう」
「最後は、駒も取らずに、しかも不成だったんだんだよ」
「ほう、それはめずらしい 」
「相手は4手目に玉を動かしたけれどね」
「ふむ」
「双方とも角は動かさなかったんだ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 13手目の初王手の突歩で詰んだ
  • 最終手は駒を取る手ではない
  • 最終手は不成の手
  • 4手目は玉
  • 双方とも角は動かさなかった

出題のことば(担当 Pontamon)

 最終手は1段目でないことは確か。2段目か3段目での歩不成で詰む形を考えよう。

作者ヒント

 先手の飛車も動かなかった(小林看空)

締め切り前ヒント

 後手の飛車は2回動き、玉は7筋で詰みます。

余詰修正

 会話と条件での「突歩」の前に「初王手の」を追加


推理将棋173-3 解答

▲76歩、△52金右、▲75歩、△61玉、▲74歩、△62飛、
▲73歩成、△82銀、▲63と、△71玉、▲73歩、△61飛、
72歩不成 まで13手

(条件)
・13手目の初王手の突歩で詰んだ(13手目▲72歩不成)
・最終手は駒を取る手ではない(13手目▲72歩不成)
・最終手は不成の手(13手目▲72歩不成)
・4手目は玉(4手目△61玉)
・双方とも角は動かさなかった

Suiri1733

初級問題や中級問題では中段の玉を突き歩で詰めたので最終手は不成の手にはなりませんが、本問では先手の歩の着手の回数制限がないので先手陣の歩を突き進めて行き、歩不成で詰ますことができそうです。

Suiri1733a57の歩を突いて行き▲53歩不成で詰ましてみると、▲76歩、△34歩、▲44角、△52玉、▲56歩、△54歩、▲71角成、△99角不成、▲55歩、△51金右、▲54歩、△42香、▲53歩不成の手順が出来上がりましたが、先手にも後手にも角の着手があるのでいけません。後手は99の香を取って△42香と打つ代わりに2手目に△42飛を指せば角を動かさなくても済みますが、先手の角の着手2回は必要なので省けません。角や馬以外に最終手の▲53歩不成を支える駒があるかと考えて指したのが参考図の手順です。参考図では桂を跳ねて57地点に利かせているので最終手の▲53歩不成を支えているのですが、角とは違い62地点に利きがないので△62玉で逃げられてしまい詰んでいませんでした。

参考図:▲76歩、△42飛、▲77桂、△52玉、▲65桂、△54歩、▲56歩、△55歩、▲同歩、△62銀、▲54歩、△51銀、▲53歩不成 まで13手

歩不成の突き歩で玉を詰めるには、参考図のように玉腹には玉頭への利きが無い駒、すなわち、歩、香、桂、飛の駒で両脇(端玉なら片側。「62-3 2013年の指し初めは?」の13手では最終手が▲13歩不成ですが、駒を取っての歩不成。玉腹は空いていますが先手が抑えています)が塞がっている必要かあります。参考図のような2段目玉なら片脇は飛を配置することができますが、反対側は先手の駒を取って玉腹へ打つしか無さそうです。角は動けないので玉が82地点なら△92香で玉腹へ香を配置できますが91地点が玉の逃げ場になってしまいます。玉の両脇を後手駒で固める場合、詰ます手順には▲36歩、△42玉、▲37桂、△52飛、▲25桂、△51金右、▲33桂不成、△同桂、▲48飛、△32桂、▲46歩、△94歩、▲45歩、△95歩、▲44歩、△96歩、▲43歩不成がありますが手数オーバーの17手も掛かってしまいます。32地点を埋める駒を桂ではなく歩にした場合も17手になります。

どうやら2段目玉を歩不成で詰ますことは難しいようです。初期配置の歩があるので玉の両脇を埋める必要がない3段目玉だと2段目の退路と玉の両隣の筋の4段目の退路が最多で5地点あるのでそれらを先手と後手で塞ぐことは出来なさそうです。となると、玉は1段目になるはずですが、1段目には金や銀が居るのでこれらの対処が必要です。まず思い浮かぶのは81の桂の隣の91地点へ玉が行けば玉腹は桂がある81地点だけなので良さそうなのですが、指してみると2段目玉より手数は短くなったものの、やはり手数オーバーの15手でした。(▲96歩、△52飛、▲95歩、△62玉、▲94歩、△72玉、▲93歩不成、△92香、▲16歩、△82玉、▲15歩、△91玉、▲14歩、△82銀、▲92歩不成)それならば81の桂の反対側の71地点の玉ならどうでしょう?△91玉の時は玉移動のために飛を動かしていたので大丈夫でしたが、△71玉を▲72歩不成で詰めるのであれば82の飛が居座っていては困ります。また、72地点に利きがある61の金の処理も必要になります。これら2つの問題を一気に解決する案は61地点に飛を配置することです。玉の両脇は、歩、香、桂、飛の駒で塞ぐのいう理屈にも合致しています。あと、71地点へ玉が行くには71に居る銀の処置が必要ですが、飛が82から移動した後であれば△82銀を指せますし、△62銀でも良いかもしれません。4手目は玉の手の条件があるので、飛の移動の邪魔にならないように、2手目に△52金右として4手目に△61玉とすれば、その後、△62飛が可能になります。飛が動いたら△82銀を指して、空いた71地点へ△71玉で移動し、空いた61地点へ△61飛とすれば後手の6手の手順が完成しました。(62には飛が居るので△62銀は指せませんでした)

後手の駒配置が完了したようなので駒配置を見てみると▲72歩不成で歩突きの王手をした際に△62玉と逃げることが可能な状態であることが分かります。▲72歩不成を支える駒が▲78飛だとすると歩突き5回と合わせると先手の着手7回のうちの6回を使ってしまいます。たとえ角の手が許されていたとしても62地点への玉の脱出を止めるには▲77角、▲95角の2手が必要なのでうまくいきません。他の方法で先手は62地点を抑える必要がありますが、その方法はどんなものになるでしょうか。先手は7筋の歩を突き進めるので89の桂を使うことができそうです。▲77桂、▲65桂、▲53桂成、▲63成桂とすれば、62地点を抑えることと▲72歩不成の支えにもなるので▲78飛が不要になります。しかし、この手順で先手の手数を数えてみると9手掛かってしまいます。63地点に成駒を配置すれば、62地点のカバーと最終手▲72歩不成の支えの一石二鳥になるのが分かりましたので、63地点に成桂以外の成駒を配置するには何があるかを考えると残っているのは「と金」だけでしょう。かと言って▲66歩から▲63歩成までに4手と▲76歩から▲72歩不成までの5手だと成桂の時と同じで先手は9手必要になります。何処かで2手を短縮する必要があります。▲63歩成と▲72歩不成の手順では6筋と7筋の歩を一から突いていますが、最後の▲72歩不成をする73地点の歩が打った歩であれば手数は少なくて済みそうです。つまり、7筋の歩を▲76歩から▲73歩成としてから▲63ととして、▲73歩の歩打ちから最終手▲72歩不成とする手順です。初手から▲76歩、△52金右、▲75歩、△61玉、▲74歩、△62飛、▲73歩成、△82銀、▲63と、△71玉、▲73歩、△61飛、▲72歩不成で詰みとなりました。

余詰手順

けいたんさんから指摘のあった余詰手順は下記でした。粗検、大変申し訳ありませんでした。

▲38飛、△32金、▲36歩、△41玉、▲35歩、△34歩、▲同歩、△33金、▲同歩不成、△42銀、▲52金、△31玉、▲32歩不成 まで13手

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(双方解)「歩を成るのが意外でした」

■歩不成までの詰みという言葉に惑わされてしまい、歩成の手は除外してしまいます。

NAOさん(双方解)「突歩で詰めるには玉の脇をどう塞ぐかが鍵。
桂と飛で脇を塞ぐ手順は好手順と思うが、修正含め条件重複があるのが残念。
タイトル、会話は突歩で構わないが、歩不成が突歩とダブっており条件の突歩は不要。
・13手目の初王手で詰んだ
・最終手は駒を取らない歩不成
・4手目は玉
・双方とも角は動かさなかった
でどうでしょう。」

