[2010年1月9日最終更新]
脊尾詰でミクロコスモスが解け、長井詰でほとんどの長編が解けてしまってから、詰将棋プログラムの研究は新たな展開がほとんどない。そこで、コンピュータに挑戦!ということで、コンピュータ向けのベンチマークとして超難解詰将棋作品集を作ってみようと思いついた。10作ぐらい揃えたいので超難解作をご存知の方はコメントやトラックバック、またはおもちゃ箱掲示板で教えてください。また、これらの作品がコンピュータで解けた場合は、プログラム、環境(CPUやメモリ設定)、時間をレポートしていただければ、随時掲載したいと思います。
作品集はこちら(現在13作品) ===> コンピュータ向け超難解詰将棋作品集
関連情報: コンピュータ将棋2012 2011 将棋ソフト・コンピュータ将棋
コンピュータで詰将棋 コンピュータ詰将棋の課題 コンピュータによる詰将棋創作
超長編作品のプログラムによる解図と検討 裸玉の検証
おめでとうございます!(o^-^o)
2010年1月8日、岡部文洋さんよりコメント
「特に「明日香」については個人的に過去何度も挑戦し、無念な思いをした経験があり、現存中最難問か...と感じていました。それにしても探索数800億越えとはすごいですね。なにがこの問題をこれほど難解にしたのか興味のあるところです。」
大きな展開ですね
2010年1月8日、岡村孝雄さんよりコメント
「大きな展開ですね。解の厳密性は別として、全て詰ますことができたというのは素晴らしいと思います。新バージョンでも確認中とのこと、同一のマシンとプログラムで問題集の全13題を解いたデータが初めて揃いそうですので、ぜひ見たいですね。」
ここにある問題集をすべて解きました
2010年1月6日、岸本章宏さんよりコメント
「明けましておめでとうございます。最近、詰将棋のプログラムを作っており、ここにある問題集をすべて解きましたので、ご連絡いたします。いくつかの問題に関する数値は、下の方にあります。ただし、詰みであることの保証はできるのですが、ハッシュのGCがかなり起こりますので、無駄合い等の手順は正しく返すことはできません。難しかった問題は、明日香と驚愕の荒野で、かなりの日数がかかりました。また、300手以上の長手数もほとんど試したのですが、これらもすべて解けていると思います。アトランティスも解けました。まだ、試していないものとしては、「2009年8月2日 広沢「古時計」「古時計II」の橋本修正案追加」と書かれている修正図です(修正なしのものは確認済みであり、不詰をきちんと返しました)。旧バージョンですべての難問は解いているのですが、年末頃に改良したバージョンでも現在解けるかどうか確認中です。このため、申し訳ありませんが、数値は古いバージョンと新しいバージョンの二つが混ざっています。また、複数のマシン環境で実験したので、マシン環境も混ざっています。なお、このバージョンは、東大将棋無双IIには取り込まれていません。今回開発した手法は、何人かの方にはすでに説明しているのですが、論文などでそのうちに発表する予定です。 ・・・」
TETSU: すべて解けたとはすばらしい。どのような手法で改善されたのか、発表が待たれます。それにしても「驚愕の曠野」が335925秒、約4日間とは、やはり超弩級の作品ですね。
No.13(29手詰)も解けました
2009年9月23日、かずの心の贅肉で、超難解詰将棋作品集
「コンピュータ向け超難解詰将棋作品集No.13(29手詰)も解けました。
動作環境はAthlon64X2 4600+(2.4GHz)/RAM:2GB/WindowsXP(32bit)。
詰将棋用メモリ設定を768MB。
実行時間: 35366.6秒: 探索節点数: 2872680807
9時間49分27秒 詰手数は79手(手順(kif))。 ・・・」
木星の旅・三重鋸が詰んだ!
2009年9月22日、かずの心の贅肉で、木星の旅が詰んだ!
「詰ませたのはもちろん(?)新・東大将棋 無双II!
