カテゴリー「詰将棋美術館」の記事

詰将棋美術館メモ 4 軌跡曲詰

[2017年5月11日最終更新] 辺長2の菱形にアート展51やよいさんの作品を追加

詰将棋美術館メモ 4 軌跡曲詰

Nenga201316 曲詰とは、初形や詰上りの盤面(場合により途中局面も)で、文字、形、模様、対称形などを表現したものだ。しかし、もう一つ、別のタイプの曲詰として、玉など、ある駒の軌跡で何かを表現する作品がある。

例えば、右の図。2013年、巳年の年賀詰としてbrutus710さんが創作したものだ。狙いは龍の軌跡で75→15→11→91→99→79と動き、「巳」の字を表現している。

このタイプの曲詰を軌跡曲詰と呼ぶことにする。軌跡曲詰は最近でてきたものかというと、案外古くから作られている。「周辺巡り」がその代表例だ。ただ、普通の曲詰に比べるとずっと少ない。それは、静的な局面で表現する通常の曲詰と比べて、駒の軌跡はビジュアルに見ることができず、頭の中で想像しなければならないからだ。いわれなければ曲詰と気付かないことも多い。

代表的な棋譜ビューワが玉(あるいは指定した駒)の軌跡を盤面でプロット(マスの色を変えるとか)する機能をサポートすれば、次第に字や形が描かれていくようすがビジュアルに見られて、普通の曲詰よりもむしろ楽しめるかもしれない。そうなれば軌跡曲詰を創作する人もふえてくるだろう。

軌跡曲詰ではこれまでどのような形が描かれてきたのだろうか。こんな形もきれいそうという候補も含めて並べてみよう。

1) 四角形

Kiseki01

9×9四角形

いわゆる「周辺巡り」である。ただ、完全な四角形ではなく、はみだしたり単に周辺を回るものも周辺巡りと呼んだりするので、「完全周辺巡り」と呼んだ方が良いかもしれない。完全周辺巡りはたくさん作られていて、無停止で一周する65手の完全周辺巡りだけでもこれだけある。

  • 森茂 詰パラ1963年6月 59玉 65手
  • 塩野入清一「芝桜」 詰パラ1976年1月 69玉 65手
  • 七條兼三 詰パラ1978年8月 16玉 65手
  • 橋本樹 詰パラ1979年4月 91玉 65手
  • 滝島代士夫 詰パラ1979年5月修正図 96玉 65手
  • 護堂浩之 詰パラ1980年4月 11玉 65手
  • 大西宏明 詰パラ1980年10月 99玉 65手 (アート No.72
  • 駒場和男「外房9号」 詰棋めいと第24号1988年6月 71玉 65手
    (改良図?:近代将棋1990年7月)

7×7四角形

周辺巡り以外の四角形はずっと少なくなる。7×7は2作しか見つからなかった。

  • 駒場和男「内房1号」 詰パラ1980年1月 85玉 49手 (アート No.73
  • 岡本正貴「たまき」 詰パラ1990年12月 27玉→28玉 47手

5×5四角形

  • 梅田亮 詰パラ1997年3月 33玉 33手
  • 駒場和男「山手線」 詰棋めいと第24号1998年6月 57玉 33手 (アート No.74

3×3四角形

2) 菱型(ダイヤモンド)

Kiseki02

辺長5の菱型

  • OT生「ホームラン作戦」 詰パラ1970年2月 59玉 33手
  • 桑原幹男 詰パラ1980年9月 51玉 33手 (アート No.76

辺長4の菱型

  • 「水車」>TETSU アート展示室 No.33 52玉 25手
    *玉は菱型、龍は八角形のダブル軌跡曲詰
  • 岡本正貴 詰パラ1984年6月 85角 7手 (アート No.83
    *角(馬)による軌跡曲詰 85角→58角→25角→52角成→85馬

辺長3の菱型

本作はもともと軌跡曲詰として作られたものではないので、還元玉でないなど軌跡曲詰としては中途半端なところがある。軌跡曲詰はできるだけノンストップ還元玉で表現したい。

