カテゴリー「eureka作品集」の記事

eureka作品集(48)

[2018年2月10日最終更新]
eurekaは、詰将棋創作プログラミングの取り組みで、コンピュータとTETSUが協力して創作した作品で使用しているペンネームである。作品は詰将棋創作プログラミング 17 eureka作品集でまとめている。各作品について解答、解説を順次掲載していく。

eureka作品集(48) 創作プログラミング 作品48

Tst048 作品48 eureka 25手

飛角図式

▲1六角(34)△同 龍(46)▲3九香打  △同 玉(38)▲3七龍(77)△3八金打
▲1七角(44)△同 龍(16)▲4八銀打  △2九玉(39)▲3九金打  △1九玉(29)
▲1七龍(37)△1八金打  ▲2九飛打  △同 金(38)▲同 金(39)△同 玉(19)
▲3九金打  △1九玉(29)▲1八龍(17)△同 玉(19)▲2八金打  △1九玉(18)
▲2九金(39)
まで25手詰

変化:8手
△4九玉(39)▲4七龍(37)△5九玉(49)▲5七龍(47)△6九玉(59)▲6八金打
△7九玉(69)▲7七龍(57)△8九玉(79)▲7八龍(77)△9九玉(89)▲8八銀打
△9八玉(99)▲8七銀(88)△9九玉(98)▲9八龍(78)
まで23手詰

変化:6手
△3八歩打  ▲4八銀打  △2九玉(39)▲3九金打  △同 歩成(38)▲同 龍(37)
△1八玉(29)▲1九歩打  △2七玉(18)▲3七龍(39)
まで15手詰

2017年8月に開催された第12回たま研では、柿木将棋の開発者、柿木義一さんの講義(「柿木将棋の詰将棋の機能」)があり、それに関連して筆者も柿木将棋のユーザの立場から「詰将棋創作での柿木将棋の活用」について話をさせていただいた。

本作はそのときの課題「合駒2回以上」に応募して、参加者の投票で選ばれたもの。2回の合駒はいずれも横に利かせるための金合と普通の合駒で、課題には今一つと思ったが、飛角図式から角を2枚共捨てて、最後は龍2枚も消えて合駒で取った金2枚で詰め上げる構成が好評だった。

ちなみに、データベースで詰上りに飛角が残らない飛角図式を検索したら、以下の7作しかなかった。

  • 山下雅博 11飛24馬|12馬21飛31玉|金 21手 詰棋めいと第2号1985年2月
  • 北原義治  53飛54馬|13飛31玉42馬|銀桂桂歩3 37手 近代将棋1994年7月
  • 橋本孝治 32飛53馬54馬|14玉21飛|桂桂 33手 詰パラ2002年5月
  • 江口伸治 24馬44飛|21玉32飛42角|銀桂桂 37手 詰パラ2005年10月
  • 江口伸治 35角52角63飛|31玉32飛|桂 31手 詰パラ2014年2月
  • 小林看空 36龍42龍|12玉22馬23馬|銀桂3 35手 おもちゃ箱2017年7月
  • eureka 34角44角77龍|38玉46龍|金銀香 25手 詰パラ2017年11月

本作も、詰将棋創作プログラミング 24 飛角図式のランダム生成によって、自動生成した作品である。捨駒や合駒に加点して点数の高いものを生成するようにしたことで、効率的におもしろい作品を創作できるようになった。

詰将棋パラダイス2018年2月号で、本作の解説と解答者の短評を読むことができる。詰将棋パラダイス誌の入手方法は下記を参照。


柿木義一さんの Kifu for Flashを使わせていただいています。手順が鑑賞できない場合はFlash Playerをインストールしてください。

棋譜ファイルはブラウザで表示すると表示が乱れることがあります。ダウンロードしてKifu for Windows(柿木の将棋ソフトウェアにあります)や柿木将棋などで開いてください。

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eureka作品集(47)

[2018年2月8日最終更新]
eurekaは、詰将棋創作プログラミングの取り組みで、コンピュータとTETSUが協力して創作した作品で使用しているペンネームである。作品は詰将棋創作プログラミング 17 eureka作品集でまとめている。各作品について解答、解説を順次掲載していく。

eureka作品集(47) 創作プログラミング 作品47

Tst047 作品47 eureka 17手

飛角図式

▲3八歩打  △同 玉(37)▲3九馬(57)△3七玉(38)▲2七馬(17)△同 玉(37)
▲2五飛打  △2六香打  ▲1七金打  △3七玉(27)▲2九桂打  △同 香成(26)
▲2七金(17)△4六玉(37)▲5八桂打  △5六玉(46)▲6六馬(39)
まで17手詰

「一」の字の飛角図式。17手とそう長手数ではないが、ヒントがなければ解きにくいかも。歩はとりあえず叩いてみても、左側を抑える57馬を動かす39馬左がちょっと指しにくい。そして27馬切り。一見広くて詰みそうに見えないが、25飛で一挙に狭くなる。それに対し26香合は29桂を取るための合駒。きれいな初形から思い切った攻め方。限定打に限定合が好評だった。