■突歩詰が明示されたことによって、歩不成での空き王手の筋を考えなくてよくなっているという意味はありますね。
最終手が駒を取る歩不成なので余詰ではありませんが、空き王手の一例としては、▲76歩、△32飛、▲16歩、△42玉、▲48飛、△34歩、▲46歩、△33角、▲45歩、△24角、▲44歩、△33玉、▲43歩不成

ミニベロさん「中間ヒントで飛車まで縛られて、ますます分からなくなった。
最終ヒントで、やっとすべて理解した。
ノーヒントでは全く解けません。秀作です。」

■出題は2回目になりましたが、本問が小林看空さんが投稿された処女作でした。処女作は気合が入っていて、秀作が多いですよね。

ほっとさん「歩を打って不成で進めることになかなか思い至らず。」

■連打の歩からの歩の垂らし。歩の持ち駒がある実戦なら何のことはない手筋なのですが手数が短い推理将棋では忘れがち?

原岡望さん「ヒントのお陰ですぐ解決。7筋の攻防と分かれば割に簡単」

■△73玉だと15手掛かってしまうし▲74歩の突歩の手に不成が付かない。△72玉に▲73歩不成では△同桂がある。
ヒント前に▲76歩、△84歩、▲33角成、△62玉、▲34馬、△99角不成、▲56馬、△92飛、▲86歩、△72玉、▲85歩、△82玉、▲84歩、△72香、▲83歩不成や▲76歩、△72飛、▲33角成、△62玉、▲34馬、△99角不成、▲66歩、△51金左、▲45馬、△64歩、▲65歩、△52香、▲64歩、△12香、▲63歩不成の手順を考えた方が居るかもしれませんが、角を使っても手数オーバーの15手です。

RINTAROさん「玉は7筋で詰むが大ヒントで、72歩不成迄の詰め上がり図を考えると理詰めで解けます。」

■後手の手順は、「この駒が動かないとこの手が出来ない」というトコロテン方式/芋づる式?は理詰め可能。

るかなんさん「73歩不成は81桂が邪魔、さりとて73歩不成から72歩不成としていては62や82の退路を塞ぐ暇が無い。
72歩に紐を付けながら62を先手番で塞ぐ一石二鳥の好手があった。」

■解説通りの推理だったようですね。

piyoさん「締め切り前ヒントを見た後も結構苦戦しました。飛車をとる順&玉も62からのルートで考えてしまい迷宮に。飛車をとらない順を考え始めてからはすぐでした。」

■「後手玉は71地点で詰む」のヒントを予定していましたが、地点まで明かすヒントは甘過ぎると考えなおして「7筋」にしました。簡単になり過ぎず、程よい感じだったようですね。

占魚亭さん「締切り前ヒントに助けられました。この詰み形は浮かばなかった。」

■玉の両脇を先手が抑えるか、後手が埋めるか、それらの併用になるので時間をかければ導き出される形のはず。しかし、1段目玉を除外していると辿り着けないかも。

飯山修さん「何とも悠長な攻め方が成立する事に感心。こういう問題を見る度に最終ヒント迄待って良かったと思ってしまう。
だって7筋で詰まそうなんて1秒も考えなかっただろうなと思うから。」

■6筋の歩を進めて▲63歩成をしてから7筋の歩を突き進めて▲72歩不成だと悠長過ぎます。

諏訪冬葉さん「何かを取って歩のひもにすると思ったらとどめの歩を取るとは。」

■してやられた感で、解けた時に脱力してしまう作品でした。

はなさかしろうさん「玉方は1段玉ならだいたいこんな感じと思いましたが攻方の2枚目の攻駒がわからずヒント頼りに。歩のバトンタッチでしたか。詰形が左右ありそうなのに実は一意で綺麗に決まりました。」

■バトンタッチと言っても、▲73歩成のあと▲33角成、▲51馬を指して▲72歩だと打ち歩詰


正解:13名

  けいたんさん  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん
  原岡望さん  RINTAROさん  るかなんさん  piyoさん
  占魚亭さん  飯山修さん  諏訪冬葉さん  テイエムガンバさん
  はなさかしろうさん


(総評)

NAOさん「縛りのある突歩詰特集。駒が取れなかったり角が動かせなかったりすると結構難しい。」

■推理将棋の黎明期では最短手数での詰み形が主流だったでしょうか。一テーマ一作だと新作が枯れてしまいますが、縛る方法の数だけ新作が生まれるてしょう。

ほっとさん「結局最終ヒント待ちに。」

■詰パラと違い、こちらではヒント投入があるので、難問はヒント待ちも作戦のうち。

原岡望さん「今月は優しい出題とヒントで一安心
パラ苦戦中」

■初級と中級は易しめだったようです。

RINTAROさん「久しぶりに締切日前に解けました。」

■久しぶりに快勝気分でしょうか。以前はヒント投入前の解答もあったように記憶しています。出題が段々難しくなっているのかなぁ。

るかなんさん「前2作はヒント無しで、上級は直前ヒントを見て更に頭を捻りました。」

■締め切り前ヒントは後手の着手に関するものだけで、先手の手順を考える余地を残してありました。

飯山修さん「あまり間隔の開かないうちに今年のお正月長編特集について一言。171回の長編作出題は1月出題3月解答でしたが私のような最終ヒント依存症解答者はいくら前に出題されてもあまり目を通そうとしないので意味がない。最終ヒントの早出しをしていただいたほうがもっと解答者は増えたと思います。(それじゃ最終にならないとツッ込まれそうですが)」

■時間があっても取り組む気が起きなければ時間の無駄になってしまいますね。長手数作は易問に限りますね。

諏訪冬葉さん「2か月連続で最終問題に苦戦。相性かな・・・」

■最終問題は難し目の作品になってしまいます。最近の投稿作は12手以上で難しい作品が多い気がします。


推理将棋第173回出題全解答者: 14名

  けいたんさん  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん
  原岡望さん  RINTAROさん  内田昭さん  るかなんさん
  piyoさん  占魚亭さん  飯山修さん  諏訪冬葉さん
  テイエムガンバさん  はなさかしろうさん

当選: piyoさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください

| | コメント (0)

推理将棋第173回解答(2)

[2024年5月24日最終更新]
推理将棋第173回出題の173-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第173回出題  推理将棋第173回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


173-2 中級 ミニベロ 作 歩で始まり歩で終わる(C)     11手

「だめ。最近ボケてきて、さっき指した将棋、忘れちゃった」
「たしか先手の歩の手は、初手と最終手だけだったよ」
「そうそう思い出した。それで・・・」
「先手は駒を取らなかったね」
「そうそう、そうだった。それで・・・」
「2手目と7手目は同じ筋だったね」
「そうそう、そのとおり。よく覚えているね、人の将棋を」
「自分の将棋くらい、自分でおぼえておけよ!」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 11手詰
  • 先手の歩の手は、初手と最終手だけ
  • 先手は駒を取らない
  • 2手目と7手目は同じ筋

出題のことば(担当 Pontamon)

 先手は使わなくても駒取りができません。初期配置の駒を活用することになります。

作者ヒント

 先手の初手と最終手は歩ですが、残りの4手は1枚の駒です(ミニベロ)

締め切り前ヒント

 後手も最初の2手目は歩で、残り4手は1枚の駒です。


推理将棋173-2 解答

26歩、△34歩、▲38銀、△42玉、▲27銀、△33玉、
36銀、△24玉、▲25銀、△15玉、▲16歩 まで11手

(条件)
・11手詰
・先手の歩の手は、初手と最終手だけ(初手▲26歩、11手目▲16歩)
・先手は駒を取らない
・2手目と7手目は同じ筋(2手目△34歩、7手目▲36銀)