辺長2の菱型

  • やよい アート展示室 No.51 53玉54角 17手
    *玉と角によるダブル軌跡曲詰
      53玉→44玉→55玉→64玉→53玉
      54角→45角→56角→65角→54角
  • 梶下雄貴 詰パラ2015年7月 36角 7手 (アート No.84
    *角による軌跡曲詰 36角→27角→38角→47角→36角

3) 周辺巡りのバリエーション

Kiseki03

周辺巡りの変形1

  • 墨江酔人「妹」 近代将棋1982年12月 15玉 57手 (余詰)

周辺巡りの変形2

  • 墨江酔人「姉」 近代将棋1982年12月 92玉 57手 (余詰)

2作ペアで発表されたもの。残念ながら2作とも余詰。これを見て思いついた形が八角形と三角形。まだ作例はないようだ。

*三角形は2015年10月にアート展示室で発表された(下記)。

三角形

4) 直線巡り

Kiseki04

横一線(5段)

u-makuさんには、5段6段にまたがる太い横一線の作品もある(くるくる展示室 No.161)。私は、詰方の玉が17から97に移動する作品(「おもちゃ箱」 No.49)を作ったことがあるが、これも横一線の軌跡曲詰といえよう。

縦一線(5筋)

見つからず。惜しい作品(最後41にはみ出す)として、菅野哲郎さんの作品(くるくる展示室 No.267)をあげる。

対角線

19から91の対角線で1作見つかった。

まだ少ないので、91から19の対角線で1作作ってみた。スーパー詰将棋にもなっている。

惜しい作品として、頭の2手を省けば11から99まで一直線の二級天使さんの作品をあげておく。

  • 二級天使 詰パラ1974年3月 12玉 19手

横一線+縦一線

中央の十字でできればすばらしいが、楽なのは端の組み合わせか。しかし、端だと何か中途半端な感じで、ここまで作ったら周辺巡りにしてしまいそうだ。

5) その他

文字や石垣(自陣全格巡りとか)などいろいろできそうだが、あまり記憶にない。きれいな作品があったら詰将棋美術館で紹介したいのでコメント、メール(omochabako@nifty.com TETSU)などで教えてください。

石垣

| | コメント (0) | トラックバック (0)

詰将棋美術館メモ 3 アートシアター作品一覧

[2014年10月9日最終更新]

詰将棋美術館メモ 3 アートシアター作品一覧

第30回詰将棋全国大会で上映した「アートシアター 華麗なる立体曲詰の世界」で紹介した作品の一覧。棋譜の欄にその作品の棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)をリンクしてあるので、ダウンロードして柿木将棋などで鑑賞できる。また詰将棋美術館おもちゃ箱)で紹介している作品は、そのページもリンクしておく。


分類 作者・作品 棋譜 美術館 備考
はじめに
立体曲詰とは
伊藤六男 at0101.kif アート18 初形曲詰の例
初形「1」
北原義治 at0102.kif   あぶり出しの例
詰上り「1」
鳥越九郎  at0103.kif   立体曲詰の例
「二」→「上」
第1幕
盤に駒で絵を描く
添田宗太夫
「平窓」
at0201.kif アート40 閉じた窓→開いた窓
添田宗太夫
「角切角鏡」
at0202.kif   対称形→手鏡
橘二叟
「荒鷲」
at0203.kif   基地出発の姿
→帰還の姿
宿利誠
「蛇の目」
at0204.kif アート65 閉じた蛇の目傘
→開いた蛇の目傘
山田康平
「ハート」
at0205.kif   大きなハート
→小さなハート
第2幕
石垣が崩れると
きたはらよしはる
 
at0301.kif アート47 石垣→胡蝶
河原林隆彦
 
at0302.kif アート67 石垣→「卍」
岡村孝雄
「涓滴」
at0303.kif アート63 4×9石垣煙
第3幕
曲詰で
新年のご挨拶
森田正司 at0401.kif   昭和53年年賀詰
「5」→「3」
柳田明 at0402.kif   1995年年賀詰
「9」→「5」
森長宏明 at0403.kif   2001年年賀詰
「巳」→「21」
小暮得雄
 
