カテゴリー「詰将棋の本」の記事

象戯勇略と象戯駒競

[2024年2月22日最終更新]

(2024年2月22日追記) 下記で象戯勇略が紹介されているので、あわせてごらんください。

(2023年3月29日追記) 下記で象戯駒競が紹介されているので、あわせてごらんください。


以前、河内勲さんの「九代大橋宗桂 象戯舞玉」、「无住僊良 撰 象戯大矢数」を紹介しました。

古典詰棋書の単なる復刻ではなく、数多くある不完全作のすべてに対して河内勲さんによる補正図を収録しているのが異色なところ。

河内さんは、その後も古図式の補正に取り組んでおられ、昨年3月には二代伊藤宗印の「象遊勇略」を発行、そして、このほど第4弾として初代伊藤宗看の「象戯駒競」が発行されました。

いずれも私家版で、書店では販売していません。


Yuryaku1)象戯勇略

これは五世名人、二代伊藤宗印の献上図式「象戯作物」で、のちに将棋勇略と呼ばれるようになりました。

二代伊藤宗印は、将棋図巧の伊藤看寿や将棋無双の三代伊藤宗看ほど有名ではありませんが、「将棋勇略」100題と、不成百番とも呼ばれる「将棋精妙」100題の計200題を創作した、詰将棋興隆期の重要な人物です。

将棋勇略は玉位置がすべて中段玉あるいは入玉であるのが特徴で、それまでの上段玉・実戦型中心の作品群から新たな境地を開拓しようとしていることがわかります。趣向詰や曲詰も登場していて、「詰将棋400年」では次の2作品を紹介しています。

全作品は、詰将棋博物館で見ることができます。

名人の献上図式でもあり、完全率は高い方ですが、それでも3割程度の不完全作があり、河内さんはそれらに対する補正図を示しています。


2)象戯駒競

Komakurabe駒競は、三世名人、初代伊藤宗看の献上図式「象戯圖式」で、のちに将棋駒くらべ・将棋駒競の名前で出版されました。

初代伊藤宗看には、詰中将棋の作品集「中象戯圖式」もあり、詰将棋にかなり力を入れていたことがわかります。

第68番の途中無仕掛けなど、現代にも通じる詰将棋らしい作品が多く、「詰将棋400年」では、「手余り作も殆どなくなり、現代的な詰将棋の理念を確立した。」と評価され、次の2作品が紹介されています。

駒競も、全作品を詰将棋博物館で見ることができます。

完全作は半数程度で、余詰などの不完全作がかなりあり、河内さんが補正図を示しています。

末尾に、特別寄稿として、北村憲一さんの「将軍家四代」が付いています。元祖宗桂から初代伊藤宗看にいたる将棋家とその詰将棋の事情を解説したもので、読みごたえがあります。


キズを承知で鑑賞することも可能なので、古図式の補正は必須とはいえませんが、補正図により鑑賞しやすくなる面はありそうです。しかし、それよりも、勇略、駒競といった有名でない作品集は、作品紹介も少なく、あまり目にすることがありません。本書があらためてこれらの作品群を鑑賞する契機になれば、その方が有益なのではないかと思います。

全詰連書籍部で取り扱いしているので、興味のある方はお買い求めください。

  • 二代伊藤宗印『象戯勇略』河内勲補正 送料とも1500円
  • 初代伊藤宗看『象戯駒競』河内勲補正 送料とも1500円

申し込みは郵便振替にて下記へ。

【口座番号】00260―1―19328
【加入者名】柳田明

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渡瀬荘次郎「將棊𣖯縄 付・必至二十題」

Shogishinjo[2023年3月27日最終更新]

(3月10日、27日追記) 下記で本書が紹介されているので、あわせてごらんください。


2月11日、年賀詰鑑賞会のため香龍会に参加しました。そのとき、岡本正貴さんより表題の本を見せていただきました。「待宵」などで有名な渡瀬荘次郎さんの詰将棋や必至などの作品集。 愛知県の半田市立図書館に所蔵されている以下の2冊の古棋書(写本)を岡本さんが編集して1冊にまとめたものです。

  • 將棊𣖯縄(しょうぎしんじょう) 下
  • 必至二十題(仮題)

作品自体は「待宵」、「待宵後集」、「将棋必勝法」の作品と同一またはほぼ同じ作品が多いのですが、いずれにもない作品もあり、なかなか興味深いものがあります。

各作品の内容や半田市立図書館所蔵の原書のイメージが、下記より見ることができます。

この2冊を岡本さんが編集してまとめた「將棊𣖯縄 付・必至二十題」は、下記ページから購入することができるようです。

各作品の図面・推定詰手順と共に、岡本さんによる解題、作品概要が掲載されています。詰将棋・必至以外にも迯(必至逃れ)、先手勝必至、先手勝、手筋なども含まれていて、実戦派に向けてまとめた作品集という感じがします。 関心を持たれた方は上記リンクより詳細をごらんください。