動作環境はAthlon64X2 4600+(2.4GHz)/RAM:2GB/WindowsXP(32bit)。
詰将棋用メモリ設定を1024MB。
実行時間: 21839.0秒: 探索節点数: 2211318923
ってことで、6時間3分59秒で22億局面探索です。詰手数は449手手順(kif)。詰み上がりを見ると駒が余っていますね…。 ・・・ No.12も解けました。
実行時間: 14863.3秒: 探索節点数: 1666221961
ってことで4時間7分43秒 16億6622万局面探索、335手まで手順(kif)。これも詰み上がりを見ると駒が余っています…。 ・・・」
Re: 新桃花源: 続報
2007年1月15日、コンピュータ将棋や囲碁の掲示板で、山田 剛@対局サーバ担当さん
「・・・ 期待どおり、岡部さんに解いていただけました。 ・・・ 岡部さんには、CSA例会でも成果発表していただきました。ありがとうございました。 ・・・」
2007年1月15日、山下さん
「東大6で24時間ぐらい走らせたのですがだめでした。岡部さんのプログラムはミクロコスモスを900秒ぐらいで解いてしまうそうですが それが9時間かかった、とのことですから、かなり(コンピュータ的には?)難解な問題なんでしょうね。」
「新桃花源」がコンピュータで解かれたらしい
2007年1月13日、囲碁・将棋ソフト開発日誌で、世界で2番目に長い詰め将棋「新桃花源」がコンピュータで解かれたらしい
「詰将棋メモ: コンピュータ向け超難解詰将棋作品集によると、少し前に紹介した「新桃花源」をコンピュータが解いたそうだ。解答したソフトの製作者は岡部文洋さんという方で、過去にGPWで詰め将棋関連の発表をされていたらしい。そのレポートの中でも、9時間33分という消費時間が作品の複雑さを物語っている気がする。 ・・・」
「新桃花源」 解図レポート
2007年1月6日、岡部文洋さん
岡部文洋です。ご無沙汰しております。超難解作品集で「新桃花源」のプログラム解図募集を拝見しましたのでレポートいたします。
9月初旬、ネットの書き込み等を見て「新桃花源」の発表を知りました。早速「詰めパラ8月号」を取り寄せ、一晩パソコンを走らせたことがあります。その際は約9億局面探索したのですが解けず、途中でPC電源を切りました
近日 山田剛さんからのネット上での要請を知り、結論を出すべくGPW当時のソース(BNS:ハッシュ700万)で再度解図を試みました。マシン環境は CPU Core2DuoE6600、メモリ1GBです。
結果は1229手詰め、消費時間9時間33分、探索局面数15億8543万でした。これまで解けた問題のなかではもっとも探索量の多いものとなりました。
以下はプログラム出力ログの最後の部分です。参考まで (尚、使用プログラムは無駄な合い駒を贅沢に使いきって詰めてしまうこともあり必ずしも作意手順にはなりません。)
---------------------------------------------------------------------------
削除前 7340033 残存 3469226 証明 452148 削除閾値 10 探索局面数 1582822796
hash_clear abn = 26 obn = 173 sh = 2135
削除前 7340033 残存 3469756 証明 452301 削除閾値 10 探索局面数 1585124418
詰みです 1229手詰め
所持 3926651 探索局面数 1585429706
消費時間 = 34355.781000sec
手数: 0
手番:先手
先手玉 9 9 後手玉 4 8
後手:0 0 0 0 0 0 0
+---------------------------+
|v歩 ・ ・^圭 ・ ・ ・v金 ・|
|^歩 ・ ・^飛 ・ ・ ・vと^歩|
|v金 ・ ・ ・^馬v桂v歩^歩 ・|
|v香^歩^歩 ・vと ・ ・ ・v歩|
|^杏v桂v桂^銀 ・ ・^杏^銀vと|
|^金^と ・v香^馬v歩^と ・vと|
| ・ ・ ・v歩v歩 ・^歩 ・v金|
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|
| ・ ・ ・ ・v王^銀^飛 ・v銀|
+---------------------------+
先手:0 0 0 0 0 0 0
1 ▲4八銀 (49) 0 32767 1228
INPUT?
