カテゴリー「推理将棋」の記事

推理将棋2016

[2017年1月21日最終更新]
推理将棋(隣の将棋)から、2016年分の記事をここに分離した。最近の記事は推理将棋(隣の将棋)を、2015年以前の記事は下記をごらんください。

関連情報:
  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門  はじめての方はまずここから
  推理将棋 (おもちゃ箱)  これまでの出題や推理将棋の講座はこちらから


推理将棋第109回出題(年賀推理特集)
2016年12月31日、詰将棋メモで、推理将棋第109回出題(2月20日まで)

推理将棋(パラ306)
2016年12月28日、フェアリー時々詰将棋で、推理将棋(パラ306)

Web Fairy Paradise 102号で推理将棋
2016年12月20日、Web Fairy Paradiseで、Web Fairy Paradise 第102号 (PDF)

  • 1人1作作品展6(はなさかしろう)解答延長(2017年1月5日)
  • 1人1局作品展9結果 Pontamon

推理将棋第107回解答
2016年11月28日、詰将棋メモで、推理将棋第107回解答(1)。正解23名。
2016年12月3日、推理将棋第107回解答(2)。正解23名。
2016年12月7日、推理将棋第107回解答(3)。正解17名。

推理将棋第108回出題
2016年11月23日、詰将棋メモで、推理将棋第108回出題(12月20日まで)

Web Fairy Paradise 101号で推理将棋
2016年11月20日、Web Fairy Paradiseで、Web Fairy Paradise 第101号 (PDF)

  • 1人1作作品展 11.一乗谷酔象 最短手数探索問題「詰めば都」 結果速報

推理将棋第106回解答
2016年10月28日、詰将棋メモで、推理将棋第106回解答(1)。正解19名。
2016年11月3日、推理将棋第106回解答(2)。正解19名。
2016年11月5日、推理将棋第106回解答(3)。正解19名。

推理将棋第107回出題
2016年10月22日、詰将棋メモで、推理将棋第107回出題(11月20日まで)

Web Fairy Paradise 100号で推理将棋
2016年10月20日、Web Fairy Paradiseで、Web Fairy Paradise 第100号 (PDF)

  • 1人1作作品展 6.はなさかしろう 推理将棋「大駒と歩」
  • 1人1作作品展 9.Pontamon 推理将棋【100回記念第一局】、【100回記念第二局】
  • 1人1作作品展 11.一乗谷酔象 最短手数探索問題「詰めば都」

推理将棋第105回解答
2016年9月25日、詰将棋メモで、推理将棋第105回解答(1)。正解20名。
2016年9月29日、推理将棋第105回解答(2)。正解20名。
2016年10月4日、推理将棋第105回解答(3)。正解19名。

推理将棋第106回出題
2016年9月23日、詰将棋メモで、推理将棋第106回出題(10月20日まで)

推理将棋第104回解答
2016年8月28日、詰将棋メモで、推理将棋第104回解答(1)。正解23名。
2016年8月29日、推理将棋第104回解答(2)。正解17名。
2016年9月4日、推理将棋第104回解答(3)。正解17名。

推理将棋第105回出題
2016年8月24日、詰将棋メモで、推理将棋第105回出題(9月20日まで)

推理将棋第103回解答
2016年7月27日、詰将棋メモで、推理将棋第103回解答(1)。正解19名。
2016年7月29日、推理将棋第103回解答(2)。正解16名。
2016年8月2日、推理将棋第103回解答(3)。正解17名。

推理将棋第104回出題
2016年7月24日、詰将棋メモで、推理将棋第104回出題(8月20日まで)

推理将棋第102回解答
2016年6月25日、詰将棋メモで、推理将棋第102回解答(1)。正解23名。
2016年6月27日、推理将棋第102回解答(2)。正解23名。
2016年6月30日、推理将棋第102回解答(3)。正解22名。

推理将棋第103回出題
2016年6月23日、詰将棋メモで、推理将棋第103回出題(7月20日まで)

推理将棋第101回解答
2016年5月24日、詰将棋メモで、推理将棋第101回解答(1)。正解24名。
2016年5月26日、推理将棋第101回解答(2)。正解23名。
2016年5月28日、推理将棋第101回解答(3)。正解23名。

推理将棋第102回出題
2016年5月22日、詰将棋メモで、推理将棋第102回出題(6月20日まで)

Web Fairy Paradise 95号で推理将棋
2016年5月20日、Web Fairy Paradiseで、Web Fairy Paradise 第95号 (PDF)

  • Fairy TopIX 2015 推理将棋・プルーフゲーム 短編部門、中長編部門

推理将棋第100回解答
2016年4月25日、詰将棋メモで、推理将棋第100回解答(1)。正解18名。
2016年4月27日、推理将棋第100回解答(2)。正解18名。
2016年4月29日、推理将棋第100回解答(3)。正解12名。

推理将棋第101回出題
2016年4月23日、詰将棋メモで、推理将棋第101回出題(5月20日まで)

推理将棋第99回解答
2016年3月28日、詰将棋メモで、推理将棋第99回解答(1)。正解23名。
2016年3月31日、推理将棋第99回解答(2)。正解20名。
2016年4月4日、推理将棋第99回解答(3)。正解20名。

推理将棋第100回出題
2016年3月24日、詰将棋メモで、推理将棋第100回出題(4月20日まで)

推理将棋第98回解答
2016年2月29日、詰将棋メモで、推理将棋第98回解答(1)。正解23名。
2016年3月2日、推理将棋第98回解答(2)。正解22名。
2016年3月4日、推理将棋第98回解答(3)。正解19名。
2016年3月7日、推理将棋第98回解答(4)。正解21名。

推理将棋第99回出題
2016年2月23日、詰将棋メモで、推理将棋第99回出題(3月20日まで)

推理将棋第97回解答
2016年1月25日、詰将棋メモで、推理将棋第97回解答(1)。正解21名。
2016年1月27日、推理将棋第97回解答(2)。正解21名。
2016年1月29日、推理将棋第97回解答(3)。正解17名。
2016年2月2日、推理将棋第97回解答(4)。正解16名。

新年1発目の推理将棋
2016年1月1日、灘校将棋部のブログで、明けましておめでとうございます!!!!!

推理将棋第98回出題(年賀推理将棋 後編)
2016年1月1日、詰将棋メモで、推理将棋第98回出題(2月20日まで)

2015年以前の記事はこちら

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推理将棋第109回出題(2月末まで)

[2017年2月16日最終更新] 締め切り前ヒント、締切変更

締め切り前ヒントが遅れたこともあり、締切を2月20日から2月末に変更します。(2月16日 TETSU)

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第109回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2017年2月20日2月末までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第109回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で2名賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第109回出題  担当 NAO

年越・年賀推理将棋を特集します。Pontamonさん、渡辺秀行さん、はなさかしろうさん、、DD++さん、斧間徳子さんの5名の方から投稿いただきました。多数のご投稿ありがとうございます。

今後の本コーナー予定

第109回(年賀5題):12月31日出題、2月20日2月末〆切り
第110回:2月24日頃出題、3月20日〆切り
1月下旬の出題はお休みといたします。


■本出題

第109回は年越・年賀推理将棋特集の、10手から20手の5問(計6局)を出題します。いずれも平成29年に因んで29地点の着手を含む作品です。

1問目、渡辺さん作は10手詰でお馴染みの詰め上がりを目指します。2問目、斧間さん作は10手詰の2局。一つの筋だけを使うか、五つの筋を使うか、対称的な攻め手順を探ります。3問目はPontamonさん作。成る手も打つ手もない渋い手順の11手詰です。4問目、DD++さん作は香落ちの11手詰。三つの駒取りがテーマです。5問目、はなさかさん作は20手詰。双方合わせて17回駒を取り合います。


■締め切り前ヒント (2月16日 NAO)

締め切り前ヒントです。

109-1中級:8手目は37地点に同角不成。
109-2中級第1局:「同」のつく手は6手目36同歩。
109-2中級第2局:29地点への着手は8手目29角不成。
109-3中級:止めの11手目は15歩。
109-4中級:2回目の駒取りは9手目29香成。
109-5上級:先手は角(馬)で1~5筋の9枚の駒を取る。33~43~53~31~13・・・のルート。後手は8手目47飛成~12手目67馬の後、龍を動かして計8枚の駒を取る。


109-1 中級 渡辺秀行 作  詰まされても良し 10手

「平成29年に因んで29への着手で詰みだよ。詰上図に成駒はなかったんだ」
「3手目の棋譜は58金上か。10手目に詰まされた方が金運が上がるのかね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件) 

  • 10手目に29地点への着手で詰んだ
  • 終局図に成駒はなかった
  • 3手目の棋譜表記は「58金上」

109-2 中級 斧間徳子 作  平成29年新年将棋大会 10手×2

A君「昨日の新年将棋大会はどうだった?」
B君「いやあ、正月早々ひどい目にあったよ。2連敗で予選落ちだよ。
   しかも2局ともたった10手で詰まされたんだ」
A君「へえ、それは残念だったね。けど10手で詰まされるって
   どんな将棋だったの?」
B君「1局目の相手はずっと同じ筋にだけ着手してきたんだ。2局目はこれと
   反対で、相手の指した5手はすべて異なる筋の着手だったな」
A君「じゃあ、全然違う戦型だったんだね」
B君「うん、けれど後で棋譜を見て気付いたんだけど、2局とも29の地点に
   着手があったんだ。平成29年の正月らしいと言えなくもないかな」
A君「どんな将棋だったかもう少し詳しく教えてよ」
B君「2局とも惨敗だったからあまりしゃべりたくないな。少しだけ言うと、
   1局目は同のつく手があったよ。2局目は駒不成の手が1回だけあったけど
   駒を成る手はなかったよ」
A君「そうか。どんな将棋だったかわかったよ」

さて、連敗した2局はどんな将棋だったのだろうか?

