カテゴリー「推理将棋」の記事

推理将棋第121回出題(11月10日まで)

[2019年10月13日最終更新]

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第121回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2019年11月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第121回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第121回出題  担当 Pontamon

今回は在庫温存のために担当から2題出題です。
前回は難しかったとのことなので予定変更で中級を易問と入れ替えました。

初級は担当からの9手の易問。2回の同は別の駒でしょうか、同じ駒でしょうか。
中級は担当からの10手詰の易問です。
上級の12手詰は上谷直希さん作。大駒着手は後手の飛だけなので龍は動かせません。


■本出題


■締め切り前ヒント (11月3日頃 Pontamon)


121-1 初級 Pontamon 作 トレッキー作の修正 9手

「投稿作の条件は問題ないけどトレッキー丸出しの会話は変更してよ」
「『トランスワープでボーグキューブが突然現れた』は削除」
「わかった」
「『セブン・オブ・ナインが同化』は『9手詰みの7手目が同か!』」
「なるほど」
「『シールドを上げたか。抵抗は無意味だ。同化する』は『8手目は駒を直進させて粘ったけど、詰まされた手も同か!』」
「了解、亜空間通信終了。エンゲージ!」
「君もトレッキー?」
(条件)
  • 9手で詰み
  • 7手目と9手目は同の手
  • 8手目は駒を直進

121-2 中級 Pontamon 作 51角がある10手 10手

「不成なく10手で詰んだ棋譜だよ」
「51角の着手があったんだね」

(条件)

  • 10手で詰み
  • 51角の着手があった
  • 不成なし

121-3 上級 上谷直希 作 飛車の遅速 12手

「12手で詰ませたよ。動いた大駒は僕の飛車だけだったかな。
10手目は飛成で、その手で僕は初めて歩を取ったよ。
ただ、成駒で王手を掛けている局面は登場しないまま終局したんだ」

(条件)

  • 12手で詰み
  • 動いた大駒は後手の飛車のみ
  • 10手目は飛成で、後手にとって初めての歩取り
  • 成駒で王手している局面はなかった

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第119回解答(3)

[2019年9月29日最終更新]
推理将棋第119回出題の119-3の解答、第119回出題の当選者(変寝夢さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第119回出題  推理将棋第119回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


119-3 上級 Pontamon 作 8マス移動で詰み 12手

「駒成なく、12手目の8マス移動の手で詰んだよ」
「へぇ、どんな将棋だったの?」
「端の筋以外へ駒を打つ手があったよ」

(条件)

  • 12手目の8マス移動の手で詰み
  • 端の筋以外へ駒を打つ手があった
  • 駒成なし

出題のことば(担当 Pontamon)

 8マス移動の駒種と詰み形を推理しましょう。

追加ヒント

 8マス移動は飛。駒打ちは角ですが、48地点の駒をピンする形ではありません。


推理将棋119-3 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42銀、▲22角不成、△37飛不成、
31角打、△同飛不成、▲56歩、△57角、▲58金右、△39飛不成
まで12手

(条件)
・12手目の8マス移動(8手目△31同飛不成、12手目△39飛不成)の手で詰み
・端の筋以外へ駒を打つ手があった(7手目▲31角打、10手目△57角)
・駒成なし

Suiri1193

8マス移動が可能なのは、飛・角・香ですが、駒成なしの条件なので香は除外できます。

角の8マス移動は隅から隅への斜め8マス移動になりますが、不成なのでその手で王手はできません。なぜなら隅の生角で王手なのであれば玉は対角線上にいなければならず、移動前の隅でも王手のはずです。

つまり、最終手の駒は飛です。

9段目への飛の着手で詰むなら思い浮かぶのははてるま手筋。しかし本問では駒成なしなので玉の退路が出来てしまいます。

Suiri1193a思い浮かぶ詰み形は参考1図のように、玉の退路になる48地点を駒で埋め、その駒を動けないようにピンする形です。後手の飛が出ていくための鉄板手順の▲76歩、△32飛、▲33角不成を角か飛で取る手順ですが、ゆくゆくは48駒をピンするために、4手目△33同角と取って、その後△15角とする手順が見えますが、条件では駒を打つ手が必要とのこと。ならば、4手目を△33同飛で角を取り、その角を打てばいいことに気付きます。でも、駒打ちは端の筋はダメとのことなので△26角にすれば良い。後手角の移動手順の除外と角の打ち場所限定のための条件を見破ったり!

本当にそうでしょうか?参考1図で先後の手数を数えてみます。先手は、▲76歩、▲33角不成、▲48銀、▲58金右、▲68金上の5手なので1手の余裕がありOK。ところが後手は、飛の着手だけで△32飛、△33同飛、△37飛不成、△31飛不成、△39飛不成で5手を要します。8マス移動のためにスタート地点を空けるための△42銀と48の銀をピンするための△26角が必要なので後手は1手足りません。

後手の着手を減らす工夫として、▲33角不成を即取るのではなく、その王手を渡りに船でゆくゆく必要になる△42銀とする手順があります。△33飛が無い分1手短縮できますが、駒打ちするための角の入手ができていませんので、5手目▲22角不成のあとに▲31角不成として、8マス移動のスタート位置に戻ってくる△31飛不成で角を入手することができます。

Suiri1193b参考2図はこの手筋で12手目まで指してみたものです。

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42銀、▲22角不成、△37飛不成、
▲31角不成、△同飛不成、▲58金右、△26角、▲48銀、△39飛不成 まで12手

68の退路が残っていますし、持ち駒に角があるので▲49角で合い駒も可能です。

3手戻した▲58金右までの局面を思い浮かべてください。合い駒にできる角を持っていますが、これは22の角を▲31角不成で移動して後手に進呈したものですが、そこで▲31角打で持ち駒の角を手放せば合い駒としては残りません。そうした時、後手の退路は48と68の2箇所で残っている手数は3手戻したので3手で内訳は後手の2手(最終手含む)と先手の1手。つまり、先手と後手の1手ずつで玉の退路2地点の措置をしなれればいけません。

48地点はピンされなくても、後ろに動けない香や桂があればそれらの駒で玉の退路を塞ぐことができますが香や桂を入手する暇がありません。もし、桂の持ち駒が後手だったら、△56桂の1手で48と68をカバーでき、先手は1手余ります。

無いものねだりをしても仕方ないので、持っている角を活用するしかありません。先手の協力手の▲56歩によって角の打ち場所を提供し、△57角で48と68地点を制圧することができました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「上谷直希作の102-2からの派生作。駒成なしにしても2手増でおさまりました。」

山下誠「5七角の手が浮かばず、堂々巡りをしてしまいました。」

■桂があれば48と68地点をカバーできると気付けば代替案の57角はすぐそこ。駒を打つのが1回だと勘違いすると57角が浮かばないかも。

斧間徳子「基本的なはてるま8手詰を4手延長。4手も延長すると煩雑になりそうだが、少ない条件でスッキリとまとめているのは流石。31角打や56歩、57角がすべて限定されているのが痛快。」

■作図の際、先手の持ち駒に角が残るので困ってました。▲31角打に気付くのに時間がかかったこと。(笑)

神在月生「まず中段の横運動に山をかけたが、手数超過&非限定ばかりでハズレ。3筋の縦運動は非限定がありそうに感じたが、57角とその角を縦運動中に31で得て一手節減できることを発見し解消。しかし最初は31角生としてしまい、あれっ?。31角打は妙手・好手というよりも面白い手といった感触の好感度が高い手。」

■紛れ筋一通りを検討されたようですが、それにも関わらず出題翌日の解答とは恐れ入りました。

RINTARO「3手目までは決め打ちで4手目同飛から端玉を1筋から9筋に飛を回る手で詰ます筋を考えました。次に39飛不成で詰ます筋を考えました。4手目同飛の呪縛から解放されたときに解けました。42銀が効率のいい手ですね。」

■4手目42銀は、8マス移動で詰みの102-2でも出ていた手筋でした。

諏訪冬葉「成る手がないなら最終手は飛車。とすると102-2の手順だが、生飛車なので48をふさぐ必要がある。で、この解答なのですが「端の筋以外へ駒を打つ手があった」の「端の筋」が全然絡んでないので不安です。」