at0404.kif アート61 1976年年賀詰
「タ」→「ツ」
小暮得雄
 
at0405.kif   1980年年賀詰
「サ」→「ル」
橋本孝治
 
at0406.kif アート38 2008年年賀詰
「ネ」→「コ」
第4幕
お名前を
立体曲詰で
柏川悦夫
「二上」
at0501.kif アート43 二上六段昇段記念
「二」→「上」
星野健司 at0502.kif   自分のイニシャル
「H」→「K」
柳田明 at0503.kif   詰パラ表紙担当
「田」→「口」
第5幕
アイデア一発
分かるかな
筈見公一
 
at0601.kif   1手詰
「王」→「玉」
高木秀夫
 
at0606.kif   1手詰
「エ」→「コ」
宿利誠
「ダイエット」
at0602.kif アート69 「巾」→「小」
宮本隆行
 
at0603.kif アート39 「♂」→「♀」
菅野哲郎
「伊勢佐木町」
at0604.kif   「ア」→「ア」
菅野哲郎
「SELF PORTRAIT」
at0605.kif   「ア」→「ホ」
第6幕
対称形の
アート趣向詰
老花現象
 
at0701.kif アート55 対称形→対称形
三角淳
「鏡迷路」
at0702.kif アート56 対称形→対称形
相馬康幸
「曼荼羅」
at0703.kif アート57 対称形→対称形
第7幕
三段曲詰、
四段曲詰
安達康二
  
at0801.kif アート68 三段曲詰
「N」→「H」→「K」
橋本孝治
「SOS」 
at0802.kif アート45 三段曲詰
「S」→「O」→「S」
相馬康幸
 
at0803.kif アート44 三段曲詰
「ヒ」→「ロ」→「エ」
浦野真彦
 
at0804.kif   三段曲詰
「6」→「0」→「0」
菅野哲郎
「どんぐり」
at0805.kif アート展8 四段曲詰
「コ」→「ロ」→「コ」→「ロ」
第8幕
完全立体曲詰
ドうえもん
 
at0901.kif 記録展11 完全立体文字曲詰
8→9→5→6→0
→8→6→8
本間晨一
 
at0902.kif 記録展30 完全立体文字曲詰
8→9→3→9→0
→8→9→8→A→8
本間晨一
 
at0903.kif 記録展29a 完全立体図形曲詰
五角形→長方形→台形
→三角形→三角形
→正方形→三角形
→正方形
本間晨一
 
at0904.kif 記録展29b 完全立体図形曲詰
五角形→長方形→台形
→平行四辺形→三角形
→正方形→三角形
→正方形
猫田いわし
 
at0905.kif 記録展9 完全立体対称曲詰
全て対称形の54段曲詰

| | コメント (0) | トラックバック (0)

詰将棋美術館メモ 2 詰将棋美術館作品一覧

[2017年11月19日最終更新] アートNo.88を追加

詰将棋美術館メモ 2 詰将棋美術館作品一覧

詰将棋美術館およびアート展示室の作品を、1 初形・詰上り趣向の分類にしたがって整理する。複数の趣向を含む作品は、主要な特徴と思われる項目に入れることにする。


趣向名称 作品 備考

1 裸玉図式
 (双裸玉、
  準裸玉)

