カテゴリー「推理将棋」の記事

推理将棋第144回解答(2)

[2021年11月25日最終更新]
推理将棋第144回出題の144-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第144回出題  推理将棋第144回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


144-2 中級  Pontamon 作 玉から3筋離れる       11手

「あっちの将棋は11手で詰んだって?」
「10手目の玉の手から3つ隣の筋への駒成で詰んだよ」
「自分の手番で、連続で金駒の手を指したらしいね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 11手で詰み
  • 10手目の玉の手から3つ隣の筋へ駒成した
  • 自分の手番で、連続で金駒の手を指した

出題のことば(担当 Pontamon)

 1間龍はよく見ますが、今回は2間離れています。最終手の駒成は飛でしょうか?

作者ヒント

 最終手は小駒が成る手ではありません(Pontamon)

締め切り前ヒント

 最終手の駒成は惑わしで、不成でも41の玉が詰みます。


推理将棋144-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△32飛、▲33角成、△42金、▲32馬、△72金
▲43馬、△82金、▲72飛、△41玉、▲71飛成 まで11手

(条件)
・11手で詰み
・10手目の玉の手から3つ隣の筋へ駒成した(10手目△41玉、11手目▲71飛成)
・自分の手番で、連続で金駒の手を指した(4手目△42金、6手目△72金、8手目△82金)

Suiri1442

Suiri1442a最終手が駒成で玉から離れた筋への着手と聞くと、はてるま手筋の飛成が思い浮かびますが、本問では玉から3つ離れた筋への駒成なので1間龍の形を2間に広げたものではなく、飛以外の駒の駒成も疑ってみる必要がありそうです。

小駒が玉から3筋離れた筋へ成る場合は、空き王手しか無さそうです。参考1図の手順は、「116-3 端への桂成り」の8手目と10手目を入れ替えたもので、10手目の玉の手の4筋から3つ離れた1筋への駒成で詰むのですが、金駒の着手が△52金右の1回しかないので失敗です。

参考1図:▲76歩、△34歩、▲22角成、△24歩、▲21馬、△25歩、▲24桂、△52金右、▲15角、△42玉、▲12桂成 まで11手

Suiri1442b大駒の角が最終手の場合はどうでしょう?

有名な両王手の筋に、▲58飛と▲55角の角が▲33角成や▲73角成とする手順がありますが、これでは玉から2つしか筋が離れていません。そこで、参考2図の手順では、9手詰の両王手の手順を応用して、△22玉を3つ離れた筋への▲55角成の両王手で詰ましてみたものです。9手詰の両王手では△51金右の手がありましたが、参考2図の両王手手順では金駒の手が無いので失敗です。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲55角、△42玉、▲73角不成、△32玉、▲82角不成、△55角、▲92飛、△22玉、▲55角成 まで11手

(参考2図手順の類型作は、はなさかしろう作の「55-3 11553」)

やはり、玉から3筋離れた筋への飛成でしょうか。1間龍ではなく、玉から2間離れている場合には玉の媚びんを抑える必要が出てきます。後手玉が1段目の場合、同じ筋の3段目に成駒があれば、2段目の3つの地点を抑えることができますし、玉の媚びんだけを考えると、玉と同じ筋の4段目の桂や3段目の角でも抑えることができます。これらの場合は後手の玉頭を桂以外の先手駒で抑えるか、後手の駒が配置されている必要があります。
先手は飛成を実現するために後手の飛を入手して、飛を打ってから飛成することになります。

飛と桂を入手するのなら、▲76歩、△74歩、▲55角、△52金右、▲82角成、△42金寄、▲81馬、△32金上、▲72飛、△41玉、▲71飛成 の手順のように▲55角から▲82角成で飛を取り、▲81馬で桂を取る手順が効率良さそうですが、▲44桂の手が回ってこないので不詰みです。となると、5手目に32か42で飛を取る手順が有力です。▲76歩、△42飛、▲33角不成、△32金、▲42角不成では王手を掛けてしまうので金駒の連続着手になる△33金を指せません。ということで飛を取るのは32地点が良さそうです。初手から▲76歩、△32飛、▲33角成で馬を作り次に▲32馬で飛を取りますが、▲33角成が王手になっているので後手の応手が必要です。ここは△42金で合い駒をすれば10手目に△41玉で玉移動ができそうです。4手目からは△42金、▲32馬です。金駒の連続着手が必要なので6手目からは△52金、▲43馬、△42金で金の連続着手のクリアと玉頭3地点を▲43馬で抑えて、9手目から▲72飛、△41玉、▲71飛成で詰みのような気がしましたが、不得手なこの暗算では初期配置61の金が居座っているため▲71飛成が王手になっていませんでした。

王手の合い駒として動いた△42金はそのままにして、6手目からは△72金、▲43馬、△82金として飛の打ち場所の72を空けて、9手目から▲72飛、△41玉、▲71飛成 で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん「10手目玉がよく利いている。3連続金の手で解決。」

■居玉のままなら△42銀を▲33馬でピンしての▲21飛成で詰める形も可能ですが、10手目に玉を動かさないといけない課題が厄介。

緑衾さん「金駒の手2回はシビアだなと思っていたら解答は3回でした。」

■手順を限定させるために「3回連続」のように回数を指定する条件を使うことがありますが、単に「連続」なら2回以上の連続回数全てが当てはまります。「3回連続」ではなく「連続」の表現なので2回だと早合点すると嵌まってしまいます。

ほっとさん「3作中、一番時間がかかった。金駒3連続が心理的にやりにくい。」

■「金」と言わずに「金駒」なので金銀の組み合わせもありそうな感じがします。

RINTAROさん「詰め上がり図の予想がつくので、解きやすかったです。」

■▲81飛に71の角が▲53角成する空き王手の形が原理図ですね。

ミニベロさん「ヒント待ちも全然分からない。締め切り前にやっと解けました。馬で周りを抑える順がなぜか全然見えなかった。」

■△32金、△42飛を▲42角不成で取ってから▲33角成、▲43馬だと手数オーバーになります。

はなさかしろうさん「条件の表記がピンと来なくて、どうも解けている気がしないのですが…ちょっと思いつきにくい手順でした。」

■「10手目は玉」「最終手は後手玉から3筋離れた筋への駒成」のように分けた方が良かったかな。

べべ&ぺぺさん「ヒントを見てもわかりません。やはり71飛成まででしょうか?」

■ヒントで玉は41だと判明しているので、飛成だとすれば▲11飛成か▲71飛成ですね。

飯山修さん「61金は間者だったのか。偵察に行くと言って出て行ったまま戻らないばかりか、敵の侵入口をわざと開けた形跡がある」

■お使いができない、行ったきりの子を鉄砲玉と。(よく言われた)


正解:8名

  NAOさん  緑衾さん  ほっとさん  RINTAROさん
  ミニベロさん  はなさかしろうさん  飯山修さん  原岡望さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第144回解答(1)

[2021年11月23日最終更新]
推理将棋第144回出題の144-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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推理将棋第144回解説  担当 Pontamon

144回は3題とも2桁手数なので難しめと思っていましたが、担当の予想以上に難問だったようです。解答者コメントによると最難問の作品もばらけていました。
解答を寄せていただいた13名に感謝いたします。


144-1 初級  NAO 作  高飛車くん(その6)     10手

「きょうも5段飛車を指してやったぜ」
「いつもの高飛車戦法だね。成る手はなくてたったの10手で詰みか。5段目への飛の手より後に玉の手が2回あったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 5段目への飛の手より後に玉の手が2回あった
  • 成る手はなかった

出題のことば(担当 Pontamon)

 もうお馴染みの高飛車くんシリーズですが、今回は138-2に続く10手作です。

作者ヒント

 最終手は打つ手(NAO)

締め切り前ヒント

 高飛車くんの勝ちで、最終手の棋譜には「打」が付きます。


推理将棋144-1 解答

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲78銀、△35飛
68玉、△77角不成、▲79玉、△88角打 まで10手

(条件)
・10手で詰んだ
・5段目への飛の手より後に玉の手が2回あった(6手目△35飛、7手目▲68玉、9手目▲79玉)
・成る手はなかった(3手目▲33角不成、8手目△77角不成)

Suiri1441

Suiri1441a玉が2回動いて詰むと言えば、そう、例の忘れた頃に出題される飛先の歩成の手筋です。7手詰手順なので10手だと5段目の飛の手も指せそうです。参考1図は△87歩成までの10手を指してみたのですが、85への飛の着手より後に玉の手を2回指すために、85飛の手の前に一旦▲58玉と移動したので、玉の退路を塞ぐ▲68飛を指す手が回ってこず不詰みでした。

参考1図:▲86歩、△84歩、▲58玉、△85歩、▲同歩、△同飛、▲68玉、△86歩、▲78玉、△87歩成 まで10手

この参考1図の手順で分かるように、5段目への飛の手より後に玉の手(これは先手玉のはず)を2回指すのであれば、7手目と9手目が先手玉の手になるはずです。したがって、5段目への飛の手は5手目の先手着手が6手目の後手着手のどちらかになるでしょう。と言っても先手が5手目に5段目への飛の手を指せるのは、▲26歩、△24歩、▲25歩、△同歩、▲同飛 しかないので、本問の場合は後手が5段目への飛の手を6手目に指す必要があります。

Suiri1441bそこで次は参考2図では、4筋から飛が出ていく手筋を使ってみました。6手目の△45飛よりも後に玉の手を2回(▲68玉、▲79玉)差しているのですが、それらは9手目と11手目になってしまった為、総手数は手数オーバーの12手になってしまい失敗でした。

参考2図:▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲77角、△45飛、▲78銀、△34歩、▲68玉、△77角不成、▲79玉、△88角打 まで12手

となると、6手目に5段目への飛の着手ができる手筋は3筋から飛が出て行く鉄板手筋にになるでしょう。

初手から▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛。6手目は△35飛で決まっていますが、5手目は何を指せばよいでしょうか?7手目と9手目は玉の手を指すことになりますが、失敗した参考2図の詰み形が良さそうです。つまり、5手目は▲78銀で7手目▲68玉、9手目▲79玉です。5手目から▲78銀、△35飛、▲69玉、△77角不成、▲79玉、△88角打 の10手でピッタリ詰みました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん(作者)「玉位置を考えると易しいかと。」

■遊び手が無ければ、2回の玉で行ける地点は限られますね。

緑衾さん「解けてみたらこれしかないという筋なのですが,なぜか苦戦しました。」

■これしかないという筋の作品の場合、失敗例の解説を作るのに苦労します。

ほっとさん「5段飛車と生角2枚の最終図がユーモラス。」

■8手詰の手筋の生角2枚の形ですが、先に角を取ってあるので2手だけの光速の詰みになりました。

RINTAROさん「76歩32飛33角不成同飛(  )35飛( 玉)(  )( 玉)(  )迄10手が明かされているのに、めちゃめちゃ時間かかりました。」

■そこまで推理できているのに....。閃かない時もあるのですね。

ミニベロさん「懐かしい4-2 可愛い8手の応用ですね。でも、知らないとけっこう難問。」

■解答強豪の方々も苦戦されたようで、担当としては意外でした。

はなさかしろうさん「難しかった。締め切り前ヒントのおかげで解けました。」

■「打」を見た瞬間だったことでしょう。

べべ&ぺぺさん「77角生とはすごい手でした。」

■新たな手筋の発見は感激が大きくなります。(解けた時に力が抜けるときもありますが)