「一」の字になっているので、飛角図式の曲詰を目指して創作したと思われるかもしれない。だが、曲詰を目指すなら作品2作品32のように最初から中央に配置することを考えるとしたもの(詰将棋創作プログラミング 4 初形曲詰を作る参照)。本作は、作品37作品45と同じく、詰将棋創作プログラミング 24 飛角図式のランダム生成によって、飛角図式を自動生成した作品である。「一」の字になったのは偶然で、田舎の曲詰になっているのはそういう事情である。

おもちゃ箱展示室で出題。詳細な解説および解答者の感想をアート展示室 No.52 eurekaで見ることができる。


柿木義一さんの Kifu for Flashを使わせていただいています。手順が鑑賞できない場合はFlash Playerをインストールしてください。

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eureka作品集(46)

[2017年6月15日最終更新]
eurekaは、詰将棋創作プログラミングの取り組みで、コンピュータとTETSUが協力して創作した作品で使用しているペンネームである。作品は詰将棋創作プログラミング 17 eureka作品集でまとめている。各作品について解答、解説を順次掲載していく。

eureka作品集(46) 創作プログラミング 作品46

Tst046 作品46 eureka 27手

金一色図式 斜め対称 角銀二色持駒

  • 創作プログラミング 作品46 ★出題
     (おもちゃ箱 2017年5月)
    「金は4枚共取られる 20手台」

▲4四角打  △3三香打  ▲1二銀打  △同 玉(11)▲2一角打  △1三玉(12)
▲2四銀打  △同 金(23)▲同 金(34)△同 玉(13)▲1三銀打  △2五玉(24)
▲2六金打  △3四玉(25)▲3五金(26)△4三玉(34)▲3二角成(21)△同 玉(43)
▲4三銀打  △同 玉(32)▲5三金打  △3二玉(43)▲3三角成(44)△同 玉(32)
▲3四香打  △2三玉(33)▲2四金(35)
まで27手詰

変化:2手
△2二歩打  ▲1二銀打  △同 玉(11)▲2一角打  △1三玉(12)▲2四銀打
△1四玉(13)▲2三銀(24)△同 歩(22)▲1五銀打  △2五玉(14)▲2六金打
△3四玉(25)▲3五金(26)△4三玉(34)▲3二角成(21)△同 玉(43)▲3三銀打
△4三玉(32)▲5三金打
まで21手詰

変化:2手
△2二香打  ▲1二銀打  △同 玉(11)▲2一角打  △1三玉(12)▲2四銀打
△同 金(23)▲同 金(34)△同 香(22)▲1四銀打  △同 玉(13)▲3二角成(21)
△2三金打  ▲2五銀打  △同 玉(14)▲2六金打  △1四玉(25)▲1五金打
△1三玉(14)▲2四金(15)△同 玉(13)▲2五香打  △3四玉(24)▲3五金(26)
まで25手詰

変化:2手
△2二飛打  ▲1二銀打  △同 玉(11)▲2二角成(44)△同 金(32)▲1五飛打
△1四歩打  ▲2三金(34)△同 玉(12)▲2四銀打  △3四玉(23)▲4五角打
△4三玉(34)▲4四銀打  △4二玉(43)▲4三銀打  △3一玉(42)▲3二金打
△同 金(22)▲同 銀成(43)△同 玉(31)▲3三銀成(24)△2一玉(32)▲2二金打
まで25手詰

変化:6手
△同 玉(12)▲3二金(43)△同 玉(21)▲4三金打  △2一玉(32)▲3二銀打
△1一玉(21)▲1二銀打  △同 玉(11)▲2三銀成(32)△1一玉(12)▲2二金打
まで17手詰

変化:12手
△同 玉(24)▲1四銀打  △同 玉(13)▲3二角成(21)△2三歩打▲同 馬(32)
△同 玉(14)▲3三角成(44)△1四玉(23)▲1五金打△1三玉(14)▲2三金打
まで23手詰駒余り

4×4に収まったコンパクトな金一色図式。斜め対称で持駒も角銀全駒と、色紙に書きたくなる美しい初形だが、手順はかなり難解。

コンパクトで美しく、かつおもしろい手順が出現しそうな配置という観点からTETSUが盤面を作り、持駒サーチで創作した作品。二色持駒でこの手順が成立したのは幸運であった。

持駒は豊富だが、2枚金の守りが強く、どちらかを剥さないといけなそう。12銀、21角と捨てて32金と取れれば詰みそうだが、21角に13玉と逃げだされると捕まらない。そこで、まず、上部脱出を防ぐべく44角と拠点を作る。

22歩合なら、12銀、同玉、21角、13玉、24銀以下で詰む。そこで24に利かせて22香合や22飛合が考えられるがいずれも25手で詰み(変化手順参照)。24でばらしたあとの35銀を防ぐ33香合が27手かかるので、これが最強の受け。

33香合に対しても12銀、同玉、21角、13玉、24銀と同様に進むが、同金、同金、同玉とばらした後の13銀が気づきにくい妙手。同玉と取れば14銀から32角成と攻める意味で、これは取れない。

25玉と逃げても26金と押さえれば、以下は角が2枚共消える気持ちのいい収束が待っている。この配置から、端ではなく中空で捕まるのも、意外な詰上り。

それでは、みなさんの感想を( 解答到着順)。

山下誠さん 「2手目は香合としたが、最善の応手かどうか自信がない。」

■5三金まで21手解。同じ香合でも33香合が正解だった。

蛇塚の坂本さん 「初手4四角は絶対ですが、合駒で3三か2二かどの合駒かで悩みました。結局3三に香合が最強だと思いました。
途中1三銀が、三段目を押さえるシブイ手3二角成や3三角捨ては凄く気持ちの良い手で最後の香打ちでスッキリした心持ちに成りました。ありがとうございました。」