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象戯大矢数

[2021年8月2日最終更新]

以前、河内勲さんの「九代大橋宗桂 象戯舞玉」を紹介しました。

最後の献上図式として知られる象戯舞玉。当時はもちろん将棋ソフトはありませんから不完全作はかなり多く、本書はそのすべてに対して河内勲さんによる補正図を収録しているのが異色なところ。

Ooyakazu今回、その第2弾として、「无住僊良 撰 象戯大矢数」が発行されました。

「大矢数」は「民間棋人による図式100番を揃えた初の作品集」(同書まとめより)という歴史的に重要な作品集で、初めての馬ノコ作品がよく知られています。作品の内容は、詰将棋博物館で見ることができます。

残念ながら、大部分が不完全で、そのためもあって、この馬ノコ作品以外はほとんど紹介されることはありません。本書は河内勲さんが「『大矢数』は不完全作が多いためあまり評価されないが、完成度が低いからといって作者の思いまで無視されて良いはずはない。300年以上前に作者が力を尽くした作品を復元させたいと考え、補正立案に取り組んだ。」もので、6題の完全作を除き、すべての不完全作の河内勲さんによる補正図があわせて収録されています。

本書は詰将棋パラダイスの2021年7月号で北村憲一さんが、そして8月号で柳田明さんが紹介しています。

柳田明さん「本書は解いて楽しむ趣旨の本ではなく、河内氏が古典詰将棋に対して真剣に取り組んだ研究成果の本で内容は少々難しいです。」

とのことで、一般向けの本ではありませんが、全詰連書籍部でも冊数限定で取り扱いしているので、興味のある方はお買い求めください。なお、前述の象戯舞玉もまだ残部があるそうです。はほぼ残部なしとのことです。

  • 无住僊良撰『象戯大矢数』河内勲補正 送料とも1500円
  • 九代大橋宗桂『象戯舞玉』河内勲補正 送料とも1500円

申し込みは郵便振替にて下記へ。

【口座番号】00260―1―19328
【加入者名】柳田明

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象戯舞玉など新刊紹介

[2020年4月18日最終更新]
「将棋を孫に伝える会」の三宅さんから、3冊の新刊詰棋書が届きました。いずれも興味深い本で、欲しい方もいらっしゃると思いますので、紹介します。

20200418031)解けてうれしい7手詰(下)やさしい7手詰100題!

定期的に発行されているミニ詰将棋誌「解けてうれしい詰将棋」の増刊号で、7手詰(上)・7手詰(中)の続編。

「肩ならし」20問、「おさらい」40問、「チャレンジ」40問の合計100問のやさしい7手詰が収録されています。

勝浦修九段の監修。作者名は書かれていませんが、解けうれの編集部でしょうか。

「解けてうれしい詰将棋」は、増刊号も含めて令和元年度は8冊発行。令和2年度も8冊発行の予定とのこと。

入手されたい方は、「将棋を孫に伝える会」の三宅さんにご連絡ください。

「将棋を孫に伝える会」三宅英治 メール:kaitou6678@yahoo.co.jp

20200418022)九代大橋宗桂 象戯舞玉 (河内勲著)

江戸時代、無双、図巧で詰将棋の技術がクライマックスを迎えたあと、果敢にそれに挑戦したのが八代宗桂の大綱、そして九代宗桂の舞玉です。その後図式集の献上自体が中止されたため、九代大橋宗桂の舞玉は最後の献上図式になりました。

古図式は、現在とは詰将棋に対する価値観が異なり、また当然コンピュータ検討もできないので、現在からみると不完全作がかなり多いのが普通です。舞玉も例外ではなく、不詰、余詰などが40数作あります。

致命的なキズが多いわけではなく、必ずしも鑑賞の妨げになるわけではありませんが、やはり完全作の方が気持ちよく鑑賞できる、というわけで、本書では、不完全作箇所を詳しく指摘し、そしてそれに対して河内勲さんが補正した図を提示しているのが最大の特徴になっています。

ところで、私は舞玉を「ぶぎょく」と呼んでいましたが、本書では「まいだま」ではないかとの説が提示されています。門脇芳雄氏によれば、「舞玉」は岩木・小林氏の命名とのことで、このときどういう読み方がされていたのか、ご存知の方がいましたら教えてください。