Suiri1732

最終手が歩突きならば、突き歩での詰みか歩を突いての空き王手の詰み形のはず。まずは空き王手を考えてみます。

△44玉を▲76歩の空き王手で詰めるには、玉頭の45地点や35地点を抑える必要がありますが。初手▲36歩で▲46歩も指せば35地点と45地点をカバーできるけど、先手の歩の手は初手と最終手だけなので▲36歩と▲46歩の両方は突けません。初手▲36歩で35地点を抑え、その後▲37桂で45地点を抑える形があり、2手目が△34歩なら▲37桂を7手目に指せば条件をクリアできます。

あと抑えなければいけないのは54地点と64地点。先手の玉や金でこれらの地点を抑えての空き王手の手順がありましたが、▲56歩を突けないので57経由で▲65玉や▲65金はできません。▲56歩を突ける条件だったとしても、先手に残されている着手は3手目と5手目の2手なので手数オーバーになります。

Suiri1732a2手目が△42玉なら37経由で7手目に▲46金を指せて、▲56金から▲65金を指せますが▲65金が11手目になるし▲46金で抑えた45地点のカバーが外れてしまいます。それなら先手が45地点を抑えなくて良いように後手の駒を45地点に配置してみたのが参考図の手順です。先手は駒取りなしで▲76歩の空き王手で詰めることができましたが手数オーバーの13手。しかも2手目と7手目は同じ筋の条件をクリアできていませんでした。

参考図:▲36歩、△34歩、▲38金、△42玉、▲37金、△33玉、▲46金、△44玉、▲56金、△33桂、▲65金、△45桂、▲76歩 まで13手

どうやら最終手の歩突きが空き王手になる手順ではなく、本問は突き歩による詰み手順のようです。空き王手はダメそうなので端玉の△15玉を▲16歩で詰める形を目指してみます。△34歩を突いて後手玉が15地点まで来るのであれば、後手に手数の余裕はありません。または、△24歩を指して23経由で△15玉まで移動してから△14歩で退路を断つ形も手数が足りません。となると、玉が14へ引けないように先手が14地点を抑える必要があるのでしょうか。歩突きは最後の▲16歩しかできないので初手を▲36歩として▲37桂で25地点を抑えるとして、14地点と24地点はどうするのかが問題です。先手の駒で14地点と24地点の退路を断つ必要があるので、25地点に金気の駒を配置すれば14と24をカバーできます。しかし、▲25金だと△15玉は王手放置の反則になるので指せません。14地点と24地点を25地点の駒で抑えても、それをすり抜けて△15玉を指せるようにするには、▲25銀が良さそうです。その銀の支えが必要なので、初手で▲26歩を指すことになります。初手から▲26歩、△34歩、▲38銀、△42玉、▲27銀、△33玉と進み、7手目は2手目と同じ3筋の▲36銀が可能です。8手目から△24玉、▲25銀、△15玉と進み11手目の▲16歩で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「こっちが初級ですね。10手で作らないと。」

■駒取り無しの条件は11手でなければ使えないので、意味のある11手作でした。

けいたんさん「駒取りなしならこの手順」

■予習の効果があったのかな。

NAOさん「駒を取れないときは金駒を使いましょう。」

■後手の中段玉を空き王手で詰める時は金か玉の出番でしたが、

ほっとさん「端玉には端歩その2。173-1の手順がちらついて9筋で玉を詰めようとしてしまった。」

■手数が増えるのは先手なので、駒取り無しを実現するための後手の協力手の△54歩は指せないままなんですよね。

原岡望さん「1と似たような発想」

■駒取り無しなので馬を作れず、銀が上がって行って解決。

RINTAROさん「詰め上がり図が思い浮かばず、苦戦しました。」

■「玉頭へ歩を突く」という主要部分は思い浮かぶのですが、玉の周辺地点のカバーをどうするかがネックになりますね。

るかなんさん「飛先の攻めには銀がよく似合う。」

■名人戦第三局でも出た棒銀ですね。

占魚亭さん「こちらも端で仕留める。金では強すぎるので銀。」

■馬は作れないので初級の馬の代わりに▲35金だと14地点をカバーできずに困ったなぁとなりがち。攻撃力を落として銀が正解でした。

飯山修さん「8筋で試して86歩を取られてダメだったが、2筋なら取られないことに気が付かず数時間無駄をした」

■▲85銀を支える初手▲86歩だけど、▲86歩を支えている駒がありませんでした。なので初手▲76歩で▲85銀は▲77桂で支えようとしたら手数オーバーですね。

諏訪冬葉さん「2手目と7手目の条件で手順前後その他が消えていた。」

■うまい条件設定でした。

はなさかしろうさん「腹銀? 銀腹玉というべきでしょうか。「2手目と7手目は同じ筋」がぴったりでした。」

■筋違いなので腹角を配置することはできません。たとえ▲25角ができたとしても△24玉で逃げられてしまいますね。


正解:13名

  けいたんさん  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん
  原岡望さん  RINTAROさん  るかなんさん  piyoさん
  占魚亭さん  飯山修さん  諏訪冬葉さん  テイエムガンバさん
  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

| | コメント (0)

推理将棋第173回解答(1)

[2024年5月22日最終更新]
推理将棋第173回出題の173-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第173回出題  推理将棋第173回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第173回解説  担当 Pontamon

今月も余詰を出してしまい、粗検、大変申し訳ありませんでした。
第173回は14名から解答をいただきました。いつも解答ありがとうございます。
あっ、いつもじゃなくて初解答の内田昭さんがおられました。今後とも解答をよろしくお願いします。


173-1 初級 けいたん 作 歩ではじまり歩で終わり不成なし 10手

「10手で詰みか」
「歩の着手は初手と2手目と最終手だけだな」
「不成はないね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰み
  • 歩の着手は初手と2手目と最終手だけ
  • 不成なし

出題のことば(担当 Pontamon)

 先後が換わって、後手の最初の手と最後の手が歩です。先手の初手も歩。

作者ヒント

 端の手あり(けいたん)

締め切り前ヒント

 後手の歩の手は1枚の歩を2回突きます。


推理将棋173-1 解答

36歩、△14歩、▲48玉、△13角、▲37玉、△57角
▲26玉、△35馬、▲16玉、△15歩 まで10手

(条件)
・10手で詰み
・歩の着手は初手と2手目と最終手だけ(初手▲36歩、2手目△14歩、10手目△15歩)
・不成なし(6手目△57角成)

Suiri1731

Suiri1731a攻め方の歩の着手が初手と最終手だけとなると、突き歩での詰みか空き王手での詰みになるはずです。空き王手の手順の最短は9手で、9手の場合は両王手となる空き王手の1手順しかありませんが、10手だと両王手以外の単純な空き王手の手順が多数存在しています。その中で、後手の歩の着手が2手目と10手目では、たとえば、▲76歩、△34歩、▲66角、△同角、▲48玉、△57角成、▲38玉、△92角、▲46歩、△84歩の手順がありますが、この手順では歩の着手が条件で指定されている初手、2手目、最終手以外に9手目も歩の着手になっているので失敗手順になります。歩の着手が初手、2手目、最終手の3手だけの空き王手の手順を探してみたのが参考図の手順になります。これで解けたと思ったのですが、4手目の△77角不成が不成の手であるため「不成なし」の条件をクリアできていなかったので失敗手順になります。