占魚亭さん 「序が少々厄介。5手目21角がすぐには見えませんでした。」

Pathfinderさん 「綺麗に決まる盤面&持駒趣向。」

松本浩一さん 「最後も解けず柿木先生頼りです。
歩合だと上に利かないのですね。」

S.Kimuraさん 「初手から検討がつかず,柿木将棋に頼り切っていました.
2手目が14通りあるので大変でしたが,2枚の角を捨て,玉方の金がすべてなくなった詰め上がりで,すっきりした感じが良かったです.」

小山邦明さん 「初形、持駒の趣向に加えて、この駒捨、駒取もある手順はすごいの一言。人間では創作しようと思い付く事すら難しいという印象。」

キリギリスさん 「全然詰まなそうに見えましたが44と22に打った2枚の角がよく利いて印象に残りました。」

池田俊哉さん 「今回一押しの作品で33香の限定合も面白く、逃げられそうな中段玉をうまく捕まえている。あまりに鮮やかで34香まで、の対称形で終わらせるところだった...」

竹園政秀さん 「44角に対する33香合をみつけるのがたいへんだ」

くるぼんさん 「最後金が全て消えればよかったが。」


創作プログラミング 作品46 解答・感想:11名

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  くるぼんさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  竹園政秀さん  Pathfinderさん
  蛇塚の坂本さん  松本浩一さん  山下誠さん

展示室5月出題の全解答者、総評は展示室に掲載。


柿木義一さんの Kifu for Flashを使わせていただいています。手順が鑑賞できない場合はFlash Playerをインストールしてください。

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eureka作品集(45)

[2017年6月13日最終更新]
eurekaは、詰将棋創作プログラミングの取り組みで、コンピュータとTETSUが協力して創作した作品で使用しているペンネームである。作品は詰将棋創作プログラミング 17 eureka作品集でまとめている。各作品について解答、解説を順次掲載していく。

eureka作品集(45) 創作プログラミング 作品45

Tst045 作品45 eureka 25手

飛角図式

  • 創作プログラミング 作品45 ★出題
     (おもちゃ箱 2017年5月)
    「雪隠詰 20手台」

▲2二馬(21)△同 玉(23)▲3二金打  △1三玉(22)▲1二金打  △同 玉(13)
▲3四角(25)△同 龍(24)▲1一飛打  △2三玉(12)▲2一飛成(11)△1三玉(23)
▲2二龍(21)△1四玉(13)▲1五歩打  △同 玉(14)▲1六歩打  △同 玉(15)
▲2六金打  △1七玉(16)▲2七金(26)△1八玉(17)▲2八金(27)△1九玉(18)
▲2九金(28)
まで25手詰

田舎の曲詰だが、初形「1」の飛角図式。

盤面の玉飛飛角角5枚の配置を、ランダムに選択した既存の飛角図式5作品からコピー(飛角は玉との相対位置にコピー)して作成、その図で持駒サーチで完全作を探索して創作した。ランダム生成では、概ね時間に比例して生成されるので、単に完全作というだけだと大量に生成されて収拾が付かなくなる。そこで、手順を少しだけ分析して、捨て駒や合駒などを点数化、ある程度以上のものだけフィルタリングするようにした。

さて、本作、持駒に金が3枚もあるので打っていきたくなるが、2枚龍の防ぎが強力で続かない。そこで、22馬と龍を1枚取ってしまうのが英断。

一見広そうでも32金と打つと一挙に狭くなる。同玉ならまだ金が2枚あるので42飛と捨てて簡単。この金は取れない。11玉・12玉は22金打で龍を取ってしまえば簡単なので、13玉と逃げる。

13玉には12金、同玉に34角と捨てるのが気持ちの良い好手。同龍と取らせることで、龍の2筋の利きをなくすことに成功した。龍の利きがなくなったので22飛と打ちたくなるが、13玉、14歩、同玉、15歩、同玉、26金、14玉で今一歩届かない。もう1歩あれば16歩とたたけば詰むのだが・・・

その1歩不足を補うのが22飛のところで11飛と捨てる手。23玉、21飛成、13玉、22龍、14玉となれば、14歩のたたきが不要になるわけだ。節約した歩を16にたたけば、あとはくるくる。19にて雪隠詰となる。

前半の捨て駒連発の緊迫した手順から、後半まっとりしたくるくるになるのがなんともいえずいい味だ。

それでは、みなさんの感想を( 解答到着順)。

山下誠さん 「きれいな飛角象形図式。角捨てから1一飛がスマートな手順。」

蛇塚の坂本さん 「散々考えて初手2二馬斬りが何とかこうを奏した感じでした。
ヒントのセッチン詰めが1ーと決めていたので綺麗にどんでん返しを喰らった気持ちでした。」