■この1~2年、必須ではない条件も追加することを考えています。たとえば「初手は歩」。3手目に飛を振ったり、玉が中段へ向かう場合には初手と3手目で手順前後があるのでこのような条件が必須になりますが、「初手は歩」が必ずしも必要ではない作意順にこの条件を入れておくと、解図の際に明後日の方へ向かったり、解図できても不安が残ったり。

占魚亭「ちょっと自信ないですが。角を持駒にする手立てが考え所でした。」

■5手目に▲66角生、△同角、▲56歩、△57角打、▲58金右、△37飛生 なら次の後手番で△39飛生で詰みですが、8マス移動ではないので失敗。後手が角を持駒にするには先に先手が持駒にしてから渡す必要があり、遠回りしているようで不安だったのでしょうか。

ほっと「後手の8マス移動ならやはり3筋の飛。しかし「端の筋以外へ駒を打つ手あり」の条件がどこに利いているのか判らなかった。」

■締め切り前ヒントの通り、解図の際、角打ちで48の駒をピンする手筋を考えるだろうと思っていたのです。結局、△26角と打つ筋での詰みはないのですが…。

小山邦明「7手目の31角打が先手の合駒をなくす巧手だと思いました。」

■▲31角打と△57角が先後の肝。

緑衾「いいですねこれ。シンプルな条件の中にギリギリで駄目な筋がたくさん詰まってます。ようやく解けたと思ったら角合されました。それから、端への駒打ち禁止の意味が分かりません。」

■初解答でヒント前に全問正解とは強豪解答者とお見受けしました。

はなさかしろう「最終手の飛は横か縦か。第一感は横だったので抜け出すのに時間を要しました。」

■解図を楽しまれたようですね。

S.Kimura「飛車を1筋から9筋(もしくはその逆)に移動すること考えていましたが,うまくいきませんでした.最終的にたどり着いたのは,はてるま手筋(これも覚えていました)の応用で,31から39へ行く形でした.2回目の駒打ちは48に利きがあるけど,ヒントと違う?」

■角の利きと玉の間にある駒が動けない(ビンされている)、つまり端の手は無いので26角で48の駒をピンする角打ちではないというのがヒントでした。

ミニベロ「これも景色が全く見えない。そもそも「合駒なし詰」に、3手目駒を持たせる発想が凄い。各タイミングも絶妙。119回に99飛車。こんなシャレにも今頃気づくとは。解図力落ちました。」

■角の受け渡しが忙しい。119番の救急車は119回の採用狙いで2年前に作ったもの。手順を覚えていなくて、こちらは記憶力が落ちました。

飯山修「33角の王手の移動合が非限定になるのがイヤでどうしても同飛と取ってしまい31を空ける手段に苦労する。そして3筋ではないのかと他の筋を探す情けないパターン。」

■解答の最終手だけが「39飛」で「生」の記載がありませんでしたが、単に書き忘れと判断して正解とさせていただきました。

原岡望「横8マスと即断し大苦戦。ヒントに助けられた。」

■ヒントに助けられたということは、26角で48の銀をピンする手順も読んていたようですね。

NAO「8路移動の発射台31地点で角を取らせる。57角が入りまとまった。」

■うっかり22の角を移動して31で取らせると合い駒が残って失敗。


正解:17名

  山下誠さん  斧間徳子さん  つつじさん  神在月生さん  RINTAROさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  ほっとさん  小山邦明さん  緑衾さん
  はなさかしろうさん  S.Kimuraさん  ミニベロさん  津久井康雄さん
  飯山修さん  原岡望さん  NAOさん


総評

山下誠「推理将棋の再開は嬉しい限り。楽しい問題を期待しております。」

■楽しい問題を選題できるのだと思いきや在庫が…。

斧間徳子「この推理将棋のコーナー、解答を募集しておいてそのまま何の説明もないまま1年半も音沙汰無しだったのは正直不愉快でしたが、何はともあれ気鋭のPontamonさんが後任となって復活したことは喜ばしいことです!」

■年賀推理以外の通常問題の投稿を期待しています。よろしくお願いします。

神在月生「今回はウォーミングアップということで、次回から難度が上がるかもしれないが、第一問のような客寄せは必要だと思います。あと、担当者出題分には、素敵な一条件作を期待しております。」

■120回の問題の構成を変更して易し目にしました。一条件作とはハードルが高いです。(笑)

RINTARO「久しぶりに推理将棋を解きましたが、楽しかったです。」

占魚亭「担当就任、おめでとうございます。コーナーの再開を待っていました。推理将棋脳が衰えていますが、回復できるよう頑張りますのでよろしくお願いします。」

■RINTAROさん、占魚亭さん、解答常連者の参加はコーナー継続の後押しになります。よろしくお願いします。

ほっと「祝、再開!ところで在庫状況はどうなんでしょうか。」

■120回の新旧担当特集で拙作以外で2作出題しましたので担当作以外の在庫数は片手で間に合います。

小山邦明「推理将棋の再開ありがとうございます。Pontamonさんは推理将棋作品を多数発表されている方なので解説も楽しみにしています。」

■既に4回分の結果稿を書きましたが、グダグタと長いだけです。

緑衾「初めての解答です。」

■末永くお付き合いいただければと思います。

はなさかしろう「新装開店おめでとうございます。襲名披露に相応しく、今回いずれも好条件の問題で楽しかったです。最近解けないことも多くなってきましたが、少しずつでも参加させていただこうと思います。よろしくお願いいたします。」

■11手以下の初中級作品の投稿を期待しています。よろしくお願いします。

S.Kimura「推理将棋の復活を歓迎いたします.新担当のPontamonさんには,無理はなさらず,長く続けていっていただくことを願っています.それにしても,2年前の問題の結果が公開され,その当時の自分の短評をもう一度読むことになりましたが,覚えていないものが意外と多いですね.今回は,私にしては珍しくヒントなしで全問解けましたが,これを書いている時点で,既にヒントが公開されていました.」

■夜更かしはできなくなったし、記憶力も怪しい。自作は3ヶ月もすれば手順を忘れています。2年前に作った中級の「救急車?」は99飛車のダジャレだということだけは覚えてました。(笑)

ミニベロ「推理将棋再開おめでとうございます。解図力落ちましたが、全問正解めざして頑張ります(涙)。」

■しばらくは余詰みを出さないように易問を出題しようと思います。ベテランは頑張ることなく全問正解で行けるでしょう。

変寝夢「推理将棋コーナーが再開ということで、毎月の楽しみがまた一つ増えました。こちらの人間の脳が頼りないので、ソフトの力も使いながら格闘しようか思っています。」

■機械検証できる環境が欲しいです。

津久井康雄「9/5に1題だけ解答送付しましたが、残り2題について、追加ヒントを見て答えが見つかったように思いますので、再提出します。よろしくどうぞ。」

■おもちゃ箱ならではのヒント投入がありますので、活用してください。

飯山修「復活はうれしいですが、解けずに悩む日々がまた戻ってくる事を考えると恐ろしい。」

■出題中の120回は問題の構成を変更して易し目にしました。

原岡望「復活歓迎。今回は青息吐息。〆切日解答とは情けない。」

■詰パラの締め切りと近いので、早めに解図に取り掛かりましょう。

NAO「前担当のNAOです。推理将棋コーナーを再開いただきありがとうございます。Pontamonさんには感謝の言葉しかありません。新担当のPontamonさんの3作品、いずれも狙いがわかりやすく初回向けにぴったり。担当のときに投稿いただいた作品も含んでいますが、改めて解き直しています。解答を送るのは5年ぶりになりますが、解けて楽しい感触が蘇りました。これからは微力ながら解答と投稿で応援したいと思います。
みなさまへ>11手以下の初中級問題のご投稿をよろしくお願いいたします。」

■事ある毎に書きますが、皆様の投稿をお願いします。既存作を異条件で作図するのがいいかも。

米澤歩登「二問の解答です。」

■一問の解答でも、コメントだけでも結構ですのでよろしくお願いします。


推理将棋第119回出題全解答者: 19名

  山下誠さん  斧間徳子さん  つつじさん  神在月生さん  RINTAROさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  ほっとさん  小山邦明さん  緑衾さん
  はなさかしろうさん  S.Kimuraさん  ミニベロさん  変寝夢さん
  津久井康雄さん  飯山修さん  原岡望さん  NAOさん  米澤歩登さん