飯山修さん「6手目高飛車が可能な手順は2通り。最終ヒントから桂の方ではない事が判明.。ただ77角がなかなか思いつかず苦戦」

■6手目高飛車には△85同飛もありました。おかげで失敗例の解説ができて、ホッ。

諏訪冬葉さん「まさか高飛車が無駄手とは」

■33地点で先手角を取った後に角筋を空ける使命があり、飛の行先として5段目を選んだようです。


正解:12名

  NAOさん  緑衾さん  ほっとさん  RINTAROさん
  ミニベロさん  はなさかしろうさん  べべ&ぺぺさん  飯山修さん
  中村丈志さん  諏訪冬葉さん  原岡望さん  神在月生さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第145回出題(12月10日まで)

[2021年11月13日最終更新]

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第145回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2021年12月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第145回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第145回出題  担当 Pontamon

今回が2021年最後の出題となります。上級の手数は長いので初級と中級を9手詰で揃えました。
上級問題の投稿は11手目から始まる連続両王手の最長手順の35手詰でした。毎年、トリの問題は難し目ですが、手数が35手では皆さんの解図欲が失われる心配があったので19手作に手直ししていただきました。


■本出題


■中間ヒント (11月26日頃 作者)

■締め切り前ヒント (12月3日頃 Pontamon)


145-1 初級 NAO 作     高飛車くん(その7)    9手

「見たかい。俺の5段飛車」
「相変わらず高飛車だな。たったの9手で詰みか。君の5段目への飛の手に対し、相手は6筋への飛の手で応じていたね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 5段目への飛の手に対し6筋への飛の手で応じた

145-2 中級 ミニベロ 作    93問題          9手

93問題は、「〇手目は、〇〇」の書式の条件を3つ提示した9手詰問題です。
(条件)
  • 初手は、2手目と同筋同種駒
  • 3手目は、4手目と同筋同種駒
  • 5手目は駒を取る手で、6手目と同種駒

145-3 上級 はなさかしろう 作 攻方連続両王手詰 その1 19手

「隣の将棋が終わったみたいだけど、どんな将棋だったの?」
「19手で詰んだよ。11、13、15、17、19手目は互いに異なる局面での両王手だったな」
「へぇ、先手の5手連続両王手で詰みだったんだね。ほかに目を引く手はなかった?」
「そうだねぇ…2筋の手に対して2筋に成る手で応じたことがあったよ」
「なるほど。まぁ、手数は長いけれど、結局10手目までの準備が肝だね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 19手で詰んだ
  • 11、13、15、17、19手目は互いに異なる局面での両王手
  • 2筋の手に対して2筋に成る手で応じたことがあった

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

次回は2022年元旦に年賀詰の出題を予定。2022年、令和4年、トラ、虎、寅などに因んだ年賀詰作品を募集中です(12月15日まで)。奮っての投稿をよろしくお願いします。

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推理将棋第143回解答(3)

[2021年10月29日最終更新]
推理将棋第143回出題の143-3の解答、第143回出題の当選者(RINTAROさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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143-3 上級  ミニベロ 作  94問題        9手

94問題

(条件)

  • 初手は、2手目と同筋同種駒
  • 3手目は、4手目と同種駒
  • 5手目は、6手目と同筋同種駒
  • 9手目は、駒を取らない手

出題のことば(担当 Pontamon)

 どの筋なのか?どの駒種なのか?という具体的なヒントがありません。

作者ヒント

 7手詰+2手無駄手(ミニベロ)

締め切り前ヒント

 「7手目は、8手目と同段」。全着手のヒントが出ましたが、駒種や地点は分からず仕舞い。


推理将棋143-3 解答 担当 Pontamon

48銀、△42銀、▲76歩、△54歩、▲33角不成、△31角
▲42角不成、△52玉、▲53銀 まで9手

(条件)
・初手は、2手目と同筋同種駒(初手▲48銀、2手目△42銀)
・3手目は、4手目と同種駒(3手目▲76歩、4手目△54歩)
・5手目は、6手目と同筋同種駒(5手目▲33角不成、6手目△31角)
・9手目は、駒を取らない手(4手目△54歩、9手目▲53銀)

Suiri1433

駒種や着手地点といった具体的な情報が無い作品を悪魔系と言うそうです。4条件では7手目と8手目に関する情報はありませんが、他の着手については一応情報があります。と言っても具体的なものではなく、同種の駒だとか同じ筋だというものが多く、最終手だけは駒を取らない手とのことです。

Suiri1433a同筋同種駒の条件が2つと同種駒の条件が1つあります。将棋対局での初手は▲26歩か▲76歩になるのが普通ですが、2手目は初手と同じ筋の同じ駒種となると、▲26歩、△24歩とか▲76歩、△74歩の出だしでしょうか。まずは▲26歩、△24歩から始めてみます。詰み上がり予想としては▲23歩成が想定されます。2手目に△24歩を指しているので最終手の▲23歩成は駒を取る手にはならないので4つ目の条件も満たしそうです。

3手目から、▲48玉、△42玉、▲38玉、△32玉で後手玉を移動して詰まされる地点へ配置します。条件が付いていない7手目と8手目は別の筋で異なる駒種の手になる▲25歩、△42飛です。9手目に▲23歩成としたいところですが先手の2筋の歩はまだ25地点なので▲23歩成は11手目になってしまい、失敗でした。

参考1図:▲26歩、△24歩、▲48玉、△42玉、▲38玉、△32玉、▲25歩、△42飛、▲24歩、△12香、▲23歩成 まで11手

Suiri1433b参考1図の手順は失敗しましたので、今度は▲76歩、△74歩での開始です。この序で始まる手順で多いのは3手目に▲55角として、次に▲82角不成で後手飛を取るような手順にですが、条件は3手目と4手目は同種の駒でなければいけないので4手目に後手の角を動かすことができません。となると、飛を振って、はてるま手筋で詰める手順が思い浮かびます。参考2図はこの方針で指し進めて9手目の▲71飛成で詰めたものです。3手目は▲78飛で4手目は同種駒の後手飛の着手で玉の退路を塞ぐ△42飛です。5手目と6手目は初手と2手目の条件と同じで同種駒の同筋着手なので、初手と2手目に突いた歩をそれぞれ突く▲75歩、△同歩です。しかし、9手目で後手玉を詰ました手は後手の銀を取っているので条件をクリアできず失敗です。

参考2図:▲76歩、△74歩、▲78飛、△42飛、▲75歩、△同歩、▲同飛、△52金右、▲71飛成 まで9手

参考1図の手順も参考2図の手順も飛が関係する着手になってしまいましたが、9手詰手順で多いのは、やはり攻めの主役である角を使う手順になります。しかし、初手から▲76歩、△34歩は条件に合わず角が出ていく準備をすることができません。そこで一捻り、2手目に△34歩を指せるように初手を条件に合うように▲36歩と指して、3手目と4手目は同種だけど同じ筋である必要がないので3手目に▲76歩として4手目は△54歩。5手目と6手目は同種同筋なので▲58玉、△52玉として、指定のない7手目と8手目は▲33角不成に△42銀にして、▲同角で入手した銀を▲53銀と打って詰ます形を目指すと手数オーバーの11手になり失敗です。この形は7手詰の詰み上がりですし一番多い詰み上がりなので有力だと思ったのですが...。詰み上がりの形から手順を見直してみると、初手と2手目の▲36歩、△34歩が全くの無駄になっていることに気付きました。どうせ▲33角不成の手を指すのであれば、△34歩を指しておくのは意味がありません。かと言って、初手から▲76歩、△74歩、▲33角不成とすると4手目は角の手を指さなければいけないのに後手角は動くことができません。後手角が動くには11の香か13の歩か31の銀が先に動いておく必要があります。先の手順では△42銀を8手目に指していましたが、△31角を指せるように先に△42銀を指せれば問題が解決しそうです。

△53銀までの7手詰の形にするために必要な手と順番を考えなおしてみると、▲33角不成に△31角は同種同筋の着手になるので5手目と6手目のはず。それよりも早い段階で△42銀を指す必要がありますが、条件は同種同筋か同種の着手です。また、先手角が出て行くためには▲76歩が必要ですし、最終手を打てるように△54歩の着手も必要です。先後の歩の着手は同種ですが同筋にはならないので3手目と4手目の条件で実現することになり、残っている条件と手順は初手と2手目は同種同筋の着手なので、▲48銀、△42銀に決まります。

初手から並べ直してみると、▲48銀、△42銀、▲76歩、△54歩、▲33角不成、△31角、▲42角不成、△52玉、▲53銀までの9手で詰みになりました。初手から無駄手を指すことになっているので、通常、歩突きから開始するという固定概念が邪魔をすると解くのは一筋縄では行かなかったことでしょう。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「7手ベースなので、「31角」が見えれば一番易しいはず。短編に若干の難解さを求めて、あえて「悪魔の条件」に。」

■▲22角不成で後手角を取ってしまうと同種駒での着手ができないし、▲33角不成の次の手で後手角を動かせないように思えるので△31角の発見が鍵になりますね。

斧間徳子さん「角が使いにくいので苦労しましたが、31角を発見したらすぐに解決。」

■作者コメントそのもので、31角の発見で解図できたようです。

NAOさん(+番外)「6手目迄の条件で角を封じられそうだったが、初手銀の協力手があった。なるほど。」

■角を使えそうにないので飛の活用をすると逆に失敗します。

ほっとさん「風変わりな条件。これで限定できているとすれば凄い。」

■この風変わりな条件が悪魔系条件!

RINTAROさん「仮に5手目が角成だと31角は同種駒にはならないのでしょうか?」

■5手目が▲33角成であっても「5手目は、6手目と同筋同種駒」の条件はクリアです。しかし、角成してしまうと他の条件を満たす解がありません。

はなさかしろうさん(+番外)「ヒントを見て、一旦あきらめた角に再チャレンジ。42銀は7手の基本にしてこの条件にぴったりでした。最終条件は本譜の限定に絡まないと思ったのですが、▲7六歩△7四歩▲7八飛△4二飛▲7五歩△同歩▲同飛△5二金右▲7一飛成までがありますね。他に候補がなければ、3条件の2解にもなるかも。」

■最終手時要件がなければ、3条件2解のようですね。

緑衾さん「角は使えないなと思ったのですが無駄手を指したら使えました。手順を限定させる理屈がきれいですね。」

■後手の角を動かせるようにするために先に△42銀を指して場所を空ける。そのための初手の無駄手▲48銀でした。

飯山修さん「難しい問題が作者ヒントが出たとたんに初心向け作品になった」

■7手詰手順が原型なら、検討する形がぐっと少なくなりますから。

ジェシーさん「初手が無駄手という盲点と、3三角に3一角が可能であることの美しさ。」

■いきなり初手から無駄手だとは考えにくいですね。

諏訪冬葉さん「5手目までに先手角を動かしたいからそこで後手角も動かす。まさかこんなところに動けるとは。」

■△31角は無駄手になりますが、同種同筋の条件で▲33角不成、△同角は即座に捨てる手順なので角の手を除外するとこの無駄手が見えなくなります。

占魚亭さん「金か銀を取って打つのは条件から分かるものの、手順の構築に難儀しました。」

■まさかの初手からの無駄手!!