(第1局条件)

  • 10手で詰んだ
  • 29地点への着手があった
  • 後手はすべて同じ筋に着手した
  • 「同」のつく手があった

(第2局条件)

  • 10手で詰んだ
  • 29地点への着手があった
  • 後手はすべて異なる筋に着手した。
  • 駒不成の手が1回だけあったが駒成の手はなかった

109-3 中級 Pontamon 作   地味な指し初め 11手

「歩の突き合いで始まった今年の指し初めは地味だったね」
「派手な駒成りや目の覚めるような駒打ちもなく11手で平穏に終わってしまった」
「ま、お約束したかのように、17と29の着手はあったけどね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 初手と2手目は歩を突いた
  • 17地点と29地点への着手があった
  • 駒成りも駒打ちもなかった

109-4 中級 DD++ 作  三羽のトリ 11手(香落ち)

A「お、BとCで今年も指し初めやってるな」
B「はい、今17地点で今年最初の駒トリがあったところです」
C「'17年の酉年だけにね!」

A「ありゃ、そこ西暦でなのか」
B「では29地点で今年2回目の駒トリを指しますね」
C「29年の酉年だけにね!」

A「いいねえ、指し初めらしくなってきた」
B「お次は11手目に今年3回目の駒トリを指しましょう」
C「1月1日で酉年だけにね!」

A「しかも今駒を成ったからCの玉が詰んだな……って11手? Bは後手じゃないのか?」
B「香落ちの上手なんです。僕の11香をトリ除いて僕から指したんです」
C「……」

A「おい、C、何か言うんじゃないのかよ」
B「頑張ってネタ振りしたのに」
C「このネタは三連(トリプル)までなんだ。酉年だけにね!」
A「やかましいわ!」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 香落ち対局で、11手目の駒成で詰んだ※
  • 17地点で1回目の駒トリがあった
  • 29地点で2回目の駒トリがあった
  • 11手目に3回目の駒トリがあった

※香落ち……初形から11香を取り除いた状態で対局開始します。取り除かれた駒は対局中には使用できません。51玉の側を上手、59玉の側を下手といい、初手は上手が指します(つまり、初手△84歩などになります)。この出題が香落ちなのは単なる盤面反転による数字合わせが目的で、11香の有無は作意手順の成否や余詰の有無に全く関係ありませんので「51玉の側が初手を指す」くらいで考えていただければと思います。


109-5 上級 はなさかしろう 作 2017(平成29)年・丁酉の指し初め 20手

「あけましておめでとう! 指し初め中継見てきたよ」
「謹賀新年! そうか、見逃したなぁ…どうだった?」
「2017年にちなんで20手目が17回目の駒取りでね。そこで初王手がかかって詰んだよ」
「へぇ、景気の良い取り合いだね。酉年だからかな?」
「うん、そうみたい。それから、29と11への着手もあったな」
「ほぅ、流れはわかったけど、手順を知りたいな。例えば他の干支の駒とか…」
「干支の駒? ははぁ。そうだねぇ…後手が4連続で龍の手を指していたよ」
「なるほど。それにしても、酊の年らしいというか、あられもない将棋だねぇ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 20手目に17回目の駒取りの初王手で詰んだ
  • 29地点と11地点への着手があった
  • 後手は4連続で龍の手を指した

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第107回解答(3)

[2016年12月7日最終更新]
推理将棋第107回出題の107-3解答、第107回出題の当選者(小木敏弘さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第107回出題  推理将棋第107回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


107-3 上級 チャンプ 作 美野樫9兄妹の一局(その15)  21手

七海「やりました!皆で掴んだ優勝です!」
四郎「今日はいい思い出になったね」
隆二「帰ったら皆でお祝いだな」
六実「私がご馳走を作ってあげるわ~」
健一「ちょっと待て、どうやらまだ終わりじゃねぇみてぇだぜ?」

司会「それでは優勝の副賞としてこれより記念対局を行います」

源三「なんやて!?」
六実「え~!お買い物しなくちゃいけないんだけど~?」
四郎「あっ!相手はあのプロ棋士の人みたいだよ?」
圭五「朝からずっと突っ立ってた審判かー!」
九美「プロって強いのかなぁー?」
七海「健一さん、誰が指しますか?」
健一「最後ぐらい全員で指して叩き潰してやろうぜ」
八重「天下分け目の決戦ね」
隆二「兄貴、何か作戦がありそうだな」
健一「いいか、お前たち・・・(ごにょごにょ)」

健一「俺たちの先手だ、みんな打ち合わせ通り行くぜー」

・・・対局開始・・・

健一「俺から九美まで年齢順に飛のバトンを繋いで行くからな」
源三「ホンマにこんな作戦でエエんか?」
九美「はい、17手目のウチの番も終わったよぉー?」
圭五「兄貴、みんな飛の手指したけど、この先どーすんだー?」
健一「あとは指したい奴が指せばいいさ、ただし最後まで飛の手でな」

隆二「マジかよ・・・ホントに21手で勝っちまったぜ・・・」
九美「成る手も無かったのにねぇー?」
四郎「飛での駒取りは3回あったけどさ・・・」
七海「・・・察するに14手目の玉と20手目の銀が疑問かと」

六実「大変~!スーパー閉まっちゃうわ~!」
七海「わたくしも手伝います、それでは皆さんお先に失礼します」

【完】

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 21手で詰んだ
  • 先手の着手は飛のみ。そのうち17手目までは1筋~9筋の順番に指した
  • 飛で駒を取る手が3回あった
  • 14手目は玉、20手目は銀の着手
  • 成る手は無かった

出題のことば(担当 NAO)

 どうすれば8、9筋に飛を着手できるのか、推理しよう。

追加ヒント

 後手の協力手で先手に飛を取らせる。
 「12手目△78飛不成、13手目▲同飛」


推理将棋107-3 解答  担当 NAO

1八飛  △8四歩   ▲2八飛  △8五歩
3八飛  △8四飛   ▲4八飛  △7四飛
5八飛  △7七飛不成6八飛  △7八飛不成
同 飛  △6二   ▲8四飛  △7四歩
9四飛  △7三玉   ▲8四  △6二
7四飛上 まで21手.

(条件)
・先手の着手は飛のみ。そのうち17手目までは1筋~9筋の順番に指した
(18飛-28飛-38飛-48飛-58飛-68飛-78同飛-84飛-94飛-84飛-74飛上)
・飛で駒を取る手が3回あった(10手目△77飛不成, 13手目▲78同飛, 21手目▲74飛上)
・14手目は玉(△62玉)、20手目は銀(Δ62銀)
・成る手は無かった(10手目△77飛不成, 12手目△78飛不成)

Suiri1073

本作は、美野樫9兄妹シリーズの完結編。将棋大会優勝の副賞で得た記念対局には9兄妹全員が登場します。攻め駒は飛のみで着手筋も初めの1筋~9筋までは限定されており、21手と比較的長い手数の割には難度が低い上級問題です。

先手の攻めは飛の手のみで1筋から順番に着手していくので、序盤8段目を横移動するだけですが、そのままでは88の角が邪魔で8筋9筋に移動できません。如何に後手方から上手に協力できるかが鍵になります。

  • 先手は初手から飛を18-28-38-48-58-68-78と進める。▲78飛は13手目。
  • 88角を取らせる手順
    後手が 84歩-85歩-86歩-87歩不成 88歩不成と進め、歩で88角を取らせると先手飛の8筋移動が可能となる。想定される手順は「▲18飛 △84歩 ▲28飛 △85歩 ▲38飛 △86歩 ▲48飛 △87歩不成 ▲58飛 △88歩不成 ▲68飛 △62玉 ▲78飛 △72玉 ▲88飛 △XXX ▲98飛 △88飛不成 ▲同飛 △62銀 ▲82飛打(71玉で逃れ)」王手は掛かるが詰みには至らない。
    後手が 84歩-85歩-84飛-74飛-77飛-87飛-88飛または84歩-85歩-84飛-94飛-97飛-98飛-88飛と進めて飛で88角を取らせれば、先手飛の移動が可能。想定される手順は「▲18飛 △84歩 ▲28飛 △85歩 ▲38飛 △84飛 ▲48飛 △74飛 ▲58飛 △77飛不成 ▲68飛 △87飛不成 ▲78飛」または「7手目以降 △94飛 ▲58飛 △97飛不成 ▲68飛 △98飛不成 ▲78飛」と13手目▲78飛迄進めると次の14手目が玉指定のため15手目88飛とできない。
  • 88角を残す手順
    発想を転換し、88角は残し、入手した飛を8筋に打つ手を目指す手順。こちらが作意となる。初手から「▲18飛 △84歩 ▲28飛 △85歩 ▲38飛 △84飛 ▲48飛 △74飛 ▲58飛 △77飛不成 ▲68飛 △78飛不成 ▲同飛」
    13手目▲78同飛の時点で、以下の手順に課せられた条件を整理すると
    1) 21手で詰み(残り8手)
    2) 先手は飛の手のみ。15手目8筋に飛打ち、17手目9筋に飛移動
    3) 14手目玉、20手目銀
    4) 先手飛での駒取りが残り1回(既に2回駒取りあるため)
    5) 成る手なし
    生飛車単騎の詰みは難しいので、自陣の78飛を活用し、2枚飛の詰型を目指す。駒取り1回の条件から詰形は、7筋の歩を取る形となる。73歩には桂の効きがあるため、飛車は4段目の84に打ち、△74歩~△73玉の形を詰ませばよい。
    13手目以降「▲78同飛 △62玉 ▲84飛 △74歩 ▲94飛 △73玉 ▲84飛 △62銀 ▲74飛上※」まで。

最後は2枚飛車を並べて詰み。美野樫9兄妹シリーズの総仕上げに相応しい9兄妹全員参加の名局は、八重と七海が締めくくりました。

※最終手▲74飛"上"は、"行"も正解とした。現在は、同一地点に複数効きがあるとき駒移動の表記は"上", "寄", "引",の3つのみ(例外として駒位置と移動を兼ねる"直"あり)使用される。"行"は大駒移動("上")を表す慣用的な表記。

それではみなさんの短評をどうぞ。

チャンプ(作者)「まず初めに長きにわたりお付き合い頂きました解答者の皆様に感謝いたします。また、この長編シリーズの掲載承諾と、幾度となく余詰め検討に尽力頂いた前担当と現担当のDD++さんとNAOさんには大変お世話になりましたこと御礼申し上げます。
いまシリーズを終えて思うことは、途中で余詰めが連続が生じてしまい苦難の道のりではありましたが、なんとか最後まで完走できたことを嬉しく思っています。問題の質に関しては1つとして納得のいくものはありませんでしたが、会話文を通して9兄妹のキャラクター(性格)を表現することを最重要課題と捉え、おもちゃ箱でしか出来ない【ストーリー+推理将棋】を描けたことは大変満足しております。9兄妹の中で気に入って頂けたキャラクターがいれば幸いです。ちなみに作者的には圭五、六実、八重の会話文を考えるのが楽しくて仕方がない感じでした(笑)
私自身またいつか9兄妹に出逢える日を楽しみにした上で完結とさせて頂きます。ありがとうございました」