当選: 変寝夢さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第119回解答(2)

[2019年9月27日最終更新]
推理将棋第119回出題の119-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第119回出題  推理将棋第119回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


119-2 中級 Pontamon 作  救急車?  10手

「隣から『救急車』とか『もうだめだ』の大声が聞こえたから119番するとこだったよ」
「一体どうしたんだい」
「隣の住人が将棋を指してたみたいで、対戦後の話だと3手目は金だったらしい」
「そうか!救急車は99飛車の聞き間違えだよ。99飛車の手があると10手で詰むからね」

(条件) 

  • 10手で詰み
  • 3手目は金の着手
  • 99飛の着手があった

出題のことば(担当 Pontamon)

 99飛と指した次の手番で先手玉を詰ましましょう。

追加ヒント

 6手目に馬で取った飛を8手目に99へ打ちます。3手目の金は右金(49の金)です。


推理将棋119-2 解答 担当 Pontamon

▲78飛 △34歩 ▲48 △77角成 ▲68銀 △78馬
▲98香 △99飛 ▲77桂 △69飛成 まで10手

(条件)
・10手で詰み
・3手目は金の着手(3手目▲48金)
・99飛の着手があった(8手目△99飛)




Suiri1192

Suiri1192a99飛の手があるので、先手玉の左側からの攻めが見えます。

99の飛と玉の間には、桂、銀、金の3枚の駒があるので、ヒント投入前では条件の「3手目は金の着手」は69にある左金を58などへ動かす協力手で、詰み上がりは参考1図のような△79飛成までの一間龍の形を考えた方も居るのではないでしょうか。

3手目の正解は、右金を48へ上がって玉の退路封鎖です。となると、飛は後手に取られる位置へ初手で移動する必要があります。

後手が飛を取る位置は2箇所ありますが、詰み形を考えると78地点で飛を取らせます。

したがつて、初手から飛を取らせるまでの手順は、▲78飛、△34歩、▲48金、△77角成、▲68銀、△78馬。続く手は99を空けて99に飛を打たせる▲98香、△99飛。飛と玉の間には桂と金があるので9手目に▲77桂と跳ねると、78の馬を支えにして△69飛成で金を取って詰みとなります。

先手の着手は、飛を差し出す手、玉の退路塞ぎ、玉の左側にある9段目の駒4枚のうちの3枚を動かす協力手の5手でした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「119回狙いで作った作品で、99飛車と言ったのを救急車と聞き間違いしたという設定。隣の部屋の声が何となく聞こえた大学時代の安アパートを思い出しました。」

山下誠「3手目が右金を動かす手というのが意表を衝きました。」

■気付きにくいと思ったのでヒントで右金を明かしました。

斧間徳子「3手目が金となると初手に飛車を振るしかないが、88の角にかまうと困窮する。」

■88の角は居座ったまま。△99飛と指すのだから気になります。

神在月生「飛取りはどこで?金はどこに?九段目を通す効率的な手段は?個人的にはどちらかといえば「条件列記だけで出題文章は不要」派ですが、今回の文章は面白かったです。」

■昔は会話に凝ってました。

RINTARO「77桂が絶妙手で、うまくできてますね。」

■先手が▲76歩としていては間に合わないので最初からこの手は見通せなかったかも。

諏訪冬葉「なぜか「△77角成の王手には3手目までに対応しなければいけない」と勘違いして迷走しました。」

■思い込みや勘違いはあるものですが、3手目が金となると▲68金が浮かんでしまいます。そうしてしまうと88の角の処理も困ってしまう。

占魚亭「3手目68金に嵌まりました(笑)」

■△77角成の王手の応手が早見えしてしまうと嵌ります。ヒント前に解決されていますが、「3手目の金は右金」のヒントは適切だったようです。

ほっと「99飛は後手の着手に決め打ち。全力で詰みに協力する先手の着手がユーモラス。」

■飛を差し出し、退路を封鎖、王手の応手、99を空けて、桂をよける。この順でなければいけない偶然の賜物。

小山邦明「99飛の着手が、先手か後手かを見極めるのが大切。」

■先手の自力だと、96歩、95歩、96香、97角、98飛、99飛で手数オーバー。

緑衾「銀ではなく金を取ればよかったんですね。それなら角をなんとかする必要がないです。」

■角の紐が付いている銀を残すと、いろいろ必要手が増えます。3手目▲68金が見えてしまった口かな。

はなさかしろう「3手目の金が48というのが意外。」

■68金の事前の王手対策の方がピンときてしまいます。

S.Kimura「78で飛車を取って,99飛から飛車を成る形を考えていたら答えが見つかりました.」

■一間龍は角が居て無理そうなので、馬の紐で68飛成が正解でした。

ミニベロ「まるで解けません。10手でこんなこと出来るの?3手目金?初めてのヒント待ち。
クー、やっと解けた。解いてみると知ってる詰め上がりだ。解図力落ちてるのか、問題が難しいのか。」

■仕事が忙しくて、何も閃かない日もあります。ミニベロさんも3手目▲68金で嵌ったのかも。解答強豪が次々に嵌っていたのなら本問は上級に近かったのかもしれません。

変寝夢「ソフトで6手目着手後、後手の持駒に飛あり&3手目金&8手目99飛の指定で600万局面16分でした。『私の脳では、3手目と5手目がわからず撃沈。』」

■約2年前のPCの買い替えの時、Macにしようかと悩みましたが、変寝夢さんのソフトは今は公開されていないようなので諦めました。

飯山修「自分の飛が99へ行くのは不可能とすぐ判るがまず確かめる疑り精神が身についてしまった」

■「この作品には余詰がある」という前提でいろいろ確かめるのも楽しみ方。

NAO「99飛を効率よく攻めに参加させる。飛の効きを通す香と桂の協力手が滑稽。」

■救急車が接近して来たら道を譲らなければいけませんが、速度は落とさなくていいんです。

米澤歩登「救急車ですか。面白い事を考えますね。」

■当時は解答者&作者だったので、119回での採用を目指して、119回・119番・救急車・99飛車という連想でした。


正解:18名

  山下誠さん  斧間徳子さん  つつじさん  神在月生さん  RINTAROさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  ほっとさん  小山邦明さん  緑衾さん
  はなさかしろうさん  S.Kimuraさん  ミニベロさん  津久井康雄さん
  飯山修さん  原岡望さん  NAOさん  米澤歩登さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第119回解答(1)

[2019年9月25日最終更新]
推理将棋第119回出題の119-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第119回出題  推理将棋第119回解答(1) (2) (3)
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推理将棋第119回解説  担当 Pontamon

今回は新担当からの偶数手3作のご挨拶。

第119回 出題2019年8月13日、解答締切9月10日、解答者19名でした。
多数の解答、ありがとうございます。


119-1 初級 Pontamon 作 59馬の棋譜     8手

「これが8手で詰めた時の棋譜だよ」
「珍しい手の59馬があるね」

(条件) 

  • 8手で詰み
  • 棋譜に59馬があった

出題のことば(担当 Pontamon)

 59馬ができるのは後手だけ。詰み上がりの1手は?