参考図:▲86歩、△34歩、▲68玉、△77角不成、▲78玉、△33角成、▲87玉、△32馬、▲98玉、△44歩 まで10手

どうやら最終手の歩突きが空き王手になる手順ではなく、本問は突き歩による詰み手順のようです。

過去作を調べてみると突き歩詰の最短手数は10手で「2-2 突歩詰」の1作だけ見つかりました。この作品の手順では歩の着手は6手あったので、本問では半分の3回の歩の着手(初手、2手目、最終手)で詰める必要があります。端玉の形だと玉の隣の筋が1つだけなので退路を塞ぐ地点が少なくて済みますが、玉の前後が問題になってきます。▲15玉を突き歩で詰ますなら△14歩ですが、この駒配置だと▲16玉のように玉を下がる手での逃げ場所があるからです。先手の5手の着手では▲15玉とするのが精一杯で玉の退路を自ら塞ぐ▲16歩の協力手を指せないからです。また、▲15玉へ向かうために通って来たはずの▲26玉も玉の逃げ場になります。ということは、玉が下がって逃げられない位置の▲16玉が△15歩で詰まされることになりそうです。後手の歩の手は2手目と最終手だけなので必然的に2手目は△14歩になります。16地点の玉が△15歩の王手をかわすとすれば、後ろには下がれないので、斜め前の25地点と脇の26地点の2地点になります。となると後手は25地点と26地点を抑えつつ先手玉を16地点へ追い詰める手順の後に△15歩の突き歩で詰めるはずです。2手目に△14歩としているので角を使えそうです。初手から▲36歩、△14歩、▲48玉、△13角、▲37玉、△57角成と進んで、後手は馬を作ります。25地点と26地点を抑えるには馬を35地点へ引くことになります。7手目から▲26玉、△35馬、▲16玉、△15歩で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(作者)「不成ありだと余詰」

■参考図の手順ですね。△22角成から△32馬とする手順と合わせて1種類2手順になります。

NAOさん「簡素な歩の条件で突歩詰へ誘導。」

■成らない歩の手が最終手の10手は多くはないようです。

ミニベロさん「これ、シンプルでいいです。10手でやれるなら11手は要らないね。」

■1筋の端玉を端歩で詰める手順は10手でも11手でも過去作はいろいろあった感じでしたが意外と無かったです。

ほっとさん「端玉には端歩その1。」

■その1は端歩を2回突く手筋でした。

原岡望さん「端がポイントと分かれば解決」

■飛の筋と香の筋があるので9筋が良さそうに思えますが上手くいきません。

RINTAROさん「詰め上がり図の推測が当たったので、瞬殺できました。」

■双方の角が使えるので、10手でも11手でも1筋が良いのですね。

内田昭さん「さっぱりワカラン条件が上手」

■この短評は初級に対するものだったのか、解答が無かった中級と上級に向けてのものなのか....。メールソフトの仕様なのか、改行が無くて全てつながったテキストだったので区切りが分かりませんでした。

るかなんさん「五段目まで歩を突くイメージがわけばしめたもの。」

■後手の歩の手は最初と最後の2手だけなので、別の筋に分散させてしまいそうです。

占魚亭さん「歩突き2回で詰ますには端が最適。」

■2番目の筋へ玉を逃げられなくする工夫が思い浮かべば簡単。

飯山修さん「2番の問題から手掛け駒が取れれば10手で成立するのにと思ったら何とそれがこちらの作意だった」

■使いたいから駒を取るのではなく、成りたいだけなんですよね。

諏訪冬葉さん「歩で詰めるためには飛車がいる左に追いたくなるが右だった。」

■後手が歩の5手だけなら左の9筋ですね。

はなさかしろうさん「なぜか不思議な感じのする詰上り。標準で刷り込まれている9手の形とはひと味違った無骨な風情があるからでしょうか。」

■後手の駒配置が初形と殆ど変わっていないので、何か違和感があるのかも。


正解:14名

  けいたんさん  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん
  原岡望さん  RINTAROさん  内田昭さん  るかなんさん
  piyoさん  占魚亭さん  飯山修さん  諏訪冬葉さん
  テイエムガンバさん  はなさかしろうさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

| | コメント (0)

推理将棋第174回出題(6月10日まで)

[2024年6月24日最終更新] 174-2解答

174-1 問題文の修正

元の文章では不詰みになるので文言を下記のように訂正させていただきます。ご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。

会話:「5~9筋は釘付けだな」を「5~9筋の着手は無かったな」

条件:「5~9筋は釘付け」を「5~9筋の着手無し」

(5月14日 Pontamon)


将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第174回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2024年6月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第174回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第174回出題  担当 Pontamon

先月は突歩詰3題でしたが今月は最終手が27飛成の3題です。
3題とも12手なのですが最終手が明示されているので全て中級とし、投稿順で出題いたします。
けいたん作は2021/11/13の投稿、小林看空作は2024/3/1の投稿。27飛成までの2作が揃ったので、担当が27飛成までの12手作を用意しました。


■本出題


■中間ヒント (5月27日 作者)

174-1中級:終局時38に玉がいる(けいたん)
174-2中級:27の龍はオリジナルではない(小林看空)
174-3中級:中段以外でも歩頭の手あり(Pontamon)

■締め切り前ヒント (6月3日 Pontamon)

174-1中級:8手目は17の歩を角成で取ります。
174-2中級:玉は4手で行ける16で詰みます。何処でもう1手指すか?
174-3中級:先手の飛は26地点で歩に取られます。


174-1 中級  けいたん 作  27飛成まで         12手

「27飛成まで12手で詰みか」
「5~9筋は釘付けだな」
「5~9筋の着手は無かったな」
「歩を取るのは1度、8手目だけだね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 27飛成まで12手で詰み
  • 5~9筋は釘付け
    5~9筋の着手無し
  • 歩を取るのは1度、8手目だけ

174-2 中級  小林看空 作  27飛成           12手

「12手で詰められてしまったんだ」
「あれれ」
「最初、歩を突いて、あとは王だけ動かしていたのがいけなかったのかなぁ」
「そうだね、後手も歩突きは2手目だけだったらしいね」
「途中一回だけ王手をかけられて、最終手は、27飛成なんだけれどね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 12手で詰み
  • 歩の手は初手と2手目のみ
  • 3-11手目、先手は玉だけ動かした
  • 先手は途中一回だけ王手をかけられた
  • 最終手27飛成

174-3 中級  Pontamon 作  27飛成で詰み        12手

「12手目の27飛成で詰んだけどそれが初王手で唯一の駒成だったよ」
「どんな将棋だったの?」
「中段の全ての段で歩頭への着手があったよ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 12手目の27飛成で詰み
  • 最終手が初王手で唯一の駒成
  • 中段の全ての段で歩頭への着手があった

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

| | コメント (5)

推理将棋第172回解答(3)

[2024年4月25日最終更新]
推理将棋第172回出題の172-3の解答、第172回出題の当選者(テイエムガンバさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第172回出題  推理将棋第172回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


172-3 上級 小林看空 作  ぶらぶら歩き         13手

「51へ戻らず、王だけ動かしていたら、大駒に13手で詰められてしまったよ」
「へぇっ」
「相手からは、途中で王手はかけられなかったし、成駒も発生しなかったよ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 13手目の初王手(大駒)で詰み
  • 後手は玉のみを51以外へ着手
  • 成駒は出来なかった

出題のことば(担当 Pontamon)

 後手玉はぶらぶらとひとりで何処へ行ったのでしょう?

作者ヒント

 最終手は飛車打ち(小林看空)

締め切り前ヒント

 後手着手が2回あったのはの5筋と7筋で、7筋へ連続着手した玉が詰みます。72以外にも玉が移動できるようにするには?