Re: 新桃花源: 続報
2006年12月24日、コンピュータ将棋や囲碁の掲示板で、山田 剛@対局サーバ担当さん
「・・・ 載りました。 http://toybox.tea-nifty.com/memo/2006/07/post_9839.html これがコンピュータで解けた、との報告をお待ちしたいと思います。たとえば、GPW2005にて岡部文洋さんが発表されたBNSであれば、解けるのではないかと思います。 ・・・」
添川公司さん「新桃花源」
2006年12月23日、TETSU
詰パラ2006年8月号で出題された史上第2位の長手数作品(1205手)、添川公司さんの「新桃花源」、12月号で解答が発表されたので、超難解詰将棋作品集に追加した。私も出題前に検討を依頼されたのだが、柿木将棋VIII、脊尾参など市販ソフトでは解けず苦労した。本作品についての情報は添川公司さん「新桃花源」を参照されたい。
チャンピオン戦37手
2006年4月10日、State of the Digital Shogics [最先端計数将棋学]で、詰将棋解答選手権 (3)
「日本チェス・プロブレム協会
の詰将棋解答選手権が06/03/21に行われた。第3回
の問題セットが公開されたので、毎度のことながら謎電でチャレンジしてみることにした。今回の問題セットは、チャンピオン戦(10局)、一般戦(6局)、初級戦(10局)と階級が3つになったようだ。一般戦と初級戦は計算機将棋的に簡単過ぎるので、チャンピオン戦の10局 のみ解図してみた。 ・・・」
2006年4月19日、小宮日記で、詰め将棋の改良
「・・・ 謎電が約70秒かけて解いた日本チェスプロブレム協会のチャンピオン戦のひとつの37手詰めの問題が解けません。 ・・・」
2006年4月19日、State of the Digital Shogics [最先端計数将棋学]で、ネタが転がってた
「・・・ 小宮日記 (06/04/19)
>謎電あたりの高速なソフトだと、PN-DNをやってるんでしょうねえ。
謎電の詰探索アルゴリズムは現状、古典的な「深さに基づく反復深化」でしかない。しかも王手全幅・応手全幅。当然ながらAND-OR探索なので応手については、ある手が詰まない限り別の手を読まない。 ・・・
> 「成って詰まないなら、成らない手も詰まないので指さない」とか柿木さんのアルゴリズムもある
初耳だが、柿木師匠そんなこと言ってましたっけ!? ・・・」
2006年4月19日、小宮日記で上記にレス
「・・・ すみません。かなり間違って書いてました。 「成って王手をかけ、それが取られて詰まないとき、不成りの手を読まない(取られれば同じ)」 でした(サイエンス社「コンピュータ将棋」P93)」
2006年5月1日、小宮日記で、解けなかった37手詰めが解けた!(^-^)/
「・・・ 探索数自体9億です(^^;;;;;; 謎電は1億2千万(127,707,259)ですから、約8倍も無駄な計算をしていることになります。 ・・・」
2006年5月1日、State of the Digital Shogics [最先端計数将棋学]で、ネタが転がってた(3) 小宮日記(06/05/01)
> 解けなかった37手詰めが解けた!(^-^)/
> #激指2に高速モードで解かせたら、あっというまに解いた orz
「