占魚亭さん 「飛角図式、探せばまだまだあるものですね。」

Pathfinderさん 「角捨てがいい味出してますね。」

松本浩一さん 「又もや解けず柿木先生頼りです。
龍の影響を減らすのに大分苦労しています。御馳走様です。」

S.Kimuraさん 「玉が19まで行くとは思いませんでした.
ただ,25が馬でないのが残念な気もしました.」

■可能なら馬にしたかったが、強すぎて早詰。

小山邦明さん 「玉の脇に金を捨てる手順かと考えたがうまくいかず、他の王手の手段は22馬での駒取りしかないが、、収束にこんな趣向が入るとは思わなかった。eurekaならではの作品という印象。」

キリギリスさん 「6手目の局面まで進めば解けそうで、ここまでの手順も必然のような気はするが、実際は難しい。」

池田俊哉さん 「初手から3手目が強引な手段だが、12金から34角が詰将棋らしい手順。その後の金追いもユーモラスで、総合的にストーリー性が感じられる」

くるぼんさん 「収束が意外といえば意外。」


創作プログラミング 作品45 解答・感想:10名

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  くるぼんさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  Pathfinderさん  蛇塚の坂本さん
  松本浩一さん  山下誠さん


柿木義一さんの Kifu for Flashを使わせていただいています。手順が鑑賞できない場合はFlash Playerをインストールしてください。

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eureka作品集(44)

[2017年6月20日最終更新] リンク追加

eurekaは、詰将棋創作プログラミングの取り組みで、コンピュータとTETSUが協力して創作した作品で使用しているペンネームである。作品は詰将棋創作プログラミング 17 eureka作品集でまとめている。各作品について解答、解説を順次掲載していく。

eureka作品集(44) 創作プログラミング 作品44

Tst044 作品44 eureka 17手

大駒図式

  • 創作プログラミング 作品44 ★出題
     (おもちゃ箱 2017年5月)
    「合駒に注意 10手台」

▲2九飛打  △2七桂打  ▲同 飛(29)△1四玉(24)▲2三角打  △1三玉(14)
▲1五飛(45)△2二玉(13)▲3四角成(23)△3一玉(22)▲2二飛成(27)△同 玉(31)
▲1二飛成(15)△3一玉(22)▲2三桂打△4一玉(31)▲5二馬(34)
まで17手詰

変化:1手
▲2八飛打  △1四玉(24)▲4四飛(45)△1五玉(14)▲3三角打  △2四歩打
▲同 角成(33)△1六玉(15)
まで8手で不詰

変化:2手
△2五歩打  ▲同 飛(29)△1三玉(24)▲2二角打  △1四玉(13)▲1五飛(25)
△2三玉(14)▲1三飛成(15)△3二玉(23)▲3三角成(22)△2一玉(32)▲2二馬(33)
まで13手詰

変化:2手
△2六桂打  ▲同 飛(29)△1四玉(24)▲2三角打  △1三玉(14)▲1五飛(45)
△2二玉(13)▲4一角成(23)△3三玉(22)▲2三飛成(26)△4四玉(33)▲5六桂打
まで13手詰

盤面飛角、持駒飛角というダブル飛角図式とでも呼びたい美しい大駒図式。検索してみたら、下記しか見つからず、普通の飛角図式と比べてはるかに希少価値が高そうだ。

1) 中川輝夫      3手詰 詰パラ     1960年 9月 35馬|14玉33飛|飛角
2) 蟹江義長     17手詰 詰パラ     1962年11月 34龍|12玉23角|飛角 収束余詰
3) 蟹江義長      5手詰 詰パラ     1967年 5月 24飛|12玉32角|飛角
4) 鈴木享        5手詰 詰パラ     1975年 2月 42飛|21玉23角|飛角
5) 大前勝明     11手詰 将棋世界   1975年11月 68角77飛|69玉|飛角
6) 鈴木芳己     11手詰 詰パラ     1981年 3月 44角|21玉52飛|飛角 余詰
7) TETSU   19手詰 詰パラ     2002年11月 44龍|11玉55角|飛角
8) 関根茂       11手詰 夕刊フジ   2004年 6月 43飛|24馬31玉|飛角
9) 秋山和廣     21手詰 近代将棋   2007年11月 43角|11飛22玉|飛角
10) おおた葉一郎  7手詰 詰パラ     2008年 5月 13角|11飛12玉|飛角
11) 関根茂       11手詰 夕刊フジ   2013年 5月 8)と同じ
12) eureka       17手詰 おもちゃ箱 2017年 5月 45飛|24玉54角|飛角 *本作

この超簡素な図から、なんと最遠限定打、そして限定中合が飛び出す。

なぜ29飛でなければいけないのか。例えば28飛と打ってみると、14玉、44飛、15玉、33角と進み、16玉なら14飛までで詰むのだが、ここで24歩という捨て合があって逃れ。初手29飛ならばこのとき24歩と捨て合されても、同角成、16玉、25馬、17玉、14飛までで詰むのだ。

そこで29飛に対して受方は中合で抵抗する。どこでも取られるので歩か桂だが、歩を渡すと同飛に13玉と逃げるしかなく(14玉なら15歩から31角)、22角以下で詰んでしまうので桂合に決定。

桂合は25、26、27の3か所可能だが、25桂合は同飛、14玉に26桂打が生じるので歩合と同様、26桂合は同飛、14玉、23角、13玉、15飛、22玉、41角成以下で詰み。27桂合なら、この順は41角成に27角成と飛を抜けるので詰まないのだ。というわけで、角の影の利きに打つ27桂合が正解。