アートNo.2 岡村孝雄「驚愕の曠野」 居玉
アートNo.5 河内勲 双裸玉・対称
アートNo.14 平井孝雄 準裸玉・持駒銀4
アートNo.48 山本昭一 双裸玉・斜対称・金銀図式
アート展No.47 坂東仁市
準裸玉・斜対称
3 無仕掛図式 アートNo.1 相馬康幸「デフォルト」 居玉・対称
6 一色図式 アートNo.6 猪瀬達郎 金一色・持駒銀4
アートNo.8 河内勲 角一色・対称
アートNo.9 竪山道助 角一色・点対称
アートNo.10 滝島代士夫 金一色・対称・持駒銀4桂4
アートNo.11 河内勲 飛一色・対称
アートNo.12 柏川悦夫 飛一色・上下対称
アートNo.13 山本武子 龍一色・最少駒
アートNo.16 塚本惠一 銀一色
アートNo.17 田島暁雄 と一色・無防備
アートNo.19 柳田明 龍一色・持駒金4
アートNo.20 塩野入清一 角準一色・対称・持駒金4
アートNo.49 河原泰之 飛一色・斜対称・持駒角角
アートNo.59 三好晃司 桂一色
アート展示室No.4 COOO 角一色・持駒銀4
アート展示室No.7 COOO 角一色・持駒金4銀4
アート展示室No.13 利波偉 角一色
アート展示室No.16 池田俊哉 桂一色
アート展示室No.18 利波偉 香一色・対称
アート展示室No.21 凡骨生 桂一色・対称
アート展示室No.30 eureka 金一色・対称
アート展示室No.31 eureka 馬一色・対称
アート展示室No.32 eureka 角一色・対称
アート展示室No.35 Pathfinder 金一色
アート展示室No.36 eureka 龍一色
アート展示室No.37 eureka 飛一色・持駒角角
途中で角一色に
アート展示室No.38 Pathfinder 二桂図式
アート展示室No.44 Pathfinder 角準一色・対称
アート展示室No.45 坂東仁市 馬一色・持駒香4(余詰)
アート展示室No.46 坂東仁市 双玉飛一色・持駒桂4
アート展示室No.48 坂東仁市 双玉龍一色・持駒桂4
アート展示室No.49 坂東仁市 龍一色・対称
アート展示室No.50 坂東仁市 龍一色
アート展示室No.53 菅野哲郎 歩準一色・上下対称・持駒香4
7 飛角図式 アートNo.21 長谷繁蔵 正飛角図式・斜め対称
アートNo.80 坂東仁市 純飛角図式・対称・持駒銀4
* 盤面豆腐図式 アートNo.4 作者不知(古作物) 無防備
アートNo.15 森田正司 無仕掛
アートNo.24 伊藤看寿「朝霧」より
アートNo.27 相馬康幸 対称
アートNo.29 ドうえもん 対称
アート展示室No.23 山田淳 対称
アート展示室No.27 不透明人間 対称
16 小駒図式 アートNo.7 橋本守正 金銀図式
アートNo.26 谷川浩司 豆腐図式
19 二色図式 アート展示室No.29 u-maku 角桂二色・対称・持駒銀4
24 陣形図式 アートNo.30 相馬康幸 準陣形図式・対称
アートNo.31 相馬康幸「寝殿造」 対称
34 対称図式 アートNo.23 竪山道助
アートNo.58 平松準一
アート展示室No.1 福島竜胆
アート展示室No.2 福島竜胆
アート展示室No.3 COOO 持駒金4
アート展示室No.12 吉田京平
アート展示室No.17 池田俊哉 縦三ツ輪の軌跡曲詰?
35 模様図式 アート No.28 COOO 石垣・盤面豆腐・持駒桂4
アート展示室No.9 白石哲也「駒花火」 石垣
アート展示室No.40 青木裕一 石垣
36 象形図式 アートNo.34 TETSU クリスマスツリー
アートNo.41 河内勲「花火6」 花火シリーズ9作の一つ
アートNo.42 河内勲「樹7 大樹」 樹シリーズ7作の一つ
アートNo.70 服部敦 横一線・宇宙図式・四金詰
アートNo.88 利波偉 new ! 斜一線・宇宙図式
アート展示室No.5 TETSU ダイヤモンド・盤面豆腐
アート展示室No.20 山田淳 菱型
アート展示室No.28 TETSU 桜の花びら