■キャラの立つ推理将棋はチャンプさんならでは。名残惜しいですが、今回が美野樫9兄妹の完結編となりました。チャンプさん完走、お疲れさまでした。次の構想作品も期待しております。

DD++ 「繰り上げスタートに気づいてしまえば作意はすぐですが、普通に88角を消す順でもあとわずかの順がかなり存在するので、余詰潰しに難儀されたことでしょう。私の担当だった時代からの長期シリーズ作、お疲れさまでした」

■シリーズ前半は前担当のDD++さんに完璧な検討で助けていただきました。

原岡望(無解) 「降参です」

小木敏弘 「いろんなトラップに引っかかりながら、最後にたどり着いたという感じです。後手の飛車を78で取るのは、最初に考えたのですが、惜しいが無いと判断し、先手角を角や歩で取る筋をいろいろ考えました。かなり限定しているのに難問に感じました」

たくぼん 「最後のまとめ方が、少ない条件で上手くできていると感心しました」

S.Kimura 「飛車を18から98に動かすのかと思ったら,8筋と9筋は4段目でしたか。収束がちょっと難しかったですが,107-2よりも先に解けました」

Pontamon 「駒取り回数の関係から、78で取った飛は84へ打つのは想像できましたが、玉の着手は1回だと勘違いしていて苦労しました」

渡辺 「78飛生がぴったり間に合うのを読み切るとはさすが推理将棋のプロ棋士。詰めるならやはり二挺飛車ですね」

占魚亭 「二枚飛車で詰ますのはすぐに分かったものの取り方が分からずヒント待ちしていました。ヒントが出ても詰み形の予想が立たず苦労しました。こんな単純な形が見えなかったとは……」

■収束の2枚飛車の攻めは、意外性もあって一見易しそうで実は骨のある妙手順でした。

はなさかしろう 「解けてニヤリ。巧みなミスリーディングにしてやられました。決勝戦はオーソドックス、記念対局はトリックで、シリーズは圧巻のフィナーレですね」

ほっと 「『飛のバトンを繋いで行く』という発言から、1枚の飛を1筋~9筋まで動かすと思い込んでしまったため苦労。往路の第8走者が繰り上げスタートだと気付いてようやく解決。どうせなら復路も9筋~1筋まで飛を動かす手順にならないか、と思ったり」

■見事にタスキが繋がりました。復路は9~7筋迄の短縮版です。

隅の老人B 「1筋から9筋へ。飛は88から98へと信じ込んで大苦戦。尤も、騙された?お陰で、長時間の暇潰しが出来ました」

斧間徳子 「88歩生から98飛の順が足りずとわかり、77飛生~78飛生に辿り着くも、危うく71飛生までのはてるま詰めと誤解するところでした。84飛~94飛~84飛の待機が意表の妙手順ですばらしい」

まさ 「最初は51玉型で82飛・92飛生・73飛生・71飛生の筋と思ったが駒取りの数が合わない。考え直して気がつきました」

くるぼん 「全く分からなかったが、ヒントで序盤が分かって解答を考える気に。駒取りが3回で収まらなかったが、玉が自分で出てくるのに気づいて解決」

布哇斎 「△7八飛不成▲同飛までは予想通りでしたが、素直に見える9二飛~7一飛や、8四飛7三玉が全く詰まず悩みました。3回の駒取りという条件がヒントにならなければ、この形は見つけられなかった気がします」

波多野賢太郎 「これはたしかに上級とは言え、13手目まではすんなり手順が決まるので易しめに思いました。オール飛車の先手手順は七海さんまできれいにリレーがつながって面白いですね。飛車の3回駒取り条件はないと別詰があるんでしょうか?」

■"飛の3回駒取り"は必要条件。これがないと後手番の手は飛を渡す必要手7手のほか、残り3手指せるので71飛生で詰む形に誘導できます。
"飛の駒取り4回"の参考手順は、13手目以降「▲78同飛 △42玉 ▲82飛 △52金右 ▲92飛不成 △51玉 ▲73飛不成 △42銀、71飛不成」までの"はてるま"手筋。ちょうど14手目玉と20手目銀が手順を限定しているので、ついうっかりしそうですね。

加賀孝志(誤解) 「まさか飛の入れ替わりがあるとは!旨いヒント」

飯山修(誤解) 「直前ヒントが出ても88角捕獲の呪縛から解放されるのに物凄く時間がかかった。すぐにこのロジックに到達された方は余程発想の柔軟な方ですね。先手の11手中無駄手7手は当然ですが後手にも無駄手がある事が驚き」

小山邦明(誤解) 「将棋盤を使えば、82飛がいなくなった事に早く気付いた気がする。後手の飛の進入をすぐにあきらめたため大苦戦してしまった」

山下誠(誤解) 「自陣で飛車を奪う手順はすぐに浮かびましたが、それからが一苦労。玉と銀の条件に完全に惑わされました」

■上記の4名は、飛の駒取り回数が"4回"の解答。残念ながら条件外れでした。

諏訪冬葉(誤解) 「7筋に縦に飛車を並べる手を中心に考えていたのでまさかこっちで詰むとは思いませんでした。
成る手が入るけどこの順が捨てられませんでした:▲18飛△94歩 ▲28飛△93桂 ▲38飛△85桂 ▲48飛△97桂成 ▲58飛△88成桂 ▲68飛△62玉 ▲78飛△72玉 ▲88飛△81玉 ▲98飛△何か▲94飛△72銀 ▲91飛不成 まで21手」

■諏訪さんの解答は、△33玉~△42銀の形を▲34飛で仕留める手順。担当も余詰かと焦りましたが、△33玉が自ら角道に入る反則手でした。

RINTARO「ヒント待ちでようやく解けました。
88角を取るものと思い、後手の角を使うか8筋の歩を伸ばすかの二択だと思っていたが、角を使うのは手順を限定できないため、却下。8筋の歩を伸ばす案も相当考えたが、詰まず。最初、角使用の91飛不成までを追っていたが、どうしても23手かかる。後手の手順も非限定。
次に、52玉型の54飛までを追ったが、全然ダメ。1筋2筋8筋9筋で詰ますのは、手数がオーバーする。全く違う筋だろうと思ったが思い付かず、遂にヒントが出るまでに解けなかった。
78飛不成同飛を見て目から鱗。一瞬で13手目まで分かったが、それからも苦戦。
71飛不成までを追って解けたと思ったが、後手飛での駒取りがあり、駒取り4回になっていることに気付く。先手が残り1回しか駒を取れないとなると82飛か84飛の二択しかないと思い、73玉型の詰み形に気付く。
解けたときは何とも言えない感動に包まれた。久しぶりに味わう感動だった。普通詰将棋ではしばらく味わうことのできなかった感動を味わうことができた」

■思考過程の詳細と感想をいただきありがとうございます。苦戦の後、やっと解けた達成感がよくわかります。


正解:17名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  くるぼんさん  小木敏弘さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  たくぼんさん  DD++さん  テイエムガンバさん  波多野賢太郎さん
  はなさかしろうさん  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん  まささん
  RINTAROさん  渡辺さん


総評

まさ 「易しそうな問題ばかりでしたので考えてみたらすぐ解けたので久々に解答します」

小木敏弘 「バランスよく、とても楽しめました」

ほっと 「今月もヒント前に全題解けました」

Pontamon 「どうにか無事に11月までは今年の目標のヒント前解答を続けて来れましたが、昨年同様、きっと12月は難問が出るんだろうなぁ...。美野樫9兄妹シリーズが終わったから大丈夫かな」

■客引きの初級、少考で解ける中級、ヒント待ちでようやく解ける上級、と難易織り交ぜた組み合わせの出題が理想です。腕に自信がある方には、ヒント前に全題解答を目指していただけますし。

斧間徳子 「二解作は、今月のような短編の簡単なものはいいですが、中編ものは勘弁してくださいね」

■簡素な条件と対照的な手順が整えば2解問題も楽しめます。

DD++ 「昔から『余詰が先に見えると作意が全く見えなくなる』という呪いに悩まされる私にとって、2解問題は天敵以外の何物でもありませんでした」

■現担当は「作意が先に見えると余詰が全く見えなくなる」呪いに悩まされています。なかなか余詰め出題が無くなりません(涙)

隅の老人B 「11月は107-3で苦戦。で、13日のヒント待ち。ヒントを読んで、自分の間違った思い込みに苦笑。気を付けよう、早合点とオレオレ詐欺、ですね」

布哇斎 「解けてみると普段よりも易しかったと思うのですが、色々と見落として時間がかかってしまいました。美野樫9兄妹の最終回は、予想よりも凄い条件でした」

RINTARO 「1と2の4問は出題日に解けたんですが、3に大苦戦。ヒント待ちでようやく解けました。78飛不成は全くの盲点。ぎりぎり間に合うんですね。推理将棋を解答してきてよかったです。こんな感動を味わうことができるとは」

波多野賢太郎 「今回は比較的すんなり解けました。美野樫シリーズは毎回楽しかったです。できれば、また別の大会などに出るなど、新たな展開で続編を待っています。ストーリーがたまったら、アニメ付きで本になったらいいなあなんて思います」

飯山修 「美野樫シリーズが終了してもきっと新シリーズが始まる事を期待してます」

S.Kimura 「美野樫9兄妹シリーズは町の将棋大会が完結しただけでまだ続きがありますよね? 年賀詰の辺りで,市の大会が始まるのかな」

■長編の美野樫9兄妹シリーズが惜しまれつつ完結しました。このような構想作品は貴重です。シリーズ物の構想ありましたら、是非ご投稿をお願いします。

たくぼん 「WFP100号記念の1人1作作品展の推理将棋への解答よろしくお願いします」

はなさかしろう 「恐縮ですが宣伝を。WFP100号の1人1作作品展#6で推理将棋を出題中です。Aは実は2解の片割れで、そもそも先手持駒条件の解決法が2系統あるので、「17手で詰んだ/詰め上がりで先手持駒は歩8枚/後手はある筋とその他の筋に交互に着手した/成1回」(2解)を解く方が易しいかも。Bは長手数ですが手は狭く、8手目の選択が最大の鍵です。よろしければ、是非お試しください」

WFP100号記念に出題中の推理将棋は下記のとおり。みなさま是非挑戦を!