原岡望さん「頼みのヒント力にならず。眠れないまままだ暗い4時過ぎ、後手角の動きを考えようやく解決」

■「全着手のヒントが出ましたが、駒種や地点は分からず仕舞い。」の通り、期待外れで申し訳ありません。

べべ&ぺぺさん「71飛成までの手順が先に見えました。作意は、42銀の発見が鍵でした。」

■△31角ができるようにする△42銀を2手目に早々と用意するのが鍵。

山下誠さん「この条件下では、とにかく知っている筋を試してみる以外にありません。」

■悪魔の条件が炸裂!

【番外】

142-3の結果稿で作者のミニベロさんの作者短評にあった「おまけバージョン」の解答を番外として2名からいただきました。
作意順は下記になります。

作意順
▲86歩、△92飛、▲68玉、△82飛、▲85歩、△92飛、
▲78玉、△82飛、▲84歩、△92飛、▲87玉、△82飛、
▲83歩成、△92飛、▲96玉、△82飛、▲93と、△同香 まで18手

条件
・18手詰
・後手は、自陣内の二つの筋を交互に着手
・先手は、一手おきに玉の手」
・後手の使用駒は2枚


正解:15名

  斧間徳子さん  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん
  RINTAROさん  はなさかしろうさん  緑衾さん  飯山修さん
  ジェシーさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  原岡望さん
  べべ&ぺぺさん  山下誠さん  テイエムガンバさん


総評

斧間徳子さん「短編特集ですが、9手詰にしては難し目の問題が多い印象でした。」

NAOさん「先月とは大違いで今月は9手の3題。メリハリがあっていいと思います。
易問特集と思ったらそうではなかった。」

ミニベロさん「場所も駒種も明かさない条件を「悪魔の条件」と呼んでいます。
9手詰は、ほとんどの順が知られていて、初級にしか使えない状況ですが、94問題にこれを使うと、9手がそこそこ難問になります。」

■昔、94問題は9月出題が恒例でしたが、今後は9月出題にこだわらずに出題しようと思います。(会話は「隣の将棋はどうだった?」「こんな感じだったよ(条件参照)」とでもしようかな)
タイトルは出題回を入れて「94問題143-3」などで区別できるようにする。

ほっとさん「9手でも目新しい条件はまだまだ眠っているもの。」

RINTAROさん「解きにくい問題が多い印象でした。」

緑衾さん「私には3が簡単で1が難しかったです。初級と上級は逆だとよかったかなと思います。」

飯山修さん「9手詰も条件を変える事で何度も使えるので主流の座をキープ。これくらいの難度が丁度いいです。」

諏訪冬葉さん「最終ヒントでやっと解けた・・・
2問目の条件が「成駒の手」じゃなくて「不成の手」だったら今月は不成祭りでしょうか?」

占魚亭さん「すんなりとはいきませんでしたが、今回は全問解答。楽しませていただきました。」

原岡望さん「久々の8日解答ほっとしています」

べべ&ぺぺさん「解けると嬉しいので毎月、頑張っています。今回も全問は解けませんでした。」


推理将棋第143回出題全解答者: 16名

  斧間徳子さん  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん
  RINTAROさん  はなさかしろうさん  緑衾さん  飯山修さん
  ジェシーさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  原岡望さん
  中村丈志さん  べべ&ぺぺさん  山下誠さん  テイエムガンバさん

当選: RINTAROさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第143回解答(2)

[2021年10月25日最終更新]
推理将棋第143回出題の143-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第143回出題  推理将棋第143回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


143-2 中級  Pontamon 作  角取りを仕掛ける駒   9手

「9手で詰めたらしいね」
「初めて角取りを掛ける着手をした駒の隣への成駒着手で詰んだんだ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手で詰み
  • 初めて角取りを掛ける着手をした駒の隣への成駒着手で詰み

出題のことば(担当 Pontamon)

 角取りを掛ける最速は2手目の△34歩。24や44への成駒着手で詰むのか?

作者ヒント

 2手目は角取りを掛ける着手ではありません(Pontamon)

締め切り前ヒント

 角取りを掛ける手は4手目の△54歩です。つまり、初手▲76歩、3手目▲55角です。

余詰修正

会話
修正前
「玉じゃない駒で角取りを掛けられたけど、その駒の隣への成駒着手で詰めたよ」
修正後
「初めて角取りを掛ける着手をした駒の隣への成駒着手で詰んだんだ」

条件
修正前
・後手は玉以外の駒で角取りを掛け、最終手はその駒の隣への成駒着手
修正後
・初めて角取りを掛ける着手をした駒の隣への成駒着手で詰み


推理将棋143-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△74歩、▲55角、△54歩、▲82角成、△42玉、
▲92飛、△51金右、▲64馬 まで9手

(条件)
・9手で詰み
・初めて角取りを掛ける着手をした駒の隣への成駒着手で詰み(4手目△54歩、9手目▲64馬)



Suiri1432

条件を整理します。最終手は成駒ですが、可能性がある駒種は何でしょう。3手目に取れるのは歩以外なら角、5手目に取れるのは香、桂、銀、金、飛ですが、最終手が成駒なので5手目に取った駒を7手目に打っていては9手目には成ることができても成駒の着手はできません。つまり、最終手の成駒は馬になり、自陣から後手陣へ移動して角が成った馬、または、3手目に取った角を5手目に打って、7手目に成った馬のはずです。

次は角取りを掛ける手を考えてみます。角取りになる最速の手は初手▲76歩の時の2手目△34歩です。34の歩が角取りになっているのではなく、△34歩の手によって88の先手角に後手の22の角の利きが届くので角取りになっています。条件は、角取りを掛ける手のことを言っているので△34歩が角取りを掛けた手の駒になります。最速の角取りを掛ける着手は後手の△34なのが分かりました。

1段目で角成をしないで、61の銀を取ってから▲62角不成とする手順、▲76歩、△44歩、▲同角、△54歩、▲71角不成、△42飛、▲62角不成、△52玉、▲53銀では、これも△45飛ができていませんが、たとえ△45飛ができていたとしても43地点が空いているので詰みにはなりません。

Suiri1432aそれでは先手が角取りを掛ける最速の手は何になるでしょう。もちろん初手で角取りを掛ける手を指すことはできないので3手目になります。初手が▲76歩以外の時に2手目が△34歩であれば3手目の▲76歩が角取りを掛ける手になります。この場合は最終手は76の歩の隣(76の歩がそのまま動いていない場合)の66か86への成駒着手で詰める必要があり、どうにもそれは無理なようです。しかし、3手目に角取りを掛けることができる駒は76の歩だけではありません。2手目が△34歩でなければ、初手の▲76歩の次に3手目に▲33角不成や▲33角成を指せば、後手の22の角への取りが掛かるので、33に居る角か馬の隣への着手で詰めば良いことになります。先の3手目の▲76歩の時に注釈をつけた通り、条件は角取りを掛けた駒の隣への最終手ですので、33で角取りを掛けた角もしくは馬がその後の着手で移動した場合は最終手の局面でその駒の隣の地点への最終手であれば良いのです。「角取りを掛けた手の隣のマスへの最終手」ではなく、「角取りを掛けた手の駒の隣」なのです。

参考1図は、3手目に▲33角成で角取りを掛けた時の駒である馬が41へ移動して、9手目の最終手は51への着手で詰めたものですが、あいにく最終手は成駒ではなく、持ち駒の金を打つ手なので失敗になります。

仮に最終手の成駒条件が無かったとしても、3手目に「角取りを掛けた手の駒」が角なのか馬なのかの解釈に疑問が残るでしょう。推理将棋での着手した駒の駒種については棋譜に記載されるように、着手時の駒種で判断され、着手後の成駒を指定する場合にはそれが分かるような表現にしなければいけません。

参考1図:▲76歩、△62金、▲33角成、△42金、▲同馬、△61玉、▲41馬、△72飛、▲51金 まで9手

Suiri1432b先手が最初に角取りを掛けた3手目の▲33角成での詰みは無いようなので、次は先後で最速の角取りを掛ける手である2手目の△34歩を考えてみます。手数が短いので角取りを掛ける手の駒である34の歩はその後動くことはなく34地点に居るままでしょう。注意しなければいけないのは、34の後手の歩を取ってしまうとたとえ最終手が24や44への成駒着手(これは馬だと判明してますので以後馬と表記します)で詰めたとしても条件をクリアできません。それも念頭に入れて指してみたのが参考2図になります。

2枚角の手筋で後手玉を詰めようとしたのですが、△51金の手が間に合っていないので後手玉は51へ逃れることができるので詰んでいません。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲22角成、△62玉、▲32角、△54歩、▲43角成、△72金、▲44馬右 まで9手

総手数が9手と短いため、角取りを掛ける手は早いことに越したことはないと考えていましたが、2手目でも3手目でも失敗なので、次は4手目での角取りを掛ける手を考えるしかありません。

対局開始後の初の角取りになる必要がありますが2手目に失敗した△34歩を4手目に指す手順を除外すると
A.▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛
B.▲76歩、△64歩、▲66角、△65歩
C.▲76歩、△何か、▲55角、△54歩
の3通りでしょうか。

Aの場合、先手残り3手で角を成って、筋違いへ移動して、▲32馬か▲52馬とするしかないので、△同飛で取られてお終いです。
Bの場合、▲33角成や▲93角成をしてから▲55馬や▲75馬を最終手にすることはできますが、入手した歩を使うことすらできないので詰まないでしょう。
Cの場合もBと同様で、▲33角成や▲73角成で歩を取ったとしても▲44馬や▲64馬を最終手に指しても詰みが無さそうです。

しかし、Cの場合には決まっていない2手目の着手があります。詰みになるための協力手を後手が2手目に指すことができればこれが唯一の解決策かもしれません。先手へ歩以外の駒を提供できれば、先手はその駒を打って最終手の馬を支える手に使えるかもしれません。

Cの場合の2手目ですが、先手が後手角を取れるように△34歩を2手目に指しているとすればその手が最初の角取りを掛ける手になってしまうので、歩以外の駒を先手が取れるようにする2手目の協力手は△74歩以外は無いでしょう。つまり、初手から▲76歩、△74歩、▲55角、△54歩、▲72角成で飛を取る際に駒成して、9手目に▲64馬を指せるようにします。先手の残りの手は7手目だけで持ち駒は飛です。▲64馬の馬で王手を掛けているはずですが、△同歩とされては詰みません。持ち駒の飛で△64同歩ができないように63に居る歩を飛でピンすることもできません。64の馬を飛で支えても△64同歩を指されては無意味です。

