カテゴリー「大道詰将棋」の記事

大道棋よもやま話 第40回 裏短コンに大道棋

[2017年9月21日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2017年2月号掲載
大道棋よもやま話  第40回 裏短コンに大道棋  加藤 徹

 裏短編コンクールは、鈴川優希さんが主催するネット上でのコンクールで、一昨年の第n回に続いて昨年の11月に第φ回裏短コンが開催されました。

 裏短コンがユニークなのは、盤面11枚以上、タイトル必須という条件なこと。タイトルも含めテーマが明確な作品が集まりました。

 結果発表は鈴川さんが解説しながらニコニコ生放送で放映、全国の多くの詰将棋ファンが楽しみました。

 この裏短コンで、なんと大道棋が1作登場。金少桂さんの「命あっての物種」です。

 92玉95玉型の双玉問題で、約150題と双玉の類型では最も問題数が多い双玉なし1類型。

 この類型は誘い手が多く、昔は大道棋屋さんのドル箱と呼ばれていました。最近は改作の発表も少ないので、新作が発表されたのはうれしいことですね。

 今回の裏短コンは9手だったので、当然この作も9手。初見の方はぜひ挑戦してみてください。

◇第φ回裏短コン24 金少桂

Y040a

 初手だけ考えてみても、93角成、91角成、71角成、73角成、64角成、93桂成、93歩、83桂成と一見有望そうな王手が8通りもあります。

 91香、51角、65飛によるシンプルな逆王手だけでなく、93角成、81玉、73桂と角道を止めると、同銀で82飛成、61飛成を同時に防ぐところとか、91角成、同玉、92歩、81玉、84香なら83桂中合の逆王手とか、いろいろなワナがあって、この類型、本当によくできています。

 本作はコンパクトで集客度も80と高く9手なので客寄せにもぴったり。

 詰筋自体は従来からあるもので、私も作ったことがあります。金少桂作が解けたら、勢いでこちらもどうぞ(13手)。

Y040b

◇大道棋39 金少桂 正解

Y039

64飛、74歩合、同飛、84角、同金、95玉、94角成、96玉、85馬、97玉、
 86馬、98玉、87馬、同玉、65角、96玉、97歩、同玉、89桂、96玉、
 76飛、95玉、86銀、96玉、97銀、95玉、96銀、84玉、74飛、83玉、
 71飛成、74歩合、同角、84玉、85銀、75玉、63角成、65玉、75龍、同玉、
 76金迄41手歩余り。

54飛以遠でも可(変化は変わる)。

84角は同金、95玉、85金、96玉、(同玉は63角以下)87角以下。
94玉は74龍(91龍)以下39手。
95玉は91龍以下同手数。

 正解11名と、かなりの難問だった。

 初手は離して打ち74歩の中合(の63角を防ぐ)を稼ぐのがポイント。

 85金が成立しなくなり、94角成から馬で追う。87馬と捨てて65角と中空の限定打が74飛を作る狙いの一手。

 71飛成に74歩の捨て合が最後の抵抗。ここでつまずいた方も。

 最後変同があるが、龍を捨ててきれいに詰む作意順の解答が多かった。

永島勝利「15手目の65角に感動しました。また、最後の龍捨てもすこぶる格好良い。」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

【正解者】 解答13名、正解11名 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋40 鳥本敦史

Y040

 大道棋教室を再開して大道棋創作にも熱の入った、鳥本さんの54銀型金問題。30手台。

 解答は2月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。

 正解者から抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。


注1)上記の第φ回裏短コン24の解説はこちらから。

注2)上記のドキドキNo.50の解説はこちらから。

注3)上記の大道棋39の解説および全短評はこちら。

注4)上記の大道棋40の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大道棋よもやま話 第39回 92玉型金問題の改作解答

[2017年9月19日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2016年12月号掲載
大道棋よもやま話  第39回 92玉型金問題の改作解答  加藤 徹