27桂合に対しては41角成の代わりに34角成と空き王手するのが好手。これなら27角成と飛を抜かれても12飛成で詰む。そこで飛を取らず31玉と逃げ出しをはかるが、22飛成がとどめの捨て駒で、12飛成以下収束する(最終手は52馬・52龍どちらでも可)。

Tst044a ところで、本作は最初からダブル飛角図式の条件で探索して創作したと思われるかもしれないが、実は作品37や作品45と同様、飛角図式のランダム生成によって創作した図である。

もともとの図は右の図で、35金、23玉、24香、13玉、25桂、同馬、23金、同飛、同香成、同玉、24香、同馬、同金、同玉にて作品44になる。

飛角図式からダブル飛角図式になり、そしてまた飛角図式になるという構成もおもしろいのだが、駒交換が多いのと、14手も進んだところに29飛のような読みにくい手が入るのは難易度が高すぎるので、頭14手をカットして出題した。

それでは、みなさんの感想を( 解答到着順)。

山下誠さん 「桂の捨合から意外な方向へ展開する。」

蛇塚の坂本さん 「初手2九飛が意表桂の中合に角の抜き王手の時飛が取れず、しかもその飛が押し売りする手順がニクイ!」

占魚亭さん 「初手に限定打で打った飛車を捨てる展開がいいですね。」

Pathfinderさん 「この形から飛車最遠打!決め手の飛車成捨てが見事!」

松本浩一さん 「同じく解けず柿木先生頼りです。
とは言え解析で一手目飛車の限定打の解析で楽しめました。」

S.Kimuraさん 「最初は,初手26飛から入って詰まなかったのですが,29飛限定になるとは驚きました.」

小山邦明さん 「最初の2手の意味が、玉が14から17まで逃げて来る時の攻防である事がようやくわかった。玉を上部に追ってからの手順もなかなか良い。」

キリギリスさん 「中合がテーマになっているとは思いませんでした。」

池田俊哉さん 「29飛の最遠限定打と27限定中合とはまたすごい手が入ったもの。
特に27桂合は9手目41角成とさせない(27角と取る)ため、と意味づけも面白く、それなのに34角成に27角としないのもユーモラス」

竹園政秀さん 「初手限定打」

くるぼんさん 「初手限定になっているのがすごい。」

2017年6月20日追記


創作プログラミング 作品44 解答・感想:11名

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  くるぼんさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  竹園政秀さん  Pathfinderさん
  蛇塚の坂本さん  松本浩一さん  山下誠さん


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eureka作品集(43)

[2017年6月9日最終更新]
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eureka作品集(43) 創作プログラミング 作品43

Tst043 作品43 eureka 15手

双裸玉

  • 創作プログラミング 作品43 ★出題
     (おもちゃ箱 2017年5月)
    「市松の攻め 10手台」

▲3四角打  △2三金打  ▲2一銀打  △同 玉(12)▲3二金打  △同 玉(21)
▲4一角打  △2一玉(32)▲1二金打  △3一玉(21)▲3二角成(41)△同 玉(31)
▲4三角成(34)△3一玉(32)▲2一金(12)
まで15手詰

変化:2手
△2三歩打  ▲2一銀打  △同 玉(12)▲3二金打  △同 玉(21)▲4三角成(34)
△2二玉(32)▲3一角打  △1二玉(22)▲1三金打  △1一玉(12)▲2二金(13)
まで13手詰

変化:2手
△2三銀打  ▲2一銀打  △同 玉(12)▲3二金打  △同 玉(21)▲4一角打
△2一玉(32)▲2二金打  △同 玉(21)▲2三角成(34)△1一玉(22)▲2二銀打
まで13手詰

変化:2手
△2三飛打  ▲同 角成(34)△同 玉(12)▲2五飛打△2四歩打  ▲3三金打
△同 玉(23)▲4二角打  △2三玉(33)▲2四角成(42)△2二玉(23)▲3三銀打
△1二玉(22)▲2二金打
まで15手詰
駒余り

裸玉は発掘が進み、新作を創作するのはかなり難しい状況だが、双裸玉は組み合わせ的に裸玉の70倍以上の可能性があるのに発表数は少なく(双裸玉リスト参照)、まだまだ好作が眠っていると推測される。

本作は23の地点が焦点。34角と打てば逃げれば簡単なので23合とするしかない。23歩合のように弱い駒なら、21銀、32金と捨てて43角成、22玉となれば31角捨てがぴったりだ。23銀合でも21銀、32金と捨て、同玉(同銀なら12金)に41角として23を狙えば解決。21玉と逃げても22金、同玉、23角成がある。

そこで、22金を防いで23の合は金か飛に決定。飛合の方が43角成も防いで良さそうだが、なんと同角成と切って25飛以下で詰んでしまう。作意は金合で、22金ができなくなるが、かわりに12金と捨て、31玉に更に32角成と捨てて収束する。最終手は21(42)馬でも可。