最終手の▲64馬で王手しているとすれば玉は42に居るはずですが、△同歩で取られる64の馬で王手をしていなくて、実は最終手は空き王手かもしれません。5手目に飛を取った局面では82に馬が居て、最終手が▲64馬の空き王手だとすると、取った飛を7手目に▲92飛へ打っているはずです。となると玉は2段目の何処かにいるはずです。しかし、1段目の金銀は健在なままですので、最終手が空き王手で92の飛で王手が掛かったとしても1段目の金銀で移動合いが可能です。空き王手では合い駒が可能なので、残るは両王手です。両王手の場合、両方の王手している駒に同時に合い駒をすることができないので、両王手をかわす方法は玉が逃げる手だけです。▲64馬が両王手であるなら、後手玉は42に居て、64の馬と92の飛の両方で王手が掛かっているので逃げ場所としては元居た51地点へ戻る手しかありません。その唯一の逃げ場所を自分で塞いでいれば両王手での詰みになります。すなわち、退路を自身で塞ぐ△51金右の手が指されているはずです。以上を踏まえると、6手目からは△42玉、▲92飛、△51金右、▲64馬 の両王手で詰みになります。

この9手詰の両王手の作品はミニベロさんの「4-3 恐怖の9手」で出題されている他、第48回の練習問題や「覚えておきたい推理将棋の基礎知識の講座」の「6 開き王手・両王手」での解説があります。

余詰み手順について

修正前条件は「後手が玉以外の駒で角取りを掛けた駒の隣への成駒着手が最終手」ですので、角取りを掛ける手は後手であればいつ掛けたものでも良い条件になります。

はなさかしろうさんから指摘があった手順は、
▲76歩、△62玉、▲33角不成、△42金、▲同角成、△72金、▲41金、△14歩、▲51馬 まで9手
です。この手順では△42金で角取りを掛けた金を取ってしまうので、参考2図での銀同様に角取りを掛けた駒(後手の駒)が盤上から無くなっていますが、物理的に同じ駒である先手の持ち駒となった金を打って、その金の隣への馬着手で詰める手順になっています。取った駒を使っていますが、物理的には同じ駒なので角取りを掛けた駒とも言えそうですので、条件設定(注釈等)の不備は否めません。

NAOさんからの余詰指摘手順は、
▲76歩、△34歩、▲22角成、△42金、▲33角、△32銀、▲31馬、△62銀、▲42馬 まで9手
です。後手が角取りを掛けた駒は△32銀で、その銀は盤上に残ったままで、最終手が▲42馬ですので、見事な手順の余詰でした。
粗検、申し訳ありませんでした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

斧間徳子さん「既出のおもちゃ箱#4-3に比べ条件付けが抽象的なので、この詰型を知らない人には難問となりそう。」

■余詰修正後は簡単になってしまいました。(のはず)

NAOさん(双方解)「手数制限から成駒は馬しかないはずだが、角取りを掛けた駒の隣の馬がなかなかイメージできない。24も44もダメなら64か。納得の両王手。」

■角頭着手での角取り着手が後手陣で発生するのは6手目。7手目の角移動で馬になって角取りを掛けた駒の隣へ戻ってくるとしても、その馬を支える駒が無さそうなので余詰は無いと思っていたのですが、角取りを掛けられた角は不動で3手目に22で成った馬を活用する余詰手順には気が付きませんでした。

ミニベロさん「この順が、こんな1条件で表現できるとは驚きです。最短両王手のこの順を最初に発表した私が保証します。おそらくベスト条件でしょう。推理将棋は「条件が違えば別物」とは、まさにこれです。
解くのに1週間も掛かってしまった。情けない。」

■1条件を意識したものではなくて、状況説明するためには文を分けるよりも1文にした方が誤解が少ないと思ったのですが....。文が分かりにくかったようです。

ほっとさん「条件がわかりにくい。まあこれで合っているはず。」

■分かりにくいのは「角取りを掛けた手の駒」と「角取りをしている駒」の違い辺りでしょうね。

RINTAROさん「1条件に詰め込みすぎで、条件が分かりにくいです。」

■「角取りを掛けた歩の隣への成駒着手」の条件なら分かり易いけど、解図も容易い。

はなさかしろうさん「4-3キタ~! しかし…この順は知らないと出てこないんじゃないでしょうか?!」

■▲55角に△54歩なのが直前ヒントでわかって残り5手。知っていればそのヒントで初級以下になるはずだけど知らないと残り5手は出て来ないですかね。

緑衾さん「54歩を突いた5手目82角成の局面で後手の歩の順番を限定させるための条件なのかもと考えたら解けました。」

■手順がいろいろある9手両王手の形ですが、条件違いの別作品を作ってみようとしたのが作図の切っ掛けでした。手順前後や非限定を回避できる条件になったのですが、余詰検討が不十分でした。

飯山修さん「2段目でしか考えられずヒント待ち。直前ヒント大サービスですね。」

■9手両王手の形を知っている人にとっては大サービスの直前ヒントになりました。具体的に△54歩とは言わずに「4手目が角取りを掛ける手」くらいで良かったのかも。

ジェシーさん「5四歩とは想像もしませんでした。しかも無駄手ではないのが素晴らしい。」

■条件修正後の「角取りを掛ける初めての手の駒」だと、2手目の△34歩、3手目の▲33角不成

諏訪冬葉さん「角取が54歩だからその隣に歩を突くか・・・そういえばここで両王手をかける筋があった。」

■両王手が閃けば簡単な問題でした。

占魚亭さん「馬の単騎詰は無理っぽいので両王手に山を張りました。」

■勘が冴えてましたね。

原岡望さん「両王手に気づかず。ヒント頼み。」

■最終手が成駒でなくてよいのであれば参考1図のような詰み手順があるのですが...。

べべ&ぺぺさん「ヒントを見てもわかりません。5手目に飛を取って、7手目に打って、でしょうか?」

■はい、7手目に飛を打って、9手目の空き王手(9手詰唯一の空き王手は両王手)でした。

山下誠さん「これも忘れた頃に再三出現する筋ですね。」

■解説等で話は何度か出て来ていると思いますが、問題として出題されるのは48回での練習問題に続く2回目だと思います。


正解:14名

  斧間徳子さん  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん
  RINTAROさん  はなさかしろうさん  緑衾さん  飯山修さん
  ジェシーさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  原岡望さん
  山下誠さん  テイエムガンバさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第143回解答(1)

[2021年10月23日最終更新]
推理将棋第143回出題の143-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第143回出題  推理将棋第143回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第143回解説  担当 Pontamon

担当3年目に入ってから2ヵ月連続で余詰を出してしまい、大変申し訳ないと思っています。
粗検、申し訳ありませんでした。
第143回の9手特集には16名からの解答をいただきました。解答、ありがとうございます。


143-1 初級  NAO 作   高飛車くん(その5)  9手

「9手で詰んだんだって」
「ああ、1段目の角の手より後に5段目への飛車の手を指したぜ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 1段目の角の手より後に5段目への飛の手を指した

出題のことば(担当 Pontamon)

 高飛車くんシリーズの第5回は、どちらがどの筋の5段目への飛の着手?

作者ヒント

 高飛車くんの負け(NAO)

締め切り前ヒント

 1段目の角の手は、31地点への先手の角の手で、その次の手が後手飛の5段目への着手です。


推理将棋143-1 解答

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△41玉、
31角不成、△35飛、▲42金 まで9手

(条件)
・9手で詰んだ
・1段目の角の手より後に5段目への飛の手を指した(7手目▲31角不成、8手目△35飛)

Suiri1431

Suiri1431a1段目への角の手の条件を手掛かりにして解くしかなさそうです。1段目への角の手は先手でしょうから、その後の5段目への飛着手は後手の手でしょう。先手の1段目への角の手を指すまでの間に後手飛が5段目へ進出できるように協力する必要があります。後手飛が早急に中段へ進出できるのは、3筋か4筋になります。

参考1図は、後手の飛が45へ出られるように2手目の△44歩を先手角で取り、△42飛から△45飛ができるように協力する方針で指してみたものです。詰むためには後手の協力手の△62金が必要なので、5段目への飛の手の△45飛を指せていません。

1段目で角成をしないで、61の銀を取ってから▲62角不成とする手順、▲76歩、△44歩、▲同角、△54歩、▲71角不成、△42飛、▲62角不成、△52玉、▲53銀では、これも△45飛ができていませんが、たとえ△45飛ができていたとしても43地点が空いているので詰みにはなりません。

参考1図:▲76歩、△44歩、▲同角、△54歩、▲71角成、△42飛、▲53銀、△62金、▲同馬 まで9手

Suiri1431b4筋から飛が出ていく手順で失敗したので、次は3筋から飛が出ていく手順を考えてみます。

参考2図では1段目の角の手の後に△35飛が指されていて、見事に詰んでいるのですが手数が11手掛かってしまいました。折角金を持っているのですが、頭金になる42地点には銀が居るために金打ちは控えて打つことになるので手数オーバーしました。

と言っても、3筋から飛を出すには3手目までは必然なので、この3手目の王手に対処する△42銀は仕方ありません。

参考2図:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42銀、▲22角不成、△31金、▲同角不成、△35飛、▲33金、△41玉、▲42金 まで11手

参考2図の3手目の王手に対する4手目の応手ですが、△42銀の代わりに△42金にしても、▲22角不成、▲31角不成の後に▲33銀と控えて打ってからの▲42銀成ですし、33へ打つのが角の場合も11手目が▲42角上成になってしまいます。

△41玉の代わりに玉の退路を塞ぐ△62銀の場合も同様の手順で▲42金などで詰みますが、直接▲42金と打てないために手数オーバーしてしまいます。

それならば42の駒を先手が取ってしまうのはどうでしょう。先手の1段目の角の手や後手の5段目への飛の手を指すという課題があるので、先手が王手を掛けてしまうと応手をしなければいけないので、王手を掛けない方が良いような感覚になりますが、参考2図での玉位置は41なので後手の手数が増える心配は無さそうです。先手は最終手で直接▲42金を打てれば手数短縮になりますが、後手の手数短縮はどこで可能でしょうか?42地点へ直接駒打ちができるとしても銀では銀の腹が空いているので最終手は頭金になります。後手は先手へ金を差し出す必要があるので、4手目の合い駒を△42金として、▲同角不成の王手に△41玉で応じれば良さそうです。初手から▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△41玉です。後手は△35飛を指せる状態になっているので、7手目は1段目への角着手になりますが、▲51角不成では31の銀が残るので最終手▲42金では詰みません。したがって7手目からは▲31角不成、△35飛、▲42金までの詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん(作者)「頻出の手順。高飛車くんシリーズでは最易問かも。」