余詰修正

会話
会話の「王だけ動かして」を「51へ戻らず、王だけ動かして」に修正
「13手で詰められ」を「大駒に13手で詰められ」に修正

条件
「初王手で詰み」を「初王手(大駒)で詰み」に修正
「後手は玉のみの着手」を「後手は玉のみを51以外へ着手」に修正


推理将棋172-3 解答

▲76歩、△52玉、▲55角、△42玉、▲73角不成 、△52玉
▲82角不成 、△62玉、▲75歩、△72玉、▲71角不成 、△73玉
74飛 まで13手

(条件)
・13手目の初王手(大駒)で詰み(13手目▲74飛)
・後手は玉のみを51以外へ着手(2手目△52玉、4手目△42玉、6手目△52玉、8手目△62玉、10手目△72玉、12手目△73玉)
・成駒は出来なかった(5手目▲73角不成、7手目▲82角不成、11手目▲71角不成)

Suiri1723

Suiri1723a本作は、後手着手が玉の手だけという珍しい条件です。斧間徳子さんの過去作「86-2 平成27年の指し初めの一局」では後手着手が玉だけとは明かされていませんが後手着手が玉だけの作品でした。その手順は▲76歩、△42玉、▲33角不成、△同玉、▲78飛、△24玉、▲77飛、△25玉、▲26歩、△同玉、▲78飛、△27玉、▲28飛 で王手は3回でした。▲77飛の手を指さずに手順をいじると▲26歩、△同玉の王手を減らすことはできますが、玉が中段へ出て行く際の△42玉、▲33角不成、△同玉の最初の王手は外せません。後手玉が中段へ出て行くためにはどこかの筋の歩を取る先手の協力が必要で、▲33角不成の他には▲53角不成や▲73角不成があります。▲76歩、△62玉、▲44角、△52玉、▲53角不成、△同玉の手順や、▲76歩、△62玉、▲55角、△72玉、▲73角不成、△同玉の手順なら王手が掛からずに後手玉は中段へ出て行くことができます。しかし、どちらも先手の角を取る手順なので先手は自陣の駒を使って詰めることになります。△73同玉の後、▲78金、△84玉、▲77金、△74玉、▲86金、△84玉、▲77桂、△94玉、▲85金で詰めると手数オーバーの15手になってしまいます。後手玉は後手陣内の移動だけで考えたのが参考図の手順です。この手順では、3手目の▲33角不成が王手にならないような工夫をして、9手詰の両王手の手筋を利用して22の後手玉を詰ましたのですが、残念ながらこちらも手数オーバーの15手で失敗でした。

参考図:▲76歩、△62玉、▲33角不成、△52玉、▲22角不成、△42玉、▲64角、△32玉、▲73角不成、△22玉、▲82角不成、△12玉、▲92飛、△22玉、▲55角不成 まで15手

参考図の手順では、取った飛を使った両王手での詰みで最終手は角の手でした。飛を打ったあとに角の手で両王手しましたが、飛を打つ手は13手目だったので、後手は玉の手だけなので△74歩のように先手が後手の飛を取り易いように協力することはできませんが、13手もあると先手は後手の飛を取って打つことができることが分かりました。角と飛で詰める形と言うと、53地点へ角を利かせて▲53飛成で詰ませる形を思い出しますが、本問では駒成ができないのでこの形ではありません。△52玉を玉尻の▲51角と玉から一間離れた54地点での▲54飛で詰ます、飛角サンドイッチの形がありそうです。先手の手を順に考えてみると、▲76歩、▲55角、▲73角不成、▲82角不成、▲73角、▲71角、▲54飛の順だと丁度13手でで行けそうですが53地点の後手の歩が居座っているので飛角サンドイッチを実現できません。▲76歩、▲44角、▲53角不成の順で先手が53地点の歩を取る手順にすると、その後は▲71角不成、▲82角不成の9手目に飛を取ることができますが、▲73角不成、▲51角不成が13手目になるため▲54飛が間に合いません。51地点の先手駒は角以外に銀でも良いので11手目に▲51銀として13手目の▲54飛が間に合うようです。しかし、後手の玉移動が上手く行きません。5手目が▲53角不成なので、4手目が△42玉や△62玉だと▲53角不成が王手になってしまいます。2手目を△42玉として4手目を△32玉とすれば5手目の▲53角不成は王手になりませんが、6手目の後手の玉の手は角の利きへ玉を移動する△42玉しかないので反則になってしまいます。王手が掛からないように玉移動するには△51玉を指す必要がありますが、条件によって△51玉は禁じられているので指せません。

飛角サンドイッチ(飛銀サンドイッチ)は無理なのでしょうか。本問では5筋の飛角サンドイッチは無理でしたが、飛を取る手順中に▲71角不成がありました。先の手順では▲71角不成の後に▲82角不成で飛を取りましたが、飛を先に取ってから▲71角不成とすれば51地点ほ向かうための角移動の手が不要なので7筋で飛角サンドイッチの形を実現できるかもしれないことに気が付くでしょう。先手は▲76歩、▲55角、▲73角不成、▲82角不成、▲71角不成、▲84飛 の順を目指すことになりますが、後手の4手目は△62玉や△72玉は指せません。5手目の▲73角不成が王手になったり、6手目に△62玉しか行き場が無くなることになるからです。2手目が△52玉だと4手目に△62玉とはできないので自然と△42玉になりますが、その流れで6手目に△32玉とすると7筋での飛角サンドイッチを目指しているのに7筋へ後手玉が戻ってくるのは14手目になってしまいます。つまり、2手目が△52玉なら△42玉、△52玉、△62玉と進み10手目に7筋へ玉を進めることができます。2手目が△42玉で△32玉、△42玉、△52玉、△62玉の順や△42玉、△52玉、△42玉、△52玉、△62玉の順なら12手目に7筋へ玉を進めることができます。しかし、よくよく考えると先手の▲71角不成の手があるのでその前後に△62玉を指すことはできないので、12手目に玉を7筋に進める手順では無いことになり、2手目は△52玉が確定します。初手から、▲76歩、△52玉、▲55角、△42玉、▲73角不成、△52玉、▲82角不成で飛を取り、8手目は△62玉になります。次の先手番は△72玉ですが、8手目に62地点へ玉が移動しているので9手目に▲71角不成は王手になるので指せません。先手は何か無駄手を指すことになるのでしょうか?ここで目指している7筋での飛角サンドイッチの形を思い浮かべると、△72玉に▲71角不成と▲74飛の飛角サンドイッチなのですが、5筋とは違い7筋だと△73桂の合い駒ができてしまうので、合い駒ができないような対処が必要でした。後手の飛を取りに行く途中で81の桂を取ることはできないので、△73桂を指せないようにするには後手の駒で73地点を埋めるしかありません。と言っても後手が動かせるのは玉だけなので10手目に△72玉として12手目は△73玉と指すのがピッタリです。飛角サンドイッチは玉から一間離れて飛を打てば良い形でしたので玉が73地点なら飛は▲75飛と打てば良さそうに思えたのですが、それだと74地点の合い駒する駒を後手は持っていませんが、△64玉や△84玉の逃げ場があります。玉と接触してしまいますが、▲74飛だと王手するとともに4段目の逃げ場を抑えることができるので最終手は▲74飛を指したいのですがこの74の飛を支える駒が無いと△74同玉で逃げられてしまいます。8手目まで指し進めたところでしたが盤上を見ると角が出るために初手で突いた▲76歩がありました。この歩を突いて▲75歩とすれば最終手の▲74飛の支えになります。9手目から▲75歩、△72玉、▲71角不成、△73飛、▲74飛 の13手で詰みとなりました。

余詰手順の紹介

斧間徳子さん、ミニベロさん、NAOさん指摘(最終手▲54飛~▲56飛)
▲76歩、△52玉、▲44角、△51玉、▲53角不成、△52玉、▲71角不成、△42玉、▲82角不成、△53玉、▲51銀、△52玉、▲54飛 まで13手

NAOさん、ミニベロさん指摘(最終手▲75金)
▲76歩、△62玉/42玉、▲44角、△52玉、▲53角不成、△同玉、▲78金、△54玉、▲77金、△64玉、▲86金、△74玉、▲75金 まで13手