本書は送料込み1500円とのことで、お問い合わせは荒川貴道さんまで

荒川貴道 メール:arakawam2002@yahoo.co.jp

なお、舞玉の作品は、下記サイトで鑑賞することができます。

20200418013)AI定跡 呉ゆかり詰棋家競作集30番

第25期呉将棋団体戦を記念して、日本将棋連盟呉将棋愛好会支部からの発行。呉にゆかりの作家3名(宮浦忍、三宅英治、谷本誠一)の作品、合計30作を収録した小冊子です。3手~19手の短編が中心です。

AI定跡という名前がついていますが、AIには関係ありません。

このシリーズ、これまでに30冊以上発行されているようなので、どこかきりの良いところで、全部の合本とか発行していただくとうれしいのですが。

本書は送料込み300円とのことで、これもお問い合わせは上記の三宅さんまで。

 

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小西 寛 安南詰全集

[2024年8月16日最終更新]

Konishi2このほど、佐藤達也さんより「安南詰全集 小西 寛」の第2版をいただきました。若干部送付いただきましたので、おもちゃ箱の賞品としても提供させていただきました(希望が多いときは早い者勝ち)。(2024年7月29日 TETSU)

謹呈

小西寛全集の第2版を製作しました。
前回と同様に、作成や送付にご協力頂いた方、原稿元のご担当者様にお送りしています。

  • 初版本が余りに不出来な出来栄えで後悔があった。(本心は捨てて欲しい)
  • fmza(フェアリー詰将棋検討プログラム)の使い方を覚えて検索した所、新たな余詰が見つかった。
  • 作品集作品を中心に前回修正提示できなかった作品、新たな余詰作の修正図を作成(再修正)した。
  • 将棋世界、詰将棋の世界の紹介記事の引用を追加。
  • 柴田昭彦氏との手紙は一部掲載だったのを全文掲載にした(数独を除く)。

ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

初版から5年経っており、改めてご覧頂けると幸いです。

佐藤達也 

なお、前回同様、PDFは一番星にて8月中には公開予定とのことです。製本版を入手したい方は、下記へ。

「今回は申し訳ありませんが送料をお願いします。本体¥300、送料¥180(2冊まで)。
郵便振替「01380-2-107692」加入者「佐藤達也」までお願いします。」

2024年8月16日追記

詰将棋一番星にて、詰め物・読み物のコーナーで『小西 寛 安南詰全集』第2版のPDFが公開された。


[2019年1月30日]

Konishiこのほど、佐藤達也さんの編集による「小西 寛 安南詰全集」(安南詰一筋 足跡を訪ねて)が完成し、発行された。

小西寛さんは、安南詰草創期から小石広志の名で精力的に安南詰の作品を発表、2000年頃からはSubの名でたくさんの安南詰を発表した、安南詰の歴史を切り開いてきた人。残念ながら2012年8月に逝去された。

安南詰はばか詰(協力詰)と並んで、もっとも古くから創作されていたフェアリー詰将棋。ルールとその起源については、下記を参照されたい。

小西さんの作品集は2004年に作者により作成された手書き版があり、これをベースに、その後の発表作品からも収録した「小石広志(小西寛)安南詰将棋百番」が大野孝さんの編集で2016年に発行されている。

今回の安南詰全集は、それ以外の発表作も含め、小西寛さんの安南詰・安南協力詰の全発表作品236局を収録した、まさに安南詰のバイブルといえる本。付録として柴田昭彦さん、大野孝さんとの私信が掲載されていて、この中には未発表の作品も含まれている。

本文100ページの立派な本なのに、なんと実費300円のみで配布するとのことで、佐藤さんの安南詰普及にたいする意気込みがうかがえる。更に、PDF版の無料公開も予定されているとのこと。製本版を入手したい方は佐藤達也さんに直接申し込まれたい。

「本文は白黒になりますが、製本版が必要な方は実費 ¥300 にて配布しますので、郵便振替「01380-2-107692」加入者「佐藤達也」までお願いします。但し、A4原稿をA5版で製本していますので、文字が小さいのはご承知おきください。」

2019年1月30日追記

詰将棋一番星にて、詰め物・読み物のコーナーで『小西 寛 安南詰全集』のPDFが公開された。

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現代詰将棋中編名作選

[2018年11月25日最終更新]

2017年、名古屋での詰将棋全国大会に合わせ「現代詰将棋短編名作選1976-2015」が発行されて大きな反響を呼んだ(短編名作選プロジェクト参照)。これに続いて、今回の詰将棋全国大会に合わせて「現代詰将棋中編名作選1977-2016」が発行された。中編は幅広いので、今回は19手から29手の範囲で、30名の詰将棋作家が選んだ300題を収録。31手から49手の中編も続いて今後まとめられると思うので、期待したい。