■解答者との相性があったのか、決して易問ではなかったようです。

斧間徳子さん「簡素な1条件だけで限定できているのが秀逸。」

■1条件作は覚えやすいので睡眠導入剤代わりにも最適。

ミニベロさん「なんでもない手順に高飛車を加えるだけで作品になってしまう。今シリーズすべてそうだが、9手はまだまだ見直しが必要。」

■無駄手の時もあれば必要手の場合もあり山勘は難しい。

ほっとさん「負けたんかいっ!」

■これで高飛車くんの負けが1つ先行しました。さて、自作は高飛車くんの勝ちか負けか。

RINTAROさん「手順を忘れていて、改めて解きなおしたら、かなりの時間がかかりました。」

■一度解いたのに、解答送付の時に忘れてしまっていて解き直したのでしょうか。

はなさかしろうさん「3筋は本命なのにこの形に思い至らずヒント待ち。41玉は盲点になりやすいのかな…。」

■飛を振る必要もあり、同じ42地点の最終手でも居玉の方がいろいろ細工しやすい感じがします。

緑衾さん「両方とも先後どちらもあり得たので解きづらかったです。角は金を取りながら一段目に行き、飛車は3筋から脱出すればいいんですね。」

■9手だと、1段目角と5段目飛の両方をひとりで指すのは難しいけど、どちらがどっちの手を指すのかを絞るのが一手間。

飯山修さん「攻守の要がハーフラインまで出てしまうとこうなる」

■オフサイドトラップの失敗みたいな感じですかね。

ジェシーさん「特に短手数の場合は、詰みに不要な駒を取るのは盲点になりがちですね(なぜか、後手銀は動かなければならないと思い込んでいました)。」

■7手詰の時は後手の銀が動いて△42銀や△62銀の協力をしますね。

諏訪冬葉さん「「高飛車くんの負け」のヒントを見て真っ先に△32飛▲33角不成の組み合わせが思い浮かびました。」

■作者ヒントで後手の高飛車が判明すれば、飛が中段へ出る手筋が2択に絞られます。

占魚亭さん「取った銀を打って詰ますと思っていました。」

■銀も取りますが、トドメは取った金でした。

原岡望さん「高飛車実現負けて悔いなし」

■ギリギリ8手目に指せました。

中村丈志さん「効率よく5段目の飛が実現できていますね。」

■2段目に飛が居座っていると詰みにならないので5段目へ飛び出す協力手。

べべ&ぺぺさん「最初は2筋の攻めと思いましたが条件に合わず、悩んだ末に解けました。金銀を取るのが盲点でした。」

■▲26歩、△12香、▲25歩、△11角、▲24歩、△42玉、▲25飛、△32玉、▲23歩成までの9手だと△42飛が間に合いませんね。

山下誠さん「4手目は5二玉などを考え始めて時間を費やしました」

■▲76歩、△32飛、▲33角不成、△52玉、▲42角成、△54歩、▲31角成、△35飛、▲53銀までの9手だと△51金左を指せていないので詰んでいない紛れ筋ですね。


正解:16名

  斧間徳子さん  NAOさん  ミニベロさん  ほっとさん
  RINTAROさん  はなさかしろうさん  緑衾さん  飯山修さん
  ジェシーさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  原岡望さん
  中村丈志さん  べべ&ぺぺさん  山下誠さん  テイエムガンバさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第144回出題(11月10日まで)

[2021年11月27日最終更新] 144-3解答、第144回出題当選者

144-3余詰修正 (10月15日 Pontamon)

NAOさんから144-3の余詰指摘がありました。粗検、大変申し訳ありませんでした。
会話と条件を下記のように修正させていただきます。
なお、元条件を満たす手順は正解とさせていただきます。

会話「こんなところです」を「侵入経路ですが、3階の廊下は通っていないようです」に変更
条件に「3筋の着手なし」を追加


将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第144回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2021年11月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第144回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第144回出題  担当 Pontamon

先月が9手特集でしたので、第144回の3題は全て2桁手数をご用意しました。

【今後の予定】

本年の出題も昨年同様に11月出題が最後で12月はお休みにします。
2022年の出題は2022年元旦の年賀詰の出題を予定しています。
つきましては、2022年、令和4年、トラ、虎、寅などに因んだ年賀詰作品を募集いたします。(こじつけ可)
投稿締め切りは12月15日といたします。奮っての投稿をよろしくお願いします。


■本出題


■中間ヒント (10月27日 作者)

144-1初級:最終手は打つ手(NAO)
144-2中級:最終手は小駒が成る手ではありません(Pontamon)
144-3上級:「右」は、「左」じゃ詰まないので、左右を指定しているわけではないのです(ミニベロ)

■締め切り前ヒント (11月3日 Pontamon)

144-1初級:高飛車くんの勝ちで、最終手の棋譜には「打」が付きます。
144-2中級:最終手の駒成は惑わしで、不成でも41の玉が詰みます。
144-3上級:「金右」はもちろん49に居た金が動く手。「同歩」は2筋。


144-1 初級  NAO 作  高飛車くん(その6)     10手

「きょうも5段飛車を指してやったぜ」
「いつもの高飛車戦法だね。成る手はなくてたったの10手で詰みか。5段目への飛の手より後に玉の手が2回あったね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 5段目への飛の手より後に玉の手が2回あった
  • 成る手はなかった

144-2 中級  Pontamon 作 玉から3筋離れる       11手

「あっちの将棋は11手で詰んだって?」
「10手目の玉の手から3つ隣の筋への駒成で詰んだよ」
「自分の手番で、連続で金駒の手を指したらしいね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)
  • 11手で詰み
  • 10手目の玉の手から3つ隣の筋へ駒成した
  • 自分の手番で、連続で金駒の手を指した

144-3 上級  ミニベロ 作 三捨利警部の推理 乏しい証拠 12手

「警部、12手詰の事件が発生しました」
「役に立つ証拠が少ないね」
「5手目は同歩、9手目は金右。そして、不成は最終手だけで、成る手なし。こんなところです侵入経路ですが、3階の廊下は通っていないようです
「危ない証拠は残さない。犯人は相当悪知恵が働く奴だな」

難事件のようです。一緒に手順を推理してください。

犯人より
「悪知恵が働く奴」じゃなくて「知能犯」と言ってもらいたいね。

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 12手詰
  • 5手目は「同歩」
  • 9手目は「金右」
  • 不成は最終手だけで、成る手なし
  • 3筋の着手なし

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第142回解答(3)

[2021年9月29日最終更新]
推理将棋第142回出題の142-3の解答、第142回出題の当選者(斧間徳子さん)を発表します。
推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第142回出題  推理将棋第142回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


142-3 上級 ミニベロ 作    墨守3         18手

「隣の将棋見たかい。後手は自陣から一歩も出ない墨守戦法使ってたね」
「ああ見たよ。しかも新型の、2枚の駒と二つの筋しか使わないやつだよ」
「先手も、一手おきに玉の手を指す工夫を見せて抵抗してたけどね」
「ああ、玉が5段目まで行ったところで18手で詰まされちゃったね」
「5筋の手は一度だけだったね。これが敗着かな?」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 18手詰
  • 後手は、2枚の駒で自陣内の二つの筋だけを着手
  • 先手は、一手おきに玉の手を指し、5段目で詰み
  • 5筋の手は一度だけ

出題のことば(担当 Pontamon)

 今回の墨守は2つの駒で2つの筋のみです。同じ段の玉着手があるのかどうか。

作者ヒント

 飛車筋は渡れない(ミニベロ)

締め切り前ヒント

 4回の着手で端の5段目へ行った玉を飛と香の利きで詰めます。

余詰修正

会話「ああ、玉が5段目まで行ったところで18手で詰まされちゃったね」⇒「ああ、結局玉は18手目に、6段目で詰まされちゃったね」

条件
「5段目で詰み」⇒「6段目で詰み」

余詰再修正(作意順が変わるのを回避)

元の会話、条件からの再修正
会話「5筋の手は先手だけだったね。これが敗着かな?」⇒「5筋の手は一度だけだったね。これが敗着かな?」

条件「5筋の手は先手だけ」⇒「5筋の手は一度だけ」


推理将棋142-3 解答

▲76歩、△62金、▲68玉、△61金、▲55角、△62金
77玉、△61金、▲73角成、△62金、▲86玉、△92香
▲83馬、△61金、▲95玉、△62金、▲93馬、△同香 まで18手

(条件)
・18手詰
・後手は、2枚の駒で自陣内の二つの筋だけを着手(6筋の△62金、△61金の往復着手と9筋の△92香、△93同香)
・先手は、一手おきに玉の手を指し、5段目で詰み(3手目▲68玉、7手目▲77玉、11手目▲86玉、15手目▲95玉)
・5筋の手は一度だけ(5手目▲55角)

Suiri1423

Suiri1423a5段目の玉を詰めるには片側が壁になっている端玉の形が退路が少なくて都合が良いはずです。そして、端の6段目が玉の退路となないようにする最終手は香のはずで、端から2筋目は中段の3地点をカバーできる飛のはずです。後手の手で先手陣の手が許されるのであれば、7段目に大駒の成駒が配置されれば6段目の退路をカバーできますが、本問では後手着手は後手陣だけなので、端の段目玉を香と飛のふた筋で詰める形のはずです。

参考1図は、先手の△15玉を1筋の香と2筋の飛で詰めたものですが、手数オーバーの20手なので失敗でした。

参考1図:▲36歩、△12香、▲48玉、△11角、▲76歩、△22飛、▲37玉、△24歩、▲55角、△23飛、▲26玉、△22飛、▲46角、△23飛、▲15玉、△22飛、▲24角、△23飛、▲13角不成、△同香 まで20手

参考1図の手順では、角が出て行くための▲76歩と玉が出て行くための▲36歩の2手が必要なために手数オーバーになったようです。それに後手は自陣内の手ではない△24歩を指してしまっています。

Suiri1423b角出と玉出を兼ねた▲76歩で95地点の玉が詰む手順なら手数を減らせそうです。また、後手が△84歩と指さずに済ますためには、▲66角から▲93角成後に▲83馬で歩を取れば良さそうです。参考2図はこの方針で指してみたもので、無事に18手で先手玉を95地点で詰ますことができました。しかし、条件で指定されている5筋の手が入っていないですし、先手玉の着手は1手おきですが5手目からの4回なのでこの場合は初手も玉着手でないといけないので失敗でした。

参考2図:▲76歩、△92飛、▲66角、△82飛、▲68玉、△92飛、▲93角成、△82飛、▲77玉、△92飛、▲83馬、△82飛、▲86玉、△92飛、▲93馬、△82飛、▲95玉、△93香 まで18手

後手には2つの筋で2つの駒の着手しか許されていなくて、詰み形は端からの2つの筋の香と飛の形のはずなので参考2図では飛を9筋の8筋を往復させて時間稼ぎをしていました。先手は馬を作って83の歩を払い、17手目は▲93馬として△同香での詰みのはずです。参考2図の詰み上がりを目指すしかないのですが、どこか改良できる手順があるのでしょうか。