  • WFP100号/1人1作作品展#6(はなさかしろう)
  • WFP100号/1人1作作品展#9(Pontamon)
  • WFP101号/推理将棋(一乗谷酔象)

推理将棋第107回出題全解答者: 23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  くるぼんさん
  小木敏弘さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  テイエムガンバさん  波多野賢太郎さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん
  まささん  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

当選: 小木敏弘さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第107回解答(2)

[2016年12月3日最終更新]
推理将棋第107回出題の107-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第107回出題  推理将棋第107回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


107-2 初級 NAO 作      双子の対局     9手(2解)

「二人の勝負、仲良く一勝一敗だったって?」
「2局とも9手で詰ませて先手番が勝ったよ。不思議なことに2局とも不成の手と54桂の手があったんだ」
「さすが双子同士の対局だね。全く同じ手順だったってこと?」
「いいや、手順は異なる別の将棋だったよ」

さて、どんな将棋だったのでしょう? 手順を二通り答えてください。

(条件) 以下を満たす手順が二通り

  • 9手で詰んだ
  • 不成の手と54桂の手があった

出題のことば(担当 NAO)

 桂はどこで入手するのか、推理しよう。

追加ヒント

 いずれも5手目に桂を取って7手目54地点に打つ。
 「5手目▲33同角成」と「5手目▲73角同不成」


推理将棋107-2 解答  担当 NAO

解1:

▲7六歩  △3四歩 ▲2二角不成 △3三桂
▲同 角成 △5二玉 ▲5四桂   △4四歩
▲4三角  まで9手.

解2:

▲7六歩   △7四歩 ▲5五角 △7三桂
▲同 角不成 △6二金 ▲5四桂 △7二銀
▲6二角成 まで9手.

(条件)
・不成の手と54桂の手があった(解1:3手目▲22角不成と7手目▲54桂、解2:5手目▲73同角不成と7手目▲54桂)

Suiri1072a
Suiri1072b

本作は、107-1と同様、同一条件で"複数解"を求める作品。9手詰の簡素条件を目指しました。54桂の手があるので桂取りを目指せば自然に解けるはずです。

  • 後手の左桂(初形21)を取る(解1)
    後手桂を取れるのは、最短でも5手。21地点で取る22角成~21馬の筋は"不成"が入らないので不可。33地点での桂取りを目指す。後手34歩~33桂の後、先手が桂を取る前に指せる有効手は、"不成"の22角不成。初手から「▲76歩 △34歩 ▲22角不成 △33桂」以下は5手目33同角"成"と取る手と7手目の54桂が有効打となるよう、後手の協力手を選べばよい。5手目から「▲33同角成 △52玉 ▲54桂 △44歩 ▲43角」まで。先手の角成と後手の協力手52玉~44歩が連動し、止めの一手は不成で入手した角を43に打つ。
  • 後手の右桂(初形81)を取る(解2)
    こちらは73地点での角不成の桂取りを目指せばわかりやすい。初手から「▲76歩 △74歩 ▲55角 △73桂 ▲同角不成」以下は後手の62地点への効きを弱めればよい。6手目金移動の合いの後は、54に桂を打つ手から3手で詰む。6手目以降「△62金 ▲54桂 △72銀 ▲62角成」まで。72銀が飛銀の効きを外す定番の協力手。

それではみなさんの短評をどうぞ。

NAO(作者) 「はなさかしろうさんの2解問題とセットで出題するために創りました」

はなさかしろう 「単独ならば容易なはずが2解になると見えにくいですね。後者の方(解2)がなかなか思いつきませんでした。完全2解がシンプルな条件で達成されていることに脱帽です」

くるぼん 「まさに双子問題」

ほっと 「2解の対称性が美しい」

たくぼん 「左右の桂の対比が見事ですね。こういった魅せ方はありですね」

■桂を取った後の左右の攻め方の違いを楽しんでもらえましたようで、ほっとしています。

まさ 「考えやすい初級者向け例題、といったところ」

小山邦明 「54桂の形は意外と詰め易い事がわかりました」

斧間徳子 「片方は後手が54桂と打つのかと思ったが、流石にそれは無理ですね」

■桂を取って桂打ちがわかりやすいので、程良い易しさになりました。

Pontamon 「▲54桂の着手がある詰み形は3種類のようですが、桂の効きへのトドメ着手は1種類だけなんですね。他の2つとは違い、逆側からの攻めということもあり見つけるのに時間がかかりました」

■「不成の手はなかったが、54桂の手があった」とすると、詰型が3種になります。その3解目は後手番の手順限定あり、条件追加が必要になります。おもちゃ箱81-3参照。

渡辺 「有名な形。54桂→74桂にすれば単独解ですっきりすると思うのですが...。本問は2解にする意義を見いだせませんでした」

■左右の桂を各々取る手順が1解ずつになるよう、2解の例題向けにあえて創りました。

飯山修 「詰パラ10月号で出たばかりの解答だったので若干損した感じ」

■(解2)は、詰パラ10月号306番上谷作と同一手順。条件異なる別作品ではありますが、10月号の解図を始めたのが月末で気がつくのが遅れました。申し訳ありません。

小木敏弘 「(解2)これは素直な手順で順調にクリア。(解1)後手の54桂は無さそうということで、後手の左桂にフォーカス。少々苦戦。角の活躍が見所でした」

S.Kimura 「(解1)5手以内に桂馬を取る方法は特定できていたのですが,44歩が見えなかったです。(解2)107-1でも出てきた,銀が真っ直ぐ立つ手筋の72銀に
気づくのに時間がかかりました」

波多野賢太郎 「これは、8一の桂を取る筋(解2)はすぐわかりましたが、2一の桂を取る筋(解1)は少し悩みました。簡素な条件の好ツインだと思います。」

隅の老人B 「(解1)何処で桂を入手?取ってくださいと首を差し出す33桂、でした。(解2)ヒラリ一転、今度は73での桂取り。72銀で飛の利きを止めるのが好手」

山下誠 「(解1)2一の桂を取るこちらの手順の方が難しかったです。(解2)8一の桂を取る手に気付けば容易でした」

加賀孝志 「(解2)分かっていても思い出すのに大変。(解1)疲れた忘れていた、飯山氏の辞典にあり、便利ですよ」

布哇斎 「(解2)桂の利きに角を成って詰ませるのが第一感で、その通りの飛車側の桂取りは楽勝。(解1)もう一つは、角側の桂取りなんだろうなというのは読めていましたが、5手目で馬を作ってからの8手目の△4四歩が絶妙で、すぐには気づきませんでした」

諏訪冬葉 「ヒント待ちでした。後者(解2)は前半5手が確定するので62への利きをなくす72銀を見つけて終わりでした。前者(解1)は3手目にできることを考えた結果『角を取って打つ』に至りました」

占魚亭 「43角までの方(解1)がなかなか浮かばなくて一寸苦労しました」

DD++ 「取る桂が左右1解ずつ。どっちから見つけた人が多いでしょうね」

■73で取る方(解2)を先に見つけた方が多数派でした。(解1)は後手の協力手44歩が発見しづらかったようです。

RINTARO 「(解1)素直な手順。(解2)73から行く手順はしばらく気付きませんでした」

■(解1)を先に見つけた方は少数派でした。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  くるぼんさん
  小木敏弘さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  テイエムガンバさん  波多野賢太郎さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん
  まささん  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第107回解答(1)

[2016年11月28日最終更新]
推理将棋第107回出題の107-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第107回出題  推理将棋第107回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第107回解説  担当 NAO

久々7手詰基本手順からの出題が功を奏し、多数の皆様23名から解答いただきました。


107-1 初級 はなさかしろう 作  7322      7手(2解)

「7322? 暗証番号にしては扱いが不用心だね。あぁ、Eテレの夜中の番組か」
「それは2355だろ。7322はさっきパズル同好会の二人が指した将棋のメモさ」
「あぁ、遊びに来てたね。一勝一敗とか言って、あっという間に帰ったけど」
「どちらも7手で詰んだからね。それから、32への着手があったのも共通している」
「ということは、最後の2は手順が二通りの2か。ところでこれってパズルなの?」
「さぁねぇ。二人に聞いたら逆に、どう思う?って聞き返されたよ。なんでも、パズルというのは結局のところ、面白いかどうかが大事なんだって」

さて、どんな将棋だったのでしょう? 手順を二通り答えてください。

(条件) 以下を満たす手順が二通り

  • 7手で詰んだ
  • 32への着手があった

出題のことば(担当 NAO)

 7手の基本詰手順を思い出して推理しよう。

追加ヒント

 32地点の着手はいずれも後手。
 「4手目△32玉」と「6手目△32銀」


推理将棋107-1 解答

解1:

▲2六歩 △4二玉 ▲2五歩 △3二
▲2四歩 △4二飛 ▲2三歩成 まで7手.

解2:

▲7六歩  △5二玉 ▲3三角不成 △5一金左
▲同角不成 △3二銀 ▲4二金 まで7手.