追加ヒント

 39の玉を詰めますが、59地点への金の棋譜に注意。


推理将棋119-1 解答

▲48玉、△34歩、▲59金右、△77角成、▲38銀、△59馬
▲39玉、△48金 まで8手

(条件)
・8手で詰み
・棋譜に59馬(6手目△59馬)があった



Suiri1191

8手詰めだと先手も後手も4手ずつ。59地点へ馬の着手をするのであれば77角成が事前準備として必要な手になります。

後手は、△34歩、△77角成、△59馬の3手が必須ですが、残り1手で詰めるには△77角成の時か△59馬の時に何か駒を入手しておいて、最終手ではその持ち駒を打って詰ますことになります。

Suiri1191a4手目の△77角成の時に取れる可能性がある駒は何でしょう。77の歩を取っても攻めには使い道がないので、初手から▲76歩、△34歩、▲77角、△77角成なら角を入手できますし、3手目が▲77桂なら桂を入手できます。どちらにしても△77角成は王手になっています。77の馬を同の手で取ってしまっては後手は攻めることができませんし、68地点で合い駒をしてしまうと6手目に合い駒を取って、玉が逃げて、最終手を△59馬とするしかないので失敗です。合い駒をしても結局は玉を逃げることになるので、△77角成の時点で玉は逃げます。参考1図は、5手目に▲58玉と逃げて、最終手の▲59馬のための紐として6手目に▲48角と打つ手順です。59に利いている先手の金をどかす▲78金を7手目に指していますが、右金を▲38金とする手が間に合わないので詰みにはなりません。5手目に▲48玉と逃げて△59馬とすると▲38玉になって持ち駒の角ではどうすることもできません。持ち駒が桂でも失敗に変わりはありません。

となると駒を入手するのは△59馬の時のようです。4手目に△77角成で王手を掛けていては6手目の△59馬の時に駒を手に入れることはできないので、初手からの手順は,▲76歩以外の何か、△34歩、▲59地点への何か、△77角成、▲何か、△59馬 のはずです。後手に渡す駒を先手が5手目に59地点へ指すと△59馬が△同馬になってしまいます。なので、後手に渡す駒を59へ指す手は3手目。3手目に59地点への着手ができるということは初手は59の玉を移動する手になります。

となると、後手へ59地点で渡すことができるのは、金しかありません。△59馬の時に玉が58に居るとその王手の応手は馬を取るしかなくなるので、玉の移動先としての58は失敗になります。つまり、初手は▲48玉が確定します。

Suiri1191b3手目の金の着手はどちらの金でしょうか?参考2図は3手目を▲59金左とした4手目までの局面です。この後、先手が何かを指して6手目は△59馬で金を取るのですが、5手目に先手玉を動かしたり玉の移動先を空けても金一枚での詰みがありません。左金を59へ動かす場合は、初手を▲58玉とする手順もありそうです。

▲58玉、△34歩、▲59金左、△77角成、▲69玉、△59馬、▲78玉 の後、△77金と打っても桂や角が利いていて詰みにはなりません。

ということで、正解は初手▲48玉に3手目を▲59金右とする手順になります。△59馬で王手されるのでその前に逃げ場所を作る5手目▲38銀に△59馬、▲39玉と進み、銀の腹の48地点へ金を打って詰みになります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「担当を引き受けることになってから急遽作った客寄せ用の易問です。」

山下誠「3手目を手順前後すると5九同馬になってしまう。危ないところでした。」

■本作唯一の落とし穴です。

斧間徳子「コンピュータ将棋の棋譜だと59同馬を59馬と記す場合があるので、本作の巧みな条件が通用しなくなる?」

■私がスマホで使っているソフトだと同だけでなく、右、左など全部ないです。「59馬(77)」となっているからkif方式?

神在月生「59馬という棋譜表記にするために59金右を急ぐ。一条件でスッキリ。」

■7手詰29手順は全て1条件にすることができ、8手詰もかなりの数を1条件にすることができると思います。条件が異なれば別作品というのが推理将棋ですので、作図に挑戦されてみてはいかがでしょうか。

RINTARO「3手目と5手目逆だと同馬になるんですね。」

■初手48玉なら、3手目と5手目の手順前後によっては6手目△同馬。

諏訪冬葉「両側に金がいるので最終手▲59馬は無理と予想しました。」

■解説で取り上げましたが、最終手▲59馬は1手間に合いません。

占魚亭「初手38銀の筋を59馬の条件で消したのは上手い。」

■初手38銀なら6手目△同馬が確定。

ほっと「うまく限定されている。」

■この1条件作が過去作品で出ていなかったのが不思議です。

小山邦明「同馬にならないような条件設定でうまく手順が限定できている。」

■手数が短いとコメントする箇所も少なくて。でもそこが本作の肝なんです。

はなさかしろう「シンプルで好感触。」

■8手ですので条件もシンプルなものが多いです。

S.Kimura「推理将棋からはしらばく遠ざかっていましたが,後手に協力して駒を渡す筋は覚えていました.」

■推理将棋道とは死ぬこととみつけたり。早く詰むように協力するのが推理将棋。

ミニベロ「これを解くのに30分掛かってる。棋譜上の意味もやっとわかった。解図力落ちたのかなァ。」

変寝夢「59同馬はダメであることがしばらくわからず、最初の方は限定されていないのでは、と訝ってしまった」

■ベテランのお二人が共に棋譜条件に引っ掛かるとは!?

飯山修「前例がありそうでないみたいですね」

■そうなんです。これまで出ていない作品みたいなのですが、探し漏れがあるのかな。

原岡望「同馬を拒否している」

■「59同馬があった」を条件にすると「初手は小駒」の条件が必要になります。実はこの条件もいやらしくて、玉は大駒でも小駒でもないところを突いている。

NAO「5手目59金以外の手を探す。選択肢は意外と狭い。」

■3手目に59金を指すと右金でも左金でも5手目にやれることが殆ど無いようです。

米澤歩登「先に銀を上がると同馬になるのか」

■はい、38銀を初手や3手目に指すと5手目が金着手になって同馬になってしまいます。


正解:19名

  山下誠さん  斧間徳子さん  つつじさん  神在月生さん  RINTAROさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  ほっとさん  小山邦明さん  緑衾さん
  はなさかしろうさん S.Kimuraさん ミニベロさん 変寝夢さん 津久井康雄さん
  飯山修さん  原岡望さん  NAOさん  米澤歩登さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第118回解答(3)

[2019年9月21日最終更新]
推理将棋第118回出題の118-3の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第118回出題  推理将棋第118回解答(1) (2) (3) (4)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


118-3 中級 NAO 作   18手目の初王手       18手

「あけましておめでとう。新年早々調子がよさそうだね」
「"同"の付く手が2回あって、18手目の初王手で11の玉を詰ませて勝ったよ」
「2018年の元旦にぴったりだね」
「それだけじゃないよ。1つの駒が8連続で動いたし、1筋の手が11回あったよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか。そして2018年、貴方の勝負手は?

(条件) 

  • 18手目の初王手で11地点の玉が詰んだ
  • "同"の付く着手が2回あった
  • 1つの駒が8連続で動いた
  • 1筋の着手が11回あった

出題のことば(担当 NAO)

 8連続で動くのはもちろん玉。11地点で詰む形を推理しよう。

追加ヒント

 同の付く手は9手目15同玉と13手目13同玉。


推理将棋118-3 解答 担当 Pontamon

▲36歩 △14歩 ▲4815歩 ▲3716
▲2615香 ▲同玉11角 ▲14玉 13
同玉 △32銀 ▲12玉 △31金 ▲11玉 △21金 まで18手

(条件)
・18手目の初王手で11地点の玉が詰んだ(17手目▲11玉、18手目△21金)
・"同"の付く着手が2回あった(9手目▲15同玉、13手目▲13同玉)
・1つの駒が8連続で動いた
(3手目▲48玉、5手目▲37玉、7手目▲26玉、9手目▲15同玉、11手目▲14玉、13手目▲13同玉、15手目▲12玉、17手目▲11玉)
・1筋の着手が11回あった
(2手目△14歩、4手目△15歩、6手目△16歩、8手目△15香、9手目▲15同玉、10手目△11角、11手目▲14玉、12手目△13桂、13手目▲13同玉、15手目▲12玉、17手目▲11玉)

Suiri1183

2018年1月1日に因んで、18手、1つの駒が8連続、1筋11回が条件に入った年賀詰です。
11地点の玉が詰んだことと一つの駒が8連続で動いたということから、初手は中段への出口になる歩を突く手で、残りの先手の8手は玉を11へ移動して行く手だとわかります。また、1筋の着手が11回なので玉移動は1筋が多いはずで、そうなると11にある香が居なくなっていないといけません。

玉が一番早く1筋へ行くには初手の歩突きは▲36歩で、その後玉が斜め一直線で15へ行けるのは9手目なので、玉の1筋移動は15から11までの5回。1筋の着手の残り6回は後手が指すことになります。

後手の香が利いている状態では▲15玉はできないので、後手は2手目以降に1筋の歩を△16歩まで突いて次に△15香とすることになります。タイミングはバッチリで△15香は1筋着手4回の8手目なので、9手目で▲15同玉ができます。