 前回紹介した利波さんの92玉型金問題(金2類型)の改作の解答です。

Y038a

 93金、81玉、84香、83飛合、82金、同飛、同香成、同玉、83飛、72玉、
 93飛成、83歩合、同龍、61玉、

 ここから奇策縦横451番と同様に62歩成、同玉、84馬、52玉として、85馬と桂を取りに行くのは61玉で逃れ。それを防ぐのが次の順。

 73龍、52玉、62歩成、42玉、52と、同玉、85馬、74歩合、同馬、42玉、

 73龍が新手。それから歩を消去して85馬とすれば61玉と逃げられる心配はないが、敵もさるもの、74歩中合の妙防で桂を取らせてくれない。

 64馬、32玉、54馬、22玉、44馬、31玉、32歩、同玉、33馬、21玉、22歩、11玉、
 12歩、同玉、23馬、11玉、71龍迄41手。

21玉は23龍以下同手数。
33龍以下、43龍以下でも詰み

 収束は乱れるが、実戦では問題ないレベル。73龍の新手と74歩中合の駆け引きがおもしろい問題だった。

 91が歩なのは全国大会握り詰19が元ネタだからで、本作は91香の方が73龍と指しにくくて良いかも。

占魚亭 「竜・馬の協力で押し切る。こんなに手数がかかるとは思いませんでした。」

 続いてトレ-ニング問題の解答。

Y038b

 84馬、92玉、74馬、83桂合、同香成、81玉、92銀、同香、同成香、71玉、
 72歩、同玉、84桂、71玉、72香迄15手。

 94馬、93銀から84香は83桂合で逃れ。

 84馬、83馬、82馬と押すのは95香で奉納。93銀から73馬は86角で逆王手。

 正解は84馬から74馬。83桂合の逆王手に慌てなければ大丈夫。

原田雄二 「4手目桂合で奉納したのかと思ったのですが、上手く詰めることができました。」

◇大道棋38 加藤徹 正解

Y038

 84馬、92玉、93銀、81玉、66馬、72玉、82香成、73玉、83成香、同玉、
 84馬、72玉、73飛、81玉、83飛成、71玉、82龍、61玉、83馬迄19手。

62玉は74飛成、61玉、83馬、62玉、72馬迄同手数でこちらも正解。

 金2問題を2手逆算した形だが、正解は新たに増えた誘い手の中に。

 91香の逆王手が怖いので84馬から93銀と9筋を塞ぐ。そこで73馬や51馬は、86角合の逆王手。同香、同飛で飛が82に利いてきて逃れ。

 一番おいしそうな飛を取るのが正解なので、あっさり詰んだ方が多かったが、逃げ方を間違えた方も。易しい問題でも油断大敵。

谷口翔太 「まさか66馬で戦力補充とはね。86角合で奉納1回です。」

竹中健一 「これは結構簡単でした。5筋の壁があるので飛を取る手を考えやすいですね。」

岡崎行晃 「初手で94馬なら92玉と引かれ詰まなくなる! しかし乍ら、易しかったので安堵いたしました。(感謝)」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

【正解者】 解答17名、正解14名 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋39 金少桂

Y039

 久々の利波型飛問題。40手台駒余り。

 解答は12月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。
 (1月5日までに届けば、年賀状での解答も可)

 正解者から抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。


注1)上記のドキドキ展示室No.24の解説はこちらから。

注2)上記の大道棋38の解説および全短評はこちら。

注3)上記の大道棋39の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大道棋よもやま話 第38回 92玉型金問題の改作

[2017年9月17日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2016年10月号掲載
大道棋よもやま話  第38回 92玉型金問題の改作  加藤 徹

 金問題(金1類型)の最近の改作を紹介してきましたが、その92玉型、金2類型もまた活発に改作されています。

 そしてまた1作、利波偉さんから投稿が。

Y038a

 金2類型で63歩配置は、奇策縦横451番(本図の84、91が香で86桂はなし)が有名です。奇策451は、
 93金、81玉、84香、83飛合、82金、同飛、同香成、同玉、83飛、72玉、
 93飛成、83歩合、同龍、61玉、62歩成、同玉、84馬、52玉、74馬以下39手。
簡潔な形から意外な長手数の名作。

 利波作は84歩なので、この順では香がなく詰みません。その代わり86桂があるので、84馬、52玉、85馬と桂を取りに行けば詰みだ、と手を出すと、涼しい顔で61玉と逃げられて奉納。

 さて、どうすればいいのか、考えてみてください(正解は次回)。先日の全国大会の握り詰に元ネタがあるので、参加された方はわかるかも。

 実戦では問題ないのですが、奇策451と同様収束の乱れがあって、解答募集すると混乱しそうなので、ここで紹介させていただきました。

 今月の懸賞詰将棋は、双玉にする、持駒を銀にする、2手逆算する、という工夫で誘い手を増やしたもの。もう金2類型とはいえないかも。トレ-ニング問題として次図をどうぞ(15手)。