(条件)
・32への着手があった(解1:4手目△32玉、解2:6手目△32銀)

Suiri1071a
Suiri1071b

本作は、同一条件で"複数解"を求める作品。短手数かつ簡素な1条件で条件を示しており、入門用に最適な出題です。

7手詰は全29手順。基本手順をお復習いすれば解にたどり着きます。

  • 32に着手といえば、"32玉に23歩成"の7手詰の基本手順が1解め。初手から「▲26歩 △42玉 ▲25歩 △32玉」で32着手。以下「▲24歩 △42飛 ▲23歩成」まで。
  • もう1解の32着手駒は何か?もしこれが9手詰なら、32地点着手は後手の飛金銀や先手の角馬などいろいろあるところ。ここでは7手詰の基本型をお復習いすると、7手詰の止めの一手は、"23歩成"に加えて、"31角成(馬)"、"53への銀打ち"、"42,52,62への金打ち"、これで全て。32地点に着手するもう一つの解は51で金を入手する手順。初手から「▲76歩 △52玉 ▲33角不成 △51金左 ▲同角不成」以下、32地点着手で銀の効きを外して"42金"が止めの一手「△32銀 ▲42金」まで。

すぐ浮かぶ▲23歩成の筋と、少考してわかる△51金左~▲51同角不成~▲42金の筋。基本手順、簡素条件の好作品は二度楽しめました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

はなさかしろう(作者) 「『いずれの解も、他の解手順を除けば、与えられた条件で必要かつ十分に規定されている』という状態を"完全複数解"と定義してみました。ところが、実際にはなかなか達成できず、原点の7手に戻ってようやく見出したのが本問です。いわば完全2解の原理問題、簡素が取り柄です」

■安易な複数解では余詰のイメージがありますが、本作品は明確な狙いがあります。簡素1条件で、"他の解を除けば、もう一解を得る"原理問題。他方と全く異なる手順の対比を楽しめます。

ほっと 「せっかく入門用のシンプルな条件なのだから会話ももっとシンプルにすべき」

■ごもっともです。1条件ですからシンプルな会話がマッチしていました。

Pontamon 「久々に7手詰め29手順の復習。頭の中では9手詰め手順と混ざっていて、もっとありそうな気がしましたが、7手だとこれら2手順だけなんですね」

DD++ 「秒殺できずに7手の全29解書き出すハメになりました。1番目と29番目で2解でした」

■先手からの32馬や後手の32金がありそうでなかった。

渡辺 「最初(解1)の方はすぐなので後者(解2)は対の手順が72の着手になる成生限定モノを考える。7手は対手順が多いから「2解」から32に指す対手順を探そうとする裏をかいた、というのが作意でしょうか?32→72だと72金であふれかえります」

■72地点着手が銀なら1通りですが、72金の手順が12通りもありますね。

原岡望 「(解2)こちらは分からずカンニングしました」

小山邦明 「(解2)手順の金を渡す手順はうまいですね」

たくぼん 「7手の順ってすっかり忘れてますね。(解2)51角生の順を思い出すのに時間が掛かりました」

まさ 「42金までの形を思い出すのに少し手間取った」

■42金と言われると51で取って打つことが連想できますが、32着手ではなかなかわかりません。

隅の老人B 「(解1)初手は素直に26歩、これでOK。さて、2解目は?(解2)攻手は巧妙、応手も巧妙。敵味方、仲良く協力、これが肝心」

小木敏弘 「(解1)これは無難に解けました。(解2)結構悩みました。51で駒を取るのが楽しい」

S.Kimura 「(解1)32への着手という条件から真っ先にこれを思い浮かべました.
(解2)51角不成の筋が思い出せず,こちらの解がなかなか出てきませんでした」

RINTARO 「(解1)32玉の7手といえばこれしかない。(解2)32銀の7手がこれしかないのはちょっとした驚き」

諏訪冬葉 「前者(解1)は好きなパターンなので簡単でしたが後者(解2)が気づきませんでした」

布哇斎 「(解1)歩突きからの歩成はさすがに簡単。もう一つ(解2)は、金取りをあまり考えていなかったので少々時間がかかりました。見た形だとは思うのですが、出題のされ方で印象が変わるものです」

斧間徳子 「32玉の方(解1)は瞬殺でしたが、32銀の方(解2)は32の金か飛を取ることを考え、少考してしまいました。たまにはこのような入門向けの出題も入れると良いと思います」

山下誠 「(解1)基本的な詰み形をすっかり忘れていました。(解2)3二銀のタイミングが大事ですね」

■手順の対比と難度の対比、両方を味わっていただきました。

波多野賢太郎 「これはすぐにわかりました。入門用にぴったりですね。ちなみに私は角不成の筋の方(解2)が先に浮かびました。少数派ですかね?」

■解2が先に解けたのは少数派に間違いありません。

占魚亭 「基本の2手順ですね」

くるぼん 「基本問題だが、基礎知識がないとてこずる?」

加賀孝志 「(解1)古典に入る」

飯山修 「7手の作品がまだ問題になるんですね。」

■推理将棋は「条件変われば別作品」扱いです。既出の手順でも条件の示し方次第では新作になります。7~9手の基本手順や"古典"を再利用した作品の投稿も歓迎します。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  くるぼんさん
  小木敏弘さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  テイエムガンバさん  波多野賢太郎さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん
  まささん  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第108回出題(12月20日まで)

[2016年12月13日最終更新] 締め切り前ヒント

108-3について、4名の方(Pontamonさん、はなさかしろうさん、小木敏弘さん、ほっとさん)から余詰めのご指摘をいただきました。粗検深くお詫び申し上げます。次のように会話文と条件を変更して修正といたします。

108-3修正
会話文:「わ~ん、13手で詰まされた~~~。ちゃんと対策通りにしたのに、初王手でいきなり詰んでるなんて、こんなのないよ~~~」
→「わ~ん、13手で詰まされた~~~。自陣に侵入してきた相手の駒は次の手で必ず取り返したし、駒を取られても次の手で必ずそれ以上の価値の駒を取り返し、ちゃんと対策通りにしたのに。初王手でいきなり詰んでるなんて、こんなのないよ~~~」
「2手目いきなり飛から動かすのもどうかと思うよ。やっぱり歩から動かすべきだったんじゃない?」

条件文:
・2手目は玉ではない
→・2手目は飛を動かした

なお、解答につきましては元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。

(11月26日 NAO)

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第108回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2016年12月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第108回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第108回出題  担当 NAO

今月の3題は、手数順に初級、中級、上級と並べましたが、初級は難しめ、上級はやや易しめなので難度はいずれも中級クラスです。

初級は、はなさかしろうさんの変則初形の短編。3手で詰む局面の創作なので、普段詰将棋を創る方に取っては易しいはずです。

中級はPontamonさんの11手2条件作品。怪盗の予告状に隠された謎を解き明かしてください。

上級は金少桂さんの13手。後手の"完璧な"守りを打ち破ってください。

◇年賀推理将棋の作品募集◇

恒例の年賀推理将棋特集を年末に出題する予定です。難易度問わず作品を募集します。投稿〆切12月5日。

  • 第109回、110回出題:年末年始、年賀詰("2017", "17", "29", "11", 干支"酉"、にちなんだ推理将棋)

■本出題


■締め切り前ヒント (12月13日 NAO)

締め切り前ヒントです。

108-1初級:1手目に飛で金を取って、3手目に金を打つ。
108-2中級:9手目に飛を取って、10手目△同玉。
108-3上級:先手の着手は3筋のみ。後手は歩を取られたら歩を取り返し、桂を取られたら飛を取り返す。


108-1 初級 はなさかしろう 作 入れ替え作業のあっけない幕切れ 3手(変則初形)

「将棋を指していたので覗いてみたんだ」
「うん」
「局面はちょうど、初形配置から一対の駒の位置を入れ替えただけの状態だった」
「へぇ。対局中だったということは、二歩や行き所のない駒はなかったんだね?」
「そう。王手放置もなかったよ。
 それで、続けて見ていたんだけど、3手で詰んでしまった」
「なるほど。手間の割にあっけない幕切れだったね。もう少し何か覚えてない?」
「見ていた3手のうちに飛車の手があったよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?入れ替わっている駒と手順を答えてください。

(条件) 

  • 初形配置から一対(2枚)の駒の位置を入れ替えただけの合法局面から3手で詰んだ
  • 飛の手があった

※ 開始局面で手番の側を先手として扱います。
例えば、
  入替:28の先手飛と22の後手角、手順: ▲21飛成 △44歩 ▲43桂まで 
のような要領でご解答ください。


108-2 中級 Pontamon 作 14択・5択・決め打ちを推理せよ 11手

「ホナン君、これは怪盗シニアからの予告状なんじゃが…」
「タイトルは『14択・5択・決め打ちを推理せよ』か」
「中を見てくれ。推理のヒントが書いてあるんだが、よくわからんのじゃ」
「どれどれ
 ・11分で宝玉を頂く
 ・7分には3階を歩く
 ・同じところで会えるのは10分の一度だけ
か」
「3階と言っても、14棟のうちのどの棟なのかを推理できれば良いのじゃが」
「待てよ、シニアは推理将棋好きだから、これは条件か?書き換えると
 ・11手で詰み
 ・7手目の歩の着手は3段目
 ・同が付く着手は10手目のみ
だな」
「おぉ、そうじゃ。3段目への7手目の歩の着手14通りと数が一致するな。ひとつに絞るなら多分〇筋だ。早速警部に連絡せにぁ」
「博士、ちょっと待って。博士が〇筋に絞った理由はわからないけど、僕は違うと思うよ。これは警備の配置を間違えさせるための心理トリックだよ」
「なんと、そうなのか」
「シニア、心理トリックを見破ったぜ。博士、警部に〇棟の警備を強化するように伝えて!」
「間に合うと良いのじゃが…」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 7手目の歩の着手は3段目
  • 同が付く着手は10手目のみ

108-3 上級 金少桂 作  完璧な対策      13手

「最近友人がよく10手前後で負けて帰ってくるので、明日の対局に備えて対策を考えてきたぞ!」
「どんなの?」
「まず、玉が陣外へふらふら出ていかないこと。二段目より上へ上がるのは危険すぎる。また、最初に玉から動かすのもあまりよくない。」
「確かに玉は守備駒から離れるべきじゃないね。」
「次に、自陣に敵駒が攻め込んできてるのに対処しないのはまずい。自陣に敵駒が侵入してきたらすぐに撃退するんだ。」
「ふむふむ。敵駒の侵入は絶対に許さない、と。」
「そして、最後に駒損しないこと。駒が取られたら、すぐにそれ以上の価値の駒を取り返すことだ。」
「完璧な対策だね!これならきっと勝てるよ!」

翌日
「わ~ん、13手で詰まされた~~~。ちゃんと対策通りにしたのに。初王手でいきなり詰んでるなんて、こんなのないよ~~~」
「わ~ん、13手で詰まされた~~~。自陣に侵入してきた相手の駒は次の手で必ず取り返したし、駒を取られても次の手で必ずそれ以上の価値の駒を取り返し、ちゃんと対策通りにしたのに。初王手でいきなり詰んでるなんて、こんなのないよ~~~」
「2手目いきなり飛から動かすのもどうかと思うよ。やっぱり歩から動かすべきだったんじゃない?」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 13手目の初王手で詰んだ
  • 後手玉は二段目より上には行かなかった
  • 2手目は玉ではない
    2手目は飛を動かした
  • 後手は、自陣に侵入した先手の駒を次の手で必ず取った
  • 後手は、自分の駒が取られたら、次の手で必ずそれ以上の価値の駒を取り返した
     (駒の価値は飛>角>金>銀>桂>香>歩の順)

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第106回解答(3)