NAOさん、けいたんさん、ほっとさん、はなさかしろうさん指摘(最終手▲53銀不成)
▲76歩、△62玉、▲33角不成、△72玉、▲22角不成、△62玉、▲31角不成、△72玉、▲33角、△62玉、▲42銀、△52玉、▲53銀不成 まで13手
▲76歩、△62玉、▲33角不成、△72玉、▲22角不成、△62玉、▲31角不成、△52玉、▲54銀、△62玉、▲42角打、△52玉、▲53銀不成 まで13手

NAOさん指摘(最終手▲25金/▲63金/▲65金)
▲26歩、△42玉、▲76歩、△32玉、▲33角不成、△同玉、▲38金、△34玉、▲27金、△24玉、▲36金、△14玉、▲25金 まで13手
▲76歩、△62玉、▲33角不成、△52玉、▲22角不成、△62玉、▲32角、△51玉、▲41角不成、△62玉、▲64金、△72玉、▲63金 まで13手
▲76歩、△42玉、▲78金、△32玉、▲33角不成、△同玉、▲77金、△44玉、▲66金、△54玉、▲77桂、△64玉、▲65金 まで13手
▲76歩、△42玉、▲78金、△32玉、▲33角不成、△同玉、▲66歩、△44玉、▲67金、△54玉、▲56金、△64玉、▲65金 まで13手

ほっとさん指摘(最終手▲63銀不成)
▲76歩、△62玉、▲33角不成、△52玉、▲22角不成、△62玉、▲31角不成、△72玉、▲52角、△62玉、▲54銀、△72玉、▲63銀不成 まで13手

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

斧間徳子さん(余詰解)「この手順は、後手玉の着手位置や最終手の飛のうち場所が非限定のため余詰と思われます。」

■出題文が公開されて数時間以内の超特急解答だったようです。粗検、申し訳ありませんでした。

NAOさん(双方解)「角を取る手順は大駒初王手条件がキツく詰形が築けない。2手目52玉と9手目75歩で歩調を合わせる。」

■多数の余詰連絡、ありがとうございました。

けいたんさん(双方解)「途中王手を避ける玉の動きが難しかった」

■作意だと王手を避けるために△51玉はできなかったのですが、余詰手順ては△51玉が多く出て来ました。

ミニベロさん(双方解)「9手目の75歩が絶妙。ぶらぶら歩いているようで、実は計算された軌道。
短編の名手が推理将棋を作ってくれるとは嬉しいですね。」

■ぶらぶら散歩をしている玉は家(51地点)へは戻って来ないはずでした。

諏訪冬葉さん「銀で飛車を支えると思ったらまさかの歩!」

■82で取った飛と71で取った銀とで詰ましたくなります。

占魚亭さん「アホな勘違いをしていたため大苦戦(苦笑)。9手目がポイントですね。」

■▲74飛を△同玉とされないように▲75歩で支えます。

原岡望さん「後手の手が限られているので解きやすい。75歩が妙手ですね。」

■多少手順が長くても、駒の動きに制限がある条件だと解き易くなりますね。

piyoさん「172-3は玉の動きを非限定にする意味で8手目62玉まではすぐひらめいたのですが、75歩がなかなか浮かばず苦戦しました。」

■後手玉の動きを限定するには、王手や王手放置の反則をしないタイミングが重要になります。

るかなんさん「手数と条件からは中段玉で固めたくなるが、後手の協力が一切無いとうまく形にならない。まさかこの条件で自陣から出ないとは。」

■後手玉が中段へ出てくれば、詰ます手段はいろいろありそうなのですが...。

飯山修さん「75歩のタイミングですか」

■▲71角不成を先に指すと62の玉に王手が掛かってしまいます。

ほっとさん(双方解)「75歩のタイミングが絶妙。」

■先手の角が後手の飛を取って82に居る時しか▲75歩を指せません。▲55角や▲73角不成や▲71角不成の時に▲75歩を指すと後手玉の移動ができなくなるという絶妙なタイミングでした。

はなさかしろうさん(双方解)「第一感でちょっと手数が足りないかな…と思った両王手はやはり15手だったのでヒント待ちしてしまいました。ピュアメイトというのでしょうか、美しい詰み形ですね。」

■両王手だと、参考図の15手の手順ですよね。両王手を検討された方が居たのは嬉しいです。「解けなくて困った時は両王手や空き王手を疑え」ですね。

RINTAROさん「82飛を角で取りに行くのは必須だし、後手は玉のみの着手だしで手は限られていますが、解に辿り着くまでに時間がかかり、楽しめました。7筋の連続着手が大ヒントでした。」

■7筋の玉着手を2連続で指すには、先手に71の銀か73の歩を取って貰う必要があるので、ヒントによって詰み形も含めて考え易くなったはずです。


正解:14名

  斧間徳子さん  NAOさん  けいたんさん  ミニベロさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  原岡望さん  piyoさん
  テイエムガンバさん  るかなんさん  飯山修さん  ほっとさん
  はなさかしろうさん  RINTAROさん


(総評)

NAOさん「フェアリー界の大御所の登場に驚きました。看空氏が詰パラ担当の頃、何作か投稿したがほぼ余詰でボツになったのが懐かしい。氏の推理将棋作品に余詰指摘する時代が来るとはね。」

■詰将棋も推理将棋以外のフェアリーとも縁のない担当は存じ上げていませんでした。推理将棋が詰パラに掲載された後のバックナンバーを買い揃えてましたが、各号とも見たのは推理将棋の4ページだけ。ミニベロさんの短評に短編の名手と記載されていたので、詰将棋学校の中学校や高等学校の担当をされていたのかな。

TETSU注)小林さんはフェアリーランドを担当されていました。

諏訪冬葉さん「一応171-2のコメント欄の作意も書いておきます」
▲26歩、△24歩、▲25歩、△34歩、▲24歩、△33角、
▲16歩、△24角、▲25歩、△42玉、▲24歩、△33玉、
▲26角、△24玉、▲15角、△14玉、▲24飛 まで17手
先手2回目の歩は直接25に打てるので1手浮いた分を▲16歩に回します。
15手目の角の場所を確定させるために追加条件が必要でした(▲35角だと最終手▲15歩でも詰む)。」

■▲35角の手順の方は、条件を満たせず正解手順にはならないけど最終手で別の詰みがあるのは余詰ではなくてもダメってことなのか。なるほど!

占魚亭さん「いやー、久々に全部解けました。嬉しい。」

■詰ましているのに惜しかったです。

原岡望さん「パラの問題が短手数なのに解けず、気分転換に手をつけました。助走になればいいのですが。」

■正解が2つになる手順前後があった10手は解き易かったはず。

るかなんさん「172-1と172-2で全く別の条件から序4手同一は予想外。」

■序が同じ作品を3作は揃えることは難しいですが、2作なら何とかなります。

飯山修さん「突然降臨という表現がよく登場するが今月は私も体験。脳内でパチンコのFEVERするような時があるのかな。」

■ゾーンに入ったと同じやつですね。神憑りとも言うのかな。

ほっとさん「今回は割と早目に解けました。」

■長手数の年賀推理から通常問題になったおかげでしょう。

RINTAROさん「優しいヒントのおかげで、最終日30分で解くことができました。」

■30分とは驚きの速さ。というかヒントの出し過ぎかな?


推理将棋第172回出題全解答者: 15名

  斧間徳子さん  NAOさん  けいたんさん  ミニベロさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  中村丈志さん  原岡望さん
  piyoさん  テイエムガンバさん  るかなんさん  飯山修さん
  ほっとさん  はなさかしろうさん  RINTAROさん

当選: テイエムガンバさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください

| | コメント (0)

推理将棋第172回解答(2)

[2024年4月23日最終更新]
推理将棋第172回出題の172-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第172回出題  推理将棋第172回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


172-2 中級 Pontamon 作  棋譜に5の文字無し      11手

「今年の指し始めの棋譜を貰ったよ」
「その対局は5筋と5段目の手を指さないルールだったらしいね」
「それで棋譜には5(五)の文字が無いんだ」
「初の駒成は角成じゃなくて歩成で、その手に対して玉の手で応じたんだね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 11手で詰み
  • 棋譜に5(五)の文字が無い
  • 初の駒成になる歩成に対して玉の手で応じた

出題のことば(担当 Pontamon)

 170-5のほっとさんの短評に応えました。歩を突き進めての歩成はできません。

作者ヒント

 先手なら7手目、後手なら8手目までに歩を打って次の手番で歩成するしかない(Pontamon)

締め切り前ヒント

 9手目に歩成したと金を玉頭へ動かして詰みます。歩成は3段目で玉は1段目ですが、と金を支える駒は?