2018年7月20日~11月24日

2018年8月12日

2018年7月27日

2018年7月25日

2018年7月24日

2018年7月23日

2018年7月19日

2018年7月18日

2018年7月17日

2018年7月16日

2018年7月8日

  • 中編名作選について  角 建逸さん (おもちゃ箱掲示板
     「来週発刊になります『中編名作選』に収録する作者の方々は以下となります。 ・・・ 以上の作者には、同書を1冊差し上げます。 ・・・」

2017年10月22日

2017年10月6日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「『中編名作選』、いよいよ動き出します。内容充実のために、収録候補作を広く求めます。よろしくお願いします。 ・1977年1月~2016年12月に発表された19手~29手の詰将棋 ・看寿賞・半期賞・塚田賞の受賞作以外(これらは既知なので)

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この詰将棋がすごい!2019

[2019年7月9日最終更新]

この詰2010この詰2012この詰2015に続いて、「この詰将棋がすごい!2019」が発行された。2019年7月の全国大会でも販売される。

企画の一環としてtttt(ツイッター上での詰将棋課題コンクール)も再開された。


この詰2019tttt (#tsumeTT


2019年7月8日

2018年6月11日

  • この詰将棋がすごい!2019@umanoko1525
     「最初から捻くれ過ぎかもしれないが、前からやってみたかった。なお、この詰2012と同様、盛り上がったら編集して、この詰2019に載る可能性あり。掲載不可の場合はその旨連絡いただけるとありがたく。」

2018年6月10日

  • この詰将棋がすごい!2019@umanoko1525
     「フォローよろしくお願いします!」
     「現状、直接お願いをして確実に執筆してくれそうな方は5名。 その場で確約ではなかったが、改めてお願いすれば書いてくれそうな方も5名程。あとは全国大会やツイッターで募集して少なくとも15人は集めたい。」

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完全版看寿賞作品集

[2019年6月23日最終更新]
看寿賞は毎年その年の最優秀作品に与えられる賞。受賞作品を解説した看寿賞作品集が発行されたのは1999年11月のことで、1998年までの受賞作が収録されていた。そして、今回、それ以降の受賞作を含め、2015年までのすべての受賞作品を解説した完全版看寿賞作品集が9月に発行されることになった。解説者は前回と同じ柳田明全日本詰将棋連盟会長である。7月に行われた詰将棋全国大会では「私のライフワークでありまして現今の詰将棋の本の中で1位か2位かと自負をしております。」と挨拶。最高の作品を600ページ以上にわたりわかりやすく解説した本書は、現代詰将棋の到達点を知るための最高のガイドになるだろう。

関連情報  平成28年度看寿賞


完全版 看寿賞作品集 (将棋情報局
詰将棋パラダイス(編集)  発売日:2017-09-21  販売元:マイナビ出版
判型:A5判型  ページ数:608ページ  難易度:中級~有段

詰将棋最高の栄誉・看寿賞 その歴代全作品を収録!

「その年の最も優秀な詰将棋に贈られる「看寿賞」。
本書ではその第1番となった北村研一作「槍襖(やりぶすま)」から、平成27年度の受賞作まで全て収録・解説したものです。 
平成10年度までの受賞作を収録した「看寿賞作品集」にそれ以降の受賞作の解説を追加。
合計600ページを超える大作です。
歴代看寿賞作品をすべて収録した本書は、まさに現代詰将棋の歴史そのものです。
最高峰の詰将棋を心ゆくまで堪能してください。」 

「完全版看寿賞作品集」正誤表  臨時掲示板 (詰将棋パラダイス


2019年6月22日

2018年1月5日

2017年12月28日

2017年12月9日

2017年10月12日

2017年10月10日

  • 「完全版看寿賞作品集」正誤表 (詰将棋パラダイス
     「「完全版看寿賞作品集」が発刊されましたが、600ページもの大冊でもあり、既に誤記や修正図の収録漏れが指摘されています。ここに正誤表を設けますので、誤植、解説ミス、修正図の収録漏れなどを発見しましたら、どうぞお知らせ下さい。 ・・・」

2017年10月8日

  • 看寿賞作品集 (まんようてい
     「まあ、殆ど読めてないというか、自分が解いた(解こうとした)作の箇所しか見ていない。で、読めるところといえば、あとがきなどしかない。 ・・・」

2017年10月5日

2017年10月4日

2017年10月2日

2017年10月1日

  • 第322回詰工房例会報告 (ベイと祭りと詰将棋
     「・・・ 圧倒的な勢いで迫って来るのが、柳田さん渾身の解説です。それでいて、途中図をふんだんに使った懇切丁寧な語り口は、これ以上ないほど読者に優しい。 ・・・」