合駒読みの問題は煩雑になりがちだが、意味合いが明解なので、楽しめる範囲に収まっているかと思う。

それでは、みなさんの感想を( 解答到着順)。

山下誠さん 「2手目は飛合・香合の変化も楽しめる。全体的に嫌味のない手順。」

■23香合は25に利かせて21銀に13玉と逃げだす意味。これには22角捨ての好手が用意されている(24角もあり)。

蛇塚の坂本さん 「2三の合駒で悩みました。飛合で苦しみましたが、スンナリ同角成2五飛の手を発見して救われました。」

占魚亭さん 「双裸玉の佳作。心地よい手順で、攻方着手が市松になっているのが面白い。」

Pathfinderさん 「打った角を捨てる手順がいいですね。」

松本浩一さん 「解けず柿木先生頼りです。綺麗な形です。尽きるのは先そうなので何れ発掘でもしてみたい物です。」

S.Kimuraさん 「2手目に飛合とすると,柿木将棋は同角成から詰ましにいくのですが,他の合駒と同様に,21銀では詰まないのでしょうか.」

■23飛合に21銀以下は43角成を同飛と取られて失敗。

小山邦明さん 「市松の攻めというヒントが大きい。初手34角から21銀の手順が有望と分かれば、何とかなる感じ。」

キリギリスさん 「2手目飛合の場合、一見、捕まりそうに思えなかったです。」

池田俊哉さん 「この形から角限定打と限定合がうまく入ったもの。23飛合との違いもきれいに割り切れたが、その分合金の不動がちょっと惜しい感じ」

くるぼんさん 「打つだけで味がない」


創作プログラミング 作品43 解答・感想:10名

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  くるぼんさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  Pathfinderさん  蛇塚の坂本さん
  松本浩一さん  山下誠さん


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eureka作品集(42)

[2017年6月7日最終更新]
eurekaは、詰将棋創作プログラミングの取り組みで、コンピュータとTETSUが協力して創作した作品で使用しているペンネームである。作品は詰将棋創作プログラミング 17 eureka作品集でまとめている。各作品について解答、解説を順次掲載していく。

eureka作品集(42) 創作プログラミング 作品42

Tst042 作品42 eureka 13手

実戦型簡素図式

  • 創作プログラミング 作品42 ★出題
     (おもちゃ箱 2017年5月)
    「とどめは飛成 10手台」

▲4二飛打  △3二桂打  ▲3四桂打  △3三玉(22)▲2四金打  △同 玉(33)
▲2五金打  △3三玉(24)▲2三銀成(14)△同 玉(33)▲2四金打△同 桂(32)
▲2二飛成(42)
まで13手詰

詰将棋おもちゃ箱展示室では、毎月数作の詰将棋を出題している。2017年5月の展示室では、eureka個展と題してeureka作品を5作出題。また、eureka作品集(38)で提唱した解答途中掲載の試行として、5月25日に解答の棋譜ファイルを掲載してみた。

詰将棋の世界は奥が深く、いろいろなタイプの詰将棋に対して創作法もいろいろ。正算法、全検法、逆算法、手順法といったところが代表的な創作法だ。創作支援ツールの開発もいろいろ試行してきたが、これまでのところは全検法の支援にとどまっている。技術的には1990年代にすでに行われていた範囲だが、私の詰将棋作家としての経験を活かして、実際にどのような作品ができるのか示しているのが、創作プログラミングの取り組みの特徴である。

今回の個展は、その範囲でおもしろい詰将棋がどこまでできるか、その到達レベルを見てほしいということで企画した。一般におもしろい詰将棋を創作するには、手順を意図的に構成する必要がある。今回の作品は手順の構成は全くしていないので、捨駒や限定打、限定合などが登場するのも全くの偶然である。複雑な構成の手順が偶然現れる可能性は非常に低いので、当然限界はあるが、私から見て手順もそれなりに楽しめると思った作品をセレクトした。

最初の作品は実戦型簡素図式。詰将棋創作プログラミング 8 実戦型簡素図式を作るで試行した方法で、探索範囲を11香21桂22玉+詰方1枚+受方1枚に拡張して創作したものである。

手順は普通の手筋もので新味は薄いが、この形から限定打に限定合で始まり、連続捨駒で合駒を動かし収束する手順は、解後感は悪くないと思う。

それでは、みなさんの感想を( 解答到着順)。

山下誠さん 「桂馬の利きを縫って、銀成からの収束が爽やか。」

蛇塚の坂本さん 「桂合の守備駒桂による攻めと桂の力を遺憾なく発揮していて面白いと思いました。」

占魚亭さん 「合駒の桂を跳ねさせるための手続き。銀成が決め手。」

市橋宗士さん 「美しすぎる初形、連休中ずっとみとれていました、加藤さん、駄目ですよー、残しといて下さい、2三に桂を移動させてから飛打ちかと思ったら逆だった(と思う)、桂合いがポイントだと思うんですが、銀捨てに気付くのに時間がかかりました、3一桂・1四銀配置は絶妙な配置、思いつきそうでもなかなか・・・」