Y038b

 懸賞詰将棋では更に飛や金を馬で取る詰筋も増えています。

 さて、前回は53銀型の金問題でした。まず、トレーニング問題の正解から。

Y037a

 16手までは定跡手順(飛は46以遠に)。以下、
 86飛、75玉、67桂、65玉、43角、54合、64銀成、同玉、66飛迄25手。

 金問題としては短手数で初の詰上り。

小山邦明「53銀を64銀成と捨てて最後に両王手となる手順はすっきり。」

◇大道棋37 小山邦明 正解

Y037

 96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同香、同玉、86飛、75玉、
26飛、84玉、87香、85角合、同香、同玉、96馬、75(84)玉、74馬、同玉、
 63角、84玉、87香、75玉、85角成、65玉、76馬、55玉、66馬、54玉、
 44馬、65玉、66飛、75玉、64銀不成、74玉、63銀不成、75玉、74銀成、同玉、
 63飛成、75玉、66馬迄43手。

 で飛を26(16)に開くのが最初の山。その意味は手順を進めるとわかる。

 96馬から74馬切りが英断。この玉が63角で捕まるとは。86飛、75玉、57角以下がかなり続くので、余計やりにくい。

 ぐるっと回る馬の活躍は見物。銀の捌きから最後も馬でとどめをさす。すっきりした手順で解後感よし。

永島勝利「2筋に行けばよいと途中で気付きましたが、詰棋ならやり直せますね。」

鳥本敦史「香取りとはビックリする手があったものだ。以下もうまく楽しく纏まっている。」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

【正解者】 解答20名、正解17名 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋38 加藤徹

Y038

 金2類型からの展開ですが、誘い手いっぱい。初手は94馬か84馬か。玉を取られないように。10手台、駒余り。

 解答は10月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。

 正解者から抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。


注1)上記のドキドキ展示室No.24の解説はこちらから。

注2)上記の大道棋37の解説および全短評はこちら。

注3)上記の大道棋38の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大道棋よもやま話 第37回 金問題の新展開 その5

[2017年3月28日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2016年8月号掲載
大道棋よもやま話  第37回 金問題の新展開 その5  加藤 徹

 大道棋ファンにとって明るいニュースが入りました。以前、大道棋教室を担当していたあっちゃんが復帰し、11月号から大道棋教室を再開するとのこと。半年に3~4題ベースだそうですが、どのような形になるのか、楽しみですね。

 ブログも「あっちゃんずぶろぐ3」で再開、自作大道棋の好作を紹介しています。

 さて、一休みしていた金問題の新展開、小山邦明さんが54銀型の金問題を見て、53銀型もおもしろいのではないかと検討して、投稿していただきました。今回はそれを懸賞出題します。

 詰方53銀の金問題は珍しいので、どんな感じになるのか、トレーニング問題を作ってみました。まずはこちらでご研究ください(25手)。

Y037a

 前回は金少桂さんの角香問題を出題しました。大道棋36の解答の前に、前回紹介したドキ展53の解答を書いておきましょう。

 82香、92玉、83角、93玉、94角成、同玉、54龍、74銀合、同龍、同飛、
 61角、84玉、74と、同玉、65銀、63玉、64飛、73玉、74飛、82玉、
 72飛成、93玉、83龍迄23手

 84香や63角という有力な誘い手の中でびっくり香短打。龍切りを取らずに74銀合、61角の離し打ちと攻防の妙手があり、おもちゃ箱出題時にもかなり解答者を悩ませた好作です。

 おもちゃ箱展示室の6月出題は詰パラ連動企画で角香問題特集でした。この中から双子問題を紹介します。

Y037b

 この図がドキ展57。そして、この図から55銀を金に置き替えた図がドキ展58です。銀と金で何が変わるのでしょうか。答はおもちゃ箱のドキドキストリートで。

◇大道棋36 金少桂 正解

Y036

 63角、72歩合、84香、83銀合、72角成、同角、83香、同角、82歩、92玉、
 81銀、93玉、83と、同玉、61角、93玉、94龍、82玉、72角成迄19手。