このあたりにコメントし出すとキリがなくなるのだが少々。謎電の詰・必至解図・終盤解析は、可能な限り読み落としなし、また攻方最短(受方最長)で妥当な手順解を出すことをコンセプトにしている。 ・・・ 柿木将棋の解図能力は、速度ではなく出力解の妥当性の高さに大きな意味があると思う。 ・・・」
ネタが転がってた(2)
2006年4月19日、State of the Digital Shogics [最先端計数将棋学]で、ネタが転がってた(2)
(2005年8月6日の岩田俊二さんのコメント 「・・・ コンピュータは全検をしているのでか? 場合の数でいえば,全検は不可能と思えるのですが・・・。全検でなければ,ソフトの隙を狙う手がありそうな気がします。」 について)
「・・・ 置換表が効きやすく、実質的な探索幅が狭い詰物は計算機にとって難解な部類に入らない。計算機の隙を突くには、手数が長いというだけでなく「玉方がどう応じても王手の候補が沢山ある」ことで短時間では解けなくし、玉方作意手の外に多くの余詰手順を含ませておくことで作意解を得られ難いようにすることが方法の一つとして考えられる。その上で完全作を目指すとなれば、作り手側も相当苦労するのではないかと思われる。謎電の作者としては、是非、そのような作品を作って頂きたいと願うところである(嫌味ではなくマジで)。 ・・・」
詰むことを証明できるまでの探索局面数
2005年8月19日、岡村孝雄さんよりコメント
「3八裸玉の探索局面数「7億」という数字、「1億と3手読む」という将棋界の名セリフをふと思い出しますね。さて、万が一にも不詰があってはなりませんし、その責任を持つのはコンピュータではなくあくまでも作者ということで、投稿前の検討の際には変化手順を盤にも並べて全て確認してきました。棋譜ファイルに転記した手数から推定すると、3八裸玉で5桁(数万手)、「驚愕の曠野」改良図では6桁(それぞれ、余詰検討で並べた局面は別勘定)と思われますが、今後のアルゴリズムの進歩で「詰むことを証明できるまでの探索局面数」がどこまで減るのかという興味も湧くところです。」
探索局面数を減らすには、探索途中局面での詰む確率の評価関数がキーになりそう。データベース10万局の詰将棋を分析して、統計的に評価関数を作れないだろうか。
Re.岩田 俊二 作
2005年8月6日、高橋恭嗣さんよりコメント
「37手詰め解かせていただきました。遠角では以前あった手筋ですが、これを馬鋸にしたのは初めてではないのですか? ちょっともったいないような発表の仕方ですね。もう、詰めパラなどには投稿できないのでしょうか? ちなみに私のコンピュータ(P4・3.2Gh、1Gb、柿木5)は、14秒でした。」
手順も出してないし、「発表」として掲載したものではないので、詰パラへの投稿は問題なし。
2005年8月6日、岩田俊二さんよりコメント
「髙橋さんへ 新手筋でも,序も捌きもない作品は,詰パラでは酷評を受けます。この作品の詰め上がりの残骸を見ると,とても投稿できません。これをヒントに,誰かが良い作品を創ってほしいです。」
コンピュータは,人間の創造性を超えることはできない
2005年8月5日、岩田俊二さんよりコメント
「3月末に退職後,20数年ぶりに積みっぱなしの詰パラを読んだら,人間がコンピュータに押され気味とのこと。そんなことはないはずと,自作(未発表)を解かせたら,東大将棋も激指もギブアップ。コンピュータは,人間の創造性を超えることはできないと思う。・・・たぶん。図を表示する知識がないので、誰か助けて!
