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[2013年7月20日最終更新]
第29回詰将棋全国大会 大会アルバム(5)解答競争
全国大会第二部はお楽しみタイム。最初は名古屋大会恒例の解答競争。ちなみに4年前の解答競争の問題にはこちらからチャレンジできる。
今回は、いつもの3手詰、5手詰に加えて協力詰(ばか詰)の出題も。そのため、休み時間を利用して松さか子先生による協力詰講座が開かれた。
松さか子先生。白衣が決まっている。解答競争の出題作品は主に香龍会メンバが創作しているが、松さか子先生もたくさん出題している。
協力詰では「無駄合」という概念はなく、合駒はすべて有効。そのため、いわゆる「すかし詰」は詰上りとはみなされない。
この図は普通の詰将棋なら24金、15玉、13龍まで3手詰。この順はまだ14に合駒できるので、協力詰では不正解。正解は34龍、13玉、23金まで3手詰。
石黒さんよりルール説明。
「解答用紙をご用意ください。3手詰、5手詰、協力詰各10問、全ての合計点で優勝を争います。初手のみ解答欄に記入してください。正解は+1点、間違いは-1点、何も書かなければ0点。ですので書くか書かないかも勝負所と。すべて当たれば+30点、すべて間違えれば-30点となります。1問30秒。まず3手詰10問5分間。ではスタート。」
最初は素直な問題。これならなんとかなると思ったが、香龍会のメンバーはそんなに甘くない。
「残り10秒、3、2、1、はい2問目」
7問目から凶悪な問題が登場。そして最後の10問目がこれ(松たか子作)。
「3手詰の答え合わせやりますので近所の人と解答用紙を取り換えてください。それでは解答の方見てまいります」
10点満点の方・・・いない 9点・・・いない 8点・・・井上さん一人で現段階でのトップ
「そのまま勢いで5手詰。これも30秒。スタート!」
5手詰も最初は素直な問題だが、だんだん手ごわい問題が。そして5手のラスボスはこれ。受方の持駒を調べるだけで30秒たってしまいそうだ。
10点満点の方・・・いない 9点・・・いない 8点・・・馬屋原さん一人
3手5手合計でも14点で現時点で馬屋原さんがトップ。
最後は協力詰。7問目までは3手詰、あとは5手詰。答えがわかっても書くのに悩みそうな問題も。
さて、総合成績は。
24点以上・・・いない
23点、22点、21点・・・いない
20点・・・馬屋原さん、優勝!
19点・・・井上さん、準優勝
18点・・・堀内さん、3位
17点・・・いない
16点・・・真島さん中筋さんお二人
ブービーは-18点菱田さんがダントツ
馬屋原さん「最近詰将棋サボってたんですけどこのような結果でうれしく思っています。このあと創作競争と握り詰があるので、3冠を狙っています。」
井上さん「2位ということなんですけど、こんなに敗北感を味わった準優勝は初めてです。」
堀内さん「スタッフなので入賞していいのかという気持ちもありますけれども、とりあえずうれしいです。」
真島さん「昨日練習のために・・・を解いてきたんですけど、そのかいがありました。」
中筋さん「5手詰が2点だったんで、絶対あかんと思ってましたが、まさか入賞できるとは。」
菱田さん「とにかく全部書いて。それでも一番最後の問題は二つ当たりました。」
優勝の馬屋原さんには谷川先生からサイン入り月下推敲など豪華3点セットをプレゼント。記念にツーショットの写真を。
(大会アルバム(6)創作競争 に続く)
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