[2016年11月5日最終更新]
推理将棋第106回出題の106-3の解答、第106回出題の当選者(布哇斎さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第106回出題  推理将棋第106回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


106-3 上級 チャンプ 作 美野樫9兄妹の一局(その14)  13手

健一「さすがに四郎は無駄がないな」
四郎「詰み形の分析をしてたら偶然思い付いただけだよ」
七海「・・・その謙虚なところが四郎さんらしいですわ」

源三「いよいよ決勝やな、ここまで来たら優勝するで」
隆二「でもまぁ最後は兄貴に任せるぜ」
健一「ん?お前たちはいいのか?」
八重「各々方、御館様のご出陣よ」
九美「みんなで応援してるからねぇー」
七海「陰ながらお祈りしてます」
六実「健ちゃんファイト~!」
圭五「兄貴、みんなで優勝カップ掲げようぜー」
健一「粋なこと言ってくれるじゃねぇか・・・よし、俺に任せろ!」

七海「そろそろ始まる模様です」
六実「最後ぐらいみんなで見に行こ~」

健一「俺の先手だな、さあ行くぜー」

・・・対局開始・・・

四郎「見てるだけとはいえ緊張するね」
源三「相手さん3筋の着手が多いんとちゃうか?」
七海「・・・察するに今の着手で4回目かと」
八重「あと不成の手がないわね」
隆二「小細工は不要ってとこだろな」
圭五「それにしても互いに一度走り終えた駒は動かねーな」
九美「でもなーんか健にぃのペースって感じだよぉー?」
六実「あ、健ちゃんが13手で勝ったわ~!」
一同「(歓喜)」

健一「お前たちの応援のおかげだな、ありがとよ」
健一「さあ、表彰式が始まるみたいだぜ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 13手で詰んだ
  • 先手は1筋の着手のみ
  • 3筋への着手が4回あった
  • 不成の手は無かった
  • お互い一度動きを止めた駒は二度と動かすことが無かった

出題のことば(担当 NAO)

 1筋の着手だけで詰む形を推理しよう。

追加ヒント

 後手玉は25地点で詰まされる。


推理将棋106-3 解答  担当 NAO

六歩 △四歩 ▲五歩  △五歩
四歩 △4二玉 ▲三歩三玉
八飛 △四玉 ▲四飛  △2五玉
七桂 まで13手.

(条件)
・先手は1筋の着手のみ(16歩~15歩~14歩~13歩成~18飛~14飛~17桂)
・3筋への着手が4回あった(△34歩~△35歩、△33玉~△34玉)
・不成の手は無かった(7手目▲13歩成)
・お互い一度動きを止めた駒は二度と動かすことが無かった(先手:16歩~15歩~14歩~13歩成、18飛~14飛。後手:34歩~35歩、42玉~33玉~34玉~25玉。)

Suiri1063

本作は、美野樫兄妹の長兄、健一が一人だけで1筋端攻めして勝つ作品。一つの筋で攻める作品は美野樫兄妹シリーズ中に、八重(89-3)、圭吾(92-2)、九美(95-3)、四郎(105-2)とそれぞれ一人で勝ち抜いてきましたが、大会の決勝戦では健一兄貴が戦います。指し手の限定が厳しく、やや易しめの上級問題です。

13手を先手の7手と後手の6手に振り分けると、3筋の着手4手は全て後手の着手。これを手掛かりに詰み形を推理します。

  • 後手玉が1筋に近づくには、3筋以外の後手の残りの2手を玉に使うしかない:△42玉~(△3X玉)~△2X玉と進めたい。玉が1筋方面に向かうとき、角や桂が邪魔なのでどかす手がいる。たとえば、以下の二つの手順が第一感。
    A.△34歩~△33角~△42玉~△32玉~△22玉~△32金(飛)
    B.△34歩~△33桂~△42玉~△32玉~△21玉~△32金(飛)
    いずれも、3筋の着手4回なので条件通りで本筋を思わせる。
  • 一方、2筋の玉を捕らえる先手の攻めは、たとえば
    (P)▲16歩~▲15歩~▲14歩~▲13歩成~▲12と~▲11と~▲12と(香成)
    が一例。一見、先手(P)と後手Aを組み合わせればよさそうだが、
    「▲16歩 △34歩 ▲15歩 △33角 ▲14歩 △42玉 ▲13歩成 △32玉 ▲12と」の後、と金の効きで△22玉が反則になる。"不成の手なし"の条件のため、と金に近い2筋に移動できない。
  • それでは"と金"の効きのない中段玉はどうか。以下の手順で後手玉が24か25地点へ進む。
    C.△34歩~△42玉~△33玉~△24玉(+3筋の手2回)
    D.△34歩~△35歩~△42玉~△33玉~△34玉~△25玉
  • 中段玉には、歩成の後に飛を捌く攻め。
    (Q)▲16歩~▲15歩~▲14歩~▲13歩成~▲18飛~▲14飛(+1手)
    これをCと組み合わせると、24玉に対し14飛の王手は掛かるものの詰みには至らない。そして、先手(Q)と後手Dの組み合わせが唯一詰みに至る手順となる。
    先手は端歩を突き進めて成り、後手は3筋の歩を続けて付いた後、3筋に玉を移動する。初手から「▲16歩 △34歩 ▲15歩 △35歩 ▲14歩 △42玉 ▲13歩成 △33玉」次いで先手は飛車を活用し、後手は中段に玉を移動する。9手目から「▲18飛 △34玉 ▲14飛 △25玉 ▲17桂」まで。止めは桂跳ねがぴったり。

桂跳ねは飛への香の効きを遮りますが、飛には"と金"の紐がついている仕掛けです。注目の決勝戦は、お見事健一兄貴が一人で勝利を収めました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

チャンプ(作者) 「このシリーズ創作の当初より決勝戦は健一に任せる構成を思い描いていました。決勝に会心作を用意していたわけではありませんので悪しからず(笑)飛と桂で挟む詰め上がりは八重の回(89-3)に続いて2回目になりますが、8筋と1筋では少し印象が違うかと思っています。
さて、9兄妹の戦いは見事優勝という形で幕を閉じました。最終回は全員参加の余興となります。最後までお楽しみ頂けたら幸いです」

ほっと 「22玉や21玉を詰ます筋に嵌まりまくる。作者の狙いどおりか。それにしても予選3連勝の後、11連勝してやっと優勝とは、どれほどの規模の大会なのだろうか(笑)」

■たしか"町の将棋大会"でしたね。どれほど大きな"町"なのでしょう(笑)

加賀孝志 「詰め上がり気に入りました」

はなさかしろう 「優勝おめでとうございます。1三のと金が利いていて、好い詰形ですね」

■桂跳ねで香の効きがなくなる分、と金の紐付けとは洒落てます。

RINTARO 「最初に解けました。1筋だけの攻めは考えやすいです」

小木敏弘 「面白いヒントが多く解きやすかったです。3筋の歩の二回突きと桂で仕留めるのが妙味でした」

原岡望 「ヒントでぐっと易しくなる。なぜか3から先に解けた」

■指し手の選択肢が少なく、上級としては易問でした。

Pontamon 「3筋への着手4回の条件が厳しくて、1~2段玉での詰み形がいくつかあっても3筋着手は3回止まり。手順前後が出来ない3筋の手順を裏読みして解きました」

隅の老人B 「同じ駒は二度と動かさない、この条件は上手いな」

山下誠 「玉の径路を確保する3五歩を発見するまでが一苦労でした」

■手順前後と複数の経路のある玉移動の手順を巧く一手順に限定されてますね。

波多野賢太郎 「こちらも悩みました。ヒントを見たらすぐわかりました。2五で詰むとは意表を突かれました。優勝おめでとうございます」

飯山修 「またしてもやられました。まさか玉が25迄上がってくるとは。中段玉は桂に弱いということか」

S.Kimura 「玉を22で詰ませることしか考えていなかったので、25に出てくるのは予想外でした」

斧間徳子 「手が限定されるので易しかったですが、最終手が桂とは意外でした」

たくぼん 「桂が最後に出動してフィニッシュ。手の流れが楽しめる1局」

■詰まされる場所、詰ます駒、いずれも想定外でした。

占魚亭 「飛車を成って竜で詰ますと思っていたため、桂跳ねは盲点でした」

■飛車が成るには手数が掛かりすぎますね。

諏訪冬葉 「最終手は14龍か15龍だと思ってました。香車の利き遮って大丈夫だったんですね」

小山邦明 「一番大事そうな先手の香がなくても詰むとは最初思いませんでした」

■端攻めで最も大事な駒、香車が要らないとは全く意表の展開でした。

DD++ 「この条件で2筋玉にするだけでも大変なのに不成なしのせいで輪をかけて攻めにくく、最終形が限られるので13手としては与し易いですね。不成なしを外しても詰むのは11歩成12と(香成でも)の形くらいだろうと思いますが、これをもっと巧妙に隠す条件だったらお手上げ続出だったでしょうか」

布哇斎 「後手の3筋4回が大ヒントで、かなり手が狭かったです。1筋なのにどちらの香も無関係というのが面白いところで。不成を認めると余詰があるのでしょうか?」

■不成を許容すると13歩不成~12歩不成とする筋があります。「▲16歩  △34歩  ▲15歩  △42玉  ▲14歩  △32玉 ▲13歩不成 △33角 ▲12歩不成 △22玉 ▲11歩成 △32飛(32金)▲12と(12香成)」 まで。

正解:19名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん
  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん


総評

諏訪冬葉 「気づいたら12時回っていた。でも解答します」

■20日の25時?まではOKです。

飯山修 「手数が奇数ばかりだと何となくホッとします」

■偶数手数だと詰まされて負けるイメージがありますので・・・

布哇斎 「今回は,初級からヒント待ちとなってしまいました。106-1A、106-2と、詰め方の指し手に悩んだら取り敢えず角を使うという決めつけがまずかったようです。今回で美野樫9兄妹最終回という予想は外れましたので、この後優勝者のエキシビション、全員1手ずつ指して17手というのが最終回になると予想を修正します」

■"エキシビジョン"、"全員1手ずつ指す"途中の17手目までは正解。出題では4手追加の21手。美野樫9兄妹最終回は107-3に出題中です。

S.Kimura 「今回は4問中3問をヒントに頼ってしまいました。106-3は別として,歩を延ばしていく筋が盲点だったかもしれません」

小山邦明 「今月は、歩を3段目まで一気に成る手順で大活躍する特集で楽しめました」

Pontamon 「終わってみれば、歩を突き進める序の特集だったようですが、上級以外の解図ではどうしても角の出陣から考えて しまいます。(手順を忘れていた自作も含め)(^^;」