駒の配置
攻方:1九桂 2五飛 2七歩 3六龍 4七馬 4八桂 4九歩 5八歩 6九香
王方:1六金 1八香 2八王 3九角 5九と
持駒:なし
手数:37手詰」
柿木将棋VIIIに解かせたら4秒、脊尾参だと0秒で37手解。人間向きにはおもしろい狙いだが、最近のコンピュータは楽々クリア。
2005年8月6日、岩田俊二さんよりコメント
「何日もかかって作った作品が,4秒と0秒で解かれてしまいました。コンピュータがこんなに進化しているとは,知りませんでした。ところで,コンピュータ
は全検をしているのでか? 場合の数でいえば,全検は不可能と思えるのですが・・・。全検でなければ,ソフトの隙を狙う手がありそうな気がします。」
有吉澄男氏の「チップイン」
2005年6月5日、TETSU
岡村さん、岡部さんの報告があったので、私もちょっとやってみた。
・解図報告-3 2005年6月5日 TETSU 脊尾参Ver.2.4
Athlon64 3500+/Level 25(RAM 消費は約 670MB)
解答時間 5分16秒 121手 変化別詰解
ちなみに、柿木将棋8(652MB+3MB)では10時間かけても解けなかった。
難解作品集へ挑戦中
2005年5月26日、岡部文洋さんより
「難解作品集に楽しく挑戦させていただいてます。近況ですがその後2題解図できました。
【環境】 CPU Athlon64 +3400 メモリ 1GB
プログラム 自作 ハッシュ 盤面数350万
7、岡村孝雄さん「3八裸玉」
探索局面数 716137130 解図時間 13717.344秒 手数 77手詰め(変化長別)
8、有吉澄男さん「チップイン」
探索局面数 661388853 解図時間 15017.5秒 手数 237手詰め(変化長別)
相変わらず玉方の無駄合いに対し、取った持ち駒を使い切って贅沢に詰める手順を手数にカウントしてしまいますが玉方に作為の着手を選択させて局面を進めれば作為詰めが再現されるようです。他の6題については歯が立たない状況がつづいてます。」
有吉澄男氏の「チップイン」
2005年5月22日、岡村孝雄さんより
「有吉澄男氏の「チップイン」、難解な煙詰ということで、コンピュータによる解図をテストしたことがあります。 『脊尾四』Level44(Ver.1.5、2001年10月14日、RAM 消費は約 1.2GB)で
44分51秒、詰むこと自体は確認しておりました。ただし変化別詰チェックを省いているため、最初に出てきた解は151手。この作品は、むしろ粗解の中にある別詰を探索させながら正解(作意手順、もしくは100手目15玉の同手数変化)へと精錬させていく過程が大変で、「余詰検索」と「変化別詰の検証」のコマンドを何度も繰り返す必要がありました(『脊尾四』は、最終的には変同順を2手長1駒余りの別詰で解きましたが)。その意味で、コンピュータにとっても難解な作品だと思っています。 ちなみに「44分51秒」という数字については、 CPU に Pentium3 1GHz(えらい旧型ですが)を使っておりましたので、最新の機械を使えば1/3 以内の時間で詰めることができるのではないかと推測しております。」
岡村さん、ご報告ありがとうございます。解図時間だけでなく、作意(or変化同手数)解か変別解かの情報も重要ですね。
超難解詰将棋作品集
2005年5月21日、State of the Digital Shogics [最先端計数将棋学]で、超難解詰将棋作品集 「コンピュータ向け超難解詰将棋作品集というタイトルのページが、詰将棋メモの中に最近新設されたので、ここで紹介する。詰探索アルゴリズムに自信のあるプログラマの方、必読。これは決して挑発でも嫌味でもない純粋に学究的興味の現れで、このような提起をしてくださる詰将棋作家の方がいらっしゃるというのは、非常にありがたいことだと私は思っている。実際、これは私も知りたいと思っていた。特に、それ程手数が長くない割に解図コストが極めて高い詰物に興味があり、次の2問について現在分析中。 ・・・
・裸玉(5一玉・角金4銀2歩9、詰パラ2004年4月号)『驚愕の曠野』改良図
・裸玉(3八玉・金4銀4桂香歩3、詰パラ2003年11月号)