37 文字図式 アートNo.18 伊藤六男 「1」・龍馬図式・持駒金4
アートNo.32 安達栄司 「一」・持駒金4
アートNo.33 武井尉一 「8」
アートNo.35 TETSU 「一」・飛角図式
アートNo.36 橋本孝治 「犬」
アートNo.37 橋本孝治 「イ」
アートNo.46 宮浦忍 「1」・龍馬図式
アートNo.64 北原善治 「一」
アートNo.66 橋本孝治 「巳」
アートNo.71 森田正司 「14」
アートNo.78 森田銀杏 「15」
アート展示室No.10 TETSU 「1」・純飛角図式
アート展示室No.15 u-maku 「1」
アート展示室No.22 山田淳 「/」
アート展示室No.26 山田淳 「÷」
アート展示室No.39 eureka 「一」・飛角図式
アート展示室No.52 eureka
「一」・飛角図式
38 珍形図式 アートNo.25 塚田正夫 持駒飛飛
43 一色詰 アートNo.50 新ヶ江幸弘 四銀詰
アートNo.52 新ヶ江幸弘 四金詰
アートNo.53 若島正 四桂詰
アートNo.54 柏川悦夫「四香詰」 四香詰
アートNo.60 添川公司「奇兵隊」 四桂詰
54 文字詰 アートNo.51 北原義治 「十」・四銀詰
アートNo.82 北原義治 「×」・金銀詰
* 立体一色詰 アートNo.3 望月勘解由(一桂之作物)  桂立体一色詰
アート展示室No.14 利波偉 銀桂二色→四銀詰
56 立体曲詰 アートNo.22 きたはらよしはる 「1」→「1」・四銀詰
アートNo.38 橋本孝治 「ネ」→「コ」
アートNo.39 宮本隆行 「♂」→「♀」
アートNo.40 添田宗太夫「平窓」 閉じた窓→開いた窓
アートNo.43 柏川悦夫「二上」 「二」→「上」
アートNo.44 相馬康幸 三段曲詰「ヒ」「ロ」「エ」
アートNo.45 橋本孝治「SOS」 三段曲詰「S」「O」「S」
アートNo.47 きたはらよしはる 石垣→胡蝶
アートNo.55 老花現象 対称→対称
アートNo.56 三角淳「鏡迷路」 対称→対称
アートNo.57 相馬康幸「曼荼羅」 対称→対称
アートNo.61 小暮得雄 「タ」→「ツ」
アートNo.65 宿利誠「蛇の目」 閉じた傘→開いた傘
アートNo.67 河原林隆彦 石垣→「卍」
アートNo.68 安達康二 三段曲詰「N」「H」「K」
アートNo.69 宿利誠「ダイエット」 「巾」→「小」
アートNo.79 相馬康幸「□■」 六段曲詰「□■■■□■」
アートNo.81 小暮得雄 「サ」→「ル」
アートNo.85 駒場和男「九連環」 初形「王」、対称九段曲詰
アートNo.87 橋本守正 「と」→「り」
アート展示室No.6 天津包子 「5」→「5」
アート展示室No.8 菅野哲郎「どんぐり」 四段曲詰「コ」「ロ」「コ」「ロ」
アート展示室No.11 TETSU 対称三段曲詰
アート展示室No.19 u-maku 対称三段曲詰
アート展示室No.24 老花現象 対称→対称
アート展示室No.25 老花現象 対称→対称
57 煙詰 アートNo.62 伊藤正「月蝕」 小駒煙・密集形
アートNo.63 岡村孝雄「涓滴」 4×9石垣煙
アート展No.41 Pathfinder 全成駒銀桂香煙
アート展No.42 Pathfinder 全生駒銀桂香煙
58 軌跡曲詰 アートNo.72 大西宏明 無防備小駒周辺巡り
アートNo.73 駒場和男「内房1号」 7×7四角形(内周巡り)
アートNo.74 駒場和男「山手線」 5×5四角形(三線巡り)
アートNo.75 村井秀行 3×3四角形
アートNo.76 桑原幹男 辺長5の菱型
アートNo.77 八尋無段作より 対角線
アートNo.83 岡本正貴 角(馬):菱形
アートNo.84 梶下雄貴 角:菱形
アート展No.33 TETSU 玉:辺長4の菱型
龍:八角形
アート展No.34 永安克志「終演」 玉:7×3石垣
と金:5×4石垣
アート展No.43 野曽原直之 三角形
アート展No.51 やよい 玉、角:辺長2の菱型