Pathfinderさん 「限定合を動かすテーマに加え、銀の成捨ても入り見所満載です。」

松本浩一さん 「離しての飛車打は基本なのでしょうが、少々苦しみました。」

S.Kimuraさん 「一段目の駒が動かずに終わるのが意外でした.」

小山邦明さん 「32玉の防止に取りあえず42飛は打ってみたい手。このレベルなら読み切れる感じ。」

ハマGさん 「とっつきやすい形なのでeureka作に初挑戦しました。銀成・金打の手順前後失敗もありましたが何とか詰みました。ユーレカユーレカ、の気分です。」

キリギリスさん 「42飛+34桂で玉に逃げ場は意外と狭かったです。」

池田俊哉さん 「これは既存作としてありそうな手順。合桂を動かすのは良く見る手でも23銀成が入ったのはうまい」

■32桂合を24桂と動かす作品はたくさんあるが、検索したらこの収束(+23* 同玉 +24* 同桂 +22飛成)は1作もなかった。

長谷繁蔵さん 「23金同桂が有ると思ったが23銀成だった。キレイな実戦型です。」

くるぼんさん 「面白くない。」


創作プログラミング 作品42 解答・感想:13名

  池田俊哉さん  市橋宗士さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん
  くるぼんさん  小山邦明さん  占魚亭さん  Pathfinderさん
  長谷繁蔵さん  ハマGさん  蛇塚の坂本さん  松本浩一さん
  山下誠さん


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eureka作品集(41)

[2017年4月22日最終更新]
eurekaは、詰将棋創作プログラミングの取り組みで、コンピュータとTETSUが協力して創作した作品で使用しているペンネームである。作品は詰将棋創作プログラミング 17 eureka作品集でまとめている。各作品について解答、解説を順次掲載していく。

eureka作品集(41) 創作プログラミング 作品41

Tst041 作品41 eureka 41手

左右対称馬一色図式

  • 詰将棋デパート5
     (詰将棋パラダイス 2017年1月)

▲4四桂打  △6一玉(52)▲6二歩打  △7一玉(61)▲7四香打  △7三歩打
▲同 香(74)△8二玉(71)▲7二馬(54)△9一玉(82)▲9二歩打  △同 玉(91)
▲9三歩打  △同 玉(92)▲4八馬(59)△8四金打  ▲8五桂打  △9二玉(93)
▲9三歩打  △9一玉(92)▲8三桂打  △同 金(84)▲9二歩成(93)△同 玉(91)
▲8三馬(72)△同 玉(92)▲8四金打  △8二玉(83)▲9三金(84)△8一玉(82)
▲9二金(93)△同 玉(81)▲9三馬(48)△8一玉(92)▲7一馬(93)△9一玉(81)
▲9二歩打  △同 玉(91)▲9三桂成(85)△9一玉(92)▲8二成桂(93)
まで41手詰

詰将棋パラダイス2017年1月号詰将棋デパートでのeureka特集の5作目、最後の作品。純対称無防備馬一色図式を探索して創作したものである。

5手目74香に73歩中合。74香は限定打で79香では75歩合、同香、82玉で、48馬ができなくなって逃れ。

残念ながら、本作には類作があった。

  • 樫山道助さん 近代将棋2008年4月 54角64角|41玉|桂桂香歩4
    棋譜ファイル
  • 谷川浩司さん 将棋世界2012年10月 28馬54馬|31玉|桂桂香歩3
    棋譜ファイル

対称馬一色図式だったので、その範囲の既存作品はすべて確認したのだが、収束手順検索でチェックすべきであった。

手順だけみると序の入らない上記の作の方がよいので、推敲不足ではないか、というコメントがあった。この辺は人によっていろいろな意見のあるところだが、私は条件作の創作では、その条件を第一に考えたい。よく余詰防ぎで曲詰の字形を崩したりする作品があるが、そういうのはボツにすべきではないかと思う。

詰将棋パラダイス2017年4月号で、作品37から41の解説と解答者の短評を読むことができる。詰将棋パラダイス誌の入手方法は下記を参照。


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eureka作品集(40)

[2017年4月20日最終更新]
eurekaは、詰将棋創作プログラミングの取り組みで、コンピュータとTETSUが協力して創作した作品で使用しているペンネームである。作品は詰将棋創作プログラミング 17 eureka作品集でまとめている。各作品について解答、解説を順次掲載していく。

eureka作品集(40) 創作プログラミング 作品40

Tst040 作品40 eureka 39手

左右対称角一色図式

  • 詰将棋デパート4
     (詰将棋パラダイス 2017年1月)

▲5二銀打  △同 玉(51)▲5三角成(17)△6一玉(52)▲7三桂打△7二玉(61)
▲8四桂打  △8二玉(72)▲8一桂成(73)△9三玉(82)▲8五桂打△9四玉(93)
▲8三銀打  △同 玉(94)▲8二成桂(81)△9四玉(83)▲9三桂成(85)△同 玉(94)
▲9二桂成(84)△9四玉(93)▲8三銀打△9五玉(94)▲8六馬(53)△8四玉(95)
▲7五馬(86)△9五玉(84)▲9四銀成(83)△同 玉(95)▲9三成桂(92)△9五玉(94)
▲8六馬(75)△8四玉(95)▲8三成桂(82)△7四玉(84)▲6四馬(86)△8五玉(74)
▲7五馬(64)△9六玉(85)▲8六馬(75)
まで39手詰

詰将棋パラダイス2017年1月号詰将棋デパートでのeureka特集の4作目。

作品38と同様、詰将棋創作プログラミング 9 中央の角一色図式での、玉を角2枚で挟んでいる形での左右対称角一色図式の創作を、角挟み以外の配置に探索を拡張して創作したものである。