なお、頭から解こうとすると、謎電ではどちらも実用時間内で解けない。 」
コンピュータが解けない詰将棋
2005年5月21日、勝手に将棋トピックスで、コンピュータが解けない詰将棋
「将棋ソフトはほとんどの詰将棋を短時間で解けるということはご存じだと思います。しかし、現実的な時間で[解けない詰将棋が]わずかながら存在します。上記ページではそんな詰将棋を募集しています。大変興味深いと思うので、ご存じの方がいらしたらTETSUさんにお知らせ下さるとありがたいです。」
メガロポリスと明日香
2005年5月21日、 岡部文洋さんよりコメント
「おもちゃ箱長編完全作(310手以上)全題解図を目指してプログラムを自作調整中です。現時点、上記完全作で解けていない問題は以下の5題のみになりました。
1、木星の旅 2、メガロポリス(修正図) 3、赤兎馬 4、明日香 5、メタ新世界
上記問題は9億局面探索しても全くだめです。超難解作品に載っていないメガロポリス修正図と明日香について解図報告が無いのであればエントリー希望です。
メガロポリス修正図 61手目99角に対する変化がコンピュータにも超難解。メタ新世界と通じるものがある。
明日香 なぜか解けない。
リストの中で解けている問題は以下です。
【マシン環境】
CPU Athlon+3400 メモリ 1GB プログラム 自作 ハッシュ 盤面数700万
馬詰恒司・摩利支天 「FAIRWAY」(修正図) 夢銀河 2000年3月
探索局面数 82491905 回答時間 1977.391秒
田島秀男 「乱」 詰パラ1999年10月
探索局面数 288553645 回答時間 6957.594秒」
岡部さん、ご報告ありがとうございます。「FAIRWAY」と「乱」が解けるというのは優秀なプログラムですね。メガロポリスと明日香、追加しました。
2005年5月22日、補足コメント
「fairway,乱の解図手数についてですがfairway687手、乱461手でした。無駄合いした駒を使い切って長手順でつめてしまう等の問題もあり、作為手数に至っていない点補足します。」
有吉澄男氏の「チップイン」
2005年5月21日、橋本孝治さんよりコメント
「有吉澄男氏の「チップイン」(パラ2004年3月)はどうでしょう? 少なくとも私のパソコンでは解けませんでした。人間にとっても超難解ですし…。」
橋本さん、ありがとうございます。第8番として追加しました。
コンピュータ向け超難解詰将棋作品集
2005年5月21日、おもちゃ箱掲示板で、岡村孝雄さん。
「投稿者が私ということで、ご想像通り裸玉になります(苦笑) 『驚愕の曠野』改良図59手よりもさらに短手数の作品を挙げると、拙作「38玉・金4銀4桂香歩3」35手詰(詰将棋パラダイス2003年11月号)が、数年前の私の調査では解けていませんでした。発表図から「47銀、同玉」の2手を進めた「47玉・金4銀3桂香歩3」は33手詰ですが、実はこれでも……。 現在主流となっているアルゴリズムにとってかなりシビアな例題かとは思っていますが、最新のハードウェア、ソフトウェアで果たして解けるようになっているのか、あるいはどのぐらいの時間まで短縮されているのか、興味のあるところです。 http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/kenkyu/38-00441103a.htm 」
岡村さん、ありがとうございます。第7番として追加しました。
コンピュータ向け超難解詰将棋作品集
2005年5月21日、まずは、思いつくものを挙げてみる。棋譜ファイルは柿木将棋のkif形式。
岡村孝雄 「驚愕の曠野」(改良図) 詰パラ2004年4月
・棋譜ファイル(59手)
・史上初、完全玉座裸玉 (おもちゃ箱)
わずか59手ながら、難解さは超弩級。最初4手進めた局面で出題されたが、このままの図で出題されたら、正解者はおそらくいなかったのではないか。
・解図報告-1 2010年1月6日 岸本章宏さん 自作プログラム(旧バージョン)
動作環境: Intel(R) Core(TM)2 Extreme CPU Q6850 @ 3.00GHz ハッシュ2GB