2017年9月27日

  • 第322回詰工房参加記 (詰将棋の欠片
     「・・・ 解説者である柳田さんの元へ赴き、サイン本を入手しました。600ページ超というボリュームは、私の知る限り詰将棋本では「昭和詰将棋秀局回顧録下巻」に次ぐもの。作品も解説文も濃く、月並みな表現ですが、この本は素晴らしいです。詰将棋関係者必携と申しても、過言ではないでしょう。 ・・・」

2017年9月25日

  • 完全版 看寿賞作品集 (将棋のブログ
     「その年の最も優秀な詰将棋に贈られる看寿賞。本書はその第1番となった北村研一作「槍襖」から、平成27年度の受賞作まで全て収録・解説したもの。 ・・・」

2017年9月23日

  • 完全版 看寿賞作品集 (風みどりの玉手箱
     「・・・ 自分で作ったか、解いたか、解説したか、選考したかでないとなかなか作品のすみずみまで理解することは困難だ。本当に膨大な仕事をやり遂げた柳田大兄に敬意を表したいと思う。 ・・・」

2017年9月22日

  • 看寿賞作品集 (Ma vie quotidienne
     「・・・ 今回の完全版はさらに最近十数年の看寿賞受賞作が追加されており、その分の情報の厚さ、そして熱さが尋常ではない。特に長編作品の内容は凄まじく、よくこれだけのものを書いたなと感心するばかりだ。解説を書かれたYさんには敬意を表したい。 ・・・」

2017年9月21日

2017年9月20日

2017年9月19日

2017年9月14日

2017年9月13日

2017年9月12日

2017年9月7日

2017年9月6日

2017年8月24日

2017年8月21日

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短編名作選プロジェクト

[2020年10月2日最終更新]
詰将棋パラダイス通巻250号を記念して、詰将棋研究会のメンバーを中心に古今短編詰将棋名作選200局が選定されたのが1976年11月のこと。それに50局を追加して250局を収録した「古今短編詰将棋名作選」が1977年2月に発行された。それから40年がすぎ、角建逸さんを中心に、その続編を発行しようという企画が立ち上がり、短編名作選プロジェクトが発足した。

1976年1月号~2015年12月号までの40年間に発表された短編作品(17手以内)400局を40名の選者が解説、2017年7月16日に名古屋で行われる第33回詰将棋全国大会に合わせて発売された。


2016年4月4日~ #短編名作選プロジェクト
2017年10月10日~ #私家版・短編名作選補遺


2020年10月1日~

2018年9月12日

2017年10月16日~2018年1月9日

2017年10月23日

2017年10月11日~13日

2017年9月24日

2017年9月2日

2017年8月31日

2017年8月28日

2017年8月20日

2017年8月14日

2017年8月7日

2017年8月4日

2017年8月3日

2017年8月1日

  • 驚愕の連続 現代詰将棋短編名作選1976-2015 (将棋情報局
     「これはスゴい!と思わず唸らざるをえない短編詰将棋だけを400局集めた、衝撃の詰将棋作品集が発刊されました。ページをめくるたびに驚きと感動が連続する本書。その一端を味わってみてください。 ・・・」
  • 現代詰将棋短編名作選1976-2015 (将棋情報局
     「古今詰将棋のベスト・オブ・ベスト400局
    現代の一流詰将棋作家40人が、これまで発表された数多の短編詰将棋の中から、特に感銘を受けた作品を1人10局ずつ推薦し、解説を加えたベスト・オブ・ベスト400局。
    挑戦するもよし、珠玉の芸術作品として盤に並べて鑑賞するもよし。永久保存版です。」

2017年7月26日

2017年7月24日

  • 短編名作選の解題について (まんようてい
     「・・・ 解題を素直に読めば
    1977年2月に発行の「古今短編詰将棋名作選」が昭和51年に刊行された
     あるいは
    昭和51年に刊行された詰将棋パラダイスに鶴田さんの序文が記されている
    となってしまうのが気になったところだった。」

2017年7月21日

2017年7月18日

  • 短編名作選を読んで (Ma vie quotidienne
     「一昨日の詰将棋全国大会で購入した「現代詰将棋 短編名作選」を何度も手にとって眺めている。どこを開いても、ただひたすら感心させられる作品ばかり。知っているものも多かったが、初めて目にするものもあり、こんなよい作品を今まで知らずにいたのかと幾度もうならされた。ありがたいことに自作も2作選んでいただいているが、この名作群の中にあっては、正直なところ見劣りがする。 ・・・」