推理将棋172-2 解答

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲24角不成、△37飛不成、
▲34歩、△32銀、▲33歩成、△41玉、▲42と まで11手

(条件)
・11手で詰み
・棋譜に5(五)の文字が無い
・初の駒成になる歩成に対して玉の手で応じた(9手目▲33歩成、10手目△41玉)

Suiri1722

Suiri1722a5段目着手が禁じられているので、歩を突き進めて敵陣で歩成しようとしても歩は5段目を通るので条件をクリアできません。となると、歩を打ってからの歩成のはずですが、歩を打つにはその筋の盤上の自分の歩を相手に取ってもらう必要があります。しかし、同じ筋の歩を突き合って5段目で歩を取ることはできません。となると、5段目の着手をしなくて良い角や飛の飛び道具で相手の歩を取ることになります。同じ筋の歩を互いに取り合うので、どちらでも歩を打って歩成することができそうです。そこで指してみたのが参考図の手順となります。一応、▲61歩成で詰んでいるのですが手数は手数オーバーの13手なので失敗です。10手目に△68歩成をせずに△52金右と指せば11手目の▲61歩成で詰むのですが、それだと、最初の駒成の歩成に対して玉の手で応じるという条件をクリアできません。

参考図:▲66歩、△34歩、▲68飛、△66角、▲同飛、△42飛、▲63飛不成、△67歩、▲62歩、△68歩成、▲48玉、△52金右、▲61歩成 まで13手

参考図の手順をよくよく考えてみると、後手は8手目に歩を打って10手目に歩成をしているので、その歩成に対して▲同玉や▲48玉を指す手が最終手になるので11手で詰むはずもありません。後手が歩を打ってから歩成するのであれば、6手目に歩を打つ必要があります。後手は4手目に歩を入手しているので、先手が5手目までに後手の歩を取ってくれれば、後手は6手目に歩を打つことができるはずですが、参考図の手順では先手が後手の歩を取ったのは7手目の▲63飛不成でした。

先手が5手目に後手の歩を取るのだとすると、初手の▲76歩の次に3手目に▲66角や▲55角や▲44角を指して、5手目に93や73や54の歩を取る手順になります。5筋の着手が禁じられているので3手目は▲66角しかなく、5手目に▲93角不成で9筋の歩を取ることになります。後手は4手目にどこかの筋の先手の歩を取って、6手目に△96歩か△98歩を打つことになりますが、2手目に△34歩を指しても、先手が▲76歩、▲66角と指した状態なので77の歩は居なくなっているし66の角が邪魔しているので先手陣へ入ることすらできません。つまり、歩を打って歩成するのは後手ではないということです。

先手が歩成する場合はどうでしょう。歩成の手に玉の手で応じる必要があるので歩成の手は遅くとも9手目に指す必要があり、逆算すると先手は5手目までに後手の歩を入手しておく必要があります。後手は6手目までに盤上の先手の歩を取る必要があります。5筋や5段目の着手をしないで5手目までに先手が後手の歩を取れるのは、3手目の▲66角から▲93角不成か▲76歩、△44歩、▲同角の手順か、▲76歩、△34歩以外の手、▲33角不成の3通りになります。(44や33の歩を取るのは5手目も可)▲66角から▲93角不成で歩を取る手順の場合、後手が先手の歩を6手目までに取ることが出来るのは△34歩、△44角、△17角不成で取る17の歩だけです。そうなると7手目は▲14歩か▲12歩を打って、9手目に歩成はできますが、先手の角は93地点に居て、13地点または11地点で歩成をしても、角もと金も後手玉からは離れているので最終手の1手だけでは後手玉を詰ませることはできません。

となると、先手が44の歩を取る手順か33の歩を取る手順のどちらかになるはずです。後手が6手目までに先手の歩を取る必要があるので思い浮かぶのは6手目に飛車成をする鉄板手順の2種類です。歩成が最初の駒成なので6手目で先手の歩を飛で取る手は飛不成になりますが、47と37のどちらでしょうか。▲76歩、△44歩、▲同角の場合は4手目は△42飛で5手目に角は44地点から避けることになりますが5段目着手ができないので▲26角か▲66/77/88角のいずれかになります。▲33角不成だと王手放置の反則になるので△47飛不成を指せないからです。その後、先手は4筋へ歩を打ってから歩成をするのですが、角の位置が悪くてと金を支えることができません。と言うことは3手目に▲33角不成で33の歩を取る手順になるはずです。初手から▲76歩、△32飛、▲33角不成と進みますが、3手目は王手なので4手目は王手に対する応手になります。とりあえず△42金の合い駒としておきます。先手の角が33に居座っていては6手目の△37飛不成ができないので5手目は角を動かす手になります。7手目は3筋への歩打ちで9手目は歩成になりますが、どこで成るのが良さそうでしょうか?37には後手の飛が居るので最終手は3筋では無さそうです。3筋にはと金が出来ているのでそれを支えにして5手目に移動させた角を▲42角成として詰むでしょうか?5手目の角移動は5段目着手が禁止されているので▲24角不成です。歩成は7手目の▲33歩から▲32歩成になります。後手は玉の退路を埋める協力手の△62銀を8手目に指したとしても、4手目の42地点の合い駒が金でも銀でもそれを11手目に▲42角成で取っても△同金か△同銀ができるので詰みません。△42同銀を指せなくするには△32銀と指しておく必要がありますが、その場合は銀にと金を取られないように歩成は▲34歩からの▲33歩成のはずです。そうなると▲42角成はできないので最終手は▲42とになり、それを24の角で支えることになります。5手目から▲24角不成、△37飛不成、▲34歩、△32銀、▲33歩成と進み、歩成の手に玉の手で応じるので最終手の▲42とで詰むように10手目は△41玉になります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

斧間徳子さん「金取りを我慢しての24角生~34歩が奥ゆかしい妙手順。」

■最後に金を取りますが、金を使わなくて詰んでしまいました。

NAOさん「5段目が使えないので突歩はない。172-1とは5手目から分岐。」

■5手目から分岐したために9手では詰まず11手になりました。

けいたんさん「大駒は成らないんですね」

■歩成が初の駒成なので、角は不成でした。

ミニベロさん「5禁止はミッションだけではなく、余詰も防いでいるとは!」

■▲15角を指せなくなっていました。

諏訪冬葉さん「歩を打つなら3筋か4筋。」

■飛で先手の歩を取って貰うなら3筋か4筋、角なら57の歩ですが5筋着手が禁じられているので、角で取るなら▲46歩、△34歩、▲45歩、△44歩、▲同歩、△同角がありますが、その後の5手では詰みません。