先手の5筋の着手条件から想像できる手は▲55角です。その後の▲73角成で馬を作り、▲83馬から▲93馬と指せば良さそうなのですが、▲73角成が王手になってしまうので飛を△62飛と振ると後手の着手筋が3つになるのでいけません。参考1図の手順では飛を2筋に振る必要があったので、時間稼ぎは飛を2筋内で移動させる手順を採用しましたが、95の先手玉を詰める手順では初期配置の82の飛は動かす必要がないことに気付けば、▲73角成の王手の対応を別の手で済ますことができます。王手を掛けられている51の玉を△52玉、△51玉を往復させて時間稼ぎをすることができますが、条件により後手玉を5筋で動かすことができません。となると必然的に▲73角成の王手の合い駒は△62金です。△52銀の合い駒だと銀は△62銀と△71銀を繰り返すことになり、最終手の△93香と合わせると後手の着手筋が3つになるので62地点での合い駒は△62金になります。その後、この金は△61金、△62金の往復で時間稼ぎをします。

よって、初手から▲76歩、△62金、▲68玉、△61金、▲55角、△62金、▲77玉、△61金、▲73角成、△62金、▲86玉まで進めたところで問題発生です。73に馬が居るので12手目に△61金と指すことができません。13手目は▲83馬なので14手目は△61金を指して時間稼ぎを続けることができますが12手目は何ができるでしょうか?後手の着手筋は2つだけで、着手は2つの駒だけという条件なので、初形61の金を62との往復で時間稼ぎすることと最終手の△93香を予定していたのでそれ以外の筋や駒を指すわけにはいきません。解決策は何のことはなく△92香です。やることが決まっているとタイミングがずれると見えなくなってしまう固定概念に気をつけましょう。

12手から、△92香、▲83馬、△61金、▲95玉、△62金、▲93馬、△同香で詰みとなりました。

最後に、ほっとさんから指摘があった余詰手順の紹介と作者からのお詫びのコメントが寄せられていますので掲載します。

余詰手順
▲56歩、△32飛、▲68玉、△42銀、▲76歩、△31飛、
▲57玉、△32飛、▲33角成、△31飛、▲46玉、△32飛、
▲43馬、△33飛、▲55玉、△31銀、▲65馬、△43飛 まで18手

2つの筋で2つの駒という条件から、往復運動での時間稼ぎができる駒は、縦運動では玉と金、横運動では飛だと思い込んでいましたが、飛を縦と横に動かすというブレークスルーの発想が素晴らしいです。(担当)

作者(ミニベロ)よりのお詫び

先ず、余詰のお詫びです。
ほっとさんの御指摘の順は、全く見えませんでした。
出題されれば解けないレベルの巧妙な順でした。

次に、怪しい修正のお詫びです。
言い訳ですが、制作時において15手目(後述)は、
5段目でも6段目でも狙いには関係のない『どちらでもいい』手でした。
この『どちらでもいい』が私の頭の中で一人歩きして、
安易に修正してしまいましたが、勿論作意を変える順はいけません。
これにすら気がついていない低いレベルの話でした。
解答者の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。

そして「15手目」と「17手目」の間違いですが、
これは「悪手が悪手を呼ぶ」という言い訳にならないミスでした。
重ねてお詫び申し上げます。

担当からも粗検のお詫びを申し上げます。
それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「12手目の92香しか謎はないので、一番易しいと思う。この詰め上がり、前例がなければいいのだが。
難しかった人には、おまけバージョンをどうぞ。
・18手詰
・後手は、自陣内の二つの筋を交互に着手
・先手は、一手おきに玉の手」

■おまけバージョンも難しいはずだけど...。
第143回の9手特集が簡単過ぎた方はこの「おまけバージョン」の解答を143-番外で解答してください。(手数で言えば、9手作5題と同じ。昨年は9手作6題の出題で結果稿が大変だった)

斧間徳子さん「今月では一番易しかったが、解いて楽しい秀作と思う。」

■次回の墨守作品はどうなるでしょうか。墨守の残り作品の内の1作はミニベロさんの短評で「おまけバージョン」として出ています。

諏訪冬葉さん「最終ヒントだけで解きました。
「17手が変わる」の意味がわからない・・・」

■すみません、「17手が変わる」は「15手が変わる」の間違いでした

NAOさん(双方解)「長手数の割には取り組みやすい。金の手の合間に92香が限定で1回入るのが洒落た構成。」

■最終手の△93香までは金の上下運動だと思っていると、はたと悩む。暗算での解図では要注意ですね。

緑衾さん「141-3で考えた筋がほぼそのまま解答でした。結局余詰は分かりませんでした。修正後の条件「・5筋の手は一度だけ」は会話には「敗着」とあるので先手の手だと書いた方がいいかもしれません。」

■元の条件は「先手だけ」なので会話の「敗着」に不整合はありませんでしたが、条件を「一度」にしたら会話の「敗着」の記載は削っても良かったですね。(着手回数で条件をきつくした代わりに先後の可能性で緩くする)
141-3の緑衾さんの短評への担当コメントは本問があったのではぐらかしてました。

ほっとさん(双方解)「後手の飛を動かすことばかり考えていた。まさか金・香だけで間に合っているとは。」

■後手の飛の動かし方に参りました。

はなさかしろうさん(双方解)「難しくて、締め切り前ヒントを見てもしばらく解けませんでした。先手が角の手で後手玉に王手すると交互玉条件で手詰まりになると速断してしまったのがいけませんでしたが、手数に緩みを持たせたつくりもまた、難しさの一因だったと思います。とはいえカッコ良い余詰筋や紛れ筋が生じていて、とても楽しかったです。」

■本来なら、余詰手順ではなく作意順で楽しんでいただくはずでした。

RINTAROさん「不自然な5筋の着手で角を使うことに気付きました。後手の着手が自然に限定されている点が素晴らしいです。142-3余詰再修正の作者コメントにある「玉方の最終手」とは「17手目」ではなく「15手目」のことでしょうか?」

■先手玉の着手は1手おきなので、最後の玉着手が▲95玉でも▲96玉でも成立する手順だったので、思いっきり勘違いしました。

飯山修さん「この手順しか思いつかないが5筋の条件クリア出来ず。55角ー>73角成は王手放置だし。5筋2回以上着手の余詰手順も判りません。」

■参考2図の手順だと5筋着手が無いので失敗でした。締め切り前ヒントの「飛と香の利きで」はちょっと意地悪なヒントでした。15の玉の場合は後手の飛着手は必要ですが、95玉の場合は飛の利きは詰めに必要ですが飛の着手が不要な手順が作意でした。

べべ&ぺぺさん「手が広い印象で、考えにくくて解けません。」

■端玉だと手が狭まります。分かり易い詰み形からの逆算も解き方の一つです。

占魚亭さん「第一感は飛でした。」

■おそらく、参考2図のような手順ですね。

原岡望さん「妙手92香」

■後手着手に困っていたら△92香がありました。9筋の後手着手は最終手の△93香の1手だけだとの思い込みが△92香の発見を遅らせます。


正解:11名

  斧間徳子さん  諏訪冬葉さん  NAOさん  緑衾さん
  ほっとさん  ミニベロさん  はなさかしろうさん
  RINTAROさん  占魚亭さん  テイエムガンバさん
  原岡望さん


総評

斧間徳子さん「3年目に突入とのこと、担当の激務、お疲れ様です。
今月は手数は長いが3作とも好作で楽しめました。たしかにやることが決まっている中編は、難解な短編よりはるかに解きやすいですね。」

■「難解な短編よりはるかに解きやすい」とは云うものの、出題翌日に全問正解+余詰指摘には参りました。

NAOさん「解答者減が心配だがたまにはこのような出題も歓迎します。長手数の3題は手応えたっぷりで、十二分に楽しみました。」

■解答者数は微減で済みましたが、全員正解の問題はありませんでした。全問正解は約半数。

緑衾さん「超手数特集だと1問目から重たくて大変でした。墨守って、中国の故事からきた言葉なんですね。」

■墨守は投稿があった際に担当もネットで調べました。

ほっとさん「上級3作はなかなか大変だった。」

■手数で分類すると上級になってしまいますが、14~16手の初級があっても良いかと思います。

ミニベロさん「合計手数は多いが、いい選題だと思う。
詰将棋でもそうだが、長編は繰り返しや絶対手が多いので、やってみると実はそれほど難しくはない(なんてヒント待ちだけど)。
今回も、142-3が一番簡単だし。」

■まだ墨守シリーズ残っているので15手以上が普通になる時代が来ますかね?今は9手が初級で11手が平均でしょうか。

RINTAROさん「解図するのが遅くなりました。必然的にヒント頼りになってしまいました。」

■今回は上級3題ということもあって、強豪解答者もヒント待ちされていたようです。

飯山修さん「長手数特集は初の試みですかね。解答者が減らなければいいですが。」

■解答者数は若干の減で済みました。

べべ&ぺぺさん「時間切れです。次回は全問正解を目指します。」

■出題中の143回は9手特集なので全問正解になるでしょう。

占魚亭さん「すみません、今回は1問解答です。手をつけたのがギリギリで時間がありませんでした。」

■解図0問での感想送付でも構いませんので今後もよろしくお願いします。

ジェシーさん「今月は時間切れにつき、一問だけです・・・。」

■143回は全問解答を期待しています。

テイエムガンバさん「今回は1問だけの参加です。次回以降は全問正解できるように頑張ります。」

■1問だけの解答の方が3分の1居ましたが、解答された問題は割れていました。

原岡望さん「今回は全面的にヒント頼みです。今月は詰パラも解けないのがあり絶不調です。」

■詰パラ9月号の推理将棋は休載ですし、143回は9手特集なので楽勝ですよね。


推理将棋第142回出題全解答者: 15名

  斧間徳子さん  諏訪冬葉さん  NAOさん  緑衾さん
  ほっとさん  ミニベロさん  はなさかしろうさん
  RINTAROさん  飯山修さん  べべ&ぺぺさん
  中村丈志さん  占魚亭さん  ジェシーさん
  テイエムガンバさん  原岡望さん

当選: 斧間徳子さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第142回解答(2)

[2021年9月27日最終更新]
推理将棋第142回出題の142-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第142回出題  推理将棋第142回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


142-2 上級 Pontamon 作    入玉して勝った     15手

「15手目の初王手で詰めたけど勝った気がしない」
「一体どうしたの?」
「同じ筋の玉着手で対局が始まって、13手目に入玉したんだ」
「入玉って玉が敵陣へ入ることだろ。そんなことしてたのに詰めたの?」
「本当は14手目で詰まされるとこだったけど、後手が飛の詰みの手を見逃したので逆転で詰めたんだ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 15手目の初王手で詰み
  • 同じ筋の玉着手で対局が始まった
  • 13手目に入玉した玉を飛で詰める手があった

出題のことば(担当 Pontamon)

 13手目の先手玉の入玉までの道中で、王手されずに金や銀を取ることはできません。

作者ヒント

 見逃した14手目は先手の玉頭へ飛を振る手(Pontamon)