探索節点数: 45890747353 手数: 69 実行時間: 335925秒
高橋恭嗣 「木星の旅」 詰パラ2004年4月
・棋譜ファイル(411手)
・詰め将棋 上級その1 (1)命名 「木星の旅」 (高橋農園)
複雑な馬ノコで、並べても意味を理解するのが難しい。詰将棋専門誌「詰将棋パラダイス」で正解者ゼロ。
・解図報告-1 2009年9月22日 かずさん 新・東大将棋 無双II
Athlon64X2 4600+(2.4GHz)/:2GB
詰将棋用メモリ設定:1024MB
探索節点数 2211318923 実行時間: 21839.0秒(6時間3分59秒)
449手 無駄合+迂回+変化別詰解
馬詰恒司・摩利支天 「FAIRWAY」(修正図) 夢銀河 2000年3月
・棋譜ファイル(611手)
・長手数作品 「FAIRWAY」 (おもちゃ箱)
前半の微妙な変化紛れが収束まで行かないと作意と区別つかないので、コンピュータには難問。原作は看寿賞を受賞したが不詰であった。
・解図報告-1 2005年5月21日 岡部文洋さん 自作プログラム
Athlon+3400/1GB/ハッシュ 盤面数700万
探索局面数 82491905 解答時間 1977.391秒(32分57秒)
687手 変化別詰解
山本昭一 「メタ新世界」 詰パラ1982年7月
・棋譜ファイル(941手)
・長手数作品 「メタ新世界」 (おもちゃ箱)
ミクロコスモス登場まで長手数記録作品だった。と金で取る順番の非限定が多数あることの処理がコンピュータにとって難関。
・解図報告-1:「コンピュータ将棋の進歩4」で長井歩さんのプログラムにより解けたとの報告あり
・解図報告-2 2010年1月6日 岸本章宏さん 自作プログラム(新バージョン)
動作環境: Intel(R) Xeon(R) CPU L5410 @ 2.33GHz ハッシュ2GB
探索節点数: 6299167751 手数: 947 実行時間: 40364 秒
山崎隆 「赤兎馬」 詰パラ1979年7月
・棋譜ファイル(525手)
・長手数作品 「赤兎馬」 (おもちゃ箱)
人間が見てもややこしい、とても複雑な馬ノコ。
・解図報告-1:「コンピュータ将棋の進歩4」で長井歩さんのプログラムにより解けたとの報告あり
・解図報告-2 2010年1月6日 岸本章宏さん 自作プログラム(新バージョン)
動作環境: Intel(R) Xeon(R) CPU L5410 @ 2.33GHz ハッシュ2GB
探索節点数: 1427457068 手数: 527 実行時間: 9667 秒
田島秀男 「乱」 詰パラ1999年10月
・棋譜ファイル(451手)
・長手数作品 「乱」 (おもちゃ箱)
これまでの詰将棋の常識を覆す飛追いベースの複雑な連取り趣向。最初からどの変化も複雑で、読み筋を絞れない。本局も詰将棋専門誌「詰将棋パラダイス」で正解者ゼロ。
・解図報告-1 2005年5月21日 岡部文洋さん 自作プログラム
Athlon+3400/1GB/ハッシュ 盤面数700万
探索局面数 288553645 解答時間 6957.594秒(1時間55分58秒)
461手 変化別詰解
岡村孝雄 裸玉 詰パラ2003年11月 [2005年5月21日追加]
・棋譜ファイル(35手)
・裸玉(3八玉・金4銀4桂香歩3) (手順) (おもちゃ箱)
岡村孝雄さん 「本作は一面においては、証明数・反証数と探索の深化手法という、現代の詰将棋思考の根幹をなす部分への問題提起でもありましたので ・・・」
・解図報告-1 2005年5月26日 岡部文洋さん 自作プログラム
Athlon+3400/1GB/ハッシュ 盤面数350万
探索局面数 716137130 解答時間 13717.344秒(3時間48分37秒)
77手 変化別詰解
有吉澄男 「チップイン」 詰パラ2004年3月 [2005年5月21日追加]
・棋譜ファイル(111手)
・超難解詰将棋作品集 No.8 「チップイン」 (おもちゃ箱)
橋本孝治さん 「・・・ 少なくとも私のパソコンでは解けませんでした。人間にとっても超難解ですし…。」
・解図報告-1 2005年5月22日 岡村孝雄さん 脊尾四Ver.1.5