| | コメント (0) | トラックバック (0)

詰将棋美術館メモ

[2014年10月16日最終更新]
詰将棋美術館は、芸術的な美しい詰将棋を紹介するコーナー。今後紹介する作品選択の参考になりそうなことをメモしていくことにした。美しい詰将棋といっても、初形や詰上りの美しさのような静的な美だけでなく、手順の美しさ、駒の軌跡の美しさといった動的な美を感じる作品も多い。これまで、初形を見ただけでわかることから、初形が美しい作品を中心に紹介してきたが、もっといろいろなタイプの美しい作品を紹介していきたいと考えている。第30回詰将棋全国大会で上映した「アートシアター 華麗なる立体曲詰の世界」もその考え方で製作したもの。そのままWeb上で再現するのは難しいが、見せ方を工夫していきたい。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

詰将棋美術館メモ 1 初形・詰上り趣向の分類

[2014年10月2日最終更新]

詰将棋美術館メモ 1 初形・詰上り趣向の分類

「趣向詰将棋は、駒に関するものと詰手順に関するものに大別される。」 「手順趣向がもてはやされるようになった昭和30年代あたりから、趣向詰といえば後者と思われがちであるが、元来は前者のことを”趣向”といい、後者は”構想”ともいわれたのである。」(森田銀杏)。

今では「趣向詰」といえば手順の繰り返しを含む作品だが、裸玉、飛角図式、曲詰など、形に趣向をこらした作品もまた趣向詰なのである。1980年に発行された「古今趣向詰将棋名作選」は、後者の趣向詰の名作を集めた本である。この本で森田銀杏さんが書いている「趣向詰将棋の分類」は、現代の眼で見ると少し古いところもあるが、包括的によくまとまっていて参考になるので、メモしておく。備考で、☆はさらに条件を限定した趣向、★は条件をゆるめた亜種。


分類 趣向名称 備考
1.駒勢力趣向 1 裸玉 ★双裸玉図式
★途中裸玉
2 無防備図式 ★途中無防備
3 無仕掛図式 ★途中無仕掛
4 均衡図式 ☆対峙図式
5 単騎図式
2.置駒趣向 6 一色図式 ★準一色図式(成生混在)
7 飛角図式 ☆正飛角図式(持駒なし)
☆純飛角図式(成駒なし)
☆龍馬図式(すべて成駒)
8 簡素図式
9 置駒限定
3.持駒趣向 10 無持駒
11 一種持駒(一色持駒)
12 二種持駒 ☆飛角持駒
☆金銀持駒
13 七種持駒
14 持駒限定
4.駒種類趣向 15 大駒図式
16 小駒図式 ☆金銀図式(金持図式)
☆鶯図式
☆豆腐図式
17 歩なし図式
18 貧乏図式 ☆清貧図式
☆飛駒図式
19 二色図式
20 七色図式(駒一式図式)
21 使用駒限定(握り詰など)
5.駒数趣向 22 全駒図式 ★双玉全駒図式
★特殊全駒図式
 (貧乏全駒、歩なし全駒、
 小駒全駒、二種全駒など)
23 最少駒図式(玉を含めて3枚)
6.駒配置趣向

  35~39:
  初形曲詰
  (盤面曲詰)
24 陣型図式(指始め図式) ★半陣型図式
25 桂香図式 ★準桂香図式
★逆桂香図式
★実戦型図式
26 囲い図式
27 居玉図式
28 都玉図式
29 中段玉図式
30 入玉図式
31 玉位置限定
32 配置場所限定(綾取り詰など)
33 配置区画限定(3×3図式、
 4×4図式、1筋図式など)
☆風船図式(端になし)
34 対称図式 ☆純対称図式(駒種も対称)
35 模様図式(市松・石垣・石畳・
 跳び石・桂馬跳び石など)
36 象形図式 ☆宇宙図式(盤面いっぱい)
37 文字図式
38 珍形図式
39 寓意図式(大小詰、干支詰など)
7.詰上り勢力趣向 40 無防備詰
41 二枚詰 *今では清涼詰の名が
42 単騎詰(スーパー詰)
8.詰上り駒趣向 43 一色詰
44 攻方一色詰
45 金銀詰
46 七色詰
9.詰上り配置趣向

  51~55:
  炙り出し曲詰
  (曲詰)
47 玉座詰
48 都詰
49 雪隠詰
50 還元玉詰
51 対称詰 ☆純対称詰
52 模様詰
53 象形詰 ☆宇宙詰
54 文字詰
55 寓意詰(大小詰など)
10.両面趣向 56 立体曲詰(表裏曲詰、複式曲詰) ☆三段曲詰
★準立体曲詰
 (初形と詰上りに関連なし)
57 煙詰(無持駒の全駒図式で
 詰上り3枚)
★準煙詰(持駒あり)
★ミニ煙詰 (小型煙詰、
 全駒使用でない)
★双玉煙詰
★特殊煙詰
 (小駒煙、貧乏煙など)
★浮玉煙詰(端以外で
 4枚の詰上り)

| | コメント (0) | トラックバック (0)