締め切り前ヒント

 駒打ちは無く、駒移動の最大は角の2マス移動です。

余詰修正

会話
後手が詰みの手を見逃した ⇒ 後手が飛の詰みの手を見逃した

条件
13手目に入玉した玉を詰める手があった ⇒ 13手目に入玉した玉を飛で詰める手があった


推理将棋142-2 解答

48玉、△42玉、▲46歩、△34歩、▲47玉、△44角、
▲56玉、△35角、▲55玉、△64歩、▲同玉、△33玉、
63玉、△44玉、▲76歩 まで15手

(条件)
・15手目の初王手で詰み(15手目▲76歩)
・同じ筋の玉着手で対局が始まった(初手▲48玉、2手目△42玉)
・13手目に入玉した玉を飛で詰める手があった(13手目▲63玉に対して14手目△62飛なら詰み)

Suiri1422

本問では手数が長くなる手順よりも短手数の詰み形を考えた方が解き易いかもしれません。つまり15手の手順を考えるよりも、13手目に入玉した先手玉を14手で詰める手順を考え、14手目を後手の悪手に変えて、15手目で先手が詰めれればよいのです。

入玉した玉を詰める形と言えば、137-3で出題されたミニベロ作の「墨守」の詰み上がりの形が思い出されます。

▲68玉、△62玉、▲56歩、△34歩、▲57玉、△32金、▲46玉、△42金、▲45玉、△32金、▲34玉、△42金、▲23玉、△33金の手順だと13手目で入玉した先手玉を14手目で詰めることができますが、14手目が違う手だとしても15手で詰めることはできません。それはこの手順だと13手目に入玉するまでに入手できる駒が歩しかないからです。

Suiri1422a15手で詰めることに戻します。13手目に入玉するまでの経路で歩以外の駒を入手して、最終手でその駒を打つだけで詰む形にはどんな形があるのかを考えてみます

金や銀を入手して1段目の後手玉を3段目の先手玉と2段目へ打つ金気での詰みの形はありますが、入玉するまでに金気の駒を取るには王手がかかるはずなので条件を満たせません。(同じ段の銀を玉の横移動で取ることはできてもそれだと13手目の入玉はできません)

となると、1段目の後手玉に対して、同じ筋の3段目に入玉した先手玉とその隣のマスへの桂打ちの吊るし桂の形が思い浮かびます。参考1図の手順がその一例ですが14手目に先手玉を詰めることができる手がありません。

参考1図:▲68玉、△62玉、▲66歩、△74歩、▲67玉、△73桂、▲56玉、△65桂、▲同玉、△51金右、▲74玉、△61玉、▲63玉、△14歩、▲73桂 まで15手

3段目からの吊るし桂以外にも▲68玉、△62玉、▲66歩、△34歩、▲67玉、△33桂、▲56玉、△45桂、▲同玉、△54歩、▲同玉、△72飛、▲43玉、△51金左、▲54桂 までの詰み形もありますが、こちらも14手での詰みはありません。

Suiri1422b入玉の途中で取った駒を最終手で打つ詰手順が無さそうですが、入玉に必要な歩突きと玉移動の手数から考えられる残りの手数は1手しかないので、後手玉を15手で詰めるには、最終手はきっと角が飛び出て行く手順なのでしょう。その方針で指してみたのが参考2図です。14手目の△54歩の代わりに△42飛とすれば詰むのですが、△51金左が間に合っていないので参考2図は詰んでいません。「3手目と4手目は同じ筋の玉の手」の条件だと初手の▲76歩の次の2手目に△32飛や△52飛を指してから▲68玉、△62玉を指せるのですが、条件の玉着手は初手と2手目でした。

参考2図:▲68玉、△62玉、▲76歩、△51玉、▲77玉、△32飛、▲66玉、△62玉、▲55玉、△44歩、▲同玉、△72銀、▲43玉、△54歩、▲44角 まで15手

余詰の修正条件だと14手目は飛で先手玉を詰める手順に限定されましたが、元条件を満たす14手目に飛以外の駒で詰める手順であれば、▲68玉、△62玉、▲76歩、△54歩、▲77玉、△72銀、▲66玉、△42銀、▲65玉、△51金左、▲54玉、△53銀、▲43玉、△44銀、▲同角 まで15手の手順がありました。14手目が△42金だと先手玉が詰むのですが、12手目の△53銀が王手なので辛うじて余詰を逃れていた手順があります。

入玉するために多くの手数を使ってしまった先手は、残り1手で後手玉を詰める手段が尽きてしまったように思いましたが、万策が尽きた訳ではありません。万策が尽きたと思った時には空き王手の手段を思い出すことが重要です。

本問では、13手目までは入玉のために手数が費やされているので空き王手で後手玉に留めを刺せるのは角しかありません。つまり最終手の15手目は▲76歩のはずです。後手玉が後手陣に居ると▲76歩の空き王手に対して△44歩などの移動合いで詰みを逃れてしまいます。つまり、後手玉は44か55の中段に居る必要があります。

後手玉が55に居る場合、6段目は先手の歩がカバーしているので問題は無さそうです。後手玉の後方については先手玉が63地点ほ入玉していれば54地点と64地点をカバーでき、44地点は角の利きがあるので退路にはなりません。残るのは45と65の地点です。45は△45桂の協力が可能かもしれませんが、65の退路を塞ぐ方法がありません。よって、後手玉は44地点のはずです。

後手玉が44地点の場合、先手玉が63へ入玉していれば54地点をカバーでき、後手の△34歩で34地点は塞がっていますが、残る35地点と45地点を塞ぐ手段があれば15手目の▲76歩で後手玉を詰ますことができそうです。

▲36歩で先手玉が37地点経由で63への入玉を目指した場合は、35地点は先手の歩でカバーできているので、玉退路として残っているのは45地点なので△45桂で退路封鎖に協力することができそうです。この詰み形からだと14手目は△62飛で先手玉を詰めることができそうですが、13手目の先手玉の入玉時点では後手玉は33地点に居るはずなので、53の歩への利きがないため▲53玉で逃げられてしまいます。14手目の△62飛で先手玉を詰めるには、53の歩を守る駒が必要になります。後手玉の退路地点である35を塞ぎつつ53地点に利かせることを考えると△35角は容易に思い浮かぶはずです。この場合、先手玉が入玉を目指すための経路は▲46歩で空けた47経由になり、▲46歩が後手玉の退路の45地点をカバーすることになります。

後手玉は33経由で44へ行く必要があり、先手玉は47地点を経由する必要があるので、対局開始の同じ筋の玉着手は初手から▲48玉、△42玉で、入玉を目指す先手の3手目は45地点のカバーも兼用する▲46歩で、後手の4手目は、35へ角が行くためと33へ玉が行くための兼用になる△34歩で5手目は▲47玉です。63地点ほの入玉には△64歩とした歩を取る経路になりますが、▲65玉に△64歩だと王手になるので、▲55玉経由で64の歩を取る必要があります。しかし、後手の角が利いている時に▲55玉はできないので、これらを加味すると6手目は△44角で続いて▲56玉、△35角、▲55玉、△64歩、▲同玉で次の13手目に63地点へ入玉します。12手目は△33玉で続いて▲63玉です。この時点で△62飛であれば先手玉は詰んでいたのですが、後手の14手目は△44玉だったため15手目の▲76歩の空き王手で逆転勝ちとなりました。

元条件での余詰手順は
▲58玉、△52玉、▲46歩、△54歩、▲47玉、△32銀、▲56玉、△31角、▲45玉、△97角成、▲54玉、△42玉、▲63玉、△51歩、▲97角 まで15手
で、14手目が△53馬だと先手玉が詰みます。粗検、申し訳ありませんでした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「余詰作を出題したのみならず、余詰ではなかった手順を余詰だと勘違いして修正⇒撤回のドタバタ劇の末にやはり余詰があったということで最初の余詰修正条件の復活という醜態をさらしてしまいました。粗検、申し訳ありませんでした。」

斧間徳子さん(双方解)「第1感の33桂~45桂ではうまくいかず、44角~35角に辿り着く。少ない条件で洗練された作品かと思いきや、次の余詰が成立しているようです(この余詰も妙手順です)。
【余詰め】58玉、52玉、46歩、54歩、47玉、32銀、56玉、31角、45玉、97角成、54玉、42玉、63玉、51歩、97角まで15手。」

■出題翌日の斧間徳子さんからの解答で余詰指摘があったのですね。

諏訪冬葉さん「最終ヒントを見るまで後手角は△77角不成-△55角不成で取らせると思っていました。」

■▲58玉、△52玉、▲46歩、△34歩,▲47玉、△77角不成、▲56玉、△55角不成、▲同玉のような序でしょうか。後手の手数が足りなくなるようです。

NAOさん(双方解)「片方の玉の詰ませ方はいろいろあるが、14手目と15手目の双方で詰む形の探索には苦戦した。いかにも二段玉が詰みそうなだけに中段玉には意表を突かれました。」

■入玉途中に金銀を取って玉頭へ打つ形や51地点を埋めて壁へ追い詰めた後手玉を入玉した先手玉の隣へ金気を打つ形がありそうに見えます。

緑衾さん(双方解)「ぎりぎりで不成立の手順が多く、余詰があっても傑作だと思います。」

■余詰の指摘、ありがとうございました。14手で詰ませる形は△33金以外は2段目の飛しか見えてませんでした。

ほっとさん(双方解)「53に利きを残しつつ35を塞ぐ44角~35角がうまい。」

■△42玉や△44玉で53の歩を守る以外にも手がありました。

ミニベロさん「これもヒント待ち。でも解けない。44角迄は間違っているのか?
この最終手は知っているのに、44角を追いかけすぎた。
そして、この詰み形も熟知しているはずなのに。
この条件ですべて限定されているとは!
142の1もそうだが、初王手で詰みの条件がよく利いている。」

■2回王手になってしまう最終手▲44角の手順を解説に追記させていただきました。

はなさかしろうさん(双方解)「後手も玉を繰り出すという発想が浮かばず、あっさり締め切り前ヒント待ちしましたが、それでも相当かかりました。満足感のある解き心地です。振り返ってみると43玉や23玉の紛れも相当深かったし、元条件の余詰筋もまたぴったりで、難問でした。」

■実は双方入玉の16手作(未発表)からの発想だったの後手玉も動いたのでした。

RINTAROさん「詰め上がり図からの逆算で解きました。ぴったり限定されている感じが素晴らしいです。」

■空き王手が思い浮かべば、解説のように逆算可能ですね。

飯山修さん「直前ヒントの駒打なしでそれ迄の思考は全部無駄と判明。角2マス移動で最終手詰上げも難しい。76歩で仕留める回路にようやく到達。44玉の逃げ道塞ぎは角でも桂でも良さそうだけど53に効く分角が優る。また桂だと37経由の為15手目初王手条件をクリアできない」