 84香が初級者向けの誘い手で、83桂中合で逃れる(銀合は詰み)。

 63角の捨駒が中級者向けの誘い手。同角に84龍が客の読み筋だが、72歩の捨て合が妙防。取れば同角で83に利いてきて逃れ。

 そこで84香とすれば、今度桂合なら41龍で簡単。72に利かせる83銀の受けが絶対で、72角成から83香と2枚の合駒を取って収束する。

波多野賢太郎「王手に対する合駒の変化が存分に楽しめて、この型の原型と言える作品だと思いました。駒数が少なく、手を出しやすいのも良いですね。」

長谷繁蔵「84香から入って一本取られる。初手63角には72桂合と思ったが歩合だった。」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

【正解者】 解答23名、全員正解 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋37 小山邦明

Y037

 53銀型の金問題。65が空いているが64馬があるので大丈夫。40手台、とどめは馬。

 解答は8月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。

 正解者から抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。


注1)上記のドキドキ展示室No.57,58の解説はこちらから。

注2)上記の大道棋36の解説および全短評はこちら。

注3)上記の大道棋37の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大道棋よもやま話 第36回 人間を超えて

[2017年3月26日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2016年6月号掲載
大道棋よもやま話  第36回 人間を超えて  加藤 徹

 5月3日から3日間、今年も世界コンピュータ将棋選手権が行われました。大道棋には関係ありませんが、筆者も運営に参加したので少しその話を。

 今年は初参加が16ソフトもあり全部で51、一次予選はシードを除く36ソフトでスイス式7回戦で実施されました。

 参加が増えたのは、一昨年優勝したAperyなど、強豪ソフトがライブラリーとして公開されたのが大きいですね。

 そのこともあって、一次予選から超ハイレベル。9ソフトが二次予選に進出できますが、プロ棋士に全勝しているponanzaと半年前に電王トーナメント優勝を争った強豪ソフト、nozomiが予選落ちしたほど。見ていたプロ棋士も「自分が参加しても突破できない」と。

 二次予選でも昨年決勝進出のAWAKE、GPS将棋、激指、YSSが脱落しました。

 そのすさまじい一次予選、二次予選を16戦全勝で通過したのが技巧。二次予選でponanzaを破ったときはどよめきが起こりました。技巧は1秒に2億手読むことができるそうです。

 決勝はponanzaと技巧が圧倒的な強さで最終戦を残し全勝。最後は直接対決でponanzaが雪辱して優勝、二連覇を果しました。

 あまりに高度な将棋に解説のプロ棋士も「えっ」「そうか」を連発、「解説しに来たというより勉強しに来たみたい」と話していました。

 四百年の将棋の歴史で培ってきた叡智が定跡ですが、ponanzaは定跡をいれず序盤から独自の手を連発。「定跡に頼るのは弱者の戦略」といいます。

 プロの棋譜から学習するよりソフト同士の棋譜から学習する方が強くなったとか、ponanzaがこの半年でレーティングが200あがったとか聞くと、正直羽生さんとソフトとの対局はもう見たくないなと思ってしまうのです。

 詰将棋でも逆算や検討でソフトを活用して創作するのが普通になっていますが、ソフトの進化で、いつか人外の詰将棋が作られるのでしょうか。

 さて、今回は金問題は一休み。最近登場した新型の大道棋を紹介します。

Y036a

 三方から王手できるおもしろい形。類型も続々作られていて、今回新作を出題したのでお楽しみください。

◇大道棋35 加藤徹 正解

Y035

 96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同香、同玉、88香、87香合、
 86飛、75玉、56飛、86角合、同馬、84玉、62角、73飛合、同銀不成、同桂、
 85馬、93玉、94馬、同玉、95歩、93玉、71角成、84玉、87香、86銀合、
 94飛、75玉、53馬、64金合、78香、77香合、同香、同銀成、76歩、同成銀、
 74飛、同玉、76飛、75歩合、63銀、同金、75馬(飛)迄47手駒余り

 左4筋基本形のままなのに5筋の配置だけでの香打から56飛に86角合と未知の世界に。そのあとも53に利かせる73飛合や86銀中合など次々妙防が繰り出される。

 受け間違いや変別、71角成の手順前後などで奉納者が続出。詳細、全短評はおもちゃ箱でご覧ください。

前田知弘「56飛と開きたい配置ですが、これが罠とは。最後の中合も見落とすところでした。最後まで油断できない、これぞ大道棋。」

小山邦明「62角打からの局面が従来の金問題と異なるので、見通しが立たない中での手順探しでしたが、前作と同様、合駒のオンパレードとなり驚きました。」

【正解者】 解答16名、正解10名 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋36 金少桂

Y036

 金少桂さんの新型大道棋。10手台、収束ちょっと乱れあり。解答は6月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。よければ前頁のドキ展53の短評もお願いします。