2017年7月14日

2017年7月12日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「『短編名作選』出来! 日付が変わってしまったが、12日に連盟販売部に卸しました。詰パラにも郵送済み。 これから多摩本局に行って、全国大会への荷物と、ご購入いただいた方の分を発送する予定。24時間対応してますし、少しでも早い方がいいので。」

2017年7月10日

  • 短編名作選 (Ma vie quotidienne
     「・・・ この40年間に発表された名作詰将棋400作が40人の選者によって解説されているというから、これを買わない手はない。収録されている作品の作家のリストを見ると、私の作品を選んでくれた方もおられるようで、何ともありがたい限りである。今から楽しみだ。」

2017年7月8日

2017年6月29日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「入稿完了。出来上がりは全国大会直前の予定。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。序文は谷川九段に書いていただきました。」

2016年9月8日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「短編名作選用リスト、まず2名分到着。作品のダブリはないが、作者2名が重なった。あと一応書いておきますが、選題が落ち着くまで、推薦作のチェンジもありとします。」

2016年9月7日

  • 『短編名作選』プロジェクト  角 建逸さん (おもちゃ箱掲示板
     「執筆協力者の方へ。
    ご自身が好きな10作のリストを当方までご連絡ください。10作とも異なる作者でお願いします。原則として、それを解説していただきます。作品が重複した場合は当方で調整しますが、早い者勝ちになる可能性があります。
    候補作は1976年1月号~2015年12月号の範囲内で、看寿賞受賞作品は除きます。巻末には収録作の索引の他、執筆者紹介の欄を設け、誰がどの作を推したかというリストも収録します。
    今後のスケジュールですが、年内までに収録作を決定、3月までに解説を提出、7月の全国大会での刊行を目指したいと思っております。よろしくお願いいたします。」

2016年7月21日

  • たこ研参加記 (詰将棋考察ノート
     「・・・ メインは「短編名作選」について。過去の受賞作のリストが配布される。
     ・詰パラの半期賞受賞作および候補作のリスト
     ・近代将棋の塚田賞受賞作リスト
     ・将棋世界の年間最優秀作リスト
    選題のコンセプトについても説明があったが、詳細は伏せさせていただく。単に「歴代の受賞作を羅列しただけの作品集」にはならない、ということだけは予告しておく。 ・・・」

2016年7月20日

  • 第2回たこ研参加記 (詰将棋の欠片
     「・・・ 短編名作選の話題。塚田賞、半期賞、詰将棋サロン年間優秀作のリストが配布されました。今回の対象は1976~2015年に発表された17手までの作品。書かれている作者名の多さからも、40年間の積み重ねを感じました。角さんから編集方針について説明があり、質問に答えられていました。 ・・・」

2016年6月5日

2016年4月23日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「KKさんが「将棋世界」から紹介してくれるのはありがたい。 「将棋ジャーナル」「枻将棋讃歌」「将棋天国」「将棋クラブ」についても調べてくれる有志がいると心強い。 「将棋マガジン」については、昔「選集」を編んだことがあるので、大体把握しているつもりだ。」
     「無視できないのはプロ棋士の単行本。叶うものなら、詰将棋が得意な棋士の作は、最低一作ずつでも収録したいものだが、これが過ぎると「短編版三百人一局集」になってしまう。悩みそう…。」

2016年4月12日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「借り猫さんの各種リストに続き、解答選手権一般戦(さいたま会場)を14分で解いたA吉さんからも候補作リスト到着。 これらのリストを柿木に入力していくのですが、その入力の手伝いをしてくださる方を募集します。よろしくお願いします。」

2016年4月7日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「発表当時あまり評価されなかった好作があるなら、陽の目を当てたい。 一方で、知られているからという理由で、好作を落とすことはしたくない。 当落線上のボーダーラインで、相当悩みそう。」
     「本を作る側から言うと、一癖も二癖もあるマニアを少しは唸らせたいのだが、それよりも、初めてこの世界に触れる人に、詰将棋にもっと深く興味を持ってもらいたいという気持ちの方が大きい。 自分が『名作選』や『近将精選』を見て、いつかこういう図を作りたいと思っていたように。」

2016年4月6日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「以前『詰将棋探検隊』の単行本でもそうしましたが、『短編名作選』も掲載された作家には本を進呈します。なるべく多くの作家を収録したいものです。」

2016年4月4日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「受賞作品を盲目的に優先する気はないが、一応チェックしないわけにはいかない。40年分の受賞作リスト(もちろん17手以内のみ)を誰か作成してくれないものだろうか。一応つぶやいてみた。」