■桂の場合の手順だと14手での詰みが無い他に、▲48玉、△42玉、▲36歩、△34歩、▲37玉、△64歩、▲46玉、△33桂、▲55玉、△45桂、▲64玉、△33玉、▲63玉、△44玉、▲76歩の10手目の△45桂が空き王手になってしまいますね。

べべ&ぺぺさん「先手の手は、歩が1回・・・76歩。角が1回・・・66角。玉が6回。詰む形が見えません。」

■ヒントの「駒移動の最大は角の2マス移動」は先手角ではありませんでした。

原岡望さん「6筋 5筋 4筋の3択なのにできないとは悔しいです。角の2枡も想像がつきません。」

■14手詰と15手詰の両方の形を考える必要があるので、ヒントで空き王手を明かしても良かったかも。


正解:9名

  斧間徳子さん  諏訪冬葉さん  NAOさん  緑衾さん
  ほっとさん  ミニベロさん  はなさかしろうさん
  RINTAROさん  飯山修さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第142回解答(1)

[2021年9月24日最終更新]
推理将棋第142回出題の142-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第142回出題  推理将棋第142回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第142回解説  担当 Pontamon

推理将棋第142回は上級問題3題でしたが15名の方から解答をいただきました。解答、ありがとうございます。
142回は余詰作2題の出題となり、大変申し訳ありませんでした。手数が長くなるといろんな手順が出てくるので余詰検討も大変になります。


142-1 上級 はなさかしろう 作  準備の10手とあと1手  14手

「隣の将棋が終わったみたいだけど、どんな将棋だったの?」
「14手目の初王手で詰んだよ。駒を成る手は2回あったな」
「後手陣の方にだいぶ手が行っていたみたいだったけど」
「そうだね。後手陣への着手が11回あった」
「ふうん…そうすると、後手の方が暇になりそうだけどねぇ」
「そのせいかな。8筋にいる駒を動かす手が3回あったよ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件)

  • 14手目の初王手で詰んだ
  • 成2回
  • 後手陣への着手11回
  • 8筋にいる駒を動かす手3回

出題のことば(担当 Pontamon)

 14手中11手が後手陣内の着手。後手陣外の3手で先手玉を詰める形とその準備とは?

作者ヒント

 後手陣外の3手のうち後手の手は1手、定番の形です(はなさかしろう)

締め切り前ヒント

 最終手の△57飛成を支える駒は93の角です。


推理将棋142-1 解答

▲76歩、△42金、▲33角不成、△41玉、▲42角不成、△52飛
▲53角成、△同飛、▲92金、△82角、▲93金、△同角
▲58玉、△57飛成 まで14手

(条件)
・14手目の初王手で詰んだ(14手目△57飛成)
・成2回(7手目▲53角成、14手目△57飛成)
・後手陣への着手11回(初手▲76歩、13手目▲58玉、14手目△57飛成以外の11手)
・8筋にいる駒を動かす手3回(3手目▲33角不成、6手目△52飛、12手目△93同角)




Suiri1421

Suiri1421a後手陣以外の着手が3手しか許されていません。後手陣の飛や角で先手陣の玉を詰めるにはこれらの飛び道具の利きを通すために3段目の歩を先手が払う必要があり、それができるのは角だけなので▲76歩からの▲33角は必須になります。後手の飛び道具と言っても22の角で先手玉を詰めるには先手玉は77や88移転へ移動する必要があるので詰み形は角ではないでしょう。となると、後手の飛び道具は飛になりますが、先手玉を同じ筋の後手陣の飛の直射で詰めようとしても先手玉は左右へ逃げることが簡単にできてしまいます。そんな中で唯一の詰み形として思い浮かぶのは、▲58玉に対して△57飛成で詰める形です。この形だと後手陣以外の着手3手は、▲76歩、▲58玉、△57飛成の3手であることが確定し、飛が57で成るためには53の歩を先手角で払う必要があることが分かります。また、57に成った龍を支える駒は13か93の角しか無さそうです。

そこで、先手角が▲33角不成、▲42角不成、▲53角不成で53の歩を払い、▲13角不成を△13同角で後手が取って57へ利かしてみたのが参考1図です。14手で詰んでいるのですが、後手陣以外の手として▲35角不成が混ざっていて条件をクリアしていませんでした。

参考1図:▲76歩、△52飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△62玉、▲53角不成、△51玉、▲35角不成、△12香、▲13角成、△同角、▲58玉、△57飛成 まで14手

中段の着手である▲35角不成をしないで13の歩を先手が取るには▲31角不成を経由して▲13角不成する経路になりますがそれには22の角が邪魔なので後手の角は△12香から△11角のように一時退避する必要があります。指してみると、▲76歩、△52飛、▲33角不成、△62玉、▲42角不成、△12香、▲53角不成、△51玉、▲31角不成、△11角、▲13角不成、△22角、▲58玉、△13角、▲22銀、△57飛成などの手順では16手かかってしまいます。先手が後手の香を取ってから打って後手に香を渡し、後手は飛の尻に香を打って△57飛成を支える形だと更に手数が必要になります。

Suiri1421b22の初期配置の後手角が13へ行って57の龍を支えるのが効率が良いように思いましたが、13の歩を先手角で払うにはその後手角が邪魔をしていました。そこで今度は93の角で57の龍を支えることができないかを考えてみます。初期配置82の飛は52へ移動していれば▲71角不成から直接▲93角不成で93の歩を払うことができるので手数を減らせそうです。93の歩を払うというタスクについてはそれで良さそうなのですが、この93の角を後手が△93香や△93桂で取ると93への角打ちの邪魔になります。そこで、先手が93の歩を払うのを角以外の駒にさせて、後手は先手の角を取って使う手順を考えてみます。また、13の角の手順ではクリアできていなかった8筋の駒を3回動かす条件をクリアするにも93の角で57の龍を支えるのが正解な気がします。参考2図の手順では先手は後手の銀を取って▲82銀と打ち、8筋の駒が移動する3回目の手として▲93銀不成で93の歩を取っています。後手は先手の角を取ってから△71角と打って、▲93銀不成を△同角で取ることよって93地点への角配置を実現しましたが、残念ながら総手数は16手になり手数オーバーでした。

参考2図:▲76歩、△52飛、▲33角不成、△62玉、▲42角不成、△72玉、▲53角不成、△62銀、▲同角成、△同玉、▲82銀、△71角、▲93銀不成、△同角、▲58玉、△57飛成 まで16手

93の歩を先手着手で取れる駒として残っているのは金です。金の場合は、先手は取った金を92へ打ち込んでから▲93金で歩を払い、後手は取った角を△82角と打って93の金を取れば8筋の駒を3回動かすことができます。その方針で指してみると、▲76歩、△52飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△62玉、▲53角成、△同飛、▲92金、△82角、▲93金、△同角、▲58玉、△57飛成の14手で詰ますことができました。これで解図完了だと思うと、参考1図も参考2図もこの手順も最終手が初王手ではありませんでした。

53の歩を先手角で取るのは必須なのですが、3手目の▲33角不成が王手にならないようにしなければいけませんし、玉が62へ早逃げしたとしても▲53角不成で歩を取った時に王手になってはいけません。玉の早逃げも駄目なら、王手される前に事前に合い駒しておくしかありません。

初手から▲76歩、△42金、▲33角不成の後、先手の次の手は▲42角不成なるので51の玉は早逃げすることになります。△62玉か△52玉としたいところですが、△52飛の着手も必須なので玉がその手を邪魔してはいけません。ということで4手目は△41玉の早逃げです。4手目から△41玉、▲42角不成、△52飛、▲53角不成。この後、先手は9手目▲92金、11手目▲93金、13手▲58玉の着手なので、後手は角を入手して、△82角、△93角、△57飛成の4手になります。駒成回数が2回で指定されているので、7手目は▲53角成で、8手目から△同飛、▲92金、△82角、▲93金、△同角、▲58玉、△57飛成で詰みとなりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

はなさかしろうさん(作者)「改めて見ると、中編の練習問題といった風情ですね。あとの2問が重たい回のようですので、本問は気軽に楽しんでいただければ幸いです。」

■正解者数は1番でしたが、短評を見る限りでは本作が一番の難問だったようです。

斧間徳子さん「後手陣外の3手は76歩、58玉、57飛成しかなさそうだと予想できるが、金を取って92金は凄い順で度肝を抜かれた。」

■△13角にするのが第一感の上、42や62で金銀を取って93の歩取りに使おうとしても王手回数をクリアできない順が多くて...。

諏訪冬葉さん「後手陣以外の3手はほぼ決まりなのであとは条件を満たしつつ舞台を整えるだけ」

■やることは、△13角か△93角の配置ですが舞台を整えるのが難しかったようです。

NAOさん「今月の最難問。端角と57飛成の組合わせしか詰みがないはずなのになかなか手順が噛み合わない。そうか、93角か。22角を触らない手順に痺れました。」

■22の後手角を93へ持って行くこともできず。

緑衾さん「詰み形はすぐ見えたのですがそこから苦労しました。金を取るんですね。」

■しかも2手目の△42金を取る手順に限定されています。

ほっとさん「92金、82角が妙手順。」

■△13角が困難だと分かっても、△93角の配置にするための92金、82角は気付きにくいですね。

ミニベロさん「全然解けないのでヒント待ち。ヒントもらっても解けない。
そうか、5筋と端の歩は、同じ駒で取るんじゃないのか。
22の角を使う順を追いかけすぎた。
一つ一つの条件が利いていて、隙のない手順です。
ちょっと怖いけど、はなさかさんの作品はもっと見たい。」

■はなさかさんに限らず、ベテラン解図者からの投稿を担当も期待しています。

RINTAROさん「22角を使うことばかり考えていました。取らせて打たせるのではと気付くのが遅かったです。」

■取って打つ手筋はありますが、先後それぞれが指すのは珍しいかと思います。

飯山修さん「76歩と33角が必須なので後手の自陣外の手はわずか1手となると57飛成の詰形しかない。52香が打てそうもないので13か93の角の選択になる」

■△51香や△52香の手順だと20手になってしまうようです。

べべ&ぺぺさん「93の歩を金で取るとは考えにくいです。」

■まさかの▲92金からの▲93金でした。

中村丈志さん「自信ないです。8筋にいる駒というのが、「初形で8筋にいる駒」という意味でなければ、この解は間違っています。」

■8筋にいる駒の可能性は、初期配置の駒、8筋へ打った駒、8筋へ移動した駒(8筋から8筋へも含む)ですね。

ジェシーさん「最後は5七飛成までというのは想像がつきましたが、いったん5三に移動するというのが盲点でした。」

■先手の角には53以外に端の歩を取ってもらう必要がありそうに思いますよね。

原岡望さん「まさかの92金」

■後手陣だけの着手で93の歩を取れるのは、角か82銀か92金ですね。


正解:13名

  斧間徳子さん  諏訪冬葉さん  NAOさん  緑衾さん
  ほっとさん  ミニベロさん  はなさかしろうさん
  RINTAROさん  飯山修さん  べべ&ぺぺさん
  中村丈志さん  ジェシーさん  原岡望さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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