 正解者から抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。


注1)2016年の世界コンピュータ将棋選手権の情報はこちらから。

注2)上記のドキドキ展示室No.53の解説はこちらから。

注3)上記の大道棋35の解説および全短評はこちら。

注4)上記の大道棋36の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大道棋よもやま話 第35回 金問題の新展開 その4

[2017年3月24日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2016年4月号掲載
大道棋よもやま話  第35回 金問題の新展開 その4  加藤 徹

 大道棋類型辞典完全版について購入できないか問い合わせがありました。本書は賞品用にごく少部数作成した非買品で、申し訳ありませんが販売はできません。

 なお本書は、残部があるうちは、おもちゃ箱出題の、展示室・推理将棋の賞品としても選択できます。

 また本書の元となった詰棋めいと27号掲載の大道棋類型辞典を、おもちゃ箱のドキドキストリートで公開していますので、代表的な40類型についてはそこで見ることができます。

 いずれ、本連載の内容なども含めてブラッシュアップし、販売用の大道棋本を作成しようと考えていますので、購入したい方はそれをお待ちください。

 さて、このところ新型の金問題をいろいろ紹介していますが、既存の筋でもまだまだ改作の余地があります。その一例として、今回は、おもちゃ箱2月の展示室(大道棋特集)から小山さんの金問題を紹介します。

Y035a

 金問題の16手定跡手順のあと86馬から62角といく古典的な筋。そのあとが良く捌ける名改作です。

 19手目から62角、73香合、同銀不成、同桂、85香、93玉、83香成、同玉、
 73角成、同玉、53飛成、63金合、62銀不成、72玉、63龍、同玉、53馬、72玉、
 73金、81玉、63馬、91玉、92歩、同玉、74馬、81玉、82歩、91玉、
 83桂、92玉、71桂成、93玉、83金迄51手。

 51銀1枚でこの手順が成立しているのがすばらしい。不動駒はわずか2枚。

山下誠「7三香合からが長かったが、分りやすい爽やかな収束でした。」

鳥本敦史「この美形というだけで十分価値ありでしょう。」

占魚亭「とてもきれいな手順。傑作。」

◇大道棋34 加藤徹 正解

Y034

 96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同香、同玉、88香、87香合、
同香、76玉、86飛、77玉、79香、78角合、同香、同玉、76飛、77桂合、
 同飛、同玉、99角、88香合、同馬、76玉、77馬、75玉、86馬、84玉、
 85馬(香)迄31手駒余り

 普通の金問題の形をしているので、86飛として16手まで定跡で進めて「さてどう行くのかな」と考えたら、すでにアウト。これがワナとは。

 88(89)香が58玉があるので成立する新手で、これに対して、86飛から87馬を防いで87香の中合が妙防。

 ここでも86飛から56飛と定跡に戻れば香1枚余分に入手できるから簡単、と思ったら、これもワナ。56飛に86角の捨合があって、手は続くものの「惜しかったね」で奉納。

 同香から86(96)飛と入玉させてしまうのが強手。79香に78香合があると詰まないが、香は品切れだ。

 で77香合とした29手解がお二人。最長31手なので残念ながら不正解。

 飛香角桂香と合駒のオンパレード。更に紛れ筋にも。58玉1枚でこれだけ合駒が発生するのはおもしろい。

鳥本敦史「香打ちは最後まで考えませんでした。結構奉納しちゃったかな。」

谷口翔太「再度の89香打からが、僕には未知の世界。ここからでも合駒は3度、大道棋は難しい。」

竹中健一「58玉型で今後の類作創作を期待しております!」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

【正解者】 解答21名、正解19名 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋35 加藤徹

Y035

 58玉型金問題第2弾。左4筋基本形のきれいな形ですが、案外大変かも。最後駒が余ります。

 解答は4月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。

 正解者から抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。


注1)上記のドキドキ展示室No.55の解説はこちらから。

注2)上記の大道棋34の解説および全短評はこちら。

注3)上記の大道棋35の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大道棋よもやま話 第34回 金問題の新展開 その3

[2017年2月27日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2016年2月号掲載
大道棋よもやま話  第34回 金問題の新展開 その3  加藤 徹