Suiri1183a先手玉が11まで行く道中で、13地点へ利いていいる桂と角の処理が必要で、1筋の着手もあと2回残っています。桂と角の両方の駒が13地点に利いているのでどちらかひとつの利きを外さないと先手玉は13地点へ進めません。桂は13にしか行けないですが、角は11へ引くことができるので、1筋の残り2回着手は△13桂と△11角になります。

同の着手2回の条件があるので、△11角を先に指して、△13桂を"同"の手で取れる手順にしなければいけません。

途中図は▲13同玉と桂を取った13手目の局面ですが、後手飛の横利きがあるので、11へ玉が辿り着くことができて、さらにどうやって詰ますのかが問題です。後手の着手は残り3手なので、まずは△32銀で飛の横利きを遮って▲12玉をできるようにし、△31金、△21金で11の玉を詰めることができます。長旅をして来た玉があっけなく後手の3手で詰まされます。

本作は2018年にピッタリの条件で、理論立てて考えるとスッキリ解ける好作でした。(参考図は不要でした)

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon「練習問題の条件とごちゃ混ぜになって、18手目の18の初王手で11の玉が詰んだと勘違い。同玉で持ち駒があるなら18飛は両王手のはず。途方にくれました。王様の通り道作りと王手回避の協力に手数を費やして、間に合うのか心配でしたが金の2連続寄りで隅玉を詰めれるのは意外。」

NNN「過去に1一に先手玉が行く問題があったような記憶が(曖昧ですが)。飛車の横ききを銀で塞いで金の横移動で仕留めるぽいなとなると玉は59 48 37 26 15-11しかなく、考えやすい範囲内で答えにたどり着けた感じです。」

■11へ先手玉が行く作品は96-3はなさかしろう作「一番街の駒取り祭」でしょうか。

小山邦明「連続着手と1筋の着手の条件で見事に限定されている。」

斧間徳子「1筋の着手が11回、という条件ですっきりまとめているのがうまい。」

S.Kimura「先手の手がほとんど限定されていたので,解きやすかったです.」

山下誠「1六歩から1五香が予想外で、一直線に入玉ができずに大苦戦でした。」

小木敏弘「玉が重戦車のように敵陣深く突入も、援軍なく玉砕。」

飯山修「大駒のエサは強力」

原岡望「玉の道を空けて誘き寄せる。」

リーグ戦ファン「「先手9手で11玉+1つの駒が8連続で動いた」の条件だけで先手の手はほぼ決まり、あとは後手が懸命に先手玉のルートを作っていくという私の大好きなタイプのパズルでした。約20分。手順前後を「同の付く着手が2回」だけで縛ったのがすごいです。」

■年賀条件の1筋11回で玉を後手陣へ無理なく誘導。

RINTARO「条件より先手の指し手が決まる。次に1筋からの侵入を可能にするための後手の指し手が決まる。実質5手詰だが楽しめました。」

桝彰介「分かりませんでした。先手の指し手は、3六歩から玉が1一目指して一直線までは分かりましたが、終盤の後手の指し手が不明でした。」

ほっと「8連続で動いたのは先手玉、は予想通りだが、どうしても途中で王手が掛かってしまいヒント待ち。32銀~31金~21金が見えなかった。」

諏訪冬葉「近くの駒を全部捨てたせいで最終形が浮かばず一苦労」

■最後の5手が考えどころ。


正解:15名

  Pontamon  NNNさん  小山邦明さん  RINTAROさん  斧間徳子さん
  S.Kimuraさん  山下誠さん  小木敏弘さん  飯山修さん  原岡望さん
  ほっとさん  キリギリスさん  リーグ戦ファンさん  はなさかしろうさん
  諏訪冬葉さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第118回解答(2)

[2019年9月19日最終更新]
推理将棋第118回出題の118-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第118回出題  推理将棋第118回解答(1) (2) (3) (4)
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118-2 中級 Pontamon 作  2018年は1の地点8回   11手

「今年の指し初めは干支にふさわしくワンワンの11手で詰んだね」
「ワンと言えば1段目に駒が成ったね」
「1が付く地点への着手が8回で2018年の指し初めにピッタリ」
「1の付く着手地点の数字は1以外に2つだけだね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件) 

  • 11手で詰んだ
  • 1が付く地点への着手が8回あり、その8回の着手地点の数字は1以外に2つだけ
  • 1段目に駒が成った

出題のことば(担当 NAO)

 1が付くのは1筋と1段目。1筋と1段目の着手点で使える共通の数字を推理しよう。

追加ヒント

 1が付く着手地点の数字は1以外に4と5。14,15,41,51の各地点の着手が計8回。


推理将棋118-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩 △52玉 ▲33角不成 △51金左 ▲角不成 △14
41金 △15歩 ▲角不成 △51金 ▲同角成 まで11手

(条件)
・11手で詰んだ
・1が付く地点への着手が8回あり、その8回の着手地点の数字は1以外に2つだけ
(4手目△51金左、5手目▲51同角不成、6手目△14歩、7手目▲41金、8手目△15歩、9手目▲15同角不成、10手目△51金、11手目▲51同角成、1以外の数字は4と5)
・1段目に駒が成った(11手目▲51同角成)

Suiri1182

Suiri1182a棋譜に1が付く着手地点はもちろん1筋と1段目。その1が付く地点の着手が8回あったと言っても棋譜に使われている数字は1以外に2つだけとなると、1段目の横這いや1筋で上下するという着手は、隣り合うまたは上下の2地点での行き来になるのでしょうか?

11ー99の対角線に対して、線対称な1筋と1段目の間を角が行き来すると、1以外の同じ数字の地点での行き来が可能です。後手の着手もそれらの地点の着手をしなければいけません。11手中の8手がそのような着手だとすると残り3手でどんな手を指せば詰み形に持っていけるのかが課題になります。そのうちの2手は▲76歩と▲33角不成です。1段目で成れる駒は先手の角しかないので▲33角では不成です。

もし残りの1手を△34歩で、▲22角不成にしてしまうと角移動は13ー31の着手だけで、▲41金で王手てするのが精一杯になります。(参考1図)

参考1図の手順
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△14歩、▲31角成、△13香、
▲同馬、△31金、▲同馬、△13桂、▲41金

Suiri1182b1が付く地点以外の3手のうち2手が▲76歩と▲33角不成なら2手目の後手の着手は何でしょう?1筋と1段目を行き来できる角は33に居るので、この角は15と51を行き来するしかありません。なぜなら、23の歩や43の歩が居るため、角成した後に1マス移動しても、14ー41や16ー61の行き来ができません。したがって、角が15と51を行き来できるように、2手目は玉を移動して51地点を空ける必要があります。玉の移動先は52です。62へ移動してしまうと、王手された時に72への退路が残るからです。つまり、初手から、▲76歩、△52玉、▲33角不成で参考2図となります。

この局面から玉が動かずに詰めるには、61の金が居なくなっていて51に馬が居て41には馬を支える金の配置の詰み形が見えます。

1段目の駒成の条件から、最終手は▲51角成ですがその馬を支える▲41金を先に指す必要があるので、41の金を△51金とする手があるはずです。また、61の金が残っていると詰まないのでこの金も△51金として先手に取らせる必要があります。

さてここで着手をカウントしてみます。51地点は左右の金が移動するために2回は空いている必要があり、先手の角は51地点で2回金を取り、51地点を空けるには▲15角不成と指しますが3手目時点で51は空いているので▲15角不成は1度になります。また、最終手の▲51角成を支えるための▲41金の着手が必要です。これで先手の4回の着手が確定していて、後手は51へ左右の金を移動する2手だけしか決まっていません。後手の残り2手は何が指せるでしょう。可能なのは△14歩と△15歩になります。

▲41金のタイミングに注意する必要がありますが、これで解くことができました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「前代未聞の作者誤答をするところでした。(10手目△14香で不詰み)」