Pentium3 1GHz/Level44(RAM 消費は約 1.2GB)
解答時間 44分51秒 151手 変化別詰解
・解図報告-2 2005年5月26日 岡部文洋さん 自作プログラム
Athlon+3400/1GB/ハッシュ 盤面数350万
探索局面数 661388853 解答時間 15017.5秒(4時間10分18秒)
237手 変化別詰解
・解図報告-3 2005年6月5日 TETSU 脊尾参Ver.2.4
Athlon64 3500+/Level 25(RAM 消費は約 670MB)
解答時間 5分16秒 121手 変化別詰解
山本昭一 「メガロポリス」修正図 怒濤 2003年12月 [2005年5月21日追加]
・棋譜ファイル(515手)
・長手数作品 「メガロポリス」 (おもちゃ箱)
岡部文洋さん 「61手目99角に対する変化がコンピュータにも超難解。メタ新世界と通じるものがある。」
・解図報告-1 2010年1月6日 岸本章宏さん 自作プログラム(新バージョン)
動作環境: Intel(R) Xeon(R) CPU L5410 @ 2.33GHz ハッシュ2GB
探索節点数: 4647889662 手数: 559 実行時間: 43620秒
添川公司 「明日香」 近代将棋2002年12月 [2005年5月21日追加]
・棋譜ファイル(703手)
・長手数作品 「明日香」 (おもちゃ箱)
岡部文洋さん 「なぜか解けない。」
1サイクルごとに1筋の往復が入る馬ノコ。人間だと1サイクル分かればあとの読みを省略できるのだが・・・
・解図報告-1 2010年1月6日 岸本章宏さん 自作プログラム(旧バージョン)
動作環境: Intel(R) Core(TM)2 Extreme CPU Q6850 @ 3.00GHz ハッシュ2GB
探索節点数: 83990970117 手数: 1097 実行時間: 571413秒
添川公司 「新桃花源」 詰パラ2006年8月 [2006年12月23日追加]
・棋譜ファイル(1205手)
・長手数作品 「新桃花源」 (おもちゃ箱)
・添川公司さん「新桃花源」 (詰将棋メモ)
「桃花源」の一手馬ノコを合駒とその消去を入れて複雑化した2分の1手馬ノコ。市販の将棋ソフトでは解けない。
・解図報告-1 2007年1月6日 岡部文洋さん 自作プログラム
Core2DuoE6600/1GB/ハッシュ700万
探索局面数 15億8543万 解答時間 9時間33分
1229手 変化別詰解
田島秀男 詰パラ2006年12月 [2007年6月17日追加]
・棋譜ファイル(289手)
・超難解詰将棋作品集 No.12 (おもちゃ箱)
・田島秀男さん、驚異の三重ノコ (詰将棋メモ)
コンピュータに苦手の鋸引き趣向を三重に組み合わせた超難解作。詰パラ出題時の正解者は福村努さんただ一人。
・解図報告-1 2009年9月22日 かずさん 新・東大将棋 無双II
Athlon64X2 4600+(2.4GHz)/:2GB
詰将棋用メモリ設定:1024MB
探索節点数 1666221961 実行時間: 14863.3秒:(4時間7分43秒)
335手 迂回+変化別詰解
谷口均 詰パラ2008年12月 [2008年12月29日追加]
・棋譜ファイル(29手)
・超難解詰将棋作品集 No.13 (おもちゃ箱)
・平成20年度看寿賞 (詰将棋メモ)
解答選手権向けに創作されたがコンピュータ検討できず出題されなかった超難解作。29手という手数にも関わらず、詰パラでの出題時、正解者は僅か3名。
作者「私の限度を超え、解答者の限度を超え?、更に超えようとした作です。・・・」
はたしてコンピュータの限度も超えたのか。
・解図報告-1 2009年9月23日 かずさん 新・東大将棋 無双II
Athlon64X2 4600+(2.4GHz)/:2GB 詰将棋用メモリ設定:768MB
探索節点数 2872680807 実行時間: 35366.6秒(9時間49分27秒)
79手 変化別詰解
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