 金問題の新展開、その3では双玉の金問題を考えてみます。

 92玉型の金問題では、95玉や96玉を配置した問題がよくあります。持駒は金ではなく銀のことが多く、これは83銀、72銀不成から83馬という誘い手を作るためです。

Y034a

 逆王手(83桂合など)のために双玉にすることが多いですが、玉の利きを利用して詰める問題もあります。

 95玉型の金問題では双玉は珍しく、調べたところ10題しかありませんでした。詰方の玉位置は35、47、52、53、68、69、78、82と様々です。

 形が広がったり不自然になったりで、好形の良問題を作るのは難しいようです。なるべく自然な配置で、手順もおもしろく発展性のある問題が作れないでしょうか。

Y034b

 昨年ドキドキ展示室の金問題特集で出題した問題(29手)。58銀が動いて詰むのですが、58玉にすればその手はなくなります。実際に58玉を置いてあれこれ試してみたら、いろいろとおもしろい手順が成立するようです。今月出題しましたので、ぜひ挑戦を。

◇大道棋33 小山邦明 正解

Y033

 96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同香、同玉、86飛、75玉、
36飛、84玉、87香、85角合、同香、同玉、86飛、75玉、42角、53香合、
 同角成、同歩、36飛、84玉、87香、85角合、同香、同玉、86馬、84玉、
 62角、73香合、同銀不成、同桂、同角成、同玉、64馬、84玉、87香、85桂合、
 同香、93玉、83香成、同玉、84歩、同玉、96桂、83玉、86飛、72玉、
82飛成、61玉、73桂、51玉、52龍、同玉、53金、51玉、52歩、41玉、
 42金迄61手。

72玉は63金、81玉、93桂、92玉、32飛成以下。
すぐに93玉は85桂、84玉、73桂成、95玉、96飛、同玉、86馬迄。
72玉は63金、61玉、31飛成以下。

 86馬から73でばらす従来の筋なので解きやすく、61手の長手数に20名を超える解答が。

 52歩43歩が飛成を邪魔しているため、

  • 42角として52歩を53に上げる
  • 飛を3筋(より右)に振る

という工夫が必要。もっとも46飛としても86飛から振り直せば大丈夫。

 64馬以降も85桂捨合、龍捨てと見応えのある手順が続く。最後は駒も余らずぴったり詰み、好評だった。

 ワナも随所にあり、奉納も続出。

96飛。86香の捨合で逃れ。
96馬、84玉、62角。73金合で逃れ。

その他変別や逃げ間違えも。

 43歩はで63馬(63金)以下の余詰防ぎ。実戦では省いてよいかも。

山下誠「4度の角香交換から飛車を成りこむ意表の展開。これが作意ならば駒も余らず素晴らしい新作です。」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

【正解者】 解答23名、正解19名 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋34 加藤徹

Y034

 初の58玉型金問題。30手前後、駒余り。大道棋屋さん84を指さして「この辺で詰むよ」

 解答は2月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。

 正解者から抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。


注1)上記のドキドキNo.95の解説はこちらから。

注2)上記のドキドキ展示室No.47の解説はこちらから。

注3)上記の大道棋33の解説および全短評はこちら。

注4)上記の大道棋34の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大道棋よもやま話 第33回 金問題の新展開 その2

[2017年2月25日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2015年12月号掲載
大道棋よもやま話  第33回 金問題の新展開 その2  加藤 徹

 最初に前回の訂正を。大道棋31の正解者に永島勝利さんが抜けていました。お詫びして追加すると共に、解答21名、正解20名と訂正します。

 第31回で金問題の新展開として54銀型の金問題を紹介しましたが、小山邦明さんから54金型はどうかと投稿がありました。

 詰方54金配置の金問題はこれまでなく、内容もおもしろいので、今回の懸賞詰将棋として出題します。手数が長くてちょっと大変ですが、手順は比較的オーソドックスで考えやすいと思います。

 54金型だと64に行けないので、普通の配置では16手の定跡手順のあと86飛、75玉、64角まで。そこで65歩を配置せず逃げ道を作りますが、それでも53角から64角成、または64角(66角)から55金で簡単なのでこれを防ぐ必要があります。