NNN「1一もあるかとも思いましたがなかったですね。玉の近くだと1以外の数字は真ん中あたりかと考えてみるとできました。」

小山邦明「15に駒を持ってくるのがうまい手順だと思いました。」

RINTARO「物理的に初手3手必然、4手目以降1の付く指し手なので51,41を使うしかないと考えると解けます。」

斧間徳子「すぐに15角生とせずに41金と打つのが唯一の見せどころ。」

S.Kimura「11への着手も考えたので,着手地点を定めるのに苦労しました.」

■15-51を見つけられれば解けたも同然。

山下誠「後手の1四歩から1五歩が絶妙の2手パスで、完全にだまされました。」

小木敏弘「端歩の連続付きが名手かも。」

■この着手が可能だったので年賀条件にできました。

飯山修「数字で限定する問題は以外と埋もれているのかも」

原岡望「後手に5手指させる工夫。」

■△14歩、△15歩が条件クリアのための辻褄合わせ。

桝彰介「分かりませんでした。直前ヒントでも指し手が思い浮かびませんでした。」

ほっと「これしかないとは言え、1が付かない地点への着手を頭3手で使い切ってしまうのは不安になる。」

リーグ戦ファン「これは▲76歩▽52玉▲33角不成▽51金右▲同角不成▽32金▲15角▽41玉▲51金打までの9手詰の筋の条件付けを考えたことがあるので瞬殺でした。この条件付けもなるほどですねぇ。1筋の歩を取るタイミングが素敵。ところで、最後の「1段目に駒が成った」は、9手目の角成不成の限定目的だけなのでしょうか?もし他に意味がないなら「1段目に駒が成らなかった」の方がマギレが多いかなと思いました。」

■駒成りしちゃいけないと勘違いするかもしれない「成駒の着手なし」も良さそうです。駒成するとしても、1段目と1筋の両方が可能ですし。

諏訪冬葉「ヒントを見て41玉を詰ますと予想して外しました。」

■少し遠回りしましたが無事正解へ辿り着きました。


正解:15名

  Pontamon  NNNさん  小山邦明さん  RINTAROさん  斧間徳子さん
  S.Kimuraさん  山下誠さん  小木敏弘さん  飯山修さん  原岡望さん
  ほっとさん  キリギリスさん  リーグ戦ファンさん  はなさかしろうさん
  諏訪冬葉さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第118回解答(1)

[2019年9月17日最終更新]
推理将棋第118回出題の118-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第118回出題  推理将棋第118回解答(1) (2) (3) (4)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第118回解説  担当 Pontamon

第118回は"1"と"18"に関連する作品が揃いました。(担当 NAO)

第118回 出題2017年12月26日、解答締切2018年2月10日、解答18名


118-1 初級 原岡望 作   指し初めは踏んだり蹴ったり  11手

「指し初めの一局はどうだった?」
「1つの駒しか動かさなかったのに11手で詰まされちゃった。おまけに4回も王手があって踏んだり蹴ったりだった。成る手はなかったよ」
「1つの駒だけ動かして11手とは指し初めらしい対局だとおもうよ。よき1年になりますように」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件) 

  • 11手で詰んだ
  • 後手は1枚の駒しか動かさなかった
  • 王手4回
  • 成る手なし

出題のことば(担当 NAO)

 王手が続く詰み形を推理しよう。

追加ヒント

 歩の王手3連発で決まり。


推理将棋118-1 解答

▲76歩 △4233角不成 △同 ▲26歩 △24
25歩 △1516歩 △1415歩 まで11手

(条件)
・11手で詰んだ
・後手は1枚の駒しか動かさなかった(2手目△42玉、4手目△33同玉、6手目△24玉、8手目△15玉、10手目△14玉)
・王手4回(3手目▲33角不成、7手目▲25歩、9手目▲16歩、11手目▲15歩)
・成る手なし

Suiri1181

Suiri1181a後手の着手が1枚だけとなると、詰まされるために詰み位置へ移動して行く玉です。後手は他の駒を動かして玉の退路封鎖の協力手を指すことができないので、王手によって戻ることができない状況で隅か端へ行くことになります。

隅へ行くには22の角とか82の飛が邪魔ですし、1段目の銀や金があると詰ませにくいので、正解は中段の端です。しかし、玉の着手だけでは中段へ出るための歩突きができませんので、先手が角を捨てて中段への出口を提供します。では、端と言っても1筋でしょうか、9筋でしょうか?

9筋へ行って詰まれた局面が参考1図ですが、成る手なしと王手4回をクリアしていますが15手も掛かっています。手数が長くなった原因のひとつは▲85歩を守るための▲76歩、▲77桂の2手が必要だったからです。

参考1図の手順
▲76歩、△52玉、▲55角、△62玉、▲73角不成、△同玉、
▲77桂、△84玉、▲86歩、△95玉、▲96歩、△84玉、
▲85歩、△94玉、▲95歩

となると、後手玉が向かうのは1筋です。△14玉で詰まされる際、▲15歩は香で支えられ、▲25歩は飛で支えられてられているので11手で詰ますことができます。

既出作品は66-1DD++作「居玉は避けよというけれど」でした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

原岡望(作者)「詰工房で思い付きました。問題文の見事さに感嘆しました。」

Pontamon「既出手順とのことですが浮かばず、結局最後の解図になりました。66-1はまだ推理将棋に出会う前。昨年の年賀推理作品では紛れ筋として検討していたのに完全に忘れてました。」

NNN「慣れてこのパターンかと予想できたので簡単でした。」

■端玉を歩突きで仕留める定番手順。

小山邦明「歩突きで詰ます事ができるのですね。」

■既出作以外にも、14玉を15歩の歩突きで詰める作品では、33-2けいたん作「いちご白書」109-3Pontamon作「地味な指し初め」があります。

RINTARO「ヒントで詰め上がり図が分かった。初級はこれくらいがいいです。」

斧間徳子「客寄せに相応しい素直な問題。」

■簡単だったという感想と…

S.Kimura「答えが分からなくて,やむなく過去問を探しました.角と銀で詰まそうとしていたので,この発想は浮かびませんでした.」

山下誠「歩で詰めるとは全くの想定外でした。最終ヒントがなければお手上げ。」

諏訪冬葉「ヒントを見るまでこの手順を忘れていました。」

■難しかったという感想。体調や相性も解図に関係あるようです。

小木敏弘「勇敢な王の上部進出も、飛香の射程圏で仕留められました。」

■最初から紐が付いている危険地帯へ出ていく玉が悪い?

飯山修「作者が増えることは大歓迎」

■投稿の常連さんがもっと増えて欲しいです。

桝彰介「優しかったので、今回唯一解けました。」

ほっと「成る手なしならこの展開。」

リーグ戦ファン「この筋は、攻め方が手余りの上に10手で詰む形で、どう条件付けするかを昔よく考えてましたので瞬殺。なるほど、11手で王手4回ですか。巧みです。」

占魚亭「条件から後手の駒は玉しか考えられないので易しい。」


正解:18名

  Pontamon  NNNさん  小山邦明さん  RINTAROさん  斧間徳子さん
  S.Kimuraさん  山下誠さん  小木敏弘さん  Miyaさん  飯山修さん
  原岡望さん  桝彰介さん  ほっとさん  キリギリスさん
  リーグ戦ファンさん  はなさかしろうさん  占魚亭さん  諏訪冬葉さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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推理将棋第120回出題(10月10日まで)

[2019年10月3日最終更新] 締め切り前ヒント

120-3余詰修正

120-3について、斧間徳子さんから余詰のご指摘をいただきました。粗検深くお詫び申し上げます。次のように条件を変更して修正といたします。

修正前:
(条件)
・6手目は角を取る手

修正後:
(条件)
・6手目は歩頭の角を取る手

なお、解答につきましては元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。
(9月17日 Pontamon)


将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第120回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2019年10月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第120回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第120回出題  担当 Pontamon

第120回は新旧の担当からの出題です。

初級は新担当からの8手詰め。

中級は前担当のNAOさんからの9手詰めです。初級にどうぞとのことですが1条件なので中級としました。

上級は初代担当のミニベロさんからの12手詰めですが会話は無く「角にまつわる123問題」というタイトル。第36回の出題を見ると「〇手目は〇〇〇」という書式の4条件で9手詰めを出題する形式を「94問題」と命名したのがミニベロさんとのことです。今回は12手詰をこの書式の3条件にしたので「123問題」ということなのでしょう。