2016年4月3日

  • 短編名作選プロジェクト  角 建逸さん (おもちゃ箱掲示板
     「「短編名作選」の続編を発行しようという話が急遽持ち上がりました。当方がツイッターで企画協力者を募集したいところ、以下の方々から、協力の申し出がありました。(敬称略・五十音順)
    有吉弘敏・飯尾晃・市島啓樹・上谷直希・馬屋原剛・金子義隆・久保紀貴・高坂研・小泉潔・小林敏樹・近藤郷・鈴川優希・田中徹・原亜津夫・廣瀬崇幹・柳原裕司・山路大輔・山田嘉則。
    以上の方々には、原稿を書いていただく予定です。我もという方があれば、お知らせください。
    前著(1977年詰パラ発行)は、1975年12月号までが網羅されています。1976年1月号~2015年12月号までの40年間に発表された短編作品(17手以内)の推薦を求めます。なお、看寿賞受賞作品は収録しない予定(理由は後日説明します)。半期賞、塚田賞等、他の受賞作はかまいません。
    名作の基準は、人それぞれ異なると思います。構想作から手筋物まで、すごい作品から可愛い作品まで、多種多様な推薦を希望します。作品の推薦は、詰将棋を愛する方なら、どなたでもできます。メールかツイッターのDMで、当方まで候補作をお知らせください。ツイッターのアカウント名は「解答欄魔」です。みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。」
  • 解答欄魔@k1sumi
     「「短編名作選プロジェクト」について① 以下の方々から、協力の申し出がありました。(敬称略・五十音順) 有吉弘敏・飯尾晃・市島啓樹・上谷直希・馬屋原剛・金子義隆・久保紀貴・高坂研・小泉潔・小林敏樹・近藤郷・鈴川優希・田中徹・原亜津夫・廣瀬崇幹・柳原裕司・山路大輔・山田嘉則。」
     「「短編名作選プロジェクト」② 前著(1977年詰パラ発行)は、1975年12月号までが網羅されています。 1976年1月号~2015年12月号までの40年間に発表された短編作品(17手以内)の推薦を求めます。DMかメールで当方までお知らせください。」
     「「短編名作選プロジェクト」③ なお、看寿賞受賞作品は収録しない予定(理由は後日説明します)。 半期賞、塚田賞等、他の受賞作はかまいません。 名作の基準は、人それぞれ異なると思います。構想作から手筋物まで、すごい作品から可愛い作品まで、多種多様な推薦を希望します。」
     「「短編名作選プロジェクト」④ 作品の推薦は、詰将棋を愛する方なら、どなたでもできます。 ただし、どの作品を収録するかについては、企画協力者で相談の上、決定する予定です。 ①の企画協力者は、原則として原稿を書いていただく方々です。」
     「「短編名作選プロジェクト」⑤ 受賞作だから、全部載せるというつもりはありません。むしろ隠れた名作を掘り起こしてもらいたいですね。「名作」という言葉にとらわれずに、推薦をお願いします。 なお、自薦がダメというわけではありませんが、基本的に他薦でお願いしたいと思います。」
     「40年間だと、年5作でも200題。候補作はどれだけあるのだろうか。」
     「推薦する人は、まんべんなく40年間を振り返る必要はありません。それだと、その人の編んだアンソロジーです(笑)。 各人が自分の印象深い作品を上げていくだけで、たぶん必要数にはすぐ達するはずではないかと、楽観的に構えています。」

2016年3月29日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「『短編名作選』続編の制作企画! 選題、解説の手伝いをしてくださる有志を求めます。ツイートでもDMでもメールでも電話でも結構ですので、当方までご連絡をお願いします。 できれば全国大会の際に、第1回打ち合わせをしたく思います。 よろしくお願いします。」

 

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伊藤果八段「果し状」

[2016年6月24日最終更新]
2016年4月28日、「果し状-伊藤果詰将棋50年作品集-」が発行された。価格:5,184円(税込)、A5判 352ページ 箱入り上製本。特典付きの先行予約は4月24日で終了。

  • 「果し状-伊藤果詰将棋50年作品集-」 (マイナビブックス
    Hatashijou伊藤果詰将棋50年の集大成
     「本書は、詰将棋作家として広く知られる伊藤果八段が詰将棋創作50周年、並びに2016年4月での八段昇段を機に制作された作品集です。
     初期の代表作『残影』(昭和51年)に加え、『詰のオルゴール』『王様殺人事件』(平成8年)等の単行本、「将棋世界」「週刊将棋」「報知新聞」等で発表された二万を超える作品の中から200題を厳選し、収録しています。
     作品は「簡素図式」「密室図式」「実戦図式」「伊藤果詰将棋珠玉篇(上・下)」と合計5つの章に分かれ、合駒、不成、繰り返し趣向など、手順に明確な狙いがある伊藤流詰将棋の特色が表れた作品群となっています。
     序文には上田吉一氏、解題には若島正氏と、伊藤八段の詰将棋のルーツに関わるお二人が本書に華を添えた、まさに伊藤果詰将棋の集大成といえる一冊です。」