占魚亭さん「3筋or4筋の二択。」

■5禁の罠に掛かってしまったようです。▲15角不成はできません。

原岡望さん「面白い条件です。24角生が好手です。よく見たら途中まで172-1と同じですね。」

■先手は2筋だけとか後手はひとつの筋だけの着手という条件は時々見かけますが、5筋と5段目の着手禁止はNAOさんの年賀推理で出て来た条件でした。

るかなんさん「7手目歩打は3筋、4筋以外に1筋にも一応打てますね。詰ませられる感じは全くしませんが。」

■7手目に▲14歩か▲12歩と打って9手目や11手目に歩成しても詰みは無いでしょうね。

飯山修さん「見直してみると1番と4手目迄一緒。こんな親切なヒントが最初から与えられていたとは」

■解いてみると見えて来る透明ヒント。

ほっとさん「5筋と5段目が使えないので、歩を垂らして成るしかない。」

■歩を垂らして最終手で歩成して詰ます手順は結構あるようですが、途中で歩成する手順は少ないようです。

はなさかしろうさん「5なし、24地点の着手あり、11手と、確かに今年の指し初め調の一局。単独では弱い条件の連立ですが、解きやすくて良かったです。」

■年賀推理作品の条件からの派生作なので意識しなくても▲24角不成が混ざってしまいました。

RINTAROさん「3筋から行くのがポイント。1と序の4手が同じですね。」

■3筋か4筋のほぼ二択でした。


正解:13名

  斧間徳子さん  NAOさん  けいたんさん  ミニベロさん
  諏訪冬葉さん  原岡望さん  piyoさん  テイエムガンバさん
  るかなんさん  飯山修さん  ほっとさん  はなさかしろうさん
  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

| | コメント (0)

推理将棋第172回解答(1)

[2024年4月21日最終更新]
推理将棋第172回出題の172-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第172回出題  推理将棋第172回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第172回解説  担当 Pontamon

2024年の通常出題の初っ端から172-3で余詰を出してしまい大変申し訳ありませんでした。
第171回の推理将棋出題には15名の方々から解答をいただきました。解答、ありがとうございました。


172-1 初級 けいたん 作  敵駒の金頭に金         9手

「9手で詰みか」
「敵駒の金頭に金の着手があったね」
「とどめは駒取りだったな」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手で詰み
  • 敵駒の金頭に金の着手あり
  • とどめは駒取り

出題のことば(担当 Pontamon)

 敵駒の金頭への金の着手なので最終手ではないことは明らか。何のため?

作者ヒント

 不成2回(けいたん)

締め切り前ヒント

 相手の金がピンされていない限り、金頭の金は最終手以外。金頭の金を打って逃げた金を取って詰む。


推理将棋172-1 解答

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△41玉、
62金、△51金、▲同角成 まで9手

(条件)
・9手で詰み
・敵駒の金頭に金の着手あり(7手目▲62金)
・とどめは駒取り(9手目▲51同角成)

Suiri1721

Suiri1721a相手の金頭へ金の手を指すには、まず金の入手が必要になります。先手が後手の金を取れるのは最短で5手目で、金を取れる地点は32地点、42地点、51地点、62地点の4地点になります。32地点で金を取る場合は、3手目の▲33角成か▲22角成をしてその馬で▲32馬を指すことになります。7手目の金頭の金の手は▲62金しかありませんが、32に馬が居て▲62金で王手された後手は△同玉などで62へ打たれた金を取るしか手がないので、32地点の馬を次の9手目に動かして後手玉を詰ますことはできません。となると、金を取る地点は42地点か51地点か62地点になります。参考図の手順では51地点で金を取り、7手目に金頭への金の着手をしていますが、詰ましたのは11手目なので手数オーバーで失敗でした。金を取った9手目は王手ではないので、取った金を62へ打って詰めるには11手が必要でした。

参考図:▲76歩、△62玉、▲33角不成、△51金右、▲同角不成、△61玉、▲42金、△72銀、▲41金、△71玉、▲62金 まで11手

51地点で金を取る手順ではなさそうです。42地点や62地点で金を取る手順ではどうでしょうか。初期配置の金は角の筋違い地点に居るので△42金や△62金とすることで先手の角で金を取ることができるようになります。角の経路は、▲33角不成からの▲42角不成とか、▲44角から▲62角不成、あるいは▲97角からの▲42角不成であれば5手目に金を取ることができます。先手は7手目に金を後手の金の頭へ打ち、最後の9手目で後手玉を詰めることになります。42の金を取っても62の金を取っても7手目の金頭への金の着手を指した時点では先手の角と金は2筋離れた2段目に居ることになり、どちらかの駒を支えにして残りの駒を5筋へ移動させる手が9手目になるはずですが、51地点も52地点も後手の金が利いているので8手目は後手の金を5筋へ移動する手で、その駒を9手目に取って詰めることになるはずです。52地点だと先手の角の利きがないので8手目は△51金のはずで、▲同金では角が浮いてしまうので9手目は51地点の金を角で取る手になります。

思い浮かんだ手順は、▲96歩、△54歩、▲97角、△42金、▲同角不成、△41玉、▲62金、△51金、▲同角成 なのですが、この手順だと10手目に△32玉で逃げられてしまいます。先手着手に余裕はないので、後手の手で32地点を埋めてもらえれば9手で詰む形になりそうです。32地点を埋めると言っても△32銀だと10手目に△31玉と逃げられてしまうので、32地点を埋めるのは飛になります。初手から、▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成 と進むとこの5手目が王手になるので6手目は△41玉と逃げます。7手目から▲62金、△51金右、▲同角成 で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(作者)「飛で穴を埋める」

■作者のコメントの2手目の32飛の手に関する短評が多かったです。

斧間徳子さん「5手目に金を取って7手目にその金を打つ順を探すと2手目32飛に辿り着く。」

■最後になって2手目に32を埋める必要があると気付く妙手順。

NAOさん「2手目の退路塞ぎがポイント。」

■後手は先手に金を差し出す必要があるので、2手目から早々と△42金を考えてしまいます。

ミニベロさん「ありそでなさそで、ニッチですね。」

■詰み上がりの主要部分はNAOさん作の「91-1 二段目の悪手」と同じですが、ありそうで中々お目にかかれない形でした。

諏訪冬葉さん「金打ちの時点でどこに玉を逃がすか考えました。」

■金頭への金打ちが王手だと8手目は玉が逃げる手。その場合は打った金を引いて詰めるか金尻への手で詰ますことになり詰み形が無さそう。玉の早逃げ8手の得にならなかった手順でした。

占魚亭さん「54歩の筋ではなかった。」

■△54歩の筋は解説にあった▲97角から42の金を取る手順や▲44角から62の金を取る手順で最終手▲51角成ですかね。それだと32地点とか72地点の玉の退路が塞がっていないので詰みませんね。

中村丈志さん「退路をふさぐ3二飛が難しかったです。」

■詰み形が見えないと△32飛を2手目には指せないですね。

原岡望さん「これはヒントなしでできました。2手目がポイントですね。」

■初級の9手ですので、ちょっとだけ迷ってもらえれば成功。

るかなんさん「32銀 31角と後から壁を作っていては間に合わない。」

■▲76歩、△32銀、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△41玉、▲62金、△31角、▲51角成 だと△72金や△51金右が間に合いませんね。

飯山修さん「最終ヒントを読み違え最終手も金と解釈して苦戦。」

■余分な事も書いた締め切り前ヒントがまずかったかな。

ほっとさん「32飛が後から効いてくる。」

■最終手を指して分かる△32飛の意味。

はなさかしろうさん「詰形を見越した2手目△3二飛が好感触でした。」

■詰形が見えていない時は仮の手を指しておくと、詰み上がりに足りたい部分が見えてきます。

RINTAROさん「32飛で逃げ道を封鎖させておくのがポイント。」

■32地点を△32銀としていれば、▲51角不成に▲42金の頭金で詰む形がありますが、金頭の金の手の▲62金から△51金、▲同金だと、31地点は42の角で抑えているつもりが△42玉で角を取られて詰みません。▲角成だと△31玉で逃げられてしまいます。全て見越しての2手目△32飛でした。


正解:15名

  斧間徳子さん  NAOさん  けいたんさん  ミニベロさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  中村丈志さん  原岡望さん
  piyoさん  テイエムガンバさん  るかなんさん  飯山修さん
  ほっとさん  はなさかしろうさん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

| | コメント (0)

より以前の記事一覧