■本出題


■締め切り前ヒント (10月3日 Pontamon)

120-1初級:後手の着手は8筋の歩だけです。
120-2中級:最初の「右」の手は51金右です。
120-3上級:3手目に取った角を5手目に打ち、後手はこちらの角を同歩で取って10手目に打ちます。


120-1 初級 Pontamon 作  同歩があった  8手

「これが8手で詰めた時の棋譜だよ」
「同歩なんて手があったんだ」

(条件)

  • 8手で詰み
  • 同歩の着手があった

120-2 中級 NAO 作   右へ倣え    9手

「9手で詰まして勝ったんだって?」
「うん。この将棋、右の付く手が3手続いたよ」

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 棋譜表記で右の付く手が3手続いた

120-3 上級 ミニベロ 作  角にまつわる123問題 12手

12手詰 3条件です。

(条件)

  • 6手目は歩頭の角を取る手
  • 11手目は歩頭に角不成
  • 12手目の両王手で詰み

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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推理将棋第117回解答(3)

[2019年9月5日最終更新]
推理将棋第117回出題の117-3の解答、第117回出題の当選者(波多野賢太郎さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第117回出題  推理将棋第117回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


117-3 上級 Pontamon 作  8筋最奥での歩成    11手

「11手で詰んだ将棋で珍しい手を見たよ」
「どんな手なの?」
「8筋の最奥での歩成があったんだ」

(条件) 

  • 11手で詰んだ
  • 8筋の最奥での歩成があった

出題のことば(担当 NAO)

 歩が成るのは81か89か、どちらが早いか推理しよう。

追加ヒント

 先手は飛を取って攻める。後手は最奥の89歩成を目指すが、88に打つ歩はどこで入手するか。


推理将棋117-3 解答 担当 Pontamon

▲76歩 △74歩 ▲55角 △75歩 ▲82角成 △76歩
▲83馬 △88歩 ▲62飛 △89歩成 ▲61馬 まで11手

(条件)
・11手で詰んだ
・8筋の最奥での歩成があった(10手目△89歩成)

Suiri1173

最奥での歩成は81なのか89なのかを考えてみます。

先手は6手あるので初期配置の87の歩を▲81歩成にはできるがもちろん詰みはない。後手の5手では83の歩は89へ届かない。つまり、どちらにしても、歩を取って、最奥の一つ前の段へ歩を打ってから最奥で成ることになります。

先手が▲81歩成とするのが最終手であれば玉は71に居なければならず、71地点を空ける手や玉移動の2手、さらに先手の87の歩を取る必要が出てくるので後手の5手では手数が足りません。

となると、最奥の歩成は△89歩成になるので、後手は6手目までに歩を入手して、8手目に△88歩とし、10手目に△89歩成します。一方、8手目に後手が△88歩と打てるように先手は7手目までに83の歩を取る必要があります。

Suiri1173a△84歩と突いた歩を先手が▲76歩、▲66角、▲84角の5手目に取る順とか、▲76歩、△84歩、▲77桂、△85歩、▲同桂の5手目に取る順もありそうですが、これらでは後手が6手目までに歩を取ることができません。後手が6手目までに歩を取る唯一の手順は、初手で突いた▲76歩を狙う手順しかありません。

初手から、▲76歩、△74歩、▲何か、△75歩、▲何か、△76歩。

7手目までに先手が83の歩を取るには、▲55角、▲82角成、▲83馬 の手順。角成が▲73角成だと王手になり、後手は王手の応手をする暇がないので角成は飛を取る▲82角成で確定し、8手目に△88歩ができます。(参考1図)

この参考1図の局面から残り3手のうち10手目の△89歩成が決まっています。先手の2手でどう詰めるのか?居玉で手付かずの1段目の駒が勢ぞろいしているところを後手の協力なしの先手の2手で詰めるには…。そう、110-2で出ていた詰み形の先後逆パターンの詰み形があるので、▲62飛、△89歩成、▲71馬で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「「~があった」は途中の手っぽいけど実は最終手というパターンもある。3~7筋の一段目への歩成で仕留める11手詰めがあるので、81歩成迄を考えてもらえたら成功。」

小木敏弘「3手で歩を取る為に、76歩にロックオンしました。83歩を取る前の飛車取りが見事に生かされました。」

小山邦明「先手の81歩成の形は後手玉に迫る手がないので、後手の89歩成を実現するための歩の入手方法を考えたら、先手の76歩の着手を利用する手順を思い付いた。1条件設定で11手詰が見事に限定されているのはすばらしいですね。」

竹野龍騎「1条件の傑作。考えどころがあり、きっちり創られていて感心するばかり。」

山下誠「最終ヒントを見るまで、後手が歩の手ばかりを指すとは全く考え付きませんでした。傑作だと思います。」

後憂生「後手の74歩以外は、僕は僕、あなたはあなた、そんな気分がする手順が続きます。」

占魚亭「75歩が盲点でした。」

諏訪冬葉「そうか、ここに簡単に取れる歩があったのか。」

■飛車を取らせるための協力手△74歩を指して任務終了で、目の前にある76の歩を取りに行くことに気付き難い。

斧間徳子「後手が76の歩を取る順がすぐには思いつかず難問でしたが、巧妙な1条件の秀作。ただ、個人的には「89歩成という手があった」という1条件にしてすっきり仕上げた方が良いような気がします。」

波多野賢太郎「これは難しかったです。詰ますどころか、条件に合う歩成の手順がなかなか見つからなかったです。8筋ではなく7筋の歩を突くとは予想外でした。単に8九歩成という条件でなく、8一歩成もあるかもと考えさせるところがうまいと思いました。」

■賛否両論。共通することは難問だったこと。

RINTARO「適度な難易度で本手順に気付くまでいろいろと考えされられました。
後手の歩取りが74~76歩と気付いたときに全手順が解明するとともに解後感は満足です。」

ほっと「いやー苦労した。まさか後手の89歩成だったとは。」

のくせに「76の歩を6手目の取れるのが盲点で、81歩成の筋も捨てきれず、ツインの問題を考えてるようでした。」

飯山修「歩を入手出来ないので88歩は無理とハナから捨てていた。ひたすら歩入手を目指す手が成立するとは驚き。」

S.Kimura「81歩成を予想していたので,89歩成は考えてもいませんでした.」

はなさかしろう「素晴らしい条件、素晴らしい手順で、解図も面白かったです。歩成は先後どちらか迷いました。先手自ら89に歩を打つのも、後手自ら81に歩を打つのも可能なので、この条件がミニマムなんですね。」

■作者の狙い実現で、81歩成を考えていただきました。

原岡望「歩の遅早」

キリギリス「ヒントを見ても、しばらく解けませんでした。「飛を取って攻める」より、角(馬)で飛と歩を取るしかありませんが、最終形の▲6二飛+▲6一馬がなかなか思い浮かびませんでした。また後手が歩を入手するのは足の速い大駒との先入観があり、これも盲点。非常に難しかったです。」

■はい、原岡さんのおっしゃる通り、歩の遅早

桝彰介「分かりませんでした。8筋に打つ歩の入手の前に、後手の8筋の歩の消し方が分からず迷ってしまいました。」

■玉腹へトドメを刺すための馬移動で83の歩を取れました。


正解:19

  小木敏弘さん  小山邦明さん  斧間徳子さん  RINTAROさん  ほっとさん
  のくせにさん  Pontamon  飯山修さん  原岡望さん  竹野龍騎さん
  山下誠さん  後憂生さん  波多野賢太郎さん  占魚亭さん  キリギリスさん
  はなさかしろうさん  S.Kimuraさん  諏訪冬葉さん  テイエムガンバさん


総評

小木敏弘「味のあるヒントが良かったです。」

■新担当のヒントはどうなることやら。

斧間徳子「今月は比較的難しめ。Pontamonさんの1条件作品はいつも素晴らしく、今後も期待したい。」

■新担当になって作図の時間は…。再開準備の状況だとどうにかなるでしょう。

RINTARO「良問3題。詰み上がり図の推察が大事でした。久々にヒント出題前に解けました。」

■新担当も詰み形を考えることから解くことが多いです。

大塚康平「初めてだったので、解くのに結構時間がかかりました。」

■締め切り前ヒントを待つのも作戦。

Pontamon「近況:ブラックフライデーの20%OffセールでPCをネットで発注し、12/8配送予定のはずが1週間早く今日12/2に届きました。この土日は環境構築になりそう。」