 小山作は52歩で53角を防ぎ、63桂で55金を防いでいるわけですね。

 次の図は64香配置で防いでみた図。16手定跡の後11手と短いので、まずはこちらでトレーニングを。

Y033a

 54金型だと65歩だけでなく74歩も省いても飛合は成立します。いろいろと可能性がありそうですね。

 さて、大道棋32の解説の前に、前回のトレーニング問題で双玉角3類型の誘い手をおさらいしておきましょう。

Y032b

A 83角、81玉、72飛成
B 72飛成、82合、83角
C 84玉、97角成、83角(72飛成)以下
D 85玉、97角成、81角以下

 先に72飛成としてから84玉や85玉もあり。どの誘い手にも逆王手で応じます。正解は、85玉、93桂合、同香成、同玉、94飛、82玉、71角、83玉、84飛、73玉、74飛、63玉、55桂迄13手。

◇大道棋32 鈴川優希 正解

Y032

 85玉、93桂合、同香成、同玉、71角、82桂合、94飛、83玉、84飛、73玉、
 65桂、同桂、62銀不成、同銀、82飛成、64玉、62龍、63角合、同龍、同玉、
 74角、72玉、84桂、71玉、72銀、62玉、63銀成、61玉、72桂成、51玉、52成銀
 迄31手。

逆王手の82香合は同角成で簡単。
逆王手しない他の合は73銀まで。

 この類型、誘い手は多いものの、85玉以外はすぐ切れるので、創作する立場からすると展開しにくい。

 本作も85玉以下普通の出だしだが、63角合の逆王手が入り手が伸びる。駒余りも余詰もなくきれいにまとめるところは流石鈴川さん。

門田和雄「大道棋はスリル満点です。簡単そうでむずかしい。収束がよめない所が面白いです。」

長谷繁蔵「角合が出て来て筋に入ったと思った。」

竹中健一「きれいに手が続きますね!大道棋初とは思えないくらい!」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

【正解者】 解答23名、正解19名 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋33 小山邦明

Y033

 初の54金型金問題。

 解答は12月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。(1月5日までに届けば、年賀状での解答も可)

 抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。


注1)大道棋類型辞典や大道棋インデックスでの類型名は 双玉角③ のようにマル付き数字を使用していますが、端末によっては表示できないので、ここでは 双玉角3 のようにマルなしの数字にしています。

注2)上記の「おもちゃ箱」 No.22の解説はこちらから。

注3)上記の大道棋32の解説および全短評はこちら。

注4)上記の大道棋33の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大道棋よもやま話 第32回 一題二役

[2017年1月28日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2015年10月号掲載
大道棋よもやま話  第32回 一題二役  加藤 徹

 ドキ展48と大道棋31は、元は一つの問題でしたと書きましたが、それがこの問題です。

Y032a

 16手目までは金問題の定跡手順。

 96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同香、同玉、86飛、75玉、
 56飛、84玉、87香、85角合、同香、同玉、

 ここで96馬と攻めて、75玉だとドキ展48の35手、84玉だと大道棋31の35手になります。

 変同は普通の詰将棋では評価上損なことも多いのですが、大道棋では大道棋屋さんの選択肢を増やすことになるので、実戦価値を増加させます。

 客が正解を読んでいるなと思ったら変化に応じるのは大道棋屋さんの常套手段。手数ではなくお客を見て応手を決めるわけですね。

 まずはドキ展48の手順から。

◇ドキ展48 とどめは馬 30手台

Y031b

 17手目から

 96馬、75玉、57角、66歩合、同角、76玉、93角成、77玉、66馬、68玉、
 57馬、77玉、78歩、88玉、86飛、99玉、66馬、98玉、88馬迄35手。

 こちらは53が空いているので、96馬に84玉は86飛、75玉、53角で簡単。

 入玉されてはダメかと思いきや、飛馬3枚でぴったり捕まる。

◇大道棋31 加藤徹 正解

Y031

 17手目から

 96馬、84玉、57角、66歩合、同角、75歩、同角、同玉、76歩、84玉、
 85歩、74玉、75歩、64玉、63桂成、75玉、86馬、74玉、64成桂(76飛)迄35手。