■行き詰まったときは"歩突きの攻め"。推理将棋の解図定跡の一つでしょう。

RINTARO 「今回は考えやすかったです」

ほっと 「今月はヒント無しで全題解けました」

小木敏弘 「消費時間が、初級・中級・上級の順にたくさんかかりました。(睡眠・食事・入浴時間含む)」

占魚亭 「前回は酷い誤答をしてしまいましたが、今回は大丈夫……なはず」

隅の老人B 「今月は1-Aで大苦戦。解ければ、「ナァ-ンダ」は何時ものこと。解けて大喜び、『単純な爺さん、ここにあり』です」

波多野賢太郎「今回は中級に大半の時間を使いました。ヒントを見ても?だったので、これは白旗かと思いました」

■初級Aと中級が意外に難しかったかもしれません。易問と感じられた方と難問と感じられた方、今月は二分されました。

たくぼん 「お手ごろな難易度で楽しめる内容でした」

■たくぼんさんが企画されているWFP100記念号の一人一作展にも推理将棋が出題されています。みなさま是非挑戦をお願いします。

はなさかしろう 「書店には来年のカレンダーと手帳。年賀推理将棋が気になる季節です」

■年賀推理将棋、作品募集中です。


推理将棋第106回出題全解答者: 19名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん
  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん

当選: 布哇斎さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第106回解答(2)

[2016年11月3日最終更新]
推理将棋第106回出題の106-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第106回出題  推理将棋第106回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


106-2 中級 Pontamon 作  後手の着手を大公開      11手

「11手で詰めたんだって?」
「とどめは不成だったんだ」
「どんな将棋だったの?」
「後手は、香、銀、金、角、飛の順で指していたよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 11手目の不成で詰んだ
  • 後手は、香、銀、金、角、飛の順で指した

出題のことば(担当 NAO)

 後手の協力手にピッタリの攻めを推理しよう。

追加ヒント

 飛不成までの詰みを目指す。後手の飛を取ることができないことに注意。


推理将棋106-2 解答  担当 NAO

▲2六歩  △1二  ▲2五歩  △3二
▲2四歩  △5二左 ▲2三歩成 △1一
▲3二と  △6二  ▲2一飛不成 まで11手

(条件)
・11手目の不成で詰んだ(▲21飛不成)
・後手は、香、銀、金、角、飛の順で指した
(△12香~△32銀~△52金左~△11角~△62飛)

Suiri1062

本作は、タイトル通り後手の着手駒種を全て明示して、協力手から先手の攻め筋を推理させる問題です。「香、銀、金、角、飛」と安い駒から高い駒に順に着手駒種を替えていく後手の手順には、多くの攻めのヒントが隠れています。

1) 玉の手がない→居玉で詰む。
2) 歩の手がない→先手は三段目から強引に突破。
3) 後半に大駒の着手がある→先手から飛や角を奪う展開にはなりにくい。
4) 最終手不成→単騎詰にはなりにくい。

以上を解図の鍵として、先手から三段目を強引に突破する手順を追っていきましょう。

  • 角で行く手順:
    ▲76歩~▲33角以下は後手の着手駒種と噛み合わず攻めが頓挫。
    ▲76(96)歩~▲44(97)角~▲53角成~▲31(71)馬と銀を奪い、以下、銀打~銀生と進める手順は、居玉に対しで詰む形がない。失敗例「▲76歩 △12香 ▲44角 △62銀 ▲53角成 △XX金 ▲31馬 」以下、銀打~銀生で居玉を詰ませる形がない。
  • 飛で行く手順:
    ▲26歩~▲25歩~▲26飛~▲36飛~▲33飛進めると3筋攻めが有力だが、残り1手の飛不成では仕留められない。失敗例「▲26歩 △12香 ▲25歩 △62銀 ▲26飛 △52金左 ▲36飛 △11角 ▲33飛不成 △92飛 ▲31飛成 まで」は最終手成で条件外れ。▲33飛成~▲31龍も同様に条件を外れる。また、3筋攻めと同様、▲76飛~▲73飛の7筋攻めも失敗する。
  • 歩で行く手順:
    ▲26歩~▲25歩~▲24歩~▲23歩成と2筋を突破して▲21飛不成を目指すのが正解手順。"と金"を残して生飛とのコンビで詰形を築いてゆく。角を11に引くため2手目は11香を動かし、最終21飛の効きを通すため銀は32地点で取らせて金は左金を上がる。初手から「▲26歩 △12香 ▲25歩 △32銀 ▲24歩 △52金左 ▲23歩成 △11角」以下、最後は"と金"が飛不成をアシストして詰形が完成。「▲32と △62飛 ▲21飛不成」まで。

簡素な条件から最終不成での詰手順を導くまで、誘い手もあり推理を楽しめる好作品でした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

Pontamon(作者) 「2ヶ月前の投稿作品なのに手順を忘れ、作品の狙い通り、不成で仕留めるための銀入手を目指して失敗しました。他の解答者にも銀入手を目指した方が居て欲しいと願うばかりです」

■角で銀を入手する順は作者でも迷うほど定番の手順でしたが、二段玉でないと銀不成で詰む形にはなりませんね。

布哇斎 「最後の不成から、角銀のコンビネーションが自然と考え、そちらばかり読んで泥沼でした。いくら角が便利だからって、決めつけはよくないものです(2つ目)」

波多野賢太郎 「この問題にハマってしまいました。角成から銀を取る順や2六飛から飛車を振る順しか浮かばず、ヒントを見てもかなり悩みました。歩を突いていくのは間に合わない気がして盲点でした」

■銀入手の筋に誘い込まれたのは、作者の狙い通りでした。

S.Kimura 「飛車単騎の不成は考えたのですが,歩で飛車の通り道を作る発想が浮かびませんでした」

飯山修 「居玉なのでいつものはてるま手筋と思ったが最終手生なので補助が必要。定跡7手詰の派生でしたか」

原岡望 「飛だけでは詰まないことに気づいて解決」

諏訪冬葉 「さっき(20日23時過ぎ)解けました。まさかと金がサポートに働くとは思いませんでした」

■最終手不成の条件がなければ、31か71の龍単騎の筋があるところ、▲23歩成からのと金攻めとは意表を突かれました。

RINTARO 「まさかの2筋でしたが、気付けば簡単でした」

小木敏弘 「解けると難しい手順ではないのですが、夜となり朝となって12時間かかりました。二番目の難問」

小山邦明 「最初は角を考えたが、後手の2枚の金の処置に困ったので、飛を活躍させる事を考えたら、きれいな手順となった」

占魚亭 「後手の着手順が明かされているので易しかったです」

山下誠 「2筋から攻めることに気付けば一目でした。面白い条件ですね」

加賀孝志 「まさか飛が間に合うとわ!」

■"と金"の遅早。歩が成って"と金"が動くまで5手も掛かるが、実はぴったり間に合う早い攻めです。

ほっと 「51玉を不成で詰ますには?まさか飛とは」

たくぼん 「先手の飛を世に出すのは一苦労ですね。面白い後手条件でした」

隅の老人B 「角を動かすには?これから初手が始まった」

はなさかしろう 「この条件で一意に決まりますか!安い順と見せて、飛角を取って打つことができなくなっているのが利いていますね」

斧間徳子 「初手76歩を考え大苦戦、決して『易しめの出題』ではなかった。簡素できれいな条件付けがすばらしい」

DD++ 「後手の駒種だけ明かすのは昔私もやりました(36-2)が、角が混ざった瞬間から駒打ちが視野に入るので実は結構解きにくいんですよね。先手が後手飛を取れないのは明らかですが、後手が先手飛を取るのは意外とできてしまって、しかも先手の手数があるので一見何かできそうという……。」

■本作品もDD++さん作9手(36-2)と同様、後手の着手駒種から手順を構築する良問。簡素条件から詰形と手順を論理的に導いていく推理力を試されます。

正解:19名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん
  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第106回解答(1)

[2016年10月28日最終更新]
推理将棋第106回出題の106-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第106回出題  推理将棋第106回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第106回解説  担当 NAO

今回は19名から解答いただきました。易しめの選題、久々の余詰なしの出題でしたが、なぜか解答者数はやや減少。"余詰を出題した回は解答者が増える"という謎のジンクス(?)があり、それの反動かもしれません。


106-1 初級 NAO 作  43金の後は?        9手×2

A「たったの9手で負けちゃった。2手目に3筋の手を指した序盤が失敗で、43金が奇妙な一手だった」
B「僕も2手目3筋の手を指して9手で負かされた。43金の一手もあったから君の対局と全く同じ手順かもしれないね。終盤はどうだったの?」
A「平凡な収束だったけど、43金より後、成った手が印象に残ってるよ」
B「なるほど。僕の対局は、43金より後、4筋への金の手が勝負を分けたね」

さて、二人が負けた対局とはどんな将棋だったのだろうか?