作品38でも書いたが、解答者向け、鑑賞者向けという観点でいえば、本作はまさに鑑賞者向けの作品。純対称無防備角一色図式、持駒銀桂3枚ずつという美しい初形から繰り出される銀桂のきれいな駒捌き。ぜひ、並べて鑑賞していただきたい。

幸い解答者にも好評だったが、変化が多く、それを読むことが作意鑑賞の妨げになるのではないかと危惧していた。鑑賞者の立場からは、作者が作意との関係で狙いとしている変化紛れ以外は気にしない方がすっきり鑑賞できる。その意味で、上記手順にはあえて変化手順は記載しなかった。

詰将棋パラダイス2017年4月号で、作品37から41の解説と解答者の短評を読むことができる。詰将棋パラダイス誌の入手方法は下記を参照。


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eureka作品集(39)

[2017年4月18日最終更新]
eurekaは、詰将棋創作プログラミングの取り組みで、コンピュータとTETSUが協力して創作した作品で使用しているペンネームである。作品は詰将棋創作プログラミング 17 eureka作品集でまとめている。各作品について解答、解説を順次掲載していく。

eureka作品集(39) 創作プログラミング 作品39

Tst039 作品39 eureka 39手

実戦型簡素図式

  • 詰将棋デパート3
     (詰将棋パラダイス 2017年1月)

▲2四飛打  △2三歩打  ▲3一銀打  △3二玉(22)▲2二飛打  △4三玉(32)
▲2三飛成(22)△3三歩打▲同 銀成(42)△同 桂(21)▲3四龍(23)△5二玉(43)
▲2二飛成(24)△6三玉(52)▲3三龍(22)△5三銀打▲同 龍(33)△同 玉(63)
▲6五桂打  △5二玉(53)▲5四龍(34)△6一玉(52)▲6三龍(54)△6二飛打
▲7二銀打  △5一玉(61)▲6二龍(63)△同 玉(51)▲6三飛打  △7二玉(62)
▲7三桂成(65)△8一玉(72)▲8二歩打△9一玉(81)▲9二歩打  △同 玉(91)
▲8三成桂(73)△9一玉(92)▲6一飛成(63)
まで39手詰

変化:16手
△5三歩打  ▲7五桂打  △7二玉(63)▲7四龍(34)△7三金打  ▲8三桂成(75)
△6一玉(72)▲6二歩打  △同 玉(61)▲7三龍(74)△5二玉(62)▲4二金打
△6一玉(52)▲7二成桂(83)
まで29手詰駒余り

変化:16手
△5三角打  ▲同 龍(33)△同 玉(63)▲6五桂打  △5二玉(53)▲4二銀成(31)
△同 玉(52)▲6四角打  △5一玉(42)▲5二歩打  △同 玉(51)▲5三角成(64)
△5一玉(52)▲5二歩打  △6一玉(51)▲6四龍(34)△7二玉(61)▲7三龍(64)
△8一玉(72)▲7一馬(53)△9二玉(81)▲8二馬(71)
まで37手詰

変化:24手
△6二歩打  ▲7三桂(65)△7一玉(61)▲7二銀打  △8二玉(71)▲8一桂成(73)
△9二玉(82)▲8三龍(63)
まで31手詰駒余り

変化:24手
△6二金打  ▲同 龍(63)△同 玉(61)▲7三銀打  △5一玉(62)▲5二歩打
△同 玉(51)▲5三金打  △5一玉(52)▲5二歩打  △6一玉(51)▲6二銀成(73)
まで35手詰

詰将棋パラダイス2017年1月号詰将棋デパートでのeureka特集の3作目。

詰将棋創作プログラミング 8 実戦型簡素図式を作るで創作した作品13(盤面は同一で持駒角角金3)と兄弟図式である。作品13を創作したときは時間短縮のため解図時間を3秒に制限したので、本作は探索から漏れていた。作品13の方が詰将棋的な手順なのに対して本作は実戦的な手順で、詰めるのはずっと難しい。

400年間創作されてきた実戦型詰将棋で残っていたのが不思議なぐらいよい形。24飛、23合、33銀、同桂、21飛、同玉、23飛成の筋ぐらいしかなさそうに見えるが、この順は23歩合で全然詰まない。非常に簡素な図なので、創作中にこの図を考えた人はたくさんいたと思われるが、その誰もが詰まないと判断して来たのだろう。

16手目53銀合は42に利かせる意味。角銀以外は75桂以下上記の変化で詰み、角合は同龍以下37手で早い。24手目62飛合は横に利かせる意味で金合は同龍で早い。この形で39手もかかり、大海に追い出して詰ます順なのに最終手の成不成以外非限定もないのも奇跡的であった。

詰将棋パラダイス2017年4月号で、作品37から41の解説と解答者の短評を読むことができる。詰将棋パラダイス誌の入手方法は下記を参照。


柿木義一さんの Kifu for Flashを使わせていただいています。手順が鑑賞できない場合はFlash Playerをインストールしてください。

棋譜ファイルはブラウザで表示すると表示が乱れることがあります。ダウンロードしてKifu for Windows(柿木の将棋ソフトウェアにあります)や柿木将棋などで開いてください。

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