■そのPCは初年度サポートが切れる日にトラブって、結局、割安な3年サポートに入りました。

原岡望「2と3はヒントを見ました。詰パラ解答の余勢を駆って一気に解答」

■詰パラ締め切りが7日。こちらはヒントが出ていますのでご活用ください。

後憂生「ヒントを読んで、3題解決。これで今年も暮れて行く。さて、来年は如何なりますや?それでは、みなさん、良いお年をお迎え下さい。」

2018年3月8日の詰将棋メモの通り、この総評が推理将棋コーナーへの最後のコメントになりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

波多野賢太郎「いろいろ忙しく、久しぶりの解答になります。少し休みましたが、今年も楽しい推理将棋をありがとうございました。」

■推理将棋を再開しましたので引き続きよろしくお願いします。

S.Kimura「解説は遅れても,解答を出していただけると嬉しいです」

■この結果稿が積み残しの最後になります。

桝彰介「久しぶりに解答を送りました。環境が変わって(子供が産まれて)時間が取れなくなってしまいましたが、1問でも解けたら解答を送ろうと思いますので、よろしくお願いします。」


推理将棋第117回出題全解答者: 21名

  小木敏弘さん  小山邦明さん  斧間徳子さん  RINTAROさん  ほっとさん
  のくせにさん  大塚康平さん  Pontamon  飯山修さん  原岡望さん
  竹野龍騎さん  山下誠さん  後憂生さん  波多野賢太郎さん  占魚亭さん
  キリギリスさん  はなさかしろうさん  S.Kimuraさん  桝彰介さん
  諏訪冬葉さん  テイエムガンバさん

当選: 波多野賢太郎さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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推理将棋第117回解答(2)

[2019年8月30日最終更新]
推理将棋第117回出題の117-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第117回出題  推理将棋第117回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


117-2 中級 NAO 作  玉の手が6回       10手

「序盤だけ見てたけど、さっきの将棋どうだった?2手目は初手と同じ筋、4手目は3手目と同じ筋と、相手は君が指した手と同じ筋に真似して指していたね」
「たったの10手で負けちゃった。玉の着手が6回もあって勝負はこれからだと思ったのに」

(条件) 

  • 10手で詰んだ
  • 初手と2手目は同じ筋の着手
  • 3手目と4手目は同じ筋の着手
  • 玉の着手が6回

出題のことば(担当 NAO)

 6回のうち先手玉の手は何回か、後手玉の手も推理しよう。

追加ヒント

 先手玉は9筋で詰まされる。後手は、攻めと関係ない玉移動が2手入り、残りの3手で攻める。


推理将棋117-2 解答 担当 Pontamon

68627872 ▲86歩 △34歩
▲87 △77角成 ▲98 △76馬 まで10手

(条件)
・10手で詰んだ
・初手と2手目は同じ筋の着手(▲68玉~△62玉)
・3手目と4手目は同じ筋の着手(▲78玉~△72玉)
・玉の着手が6回(初手▲68玉、2手目△62玉、3手目▲78玉、4手目△72玉、7手目▲87玉、9手目▲98玉)

Suiri1172

本問の解図では直感や閃きが必要かもしれません。鍵になるのは10手詰にしては着手回数の多い玉の着手です。出題のことばも閃きのきっかけになるかもしれません。10手詰ですので、互いに着手は5手ずつ。片方だけでは6回の玉着手はできませんが、先後半分ずつの3回でしょうか?
もし、先手と後手の玉着手が同数でないとすると、先手4回に後手2回が濃厚です。攻め方である後手が玉の手ばかり指していても仕方ないような気がしますね。(裏をかいて、後手の玉着手が多い作品もあるのですが)
また、先手が5回で後手が1回という配分も考えにくいです。

先手の玉着手が4回と聞いて何か閃きませんか?
そうです、4手あれば玉は端へ行けるのです。
出題だと半年の違いがあるのですが、結果稿ではつい先日公開された112-3渡辺秀行作「遠隔詰その2」での解説を思い出せると思います。

112-3の結果稿の参考2図では後手の2手余りを1筋の歩を突くことで消費していましたが、本問では後手玉の移動で消費すれば良いのです。追加ヒントでは「攻めと関係ない玉移動が2手入り」となっていますが、112-3の結果稿が出ていなかったのでこのヒントが助けになったかどうか。

ということで、先手は98地点を目指して玉を移動させるのですが、玉着手6回の実現と同じ筋の着手の条件を両立させることで手順が確定します。
すなわち、▲86歩と突くのは5手目になります。初手から、▲68玉、△62玉、▲78玉、△72玉、▲86歩 です。後手はここから攻めの3手の△34歩、△77角成、△76馬 を実行して行きます。先手は端への道が開かれたので98地点へ向かいます。
△34歩、▲87玉、△77角成、▲98玉、△76馬 で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

小木敏弘「王6手が面白いヒント。配分に悩みました。うまく角越えを発見して解決。」

小山邦明「玉の着手が6手だと後手に2回の玉の移動が必要と考えて、その時先手の玉が一番遠くに行ける手順から考え始めたのが良かった。」

斧間徳子「手順前後が利かない手順は?という裏読みで解けました。後手の無駄手2手の限定の仕方がユニーク。 」

RINTARO「最初は4段目に玉が上がる手順とかを考えて苦戦していましたが、この詰み上がり図に気付いて解決。」

飯山修「後手の玉は無駄手と判っても先手玉が4回動くとなるとやはり端のこの形ですね」

原岡望「例の筋に持ち込む」

竹野龍騎「詰める側の玉が2回動くのは珍しい。4手目を指したところが実戦初形なら、先手有利?」

■後手に2手の不要手があることでピンとくるかが分かれ目。

ほっと「頭4手が騙されたような手順。」

Pontamon「4手目までに手順前後は無いはずなので、先後どちらかは歩突きから角とか金着手からの玉寄なのかと思いましたが、3条件は全て玉着手に関するものでした。」

山下誠「後手玉のダミーの移動が思いつかず大苦戦。2手目と4手目が先手と同じ筋の着手というのが大きなヒントなんですね。」

後憂生「2手目、4手目を限定するのに、作者は一苦労。」

波多野賢太郎「面白い条件だなと思いましたが、これで手順が限定されるのなら、先手玉5手、後手玉1手だと思い悩みました。この詰上がりはなかなか浮かばなかったです。」

占魚亭「色々考えた末に頭4手が分かり、脱力。」

■序の4手に苦労された方が多かったようです。

キリギリス「初め、先手玉6段目、後手玉4段目で考えていましたが、どうもこれは不可能。ヒントの「先手玉9筋」から▲9六玉△9五歩だと思いましたが、これもNG。▲9八玉の局面を眺めていて、やっと正解に至リました。」

はなさかしろう「10手の要チェックの筋。後手の待ち2手次第で条件が大きく変わりますね。」

S.Kimura「98玉は気づいていたのですが,87歩成で詰ますことを考えていたので,10手では無理だと判断していました.」

桝彰介「分かりませんでした。4手目まで7筋にお互い玉を移動するのかと思いましたが、それから後手の飛車先をついても間に合いませんでした。」

■2手目と4手目の条件があるので、8筋の歩は10手では86まで。最後の歩成に手がまわりません。

諏訪冬葉「最初の4手で双方の玉を動かすのは予想できましたが、9筋まで行くのはヒントを見るまで浮かびませんでした。」

■単騎詰めの手順と空き王手(両王手)の手順は要チェックです。最短手数の単騎に手数を追加されると全く別物の手筋かと思ってしまうこともあります。どうしても解けない場合は疑ってみてください。


正解:19

  小木敏弘さん  小山邦明さん  斧間徳子さん  RINTAROさん  ほっとさん
  のくせにさん  Pontamon  飯山修さん  原岡望さん  竹野龍騎さん
  山下誠さん  後憂生さん  波多野賢太郎さん  占魚亭さん  キリギリスさん
  はなさかしろうさん  S.Kimuraさん  諏訪冬葉さん  テイエムガンバさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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