(条件A)

  • 9手で詰んだ
  • 2手目は3筋の着手
  • 43金より後に、成る手があった

(条件B)

  • 9手で詰んだ
  • 2手目は3筋の着手
  • 43金より後に、4筋への金の手があった

出題のことば(担当 NAO)

 43金を指したのは先手か後手か推理しよう。

追加ヒント

 2手目は△32金。
・A 後手が△43金と指す。止めは金を打つ手。
・B 先手が▲43金と打つ。止めは▲42金。


推理将棋106-1 解答

A:

▲4六歩  △二金  ▲4五歩  △4四歩
▲同 歩  △4三金  ▲同 歩 △7二金
▲5二金  まで9手

(条件A)
・2手目は3筋(△32金)
・43金(6手目△43金)より後に、成る手(7手目▲43同歩成)

B:

▲7六歩  △二金  ▲3三角成 △4二銀
▲3二馬  △4四歩  ▲4三金  △6二銀
まで9手

(条件B)
・2手目は3筋(△32金)
・43金(7手目▲43金)より後に、4筋への金の手(9手目▲42金)

Suiri1061a
Suiri1061b

本作は一つの着手"43金"の後の着手が異なる9手詰がテーマのツイン作品です。先手後手のいずれも"43金"を着手する可能性があり、残る条件との組み合わせで"43金"着手の先後が入れ替わる手順の対比を狙いました。

  • 後手の△43金は?
    後手が43金と指すには、△32金~△44歩~△43金の3手が必要。6手目△43金の後、7手目に先手が43金を取ればよい。しかも7手目が"成る手"ならば条件Aを満たす。
     条件A:先手は4筋の歩を突き進めて"歩成"で43金を取ることができる。
    初手から「▲76歩 △32金 ▲45歩 △44歩 ▲同歩 △43金 同歩成」
    最後は金と飛の効きを外す協力手で詰み。8手目から「△72金 ▲52金」 まで。
  • 先手の▲43金は?
    先手が43金と指すには、角が成って馬で金を取って43地点に打つ手順。43に打った金を42に進めて詰ませば"4筋の金"の条件Bを満たす。
     条件B:先手は角を成った後、金を取って打つ。後手は△32金~△42銀~△44歩の手順で協力する。初手から「▲76歩 △32金 ▲33角成 △42銀 ▲32馬 △44歩 ▲43金」
    退路封鎖の協力手の後、止めの一手4筋の金"42金"で詰み。8手目から「△62銀 ▲42金」 まで。

"2手目3筋"で△32金を強要された後、43金着手のため空間を空ける△44歩と指すのが両局の共通点ですが、後手△43金と先手▲43金では、全く攻め筋が異なる展開を見せます。特に、Aの▲46歩からの突歩の攻めは一見遅いようで実は早い意表の攻めでした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

NAO(作者) 「A,Bともに難易度初級のつもりでしたが楽しんでいただけたでしょうか。思いの外Aが難しかったようです」

■追加ヒント前、以下の7名から解答をいただきました。

RINTARO 「A:4筋から攻める手はすぐには見えないです。B:素直な手順。こちらが先に解けました」

小木敏弘 「A:今回の最難問で19時間消費。後手が自分で歩をついて金を43に持っていくのに三手も使うので、ないかなと思っちゃいました。その金を標的にするのが盲点でした。B:解けると難しい手順ではないのですが、夜となり朝となって12時間かかりました。二番目の難問」

Pontamon 「僅かな条件の違いで全く異なる手筋のツインの好作でした。Aはトドメが成る手だと思いがちだし、Bは▲53角成から▲43馬で金を取って▲42金とする手順の紛れ筋が気になって、先手の▲43金への頭の切り替えが遅れました」

斧間徳子 「条件Aは初手76歩を考えたので思いのほか苦戦でした。対照的な手順はツインに好適」

小山邦明 「A:大駒の動きのない推理将棋は珍しい気がしました。B:手順が全く異なる良いツイン問題だと思いました」

はなさかしろう 「久しぶりのツインですね。Bはすぐ解けましたがAがなかなか見えませんでした」

ほっと 「初手76歩と決め打った結果、条件Bはすぐに解けたものの、Aが解けずに今月最後まで残る。初級出題なので条件AとBは逆にした方が良かったかも」

■皆様、Aに苦戦されました。突き歩の攻めはバリエーションが少ないですが、たまに出題すると難問になることが多いです。

■以下は、追加ヒント投入後の解答者の短評です。

飯山修 「A:直前ヒントが出るまで全く判らず。初級じゃなーい。解けてみると成程初級。亀も兎に勝てるということか。改めて過去問を見ると詰パラ46番が酷似。36-3、79-1と風味が似ている。B:こちらは素直な問題。これぞ初級」

隅の老人B 「A:千里?の道も一歩から。歩一歩、これでOK。B:大駒の出動。簡単にAより先に解けたのが、Aに大苦戦の原因となる」

■突き歩の遅早。歩で金を取って頭金の手筋です。

山下誠 「A:角を使う言葉狩りを考え、この問題が最後まで残りました。B:こちらは一目でした。この影響でAが何日も手間取りました」

S.Kimura 「A:ヒントを見るまで、歩で金を取ることが思い浮かびませんでした。B:先手が43の金を動かす手順は限られていたので容易に解けました」

布哇斎 「A:手数の少なさと△4三金の後の成から、9手目に角成で詰みと決めつけて泥沼でした。いくら角が便利だからって、決めつけはよくないものです。B:Aで悩んでいるうちに、先手の4三金打のパターンとして、こちらが自然に浮かびました」

占魚亭 「43金着手のツイン。Aの方に少し時間がかかりました」

原岡望 「A:角と思い込み大苦戦。B:腕力で詰める」

たくぼん 「角で行くと思い条件Aで悩みました。歩で良かったとはね」

諏訪冬葉 「A:Bと同様に角を使うと思ったら7手目に金を取りつつ成る手がない。まさか歩とは・・・ B:『43に金を打って動かす』というパターンが浮かんだので解けました」

■"角の攻め"で43金の後、成る手は無いか?出題する方は無いことがわかっているので、これほど皆様を悩ませるとは思いませんでした。

加賀孝志 「A:ストレートで解けました。B:一粒で2度美味しい」

■多数の方がAに苦戦する中、さくっとAを解かれた方は少なかった。

波多野賢太郎 「どちらの手順もちょっと悩みました。ちょっとした条件の違いで、9手でもガラッと手順が変わって好ツインですね。2手目3二金は同じで、4三金は先後変わるという対比も面白いと思いました」

■2手目△32金。別の駒も匂わせますが、金の着手地点を限定し手順前後も防ぐ意味です。

DD++ 「居玉を二段目の金で仕留める基本的な形2つの対比。43金条件のクリア方法も対比的で、あとは2つめの条件の後半が同系統なら完璧でしたが、そこまではちょっと高望みしすぎですかね」

■"43金より後に、4筋の成る手があった"とすれば"4筋の金の手"と呼応しますが、流石にサービス過剰でしょう。


正解:19名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん
  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第107回出題(11月20日まで)

[2016年12月7日最終更新] 107-3解答、第107回出題当選者

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第107回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2016年11月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第107回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第107回出題  担当 NAO

初級2題は、"複数解"がテーマ。簡素な条件の中、くっきりと浮かび上がってくる二つの手順の対比を楽しんでいただきます。

上級の美野樫9兄妹シリーズはいよいよ完結編。21手と長手数ですが、手数の割には易しい作品ですので是非挑戦ください。最終話には9兄妹全員が参加します。

◇年賀推理将棋の作品募集◇

恒例の年賀推理将棋特集を年末に出題する予定です。難易度問わず作品を募集します。投稿〆切12月5日。

  • 第109回、110回出題:年末年始、年賀詰("2017", "17", "29", "11", 干支"酉"、にちなんだ推理将棋)

■本出題


■締め切り前ヒント (11月13日 NAO)

締め切り前ヒントです。

107-1初級:32地点の着手はいずれも後手。
 「4手目△32玉」と「6手目△32銀」
107-2初級:いずれも5手目に桂を取って7手目54地点に打つ。
 「5手目▲33同角成」と「5手目▲73角同不成」
107-3上級:後手の協力手で先手に飛を取らせる。
 「12手目△78飛不成、13手目▲同飛」


107-1 初級 はなさかしろう 作  7322      7手(2解)

「7322? 暗証番号にしては扱いが不用心だね。あぁ、Eテレの夜中の番組か」
「それは2355だろ。7322はさっきパズル同好会の二人が指した将棋のメモさ」
「あぁ、遊びに来てたね。一勝一敗とか言って、あっという間に帰ったけど」
「どちらも7手で詰んだからね。それから、32への着手があったのも共通している」
「ということは、最後の2は手順が二通りの2か。ところでこれってパズルなの?」
「さぁねぇ。二人に聞いたら逆に、どう思う?って聞き返されたよ。なんでも、パズルというのは結局のところ、面白いかどうかが大事なんだって」

さて、どんな将棋だったのでしょう? 手順を二通り答えてください。

(条件) 以下を満たす手順が二通り

  • 7手で詰んだ
  • 32への着手があった

107-2 初級 NAO 作      双子の対局     9手(2解)

「二人の勝負、仲良く一勝一敗だったって?」
「2局とも9手で詰ませて先手番が勝ったよ。不思議なことに2局とも不成の手と54桂の手があったんだ」
「さすが双子同士の対局だね。全く同じ手順だったってこと?」
「いいや、手順は異なる別の将棋だったよ」

さて、どんな将棋だったのでしょう? 手順を二通り答えてください。

(条件) 以下を満たす手順が二通り

  • 9手で詰んだ
  • 不成の手と54桂の手があった

107-3 上級 チャンプ 作 美野樫9兄妹の一局(その15)  21手

七海「やりました!皆で掴んだ優勝です!」
四郎「今日はいい思い出になったね」
隆二「帰ったら皆でお祝いだな」
六実「私がご馳走を作ってあげるわ~」
健一「ちょっと待て、どうやらまだ終わりじゃねぇみてぇだぜ?」

司会「それでは優勝の副賞としてこれより記念対局を行います」

源三「なんやて!?」
六実「え~!お買い物しなくちゃいけないんだけど~?」
四郎「あっ!相手はあのプロ棋士の人みたいだよ?」
圭五「朝からずっと突っ立ってた審判かー!」
九美「プロって強いのかなぁー?」
七海「健一さん、誰が指しますか?」
健一「最後ぐらい全員で指して叩き潰してやろうぜ」
八重「天下分け目の決戦ね」
隆二「兄貴、何か作戦がありそうだな」
健一「いいか、お前たち・・・(ごにょごにょ)」

健一「俺たちの先手だ、みんな打ち合わせ通り行くぜー」

・・・対局開始・・・

健一「俺から九美まで年齢順に飛のバトンを繋いで行くからな」
源三「ホンマにこんな作戦でエエんか?」
九美「はい、17手目のウチの番も終わったよぉー?」
圭五「兄貴、みんな飛の手指したけど、この先どーすんだー?」
健一「あとは指したい奴が指せばいいさ、ただし最後まで飛の手でな」

隆二「マジかよ・・・ホントに21手で勝っちまったぜ・・・」
九美「成る手も無かったのにねぇー?」
四郎「飛での駒取りは3回あったけどさ・・・」
七海「・・・察するに14手目の玉と20手目の銀が疑問かと」

六実「大変~!スーパー閉まっちゃうわ~!」
七海「わたくしも手伝います、それでは皆さんお先に失礼します」

【完】

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 21手で詰んだ
  • 先手の着手は飛のみ。そのうち17手目までは1筋~9筋の順番に指した
  • 飛で駒を取る手が3回あった
  • 14手目は玉、20手目は銀の着手
  • 成る手は無かった

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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