75玉は66角、76玉、93角成、77玉、66馬、68玉、86馬、69玉、
 59飛、78玉、77馬左、79玉、88馬迄31手。

 79と配置で96馬に75玉の順を早く詰むようにしたもの。

 57角に86飛回りを防ぐ66歩中合から75歩移動合が大道棋らしい妙防。75香合や桂合は同角で簡単。

前田知弘「実戦なら、変同は気にはならないですが」

小山邦明「途中の57角に対する66歩中合の手順は以前検討した事があるのですが、少ない駒数できれいに収束できている点がすばらしいと思いました。「79と」は、ドキ展48の手順の18手目75玉の詰手順の防止だと思いますが、面白い2つのきれいな手順を含んだ原型に驚かされます。」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

【正解者】 解答20名、正解19名 (省略)
【当選者】 (省略)

 今回はちょっと珍しい双玉角3類型の問題。まずトレーニング問題(13手)で誘い手と受け手を研究してください。

Y032b

◇懸賞詰将棋 大道棋32 鈴川優希

Y032

 東京に移ってますます活躍の鈴川さん。大道棋の創作にも挑戦しました。逆王手にご注意ください。

 解答は10月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。

 抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。


注1)大道棋類型辞典や大道棋インデックスでの類型名は 双玉角③ のようにマル付き数字を使用していますが、端末によっては表示できないので、ここでは 双玉角3 のようにマルなしの数字にしています。

注2)上記のドキドキ展示室No.48の解説はこちら。

注3)上記の大道棋31の解説および全短評はこちら。

注4)上記の「おもちゃ箱」 No.22の解説はこちらから。

注5)上記の大道棋32の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大道棋よもやま話 第31回 金問題の新展開

[2017年1月26日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2015年8月号掲載
大道棋よもやま話  第31回 金問題の新展開  加藤 徹

 前回紹介した「新しい詰将棋撰集」(益田正勝著)について、本当の著者は野口益雄さんだということを森美憲さんにご教示いただきました。ありがとうございます。野口益雄「詰将棋ざつだん」に書かれているとのこと。

 内容がマニアックで、実は名のある人の著書かもと思いましたが、野口益雄さんとあれば納得です。

 また、歩6類型元祖問題作者として紹介した阿部一二さんについて、鈴木彊さんより「昭和30年頃仙台市にお住いで私共の東北青棋会員」との貴重な情報が。八巻広丞さん、稲葉元孝さんも会員だったそうです。おもちゃ箱の大道棋30全短評の中で全文を掲載させていただきます。

 さて、おもちゃ箱の5月の展示室は「大道詰将棋 金問題特集」でした。出題された5題を見ると、伝統的な金問題の形でもまだまだ新しい展開が可能なことがわかります。この中から54銀型の3題を紹介しましょう。

◇ドキ展45 54銀型シンプル金問題

Y031a

 10手台だが常識を外れる手も。

 次のドキ展48と49は55の駒が違うだけの同手数の双子問題(49は駒余り)。16手までは定跡だがその先は両題とも未知の世界に。従来感覚では難解かも。

◇ドキ展48 とどめは馬 30手台

Y031b

◇ドキ展49 限定打が決め手 30手台

Y031c

◇大道棋30 加藤徹 正解

Y030

 72金、同玉、73歩成、61玉、62歩、71玉、82と、62玉、53馬、73玉、
 83歩成(83と)、74玉、52馬、同飛、66桂迄15手。

71玉は72歩、61玉、53馬で簡単。

 初手および5手目から53桂生と馬の空王手で誘い手がいっぱい。それに惑わされずに5手目62歩と打てれば、あとは一本道。

 客寄せ問題は、すぐ解かれてはだめだが、ある程度稼いだ後は詰むことを見せるために破ってほしいので、正解は難しくない方がいい。

鈴木彊「53桂不成の筋は危険ですね。逆王手の64桂打がありました。」

新井要太郎「誘い手が多く大変だったが、初手72金を発見してからはスイスイと詰め上りました。」

前田知弘「返し技の多い類型ですが、経験済なので、違うところに注目して・・・」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

【正解者】 解答27名、正解26名 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋31 加藤徹

Y031

 ドキ展48と本題は、元は一つの問題でした。同手数変化を別な問題として分離したものなので、同じ手数です。

 解答は8月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。

 抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈(解答者が多いので増量しました)。


注1)大道棋類型辞典や大道棋インデックスでの類型名は 歩⑥ のようにマル付き数字を使用していますが、端末によっては表示できないので、ここでは 歩6 のようにマルなしの数字にしています。

注2)上記のドキドキ展示室No.45、48、49の解説はこちら。

注3)上記の大道棋30の解説および全短評はこちら。

注4)上記の大道棋31の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