2016年6月24日

2016年6月22日

  • 日本将棋連盟販売部@shogikaikan1f
     「少し前のツイート、伊藤果八段の詰将棋集「果し状」のサイン本を明日お昼(23日12時半)から販売いたします。特別に6種類のサイン各3冊、指定できる形式にしてみました。ご希望の文字をお早めにご注文いただければ幸いです。本日入荷の野月七段の新刊は、改めてUPいたします。」

2016年6月20日

2016年5月19日~6月8日

2016年5月19日

2016年5月18日

2016年5月6日

  • 伊藤果@hi1844
     「きょう5月6日付のスポーツ報知に作品集「果し状」のインタビュー記事が掲載されました。よかったらコンビニか、駅売りで購入していただければ嬉しいです。」

2016年4月29日

  • 果たし状 伊藤果8段著 (バビル3世ブログ)  
     「・・・ 先日 届いた 伊藤果さんの果たし状を鑑賞している。この先生が作品集をだすとわかったときに予約開始すぐに申し込んだ。やはり詰将棋では一目置か れる存在なのである。北浜先生の寄稿文も載っていたので興味深く読ませていただいた。まあこの本は、作品よりもあとのいろいろな方が寄せられた文章をまっ さきに読んだ。作品のほうであるが名作揃いであるが印象に残ったのをいくつかご紹介 ・・・」
  • 『果し状』が届きました (フェアリー時々詰将棋
     「・・・ 「果し状」というタイトルの書籍ではありますが、作者と解答者の真剣勝負!といった難解な作風ではないように見受けられました。作品の多くが盤面10枚以 内で、さっぱりとした簡素図式や実戦型が多数を占め、手順は軽快そのもの。それこそ詰キスト以外の指将棋派の方々にも安心しておすすめできるのではないで しょうか。 ・・・」

2016年4月28日

  • 解答欄魔@k1sumi
     「『果し状』には、いくつか謎がある。 謎その1 珠玉篇の大トリを飾る第百番は、『残影』番外の改良図。 実は週刊将棋に送られてきた改良案だという。この出来が素晴らしい。 できることなら、考案者は名乗り出てほしいのだが。」

2016年4月26日

2016年4月25日

  • 伊藤果@hi1844
     「作品集「果し状」が、ついに出来上がったようです。本の色、エンジは自分で選んだものですが、かっこいい仕上がりに満足至極であります。」

2016年4月4日

  • 詰将棋探検隊が行く ~特別編「果し状」の巻~ (マイナビ将棋編集部ブログ
     「・・・ 今日は現在予約受付中の伊藤果先生の作品集「果し状 ―伊藤果詰将棋50年作品集―」を紹介します。ただ、紹介するのは私ではありません! 本書の構成・編集の担当者であり、詰将棋探検隊の隊長としても知られる角建逸さんに書いていただきました。それでは「詰将棋探検隊」特別編のはじまりはじまり。 ・・・」

2016年3月26日

2016年3月22日

  • 果し状 (ストンリバーの日記
     「・・・ 週刊将棋3月23日号に大きくインタビュー記事が掲載されている。 ・・・ 記事の最後に、「どんな読者の方に本書を読んでもらいたいですか」と問われて、「もちろん解いていただければありがたいですが、いつまでも傍に置いて飾ってもらえれば嬉しいですね。詰将棋は後世にまで残りますので将来も楽しめると思います。」とある。この答えはアマプロを問わず、作品集を出す詰将棋作家の共通の思いでもある。 ・・・」

2016年3月19日

  • 果し状 伊藤果8段著 予約開始 (バビル3世ブログ
     「・・・ マイナビのサイトを見ていたら 伊藤果8段の詰将棋集が予約開始になっていたので、早速1部予約した。それで、近くの詰将棋好きの知人と話してたら 私の分も予約しておいてということでもう一部予約しました。まあまあ高価な本ですが、伊藤果さんとくれば買いでしょう。 ・・・」

2016年3月18日

  • 伊藤果@hi1844
     「詰将棋作品集「果し状」が、ついに本日より予約開始となりましたので、ご報告いたします。 発売は来月なので、待遠しいです。どうか数多くの方々のお手元に届きますように…。

2016年3月7日~18日 (マイナビ将棋情報局

2016年3月9日

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